JPH0657632U - 厚紙の折り筋加工用具 - Google Patents

厚紙の折り筋加工用具

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JPH0657632U
JPH0657632U JP001308U JP130893U JPH0657632U JP H0657632 U JPH0657632 U JP H0657632U JP 001308 U JP001308 U JP 001308U JP 130893 U JP130893 U JP 130893U JP H0657632 U JPH0657632 U JP H0657632U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】W字形の折り筋を厚紙に設けること、厚紙の送
り速度の向上と、紙粉発生防止及び騒音を少なくするこ
と、W字形折り筋間のピッチを自在に調節すること。 【構成】刃物取付け治具1の尖端に斜めの稜線1b、1
cを設け、稜線と連続して凹陥した斜面1e、1fを形
成し、V字形の刃物4を刃物取付け治具1の斜面間にわ
たり固着し、左右対称の刃物付きの一対の刃物取付け治
具を、ホルダ−6に固定され、且つ、高さの異なる刃物
取付け台7に、刃物の刃先が同一平面上にあるよう固定
した。又、所望のスペ−サ12を刃物取付け台の側面間
に介挿した。 【効果】送り速度向上、紙粉無発生、騒音が小、折り筋
の裂損がなく、折り曲げ容易。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は厚紙の折り筋加工用具に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種の梱包用資材として近時、木材に代えて厚紙を用い、厚紙を折り曲げてケ −スを組み立てるため折り筋を付している。
【0003】 その折筋を付すために、2枚の丸鋸を、前後にずらせ、且つ、それぞれの丸鋸 のなす角度を90度に保持してホルダ−に装着し、丸鋸の回転による切削で厚紙 にV字形の折り筋を設けている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
2枚の丸鋸の90度の角度を有する頂点が角立って屈曲しているため角立った 折り筋が付され切損することがあり、又、厚紙を折り曲げるとき窮屈で折り曲げ づらく、これを無理して折り曲げると折り筋が裂損する恐れがある。
【0005】 又、V字溝を1条ずつ設けるだけであり、厚紙を直角に折り曲げることはでき るが、厚紙を重ね合せて折り曲げることはできない。
【0006】 厚紙を重ね合せるためにはW字形の溝を設けることを要し、丸鋸では2倍の工 程となる。
【0007】 更に厚紙の送り速度が遅く、折り筋切削の際に紙粉が生じ、且つ、大きな騒音 を発する。
【0008】 又、丸鋸をホルダ−に間隔及び角度を正確に調整して装着する作業が困難であ る。
【0009】
【課題を解決するための手段】
角柱からなる刃物取付け治具の前部一側面を、尖鋭で、且つ、内側へ傾けた船 首形状に成形し、その尖端に形成された斜めの稜線と、該稜線とV字形をなす他 方の短い稜線を、中間に短い水平部を介して連設し、それぞれの稜線から刃物取 付け治具の上面へかけて弯曲する斜面と、水平部から刃物取付け治具の上面へか けて弯曲する底面とを連設し、更に刃物取付け治具の底面に長手方向の溝を設け 、且つ、上面から下面へかけて長孔を穿孔し、更に刃物取付け治具の後端面に位 置調整ボルトを挿入するネジ孔を設けると共に断面V字形の刃物を刃物取付け治 具の前記斜面に固着し、厚紙加工機のベッド上に固着したホルダ−の上面に嵌脱 自在に装着する刃物取付け台の上面に、刃物取付け治具に設けた前記溝と摺動自 在に嵌合する凸条を設け、且つ、刃物取付け治具に設けた前記長孔に嵌挿する止 着ネジのネジ孔を設け、刃物取付け台の後端部に刃物取付け治具に挿入した位置 調整ボルトを跨座させる凹所を設けると共に前記ホルダ−に圧接する押圧ネジを 挿入し、左右対称の一対の刃物取付け治具を、高さの異なる一対の刃物取付け台 にそれぞれの刃物の刃先を前後にして固定するものであり、又、一対の刃物取付 け台の側面間にスペ−サを介挿するのである。
【0010】 このように構成することで、一挙にW字形の折り筋を厚紙に設け、厚紙の送り 速度を向上させ、切削に伴う紙粉が生じない、しかも騒音の少ない、且つ、W字 形の折り筋間のピッチを所望のスペ−サを介挿することにより自在に調整し、又 、厚紙を折り曲げたとき折り筋に裂損が生じない折り筋加工用具を提供すること を目的とする。
【0011】
【作用】
左右一対の刃物取付け治具に固着したV字形の刃物が前後に若干重なり合うた め断面W字形の折り筋が厚紙に一工程で形成される。
【0012】 又、一対の刃物取付け台の側面間にスペ−サを介在させてW字形の折り筋間の ピッチを自在に調節する。
【0013】 更に、厚紙の切削屑は連続した紐状となって一対の刃物取付け治具の斜面間に 形成される空所へ排出されていく。
【0014】
【実施例】
角柱から成る刃物取付け治具1の前部側面1aを、尖鋭で、且つ、内側へ傾け た船首形状に成形し、その尖端に形成された斜めの稜線1bと、該稜線1bとV 字形をなす他方の短い稜線1cを、中間に短い水平部1dを介して連設し、それ ぞれの稜線1b、1cから刃物取付け治具1の上面へかけて弯曲する斜面1e、 1fと、水平部1dから刃物取付け治具1の上面へかけて弯曲する底面1gとを 連設する。
【0015】 刃物取付け治具1の底面に長手方向の溝1hを設けると共に上面から下面へか けて長手方向の長孔1iを穿孔し、更に、後端面に位置調整ボルト2を挿入する ネジ孔3を設ける。
【0016】 断面V字形で、且つ、一端を前傾させた超硬合金製の刃物4を刃物取付け治具 1の斜面1e、1fに固着する。
【0017】 尚、刃物4の前傾端面に鎬を付して刃先を形成する。
【0018】 厚紙加工機のベッド5の上面に固着するホルダ−6の上面に凸部6aを設け、 該凸部6aに嵌脱自在に装着する凹部7aを刃物取付け台7の下面に設けると共 に、刃物取付け治具1に設けた前記溝1hと嵌合して刃物4と一対の刃物取付け 治具1を摺動させる凸条7bを上面に設け、更に、刃物取付け治具1に設けた前 記長孔1iに嵌挿する止着ネジ8のネジ孔9を穿孔すると共に、後端部を立ち上 がらせて刃物取付け治具1に挿入した前記位置調整ボルト2の後部を跨座させダ ブルナット2aで固定する凹所7cを該立ち上がり部7dを切り欠いて設け、且 つ、立ち上がり部7dと連続して立ち下がり部7eを形成し、凹部7aを嵌合し たホルダ−6に圧接し刃物取付け台7をホルダ−6に固定する押圧ネジ9を該立 ち下がり部7eに挿入する。
【0019】 刃物取付け台7を、その高さを異ならせて一対のものとし、刃物取付け台7に それぞれ固着する刃物取付け治具1の高さを異ならせることにより刃物取付け治 具1と一対の前記刃物4の刃先を同一平面状にあるようにして前後にずらせるの である。
【0020】 図中11は厚紙、12は折り筋、13はスペ−サであって、刃物取付け台7の 側面間に介挿するものである。
【0021】
【考案の効果】
W字形の折り筋12を一工程で付すことができ、又、厚紙11の送り速度が向 上し、切削に伴う紙粉を生ぜず、切削屑は紐状となって刃物取付け治具1に設け た斜面1e、1fによって形成される空所へ排出される。
【0022】 又、切削にともなう騒音は少なく、更に刃物取付け台7の側面間に所望の厚さ のスペ−サを介挿してW字形の2条の折り筋12間のピッチを厚紙11の厚さに よって自在に調整できる。
【0023】 又、折り筋12に短い巾の底面が形成されるため厚紙11を屈曲して折り重ね る時、形状抵抗がなく容易に成 形でき、且つ、折り筋が裂損する恐れがない。
【0024】 又、従来の丸鋸をホルダ−に正位置に調整して固定するのが困難であったのに 比べ、位置調整ボルト2と止着ネジ8及び押圧ネジ9の操作によって簡易に、且 つ、正確に固定できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施状態を示す平面図。
【図2】 本考案の実施状態を示す左側面図。
【図3】 本考案の実施状態を示す右側面図。
【図4】 a 本考案に係る左側の刃物取付け治具を示
す平面図。 b 本考案に係る右側の刃物取付け治具を示す平面図。
【図5】 本考案に係る右側の刃物取付け治具を高
さの低い刃物取付け台に固定した状態を示す左側面図。
【図6】 図5におけるA矢視図。
【図7】 a 本考案に係る刃物を示す正面図。 b 同正面図。 c 同平面図。
【図8】 本考案に係る刃物と一体の刃物取付け治
具を刃物取付け台に固着した実施状態を示す正面図。
【図9】 図1におけるX−X断面図。
【図10】 厚紙にW字形の折り筋を設けた状態を示す
一部切欠平面図。
【図11】 刃物の切削状態を付加した図10における
Y−Y断面図。
【符号の説明】
1 刃物取付け治具 1a 前部一側面 1
b 稜線 1c 短い稜線 1d 水平部 1e
1f 斜面 1g 底面 1h 溝 1i
長孔 2 位置調整ボルト 3 9 ネジ孔 4
刃物 6 ホルダ− 6a 凸部 7
刃物取付け台 7a 凹部 7b 凸条 7c
凹所 8 止着ネジ 10 押圧ネジ 12
折り筋 13 スペ−サ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】刃物取付け治具の前部一側面を内側へ傾け
    た船首形状に成形し、その尖端に形成された斜めの稜線
    と、該稜線とV字形をなす他方の短い稜線を、中間に短
    い水平部を介して連接し、それぞれの稜線から刃物取付
    け治具の上面へかけて弯曲する斜面と、水平部から刃物
    取付け治具の上面へかけて弯曲する底面とを連設し、更
    に刃物取付け治具の底面に長手方向の溝を設け、且つ、
    上面から下面へかけて長孔を穿孔し、更に刃物取付け治
    具の後端面に位置調整ボルトを挿入するネジ孔を設ける
    と共に断面V字形の刃物を刃物取付け治具の前記斜面に
    固着し、厚紙加工機のベッド上に固着したホルダ−の上
    面に嵌脱自在に装着する刃物取付け台の上面に、刃物取
    付け治具に設けた前記溝と摺動自在に嵌合する凸条を設
    け、且つ、刃物取付け治具に設けた前記長孔に嵌挿する
    止着ネジのネジ孔を設け、刃物取付け台の後端部に刃物
    取付け治具に挿入した位置調整ボルトを跨座させる凹所
    を設けると共に前記ホルダ−に圧接する押圧ネジを挿入
    し、左右対称の一対の刃物取付け治具を、高さの異なる
    一対の刃物取付け台にそれぞれの刃物の刃先を前後にし
    て固定して成る厚紙の折り筋加工用具。
  2. 【請求項2】前記した一対の刃物取付け台の側面間に所
    望のスペ−サを介挿し、厚紙に設けられる断面W字形の
    折り筋間のピッチを調整することを特徴とする請求項1
    記載の厚紙の折り筋加工用具。
JP1993001308U 1993-01-22 1993-01-22 厚紙の折り筋加工用具 Expired - Lifetime JPH0721304Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018509317A (ja) * 2015-04-20 2018-04-05 ベーハーエス コルゲーテッド マシーネン−ウント アンラーゲンバウ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 両面機械の、2つの先行する弧状加熱板を有する加熱装置

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JP2018509317A (ja) * 2015-04-20 2018-04-05 ベーハーエス コルゲーテッド マシーネン−ウント アンラーゲンバウ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 両面機械の、2つの先行する弧状加熱板を有する加熱装置
US10583624B2 (en) 2015-04-20 2020-03-10 Bhs Corrugated Maschinen- Und Anlagenbau Gmbh Heating device, comprising two preceding arcuate hot plates, of a two-sided machine

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JPH0721304Y2 (ja) 1995-05-17

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