JPH0724436A - 厨芥処理装置 - Google Patents

厨芥処理装置

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JPH0724436A
JPH0724436A JP5169085A JP16908593A JPH0724436A JP H0724436 A JPH0724436 A JP H0724436A JP 5169085 A JP5169085 A JP 5169085A JP 16908593 A JP16908593 A JP 16908593A JP H0724436 A JPH0724436 A JP H0724436A
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JP
Japan
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garbage
treatment
stirring blade
medium
processing
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Application number
JP5169085A
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English (en)
Inventor
Takuya Morishita
拓也 森下
Satoshi Hirata
敏 平田
Hideo Yasuda
安田  秀雄
Yoshihisa Onishi
義久 大西
Kenji Aida
謙次 會田
Hiroyuki Sasakura
博之 笹倉
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 厨芥を分解処理する微生物を培養する処理媒
質2を収納する処理槽1と、処理槽1内に配設され、電
動機9により回転駆動されて処理媒質2と厨芥を混合す
る撹拌翼11とを備え、撹拌翼11を高伝熱性材料から構成
すると共に、撹拌翼11に処理媒質2を加熱する加熱手段
21を設けた厨芥処理装置。 【効果】 撹拌翼が加熱手段の熱を放熱し、処理媒質を
均一に加熱して処理部の微生物の活性化を図ることがで
き、厨芥処理能力を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厨芥を分解処理する厨
芥処理装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種厨芥処理装置として、厨芥
を粉砕して脱水し、それを自動的にゴミ袋などに投棄す
るものが、例えば、特開平4-156959号公報(B02C 21/00)
等にて提案されている。しかしながら、この方式におい
ては、ゴミ袋などに収納された厨芥を廃棄する必要があ
り、廃棄処理に手間がかかると共に、環境保全に関して
も問題となるものであった。
【0003】これらの問題を解決するため、微生物を培
養する処理媒質を収納した処理槽内に厨芥を廃棄し、厨
芥を微生物により分解させる厨芥処理装置が、実開平2-
1291号公報(B09B 3/00)等にて提案された。これ厨芥処
理装置は、厨芥処理効率を向上させるため、処理槽側面
にヒータを配置したり、処理槽側面に温風を供給して処
理槽内部温度を微生物の活動が活性化する温度に維持す
るようになっている。
【0004】しかしながら、上記構成では、処理槽側面
に配置したヒータにより処理槽内部全体を暖める構成と
なっているため、加熱効率が悪く、処理媒質の中央部分
まで十分な温度に加熱するのが困難であると共に、処理
媒質の中央部分まで十分な温度に加熱するためにヒータ
温度を上昇させると、処理槽が高温に加熱されるため、
処理槽の寿命が低下するなどの問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みなされたもので、簡単な構成で効率よく厨芥を分解
処理し得る厨芥処理装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の手段は、
厨芥を分解処理する微生物を培養する処理媒質を収納す
る処理槽と、該処理槽内に配設され、電動機により回転
駆動されて処理媒質と厨芥を混合する撹拌翼とを備え、
前記撹拌翼を高伝熱性材料から構成すると共に、撹拌翼
に処理媒質を加熱する加熱手段を設けたことを特徴とす
る。
【0007】本発明の第2の手段は、厨芥を分解処理す
る微生物を培養する処理媒質を収納する処理槽と、該処
理槽内に配設され、電動機により回転駆動されて処理媒
質と厨芥を混合する撹拌翼とを備え、前記処理槽の相対
向する側壁間に、撹拌翼の回転軸と略直交する方向に処
理媒質を加熱する加熱手段を架設したことを特徴とす
る。
【0008】
【作用】第1の手段によれば、厨芥投入口より処理槽内
に投入された厨芥は、撹拌翼の回転により処理媒質と混
合され、処理媒質に発生する微生物により分解処理され
る。処理媒質には、厨芥に付着した微生物、特に、線
虫、原虫、細菌が繁殖して厨芥を分解する。
【0009】処理槽内部は厨芥の分解作用によって発生
する熱により、外気温より高い温度となるが、冬季には
微生物の活動に支障をきたすほどの低温となるが、撹拌
翼に処理媒質を加熱する加熱手段を設けることにより、
撹拌翼が加熱手段の放熱を兼用して、処理媒質を均一に
加熱し、微生物の活性化を図り、厨芥処理能力を向上さ
せる。
【0010】第2の手段によれば、加熱手段により処理
媒質の微生物の活性化を図り、厨芥処理能力を向上させ
ると共に、加熱手段を撹拌翼の回転軸と略直交する方向
に配設することにより、加熱手段が処理槽の補強を兼用
し、処理槽の変形や破損を防止する。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を図1乃至図12に基づい
て詳述する。
【0012】1は上面を開口した合成樹脂製の処理槽
で、処理媒質2を収納している。前記処理媒質2はおが
屑等の木質細片、もみがら、米糠、土等の微生物培養基
材からなり、本実施例では、特公平2-34679号公報(C02F
11/02)「木質細片による汚泥の微生物処理方法」に示
される微生物培養基材を使用している。この処理媒質2
に厨芥を混合すると、菌、微小藻類、原生動物、カビな
どの微生物が発生し、微生物が厨芥を水と炭酸ガスに分
解し、厨芥を消滅させる。前記処理槽1内の処理媒質2
は、上部が後述する撹拌翼11が位置する処理部3とな
り、その下部の撹拌翼11が位置しない部分を浄化部4と
している。
【0013】5は前記処理槽1上部に凹設された電動機
収納部で、処理媒質2より略上方に設けることにより処
理槽1に収納される処理媒質2の量が減少するのを防止
している。6は前記処理槽1一側面に固定される第1補
強板、7は前記処理槽1の第1補強板6が固定された一
側面と対向する他側面に固定される第2補強板で、第1
補強板6及び第2補強板7には夫々後述する撹拌翼11を
軸支する軸受8を固定している。前記第1補強板6には
電動機収納部5に収納される正逆転可能な電動機9が固
定されると共に、電動機9と軸受8とを結ぶ仮想線と略
平行に補強リブ10を形成し、電動機9を駆動させて撹拌
翼11を回転させた際における処理槽1の変形を一層低減
させるようにしている。
【0014】11は前記処理媒質2内上部の処理部3に配
置された撹拌翼で、前記軸受8に回転自在に軸支される
回転軸12と、回転軸12に固定される複数の撹拌羽根13と
から構成され、回転軸12及び撹拌羽根13は高伝熱性及び
高耐食性を有する材料、例えば、ステンレスにて形成さ
れている。前記回転軸12は、軸受8に軸支される中空軸
14と、撹拌羽根13を溶接固定した挿入軸14とから構成さ
れ、中空軸14と挿入軸15とは螺子16により固定され、一
体に回転するようになっている。前記撹拌羽根13は、図
5に示す如く、断面形状略V字状に形成され、その稜線
側に向かって湾曲形成されると共に、基部を回転軸12の
挿入軸15外周に螺旋状に溶接固定されている。
【0015】17は前記回転軸12に回り止め固定されるス
プロケットで、前記電動機9の駆動軸に回り止め固定さ
れるスプロケット18との間にチェーン19を架設し、電動
機9の駆動によりチェーン19を介して撹拌翼11を回転さ
せるようになっている。20は前記第1補強板6に揺動自
在に支持される押圧部材で、チェーン19に向かって付勢
され、チェーン19の弛みを防止するようになっている。
【0016】21は前記回転軸12内に配設されるヒータか
らなる第1加熱手段で、両端を第1、第2補強板6、7
両側壁に固定した耐熱性合成樹脂製の支持体22に支持さ
れ、回転軸12に接触しないように配置されている。23は
前記支持体22に一体形成された遮熱筒で、回転軸12から
突出した第1加熱手段21の熱が漏れるのを防止するよう
になっている。24は前記支持体22に一体形成されたコー
ド係止部で、第1加熱手段21への給電コード25を係止す
るようになっている。
【0017】26は前記処理槽1内の浄化部4に配設され
る第2加熱手段で、処理槽1側面に断熱材27を介して固
定されるステンレス製のパイプ28と、パイプ28内に配設
されるヒータ29とから構成している。前記第1、第2加
熱手段21、26は、処理媒質2全体を常時約25度〜45
度に維持するようになっている。
【0018】30は前記処理槽1内の両側壁に配設された
多数の小孔を穿設した略コ字状の仕切板で、撹拌翼11の
回転軸13及び第2加熱手段26により保持されて、仕切板
30と処理槽1側面との間に間隔を確保し、撹拌翼11の回
転により撹拌羽根13に沿って処理媒質2が圧縮されて処
理部3から浄化部4への排水が困難になった際の排水路
を確保するようになっている。
【0019】31は前記処理槽1下部に、処理媒質2が漏
れない程度の多数の小孔を形成した金属製の区画板32に
より区画される排水部で、排水筒33を有している。34は
前記排水筒33に螺合して着脱自在に装着されるキャップ
で、図示しない排水ホースが接続される排水口35を有し
ている。
【0020】36は前記処理槽1下面の排水部21両側に固
着される略T字状の金属製下部補強板で、処理槽1側面
に沿って折曲した立上片37を有している。38は前記処理
槽1の周囲を被う筒状の金属製側壁板で、前記下部補強
板36の立上片37上に載置されて螺子固定されている。
【0021】39は前記側壁板38上に載置され、側壁板38
に螺子固定される合成樹脂製の天板で、前面側から背面
側に向かって厨芥投入口40を形成している。前記厨芥投
入口40の下方には、背面側に向かって漸次下方に傾斜す
る傾斜面41を形成し、傾斜面41の下端部を開口42して厨
芥投入口40と処理槽1内とを連通している。43は前記天
板39に揺動自在に支持されるシャッターで、自重により
開口42を閉塞する状態を維持し、厨芥投入口40から投入
されて傾斜面41を滑り落ちる厨芥により揺動して開口43
を開放するようになっている。44は前記天板39から垂下
形成された環状リブで、シール体45を介して処理槽1上
面の開口周縁に当接させ、処理槽1内の空気が処理槽1
上面の開口を介して処理槽1と側壁板38との間に漏れる
のを防止している。
【0022】46は前記天板39の厨芥投入口40と他側面と
の間に設けられた基板収納部で、スイッチや回路部品を
装着した基板47が収納されている。前記基板47はウレタ
ン樹脂などにてモールドされ、厨芥の分解に伴って発生
するガスや湿度によって基板47のプリントパターンや回
路部品が腐食するのを防止している。前記基板収納室46
を区画するリブ48の厨芥投入口40が話及び両側上部に
は、後述のカバー53に当接するパッキン49が装着され、
厨芥の分解に伴って発生するガスが厨芥投入口40を介し
て基板収納室46に漏れるのを防止している。
【0023】50は前記基板収納部46に隣接して形成さ
れ、リブ48により基板収納部46と区画される排気部で、
多数の排気孔51を穿設し、排気孔51を介して処理槽1内
と排気部50とを連通している。52は前記排気孔51を被う
フィルタで、後述の排気路56から排気孔51を介して処理
槽1内に虫が侵入するのを防止している。53は前記基板
収納部46及び排気部50を被い天板39に固定されるカバー
で、前記基板47に装着されたスイッチを操作する操作部
54を有すると共に、天板39の背面側に下方に向かって垂
下した垂下片55を形成し、カバー53と排気部50との間及
び天板39の背面とカバー53の垂下片54との間に間隔を形
成して処理槽1内を排気孔51を介して外気に連通させる
排気路56を形成している。前記垂下片55は排気部51上面
より下方に延設しているので、排気部50が見えることが
ないと共に、排気路56を屈曲させて虫等の侵入を防止す
ることができる。
【0024】57は前記天板39に揺動自在に支持され厨芥
投入口40を施蓋する蓋体で、マイクロスイッチ等の図示
しない検出手段により蓋体57の開放を検出するようにな
っている。58は前記蓋体57に装着されたパッキンで、天
板39の厨芥投入口40周縁に当接し、天板39と蓋体57との
間から厨芥投入口40を介して処理槽1内に虫等が侵入す
るのを防止するようになっている。
【0025】59は前記蓋体57内面に装着され、開口42上
方に位置するシート状の防虫剤で、ポリオレフィン樹脂
などの合成樹脂にピレスロイド系の成分を混合して成型
されており、防虫剤59から蒸散したピレスロイド系の成
分は空気の8倍の比重を有するため、開口42に向かって
沈降し、処理槽1内に発生した害虫が開口42を介して厨
芥投入口40側に出るのを防止すると共に、出てきた害虫
をピレスロイド系の成分により駆除するようになってい
る。従って、厨芥を排気する際に蓋体57を開放しても害
虫が飛び出すことはなく、使用者に不快感を与えること
がない。60は前記蓋体57に一体的に形成された取付ボス
で、先端に取付ボス60外径より径大な頭部61を有すると
共に、側面に頭部61との間に間隔を有して放射状リブ62
を形成している。前記防虫剤59には、一対の切込を有し
取付ボス60外周より大径で頭部61より小径の取付穴63が
形成され、切込64によって取付穴63を変形させながら防
虫剤59を取付ボス60の頭部61と放射状リブ62との間に装
着するようになっており、防虫剤59は放射状リブ62によ
って蓋体57との間に間隔を維持することにより蒸散性を
向上するようになっている。
【0026】65は前記蓋体57に装着した磁石で、天板39
の厨芥投入口40周縁に装着した磁性体66に吸着し、強風
などによって不用意に蓋体57が開放するのを防止すると
共に、蓋体57に装着したパッキン58を厨芥投入口40周縁
に密着させるようになっている。
【0027】次に、図12に基づいて回路を説明する。
67は前記基板47に装着されたスイッチを有するスイッチ
回路、68は蓋体57の開放を検出するマイクロスイッチ等
の検出手段、69は前記処理部3の処理媒質2温度を検出
する第1温度センサ、70は外気温度を検出する第2温度
センサ、71は前記スイッチ回路67、検出手段68、第1温
度センサ69及び第2温度センサ70からの信号を入力する
マイクロコンピュータからなる制御回路で、電動機9を
駆動制御する電動機駆動部72、第1加熱手段21を通電制
御する第1ヒータ制御部73及び第2加熱手段26のヒータ
29を通電制御する第2ヒータ制御部74を制御するように
なっている。
【0028】而して、厨芥を処理する際には、蓋体57を
開放し、厨芥投入口40から傾斜面41に厨芥を落し、水と
共に厨芥を処理槽1内に流し込む。この時、蓋体57は図
3に示すごとく、操作部54を被うように開放するので、
蓋体57を開放した状態で誤って操作部54を操作すること
はない。また、蓋体57を開放した状態で操作部54を操作
しても、検出手段68が蓋体57の開放を検出し、制御回路
71が電動機9への通電を停止するので、蓋体57を開放し
た状態で撹拌翼11が回転することはない。
【0029】厨芥の投入が終了すると、蓋体57を閉塞
し、操作部54を操作する。この状態では、制御回路71
は、検出手段68からの蓋体57の閉塞を示す信号を入力
し、操作部54の操作により電動機9を正転させて、撹拌
翼11を図5に示す実線矢印方向に回転させる。撹拌翼11
は、撹拌羽根13のV字状に折曲した稜線側に回転するた
め、厨芥と処理媒質2は容易に軸方向に押しやられ、比
較的小さな負荷で回転する。また、撹拌羽根13は稜線側
に向かって湾曲しているため、処理媒質2上に位置する
厨芥を処理媒質2内に効率よく引き込み、短期間に効率
よく処理媒質2と混合する。さらに、撹拌羽根13は螺旋
状に配置しているため、厨芥と処理媒質2を回転方向の
みならず、軸方向にも移動させて撹拌することになり、
一層撹拌効率が向上する。
【0030】制御回路71は、電動機9を一定時間、本実
施例では20秒正転させると、運転を停止し、電動機9が
完全に停止するまでの所定時間後、本実施例では5秒経
過後に、電動機9を逆回転させ、撹拌翼11を図5に示す
破線矢印方向に回転させる。制御回路71は電動機9が完
全に停止した後電動機9を逆回転させるので、電動機9
の起動時に逆起電力が生じることがなく、電動機9の耐
久性を向上することができる。電動機9の逆回転状態で
は、撹拌羽根13は厨芥と処理媒質2を外周に押しやるよ
うにしながら撹拌し、処理槽1側壁との間で厨芥を粉砕
する。この回転方向は正転方向の回転に比べると負荷が
大きくなるが、粉砕能力が向上する。
【0031】制御回路71は電動機9を一定時間、本実施
例では20秒逆転させると、電動機9が完全に停止するま
での前記所定時間後に再度正転させる。この正転と逆転
とを交互に反復し、合計20分間経過すると運転を停止す
る。
【0032】処理部3の処理媒質2には、厨芥の処理槽
1内への廃棄により厨芥に付着した微生物、特に線虫、
原虫、細菌が繁殖し、これらの微生物が厨芥を水と炭酸
ガスに分解し、消滅させる。処理槽1に廃棄される厨芥
は、撹拌翼11と処理槽1側壁との間で破砕されているの
で、比較的短時間で分解消滅する。また、処理媒質2
は、第1、第2加熱手段21、26により微生物が活性化す
る温度に維持されているため、微生物の活性化が活発化
し、厨芥の分解処理効率が一層向上する。
【0033】制御回路71は、第2温度センサ70の出力に
基づいて、外気温度が所定温度以下になると、本実施例
では10度以下になると、所定時間毎に電動機9を正転
させて、撹拌翼11を図5に示す実線矢印方向に回転させ
る。回転軸12及び撹拌羽根13は高伝熱性を有する材料に
て形成されているので、第1加熱手段21の熱が撹拌羽根
13から効率よく処理媒質2に伝達され、撹拌翼11の回転
に伴って処理媒質2を均一に加熱する。また、撹拌翼11
は図5に示す実線矢印方向に回転するので、処理槽1や
処理媒質2などにかける負荷が比較的少なく、処理槽1
などの破損や処理媒質2の微細化を抑制することができ
る。
【0034】厨芥とともに処理槽1に供給された水は、
厨芥を分解することにより生じた水とともに浄化部4を
通過して排水部31に排水される。この水には、厨芥が完
全に分解されるまでの過程で生じる成分、即ち、酢酸や
プロピオン酸などの低級脂肪酸、硫化水素や硫化メチル
等の硫黄化合物、アンモニアなどの窒素化合物、アセト
アルデヒド等が含有されているが、この成分を浄化部4
の処理媒質2に繁殖する微生物、特に細菌により分解
し、浄化して排水部21に排水する。
【0035】は殆ど空気が供給されず、浄化部4の処理
媒質2には嫌気性の微生物が発生するが、嫌気性の微生
物による分解作用では熱の発生が少なく、浄化部4の温
度は処理部3の温度より低くなる。本実施例では、浄化
部4に加熱手段18を配設しているので、浄化部4の温度
を高くして浄化部4の微生物の活動を活性化することが
でき、浄化作用を向上することができる。
【0036】撹拌翼11の回転に伴い撹拌羽根13により処
理媒質2が圧縮されて凝固し、さらに厨芥、特に澱粉質
及びグルテンなどの難分解成分を多量に含んだ厨芥を微
生物の処理能力以上に廃棄した場合には、撹拌羽根13外
周の処理部3と浄化部4との間で通水性が悪くなるが、
処理槽1両側に、処理部3から浄化部4にわたって通水
路を区画形成しているので、処理部3の水は通水路を介
して浄化部4に排水され、処理部3に水が溜って処理部
3の処理媒質2に培養される微生物の成育に悪影響を及
ぼすことはない。
【0037】排水部31に排水された水は、排水口35を介
して排水ホースから排水される。排水部31を区画する区
画板32や排水口35が詰まった場合には、排水筒33からキ
ャップ34を取り外し、排水筒33を介して排水部31にブラ
シなどを挿入して区画板32を掃除し、排水口35を掃除す
る。
【0038】電動機9やチェーン19の破損の修理を行う
際には、側壁板38から天板39を取り外し、下部補強板36
と側壁板38の螺子固定を外して側壁板38を上方に抜くこ
とにより、容易に電動機9やチェーン19を露出させるこ
とができ、修理作業性を向上することができる。
【0039】次に、本発明の第2実施例を図13乃至図
17に基づいて詳述する。尚、第1実施例と同一部品は
同一符号を付して説明を省略する。
【0040】75は前記処理槽1内上部に配置される第3
加熱手段で、処理槽1内の処理媒質2より上方の空間に
位置しており、処理槽1側面に断熱材76を介して固定さ
れるステンレス製のパイプ77とパイプ77内に配設される
ヒータ78とから構成されている。79は前記第3加熱手段
75と厨芥投入口40の傾斜面41との間に配設される反射板
で、第3加熱手段75の熱を処理槽1側壁に向けて反射さ
せ、処理槽1側面を上る習性を持つ害虫の幼虫を駆除す
ると共に、傾斜面41が第3加熱手段75の熱により変形す
るのを防止するようになっている。
【0041】80は排気部50近傍に配設される第3温度セ
ンサで、処理槽1内上部の温度を検出するようになって
いる。
【0042】図17に基づいて回路を説明する。81は前
記スイッチ回路67、検出手段68、第1温度センサ69、第
2温度センサ70及び第3温度センサ80からの信号を入力
する制御回路で、電動機9を駆動制御する電動機駆動部
72、第1加熱手段21を通電制御する第1ヒータ制御部7
3、第2加熱手段26のヒータ29を通電制御する第2ヒー
タ制御部74及び第3加熱手段75のヒータ78を通電制御す
る第3ヒータ制御部82を制御するようになっている。
【0043】害虫の成虫と幼虫は処理媒質2上に出てく
る性質をもっており、撹拌翼11の回転により害虫の成虫
と幼虫が処理媒質2に混合されても、ある程度の時間を
経過すると、再び害虫の成虫と幼虫は処理媒質2上には
い出てくる。そこで、制御回路81は電動機9の運転停止
から一定時間後、即ち、撹拌翼11の回転により処理媒質
2に混合されたほとんどの害虫が処理媒質2上に出てく
るまでに要する時間、本実施例では1時間経過後に第3
加熱手段75を加熱させる。そして、処理槽1内の処理媒
質1より上方の空間が、蝿などの害虫の成虫及び幼虫が
死滅する温度、50度以上になったことを第3温度セン
サ80の出力に基づいて検出すると、制御回路81は、所定
時間、本実施例では5分間、処理槽1内の処理媒質2よ
り上方の空間を、害虫の成虫及び幼虫が死滅し、且つ処
理媒質2内の微生物が死滅しない温度、約50度〜65
度に維持し、害虫を確実に死滅させるようになってい
る。
【0044】本発明の第3実施例を図18に基づいて詳
述する。尚、第1実施例と同一部品は同一符号を付して
説明を省略する。
【0045】83は処理槽1の処理媒質2より上方の空間
に位置する第4加熱手段となる温風発生機で、処理槽1
側壁に断熱的に固定される送風ファン84と、送風ファン
84に断熱的に固定されるヒータ85から構成され、温風発
生機83は上記第2実施例と同様に、撹拌翼11の停止から
一定時間後に作動し、送風ファン84により処理槽1内の
空気を循環させながらヒータ85により加熱して、処理槽
1内の処理媒質2上部の空間が害虫が死滅し、且つ処理
媒質2内の微生物が死滅しない所定温度、約50度〜6
5度の状態を5分以上継続させるようになっている。
【0046】この第3実施例においては、加熱手段とし
て温風発生機83を用いているので、処理槽1内の処理媒
質2上部の空間を、第2実施例に比べ、短期間に害虫が
死滅する所定温度に加熱することができる。
【0047】本発明の第4実施例を図19及び図20に
基づいて詳述する。尚、第1実施例と同一部品は同一符
号を付して説明を省略する。
【0048】86は処理槽1の処理部3内に配設された第
5加熱手段で、撹拌翼11の回転軸13と略直交する方向に
配置されるステンレス製のパイプ87と、パイプ87内に配
設されるヒータ88とから構成され、パイプ87を処理槽1
の相対向する両側壁に補強板89を介して断熱的に固定
し、第5加熱手段86のパイプ87にて処理槽1を補強し、
処理槽1の処理媒質2による変形、撹拌翼11の駆動によ
って処理媒質2及び厨芥が処理槽1側壁に押しつけられ
ることによる変形を防止するようになっている。
【0049】本発明の第5実施例を図21に基づいて詳
述する。尚、第1実施例と同一部品は同一符号を付して
説明を省略する。
【0050】90は前記処理槽1底面に配設されたパンチ
ングメタルで、処理槽1にて厨芥が分解されることによ
り生じる排水が、該パンチングメタル90を介して後述す
る浄化槽91に排出されるようになっている。
【0051】91は処理槽1を分離可能に載置固定する浄
化部となる浄化槽で、前記処理槽1から排出された排水
を浄化し、図示しない排水パイプを介して排出されるよ
うになっている。
【0052】第5実施例では、処理槽1の浄化部4にて
浄化された排水を、さらに浄化槽91にて浄化するので、
高度に浄化することができる。また、処理槽1と浄化槽
91とを個別に形成することにより、各槽1、91を小型化
して取扱性を向上することができ、各槽1、91の保守点
検を容易に行うことができる。
【0053】
【発明の効果】以上の如く本発明の請求項1の構成によ
れば、高伝熱性材料にて形成される、撹拌翼に加熱手段
を設けたので、撹拌翼が加熱手段の熱を放熱し、処理媒
質を均一に加熱して処理部の微生物の活性化を図ること
ができ、厨芥処理能力を向上することができる等の効果
を奏する。
【0054】本発明の請求項2の構成によれば、処理部
に撹拌翼の回転軸と略直交する方向に配置した加熱手段
を、処理槽の相対向する側壁間に架設したので、処理部
の微生物の活性化を図り、厨芥処理能力を向上すること
ができると共に、加熱手段を処理槽の補強に兼用するこ
とができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】同他の方向から見た断面図である。
【図3】同蓋体の開放状態を示す断面図である。
【図4】同側壁板を破断した側面図である。
【図5】同撹拌翼の斜視図である。
【図6】同要部拡大断面図である。
【図7】同上面図である。
【図8】同蓋体の開放状態を示す斜視図である。
【図9】同要部拡大斜視図である。
【図10】同一部を破断した要部拡大斜視図である。
【図11】同要部拡大断面図である。
【図12】同回路図である。
【図13】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図14】同他の方向から見た断面図である。
【図15】同側壁板を破断した側面図である。
【図16】同要部拡大断面図である。
【図17】同回路図である。
【図18】本発明の第3実施例を示す断面図である。
【図19】本発明の第4実施例を示す断面図である。
【図20】同他の方向から見た断面図である。
【図21】本発明の第5実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 処理槽 2 処理媒質 3 処理部 4 浄化部 9 電動機 11 撹拌翼 21 第1加熱手段 26 第2加熱手段 40 厨芥投入口 86 第3加熱手段 91 浄化槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 義久 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 會田 謙次 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 笹倉 博之 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厨芥を分解処理する微生物を培養する処
    理媒質を収納する処理槽と、該処理槽内に配設され、電
    動機により回転駆動されて処理媒質と厨芥を混合する撹
    拌翼とを備え、前記撹拌翼を高伝熱性材料から構成する
    と共に、撹拌翼に処理媒質を加熱する加熱手段を設けた
    ことを特徴とする厨芥処理装置。
  2. 【請求項2】 厨芥を分解処理する微生物を培養する処
    理媒質を収納する処理槽と、該処理槽内に配設され、電
    動機により回転駆動されて処理媒質と厨芥を混合する撹
    拌翼とを備え、前記処理槽の相対向する側壁間に、撹拌
    翼の回転軸と略直交する方向に処理媒質を加熱する加熱
    手段を架設したことを特徴とする厨芥処理装置。
JP5169085A 1992-12-22 1993-07-08 厨芥処理装置 Pending JPH0724436A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5169085A JPH0724436A (ja) 1993-07-08 1993-07-08 厨芥処理装置
DE69312455T DE69312455T2 (de) 1992-12-22 1993-12-18 Verfahren und Vorrichtung zur Entsorgung von organischen Abfallstoffen
ES93120488T ES2106258T3 (es) 1992-12-22 1993-12-18 Procedimiento y sistema de eliminacion de desechos organicos.
EP19930120488 EP0606617B1 (en) 1992-12-22 1993-12-18 Organic waste disposal method and organic waste disposal system
KR1019930028965A KR960013342B1 (ko) 1992-12-22 1993-12-22 유기물 처리방법 및 유기물 처리장치
TW83101261A TW302297B (ja) 1992-12-22 1994-02-17

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JP5169085A JPH0724436A (ja) 1993-07-08 1993-07-08 厨芥処理装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019073627A1 (ja) * 2017-10-10 2019-04-18 株式会社フォレストバイオテック 分解処理装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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