JPH06772A - 耐摩耗砥石の製造方法 - Google Patents
耐摩耗砥石の製造方法Info
- Publication number
- JPH06772A JPH06772A JP16285092A JP16285092A JPH06772A JP H06772 A JPH06772 A JP H06772A JP 16285092 A JP16285092 A JP 16285092A JP 16285092 A JP16285092 A JP 16285092A JP H06772 A JPH06772 A JP H06772A
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- Japan
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- welding
- grindstone
- grinding wheel
- abrasion
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Abstract
(57)【要約】
【目的】この発明は、コスト低減を図ることができ、か
つ十分な耐摩耗性を有することを主要な目的とする。 【構成】軟鋼溶接ワイヤ(25)及びシールドガス(27)を供
給するとともに、原材料としての廃棄物の燃焼残渣や石
炭灰等の酸化物系セラミックスを送給して、ロール(23)
上でアーク溶接を行なって溶着粒子を砥石基板(24)上に
溶着させ、砥石基板(24)周面に堆積層を形成することを
特徴とする耐摩耗砥石の製造方法。
つ十分な耐摩耗性を有することを主要な目的とする。 【構成】軟鋼溶接ワイヤ(25)及びシールドガス(27)を供
給するとともに、原材料としての廃棄物の燃焼残渣や石
炭灰等の酸化物系セラミックスを送給して、ロール(23)
上でアーク溶接を行なって溶着粒子を砥石基板(24)上に
溶着させ、砥石基板(24)周面に堆積層を形成することを
特徴とする耐摩耗砥石の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に切断や研磨に用い
られる耐摩耗砥石の製造方法に関する。
られる耐摩耗砥石の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アトマイズ法(水噴霧)あるいは
溶解・粉砕法で製造されたセラミックスや金属粒子を、
焼結材(バインダー)で練り固め、これを高温で焼結す
る方法が知られている。
溶解・粉砕法で製造されたセラミックスや金属粒子を、
焼結材(バインダー)で練り固め、これを高温で焼結す
る方法が知られている。
【0003】図2は前記溶解・粉砕法を説明する図であ
り、1は溶鉄2を送り出す溶解炉、3はこの溶解炉1の
下方に配置されていて溶解炉1より出鉄された溶鉄2に
水4をスプレーするノズルを示す。前記溶鉄2は、出鉄
直後にノズル3からの水で急冷されて原料粉末5とな
る。
り、1は溶鉄2を送り出す溶解炉、3はこの溶解炉1の
下方に配置されていて溶解炉1より出鉄された溶鉄2に
水4をスプレーするノズルを示す。前記溶鉄2は、出鉄
直後にノズル3からの水で急冷されて原料粉末5とな
る。
【0004】図3は、得られた原料粉末5を用いて砥石
を作る方法の説明図である。前記原料粉末5はバインダ
ー6を用いて砥石基板7の面に固定された後、焼結炉8
で焼き固めて砥石が製造される。
を作る方法の説明図である。前記原料粉末5はバインダ
ー6を用いて砥石基板7の面に固定された後、焼結炉8
で焼き固めて砥石が製造される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術において、原料粉末としてセラミックス粉末を用いた
場合、コスト高となる。また、得られた砥石の磨耗が早
く、品質的に不十分である。
術において、原料粉末としてセラミックス粉末を用いた
場合、コスト高となる。また、得られた砥石の磨耗が早
く、品質的に不十分である。
【0006】この発明はこうした事情を考慮してなされ
たもので、従来と比べてコスト低減を図ることができ、
かつ十分な耐摩耗性を有した耐摩耗砥石の製造方法を提
供することを目的とする。
たもので、従来と比べてコスト低減を図ることができ、
かつ十分な耐摩耗性を有した耐摩耗砥石の製造方法を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、溶接材料及
びシールドガスを供給するとともに、原材料としての廃
棄物の燃焼残渣や石炭灰等の酸化物系セラミックスを送
給して、ロール上でアーク溶接を行なって溶着粒子を砥
石基板上に溶着させ、砥石基板周面に堆積層を形成する
ことを特徴とする耐摩耗砥石の製造方法である。この発
明において、溶接材料としては例えば軟鋼製ワイヤが挙
げらえる。この発明において、シールドガスとしては炭
酸ガスが挙げられる。
びシールドガスを供給するとともに、原材料としての廃
棄物の燃焼残渣や石炭灰等の酸化物系セラミックスを送
給して、ロール上でアーク溶接を行なって溶着粒子を砥
石基板上に溶着させ、砥石基板周面に堆積層を形成する
ことを特徴とする耐摩耗砥石の製造方法である。この発
明において、溶接材料としては例えば軟鋼製ワイヤが挙
げらえる。この発明において、シールドガスとしては炭
酸ガスが挙げられる。
【0008】この発明において、原材料としての廃棄物
の燃焼残渣としては、MnO,TiO2 ,Al2 O3 ,
MgO,SiO2 など安価で入手しやすい酸化物系セラ
ミックスが挙げられる。
の燃焼残渣としては、MnO,TiO2 ,Al2 O3 ,
MgO,SiO2 など安価で入手しやすい酸化物系セラ
ミックスが挙げられる。
【0009】
【作用】この発明によれば、 (1) 原材料として廃棄物の燃焼残渣や石炭灰を使用する
ことにより、製品コストを低減できる。 (2) 溶接の利用により、焼結工程をなくすため、生産性
が高く、生産コストを低減にできる。
ことにより、製品コストを低減できる。 (2) 溶接の利用により、焼結工程をなくすため、生産性
が高く、生産コストを低減にできる。
【0010】(3) ロール上でアーク溶接を行なう方式で
あるため、ロール上でアークを連続的に発生させれば、
ガス反応で飛散する溶着粒子が高速で砥石基板に溶着で
き、生産性を高くできる。
あるため、ロール上でアークを連続的に発生させれば、
ガス反応で飛散する溶着粒子が高速で砥石基板に溶着で
き、生産性を高くできる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1を参照して
説明する。
説明する。
【0012】図中の21は、安価で入手しやすい石炭灰や
焼却灰のセラミックス粉末(原材料)22を収容するホッ
パーである。前記ホッパー21の下方には、ロール23や砥
石基板24が配置されている。前記ロール23や砥石基板24
の近くには、前記ホッパー21の出口管21aとロール23の
周面近くに軟鋼溶接ワイヤ25とCO2 ガスボンベ26から
のシールドガス(炭酸ガス)27を供給する溶接具28が配
置されている。前記ロール23と溶接具28を接続する配線
にはパルス溶接制御装置29が介在され、この溶接制御装
置29には溶接電源30が接続されている。なお、図中の31
は溶接アークを示す。こうした装置を用いて耐摩耗砥石
を製造するには、次のようにして行なう。
焼却灰のセラミックス粉末(原材料)22を収容するホッ
パーである。前記ホッパー21の下方には、ロール23や砥
石基板24が配置されている。前記ロール23や砥石基板24
の近くには、前記ホッパー21の出口管21aとロール23の
周面近くに軟鋼溶接ワイヤ25とCO2 ガスボンベ26から
のシールドガス(炭酸ガス)27を供給する溶接具28が配
置されている。前記ロール23と溶接具28を接続する配線
にはパルス溶接制御装置29が介在され、この溶接制御装
置29には溶接電源30が接続されている。なお、図中の31
は溶接アークを示す。こうした装置を用いて耐摩耗砥石
を製造するには、次のようにして行なう。
【0013】まず、セラミックス粉末22をホッパー21よ
り連続的に供給しながら、軟鋼溶接ワイヤ25を送給し、
ロール23上でアーク溶接を行なう。この時、CO2 ガス
ボンベ26よりシールドガス27を送給して溶接される時、
溶接電流をパルス溶接制御装置29によりパルス制御する
ことにより、CO2 ガス反応により溶着スパッタ32とな
りやすいとともに、パルス制御することにより連続的に
溶着スパッタ32を生成することができる。そして、この
溶着スパッタ32が溶けまま砥石基板24の面に飛散溶着す
る。そこで、砥石基板24を回転しながら溶着スパッタ32
を堆積することによりほぼ連続的に耐摩耗砥石を製造す
ることができる。
り連続的に供給しながら、軟鋼溶接ワイヤ25を送給し、
ロール23上でアーク溶接を行なう。この時、CO2 ガス
ボンベ26よりシールドガス27を送給して溶接される時、
溶接電流をパルス溶接制御装置29によりパルス制御する
ことにより、CO2 ガス反応により溶着スパッタ32とな
りやすいとともに、パルス制御することにより連続的に
溶着スパッタ32を生成することができる。そして、この
溶着スパッタ32が溶けまま砥石基板24の面に飛散溶着す
る。そこで、砥石基板24を回転しながら溶着スパッタ32
を堆積することによりほぼ連続的に耐摩耗砥石を製造す
ることができる。
【0014】しかして、上記実施例によれば、セラミッ
クス粉末22をホッパー21より連続的に供給しながら、軟
鋼溶接ワイヤ25とシールドガス27を送給し、溶接電流を
パルス溶接制御装置29によりパルス制御してロール23上
でアーク溶接を行なうことにより、連続的に溶着スパッ
タ32を生成でき、この溶着スパッタ32を回転する砥石基
板24の面に溶けたまま飛散溶着させて、溶着スパッタ32
による堆積層を有した耐摩耗砥石を製造することができ
る。従って、次に述べる利点を有する。 (1) 砥石の耐摩耗性が向上する。 (2) 原料が安価であるともに、従来のような焼結工程が
不要となる。従って、生産コストを低減できる。 (3) ロール上でアークを連続的に発生させることによ
り、ガス反応で飛散する溶着粒子を高速で砥石基板に溶
着でき、生産性を高くできる。 (4) 種々の組成の耐摩耗セラミックス砥石の製造が可能
となる。
クス粉末22をホッパー21より連続的に供給しながら、軟
鋼溶接ワイヤ25とシールドガス27を送給し、溶接電流を
パルス溶接制御装置29によりパルス制御してロール23上
でアーク溶接を行なうことにより、連続的に溶着スパッ
タ32を生成でき、この溶着スパッタ32を回転する砥石基
板24の面に溶けたまま飛散溶着させて、溶着スパッタ32
による堆積層を有した耐摩耗砥石を製造することができ
る。従って、次に述べる利点を有する。 (1) 砥石の耐摩耗性が向上する。 (2) 原料が安価であるともに、従来のような焼結工程が
不要となる。従って、生産コストを低減できる。 (3) ロール上でアークを連続的に発生させることによ
り、ガス反応で飛散する溶着粒子を高速で砥石基板に溶
着でき、生産性を高くできる。 (4) 種々の組成の耐摩耗セラミックス砥石の製造が可能
となる。
【0015】
【発明の効果】以上詳述した如くこの発明によれば、安
価な材料を用いたり従来のような焼結工程を不要にする
等により生産コストを低減できるとともに、十分な耐摩
耗性を有した耐摩耗砥石の製造方法できる。
価な材料を用いたり従来のような焼結工程を不要にする
等により生産コストを低減できるとともに、十分な耐摩
耗性を有した耐摩耗砥石の製造方法できる。
【図1】この発明の一実施例に係る耐摩耗砥石の製造方
法の説明図であり、溶接スパッタ法を用いた説明図。
法の説明図であり、溶接スパッタ法を用いた説明図。
【図2】原料粉末を得るため溶解・粉砕法の説明図。
【図3】原料粉末から砥石を製造するための従来の焼結
法の説明図。
法の説明図。
21…ホッパー、22…セラミックス粉末、23…ロール、24
…砥石基板、25…軟鋼溶接ワイヤ、26…CO2 ガスボン
ベ、27…シールドガス(炭酸ガス)、28…溶接具、29…
パルス溶接制御装置、30…溶接電源、31…溶接アーク。
…砥石基板、25…軟鋼溶接ワイヤ、26…CO2 ガスボン
ベ、27…シールドガス(炭酸ガス)、28…溶接具、29…
パルス溶接制御装置、30…溶接電源、31…溶接アーク。
Claims (1)
- 【請求項1】 溶接材料及びシールドガスを供給すると
ともに、原材料としての廃棄物の燃焼残渣や石炭灰等の
酸化物系セラミックスを送給して、ロール上でアーク溶
接を行なって溶着粒子を砥石基板上に溶着させ、砥石基
板周面に堆積層を形成することを特徴とする耐摩耗砥石
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16285092A JPH06772A (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 耐摩耗砥石の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16285092A JPH06772A (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 耐摩耗砥石の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06772A true JPH06772A (ja) | 1994-01-11 |
Family
ID=15762434
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16285092A Withdrawn JPH06772A (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 耐摩耗砥石の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06772A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104630769A (zh) * | 2015-01-28 | 2015-05-20 | 辽宁工程技术大学 | 粉煤灰活性氩弧熔覆Ni基氧化铝-二硼化钛复合涂层及其制备方法 |
-
1992
- 1992-06-22 JP JP16285092A patent/JPH06772A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104630769A (zh) * | 2015-01-28 | 2015-05-20 | 辽宁工程技术大学 | 粉煤灰活性氩弧熔覆Ni基氧化铝-二硼化钛复合涂层及其制备方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990831 |