JPH0718587B2 - 室外設置空気調和機の熱交換構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は冷房或いは暖房を行う空気調和機を室外に設置
して、熱交換する空気調和機に関するもので、熱交換す
る空気を室内或いは室外から供給して冷風・温風を供給
するものである。

〔従来の技術〕

冷房或いは暖房を目的とする空気調和機は、熱交換する
前の空気を室内から空気調和機に取入れ、熱交換後室内
に戻すものが一般的で、小形化して窓用エアコンの形で
使用する場合のみ、換気モードが設定でき、熱交換器を
動かさずに室外から空気を取入れ室内に吹出す使い方が
出来るものであった。

〔発明が解決しようとする課題〕

一般に空気調和機を運転すると、空気調和機の熱交換器
に室内空気を循環させるから室内空気は汚れる一方で、
室内空気をきれいにする為には別に取付けた換気扇を作
動させたり、窓用エアコンでは熱交換器を止めて換気モ
ードに設定して室外の空気を取入れる必要があり、従来
では特別に換気扇を取付けなければならない不便があ
り、窓用エアコンでは空気調和機を運転しながら換気で
きない不便があった。

〔課題を解決する為の手段〕

この発明は上記の問題点を空気調和機本体を室外に設置
することで解決したもので、図に示す如く、室内・外の
仕切Ａに一端が室内側で開路となる二重管Ｂを設け、室
外に設置した空気調和機Ｃの吹出口１と二重管Ｂの内管
２とを吹出管３で連通し、かつ空気調和機Ｃの吸込口４
と二重管Ｂの外管５とを吸込管６で連通し、前記二重管
Ｂには吸込管６と連通する室外空気取入流路７を設け、
室内から操作可能のダンパー８で室外空気取入流路７を
開閉し、空気調和機Ｃは室内から、また空気取入流路７
を介して室外から空気の取入が出来るようにしたもので
ある。

またダンパー８は外管５に内接する筒体で形成し、筒体
からなるダンパー８には外管５に設けた室外空気取入流
路７と対向する開口９と、室内に突出した操作レバー10
とを設け、筒体からなるダンパー８回動時開口９を室外
空気取入流路７に一致させて室外空気取入流路７から吸
込管６への流路を形成している。更に一端が室内側で開
路となる二重管Ｂの内・外管２５の室内側の間隙に第
２ダンパー11を取付け、該第２ダンパー10はダンパー８
開路時に開閉が出来るようにしたものである。

〔作用〕

空気調和機Ｃは内部で冷・温いずれかに熱交換するもの
で、熱交換する前の空気は室内・室外の両方か、どちら
か一方から、吸込管６を経て空気調和機Ｃへ送られ、熱
交換後の空気を吹出管３を経て内管２から室内へ吹出さ
れる。空気調和機Ｃの吸込口４への空気流入は室内側で
の操作により、室内空気を第２ダンパー11からか、室外
空気を室外空気取入流路７からかの選択を行い、熱交換
後吹出管３より室内へ導入するものである。またダンパ
ー８と第２ダンパー11とを組合せて、室外空気取入流路
７からのみ吸込管６へ空気流入を形成し、空気調和機Ｃ
を作動させることなく室内に外気を取入ることも出来
る。

〔実施例〕

以下実施例を示す図により構成を説明すると、第１図に
おいて、Ｃは空気調和機で、内部の熱交換器は冷房回
路、暖房回路どちらでも良いが第１図はFF式燃焼器を図
示している。Ａは壁・窓等で構成した室内・外の仕切、
Ｂは仕切に取付けた二重管である。６は室内側に開口し
た二重管Ｂの外管５と空気調和機Ｃの吸込口４とを連絡
する吸込管、３は空気調和機Ｃの吹出口１と二重管Ｂの
内管２とを連絡する吹出管で、空気調和機Ｃの吹出口１
は室内側へ開口している。

７は二重管Ｂの外管５に設けた室外空気取入流路、８は
外管５と内接する筒体で形成したダンパー、９はダンパ
ー８に設けた開口で、外管５の室外空気取入流路７と対
向しておる。10はダンパー８の操作を室内側から行う操
作レバーで空気調和機Ｃへの吸込空気を室内或いは室外
から行うことを切換する。

12は二重管Ｂの室内側の内・外管２５間隙に取付けた
ダンパー取付板、11はダンパー取付板12に重合させた第
２ダンパー、13は第２ダンパー11の操作レバーであり、
第２操作レバー13によって第２ダンパー11を回動する
と、第２ダンパー11とダンパー取付板12との間の空気孔
11aが開閉出来る。前記ダンパー８の操作レバー10はダ
ンパー取付板12と第２ダンパー11を慣通して室内側に突
出しており、10aは第２ダンパー11に設けて操作レバー
摺動孔である。ダンパー８を室外空気取入流路７と開口
９とが重合する位置になるように操作レバー10を操作し
た時、第２操作レバー13を回動すると第２ダンパー11の
摺動孔10aは操作レバー10と係止することなく任意に開
閉操作できるものである。またダンパー８が閉路の状態
で第２操作レバー13を開から閉に操作すると、操作レバ
ー10は摺動孔10aの端部と接触しながら、第２ダンパー1
1によってダンパー８が開路方向に駆動するので、空気
調和機Ｃの吸込口４がダンパー操作によって塞がれてし
まうことはない。

従ってダンパー８を閉・第２ダンパー11を開とすること
によって、空気調和機Ｃは室内空気を熱交換して室内に
戻す、またダンパー８を開・第２ダンパー11を閉とする
ことによって空気調和機Ｃは室外空気を熱交換して室内
に吹込む、また両ダンパー８・11を開とすることによっ
て、室内空気を室外に排出しながら、空気調和機Ｃで熱
交換した室外空気を室内に吹込むことが出来る。尚この
時室外空気取入流路７を吸込管６より大きくすれば、排
出された室外空気が吸込管６に流れる割合を少くするこ
とができる。

14は第２ダンパーの外側をカバーするケーシング、15は
二重管Ｂの内管２と対向してケーシング14に取着する風
向変更板、16は空気調和機Ｃの操作部、17は空気調和機
Ｃの熱源をFF式石油燃焼器とした場合の排気筒である。
実施例は熱源を石油燃焼器としたが、熱源或いは冷房・
暖房の用途区別はない。石油燃焼器で暖房回路として使
用する場合、燃焼器内に燃焼用ファンと対流用ファンが
あるから、両者を作動開始させると、燃焼と熱交換が行
われる。

〔効果〕 叙上の構成・作用を示す本発明は、空気調和機は暖房用
・冷房用どちらにも利用できるもので、空気調和機を室
外において使用しており、使用開始時はダンパー８を閉
・第２ダンパー11を開として室内の空気を熱交換させ、
立ち上がりの効率を落とすことなく速やかに熱交換が行
えるものであり、所定の温度に達すれば、ダンパー８を
開いて室外空気を取入れて熱交換するようにすれば、室
外空気を熱交換して室内に導入することも出来、新鮮空
気で健康で快適な生活環境が出来るものである。

また、空気調和機は室外設置であるから器具が発する騒
音、排気、排熱のいずれにも煩わされることなく使い心
地が良く、安全性の高いものである。

なお、両ダンパー８・11による吸込管６への切換えは手
動で行う実施例を示したが、自動で行うことも可能なも
のである。

また、構造も二重管構造と、内管の組み合せという簡単
なものであるから、室内・外の仕切に着脱が容易であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施概略を示す要部断面図であり、第
２図は第２ダンパーの正面図である。 Ａ……室内・外の仕切、Ｂ……二重管、Ｃ……空気調和
機、１……吹出口、２……内管、３……吹出管、４……
吸込口、５……外管、６……吸込管、７……室外空気取
入流路、８……ダンパー、９……開口、10……操作レバ
ー、11……第２ダンパー

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】室内・外の仕切Ａに一端が室内側で開路と
   なる二重管Ｂを設け、室外に設置した空気調和機Ｃの吹
   出口１と二重管Ｂの内管２とを吹出管３で連通し、かつ
   空気調和機Ｃの吸込口４と二重管Ｂの外管５とを吹込管
   ６で連通し、前記二重管Ｂには吸込管６と連通する室外
   空気取入流路７を設け、室内から操作可能のダンパー８
   で室外空気取入流路７を開閉してなる室外設置空気調和
   機の熱交換構造。
2. 【請求項２】ダンパー８は外管５に内接する筒体で形成
   し、筒体からなるダンパー８には外管５に設けた室外空
   気取入流路７と対向する開口９と、室内に突出した操作
   レバー10とを設け、筒体からなるダンパー８回動時開口
   ９を室外空気取入流路７に一致させて室外空気取入流路
   ７から吸込管６への流路を形成する請求項１記載の室外
   設置空気調和機の熱交換構造。
3. 【請求項３】一端が室内側で開路となる二重管Ｂの内・
   外管２・５の室内側の間隙に第２ダンパー11を取付け、
   該第２ダンパー11はダンパー８開路時に開閉可能とした
   請求項１記載の室内空気調和機の熱交換構造。