JPH07244592A - エキスパートシステム - Google Patents

エキスパートシステム

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JPH07244592A
JPH07244592A JP6034671A JP3467194A JPH07244592A JP H07244592 A JPH07244592 A JP H07244592A JP 6034671 A JP6034671 A JP 6034671A JP 3467194 A JP3467194 A JP 3467194A JP H07244592 A JPH07244592 A JP H07244592A
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JP
Japan
Prior art keywords
link
document
inference
expert system
knowledge base
Prior art date
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Application number
JP6034671A
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English (en)
Inventor
Kazutomo Naganuma
和智 永沼
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ハイパーテキスト形式の文書に対して、リン
ク作成装置4を用いてユーザがその文書の内容を表す意
味のリンクを張る。この意味のリンクの張られた文書を
知識ベースとして解釈実行する推論実行装置5を持つ。
リンク作成装置4により作成された文書知識ベースが、
推論実行装置5により解釈、実行される。その結果は出
力装置6に送られ、出力装置6により表示される。 【効果】 ハイパーテキスト形式の文書を用いて知識ベ
ースを容易に構築することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンピュータシステ
ムにおけるハイパーテキストとエキスパートシステムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】エキスパートシステムは、ある業務の専
門家が持っているその業務の知識やノウハウを、知識ベ
ースとしてコンピュータに組み入れ、ユーザが逐次応答
形式によって問題解決を行なうことができるように構築
された計算機システムである。専門家の持つ知識は、通
常計算機のエンジニアが専門家からインタビューなどの
方法で獲得し、その計算機システムにおいて処理可能な
専用の言語に翻訳することにより、知識ベースとして保
持される。この時、エンジニアは専門家の知識を余すこ
となく引きだし、それを正確に専用の言語に翻訳する必
要がある。そして、推論システムがユーザが与える条件
とその知識ベースを参照して、問題解決を行なう。
【0003】また、特開平2−263236号公報に示
された従来のハイパーテキストによるエキスパートシス
テムでは階層関係をハイパーテキストで表現できる。図
25は特開平2−263236号公報に示されたエキス
パートシステムの動作を示す図である。このエキスパー
トシステムは、テキスト情報を有するウインドウを表示
する表示部と表示されたテキスト上方を指定する入力指
示部とを備えたエキスパートシステムにおいて、少なく
とも1つの下位の状態を包含する上位の状態により構成
されるデータの階層関係を、カードを用いたハイパーテ
キストにより表現するハイパーテキスト制御手段を設
け、表示されたハイパーテキストのカードを介して、あ
る特定の状態を決定することを特徴とするものである。
【0004】ハイパーテキストを構成するカードには、
上位の状態と、それに接続された下位の状態が表示され
ている。ユーザからの指定により、上位の状態が特定の
状態に確定すると、システムは推論によって下位の状態
を設定し、設定した下位の状態を示すカードを作成して
画面上に表示する。下位の状態を示すカードの作成は、
ユーザが各種カードの質問に対して対話的に回答を行
い、1つの状態が確定する度に行われる。したがって、
表示されたカードの質問に対して、その回答を順次確定
して行くことにより、最終的にある一つの状態を設定す
ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
キスパートシステムでは、知識ベース構築のために計算
機のエンジニアが専門家から知識を引きだし、それを推
論システムの処理可能な専用の言語に翻訳する必要があ
った。これには、(1)エンジニアが多大な労力と時間
を要する、(2)専門家から獲得した知識が曖昧なもの
であった場合、専用言語に翻訳できない、知識が正しく
解釈されない、(3)専門家も自分の持っている知識を
正確にエンジニアに伝えることができない、(4)専門
家の知識は秘密事項であり部外者に公表できない、
(5)知識を変更、追加するのには必ず計算機のエンジ
ニアを呼ばなければならない、といった問題があった。
【0006】また、特開平2−263236号公報に示
された従来のエキスパートシステムでは、ハイパーテキ
ストを利用して対話的なオペレーションにより回答を順
次決定して行くことができるが、データが階層関係を有
する場合にのみしか適用することができないという問題
があった。
【0007】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、ハイパーテキスト形式の文書を
用いて、専用の言語を使用する必要ない知識ベースをも
つエキスパートシステムの構築を目的としている。ま
た、本発明は文書のみならず表、或は、フローチャート
に対してハイパーテキストを用いて専用の言語を使用す
る必要のない知識ベースを持つエキスパートシステムの
構築を目的としている。また、本発明はさらにプログラ
ムやデータベースに対してハイパーテキストを用いて専
用の言語を使用する必要のない知識ベースを持つエキス
パートシステムの構築を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ハイパー
テキストを用いて意味のリンクを張るリンク作成装置
と、意味のリンクの張られた文書を知識ベースとした推
論実行装置を特徴とする。
【0009】第2の発明は、上記の知識ベースとして用
いる文書の章、節といった文書構造の一つの単位を、一
つの知識とみなし、その文章構造の題名が選択された場
合に、その知識に対する推論実行を行なうものである。
【0010】第3の発明は、上記の知識ベースとして用
いる文書中の表に対して、その項目に条件のリンクを張
り、そのリンクにより表中のデータからその条件を満た
すものだけをとりだし、そのデータのみに対して処理を
行なうものである。
【0011】第4の発明は、上記の知識ベースとして用
いる文書中のフロー(流れ図)に対して、フローの各項
目にデータ参照やプログラム実行のリンクを張り、その
リンクにより参照するデータやプログラム実行の返り値
により、フローの示す次の項目へ進み、最終的に選ばれ
た処理を行なうものである。
【0012】第5の発明は、表の項目に条件のリンクを
張り、そのリンクにより表中のデータからその条件を満
たすものだけをとりだし、そのデータのみに対して処理
を行なうものである。
【0013】第6の発明は、フローの各項目にデータ参
照やプログラム実行のリンクを張り、そのリンクにより
参照するデータやプログラム実行の返り値により、フロ
ーの示す次の項目へ進み、最終的に選ばれた処理を行な
うものである。
【0014】第7の発明は、上記の知識ベースとして用
いる文書と関連の深い関係データベース中の関係名、属
性名からなるシソーラスを生成し、そのシソーラス中の
関係名、属性名と同じ意味を持つ文書知識ベース中のキ
ーワードをリンクすることにより、文書からのデータベ
ース検索を可能にする。
【0015】第8の発明は、上記の知識ベースとして用
いる文書から関係データベースの検索をする際に、文書
に対して検索条件を設定する。
【0016】第9の発明は、上記の知識ベースとして用
いる文書中のキーワードと、そのキーワードが示す応用
プログラム名をリンクすることにより、文書からの応用
プログラム実行を可能にする。
【0017】第10の発明は、第7の発明と第9の発明
を組合せ、リンクされた応用プログラムとデータベース
をリンクすることにより、文書から実行される応用プロ
グラムにデータベースのデータを入力することと、応用
プログラムの実行結果をデータベースに格納することを
可能にする。
【0018】第11の発明では、上記の知識ベースとし
て用いる文書中のキーワードと、関係データベースのシ
ソーラス中の単語、或は応用プログラム名が同じ語、或
は同義語である場合は、その文字列をリンク付けること
によりユーザのリンクを張る作業を支援する。
【0019】
【作用】第1の発明におけるエキスパートシステムで
は、ハイパーテキスト形式の文書上にユーザが指定した
意味のリンクを張り、文書上の意味のリンクを参照し、
意味のリンクの示す処理を実行する。
【0020】第2の発明におけるエキスパートシステム
では、ユーザにより意味のリンクが張られたハイパーテ
キスト形式の文書中の章、節といった文書構造の一つの
単位を、一つの知識とみなし、その知識の単位ごとに意
味のリンクの示す処理を実行する。
【0021】第3の発明におけるエキスパートシステム
では、文書中の表に対して、その表の項目に項目中のデ
ータに対する条件のリンクを張り、条件のリンクが張ら
れた表中のデータからその条件を満たすものだけをとり
だし、とりだされたデータのみをその表に対する処理の
対象とする。
【0022】第4の発明におけるエキスパートシステム
では、文書中のフロー(流れ図)に対して、フローの各
項目にデータ参照やプログラム実行のリンクを張り、そ
のリンクを参照しデータやプログラム実行の返り値を得
て、それにより次の処理すべき項目を参照し、その項目
に対して同様の処理を行なう。これを繰り返すことによ
り、最終の項目を選択し、その項目に張られている意味
のリンクの示す処理を実行する。
【0023】第5の発明におけるエキスパートシステム
では、表が独立して存在している場合でも、その表の項
目に項目中のデータに対する条件のリンクを張り、条件
のリンクが張られた表中のデータからその条件を満たす
ものだけをとりだし、とりだされたデータのみをその表
に対する処理の対象とする。
【0024】第6の発明におけるエキスパートシステム
では、フローが独立して存在している場合でも、フロー
の各項目にデータ参照やプログラム実行のリンクを張
り、そのリンクを参照しデータやプログラム実行の返り
値を得て、それにより次の処理すべき項目を参照し、そ
の項目に対して同様の処理を行なう。これを繰り返すこ
とにより、最終の項目を選択し、その項目に張られてい
る意味のリンクの示す処理を実行する。
【0025】第7の発明におけるエキスパートシステム
では、文書と関係データベースを結合するために関係デ
ータベースより、その関係名、属性名からなるシソーラ
スを生成し、その関係名、属性名と同じ意味を持つ文書
中のキーワードとを自動リンクする。そして、その文書
中のキーワードのリンクよりリンク先の関係名、属性名
を得て、その情報でデータベースを検索する。
【0026】第8の発明におけるエキスパートシステム
では、データベースの関係名、属性名にリンクの張られ
ている文書中のキーワードに対してユーザが指定した条
件のリンクを張ることにより、文書上でのデータベース
検索条件の設定を行なう。
【0027】第9の発明におけるエキスパートシステム
では、文書中のキーワードと、そのキーワードが示す応
用プログラム名を自動リンクすることにより、文書中の
キーワードからの応用プログラム実行を行なう。
【0028】第10の発明におけるエキスパートシステ
ムでは、文書中のキーワードとリンクされた応用プログ
ラム名の入力或は出力を示す文字列部分にユーザ指定の
データベース検索リンクを張ることにより、文書から実
行される応用プログラムにデータベースのデータを入力
すること或は、応用プログラムの実行結果をデータベー
スに格納することを行なう。
【0029】第11の発明におけるエキスパートシステ
ムでは、文書中のキーワードと、関係データベースのシ
ソーラス中の単語、応用プログラム名が同じ語、或は同
義語である場合は、自動的にその文字列をリンク付け
し、ユーザがリンクを張る時に同じ意味を持つ単語を発
見し易くする。
【0030】
【実施例】
実施例1.以下、本発明における実施例を図面を用いて
説明する。図1は、この実施例に関わるエキスパートシ
ステムを表す図である。エキスパートシステムは、文書
1に対してユーザ指定の意味のリンクを張るリンク作成
装置4、意味リンクの張られた文書に示された実行を行
なう推論実行装置5を有する。
【0031】次に動作について説明する。図1における
文書「患者の体温が37度以上である場合は、風邪の疑
いがある。」は、患者の病気を診断する判断を意味する
文章である。これと同じ処理をエキスパートシステムに
行なわせる場合に、まず最初にこの文書の意味をシステ
ムが処理可能な形式で入力する。ユーザはリンク作成装
置4を用いて、文書の意味をシステムが処理可能な形式
で入力し、それを推論実行装置5が解釈し、そこで示さ
れた実行を行なう。そして、必要であれば推論実行装置
5から出力するべきデータが出力装置6に送られ出力さ
れる。
【0032】図2は、文書「患者の体温が37度以上で
ある場合は、風邪の疑いがある。」が実際に入力される
形式を示している。これは、患者の体温を示す変数「体
温」が37度以上であった場合に「風邪の疑いがあ
る。」という文字列を出力する処理を推論実行装置5に
行なわせるための、意味のリンクを張ったものである。
まず条件リンク(>)11は「37」から「体温」に張
られており、体温が37以上の時に真となることを示
す。また「体温」からは参照リンク12が変数「体温」
に張られており、文書中の「体温」が条件リンク11に
より参照される時にこの変数に代入されている数字が文
書中の「体温」に変わり参照されることを示す。図2の
場合では変数「体温」に37.5という数値が代入され
ており、「37.5」が「37」以上という条件リンク
11は真となる。さらに「体温」から出力リンク13が
「風邪の疑いがある。」に張られており、これは「体
温」に張られた条件リンク11が真となった場合に「風
邪の疑いがある。」という文字列を出力することを示し
ている。ここで、出力とは図1の出力装置6に「風邪の
疑いがある。」という文字列を送ることを示す。
【0033】図3は、リンク作成装置を示すブロック図
である。リンク作成装置にはリンクを生成するためのユ
ーザインタフェースとして、メニュー表示手段401が
設けられている。また、そのメニュー表示手段により表
示されたメニューに基づき変数2を設定する変数設定手
段402を備えている。また、メニュー表示手段401
の操作に基づいて、条件リンクを設定する条件リンク手
段403、参照リンクを設定する参照リンク手段40
4、出力リンクを設定する出力リンク手段405、およ
び、文書のキーワードやデータ等を出力する出力指定手
段406を備えている。
【0034】図4に、リンク作成装置4のユーザインタ
フェースを示す。このユーザインタフェースを用いてユ
ーザが実際に文書に対してリンクを張る。図4のメニュ
ー31に表示された「条件リンク」は、文書上にある条
件を設定したい場合に用いる。ここの文書の例では、体
温が37以上であると言う条件を設定する。この場合文
書の「37」から「体温」へ条件リンクを張る。実際の
手順では、まず文書中の「37」と言う文字列を範囲指
定する。次に、メニュー31の「条件リンク」を選択す
る。すると、図5の条件リンクメニューが表示される。
この条件リンクメニューから、「>」を選択し、次にリ
ンク先の「体温」を範囲指定し、メニュー31の「完
了」を選択する。
【0035】図4のメニュー31の「参照リンク」は、
文書中のキーワードから別のキーワードやデータ等を参
照する場合に用いる。ここの文書の例では、文書中のキ
ーワード「体温」から変数「体温」へ参照リンクを張
る。実際の手順では、まず文書中の「体温」と言う文字
列を範囲指定する。次に、メニュー31の「参照リン
ク」を選択し、リンク先の変数「体温」を範囲指定し、
メニュー31の「完了」を選択する。
【0036】図4のメニュー31の「出力リンク」は、
文書中のキーワードやデータ等を図1の出力装置6へ送
りたい場合に用いる。ここの文書の例では、文書中のキ
ーワード「体温」から「風邪の疑いがある。」へ出力リ
ンクを張る。実際の手順で「は、まず文書中の「体温」
と言う文字列を範囲指定する。次に、メニュー31の出
力リンク」を選択し、リンク先の「風邪の疑いがあ
る。」を範囲指定し、メニュー31の「完了」を選択す
る。この出力リンクは、リンク元のキーワードに条件リ
ンクが張られている場合は、その条件が成立した時のみ
図1の推論実行装置5により実行される。
【0037】図4のメニュー31の「出力指定」は、文
書中のキーワードやデータ等を無条件に図1の出力装置
6へ送りたい場合に用いる。
【0038】図3及び図4に示したリンク作成装置を用
いて生成されたリンク情報は、ユーザインタフェースに
より図2の形式で表示される。図1の推論実行装置5
は、図2に示されるような文書に意味のリンクが張られ
たハイパーテキスト形式の文書を解釈、実行する。ここ
で行なわれる推論実行のアルゴリズムを図6に示す。図
6に示すアルゴリズムは変数2に対して値が設定された
場合にスタートする。図1に示す例においては、変数
「体温」に対して37.5と言う値が入力された時点で
推論実行装置が推論をスタートさせる。変数の値はオペ
レータによりキーボードから入力される。或はプログラ
ムにより変数に対して値を設定する場合でもかまわな
い。推論実行装置では、まず、文書に張られたリンクの
検索を行なう(51)。ここでリンクが見つからなけれ
ば処理終了となる(52)。リンクが見つかった場合そ
のリンク元の文字列に対して他のリンクが張られている
かどうか検索を行なう(53)。ここで他のリンクが張
られていればそのリンクを処理対象とし(54)、再び
53の処理を行なう。他のリンクが張られていない場合
はそのリンクの種別を参照し、条件リンクの場合は条件
リンク処理(56)、参照リンクの場合は参照リンク処
理(57)、出力リンクの場合は出力リンク処理(5
8)を行ない、まだ処理対象としていないリンクを検索
する(59)。ここでリンクが見つからない場合は処理
終了となる(60)。リンクが見つかった場合はそのリ
ンクを処理対象とし再び53の処理を行なう。
【0039】図7に図6の処理条件処理56を示す。条
件リンク処理ではまず対象としている条件リンクのリン
ク元の文字列を参照し、その文字列をリンク元とする他
の参照リンクがあるかリンクを検索する(62)。参照
リンクがなければ、一時的に変数Aにリンク元の文字列
を代入する(63)。参照リンクがあった場合はその参
照リンクを対象として、参照リンク処理を行なう(6
4)。そしてその参照リンク処理により得られる参照先
の文字列を一時的に変数Aに代入する(65)。次に対
象としている条件リンクのリンク先の文字列を参照し、
その文字列をリンク元とする他の参照リンクがあるかリ
ンクを検索する(66)。参照リンクがなければ、一時
的に変数Bにリンク先の文字列を代入する(67)。参
照リンクがあった場合はその参照リンクを対象として、
参照リンク処理を行なう(68)。そしてその参照リン
ク処理により得られる参照先の文字列を一時的に変数B
に代入する(69)。次に図4の条件リンクメニューに
より選択された条件リンクの種別(>、<、=、≦、
≧、≠のいずれか)を参照し、一時的に変数Xに代入す
る(6a)。そして63又は65で代入された変数Aと
67又は69で代入された変数Bの間でAXBの関係が
成り立つかを判定する(6b)。これが成立しない場合
は処理終了(6c)。成立する場合は、対象としている
条件リンクのリンク先の文字列をリンク元とする出力リ
ンクがあるかリンクの検索を行なう(6d)。出力リン
クが存在しない場合は処理を終了する(6f)。存在す
る場合は出力リンク処理を行ない(6e)、処理を終了
する(6f)。
【0040】図8に図6の参照処理57を示す。参照リ
ンク処理ではまず対象としている参照リンクのリンク先
をリンク元とする他の参照リンクがあるかどうかを検索
する(72)。参照リンクがない場合には、リンク元の
文字列の参照先をリンク先の文字列とし(73)、処理
終了(77)。参照リンクがある場合にはその参照リン
クを処理対象として(74)参照リンク処理を行ない
(75)、その参照リンクの参照先の文字列を最初に処
理対象とした参照リンクのリンク元の文字列の参照先と
し(76)、処理を終了する(77)。
【0041】図9に図6の出力処理58を示す。出力リ
ンク処理ではまず対象としている出力リンクのリンク先
をリンク元とする他の参照リンクがあるかどうかを検索
する(82)。参照リンクがない場合には、リンク先の
文字列を図1の出力装置6に送り(83)、処理を終了
する(86)。参照リンクがある場合にはその参照リン
クを処理対象として、参照リンク処理を行なう(8
4)。そして、その参照リンクの参照先の文字列を図1
の出力装置6に送り(85)、処理を終了する(8
6)。
【0042】次に図2に示した文書の例を用いて前述し
た図6に示したアルゴリズムが具体的に適用される例を
説明する。変数に37.5がセットされると文書のリン
クを検索する。この場合には条件リンク11と参照リン
ク12と出力リンク13が存在しているためリンクの検
索は成功する。たとえば、検索したリンクが参照リンク
12である場合にはリンク元が文書の「体温」である。
そして文書の「体温」が他のリンク先になっているかが
調べられる。この例では、条件リンク11のリンク先に
なっているためYESが成立しその他のリンクを検索す
る。出力リンク13の場合にも同様に文書の「体温」が
条件リンク11のリンク先になっているためYESが成
立し、更にその他のリンクを検索する。次に条件リンク
11が検索された場合には条件リンクのリンク元である
「37」が他のリンクのリンク先になっていないためN
Oが成立する。このリンクの種別は条件リンクであるた
め条件リンク処理が行われる。
【0043】図7に示すように条件リンク処理が実行さ
れると条件リンク11のリンク元「37」が他の参照リ
ンクのリンク元となっているかが調べられる。この場合
には他の参照リンクのリンク元となっていないためNO
が成立する。そして、変数Aに対して「37」を代入す
る。次に条件リンク11のリンク先が他の参照リンクの
リンク元となっているかが調べられる。この場合は、文
書の「体温」が変数の「体温」に張られた参照リンクの
リンク元となっているためYESが成立する。そして、
参照リンク処理が行われる。
【0044】参照リンク処置においては、図8に示すよ
うに、変数の「体温」の先に更に参照リンクが存在する
かどうかが調べられる。この場合には参照リンクがない
ためNOが成立する。次に参照リンク12のリンク元の
文字列「体温」を参照リンク12の参照先である文字列
「37.5」とする。参照先が変数の場合は、変数に入
力されている値自身が参照先とされる。この様にして参
照リンク処理が終了すると、再び図7に示す処理が再開
する。
【0045】図7においては条件リンク11を処理中で
あったためこの条件リンク11のリンク先の更に参照先
を変数Bに代入する。即ち、変数Bに対して「37.
5」が代入される。次に条件リンク11の種別が<であ
るため変数Xに<が代入される。次にAXBが成立する
かが判定されるがこの例においては37<37.5が成
立するかどうかが判定される。この例においては、条件
が成立し、条件リンク11のリンク先即ち「体温」に出
力リンク13が張られているため、出力リンク処理が行
われる。
【0046】出力リンク処理は図9に示すように出力リ
ンク13のリンク先に対して更に参照リンクが張られて
いるかが検査される。この例においては参照リンクは存
在しないため出力リンクのリンク先の文字列「風邪の疑
いがある。」を出力装置に送り出力する。以上のように
図6から図9に示したアルゴリズムを用いて推論実行装
置が変数の値入力をきっかけとして推論を実行し結果を
出力することができる。
【0047】実施例2.図10は、この実施例を示す図
である。3、4、5、6は図1と同様のものである。文
書91は、図11で示す意味のリンクが張られている。
ここで、91の文書は、1章問診、1章1節体温、1章
2節脈拍という文書構造を持っている。この文書91に
おいて「1.1体温」という節題がユーザにより選択さ
れた場合、図1の推論実行装置5では「1.1体温」に
記述されている文書とその上に張られているリンクをひ
とかたまりの知識とみなし実行する。図11の例の場
合、「患者の体温が37度以上である場合は、風邪の疑
いがある。」と「患者の体温が40度以上である場合
は、解熱剤を投与する。」の2つの文を一つの知識とみ
なし、「風邪の疑いがある。」と「解熱剤を投与す
る。」という文字列が図1の出力装置6に送られる。同
様に、文書91において「1.問診」という章題がユー
ザにより選択された場合、図1の推論実行装置5では
「1.問診」に記述されている文書とその上に張られて
いるリンクをひとかたまりの知識とみなし実行する。図
11の例の場合、「1.1体温」と「1.2脈拍」の2
つの節を1つの知識とみなし、「風邪の疑いがあ
る。」、「解熱剤を投与する。」と「血圧の計測を行な
う。」という文字列が図1の出力装置6に送られる。
【0048】実施例3.図12は、この実施例を示す図
である。図12は、この実施例におけるリンク作成装置
4のブロック図である。この実施例においては、新たに
選択条件リンク手段407が設けられている。選択条件
リンク手段は、表を構成する項目に対してリンクを張
る。
【0049】図13の表は、症状と程度を変数114か
ら参照し、その変数と同じ文字列又は数値を持つ行を選
択し、その行の対処法を出力するということを示してい
る。ここで選択条件リンク111は表の条件となる項目
に張ることにより、図1の推論実行装置5では、そのリ
ンク先の文字列とリンク元となっている表の項目のデー
タを参照し、それが同じ行のみを処理対象とする。「表
出力指定」113は、表の項目に指定される。この指定
がされている項目のデータの中で上記の選択条件リンク
により処理対象となったもののみが、図1の出力装置6
へ送られる。図13の例では、選択条件リンク111に
より、項目「症状」の値が発熱の行のみが処理対象とな
り、選択条件リンク112により、項目「程度」の値が
2の行のみが処理対象となる。この結果、項目「症状」
が発熱、「程度」が2の2行目のみが処理対象となる。
そして、項目「対処法」の表出力指定により2行めの
「対処法」のデータ「解熱剤B、抗生物質A投与」が図
1の出力装置6へ送られる。
【0050】このように選択条件リンクは、表の項目に
対してリンクを張るものであるが、項目を示す文字列
「症状」や「程度」そのものが処理対象になるのではな
く、例えば、「症状」と言う項目に属する値「発熱」や
「頭痛」が実際の処理対象となるものである。即ち、図
13に示すように、選択条件リンク112は、変数「症
状」と表の項目「症状」に対して張られているが、推論
実行装置が実際に推論を実行する際には表の項目「症
状」が処理対象になるのではなく、表の項目「症状」の
もとに実際に登録されている「発熱」と「頭痛」を、変
数に入力された値「発熱」と比較することにより処理対
象を限定して行くものである。従って選択条件リンク
は、前述した条件リンクとは異なる性格を有している。
【0051】実施例4.図14は、この実施例を示す図
である。図14において前述した実施例と異なる点は、
Yのリンク手段/Nのリンク手段408を設けている点
である。Yのリンク手段及びNのリンク手段はフローチ
ャートに対してリンクを張る。フローチャートにおいて
判断が行われ、その判断結果により処理が分岐する場
合、このYのリンク及びNのリンクが張られる。リンク
作成装置は、フローチャートにおいて条件の判断が行わ
れ分岐する場合にこのYのリンクとNのリンクを作成す
る。
【0052】図15のフローチャートは、箱121、1
24、125に示す条件の判断を行う。まず、箱121
の条件が成立する場合はYのリンク(122)が示す箱
(124)の処理を行ない、条件が成立しない場合はN
のリンク(123)が示す箱(125)の処理を行な
う。これを繰り返し、最終的には他へのリンクがない終
端の箱126、127、128、129のいずれかを選
択し、そこに示された処理を行なう。変数12aは、
「体温」に文字列「38度」、「虚脱感」に「あり」、
「湿疹」に「なし」が代入されていることを示す。12
bは条件リンク(>)、12c、12dは条件リンク
(=)、12k、12e、12fは参照リンク、12
g、12h、12i、12jは出力指定である。
【0053】ユーザによりフローチャート上に意味のリ
ンクがリンク作成装置4により張られ、この意味のリン
クにより、推論実行装置5が次の処理を行なう。まず、
箱121の条件リンク12bを検索し、条件リンク12
bのリンク元から出ている参照リンク12kのリンク先
「37度」と、変数12aの「体温」の値、38度を比
較し、この条件が成立することを認識し、Yのリンク1
22を参照し、次の箱124の条件の判定を行なう。箱
121と同様に箱124の条件リンク12cを参照し、
変数12a「湿疹」の値「あり」と条件リンク12cの
リンク元「湿疹」から出ている参照リンク12eの参照
先「あり」を比較し、この条件が成立することを認識
し、箱124から出ているYのリンクを参照し、次の箱
126の処理を行なう。箱126には条件リンクは張ら
れておらず、文字列12gの「はしか」の出力指定がさ
れているのみであるので、推論実行装置5は、出力装置
6に文字列「はしか」を送り、出力装置6から、文字列
「はしか」が出力される。
【0054】実施例5.図16は、この実施例を示す図
である。この実施例においては、文書から参照されるべ
きデータをもつデータベースにおいてリンクを張るデー
タベースリンク手段が設けられている。このデータベー
スリンク手段409はデータベースから後述するような
シソーラスを作成し、そのシソーラスに対して文書から
参照リンクを張るものである。
【0055】図17はデータベース及びシソーラスの一
例を示す図である。134は、文書131から参照され
るべきデータを持つデータベースである。この例では、
データベース134はテーブル「診察」をもち、テーブ
ル「診察」は属性「患者氏名」、「症状」、「診察
日」、「投与薬」、「診察結果」を持つ。テーブル一覧
132、属性一覧133と属性リンク137はデータベ
ースのテーブル名と属性名をとり出すことにより、自動
生成されたシソーラスである。これを、以下、データベ
ース情報と呼ぶ。この自動生成されたデータベース情報
と文書中の文字列の間に意味のリンクを張ることによ
り、文書とデータベースの結合を行なう。テーブル一覧
132はデータベース中のテーブル名を文字列として持
っており、属性一覧133はテーブル一覧132にある
テーブル中の属性名を文字列としてテーブルごとに表形
式で保持している。属性リンク137はテーブル一覧1
32の各テーブルからそのテーブルが持つ属性一覧13
3へのリンクである。ここでユーザは、図1のリンク作
成装置4を用いて文書「2回目以降の診察では、前回の
投与薬の確認をする。」の「投与薬」を出力指定とし、
文書中の文字列「投与薬」から属性一覧133の「投与
薬」へ参照リンク135をはる。これは、データベース
中のテーブル「診察」の属性「投与薬」のデータを得る
ことを意味する。
【0056】この意味のリンクにより、図1の推論実行
装置5が次の処理を行なう。まず、文書131に張られ
た意味のリンクをチェックする。文書131の「投与
薬」に張られた参照リンク135から、属性カタログ一
覧133の「投与薬」を参照する。また、文書131の
「投与薬」は出力指定139がされているので、データ
ベース中のデータ「投与薬」の検索式「π投与薬(診
察)」を生成する。πは、データベース検索のプロジェ
クションを示す。このデータベース検索式により、デー
タベース134を検索し、その結果のデータを図1の出
力装置6へ送る。この例では、データベース134の属
性「投与薬」のデータ全てが送られる。この実施例の推
論実行装置は参照リンク135「投与薬」を参照する。
前述したような実施例においては文字列「投与薬」その
ものが出力されることになるが、この例においては、参
照リンク135がデータベース情報を参照先としている
ため、推論実行装置が文字列「投与薬」を出力するので
はなく関係データベースの項目「投与薬」のもとに実際
に格納されているデータをアクセスし出力装置に出力す
る。図17に示す例においては抗生物質A及び抗生物質
Bが出力装置に送られ表示される。
【0057】この様にして、リンク作成装置4がシソー
ラスを作成し、文書とシソーラスの間に参照リンクを張
ることにより、シソーラスが参照された場合に、推論実
行装置が、データベース内の対応するデータをアクセス
し、結果的には文書からデータベースのデータをアクセ
スすることが可能になる。
【0058】実施例6.図18は、この実施例を示す図
である。図18においては、データベースを検索する際
の検索条件のリンクを張る検索条件リンク手段410が
設けられている。図19はこの検索条件リンク手段の動
作を説明する図である。131、132、133、13
4、135、136、137は、図17と同様のもので
ある。変数141は、変数名「患者氏名」に文字列「山
田太郎」が代入されていることを示す。ユーザは、図1
7と同様にリンク作成装置4を用いて文書「2回目以降
の診察では、前回の投与薬の確認をする。」の「投与
薬」を出力指定とし、文書中の文字列「投与薬」から属
性一覧133の「投与薬」へ参照リンク135をはる。
これは、データベース中のテーブル「診察」の属性「投
与薬」のデータを得ることを意味する。また、ユーザは
現在対象としている患者のデータのみを得るために、変
数141の変数名「患者氏名」から、属性一覧133の
「患者氏名」へ条件リンク(=)142をはる。これに
よりテーブル「診察」の属性「患者氏名」が「山田太
郎」であるという条件を設定している。
【0059】この意味のリンクにより、図1の推論実行
装置5が次の処理を行なう。まず、文書131に張られ
た意味のリンクをチェックする。131の「投与薬」に
張られた参照リンク135から、属性一覧133の「投
与薬」を参照する。また、文書131の「投与薬」は出
力指定139がされているので、データベース中のデー
タ「投与薬」の検索式「π投与薬(診察)」を生成す
る。πは、データベース検索のプロジェクションを示
す。次に属性一覧133の「投与薬」の表に他のリンク
が張られているかどうかを判定し、変数141の変数名
「患者氏名」から属性一覧133の属性「患者氏名」へ
条件リンク(=)142が張られていることを認識し、
条件式「σ患者氏名=山田太郎(診察)」を生成する。
そして、先のデータベース検索式にこの条件式を付加し
データベース検索式「π投与薬(σ患者氏名=山田太郎
(診察))」を生成する。このデータベース検索式によ
り、データベース134を検索し、その結果のデータを
図1の出力装置6へ送る。この例では、データベース1
34の「抗生物質A」が送られる。
【0060】実施例7.図20はこの実施例を示す図で
ある。図20においては、文書からその文書に関連する
プログラムを実行させるためのリンクを張るプログラム
実行リンク手段411が設けられている。図21は、こ
のプログラム実行リンク手段410の動作を説明する図
である。151は文書、152は文書からプログラムの
実行を行なうためのプログラム実行リンク、153は予
め登録されているプログラムの名前が表形式で表示され
ているプログラム情報である。文書「初回の診察では、
診察項目チェックを行なう」に記述されている診察項目
チェックをするプログラムが存在する場合に、文書15
1中の「診察項目チェック」とプログラム情報153の
間にプログラム実行リンク152を張ることにより、文
書中の「診察項目チェック」をユーザが選択した時に、
図1の推論実行装置5は、プログラム実行リンク152
を参照し、そのプログラム名をプログラム情報153か
ら得て、プログラムの実行を行なう。プログラム情報1
53はユーザにプログラムが登録される際に、そのプロ
グラム名から自動生成される。ユーザはプログラムの登
録を行なう際に、プログラム名、プログラム実行モジュ
ール、プログラム起動実行スクリプトを入力する。図1
の推論実行装置5は、プログラム名とその起動実行スク
リプトの対応表を内部的に保持しており、この対応表を
プログラム名から参照して、プログラムの実行を行な
う。
【0061】実施例8.図22はこの実施例を示す図で
ある。この実施例においては、データベースリンク手段
409と検索条件リンク手段410とプログラム実行リ
ンク手段411を有機的に結合した場合を示している。
151、152は前述した実施例と同じものである。1
32、133、134、137は前述した実施例と同じ
ものである。141、142は前述した実施例と同じも
のである。161はユーザに登録されたプログラム情報
であり、そのプログラム名が「診察項目チェック(IN
(症状))」であり「IN(症状)」は、このプログラ
ムの入力パラメータを表している。この入力パラメータ
から属性一覧133の「症状」へ参照リンク162を張
ることにより、診察項目チェックプログラムにデータベ
ースのテーブル「診察」の属性「症状」のデータが入力
される。
【0062】実施例9.この実施例におけるエキスパー
トシステムでは、文書中のキーワードと、関係データベ
ースのシソーラス中の単語、応用プログラム名が同じ
語、或は同義語である場合は、自動的にその文字列をリ
ンク付けし、ユーザがリンクを張る時に同じ意味を持つ
単語を発見し易くする。図23は、この実施例を示す図
である。前述した実施例においてリンクを張る場合は、
リンク作成装置を用いてオペレータがキーボードやマウ
スにより文字列を指定することにより行われていたが、
オペレータによるリンク作業を軽減するために、この実
施例では、同じ意味を持つ単語或は類似語、同義語を自
動的にリンク付けするリンク生成支援手段412を備え
ている。図24は、このリンク生成支援手段412の動
作を説明する図である。リンク生成支援手段412は、
図24に示された文書、変数及びデータベース情報の中
から同語、或は同義語を自動的にリンク付けする。この
場合には、同語或は同義語であるため参照リンクが自動
的に生成される。例えば、文書の「診察」とデータベー
ス情報のテーブル一覧132の「診察」は同語であるた
め文書からテーブル一覧に対して参照リンク173が自
動的に張られる。同様にして参照リンク171及び参照
リンク172が自動的に張られる。この例においては同
語の場合のみ参照リンクを張った例を示しているが、同
義語或は類似語に対して参照リンクを自動的に張るよう
にしても構わない。この様に参照リンクを自動的に張る
ことによりユーザがリンクを張る手間を軽減する。
【0063】また、前述したように自動的にリンクを張
らずに単に、同語或は同義語を特殊表示させることによ
りユーザに対してリンクを張るべきか張らないべきかを
判断させるようにしても構わない。
【0064】実施例10.前述した実施例1から実施例
9の機能を選択的に組み合せた場合、或は任意に利用す
ることができる場合が考えられる。例えば、文書の外部
に表やフローチャートが組み込まれたドキュメントが存
在する場合には、文書に対してリンクを作成できると同
時に表やフローチャートに対してもリンク付けを行うこ
とができ、ドキュメント全体に対してハイパーテキスト
を用いた知識ベースを構築することが可能である。
【0065】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、ユー
ザが文書に意味のリンクを張ることで文書を知識ベース
としたエキスパートシステムの構築を行なうことができ
る。
【0066】また第2の発明によれば、文書構造の章や
節といった一つの単位を、一つの知識とみなし、ある一
固まりの知識に対する推論実行を行なうことができる。
【0067】また第3の発明によれば、文書中の表の項
目に対してユーザが意味のリンクを張ることにより、表
中のデータからその条件を満たすデータを処理対象と
し、文書中の表知識の示す実行を行なうことができる。
【0068】また第4の発明によれば、文書中のフロー
(流れ図)に対して、ユーザがその各項目にデータ参照
やプログラム実行のリンクが張ることにより、文書中の
フローの知識が示す実行を行なうことができる。
【0069】また第5の発明によれば、表の項目に対し
てユーザが意味のリンクを張ることにより、表中のデー
タからその条件を満たすデータを処理対象とし、表知識
の示す実行を行なうことができる。
【0070】また第6の発明によれば、フロー(流れ
図)に対して、ユーザがその各項目にデータ参照やプロ
グラム実行のリンクが張ることにより、フローの知識が
示す実行を行なうことができる。
【0071】また第7の発明によれば、文書とデータベ
ースの結合が可能になり、文書からデータベース検索を
行なうことができる。
【0072】また第8の発明によれば、データベースと
結合した文書に対して、文書上にデータベース検索の条
件を設定することができ、文書から、条件を設定したデ
ータベース検索を行なうことができる。
【0073】また第9の発明によれば、文書とプログラ
ムの結合が可能になり、文書からプログラムの実行を行
なうことができる。
【0074】また第10の発明によれば、文書に結合さ
れたデータベースと文書に結合されたプログラムとを結
合することにより、データベースのデータを参照するプ
ログラムの実行とプログラムの実行結果をデータベース
に格納するプログラムの実行を文書から行なうことがで
きる。
【0075】また第11の発明によれば、ユーザが文書
にリンクを張る際に文書中の単語と同じ或は同じ意味を
持つ、データベースの情報やプログラムの情報を簡単に
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例におけるリンク作成装置と
推論実行装置を含むブロック図である。
【図2】この発明の一実施例における文書上に張られた
意味のリンクを示す図である。
【図3】この発明の一実施例におけるリンク作成装置の
ブロック図である。
【図4】この発明の一実施例におけるリンク作成装置の
ユーザインタフェースを示す図である。
【図5】この発明の一実施例におけるリンク作成装置の
条件リンク選択時の条件メニューを示す図である。
【図6】この発明の一実施例における推論実行装置の処
理のながれを示す図である。
【図7】この発明の一実施例における推論実行装置の条
件リンクに対する処理のながれを示す図である。
【図8】この発明の一実施例における推論実行装置の参
照リンクに対する処理のながれを示す図である。
【図9】この発明の一実施例における推論実行装置の出
力リンクに対する処理のながれを示す図である。
【図10】この発明の一実施例におけるリンク作成装置
と推論実行装置を含むブロック図である。
【図11】この発明の一実施例における文書上に張られ
た意味のリンクを示す図である。
【図12】この発明の一実施例におけるリンク作成装置
のブロック図である。
【図13】この発明の一実施例における文書中の表に張
られた意味のリンクを示す図である。
【図14】この発明の一実施例におけるリンク作成装置
のブロック図である。
【図15】この発明の一実施例における文書中のフロー
(ながれ図)に張られた意味のリンクを示す図である。
【図16】この発明の一実施例におけるリンク作成装置
のブロック図である。
【図17】この発明の一実施例における文書とデータベ
ース情報の間に張られた意味のリンクを示す図である。
【図18】この発明の一実施例におけるリンク作成装置
のブロック図である。
【図19】この発明の一実施例における文書とデータベ
ース情報の間に張られた意味のリンクと、文書上に張ら
れたデータベース検索条件のリンクを示す図である。
【図20】この発明の一実施例におけるリンク作成装置
のブロック図である。
【図21】この発明の一実施例における文書とプログラ
ム情報の間に張られた意味のリンクを示す図である。
【図22】この発明の一実施例における文書とデータベ
ース情報とプログラム情報の間に張られた意味のリンク
を示す図である。
【図23】この発明の一実施例におけるリンク作成装置
のブロック図である。
【図24】この発明の一実施例における文書とデータベ
ース情報とプログラム情報の間の同じ単語に自動的に張
られた参照リンクを示す図である。
【図25】従来のエキスパートシステムの動作を示す図
である。
【符号の説明】
1 文書 2 変数 3 リンク作成装置 4 推論実行装置 5 出力装置 11 条件リンク(>) 12 参照リンク 13 出力リンク 31 リンク種別選択メニュー 41 条件リンクメニュー 91 文書 92 変数 101 条件リンク(>) 102 参照リンク 103 出力リンク 105 条件リンク(>) 106 参照リンク 107 出力リンク 111 選択条件リンク 112 選択条件リンク 113 表出力指定 114 変数 12a 変数 131 文書 132 データベース情報(テーブル名) 133 データベース情報(属性名) 134 データベース(テーブル「診察」) 141 変数 142 条件リンク(=) 151 文書 152 プログラム実行リンク 153 プログラム情報 161 プログラム情報 162 参照リンク

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の要素を有するエキスパートシステ
    ム (a)文書に対して意味を持つリンクを張り、そのリン
    クの張られた文書を知識ベースとするリンク作成装置、
    (b)その知識ベースにより推論を実行する推論実行装
    置。
  2. 【請求項2】 上記文書は、所定の文書構造を有し、上
    記リンク作成装置は、文書構造の一つの単位を一つの知
    識として知識ベースを作成し、上記推論実行装置は、文
    書構造の一つの単位を指定して推論を実行することを特
    徴とする請求項1記載のエキスパートシステム。
  3. 【請求項3】 上記リンク作成装置は、さらに、表を構
    成する項目に意味を持つリンクを張り、そのリンクの張
    られた表を知識ベースとすることを特徴とする請求項1
    又は2記載のエキスパートシステム。
  4. 【請求項4】 上記リンク作成装置は、さらに、フロー
    チャートを構成する項目に意味を持つリンクを張り、そ
    のリンクの張られたフローチャートを知識ベースとする
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載のエキスパー
    トシステム。
  5. 【請求項5】 以下の要素を有するエキスパートシステ
    ム (a)表を構成する項目に意味を持つリンクを張り、そ
    のリンクの張られた表を知識ベースとするリンク作成装
    置、(b)その知識ベースにより推論を実行する推論実
    行装置。
  6. 【請求項6】 以下の要素を有するエキスパートシステ
    ム (a)フローチャートを構成する項目に意味を持つリン
    クを張り、そのリンクの張られたフローチャートを知識
    ベースとするリンク作成装置、(b)その知識ベースに
    より推論を実行する推論実行装置。
  7. 【請求項7】 以下の要素を有するエキスパートシステ
    ム (a)関係名と属性名を備えた関係データベース、
    (b)上記関係データベースの関係名と属性名を抽出し
    てシソーラスを生成し、文書からシソーラスに対してリ
    ンクを張り、知識ベースとするリンク作成装置、(c)
    上記知識ベースにより推論を実行し文書からデータベー
    スをアクセスする推論実行装置。
  8. 【請求項8】 上記推論実行装置は、文書からデータベ
    ースを検索する場合に、検索条件を設定することを特徴
    とする請求項7記載のエキスパートシステム。
  9. 【請求項9】 以下の要素を有するエキスパートシステ
    ム (a)所定の処理を実行する応用プログラム、(b)文
    書から応用プログラムに対して意味を持つリンクを張る
    リンク作成装置、(c)上記リンクを用いて上記文書か
    ら応用プログラムを実行する推論実行装置。
  10. 【請求項10】 以下の要素を有するエキスパートシス
    テム (a)関係名と属性名を備えた関係データベース、
    (b)所定の処理を実行する応用プログラム、(c)文
    書から応用プログラムに対して意味を持つリンクを張る
    とともに、上記関係データベースの関係名と属性名を抽
    出してシソーラスを生成し、プログラムからシソーラス
    に対してリンクを張るリンク作成装置、(d)上記リン
    クを用いて上記文書から応用プログラムを実行するとと
    もに、上記リンクを用いて応用プログラムからデータベ
    ースをアクセスする推論実行手段。
  11. 【請求項11】 上記リンク作成装置は、リンクを張る
    場合に、同語或は同義語に対してのリンク付けを支援す
    るリンク生成支援手段を備えたことを特徴とする請求項
    7、8、9又は10記載のエキスパートシステム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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