JPH0715769A - 空気調和機のグループ制御アドレス設定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 グループ制御アドレス設定作業が不必要で、
かつリモコンおよび室内機を接続する信号伝送線路を接
続形態の制約なしに接続し、リモコンのスイッチを押す
のみで、室内機のグループ制御アドレスの設定を行うこ
とができるようにする。 【構成】 グループ制御オートアドレススタートスイッ
チ16を押すことにより、室内受信手段41a，42a，43aが
リモコン送信手段15aよりのグループ制御アドレス設定
開始信号を受信すると、室内送信手段21，22，23はグル
ープ制御アドレス設定要求信号の送信を開始するが、通
信監視装置31，32，33がそのグループ制御アドレス設定
要求信号の優先順位の比較結果から競合負け信号を出力
した室内機の室内送信手段21，22，23は、グループ制御
アドレス設定信号の送信を中断し、再度、送信をやり直
す。また、競合負け信号を出力していない室内機の室内
受信手段41a，42a，43aは、グループ制御アドレス設定
要求信号に対する送信手段15aからの設定信号を受信
し、グループ制御アドレスを設定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、空気調和機のグループ
制御アドレス設定装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、空気調和機のグループ制御アドレ
ス設定装置は、特開平２−85643号公報に示されている
ように、空気調和機の設置時に工事者が基板上のディッ
プスイッチによりグループ制御アドレスを設定するもの
が提供されている。

【０００３】以下に、従来の空気調和機のグループ制御
アドレス設定装置について説明する。

【０００４】図５は従来の空気調和機のグループ制御ア
ドレス設定装置の構成を示すブロック図である。

【０００５】図５において、14はリモコンである。11，
12，13は天井に設置してある室内機で、内部にグループ
制御アドレス設定用のディップスイッチ61，62，63を備
えたものである。

【０００６】以上のように構成された空気調和機のグル
ープ制御アドレス設定装置の動作について説明する。

【０００７】空気調和機の設置時、室内機のグループ制
御アドレス設定用のディップスイッチ61，62，63により
設定されたグループ制御アドレスでリモコン14により室
内機11，12，13をグループ制御する。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、グループ制御時にグループ制御アドレス設
定作業が必要となり、グループ制御アドレス設定を誤る
確率が高く、設定を誤った場合には正常に動作できな
い。また、室内機の台数を増やしてグループ制御する場
合、グループ制御アドレスを設定することを忘れ、正常
に動作できないという欠点を有していた。

【０００９】さらに、一度、グループ制御設定後、グル
ープ編成を変更しようとした場合、既に天井に設置して
ある室内機のグループ制御設定用ディップスイッチによ
り、再度、グループ制御アドレス設定作業が必要とな
り、１台１台天井に登り、設定し直さなければならない
という欠点を有していた。

【００１０】本発明は上述した従来の課題を解決するも
ので、リモコンおよび各室内機間を信号伝送線路で接続
し、リモコンのグループ制御オートアドレススタートス
イッチを押すのみでグループ制御アドレスが設定され、
さらにリモコンのグループ制御アドレスリセットスイッ
チを押すのみでグループ制御アドレスをリセットし、再
度、グループ制御アドレス設定可能な状態とすることが
可能となる空気調和機のグループ制御アドレス設定装置
を提供することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の空気調和機のグループ制御アドレス設定装置
は、リモコンに設けられ室内機にグループ制御アドレス
設定開始信号を送信開始するための信号を出力するグル
ープ制御オートアドレススタートスイッチと、前記リモ
コンに設けられ前記グループ制御オートアドレススター
トスイッチからの信号により、室内機に前記グループ制
御アドレス設定開始信号を送信するとともに、グループ
制御アドレス設定要求信号を送信した前記室内機にグル
ープ制御アドレス設定信号を送信するリモコン送信手段
と、複数の前記室内機に設けられ、グループ制御アドレ
スが設定されていないとき、前記グループ制御アドレス
設定開始信号の受信により信号を出力する室内受信手段
と、複数の前記室内機に設けられ、前記室内受信手段か
らの信号により任意のデータを含む前記グループ制御ア
ドレス設定要求信号の送信を開始する室内送信手段と、
複数の前記室内機に設けられ、自己の室内機の前記室内
送信手段から送信する前記グループ制御アドレス設定要
求信号の優先順位の方が、他の室内機から送信された前
記グループ制御アドレス設定要求信号の優先順位より低
い場合、競合負け信号を出力する通信監視装置とを備
え、前記通信監視装置が前記競合負け信号を出力してい
ない前記室内機の前記室内受信手段は前記グループ制御
アドレス設定信号を受信し、前記グループ制御アドレス
を設定することを特徴とする。

【００１２】また、本発明の空気調和機のグループ制御
アドレス設定装置は、上記構成に加え、リモコンに設け
られグループ制御アドレスリセット信号の送信をするた
めの信号を出力するグループ制御アドレスリセットスイ
ッチと、前記リモコンに設けられ、前記グループ制御ア
ドレスリセットスイッチからの信号により、前記グルー
プ制御アドレスリセット信号を前記室内機に送信するリ
モコン送信手段と、複数の前記室内機に設けられ、前記
グループ制御アドレスリセット信号を受信することによ
り、前記グループ制御アドレスをリセットする室内受信
手段とを備え、前記グループ制御アドレスリセット信号
を前記室内受信手段が受信することにより、室内機が前
記前記グループ制御アドレスをリセットするよう構成し
ているものである。

【００１３】

【作用】本発明によれば、各室内機間を信号伝送路で接
続されたリモコンのグループ制御オートアドレススター
トスイッチを押すことにより、リモコンから室内機に対
してグループ制御アドレス設定開始信号が送信され、グ
ループ制御アドレス設定開始信号に対して室内機がグル
ープ制御アドレス設定要求信号の送信時に通信監視装置
からの競合負け信号の出力がない場合にのみ、リモコン
からのグループ制御アドレス設定信号に基づいてグルー
プ制御アドレスの設定を行うため、室内機のグループ制
御アドレスを設定することができる。

【００１４】また、上記構成に加え、リモコンのグルー
プ制御アドレスリセットスイッチを押すことにより、リ
モコンから室内機に対してグループ制御アドレスリセッ
ト信号が送信され、室内機がグループ制御アドレスリセ
ット信号を受信することで、室内機のグループ制御アド
レスをリセットし、再度、グループ制御アドレスが設定
可能となる。

【００１５】

【実施例】以下、本発明の各実施例について、図面を参
照しながら説明する。

【００１６】図１は本発明の第１の実施例における空気
調和機のグループ制御アドレス設定装置の構成を示すブ
ロック図である。

【００１７】図１において、11a，12a，13aは室内機で
あり、14aはリモコンである。15aは、リモコン14aに設
けられ、室内機11a，12a，13aにグループ制御アドレス
設定開始信号を送信するとともに、グループ制御アドレ
ス設定要求信号を送信した室内機にグループ制御アドレ
ス設定信号を送信するリモコン送信手段、16は、リモコ
ン14aに設けられ、グループ制御アドレス設定開始信号
の送信を開始するグループ制御オートアドレススタート
スイッチである。

【００１８】41a，42a，43aは、室内機11a，12a，13aに
設けられ、グループ制御アドレスが設定されていないと
き、グループ制御アドレス設定開始信号の受信により信
号を出力する室内受信手段である。

【００１９】21，22，23は、室内機11a，12a，13aに設
けられ、室内受信手段41a，42a，43aからの信号により
任意のデータを含むグループ制御アドレス設定要求信号
の送信を開始する室内送信手段である。

【００２０】31，32，33は、室内機11a，12a，13aに設
けられ、自己の室内機の室内送信手段21，22，23から送
信するグループ制御アドレス設定要求信号の優先順位
と、他の室内機から送信されたグループ制御アドレス設
定要求信号の優先順位とを比較し、自己の室内機の室内
送信手段21，22，23から送信するグループ制御アドレス
設定要求信号の優先順位の方が、他の室内機から送信さ
れたグループ制御アドレス設定要求信号の優先順位より
低い場合に、競合負け信号を出力する通信監視装置であ
る。

【００２１】また、通信監視装置31，32，33が競合負け
信号を出力していない室内機の室内受信手段41a，42a，
43aはグループ制御アドレス設定信号を受信し、グルー
プ制御アドレスを設定するように構成している。

【００２２】以上のように構成された空気調和機のグル
ープ制御アドレス設定装置の動作を図２のフローチャー
トを参照しながら説明する。ここで、各ステップをＳと
略記する。

【００２３】リモコン14aのグループ制御オートアドレ
ススタートスイッチ16を押すことにより(Ｓ1をYES側に
分岐後、Ｓ2)、リモコン送信手段15aにグループ制御ア
ドレス設定開始信号を送信するための信号を出力し(Ｓ
2)、リモコン送信手段15aよりグループ制御アドレス設
定開始信号を室内受信手段41a，42a，43aに送信する(Ｓ
3)と、グループ制御アドレスの設定されていない室内機
11a，12a，13aの室内受信手段41a，42a，43aは、グルー
プ制御アドレス設定開始信号を受信し、信号を出力する
(Ｓ4，5)。その信号により、それぞれの室内送信手段2
1，22，23が任意のデータを含むグループ制御アドレス
設定要求信号の送信を開始する(Ｓ6)。

【００２４】次に、通信監視装置31，32，33は、それぞ
れ自己の送信したグループ制御アドレス設定要求信号と
他の室内機から送信されたグループ制御アドレス設定要
求信号を比較し(Ｓ7)、自己のグループ制御アドレス設
定要求信号の優先順位が低い場合には競合負けを検出
し、競合負け信号を出力する(Ｓ8をNO側に分岐後、Ｓ1
3)。

【００２５】本実施例では、例えば室内機11aの送信す
るグループ制御アドレス設定要求信号が一番優先順位が
高いとする。室内機12a，13aの通信監視装置32，33は、
競合負けを検出し、競合負け信号をそれぞれの室内送信
手段22，23および室内受信手段42a，43aに出力する(Ｓ8
をNO側に分岐後、Ｓ13)。

【００２６】室内送信手段22，23は、それぞれの競合負
け信号により送信を中断し(Ｓ14)、室内機11aにみグル
ープ制御アドレス設定要求信号の送信を完了する(Ｓ8を
YES側に分岐後、Ｓ9)。

【００２７】リモコン14aは、リモコン送信手段15aより
グループ制御アドレス設定要求信号に対して応答信号で
あるグループ制御アドレス設定信号を送信する(Ｓ10)。
このグループ制御アドレス設定信号を各室内機11a，12
a，13aは室内受信手段41a，42a，43aで受信し、そして
グループ制御アドレス設定要求信号の送信時に競合負け
信号の入力がない室内受信手段41aのみが、グループ制
御アドレス設定信号に基づき自己のグループ制御アドレ
スを設定する(Ｓ11をYES側に分岐後、Ｓ12)。

【００２８】次に、グループ制御アドレスが設定されて
なく、グループ制御アドレス設定要求信号の送信を中断
した室内機12a，13aのそれぞれの室内送信手段22，23が
グループ制御アドレス設定要求信号の送信を開始し(Ｓ1
1からＳ4)、それぞれのグループ制御アドレス設定要求
信号の優先順位により上記一連の動作を行う。

【００２９】この一連の動作を各室内機がグループ制御
アドレス設定要求信号を送信しなくなるまで繰り返し、
すべての室内機のグループ制御アドレスを設定すること
ができる。

【００３０】図３は本発明の第２の実施例における空気
調和機のグループ制御アドレス設定装置の構成を示すブ
ロック図である。なお、第１の実施例(図１)と同一構成
要素については、同一符号を付してその詳細な説明を省
略する。

【００３１】図３において、11b，12b，13bは室内機で
あり、内部にそれぞれ室内送信手段室内送信手段21，2
2，23と、通信監視装置31，32，33と、グループ制御ア
ドレスリセット信号を受信することにより室内機11b，1
2b，13bのグループ制御アドレスをリセットする室内受
信手段41b，42b，43bとを備えている。

【００３２】14bはリモコンで、内部にグループ制御オ
ートアドレススタートスイッチ16と、グループ制御アド
レスリセット信号の送信を開始するための信号を出力す
るグループ制御アドレスリセットスイッチ17と、室内機
11b，12b，13bにグループ制御アドレスリセット信号を
送出するリモコン送信手段15bとを備えている。

【００３３】以上のように構成された空気調和機のグル
ープ制御アドレス設定装置の動作を図４のフローチャー
トを参照しながら説明する。

【００３４】リモコン14bのグループ制御アドレスリセ
ットスイッチ17を押すことにより(Ｓ1をYES側に分岐
後、Ｓ2)、リモコン送信手段15bにグループ制御アドレ
スリセット信号を送信するための信号を出力し(Ｓ2)、
リモコン送信手段15bよりグループ制御アドレスリセッ
ト信号を室内受信手段41b，42b，43bに送信する(Ｓ3)
と、グループ制御アドレスの設定されている室内機11
b，12b，13bの室内受信手段41b，42b，43bは、グループ
制御アドレスリセット信号を受信する(Ｓ4)。グループ
制御アドレスリセット信号を受信した室内機はグループ
制御アドレスをリセットすることができる(Ｓ5)。

【００３５】この動作により室内機のグループ制御アド
レスを再度、設定可能な状態にすることができる。

【００３６】

【発明の効果】以上説明したように本発明の空気調和機
のグループ制御アドレス設定装置は、グループ制御アド
レス設定がリモコンと各室内機間を接続し、リモコンの
グループ制御オートアドレススタートスイッチを押すこ
とで、すべての室内機のグループ制御アドレスを設定す
ることができる。

【００３７】また、本発明はリモコンのグループ制御ア
ドレスリセットスイッチを押すのみで、グループ制御ア
ドレスをリセットし、再度、グループ制御アドレスが設
定可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例における空気調和機のグ
ループ制御アドレス設定装置の構成を示すブロック図で
ある。

【図２】図１の動作を示すフローチャートである。

【図３】本発明の第２の実施例における空気調和機のグ
ループ制御アドレス設定装置の構成を示すブロック図で
ある。

【図４】図３の動作を示すフローチャートである。

【図５】従来の空気調和機のグループ制御アドレス設定
装置の構成を示すブロック図である。

【符号の説明】

11a，12a，13a，11b，12b，13b…室内機、 14a，14b…
リモコン、 15a，15b…リモコン送信手段、 16…グル
ープ制御オートアドレススタートスイッチ、 17…グル
ープ制御アドレスリセットスイッチ、 21，22，23…室
内送信手段、 31，32，33…通信監視装置、 41a，42
a，43a，41b，42b，43b…室内受信手段。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 リモコンに設けられ室内機にグループ制
   御アドレス設定開始信号を送信開始するための信号を出
   力するグループ制御オートアドレススタートスイッチ
   と、前記リモコンに設けられ前記グループ制御オートア
   ドレススタートスイッチからの信号により、室内機に前
   記グループ制御アドレス設定開始信号を送信するととも
   に、グループ制御アドレス設定要求信号を送信した前記
   室内機にグループ制御アドレス設定信号を送信するリモ
   コン送信手段と、複数の前記室内機に設けられ、グルー
   プ制御アドレスが設定されていないとき前記グループ制
   御アドレス設定開始信号の受信により信号を出力する室
   内受信手段と、複数の前記室内機に設けられ、前記室内
   受信手段からの信号により任意のデータを含む前記グル
   ープ制御アドレス設定要求信号の送信を開始する室内送
   信手段と、複数の前記室内機に設けられ、自己の室内機
   の前記室内送信手段から送信する前記グループ制御アド
   レス設定要求信号の優先順位の方が、他の室内機から送
   信された前記グループ制御アドレス設定要求信号の優先
   順位より低い場合、競合負け信号を出力する通信監視装
   置とを備え、前記通信監視装置が前記競合負け信号を出
   力していない前記室内機の前記室内受信手段は前記グル
   ープ制御アドレス設定信号を受信し、前記グループ制御
   アドレスを設定することを特徴とする空気調和機のグル
   ープ制御アドレス設定装置。
2. 【請求項２】 リモコンに設けられグループ制御アドレ
   スリセット信号の送信をするための信号を出力するグル
   ープ制御アドレスリセットスイッチと、前記リモコンに
   設けられ、前記グループ制御アドレスリセットスイッチ
   からの信号により、前記グループ制御アドレスリセット
   信号を前記室内機に送信するリモコン送信手段と、複数
   の前記室内機に設けられ、前記グループ制御アドレスリ
   セット信号を受信することにより、前記グループ制御ア
   ドレスをリセットする室内受信手段とを備え、前記グル
   ープ制御アドレスリセット信号を前記室内受信手段が受
   信することにより、室内機が前記前記グループ制御アド
   レスをリセットすることを特徴とする請求項１記載の空
   気調和機のグループ制御アドレス設定装置。