JPH0733192B2 - 給紙装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、複写機、レーザプリンタ等の画像形成装置に
使用される給紙装置に関するものである。

〈従来技術〉 従来、この種の給紙装置は、カセツト側給紙路に配され
たカセツト給紙検知用の第一アクチユエータと、手差し
側給紙路に配された手差し給紙検知用の第二アクチユエ
ータと、両アクチユエータを連動連結する連動アーム
と、各アクチユエータの揺動により給紙を検知して複写
動作を開始させるためのカセツト給紙および手差し給紙
兼用の紙検知スイツチとを備えていた。

〈発明が解決しようとする課題〉 上記従来技術では、カセツト給紙側のアクチユータと手
差し給紙側のアクチユータが連動するだけで、カセツト
側からの給紙中に手差し側より用紙を挿入することが可
能であった。

そのため、カセツト給紙中に手差し側より用紙を挿入す
ると、カセツト給紙側と手差し給紙側の両方からの重送
やJAM等の原因になる。

本発明は、上記に鑑み、カセツト給紙等に手差し側のア
クチユータを簡単な機構でロツクして用紙の重送やJAM
を防止することを目的としている。

〈課題を解決するための手段〉 本発明による課題解決手段は、第1,2,3図の如く、搬送
路４に給紙カセツト５から用紙３を給送するカセツト側
給紙路６と、搬送路４に手差し給紙部７から用紙３を給
送する手差し側給紙路８と、前記搬送路４に一端が位置
して第一軸21周りに揺動自在に配されたカセツト給紙検
知用の第一アクチユエータ22と、前記手差し側給紙路８
に一端が位置して第二軸23周りに揺動自在に配された手
差し給紙検知用の第二アクチユエータ24と、前記第一ア
クチユエータ22と第二アクチユエータ24とを連動連結す
る連動アーム25と、第一アクチユエータ22の揺動により
給紙を検知して複写動作を開始させるためのカセツト給
紙および手差し給紙兼用の紙検知スイツチ29とを備え、
前記第二アクチユエータ24の他端に前記連動アーム25の
他側がピン28を介して回転自在に連結され、前記第一ア
クチユエータ22の他端が前記連動アーム25の一側に係合
され、前記第二アクチユエータ24の揺動に伴う前記連動
アーム25の移動につれて前記第一アクチユエータ22が連
動して揺動されるよう構成され、前記給紙カセツト５か
ら用紙３が給紙されたときの前記第一アクチユエータ22
の揺動により前記連動アーム25の一側を前記ピン28周り
に回転させる前記連動アーム25に形成された連動解除手
段と、前記連動アーム25の他側の移動を阻止して前記第
二アクチユエータ24の揺動を停止させるために前記回転
された連動アーム25を係止する停止手段とが設けられた
ものである。

〈作用〉 上記課題解決手段において、手差し給紙部７から給紙し
た場合、第二アクチユエータ24が押され、第二軸23周り
に揺動する。そうすると、連動アーム25が手差し側へ引
寄せられ、これに連動して第一アクチユエータ22が揺動
し、紙検知スイツチ29をオンさせる。

この場合、コピーボタンを押さずにスイツチ29をオンさ
せるので、複写機本体内の制御部において、手差し側か
らの給紙と判断し、コピー動作を開始する。

次に、コピーボタンを押して給紙カセツト５より給紙し
た場合、カセツト側より用紙３が搬送されると、第一ア
クチユエータ22が押される。これに伴つて連動アーム25
は、ピン28周りに回転し停止手段により係止されて停止
する。このとき、手差し側から用紙３を挿入しようとし
ても、停止手段により連動アーム25の移動が阻止され、
第二アクチユエータ24はロツクされた状態となり、用紙
３を挿入することができない。

つまり、カセツト側からの給紙時には、手差し側から紙
を挿入することができない状態になる。

このように、カセツト給紙側のアクチユータが作動して
いる時には、手差し給紙側のアクチユータがロツクさ
れ、手差し側より紙が挿入できないようにしているの
で、カセツト側給紙路６および手差し側給紙路８の両方
からの重送が防止でき、JAM等の発生も防止することが
できる。

〈実 施 例〉 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明に係る複写機の給紙装置の一実施例であ
つて、カセツト給紙側からも手差し側からも給紙されて
いない状態を示す図、第２図は同じく手差し側より給紙
した状態を示す図、第３図は同じくコピーボタンを押し
てカセツト側より給紙した状態を示す図である。

図示の如く、本発明に係る複写機の給紙装置は、感光体
１の転写部２に用紙３を搬送する搬送路４と、該搬送路
４に給紙カセツト５から用紙３を給送するカセツト側給
紙路６と、搬送路４に手差し給紙部７から用紙３を給送
する手差し側給紙路８とが設けられている。

前記搬送路４は、上下一対の案内板10,11によつて形成
され、その転写部２側には上下一対の第一給紙ローラ1
2,13が配されている。第一給紙ローラ12,13よりも給紙
路6,8側には画像と用紙３の先端を合わせるためのシヤ
ツタ14が配されている。

カセツト側給紙路６は、前記下側の案内板11の後端が延
設され、かつ弓状に湾曲して形成された湾曲板15と、そ
の曲率に合わせて形成された仕切板16とにより構成され
る。そして、前記給紙カセツト５の上側にはカセツト給
紙用の給紙ローラ17が配されている。

前記手差し側給紙路８は、前記搬送路４の上側の案内板
10が延設された上延長板18と、前記仕切板16の上側案内
部とにより構成される。

カセツト側給紙路６および手差し側給紙路８の分岐部に
は、カセツト給紙側および手差し側より給紙される用紙
３をシヤツタまで搬送するための第二ローラ19および圧
接ローラ20が配されている。

そして、第二ローラ19よりも搬送路４側に第一軸21周り
に揺動自在にカセツト給紙検知用の杆状の第一アクチユ
エータ22が配されている。また、手差し側給紙路８に第
二軸23周りに揺動自在に手差し給紙検知用のく字形状の
第二アクチユエータ24が配されている。そして、第一ア
クチユエータ22と第二アクチユエータ24とを連動連結す
る連動アーム25が設けられている。

第一アクチユエータ22は、その下端が搬送路４内に、ま
た、第二アクチユエータ24はその下端が手差し側給紙路
８内にそれぞれ位置している。そして、第一アクチユエ
ータ22および第二アクチユエータ24の上端はピン27,28
により連動アーム25に連結されている。

また、第一アクチユエータ22の搬送路４からの回避姿
勢、つまり搬送路４を用紙３が通過したとき、給紙を検
知して複写動作を開始させるためのカセツト給紙および
手差し給紙兼用の紙検知スイツチ29が設けられている。
この紙検知スイツチ29は、回転する第一軸部21に配され
ている。

そして、前記第一アクチユエータ22の作動時に第二アク
チユエータ24を停止させ手差し給紙部７からの給紙を阻
止させるための手差し側のロツク機構31が設けられてい
る。このロツク機構31は、カセツト給紙時に前記第一ア
クチユエータ22の揺動により前記連動アーム25を前記ピ
ン28周りに回転させる前記連動アーム25に形成された連
動解除手段と、前記連動アーム25の他側の移動を阻止し
て前記第二アクチユエータ24の揺動を停止させるために
前記回転された連動アーム25を係止する停止手段とから
構成されている。

連動アーム25には、第一アクチユエータ22用のピン案内
孔32が連動アーム25の長さ方向に貫通して形成され、搬
送路４側の直線部32aと、これに連続した手差し側のへ
字部32bとから成り、このピン案内孔32が連動解除手段
を構成している。

すなわち、第二アクチユエータ24の揺動に伴う連動アー
ム25の移動につれて直線部32aにある第一アクチユエー
タ22のピン27が移動させられ、第一アクチユエータ22は
揺動され、第一アクチユエータ22と第二アクチユエータ
24とが連動するようになつている。また、第一アクチユ
エータ22の揺動に伴つてピン27がヘ字部32bを通過しな
がら連動アーム25を下向きに押すようになつており、こ
れによつて連動アーム25は他側が手差し側に移動するこ
となくピン28周りに回転される。

また、連動アーム25の搬送路４側先端に係止爪35が下向
きに形成され、連動アーム25のピン28周りの回転時に係
止爪35を係止するストツパ36が第一アクチユエータ22よ
りも搬送路４側で複写機本体に形成されている。これら
によつて前記停止手段が構成され、回転した連動アーム
25がストツパ36に当接して係止爪35が係止されることに
よつて、連動アーム25は手差し側へ移動できなくなり、
第二アクチユエータ24の揺動が停止されるものである。

上記構成において、手差し給紙部７から給紙した場合、
第二アクチユエータ24が押され、第二軸23周りに揺動す
る。そうすると、連動アーム25が手差し側へ引寄せら
れ、これに連動して第一アクチユエータ22が回転し、第
一軸21上にあるスイツチ29をオンさせる。

この場合、コピーボタンを押さずにスイツチ29をオンさ
せるので、複写機本体内の制御部において、手差し側か
らの給紙と判断し、コピー動作を開始する。

次に、コピーボタンを押して給紙カセツト５より給紙し
た場合、カセツト側より用紙３が搬送されると、第一ア
クチユエータ22が押され、それに伴い連動アーム25がア
ーム内に設けられたピン案内孔32のへ字部32bまで揺動
して下がる。

この状態で手差し側から用紙３を挿入しようとしても、
連動アーム25に設けられた係止爪35がストツパ36に係止
し、図面右方向へ移動ができない。そのため、第二アク
チユエータ24はロツクされた状態となり、用紙３を挿入
することができない。つまり、カセツト側からの給紙時
には、手差し側から紙を挿入することができない状態に
なる。

このように、カセツト給紙側のアクチユータが作動して
いる時には、手差し給紙側のアクチユータがロツクさ
れ、手差し側より紙が挿入できないようにしているの
で、カセツト側給紙路６および手差し側給紙路８の両方
からの重送が防止でき、JAM等の発生も防止することが
できる。

なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではな
く、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修正および変
更を加え得ることは勿論である。

〈発明の効果〉 以上の説明から明らかな通り、本発明によると、カセツ
ト給紙側のアクチユータが作動している時には、手差し
給紙側のアクチユータがロツクされ、手差し側より紙が
挿入できないようにしているので、カセツト側給紙路お
よび手差し側給紙路の両方からの重送が防止でき、JAM
等の発生も防止することができるといつた優れた効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明に係る複写機の給紙装置の
一実施例を示す正面図であつて、第１図はカセツト給紙
側からも手差し側からも給紙されていない状態を示す
図、第２図は同じく手差し側より給紙した状態を示す
図、第３図は同じくコピーボタンを押してカセツト側よ
り給紙した状態を示す図である。 1:感光体、2:転写部、3:用紙、4:搬送路、5:給紙カセツ
ト、6:カセツト側給紙路、7:手差し給紙部、8:手差し側
給紙路、21:第一軸、22:第一アクチユエータ、23:第二
軸、24:第２アクチユエータ、25:連動アーム、29:紙検
知スイツチ、31:ロツク機構。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】搬送路に給紙カセツトから用紙を給送する
   カセツト側給紙路と、搬送路に手差し給紙部から用紙を
   給送する手差し側給紙路と、前記搬送路に一端が位置し
   て第一軸周りに揺動自在に配されたカセツト給紙検知用
   の第一アクチユエータと、前記手差し側給紙路に一端が
   位置して第二軸周りに揺動自在に配された手差し給紙検
   知用の第二アクチユエータと、前記第一アクチユエータ
   と第二アクチユエータとを連動連結する連動アームと、
   第一アクチユエータの揺動により給紙を検知して複写動
   作を開始させるためのカセツト給紙および手差し給紙兼
   用の紙検知スイツチとを備え、 前記第二アクチユエータの他端に前記連動アームの他側
   がピンを介して回転自在に連結され、前記第一アクチユ
   エータの他端が前記連動アームの一側に係合され、前記
   第二アクチユエータの揺動に伴う前記連動アームの移動
   につれて前記第一アクチユエータが連動して揺動される
   よう構成され、 前記給紙カセツトから用紙が給紙されたときの前記第一
   アクチユエータの揺動により前記連動アームの一側を前
   記ピン周りに回転させる前記連動アームに形成された連
   動解除手段と、前記連動アームの他側の移動を阻止して
   前記第二アクチユエータの揺動を停止させるために前記
   回転された連動アームを係止する停止手段とが設けられ
   たことを特徴とする給紙装置。