JPH0672417B2 - コンクリート連続壁の撤去方法 - Google Patents

コンクリート連続壁の撤去方法

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JPH0672417B2
JPH0672417B2 JP2267989A JP2267989A JPH0672417B2 JP H0672417 B2 JPH0672417 B2 JP H0672417B2 JP 2267989 A JP2267989 A JP 2267989A JP 2267989 A JP2267989 A JP 2267989A JP H0672417 B2 JPH0672417 B2 JP H0672417B2
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JP
Japan
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concrete
sleeve
continuous
heater
wall
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孝幸 柴山
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Obayashi Corp
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Obayashi Corp
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Publication date
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  • Placing Or Removing Of Piles Or Sheet Piles, Or Accessories Thereof (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この発明は、コンクリート連続壁の撤去方法に関し、特
に形状記憶合金を用いて連続壁内部に埋設された鉄筋の
切断予定位置を簡単に切り離すことができるようにした
方法に関する。
《従来の技術》 鉄筋コンクリート製の連続壁を利用した仮設構造物を構
築後にある深度まで撤去する必要がある場合には、従来
は分離計画位置のコンクリートをハツリなどによって除
去し、露出した鉄筋の切断や溶断を行うことで撤去作業
を完了するようにしていた。
《発明が解決しようとする課題》 しかしながら、この撤去作業は大きな労力と時間を必要
とし、騒音を伴うなどの欠点があった。
また、このような方法は、大深度での地中または水中で
の撤去作業が危険なため比較的深度の浅い部分でしか適
用できなかった。
この発明方法は以上の問題点を解決するもので、形状記
憶合金を利用してコンクリート連続壁の不要部分を大深
度においても容易かつ迅速に撤去できるコンクリート連
続壁の撤去方法を提供することを目的とする。
《発明が解決しようとする課題》 前記目的を達成するため、この発明は、鉄筋コンクリー
ト製の連続壁を構築後に所定位置で切断して撤去する方
法において、前記所定位置の鉄筋同士を加熱ヒータが巻
回された形状記憶合金製のスリーブで予め接合するとと
もに、前記所定位置に沿って注入孔を削孔し、この削孔
内に静的破砕剤を注入して、コンクリート部を破砕し、
前記ヒータに通電して前記スリーブを形状変形させて、
前記鉄筋同士の拘束を解除するようにした。
《作用》 コンクリート部に注入された静的破砕剤は膨脹して体積
を増し、周縁のコンクリートを加圧し、切断予定位置
(所定位置)に沿ってコンクリートを破砕して切り離
す。また、ヒータの加熱によって形状記憶合金からなる
スリーブは、記憶していた状態に変形して鉄筋同士の接
合部外周の拘束状態を解除しする。
《実施例》 以下、この発明の一実施例を図面を用いて詳細に説明す
る。
第1図ないし第7図はこの発明方法を仮設土留壁に適用
した場合の実施例を示すものである。
第1図,第2図において、仮設土留壁を構成するコンク
リート連続壁1は、その下部側1aを地下構造物の一部と
して埋め殺し、上部側1bを地下構造物の築造後に撤去す
べく切断計画位置Sに沿って切離すように設計される。
そして、このコンクリート連続壁1は、地下構造物の築
造計画区域E1を囲んだ状態で地中Eに掘削された掘削溝
2の内部に鉄筋篭3を建込み、その後掘削溝2内部にコ
ンクリート4を打設することで、その築造を完了する。
前記鉄筋篭3は縦筋5に横筋6を結束して長方形の篭状
に組立てたものであって、第1図に示すように、切断計
画位置S部分の縦筋5同士を予め切離しておくことによ
って、鉄筋篭3を地中に埋め殺される構造物となる下部
側鉄筋篭3aと、仮設工事完了後に撤去される上部側鉄筋
篭3bとに区分けし、上下の縦筋5同士の接合端外周に形
状記憶合金からなる接合用のスリーブ7を嵌合すること
で、各鉄筋篭3a,3b同士を一体的に接合してある。
このスリーブ7は通常の温度では、筒状に保たれ、両縦
筋5の接合端外周をしばりばめ状態に接合する。
また、高温になるとスリーブ7は平板状になるように記
憶されており、このためスリーブ7は外周のコンクリー
トを押圧して開き、両縦筋5同士の拘束が解除されるの
で、上部側縦筋5は下部側縦筋5から簡単に引き抜くこ
とができる。
そして、スリーブ7の外周には加熱用のニクロム線等か
らなるヒータ8が巻回され、これらヒータ8のリード線
8aは下部側鉄筋篭3aの該側部に配置された受電ボックス
9に配線され、この受電ボックス9から地表側に導出さ
れるリード線10を通じて外部電源と接続されるようにな
っている。
以上のようにして構築された連続壁1は、築造後通常の
土留壁として用いられ、構築が完了すると、第3図に示
すごとく、それの内部を切梁11で補強しつつ掘削し、地
下構造物12を構築する。
地下構造物12の築造完了後は、連続壁1の上部側1bが不
要になるので撤去される。
撤去に際しては、第4図に示すように切断計画位置Sに
沿って紙面と直交する方向に所定の間隔を開けて複数の
注入孔14を削孔し、削孔された注入孔14の内部に静的破
砕剤15を注入する。
この静的破砕剤15は、例えば生石灰などの酸化カルシウ
ムと水を混合し反応させたもので、反応後水酸化カルシ
ウムとなって体積を二倍に膨脹させ、その圧力(約300k
g/cm2)によってコンクリートを破砕し、切断計画位置
Sに沿って連続壁1の上部側1bと下部側1aのコンクリー
ト部4が切離される。
しかしながら、この状態では、縦筋5同士は接続状態を
保っているため、上部側1bは内側に倒れることなく、自
立性を保っている。
そこで、この静的破砕剤15によるコンクリート部4の切
離し作業が完了した後、第5図に示すように築造計画区
域E1を土砂16によって埋め戻すことで上部側1bの倒れ込
みを防止する。
次に、地表に導出したリード線10に外部電源を通電する
ことでヒータ8を加熱する。ヒータ8の温度上昇に伴っ
て前記スリーブ7は加熱され、所定の温度に達すると変
形して縦筋5の接合部外周に対する拘束を解除する。
この状態で連続壁1の上部側1bを大型クレーンなどで吊
り上げれば、第6図に示すように、上部側1bのみを引き
抜くことができ、撤去作業を完了する。
次いで引き抜いた部分を土砂16によって埋め戻せば、工
事が完了する。
なお、前記実施例ではこの発明を仮設用土留壁に適用し
た場合を示したが、他の仮設構造物であって、構造物完
成後撤去する必要のある、例えばコンクリートケーソン
の仮壁などの撤去や、増設計画部の端部処理などにも適
用できることは勿論である。
《発明の効果》 以上実施例によって詳細に説明したように、この発明に
よるコンクリート連続壁の撤去方法にあっては、コンク
リート内部に充填された静的破砕剤で切断予定位置に沿
ってコンクリート部を破砕状態に切り離し、形状記憶合
金からなるスリーブを変形させて上部側鉄筋を下部側鉄
筋から分離するようにしているので、従来のはつりによ
る撤去方法に比べて、大深度の水中または地中での撤去
作業を安全確実、かつ経済的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第7図はこの発明方法を仮設土留壁に適用
した場合の実施例を示す説明図である。 1…コンクリート連続壁 1a…下部側、1b…上部側 S…切断計画位置 3…鉄筋篭 3a…下部側鉄筋篭、3b…上部側鉄筋篭 4…コンクリート 5…縦筋 6…横筋 7…形状記憶合金からなる接合用スリーブ 8…ヒータ 8a,10…リード線 14…注入孔 15…静的破砕剤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄筋コンクリート製の連続壁を構築後に所
    定位置で切断して撤去する方法において、前記所定位置
    の鉄筋同士を加熱ヒータが巻回された形状記憶合金製の
    スリーブで予め接合するとともに、前記所定位置に沿っ
    て注入孔を削孔し、この削孔内に静的破砕剤を注入し
    て、コンクリート部を破砕し、前記ヒータに通電して前
    記スリーブを形状変形させて、前記鉄筋同士の拘束を解
    除することを特徴とするコンクリート連続壁の撤去方
    法。
JP2267989A 1989-02-02 1989-02-02 コンクリート連続壁の撤去方法 Expired - Lifetime JPH0672417B2 (ja)

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JPH02204521A JPH02204521A (ja) 1990-08-14
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JP6541238B2 (ja) * 2017-08-02 2019-07-10 株式会社ガイアート アスファルト舗装体撤去方法

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