JPH07295287A - 静電荷像現像用磁性トナー及び画像形成方法 - Google Patents

静電荷像現像用磁性トナー及び画像形成方法

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JPH07295287A
JPH07295287A JP6106178A JP10617894A JPH07295287A JP H07295287 A JPH07295287 A JP H07295287A JP 6106178 A JP6106178 A JP 6106178A JP 10617894 A JP10617894 A JP 10617894A JP H07295287 A JPH07295287 A JP H07295287A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な摩擦帯電能を有し、複写枚数の増加に
伴う画像の耐久劣化の少ない静電荷像現像用磁性トナー
を提供することにある。 【構成】 少なくともカテコール誘導体のケイ素化合物
を含有し、飽和磁化20〜50Am2/kg,保磁力4
0〜200エルステッドであることを特徴とする静電荷
像現像用磁性トナーである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真,静電記録の
ような画像形成方法における静電荷潜像を顕像化するた
めの静電荷像現像用磁性トナーおよび画像形成方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては米国特許第
2,297,691号、特公昭42−23910号公
報、及び特公昭43−24748号公報などに種々の方
法が記載されている。
【0003】これらの電子写真法等に適用される現像方
法としては、大別して乾式現像法と湿式現像法とがあ
る。前者は、さらに二成分系現像剤を用いる方法と一成
分系現像剤を用いる方法に分けられる。一成分現像法で
は、現像装置を小型化できるという特長を有する。しか
し、トナーへの摩擦帯電付与が十分に行なわれにくいた
めにトナーおよび現像システムの設計許容範囲が狭いと
いう欠点を有する。一方、二成分現像法は、トナーへの
電荷付与を十分に行なえるため、設計の許容範囲が広い
という利点を有しているが、トナーとキャリアの混合比
を一定に制御する装置が必要であるため装置が複雑にな
るという欠点を有する。
【0004】これらの現像法に適用するトナーとして
は、従来、天然あるいは合成樹脂中に染料,顔料を分散
させた微粉体が使用されている。例えば、ポリスチレン
等の結着樹脂中に着色剤を分散させたものを1〜30μ
m程度に微粉砕した粒子がトナーとして用いられてい
る。また、磁性トナーとしては、マグネタイト等の磁性
体粒子を含有させたものが用いられている。
【0005】いずれのトナーも、現像される静電潜像の
極性に応じて、正または負の電荷を有する必要がある。
トナーに電荷を保有せしめるためには、トナーの成分で
ある樹脂の摩擦帯電性を利用することも出来るが、この
方法ではトナーの帯電性が小さいので、現像によって得
られる画像はカブリ易く、不鮮明なものとなる。そこ
で、所望の摩擦帯電性をトナーに付与するために、帯電
性を付与する染料,顔料、更には電荷制御剤を添加する
ことが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の電荷制御剤を含有するものは、スリーブなどのトナー
担持体を汚染し易いため、それらを用いたトナーは、複
写枚数の増加に伴い摩擦帯電量が低下し、画像濃度の低
下を引き起す。また、ある種の電荷制御剤は、摩擦帯電
量が不十分であり、温湿度の影響を受け易いため、画像
濃度の環境変動の原因となる。また、ある種の電荷制御
剤は樹脂に対する分散性が不良であるため、これを用い
たトナーは粒子間の摩擦帯電量が不均一となりカブリ易
い。また、ある種の電荷制御剤は、保存安定性が悪く、
長期保存中に摩擦帯電能が低下する。
【0007】これらの問題点を解決する手段として、特
公昭43−17955号公報、特公昭55−42752
号公報、特公昭63−1994号公報などに各種金属錯
体が負電荷制御剤として提案されている。これらの電荷
制御剤は確かに、優れた負摩擦帯電性を示すが、それら
の多くはクロム化合物であり、環境安全性の点から、改
良を望まれている。
【0008】さらに、先述したように一成分現像法で
は、より優れた摩擦帯電能を有する電荷制御剤が要求さ
れる。
【0009】すなわち、本発明の目的とするところは、
上記問題点を解決した新規な静電荷像現像用磁性トナー
を提供することにある。
【0010】さらに、本発明の目的は、複写枚数の増加
に伴う画像の耐久劣化の少ない画像形成方法を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、少な
くともカテコール誘導体のケイ素化合物を含有し、飽和
磁化20〜50Am2/kg,保磁力40〜200エル
ステッドを有することを特徴とする静電荷像現像用磁性
トナーに関する。
【0012】また、本発明は、静電像を表面に保持する
静電潜像保持体と、磁性トナーを表面に担持する磁石を
内包しているトナー担持体とを現像部において一定の間
隔を設けて配置し、磁性トナーをこの間隔よりも薄い厚
さに担持させ、現像バイアスを印加しながら該トナー担
持体に内包されている磁石の磁界下で磁性トナーを前記
静電潜像保持体に転移させる画像形成方法において、該
磁性トナーが上記の磁性トナーであることを特徴とする
画像形成方法に関する。
【0013】本発明で用いる電荷制御剤は、特開平3−
276166号公報で公知である。
【0014】この公報では、幅広いケイ素錯化合物につ
いて、その負摩擦帯電性が良好であることを開示してい
る。また、実施例により、該ケイ素錯化合物を含有した
トナーは二成分トナーとして優れていることを開示して
いる。しかしながら、明細書中には該ケイ素錯化合物が
一成分現像法にも適用し得ることについては触れている
ものの、構成等の何ら具体的技術的記載はない。
【0015】本発明者らが本発明の目的を達成するため
に、一成分磁性トナーを検討したところ、カテコール誘
導体のケイ素化合物だけが満足し得る性能を有すること
を独自に見出した。
【0016】すなわち、複写枚数の増加によらず初期の
高画質を安定に保つためには、摩擦帯電量の維持だけで
は不十分であり、現像器内のトナーの粒径を初期におけ
るそれとほぼ同程度に保つことが必要である。特に、比
較的粒径の大きなトナー(粗粉)を効率良く現像し、そ
の蓄積を抑制するのが重要である。そのためには、磁性
トナーの磁気特性と摩擦帯電量の両者を考慮して、トナ
ー設計する必要がある。本発明者らは、これらの点を考
慮し電荷制御剤を検討したところ、カテコール誘導体の
5配位あるいは6配位ケイ素錯化合物を含有させたトナ
ーだけが、複写枚数の増加に伴う粗粉の蓄積が起らず、
画質の低下が認められなかった。
【0017】本発明者らの検討によれば、一成分現像法
における磁性トナーを用いて初期の良好な画質を維持す
るためには、トナーの摩擦帯電量と磁気特性のバランス
を適正に保つことが重要である。これらの知見を元にし
て本発明者らは、種々の電荷制御剤を種々の磁気特性の
トナーに適用して検討を行った。その結果、飽和磁化2
0〜50Am2/kg,保持力40〜200エルステッ
ドを有する静電荷像現像用磁性トナーにカテコール誘導
体の5配位あるいは6配位のケイ素錯化合物を適用した
場合に、複写枚数の増加に伴うトナーの粒径変化が抑制
され、初期の良好な画質を維持し得ることを新たに見出
し、本発明に至った。すなわち、本発明の特徴のひとつ
は、カテコール誘導体のケイ素錯化合物を含有すること
である。
【0018】そのような錯体の一例としては以下のもの
が挙げられる。
【0019】
【化1】
【0020】
【化2】
【0021】本発明に係る電荷制御剤をトナーに含有さ
せる方法としては、トナー内部に添加する方法と外添す
る方法とがある。これらの化合物の使用量は、結着樹脂
の種類、必要に応じて使用される添加剤の有無、分散方
法も含めたトナー製造方法によって決定されるもので、
一義的に限定されるものではないが、好ましくは結着樹
脂100重量部に対して0.1〜10重量部、より好ま
しくは0.1〜5重量部の範囲で用いられる。また、外
添する場合は、樹脂100重量部に対し0.01〜10
重量部が好ましく、特に、メカノケミカル的にトナー粒
子表面に固着させるのが好ましい。
【0022】また本発明で用いられる化合物は、従来公
知の電荷制御剤と組み合わせて使用することもできる。
【0023】本発明のもう一つの特徴はトナーの磁気特
性である。
【0024】従来、トナーの磁気特性に関する出願には
特開昭58−95748号公報、特開昭58−9874
4号公報および特開平3−95578号公報などがあ
る。
【0025】特開昭58−95748号公報によれば、
飽和磁化はトナー粒子の搬送性に影響を与える。25e
mu/g以下では磁気搬送力が弱くなり現像むらが発生
する。そして、50emu/g以上となると、トナー中
の磁性粉の量が多くなるので、定着性の低下や現像性の
悪化が起こる。また、保磁力が、150エルステッド以
下では現像性が著しく低下し、350エルステッド以上
ではトナー粒子の凝集性が強くなり、トナー搬送性に問
題を生じる。
【0026】特開昭58−98744号公報では、反転
現像法においてカブリのない画像を得るには150エル
ステッド以上の保磁力を必要とすることが開示されてい
る。
【0027】また、特開平3−95578号公報は、磁
性体量を低下して濁りの少ないカラートナーを得ようと
するものである。そのため、トナーの飽和磁化は40e
mu/g以下に抑えられるが、それによるトナーの搬送
力の低下を磁石ローラー(現像スリーブ)の工夫で補っ
ている。いずれの公開公報もトナー搬送性のために飽和
磁化を規制し、現像性のために保磁力を規制している。
【0028】本発明者らの検討によれば、トナーの磁気
特性を規制することで初期画像の画質改良は可能である
が、複写枚数の増加に伴うトナー粒径変化による画像劣
化を抑制することはできない。トナー粒径変化を抑制す
るには、トナーの摩擦帯電量と磁気特性を独立に考慮す
るのではなく、両者を同時に考慮する必要がある。しか
しながら、特開昭58−98744号公報と特開平3−
95578号公報には、トナーの摩擦帯電量に関する記
載は全くない。また、特開昭58−95748号公報に
はトナーの摩擦帯電量が|5|μC/g以上と記載され
ている。しかし、本発明者らの検討では後述するよう
に、|5|μC/gでは不十分であり、|10|μC/
g以上必要である。
【0029】本発明者らの検討によれば、初期の高画質
維持のために複写枚数の増加に伴うトナーの粒径変化を
抑制するには、カテコール誘導体の5配位あるいは6配
位のケイ素化合物を用い、トナーの飽和磁化を20〜5
0Am2/kg,保持力を40〜200エルステッドに
設計することが必須要素である。特に、飽和磁化を25
〜40Am2/kg,保持力を50〜150エルステッ
ドに設計することが好ましい。
【0030】飽和磁化が20Am2/kg未満では現像
領域への粗粉の搬送性が低下し、複写枚数の増加と共に
現像器内の粗粉の蓄積が起こる。また、飽和磁化が50
Am2/kgを超えると、現像スリーブ上での磁気拘束
力が増加し、粗粉の現像性が低下する。この原因は必ず
しも明確ではないが、トナーの摩擦帯電量がトナー粒子
径の2乗に比例すると考えられているのに対して、飽和
磁化は3乗に比例する。そのために、本発明のカテコー
ル誘導体のケイ素化合物を用いた場合には、飽和磁化が
50Am2/kgを超えると粗粉においてトナーの現像
力よりもスリーブ上の磁気拘束力がより大きくなり現像
性の低下がおこる。飽和磁化50Am2/kgを超える
場合であっても、本発明のカテコール誘導体のケイ素化
合物を含有したトナーでは微粉側の現像性はそれほど低
下しないので、粗粉の蓄積が起こるものと思われる。従
って、複写初期においては高品質の画像が得られるが、
複写枚数が増加すると画質の低下が起こる。
【0031】一方、保持力に関しては、特開昭58−9
5748号公報や特開昭58−98744号公報では、
カブリや現像性から150エルステッド以上が好ましい
ことが開示されている。しかし、トナーの粒径を一定に
維持するには、カテコール誘導体の5配位あるいは6配
位のケイ素化合物を用いて、200エルステッド未満に
する必要がある。
【0032】従って、本発明者らの複写枚数の増加に伴
うトナー粒径変化抑制という観点からの提案は従来のも
のとは全く異なった、新規な技術である。この原因は、
本発明の構成の一つであるカテコール誘導体のケイ素化
合物の摩擦帯電特性とトナーの磁気特性が効果的に組み
合わされたためである。実施例で後述するように、例え
磁気特性が本発明の範囲内であっても、本発明のカテコ
ール誘導体のケイ素化合物以外のケイ素化合物では、本
発明で期待したような効果は得られない。
【0033】なお、磁気力の測定には理研電子(株)製
の振動試料型磁力計(VSM)BHU−30を用いた。
直径5mmのペレット状に成型したトナーに、磁場を1
kエルステッドまで掃引した際の履歴曲線から保持力と
飽和磁化(本出願の場合、1kエルステッドにおける
値)を測定した。
【0034】本発明の磁性トナー中に含まれる磁性材料
としては、マグネタイト、γ−酸化鉄、フェライト、鉄
過剰型フェライト等の酸化鉄;鉄、コバルト、ニッケル
のような金属或いはこれらの金属とアルミニウム、コバ
ルト、銅、鉛、マグネシウム、スズ、亜鉛、アンチモ
ン、ベリリウム、ビスマス、カドミウム、カルシウム、
マンガン、セレン、チタン、タングステン、バナジウム
のような金属との合金及びその混合物等が挙げられる。
【0035】これらの強磁性体は、平均粒径が0.1〜
1μm、好ましくは0.1〜0.5μm程度のものが望
ましい。
【0036】トナー中に含有させる量としては、下記式
を満足するのが好ましい。
【0037】トナー中の磁性体量をMT(重量%)、ト
ナーの重量平均粒径をr(μm)としたとき、 MT=−(10/3)r+(70±15) r≦9
【0038】磁性体量がこれを下回ると、一般には、ト
ナーの飽和磁化が低くなり、トナーの搬送性が低下す
る。その結果、現像領域に十分な量のトナーを供給でき
ないために低い濃度の画像しか得られない。一方、飽和
磁化の高い磁性体を用いて上記磁性体量以下で搬送性の
良好なトナーを得ると、磁性体量の低下によりトナーの
電気抵抗が低下する。その結果、本発明のような電荷制
御剤を使用すると摩擦帯電量が適正値より高くなり、現
像性低下を引き起こす。
【0039】一方、磁性体量が上記を上回ると、トナー
の飽和磁化や保磁力が大きくなりすぎ、トナーの流動性
が低下したり、スリーブ上での磁気拘束力が増加する。
その結果、トナーの現像性が低下したり、複写枚数の増
加に伴うトナーの粗粉蓄積が起こり、画質が低下する。
また、磁性体量の増加は、トナーの摩擦帯電量を低下さ
せるので、この点からも、トナーの現像性低下の要因と
なる。
【0040】このように、複写枚数の増加に伴う粗粉量
の蓄積を抑制し、初期の高品位な画像を維持するには、
上述したようにトナーの磁気特性と摩擦帯電量を制御す
ることが必須である。そのためには、本発明の電荷制御
剤を用いて、トナーの摩擦帯電量を制御することが必要
であり、その際、磁性体量は上式の範囲内にすることが
好ましい。
【0041】本発明の電荷制御剤を用いた磁性トナーに
おいては、重量平均粒径が3〜9μmのトナーが使用可
能である。特に、5〜9μmの重量平均粒径を有する磁
性トナー粒子が好ましい。
【0042】トナーの粒度分布は種々の方法によって測
定できるが、本発明においてはコールターカウンターを
用いて行うのが適当である。
【0043】すなわち、測定装置としてはコールターカ
ウンターTA−II型(コールター社製)を用いた。ア
パチャーとして100μmアパチャーを用いて、トナー
の体積、個数を測定して2〜40μmの粒子の体積分布
と個数分布とを算出した。それから、本発明に係る体積
分布から求めた重量基準の重量平均径(D4)(各チャ
ンネルの中央値をチャンネルごとの代表値とする)、体
積分布から求めた重量基準の粗粉量を求めた。
【0044】本発明の電荷制御剤を有するトナーに流動
性付与などの目的で、シリカ微粉末を外添するのは非常
に好ましい。
【0045】ここでいうシリカ微粉体には、無水二酸化
ケイ素(シリカ)の他、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸ナ
トリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ
酸亜鉛等のケイ酸塩をいずれも適用できる。
【0046】上記シリカ微粉体のうちで、BET法で測
定した窒素吸着による比表面積が30m2/g以上(特
に50〜400m2/g)の範囲内のものが母体シリカ
として好ましい。
【0047】これらの処理されたシリカ微粉体の適用量
は、現像剤重量に対して、0.01〜20%であり、特
に好ましくは0.03〜5%である。
【0048】また、本発明に用いられるシリカ微粉体
は、必要に応じてシランカップリング剤、疎水化の目的
で有機ケイ素化合物等の処理剤やシリコーンオイル等で
処理されていても良い。
【0049】処理剤としては、例えば、ヘキサメチルジ
シラザン、卜リメチルシラン、トリメチルクロルシラ
ン、トリメチルエトキシシラン、ジメチルジクロルシラ
ン、メチルトリクロルシラン、アリルジメチルクロルシ
ラン、アリルフェニルジクロルシラン、ベンジルジメチ
ルクロルシラン、ブロムメチルジメチルクロルシラン、
α−クロルエチルトリクロルシラン、β−クロルエチル
トリクロルシラン、クロルメチルジメチルクロルシラ
ン、トリオルガノシリルメルカプタン、トリメチルシリ
ルメルカプタン、トリオルガノシリルアクリレート、ビ
ニルジメチルアセトキシシラン、ジメチルエトキシシラ
ン、ジメチルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシ
シラン、ヘキサメチルジシロキサン、1,3−ジビニル
テトラメチルジシロキサン、1,3−ジフェニルテトラ
メチルジシロキサン、及び1分子当り2から12個のシ
ロキサン単位を有し末端に位置する単位にそれぞれ1個
宛のSiに結合した水酸基を含有するジメチルポリシロ
キサン等がある。これらは1種あるいは2種以上の混合
物で用いられる。
【0050】最終的に、処理されたシリカ微粉体の疎水
化度がメタノール滴定試験によって測定された疎水化度
として、30〜80の範囲の値を示す様に疎水化された
場合にこの様なシリカ微粉体を含有する現像剤の摩擦帯
電量がシャープで均一なる正荷電性を示す様になるので
好ましい。ここでメタノール滴定試験は疎水化された表
面を有するシリカ微粉体の疎水化度の程度が確認され
る。
【0051】処理されたシリカ微粉体に疎水化度を評価
するために本明細書において規定される“メタノール滴
定試験”は次の如く行う。供試シリカ微粉体0.2gを
容量250mlの三角フラスコ中の水50mlに添加す
る。メタノールをビューレットからシリカの全量が湿潤
されるまで滴定する。この際、フラスコ内の溶液はマグ
ネチックスターラーで常時撹拌する。その終点はシリカ
微粉体の全量が液体中に懸濁されることによって観察さ
れ、疎水化度は終点に達した際のメタノール及び水の液
状混合物中のメタノールの百分率として表わされる。
【0052】本発明トナーに使用される結着樹脂として
は、例えば、ポリスチレン、ポリ−p−クロルスチレ
ン、ポリビニルトルエン等のスチレン及びその置換体の
単重合体;スチレン−p−クロルスチレン共重合体、ス
チレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナ
フタリン共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重
合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチ
レン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレ
ン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチ
ルエ−テル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル
共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、ス
チレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共
重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合
体等のスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニル、フェノー
ル樹脂、天然変性フェノール樹脂、天然樹脂変性マレイ
ン酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ酢酸ビ
ニール、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレ
タン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キ
シレン樹脂、ポリビニルブチラール、テルペン樹脂、ク
マロンインデン樹脂、石油系樹脂等が使用できる。
【0053】また、架橋されたスチレン系共重合体も好
ましい結着樹脂である。
【0054】スチレン系共重合体のスチレンモノマーに
対するコモノマーとしては、例えば、アクリル酸、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸
−2−エチルヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリ
ル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル、アクリルアミド等のような
二重結合を有するモノカルボン酸もしくはその置換体;
例えば、マレイン酸、マレイン酸ブチル、マレイン酸メ
チル、マレイン酸ジメチル等のような二重結合を有する
ジカルボン酸及びその置換体;例えば塩化ビニル、酢酸
ビニル、安息香酸ビニル等のようなビニルエステル類;
例えばエチレン、プロピレン、ブチレン等のようなエチ
レン系オレフィン類;例えばビニルメチルケトン、ビニ
ルヘキシルケトン等のようなビニルケトン類;例えばビ
ニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイ
ソブチルエーテル等のようなビニルエーテル類;等のビ
ニル単量体が単独もしくは2つ以上用いられる。
【0055】ここで架橋剤としては、主として2個以上
の重合可能な二重結合を有する化合物が用いられ、例え
ば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン等のような
芳香族ジビニル化合物;例えばエチレングリコールジア
クリレート、エチレングリコールジメタクリレート、
1,3−ブタンジオールジメタクリレート等のような二
重結合を2個有するカルボン酸エステル;ジビニルアニ
リン、ジビニルエーテル、ジビニルスルフィド、ジビニ
ルスルホン等のジビニル化合物;及び3個以上のビニル
基を有する化合物;が単独もしくは混合物として用いら
れる。特に、GPCにより測定される分子量分布で、3
×103〜5×104の領域に少なくとも一つのピークを
有し、105以上の領域に少なくとも一つのピークある
いはショルダーを有するスチレン系共重合体が好まし
い。
【0056】GPCによる分子量分布は以下の条件で測
定される。
【0057】40℃のヒートチャンバ中でカラムを安定
化させ、この温度におけるカラムに、溶媒としてテトラ
ヒドロフラン(THF)を毎分1mlの流速で流し、T
HFに溶解した試料溶液を100μl注入して測定す
る。試料の分子量測定にあたっては、試料の有する分子
量分布を数種の単分散ポリスチレン標準試料により作成
された検量線の対数値とカウント数との関係から算出し
た。検量線作成用の標準ポリスチレン試料としては、例
えば、東ソー社製あるいは昭和電工社製の分子量が10
2〜107程度のものを用い、少なくとも10点程度の標
準ポリスチレン試料を用いるのが適当である。検出器に
はRI(屈折率)検出器を用いる。なお、カラムとして
は市販のポリスチレンジェルカラムを複数本組み合わせ
るのが良い。例えば、昭和電工社製のshodex G
PC KF−801,802,803,804,80
5,806,807,800Pの組み合わせや、東ソー
社製のTSKgel G1000H(HXL),G200
0H(HXL),G3000H(HXL),G4000H
(HXL),G5000H(HXL),G6000H
(HXL),G7000H(HXL),TSKguardc
olumnの組み合わせを挙げることができる。
【0058】また、試料は以下のようにして作成する。
【0059】試料をTHF中に入れ、数時間放置した
後、充分に振とうし、試料の合一体がなくなるまでTH
Fと良く混合し、さらに12時間以上静置する。この
時、THF中への放置時間が24時間以上となるように
する。その後、サンプル処理フィルタ(ポアサイズ0.
45〜0.5μm、例えば、マイショリディスクH−2
5−5東ソー社製、エキクロディスク25CR ゲルマ
ン サイエンス ジャパン社製等が利用できる)を通過
させたものをGPCの試料とする。また、試料濃度は、
樹脂成分が0.5〜5mg/mlとなるように調整す
る。
【0060】また、加圧定着方式を用いる場合には、圧
力定着トナー用結着樹脂の使用が可能であり、例えばポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリメチレン、ポリウレ
タンエラストマー、エチレン−エチルアクリレート共重
合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹
脂、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプ
レン共重合体、線状飽和ポリエステル、パラフィン等が
ある。
【0061】また、本発明の磁性トナーは、必要に応じ
て添加剤を混合してもよい。添加剤としては、例えばス
テアリン酸亜鉛の如き滑剤、あるいは酸化セリウム、炭
化ケイ素の如き研磨剤あるいは例えば酸化アルミニウム
や酸化チタンの如き流動性付与剤、ケーキング防止剤、
あるいは例えばカーボンブラック、酸化スズ等の導電性
付与剤がある。特に、酸化チタン微粉体とシリカ微粉体
との併用は、トナーの流動性を損なうことなく、トナー
の摩擦帯電量の微妙な制御を可能にするので、好まし
い。
【0062】また、ポリビニリデンフルオライド微粉末
等のフッ素含有重合体微粉末も流動性,研磨性,帯電安
定性等の点から好ましい添加剤である。
【0063】また、熱ロール定着時の離型性を良くする
目的で低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレ
ン、マイクロクリスタリンワックス、カルナバワック
ス、サゾールワックス、パラフィンワックス等のワック
ス状物質を0.5〜5wt%程度トナーに加えること
も、本発明の好ましい形態の一つである。特に、サゾー
ルワックスは好ましい離型剤のひとつである。
【0064】本発明に係るトナーを製造するにあたって
は、上述したようなトナー構成材料をボールミルその他
の混合機により十分混合した後、熱ロールニーダー、エ
クストルーダーの熱混練機を用いて良く混練し、冷却固
化後、機械的な粉砕、分級によってトナーを得る方法が
好ましく、他には、結着樹脂溶液中に構成材料を分散し
た後、噴霧乾燥することによりトナーを得る方法;ある
いは結着樹脂を構成すべき単量体に所定の材料を混合し
て乳化懸濁液とした後に、重合させてトナーを得る重合
法トナー製造法;あるいはコア材、シェル材から成るい
わゆるマイクロカプセルトナーにおいて、コア材あるい
はシェル材、あるいはこれらの両方に所定の材料を含有
させる方法;等の方法が応用できる。さらに必要に応じ
所望の添加剤をヘンシェルミキサー等の混合機により十
分に混合し、本発明に係るトナーを製造することができ
る。
【0065】本発明のトナーは、従来公知の手段で、電
子写真,静電記録及び静電印刷等における静電荷像を顕
像化する為の現像には全て使用可能なものである。
【0066】図1に本発明で用いる現像工程の一実施形
態を示す。
【0067】静電潜像保持体1は矢印の方向に回転す
る。トナー担持体である非磁性円筒(スリーブ)4は、
現像部において静電潜像保持体1と同方向に回転する。
スリーブ内部には、多極永久磁石9が配置されている。
トナー容器12から送られる磁性トナー11をスリーブ
上に塗布し、ブレード10によりトナー層の厚さを薄
く、均一に規制する。また、現像領域において、スリー
ブと静電潜像保持体との間に直流バイアスを印加する
が、その際、交流バイアスを同時に印加してもよい。こ
の際の交流バイアスは、周波数が200〜4000H
z、ピークとピークの電位差が500〜3000Vが良
い。また、図1において、ブレード10はスリーブに当
接していないが、磁性トナー層厚を規制するために、プ
ラスチックなどの弾性体を当接して用いても良い。
【0068】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、これは、本発明を何ら限定するものではない。
尚、以下の配合における部数は、全て重量部である。
【0069】実施例1 スチレン−ブチルメタクリレート共重合体 100部 (ピーク1:10,000、ピーク2:70,000) 磁性体 80部 サゾールワックス 3部 化合物例 2部
【0070】上記材料をブレンダーでよく混合した後、
130℃に設定した2軸混練押出機にて混練した。得ら
れた混練物を冷却後、粗粉砕し、ジェット気流を用いた
微粉砕機を用いて微粉砕した。さらに、得られた微粉砕
品をコアンダ効果を利用した多分割分級装置(日鉄鉱業
社製エルボジェット分級機)で超微粉及び粗粉を同時に
厳密に分級除去して、体積平均粒径8.5μmの黒色微
粉体を得た。
【0071】この微粉体の飽和磁化は28Am2/k
g、保磁力は140エルステッドであった。
【0072】得られた黒色微粉体100部に疎水性シリ
カ(BET比表面積200m2/g)を0.4部と酸化
チタン(BET比表面積70m2/g)0.2部をヘン
シェルミキサーで混合して一成分磁性トナーとした。
【0073】得られた磁性トナーを市販の電子写真複写
機NP−6060(キヤノン(株)製)にて、20,0
00枚の複写テストを実施した。
【0074】その結果、初期から画像濃度1.41の鮮
明な画像が得られた。20,000枚複写後の画像も濃
度1.38の鮮明なものであった。また、画像の解像性
も初期の6.3本/mmを維持していた。
【0075】トナーの摩擦帯電量をブローオフ法測定し
たところ、−11.5μC/gであった。10.8μm
以上の粗粉量は、複写前が22%であり、20,000
枚複写後が24%であり、ほとんど変動がなかった。
【0076】以上の結果を表1にまとめて示した。ま
た、後述する他の実施例及び比較例についても表1又は
表2にまとめて示している。
【0077】実施例2 実施例1よりも保磁力の高い磁性体を用いる他は実施例
1と同一条件で8.3μmのトナーを得た。得られた磁
性トナーの飽和磁化は33Am2/kg、保磁力は18
0エルステッドであった。
【0078】得られた磁性トナーを実施例1と同一条件
で複写テストをした。
【0079】その結果、初期から画像濃度1.43の鮮
明な画像が得られ、20,000枚複写後の画像も濃度
1.40の鮮明なものであった。ただし、画像の解像性
は初期は6.3本/mmであったが、20,000枚複
写後は5.6本/mmに低下した。
【0080】トナーの摩擦帯電量をブローオフ法測定し
たところ、−12.1μC/gであった。10.8μm
以上の粗粉量は、複写前が25%であり、20,000
枚複写後が30%であり、若干増加した。
【0081】比較例1 化合物例2部の代わりに、以下の化合物を2部用いる
他は実施例1と同様に体積平均粒径8.4μmの磁性ト
ナーを得た。得られた磁性トナーの飽和磁化は28Am
2/kg、保磁力は140エルステッドであった。
【0082】得られた磁性トナーを実施例1と同一条件
で複写テストをした。
【0083】その結果、初期においては画像濃度1.3
1の鮮明な画像が得られたが、20,000枚複写後は
濃度1.11に低下した。画像の解像性も初期は6.3
本/mmであったが、20,000枚複写後は4.5本
/mmに低下した。
【0084】トナーの摩擦帯電量をブローオフ法測定し
たところ、−7.1μC/gであった。10.8μm以
上の粗粉量は、複写前が26%であり、20,000枚
複写後が43%であり、増加していた。
【0085】
【化3】
【0086】比較例2 化合物例2部の代わりに、以下の化合物を2部用いる
他は、実施例1と同様に体積平均粒径8.6μmの磁性
トナーを得た。
【0087】得られた磁性トナーの飽和磁化は28Am
2/kg、保磁力は140エルステッドであった。
【0088】得られた磁性トナーを実施例1と同一条件
で複写テストをした。
【0089】その結果、初期においては画像濃度1.3
3の鮮明な画像が得られたが、20,000枚複写後は
濃度1.15に低下した。画像の解像性も初期は6.3
本/mmであったが、20,000枚複写後は4.0本
/mmに低下した。
【0090】トナーの摩擦帯電量をブローオフ法測定し
たところ、−7.3μC/gであった。10.8μm以
上の粗粉量は、複写前が25%であり、20,000枚
複写後が44%であり、増加していた。
【0091】
【化4】
【0092】比較例3 実施例1よりも保磁力の高い磁性体を用いる他は実施例
1と同一条件で8.3μmのトナーを得た。トナーの飽
和磁化は31Am2/kg、保磁力は300エルステッ
ドであった。
【0093】得られた磁性トナーを実施例1と同一条件
で複写テストをした。
【0094】初期においては濃度1.39の鮮明な画像
が得られたが、20,000枚複写後の画像は濃度1.
20に低下した。画像の解像性は初期は6.3本/mm
であったが、20,000枚複写後は4.5本/mmに
低下した。
【0095】トナーの摩擦帯電量をブローオフ法測定し
たところ、−11.1μC/gであった。10.8μm
以上の粗粉量は、複写前が23%であり、20,000
枚複写後が40%であり、増加した。
【0096】比較例4 実施例1の磁性体量を80部から150部に変更する以
外は実施例1と同一条件で8.5μmのトナーを得た。
得られた磁性トナーの飽和磁化は38Am2/kg、保
磁力は140エルステッドであった。
【0097】得られた磁性トナーを実施例1と同一条件
で複写テストをした。
【0098】初期濃度は1.17であり、20,000
枚複写後の濃度は0.93とさらに低下した。画像もカ
ブリが多く不鮮明なものであった。画像の解像性は初期
は4.5本/mm、20,000枚複写後は3.2本/
mmにさらに悪化した。
【0099】トナーの摩擦帯電量をブローオフ法測定し
たところ、−5.7μC/gであった。10.8μm以
上の粗粉量は、複写前が25%であり、20,000枚
複写後が46%であり、増加した。
【0100】実施例3 スチレン−ブチルメタクリレート共重合体 100部 (ピーク1:6,000、ピーク2:100,000) 磁性体 100部 低分子量ポリプロピレンワックス 3部 化合物例 1部
【0101】上記材料を実施例1と同様に混練,粉砕,
分級を行って、体積平均粒径6.7μmの黒色微粉体を
得た。
【0102】この微粉体の飽和磁化は32Am2/k
g、保磁力は120エルステッドであった。
【0103】得られた黒色微粉体100部に疎水性シリ
カ(BET比表面積200m2/g)を1.0部、ヘン
シェルミキサーで混合して一成分磁性トナーとした。
【0104】得られた磁性トナーを市販のレーザービー
ムプリンターLBP−KT(キヤノン(株)製)にて、
6,000枚の複写テストを実施した。
【0105】その結果、初期から画像濃度1.40の鮮
明な画像が得られた。6,000枚複写後の画像も濃度
1.42の鮮明なものであった。また、画像の解像性も
初期の7.1本/mmを維持していた。
【0106】トナーの摩擦帯電量をブローオフ法測定し
たところ、−15.8μC/gであった。8.0μm以
上の粗粉量は、複写前が11%であり、6,000枚複
写後が13%であり、ほとんど変動がなかった。
【0107】実施例4 実施例3の磁性体量100部を150部に変更する他は
実施例3と同一条件で6.6μmのトナーを得た。得ら
れた磁性トナーの飽和磁化は42Am2/kg、保磁力
は120エルステッドであった。
【0108】得られた磁性トナーを実施例3と同一条件
で複写テストをした。
【0109】その結果、初期から画像濃度1.35の鮮
明な画像が得られた。6,000枚複写後の画像も濃度
1.31の鮮明なものであった。しかし、画像の解像性
は初期7.1本/mmであったものが6,000枚複写
後は5.6本/mmに低下した。
【0110】トナーの摩擦帯電量をブローオフ法測定し
たところ、−12.5μC/gであった。8.0μm以
上の粗粉量は、複写前が11%であり、6,000枚複
写後が16%であり、若干増加した。
【0111】実施例5 スチレン−ブチルメタクリレート共重合体 100部 (ピーク1:8,000、ピーク2:150,000) 磁性体 90部 サゾールワックス 3部 化合物例 3部
【0112】上記材料を実施例1と同様に混練,粉砕,
分級を行って、体積平均粒径7.7μmの黒色微粉体を
得た。
【0113】この微粉体の飽和磁化は30Am2/k
g、保磁力は110エルステッドであった。
【0114】得られた黒色微粉体100部に疎水性シリ
カ(BET比表面積200m2/g)を0.8部、ヘン
シェルミキサーで混合して一成分磁性トナーとした。
【0115】得られた磁性トナーを市販の電子写真複写
機NP−6060(キヤノン(株)製)にて、20,0
00枚の複写テストを実施した。
【0116】その結果、初期から画像濃度1.35の鮮
明な画像が得られた。20,000枚複写後の画像も濃
度1.30の鮮明なものであった。また、画像の解像性
も初期の6.3本/mmを維持していた。
【0117】トナーの摩擦帯電量をブローオフ法測定し
たところ、−11.0μC/gであった。10.8μm
以上の粗粉量は、複写前が31%であり、20,000
枚複写後が34%であり、ほとんど変動がなかった。
【0118】
【表1】
【0119】
【表2】
【0120】
【発明の効果】本発明の磁性トナーは、良好な摩擦帯電
能を有し、しかも多数枚複写によるトナーの粒径変化が
少ないために連続複写による画質の劣化が著しく少な
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に好適な現像工程の一実施形態を示す。
【符号の説明】
1 静電潜像保持体 4 スリーブ 9 磁石 10 ブレード 11 磁性トナー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともカテコール誘導体のケイ素化
    合物を含有し、飽和磁化20〜50Am2/kg,保磁
    力40〜200エルステッドであることを特徴とする静
    電荷像現像用磁性トナー。
  2. 【請求項2】 磁性トナー中の磁性体含有量をMT(重
    量%)、トナーの重量平均粒径をr(μm)としたと
    き、 MT=−(10/3)r+(70±15) r≦9 を満足することを特徴とする請求項1に記載の磁性トナ
    ー。
  3. 【請求項3】 静電像を表面に保持する静電潜像保持体
    と、磁性トナーを表面に担持する磁石を内包しているト
    ナー担持体とを現像部において一定の間隔を設けて配置
    し、磁性トナーをこの間隔よりも薄い厚さに担持させ、
    現像バイアスを印加しながら該トナー担持体に内包され
    ている磁石の磁界下で磁性トナーを前記静電潜像保持体
    に転移させる画像形成方法において、該磁性トナーが請
    求項1に記載の磁性トナーであることを特徴とする画像
    形成方法。
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JP2007298966A (ja) * 2006-04-03 2007-11-15 Orient Chem Ind Ltd 荷電付与組成物およびそれを用いた荷電付与部材

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