JPH07193460A - ラダー型フィルタ - Google Patents

ラダー型フィルタ

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JPH07193460A
JPH07193460A JP33264293A JP33264293A JPH07193460A JP H07193460 A JPH07193460 A JP H07193460A JP 33264293 A JP33264293 A JP 33264293A JP 33264293 A JP33264293 A JP 33264293A JP H07193460 A JPH07193460 A JP H07193460A
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はリード端子に半田フレットが充分に
形成でき、また表面実装に必要な専有面積を極小化し、
さらに、表面実装の接合安定性に優れたラダー型フィル
タを提供する。 【構成】圧電共振子11〜14と端子板21〜24との
積層体と、一方端部に開口31を有しかつ前記積層体を
収納するとともに、前記端子板23と接続する第1のリ
ード端子41が開口側31と対向する他方端部側に延出
するように一体的に形成されたケース3と、前記開口3
1に嵌合されるとともに、中間導体44及び前記端子板
22、24と電気的に接合する第2のリード端子42、
43を一体的に形成した蓋体5とから成るラダー型フィ
ルタであって、前記第2のリード端子42、43が、延
出部42a、43a、半田フレット形成部42b、43
b、配線基板接合部42c、43cとから成る断面コ字
状となっているラダー型フィルタである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラダー型フィルタ、特
に表面実装型ラダー型フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、表面実装型ラダー型フィルタとし
て、ケースに収納された圧電共振子と端子板とから成る
積層体の端子板の一部をリード端子として、ケース外方
に延出して成る通常のラダー型フィルタを用いて、具体
的にはケース外方に延出するリード端子を屈曲処理し
て、リード端子の先端をケースの底面(配線基板の接合
面)と概略平行にしていた(実開平2−32232号な
ど)。
【0003】このような表面実装型ラダー型フィルタに
おいては、ケースの外方に延出したリード端子を屈曲用
の治具などを用いて屈曲処理するためには、リード端子
の屈曲部分とケースとの間を充分な間隔を設ける必要が
あった。このため、プリント配線基板上に表面実装型ラ
ダー型フィルタを表面実装する場合、その接合に必要な
専有面積が非常に大きくなるという問題点があった。ま
た、屈曲用の治具の制御により、複数のリード端子間
で、屈曲処理状態が変形してしまい、プリント配線基板
に均一に接合するリード端子が得にくいという問題があ
った。
【0004】これは、通常のリード接合のラダー型フィ
ルタを用いて、単にケースから延出する端子板の一部で
あるリード端子を屈曲処理して、表面実装型に対応させ
るために発生するものである。
【0005】そこで、本発明者は、表面実装型ラダー型
フィルタに適した構造として、端子板とリード端子とを
別部材に構成したラダー型フィルタを提案した。また、
端子板、リード端子及びその両者を接続する中間導体を
別部材で構成したラダー型フィルタを提案した。
【0006】前者の端子板とリード端子とを別部材にし
たラダー型フィルタは、例えば実開平5−4622号な
どであり、これは、全てのリード端子を蓋体に一体的に
形成し、端子板の一部を蓋体の近傍でリード端子と接続
するものである。これによれば、複数のリード端子の屈
曲加工が、蓋体側の処理で行えるため、簡単に、且つ精
度良く行うことができ、結果として、複数のリード端子
の接合面を、プリント配線基板上に夫々確実に接合でき
るものとなる。
【0007】また、後者の端子板、リード端子、及び中
間導体を別部材にしたラダー型フィルタは、例えば実願
平5−22691号などであり、これは、全てのリード
端子をケースの開口の底面側に露出するようにモード成
型により一体成型し、また、蓋体には、端子板の一部と
ケースに一体化したリード端子とを接続する中間導体を
一体化したものである。特に表面実装した時に接合安定
性を確保するために、複数のリード端子の1つをケース
底面を利用して、開口と対向する側の端部に引き回すも
のである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実開平5−4
622の表面実装型ラダー型フィルタでは、リード端子
の屈曲が、開口から外方に向かって斜めに導出されてい
るため、プリント配線基板上に表面実装した場合、専有
面積の削減効果が充分に得られない。また、リフロー半
田接合した場合、開口側の一方の端部側のみの接合であ
るため、接合安定性に欠けてしまい、さらに半田のせり
あがり(半田フレット)が充分に形成されず、充分な接
合強度が得られないなどの問題点を有していた。
【0009】また、実願昭5−22691号の表面実装
型ラダー型フィルタでは、リード端子をケースに一体的
に形成しているため、特にケース開口側のリード端子で
の半田フレットが充分な量が形成できないという問題点
を有していた。これは、開口周囲のケースの肉厚部分に
よって規制されるためである。
【0010】本発明は上述の問題点に鑑みて案出された
ものであり、その目的は、半田フレットが充分に形成で
き、また、表面実装に必要な専有面積を極小化し、さら
に、表面実装の接合安定性に優れたラダー型フィルタを
提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧電共振子と
端子板との積層体と、該積層体を収納する中空部を有
し、且つ一方端部に開口を有するとともに、前記端子板
と接続する第1のリード端子が開口側と対向する他方端
部側に延出するように一体的に形成されたケースと、前
記開口に嵌合するとともに、前記端子板と第1のリード
端子とを接合する中間導体及び前記端子板と接続する第
2のリード端子を夫々一体的に形成した蓋体とから成る
ラダー型フィルタであって、前記第2のリード端子が、
開口の外方に突出する延出部と、該延出部から下向き概
略垂直に屈曲した半田フレット形成部と、該半田フレッ
ト形成部からケース側に屈曲された配線基板接合部とか
ら成る略断面コ字状であることを特徴とするラダー型フ
ィルタである。
【0012】
【作用】本発明によれば、第1のリード端子と第2のリ
ード端子とが、ケースの対向する端部に振り分けられて
導出されていることにより、プリント配線基板上に表面
実装とした時、その接合安定性が向上する。
【0013】また、前記第2のリード端子が、開口の外
方に突出する延出部、該延出部から下向き概略垂直に屈
曲した半田フレット形成部を有しているため、プリント
配線基板上に表面実装とした時、リフロー処理した半田
の半田フレットが充分に形成できるため、強固な接合が
達成できる。
【0014】しかも、前記第2のリード端子の先端、即
ち配線基板接合部がケース側に屈曲処理され、全体とし
て略断面コ字状となっているため、プリント配線基板上
における実装専有面積を極小化することができる。
【0015】尚、構造的には、圧電共振子、端子板、第
1のリード端子が一体化され、且つ開口を有するケース
体、端子板と接続する第2のリード端子、端子板と第1
のリード端子とを接続する中間導体を一体的に形成され
た蓋体とから成るため、その部品点数が増加することが
ないため、生産性に劣化することが一切ない。
【0016】
【実施例】以下、本発明のラダー型フィルタを図面に基
づいて詳説する。
【0017】図1は、本発明のラダー型フィルタの外観
斜視図であり、図2は図1中のX−X線断面を示す図で
ある。尚、実施例では、2つの直列共振子、2つの並列
共振子からなる4素子型で説明する。
【0018】ラダー型フィルタ1は、圧電共振子11、
12、13、14、端子板21、22、23、24を含
むフィルタ部材群、第1のリード端子41を一体化した
ケース3と、第2のリード端子42、43、中間導体4
4を一体化した蓋体5とから主に構成さている。
【0019】ケース3は、図3に示すように、比較的溶
融温度が高い樹脂、例えば液晶ポリマーから成り、内部
に収納中空部を有する概ね直方体形状を成している。こ
のケース3の一端には開口31が設けられており、開口
31には図2に示すように僅かな段部32が形成されて
いる。この段部32は、蓋体5の位置決めに作用する。
【0020】また、ケース3の開口31側の端部底面に
は、窪み部33、34が形成されている。この窪み部3
3、34は、第2のリード端子42、43の先端が配置
されるものであり、第2のリード端子42、43の厚み
によるラダー型フィルタの高さが増加することを防止
し、第2のリード端子42、43が一体化した蓋体5の
仮保持するためのものである。
【0021】また、ケース3には、プリント配線基板の
所定配線パターンに表面実装される第1のリード端子4
1が一体的に形成されている。
【0022】第1のリード端子41は、例えば、Agな
ど半田濡れ性が良好な金属メッキが施された鉄などから
成り、ケース3の底面の肉厚部分に埋設されており、そ
の一端は、ケース3の開口31が形成された一端側の内
部に露出し、その他端は、図2に示すように開口31と
対向するケース3の他端部の底面に露出しおり、その他
端の先端は、屈曲処理されてケース3の底面と直交する
側面の一部に配置されている。尚、ケース3の開口31
側に露出した一端部分を、特に、第1のリード端子の露
出部41aといい、この底面及び側面の露出部分した他
端部分を、特に第1のリード端子41の接合部41bと
いう。
【0023】このようなケース3の構造及び第1のリー
ド端子41の一体化は、樹脂のモールド成型により成型
することができる。
【0024】上述のケース3内には、フィルタ部材群が
積層配置されている。具体的には図2に示すように、下
から、第1及び第4の端子板を兼ねたコ字状の端子板2
1の一部、第1直列共振子11、第2端子板22、第2
並列共振子12、第3端子板23と、第2並列共振子1
3、第4の端子板となるコ字状端子板21の一部、第2
直列共振子14、第5の端子24が夫々順次積層されて
構成されている。尚、実際、ケース3に収納する際に
は、コ字状端子板21内に、第1直列共振子11、第2
端子板22、第2並列共振子12、第3端子板23と、
第2並列共振子13を配置し、このコ字状端子板21上
に、第2直列共振子14、第5の端子24を積層し、さ
らに、ケース3の内部の上方の隙間にフィルタ部材群の
各端子板21〜24と圧電共振子11〜14とを安定的
に接続するためのバネ端子25がさらに積層される。
【0025】各端子板21〜24は、バネ性を有する金
属、例えばリン青銅などからなり、単板状、折り返され
た積層板状、断面コ字状などに夫々成型される。
【0026】このような端子板21〜24の主面で、共
振子11〜14と導通される部位には、夫々突起部21
a〜24aがプレス成型などによって形成されている。
【0027】第2の端子板22、第3の端子板23、第
5の端子板24には、主面から水平方向にケース3の開
口31に延びるリード部22b、23b、24bが形成
されている。尚、リード部22b、23b、24bは、
ラダー型フィルタの上面から見た時、互いに重ならない
ように変位してケース3の開口31に延出する。
【0028】圧電共振子11〜14は、両主面に電極(
図示せず)が形成された圧電セラミックの板状部材から
なり、概ね正方形状である。第1及び第2直列共振子1
1、14は、第1及び第2並列共振子12、13よりも
厚みが大きく設定されている。
【0029】蓋体5は、図4に示すように、例えば液晶
ポリマーなどの樹脂などからなり、本体51、本体51
の外側主面を3つの領域に仕切る突条リブ52、53、
本体51に一体化された第2のリード端子42、43、
中間導体44とから構成されている。
【0030】本体51には、突条リブ52、53によっ
て外方主面が3つの領域に仕切られた各領域には、第2
の端子板22、第3の端子板23、第5の端子板24の
リード部22b、23b、24bが夫々延出する貫通孔
54a、54b、54cが形成されている。この貫通孔
54a、54b、54cの周囲には、本体51に一体化
した第2のリード端子42、43、中間導体44の一端
が少なくとも露出している。
【0031】本体51に埋設した第2のリード端子4
2、43、中間導体44は、例えば、銀など半田ヌレ性
の良好な材料でメッキされた鉄などから成る。
【0032】第2のリード端子42、43は、その一端
が少なくとも貫通孔54a、54cの周囲に露出してお
り、また、本体51の開口の外方側の一面の所定位置か
ら外方側に突出している。そして、本体51の開口の外
方に突出した第2のリード端子42、43は、開口の外
方に突出する延出部42a、43a、該延出部42a、
43aから下向き概略垂直に屈曲した半田フレット形成
部42b、43b、該半田フレット形成部42b、43
bからケース3側にケース3の窪み33、34に配置さ
れるように屈曲された配線基板接合部42c、43cと
から成り、全体として概略断面コ字状となっている。
【0033】ここで、第2のリード端子42、43の延
出部42a、43aの延出量は、リード端子42、43
が、少なくともケース3の開口31よりも外方に延出さ
れる長さに設定されており、本体51に対して垂直又は
傾斜している。
【0034】また、第2のリード端子42、43の半田
フレット形成部42b、43bは、プリント配線基板上
に概略垂直となるように設定され、その長さ(高さ方向
の距離)は、表面実装した時に半田のせり上がり(半田
フレット)が充分に形成できるように、例えば1.5m
m以上となっている。
【0035】さらに、第2のリード端子42、43の配
線基板接合部42c、43cは、前記半田フレット形成
部42b、43b部分から、ケース3側にプリント配線
基板の所定配線パターンと実質的に接触するように屈曲
処理されて形成され、その長さは、先端の一部がケース
3の開口31部分の底面に形成された窪み部33、34
に配置される得る長さを有している。
【0036】また、中間導体44は、その一端が少なく
とも貫通孔54bの周囲に露出しており、その他端が垂
直・下向きに延出されており、その露出している。尚、
この他端の露出部をリード端子接続部44aという。
【0037】上述の圧電共振子11〜14、端子板21
〜24、ケース3、蓋体5の組立はを簡単に説明する
と、先ず、ケース3内に、圧電共振子11〜14、端子
板21〜24から成るフィルタ構成部材及びばね端子2
5を所定順序で積層して配置する。
【0038】次に、ケース3の開口31に、貫通孔54
a、54b、54cと対応する位置に孔又は切り込みが
形成された紙やフィルムからなるベース薄板61を嵌合
配置する。これにより、孔又は切り込みから端子板22
〜24のリード部22b〜24bが挿通される。尚、こ
のベース薄板61の位置決めは、ケース3の開口31の
内壁に周設された段部32で行われる。
【0039】次に、第2のリード端子42、43、中間
導体44が一体された蓋体5を、ケース3の開口31に
嵌合する。この時、蓋体5の貫通孔54aからはベース
薄板61を挿通した端子板22のリード部22bが突出
し、貫通孔54bからはベース薄板61を挿通した端子
板23のリード部23bが突出し、貫通孔54cからは
ベース薄板61を挿通した端子板24のリード部24b
が突出する。この蓋体5の位置決めは、ケース3の開口
31の内壁に周設された段部32で、ベース薄板61を
介して行われる。
【0040】これにより、蓋体5から突出する概略断面
コ字状の第2のリード端子42、43は、開口31の外
方に突出するとともに、その先端がケース3の底面の窪
み部33、34に配置されることになる。
【0041】また、蓋体5に埋設した中間導体44の下
端のリード端子接続部44aと、ケース3の開口31底
面の内壁から露出する第1のリード端子41の一端の露
出部41aとが近接した状態となる。
【0042】次に、貫通孔54a〜54cの周囲に露出
する第2のリード端子42、43の、中間導体44の一
端と、前記貫通孔54a〜54cから突出する端子板2
2〜24のリード部22b〜24bの先端部分とを半田
または導電性樹脂など接続部材62・・・によって電気
的に接続する。ここで、蓋体5の本体51の突条リブ5
2、53とが形成されているため、各第2のリード端子
42の一端とリード部22bとの接合部、第2のリード
端子43の一端とリード部24bとの接合部、中間導体
44の一端とリード部23bとの接合部とが夫々各領域
に分割されているため、接続部材62・・・が、隣接す
る各接続部に短絡することがない。
【0043】また、同時に、中間導体44のリード端子
接続部44aと、第1のリード端子41の露出部41a
が接続部材63によって電気的に接続される。
【0044】この時、蓋体5の本体51は突条リーブ5
2、53が形成されているので、ケース3の内壁と突条
リーブ52、53の端面とが比較的広い面積で当接する
ことになるため、開口31内に嵌合した蓋体5の位置ず
れがなく、安定的に仮保持することができる。
【0045】これにより、第2の端子板22はそのリー
ド部22bを介して、第2のリード端子42に電気的に
接続され、第3の端子板23はそのリード部23b、中
間導体44を介して第1のリード端子41に電気的に接
続され、第5の端子板24はそのリード部24bを介し
て、第2のリード端子43に電気的に接続されることに
なる。
【0046】次に、ケース3の蓋体5と開口31とに挟
まれた空間領域に、例えばエポキシ樹脂などの熱硬化性
樹脂などから成るシール材64を充填し、熱硬化を行
う。
【0047】この樹脂などのシール材64を充填・硬化
する際には、既に、蓋体5が導電性接続部材62、63
などによって保持されているので、非常に安定に充填を
することができ、これにより、ケース3の内部を信頼性
高く気密的に封止することができる。
【0048】これにより、第1直列共振子11、並列共
振子12、第2並列共振子13、第2直列共振子14と
がラダー型に接続されたフィルタが達成されることにな
る。
【0049】上述のラダー型フィルタは、プリント配線
基板(図示せず)の所定配線パターン上に、リフロー半
田処理による表面実装が行われる。
【0050】リフロー半田処理による表面実装は、一般
にプリント配線基板(図示せず)の所定配線パターン上
にクリーム状半田を塗布し、そのクリーム状半田を塗布
した配線パターンと表面実装型ラダー型フィルタ1の各
リード端子41、42、43とが当接するように配置し
た後、他の表面実装型電子部品とともに、一括的に20
0℃前後のリフロー炉に投入、冷却することにより、ク
リーム半田を溶融し、半田を冷却硬化する。
【0051】このリフロー処理して溶融した半田は、各
リード端子41〜43の半田濡れ性によって広がる。こ
の時、第1のリード端子41の先端が屈曲されているた
め、溶融した半田が、プリント配線基板に対して概略直
角に屈曲処理された一部にせい上がり、また、第2のリ
ード端子42、43の途中部分である半田フレット形成
部42b、43bの一部に半田がせり上がり、プリント
配線基板の所定配線パターンと強固な機械的な接合及び
確実な電気的な接合が達成される。
【0052】この時、特に第2のリード端子42、43
の構造において、プリント配線基板上での表面実装の専
有面積を極小化することが望まれているが、本発明にお
いては、第2のリード端子42、43においては、ケー
ス3の開口31の外方に突出する延出部42a、43a
の突出量を極めて小さくして、半田フレット形成部42
b、43b部分が、ケース3の外方に大きく突出しない
ようにしていること、さらに、配線基板接合部42c、
43cをケース3側に屈曲処理していることから、ケー
ス3の外方に突出する最大部分が半田フレット形成部4
2b、43bとなるため、全体として、専有面積の極小
化させることができる。
【0053】ここで、ケース3の開口31と半田フレッ
ト形成部42b、4baとの間隔ははゼロである(ケー
ス3の開口31の周囲と第2のリード端子42、43を
接触させる)ことが望ましい。この場合、シール部材6
4となる樹脂を充填した際、この樹脂の表面張力によ
り、第2のリード端子42、43にまで前記樹脂が広が
ることが考えられるので、樹脂の粘度などを所定に制御
することが重要である。
【0054】尚、たとえ、リード端子42、43に樹脂
が広がっても、プリント配線基板上に半田接合するため
の半田が付着する主面と樹脂が広がる主面とが異なるた
め、プリント配線基板とリード端子42、43との半田
接合ができなくなったり、電気的接続及び機械的な接合
の信頼性が低下することがない。逆に、シール材64の
樹脂が第2のリード端子42、43の先端部分にまで広
がった場合、ケース3の底面に形成した窪み部33、3
4とリード端子42、43との隙間に到達し、リード端
子42、43とケース3との機械的な固定を強化する場
合もあり得る。
【0055】また、上述したように配線基板接合部42
c、43cがケース3側に屈曲処理されており、半田フ
レット形成部42b、43bにおける半田フレットが、
ケース3の外方側の半田フレット形成部42b、43b
の主面に形成されることから、半田フレットを外観上黙
視できることになり、半田フレットの形成状態、即ちプ
リント配線基板とこの表面実装型ラダー型フィルタ1と
の接合状態を、簡単に黙視により判断することができ
る。
【0056】さらに、フィルタ構成部材の第2の端子板
22、第3の端子板23、第5の端子板24の各リード
部22b、23b、24bが開口31側に延出するもの
の、特に、リード部23bが、蓋体5の本体51に一体
化された中間導体44を介して、第1のリード端子41
の接合部41bが、開口31と対向する側のケース3の
端部に延出されている。即ち、ケース3の開口31側の
端部には、第2のリード端子42、43、それと対向す
る端部には、第1のリード端子41が別れて配置される
ので、プリント配線基板上に半田接合した場合、表面実
装型ラダー型フィルタの接合安定性が向上することにな
る。
【0057】また、全体のリード端子(実施例では3つ
のリード端子)の内、ケース3の開口31側、それと対
向する側にケース3の底面の厚み部分を利用して振り分
けられているので、例えば、開口31側に配置される第
2のリード端子42、43のの間隔を、通常3つのリー
ド端子を開口から引き回す場合に比較して、そのリード
端子42、43との間隔を広くすることが容易できる。
これにより、プリント配線基板上に半田接合した際に、
リード端子間の半田ブリッジの発生による短絡現象を皆
無とすることができる。また、リード端子の数が増加す
る場合でも容易に対応することができ、逆に、小形なラ
ダー型フィルタにも容易に対応することができる。
【0058】尚、上述の実施例では、2つの直列共振
子、2つの並列共振子を用いた4素子のラダー型フィル
タで説明たが、その素子数は4つに限定されることはな
く、フィルタ特性に応じて素子数は任意変更が可能であ
る。
【0059】
【発明の効果】以上のように、ケースの対向する端部に
リード端子が夫々に振り分けられ、且つ半田フレットが
形成できるように屈曲処理されているので、半田フレッ
トにより半田の接合強度が向上する。また、表面実装の
接合安定性が非常に優れる。
【0060】ケースの開口側に配置された第2のリード
端子が、略断面コ字状に屈曲処理されているため、表面
実装に必要な専有面積を極小化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラダー型フィルタの外観斜視図であ
る。
【図2】図1中のX−X線断面を示す縦断面図である。
【図3】ケースの外観斜視図である。
【図4】蓋体の外観斜視図である。
【符号の説明】
1・・・・ラダー型フィルタ 11〜14・・・圧電共振子 21〜24・・・端子板 3・・・・ケース 31・・・開口 41・・・・第1のリード端子 42、43・第2のリード端子 41b・・・・・・接合部 42b、43b・・半田フレット形成部 44・・・中間導体 5・・・・蓋体 64・・・シール材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電共振子と端子板との積層体と、該積
    層体を収納する中空部を有し、且つ一方端部に開口を有
    するとともに、前記端子板と接続する第1のリード端子
    が開口側と対向する他方端部側に延出するように一体的
    に形成されたケースと、 前記開口に嵌合するとともに、前記端子板と第1のリー
    ド端子とを接合する中間導体及び前記端子板と接続する
    第2のリード端子を夫々一体的に形成した蓋体とから成
    るラダー型フィルタであって、 前記第2のリード端子が、開口の外方に突出する延出部
    と、該延出部から下向き概略垂直に屈曲した半田フレッ
    ト形成部と、該半田フレット形成部からケース側に屈曲
    された配線基板接合部とから成る略断面コ字状であるこ
    とを特徴とするラダー型フィルタ。
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