JPH07109885A - トンネル切羽の安定工法 - Google Patents
トンネル切羽の安定工法Info
- Publication number
- JPH07109885A JPH07109885A JP25585493A JP25585493A JPH07109885A JP H07109885 A JPH07109885 A JP H07109885A JP 25585493 A JP25585493 A JP 25585493A JP 25585493 A JP25585493 A JP 25585493A JP H07109885 A JPH07109885 A JP H07109885A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- injection
- tunnel
- ground
- working face
- face
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 トンネル切羽の地盤改良薬液注入による補強
効果が高いトンネル切羽の安定工法を提供する。 【構成】 先端部に互いに直交する３方向に噴射するノ
ズル２を具えた上下一双の注入ロッド１よりなる削孔装
置を使用してトンネル切羽Ａを削孔したのち、前記各注
入ロッド１を引き抜きながら噴射ノズル２から地盤改良
薬液を高圧噴射して、前記切羽Ａに二重構造の固結体Ｃ
を造成し、以下前記同様の工程をトンネル掘削部の外周
に沿って順次施工してアーチ状の補強体を造成する。
効果が高いトンネル切羽の安定工法を提供する。 【構成】 先端部に互いに直交する３方向に噴射するノ
ズル２を具えた上下一双の注入ロッド１よりなる削孔装
置を使用してトンネル切羽Ａを削孔したのち、前記各注
入ロッド１を引き抜きながら噴射ノズル２から地盤改良
薬液を高圧噴射して、前記切羽Ａに二重構造の固結体Ｃ
を造成し、以下前記同様の工程をトンネル掘削部の外周
に沿って順次施工してアーチ状の補強体を造成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、砂質土や粘性土からな
る軟らかい地山の都市トンネルを掘削する際における、
トンネル切羽の安定工法に係るものである。
る軟らかい地山の都市トンネルを掘削する際における、
トンネル切羽の安定工法に係るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、トンネル切羽前方の地山を、地盤
改良薬液を高圧噴射することによって逆Ｔ型固結体を形
成することによって補強する方法として、本出願人によ
って特開平２−２５２８９１号公報、特開平３−２６２
８９４号公報に開示された方法が提案されている。また
本出願人は特開平５−１２５８９３号公報において、先
端に互いに直交する方向に地盤改良薬液噴射ノズルａを
具えたロッドｂをトンネル切羽地山の所定深度まで掘削
された削孔部に挿入し、前記噴射ノズルａより地山に地
盤改良薬液ｃを注入して、地山内に逆Ｔ型固結体ｄを造
成する方法を提案した。（図４参照） 図中ｄ′は次回施工範囲を示す。
改良薬液を高圧噴射することによって逆Ｔ型固結体を形
成することによって補強する方法として、本出願人によ
って特開平２−２５２８９１号公報、特開平３−２６２
８９４号公報に開示された方法が提案されている。また
本出願人は特開平５−１２５８９３号公報において、先
端に互いに直交する方向に地盤改良薬液噴射ノズルａを
具えたロッドｂをトンネル切羽地山の所定深度まで掘削
された削孔部に挿入し、前記噴射ノズルａより地山に地
盤改良薬液ｃを注入して、地山内に逆Ｔ型固結体ｄを造
成する方法を提案した。（図４参照） 図中ｄ′は次回施工範囲を示す。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たように１本の注入ロッドを使用して、切羽前方地山内
に３方向に亘って地盤改良薬液を高圧噴射する方法で
は、地山内に造成された逆Ｔ型固結体の厚みが高々１０
ｃｍ程度であるため、トンネル掘削時にゆるみ土圧に対
抗できず、前記逆Ｔ型固結体が破壊し、切羽が崩壊する
可能性がある。特に地山のグラウンドアーチアクション
が期待できない粘性土地山においてはこの傾向は顕著で
ある。
たように１本の注入ロッドを使用して、切羽前方地山内
に３方向に亘って地盤改良薬液を高圧噴射する方法で
は、地山内に造成された逆Ｔ型固結体の厚みが高々１０
ｃｍ程度であるため、トンネル掘削時にゆるみ土圧に対
抗できず、前記逆Ｔ型固結体が破壊し、切羽が崩壊する
可能性がある。特に地山のグラウンドアーチアクション
が期待できない粘性土地山においてはこの傾向は顕著で
ある。
【０００４】本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑
みて提案されたもので、その目的とする処は、補強効果
がより高いトンネル切羽の安定工法を提供する点にあ
る。
みて提案されたもので、その目的とする処は、補強効果
がより高いトンネル切羽の安定工法を提供する点にあ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係るトンネル切羽の安定工法によれば、先
端部に互いに直交する３方向に噴射するノズルを具えた
２本の注入ロッドを使用し、同各注入ロッドを上下に一
定間隔を置いて配置してなる削孔装置でトンネル切羽を
削孔したのち、前記各注入ロッドを引き抜きながら、同
各注入ロッドにおける先端部噴射ノズルから地盤改良薬
液を高圧噴射して、前記切羽に二重構造の固結体を造成
し、以下前記工程をトンネル掘削部の外周に順次繰り返
して補強体を構築するものである。
め、本発明に係るトンネル切羽の安定工法によれば、先
端部に互いに直交する３方向に噴射するノズルを具えた
２本の注入ロッドを使用し、同各注入ロッドを上下に一
定間隔を置いて配置してなる削孔装置でトンネル切羽を
削孔したのち、前記各注入ロッドを引き抜きながら、同
各注入ロッドにおける先端部噴射ノズルから地盤改良薬
液を高圧噴射して、前記切羽に二重構造の固結体を造成
し、以下前記工程をトンネル掘削部の外周に順次繰り返
して補強体を構築するものである。
【０００６】
【作用】本発明によれば、前記削孔装置を構成する上下
に一定間隔を存して配設された２本の注入ロッドの各先
端部に装架され、互いに直交する３方向に設けられた噴
射ノズルから噴射された瞬結性の地盤改良薬液は地盤を
切削すると同時に、切削部に同薬液を充填し、二重構造
の固結体が造成される。
に一定間隔を存して配設された２本の注入ロッドの各先
端部に装架され、互いに直交する３方向に設けられた噴
射ノズルから噴射された瞬結性の地盤改良薬液は地盤を
切削すると同時に、切削部に同薬液を充填し、二重構造
の固結体が造成される。
【０００７】このとき、前記薬液を噴射しながら注入ロ
ッドを一定速度で引き抜くことによって、切羽前方地山
内に、二重構造の固結体が造成され、同地山が確実に補
強される。
ッドを一定速度で引き抜くことによって、切羽前方地山
内に、二重構造の固結体が造成され、同地山が確実に補
強される。
【０００８】
【実施例】以下本発明を図示の実施例について説明す
る。１は注入ロッドで、先端部に互いに直交する３方向
に噴射ノズル２が設けられている。而して上下に５０ｃ
ｍ程度の間隔を置いた２本の前記注入ロッド１を、施工
機械３でトンネル切羽Ａの所定深度まで削孔し、しかる
のち、前記各注入ロッド１のノズル２より、地盤改良薬
液として水ガラス溶液及びセメントミルクを高圧ポンプ
４及び水ガラス溶液注入ホース５並にセメントミルク注
入ホース６を介して前記注入ロッド１に圧送すると、水
ガラス溶液及びセメントミルクが前記各ロッド１の先端
装置７で混合され、前記各ノズル２より高圧で噴射され
る。
る。１は注入ロッドで、先端部に互いに直交する３方向
に噴射ノズル２が設けられている。而して上下に５０ｃ
ｍ程度の間隔を置いた２本の前記注入ロッド１を、施工
機械３でトンネル切羽Ａの所定深度まで削孔し、しかる
のち、前記各注入ロッド１のノズル２より、地盤改良薬
液として水ガラス溶液及びセメントミルクを高圧ポンプ
４及び水ガラス溶液注入ホース５並にセメントミルク注
入ホース６を介して前記注入ロッド１に圧送すると、水
ガラス溶液及びセメントミルクが前記各ロッド１の先端
装置７で混合され、前記各ノズル２より高圧で噴射され
る。
【０００９】このようにノズル２から高圧噴射された地
盤改良薬液８は地山を切削して同切削部分に充填され、
ゲル化する。而して前記一双の注入ロッド１に上下に一
定間隔を存して対設されているので、前記のようにゲル
化した地盤改良薬液によって二重構造の固結体Ｂが造成
される。この状態から前記注入ロッド１を一定速度で引
抜きながら、地盤改良薬液を注入すると、二重構造の固
結体Ｃが長手方向に造成される。
盤改良薬液８は地山を切削して同切削部分に充填され、
ゲル化する。而して前記一双の注入ロッド１に上下に一
定間隔を存して対設されているので、前記のようにゲル
化した地盤改良薬液によって二重構造の固結体Ｂが造成
される。この状態から前記注入ロッド１を一定速度で引
抜きながら、地盤改良薬液を注入すると、二重構造の固
結体Ｃが長手方向に造成される。
【００１０】これをトンネルアーチに沿って反復して行
うことによりアーチ状のトンネル切羽の補強体が造成さ
れる。図中Ｂ′は次回施工範囲を示す。
うことによりアーチ状のトンネル切羽の補強体が造成さ
れる。図中Ｂ′は次回施工範囲を示す。
【００１１】
【発明の効果】本発明の方法によれば、前記上下一双の
注入ロッドによって、トンネル切羽に二重構造の固結体
が造成されるので、単体の固結体に比して補強領域が増
大し、複合体としての補強強さも増大する。特にグラウ
ンドアーチアクションが期待できず、トンネル掘削時に
大きなゆるみ荷重が働くことが予想される粘性土におい
て本発明は特に効果的である。また通常の薬液注入工法
に比して薬液の使用量が少なく、経済的であり、薬液注
入の確実性が増大する。
注入ロッドによって、トンネル切羽に二重構造の固結体
が造成されるので、単体の固結体に比して補強領域が増
大し、複合体としての補強強さも増大する。特にグラウ
ンドアーチアクションが期待できず、トンネル掘削時に
大きなゆるみ荷重が働くことが予想される粘性土におい
て本発明は特に効果的である。また通常の薬液注入工法
に比して薬液の使用量が少なく、経済的であり、薬液注
入の確実性が増大する。
【図１】本発明に係るトンネル切羽の安定工法の一実施
例の実施状況を示す一部縦断側面図である。
例の実施状況を示す一部縦断側面図である。
【図２】トンネル切羽前方にアーチ状に造成された二重
構造の固結体の断面図である。
構造の固結体の断面図である。
【図３】一双の注入ロッドから地山内に地盤改良薬液を
高圧噴射し、二重構造の固結体を造成する状態を示す断
面図である。
高圧噴射し、二重構造の固結体を造成する状態を示す断
面図である。
【図４】従来工法の実施状況を示す断面図である。
Ａ トンネル切羽 Ｂ 固結体 Ｃ 二重構造の固結体 １ 注入ロッド ２ ノズル ３ 施工機械 ４ 高圧ポンプ ５ 水ガラス溶液注入ホース ６ セメントミルク注入ホース ７ 先端装置 ８ 地盤改良薬液
Claims (1)
- 【請求項１】 先端部に互いに直交する３方向に噴射す
るノズルを具えた２本の注入ロッドを使用し、同各注入
ロッドを上下に一定間隔を置いて配置してなる削孔装置
でトンネル切羽を削孔したのち、前記各注入ロッドを引
き抜きながら、同各注入ロッドにおける先端部噴射ノズ
ルから地盤改良薬液を高圧噴射して、前記切羽に二重構
造の固結体を造成し、以下前記工程をトンネル掘削部の
外周に順次繰り返して補強体を構築することを特徴とす
るトンネル切羽の安定工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25585493A JPH07109885A (ja) | 1993-10-13 | 1993-10-13 | トンネル切羽の安定工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25585493A JPH07109885A (ja) | 1993-10-13 | 1993-10-13 | トンネル切羽の安定工法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07109885A true JPH07109885A (ja) | 1995-04-25 |
Family
ID=17284518
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25585493A Pending JPH07109885A (ja) | 1993-10-13 | 1993-10-13 | トンネル切羽の安定工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07109885A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006045773A (ja) * | 2004-07-30 | 2006-02-16 | Fujiken:Kk | 地中推進装置 |
-
1993
- 1993-10-13 JP JP25585493A patent/JPH07109885A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006045773A (ja) * | 2004-07-30 | 2006-02-16 | Fujiken:Kk | 地中推進装置 |
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