JPH0655095A - 移動型破砕作業車 - Google Patents

移動型破砕作業車

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JPH0655095A
JPH0655095A JP7823391A JP7823391A JPH0655095A JP H0655095 A JPH0655095 A JP H0655095A JP 7823391 A JP7823391 A JP 7823391A JP 7823391 A JP7823391 A JP 7823391A JP H0655095 A JPH0655095 A JP H0655095A
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chassis
crushed
crusher machine
crusher
work vehicle
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Shin Sumino
伸 住野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被破砕物をその集積地等において破砕するこ
とができ、現地における被破砕物の集積位置と破砕済み
品の排出位置との関係に柔軟に対応できる多品種向けの
多目的移動型破砕作業車を提供する。 【構成】 走行可能な車両シャシ(10)上の前方部分に搭
載されたホッパ(14)、ホッパ出口(18)のフィーダ(24)、
ホッパ(14)からの被破砕物をシャシ後方へ送る送りコン
ベア(22)、コンベア(22)からの被破砕物を破砕するよう
にシャシ後方部分に搭載されたクラッシャー機(16)、ク
ラッシャー機(16)で破砕された破砕済み品をシャシ下部
から後方へ送り出す排出手段(30)を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コークスなどの産業
原料、あるいは建設廃材やビンまたは缶などの各種廃棄
物を始めとする被破砕物の破砕作業装置に関するもので
あり、更に詳しくは、公道走行可能な車両仕様を満足す
ることのできる移動型の破砕作業車に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】コークス、合金鉄、鉄鉱石、りん鉱石な
どの産業原料は、種々の用途に応じて適当な大きさに破
砕されて使用される。また銑鉄スラグなどの再利用にお
いても用途に応じた破砕が行われる。一方、飲食品や薬
剤その他のビン詰または缶詰などをこれら容器内に内容
物が入ったままの状態で廃棄処分にする場合にも、これ
ら容器を破砕して内容物と分けて回収することが行われ
ている。
【0003】従来、これらの被破砕物の破砕は、個々の
被破砕物に専用の破砕機を工場に設置して行われてお
り、しかも粗破砕と中間破砕ないし細破砕とのそれぞれ
に専用機を設備しているのが実状である。
【0004】一例としてコークスの場合について云え
ば、高炉用コークスでは高炉内で適当な空隙を維持する
と共に熱源および還元材として機能させるために最適な
粒度が20〜50mm程度とされ、また鋳物用コークスでは高
炉に比べて単位断面積当りの風量が多く地金溶解速度が
大きい溶解炉中での空隙維持と加熱および加炭材として
機能させるために最適粒度は高炉用コークスより大き
く、キュポラ内径の1/8 〜1/12程度に選ばれるので、60
〜80mm、80〜120mm 、120mm 以上のような各種粒度のも
のが要求され、更にフェロシリコンやフェロマンガンま
たはフェロクロームなどの合金鉄製造用の電気炉で抵抗
発熱還元材として用いられる合金鉄用コークスでは10〜
30mmの粒度のものが用いられ、さらにまた石炭などの炭
素のCOガス化用のコークスでは約30mmの粒度のものが
用いられ、その他、カルシウムカーバイド用、石灰石焼
成用、セメント製造用、暖房用など、使用する炉によっ
て粒度の異るコークスが要求されている。
【0005】従来、例えばコークス工場で製造されたコ
ークスや輸送船で運ばれたきた鉱石類などは、固定設備
としての各種破砕機に投入されて適当な粒度に破砕さ
れ、必要に応じて篩別けして、篩上品は破砕機へもどさ
れ、適合粒度のものがベルトコンベアなどによって集め
られる。集められた適合粒度のコークスはトラック等で
運ばれて検量の後、工場内の仕分け倉庫に保管される。
そこからはトラックにより直接需要先へ納入されたり、
あるいは運搬船に積み替えて廻航したのちトラック輸送
で需要先へ納入されされたりしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の破砕装置は作業
場に固定設置されていたため、前述のように特定の被破
砕物に専用の複数の破砕機を保有する必要があり、設置
場所や管理場所のために広い恒久的なスペースが必要で
ある。また、従来の破砕装置は被破砕物の投入位置と選
別済みの被破砕物の排出位置とが固定位置関係に定まっ
ており、作業現場における原料集積場所と選別品置場と
の位置関係に対して必ずしも最適な作業位置をとること
ができないという問題がある。
【0007】この発明は以上のような状況に鑑みてなさ
れたものであり、被破砕物をその生産地や集積地または
消費地において随時効率的に破砕することができ、現地
における被破砕物の集積位置と破砕済み品の取り出し位
置との位置関係に柔軟に対応できる多品種向けの多目的
移動形破砕作業車を提供することを主目的とするもので
ある。
【0008】また、被破砕物の大きさや硬度および性状
に応じて最適の破砕効率で破砕を行うことができるよう
に破砕作業条件を可変調整できる移動形破砕作業車を提
供することも本発明の別の目的のひとつである。
【0009】さらに、破砕作業中に支持架台となる車両
シャシに過度の振動が生じないようにした移動型破砕作
業車を提供することも本発明の別の目的のひとつであ
る。
【0010】さらにまた、破砕機としてのクラッシャー
機と車両シャシとの保守上の寿命の違いや作業対象の違
いに対して、同種または異種クラッシャー機との交換に
対応できるように車両シャシの共通利用を可能とすると
共に、クラッシャー機や車両シャシの保守作業を各々に
適した保守工場で行えるようにし、その場合にクラッシ
ャー機と車両シャシのうちの一方が稼動可能ならばそれ
を休止させずに活用することのできる移動型破砕作業車
を提供することも本発明の別の目的のひとつである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る移動型破砕作業車は、走行可能な車両シャシ上の前
方部分に搭載された受入れホッパと、前記ホッパの出口
に設けられたフィーダと、前記フィーダによって前記ホ
ッパ出口から排出される被破砕物を前記シャシ後方へ送
るように前記シャシの中程に後方へ向けて上り傾斜で取
付けられた送りコンベアと、前記送りコンベアの後端部
から落下する前記被破砕物を受けとって破砕しながら下
方へ排出するように前記シャシの後方部分に搭載された
クラッシャー機と、前記クラッシャー機によって破砕さ
れた被破砕物を前記クラッシャー機の下部から後方へ排
出する排出手段とを備えている。
【0012】また、請求項2に記載の発明に係る移動型
破砕作業車では、請求項1に記載の作業車において、前
記車両シャシをトラクタによって牽引されるセミトレー
ラーで構成し、該セミトレーラーには、シャシ左右両側
におけるほぼ前端部とほぼ後端部およびそれらの中間部
とに作業中の車両荷重を支持するジャッキ手段を装備さ
せ、前記前端部のジャッキ手段を前記トラクタ連結時に
トラクタと干渉しないように退避または取外可能にした
ものである。
【0013】また、請求項3に記載の発明に係る移動型
破砕作業車では、請求項1に記載の作業車において、前
記フィーダを可変速フィーダとし、前記送りコンベアを
可変速コンベアとし、前記ホッパの出口にその出口開口
の大きさを可変調整するゲートを付設したものである。
【0014】また、請求項4に記載の発明に係る移動型
破砕作業車では、請求項1に記載の作業車において、前
記クラッシャー機を前記シャシ後方から交換可能に搭載
したものである。
【0015】また、請求項5に記載の発明に係る移動型
破砕作業車では、請求項1に記載の作業車において、前
記排出手段を前記クラッシャー機の下部において車長方
向に延在せしめたものである。
【0016】また、請求項6に記載の発明に係る移動型
破砕作業車では、請求項1に記載の作業車において、前
記クラッシャー機としてジョークラッシャーを搭載した
ものである。
【0017】また、請求項7に記載の発明に係る移動型
破砕作業車では、請求項1に記載の作業車において、前
記クラッシャー機としてシングルロールクラッシャーを
搭載したものである。
【0018】また、請求項8に記載の発明に係る移動型
破砕作業車では、請求項1に記載の作業車において、前
記クラッシャー機としてダブルロールクラッシャーを搭
載したものである。
【0019】
【作用】本発明による移動型破砕作業車は、全ての要素
が走行可能な車両シャシに搭載されているため、破砕作
業を必要とする被破砕物が集積されている現場へ移動し
て、現地へ出向いての破砕作業を行なうことができる。
例えば石炭やコークス或いは合金鉄や銑鉄スラグなどは
ヤードに山積みされて保管され、或いは各種の建設廃材
や飲食品廃棄物も多くは所定の個所に集積されている。
本発明の破砕作業車はこれらのヤードや集積場所におけ
る被破砕物の山の脇に出向いて破砕作業を行なうことが
可能である。
【0020】この場合、被破砕物はバケットクレーンや
油圧パワーショベルなどによってシャシ前部のホッパ内
に投入され、ホッパ出口のフィーダから適当な開口広さ
に調整されたゲートを介して被破砕物が定量づつ送りコ
ンベア上に排出される。この場合、ホッパ出口から送り
コンベア上の適当な位置までの間で被破砕物に発塵防止
用のスプレー水をノズルから散水するようにすることは
望ましいことである。前記送りコンベアは前記シャシの
中程に後方へ向けて上り傾斜で取付けられており、送り
コンベアの後端部は前記上り傾斜の最上部に位置する。
送りコンベアの後端部の下方には、そこから落下する前
記被破砕物を後部で受けて破砕するクラッシャー機が前
記シャシ後部に搭載されており、荷の流れ方向はこのク
ラッシャー機でシャシ下方へ向う。このシャシ上のホッ
パと送りコンベアおよびクラッシャー機の配置は、シャ
シの車高および車長寸法を必要最低限にするのに有効で
あり、これによって全体の寸法を車両法で定める公道走
行車両のための法規上の限界寸法内に納めることができ
る。
【0021】請求項2に記載の発明による移動形破砕作
業車では、前記車両シャシはトラクタによって牽引され
るセミトレーラーを構成している。このセミトレーラー
は、シャシ左右両側におけるほぼ前端部とほぼ後端部お
よびそれらの中間部とに作業中の車両荷重を支持するジ
ャッキ手段を備えており、このうちの特に前端部のジャ
ッキ手段は、セミトレーラーを前記トラクタに連結して
走行させるときにトラクタと機械的に干渉しないような
適当な退避位置へ退避可能または取外可能に設けられて
いる。このセミトレーラー上には、特に前記クラッシャ
ー機で代表される振動発生源が搭載されており、破砕作
業中にクラッシャー機で発生した振動が比較的長大なシ
ャシ中を伝播して思わぬ部分に大きな振動を発生させる
ことがある。また通常のセミトレーラーでは、その前方
のグーズネック部分においてトラクタとの自在連結が行
われ、走行中の相互の機械的干渉を避けるためにグーズ
ネック部分の下面には固定的な突起構造物を設けること
はない。
【0022】これに対して、本発明のセミトレーラーで
は、その前端部と後端部およびそれらの中間部の幾つか
の個所において左右両側に前記ジャッキ手段が設けられ
ており、これらジャッキ手段を破砕作業に際して地面に
対して突っ張ることにより車両荷重を支持し、以ってシ
ャシ全長に亙る過大な振動の発生を防止している。特に
前記前端部のジャッキ手段は、セミトレーラーを前記ト
ラクタに連結して走行させるときにトラクタと機械的に
干渉しないような適当な退避位置へ退避可能または取外
可能に設けられており、この退避姿勢としては、ジャッ
キシリンダをセミトレーラーのグーズネック部の側部に
沿わせて横向きに抱かせたり、或いはグーズネック部の
上方へ立てるなど、種々の形態をとることができる。
【0023】本発明の破砕装置では、ホッパとクラッシ
ャー機とをシャシ前後に分けて配置すると共に、これら
の間を傾斜配置の送りコンベアで連絡したので、ホッパ
出口からフィーダにより或る調整された流量で排出され
る被破砕物を、送りコンベアによって所望の設定速度で
クラッシャー機に投入することができる。特に請求項3
に記載の発明による移動型破砕装置では、前記フィーダ
ーと前記送りコンベアが共に可変速タイプのものであ
り、更にホッパ出口にはその開口の大きさを可変調整す
るゲートが付設されているので、例えば送りコンベアを
比較的高速で駆動することによって前記ゲートを介して
フィーダによりホッパから定量排出されてくる或る大き
さの被破砕物を比較的少ない時間当り流量でクラッシャ
ー機に投入したり、逆に送りコンベアを比較的低速で駆
動することによってフィーダによりホッパから定量排出
されてくる被破砕物を比較的多い時間当り流量でクラッ
シャー機に投入したりでき、クラッシャー機もその刃や
ロールによる破砕間隙や速度を変更して破砕特性を変え
られるので、例えば比重や硬度、目的破砕寸法、水分含
有率など、被破砕物の様々な性状に応じて、例えば比重
や目的破砕寸法の大きいもの或いは硬度の低いものなど
では大量に送って効率よく破砕作業を行い、比重や目的
破砕寸法の小さいもの或いは硬度の高いものなどでは少
ない流量で送ってクラッシャ機への噛みこみを確実にす
ると共にクラッシャー機の破砕能力を超えないようにす
るなど、クラッシャー機の機械強度と破砕性能に合わせ
た最適な破砕作業を選択的に設定して行なうことが可能
となる。
【0024】前記クラッシャー機は通常の固定設置型ク
ラッシャー機の若干の改良で車載クラッシャー機とすれ
ばよく、請求項4に記載の発明に係る移動型破砕作業車
ではこのクラッシャー機をシャシ後方から交換可能に搭
載し、クラッシャー機または車両シャシの保守のために
シャシとクラッシャー機のを入れ替えたり、或いは作業
対象に応じてシャシ上のクラッシャー機を異種クラッシ
ャー機と交換したりできるようになっている。これによ
りシャシまたクラッシャー機の健全なほうを遊ばせるこ
となく稼動させることができ、また両者の保守作業もそ
れぞれの専門工場で行えるようになる。
【0025】クラッシャー機による破砕済み品は、クラ
ッシャー機の下部に設けられたシュートまたはコンベア
などの排出手段で受取られ、シャシ後方へ排出される
が、この排出手段は、特に請求項5に記載の発明による
移動型破砕作業車では、前記送りコンベアの後方のクラ
ッシャー機の下部スペースでシャシ車長方向に延在して
設けられ、クラッシャー機を異種クラッシャー機に替え
たときにそれらの排出位置が変わっても破砕済み品を変
りなく受けることができるようになっている。
【0026】請求項6による移動型破砕作業車は、前記
クラッシャー機としてジョークラッシャーを搭載してお
り、これは例えば石炭やコークス等の中硬度原料からチ
タニウム鉱石などの超硬原料までに幅広く対応して、こ
れら被破砕物を均一な大きさに破砕する場合に好適であ
る。
【0027】請求項7による移動型破砕作業車は、前記
クラッシャー機としてシングルロールクラッシャーを搭
載しており、これは軟質および中軟質原料の破砕に最適
で、これら被破砕物を比較的微粉の少ない均一な大きさ
に破砕する。
【0028】請求項8による移動型破砕作業車は、前記
クラッシャー機としてダブルロールクラッシャーを搭載
しており、これは軟質および中軟質原料の破砕、および
硬質原料の二次または三次破砕に最適で、被破砕物を均
一な小粒粉に破砕するのにも好適である。
【0029】本発明の破砕装置においては、被破砕物の
集積地に出向いて破砕作業を行なうことができるので、
被破砕物中の運送工程が省略でき、しかもこの場合に送
りコンベアがホッパとクラッシャー機との間に存在する
ので、クラッシャー機の手前で例えば金属物品などのク
ラッシングに不都合な異物の除去を必要に応じて磁選機
などを用いて容易に行えると共に、現地での作業内容に
応じて異種クラッシャー機を搭載した作業車を各々所要
台数だけ準備して出向くことにより、全く破砕設備のな
いところでも最適配列の破砕機群を構成でき、また一部
破砕設備が存在するところでもその不足機能を補って粗
破砕から中破砕および細破砕まで一貫した破砕機群を構
成することができるものである。更に移動型である点で
破砕対象物が多種に亙ることに対処できなければならな
いが、本発明では例えば前記フィーダや送りコンベアな
どを可変速タイプのものとすることにより、破砕対象物
の性状に応じた最適の破砕条件で破砕を行うことが可能
である。
【0030】
【実施例】この発明の実施例を図面と共に説明すれば、
図1は本発明の実施例を示す側面図であり、この実施例
においては牽引車両すなわちトラクタ300によって牽
引走行するセミトレーラーに適用した場合を例にとって
いる。
【0031】図において、車体シャシ10上には、側壁
上部がヒンジ12によって折畳めるようになった受入れ
ホッパ14が前方部に搭載され、また後方部にはシング
ルロール形クラッシャー機16が搭載されており、車両
後方を向いたホッパ出口18とクラッシャー機16の上
部の投入部20との間を連絡する送り用のベルトコンベ
ア22がシャシ中ほどに後方へ向けて上り傾斜で設けら
れている。ホッパ14はその後方出口18の底面に車長
方向に往復動作するプレートフィーダ24を備えてい
る。フィーダ24の先端部におけるホッパ出口の開口
は、例えば固定開口でもよいが、この例ではハンドル操
作で開閉する可変開口ゲート26を備えている。送り用
のベルトコンベア22はその前方部を支点として伏仰可
能であり、平時(走行または作業時)は図1に示すよう
に投入部20に接続した高さ位置に保持され、清掃・保
守または破砕間隙の設定変更などの際やクラッシャー機
16の交換時などには所定高さに起され、クラッシャー
機16の上方から退避できるようにしてある。
【0032】ベルトコンベア22の後方下部はクラッシ
ャー機16の配置スペースとなっており、このクラッシ
ャー機16は回転数を調整可能な電動機駆動型のシング
ルロールクラッシャー機で、シャシ後方から交換できる
ようにロック付きのスライドレール機構上などによって
搭載されている。クラッシャー機16は上部の投入部2
0から被破砕物を受け入れて、底部の排出口28から破
砕済み品を排出する。クラッシャー機16の下部には、
クラッシャー機16の底部排出口28から排出される破
砕済み品を受けてシャシ後方へ送り出す排出用ベルトコ
ンベア30が搭載されている。
【0033】ベルトコンベア22の下部でクラッシャー
機16の前方部のシャシ下面には、前記送りベルトコン
ベア22の下端部と前記ホッパ14の出口シュートの下
端部にベルトコンベア22のベルト面へ向けて散水する
ためのノズル32,34に図示しないポンプを介して接
続された水タンク36が取付けてあり、これらノズル3
2,34からの散水でベルト面の湿潤と被破砕物の水分
量の調整とを行って、発塵防止と破砕性の向上とを選択
的に果たせるようになっている。
【0034】前記フィーダ24、各ベルトコンベア2
2,30、クラッシャー機16、および前記ノズル3
2,34への給水ポンプなど、破砕のための搭載機器の
駆動は、シャシ10の前端部(グーズネック部分)に搭
載された発電機38からの給電によって行われる。ま
た、これらの作動制御および調整操作は、発電機38の
近傍または運転席の操作盤から行えるようになってい
る。
【0035】図1で40,42,44,46はシャシ1
0の左右両側に設けられたジャッキであり、これらジャ
ッキは走行に際しては縮小され、また作業に際しては車
体の水平安定性を保つために車両の全荷重を支持するよ
うに各々伸張されるようになっている。これらジャッキ
は手動操作の機械式または油圧式のものでよく、各々が
独立して調整できるようにしたものが好ましい。前端部
のジャッキ40と後端部のジャッキ46は車体の水平安
定性のために重要であり、また中間部のジャッキ42,
44は前記ジャッキ40および46と共にシャシ10の
過大な振動を防止する上で重要である。尚、この例では
中間部のジャッキとして二対のジャッキ42と44が設
けられているが、これは場合によっては一対としてもよ
い。
【0036】前記ジャッキのうち、特に前端部のジャッ
キ40は図示するようにシャシ10の前方部の比較的幅
が狭くされたグーズネック部10aの側部に沿うように
横向きに退避でき、作業に際してトラクタ300をトレ
ーラー10から切り離した後にこのジャッキ40を立て
て伸張させる。ジャッキ40の退避姿勢は図示の例に限
定されるものではなく、例えばグーズネック部10aの
前縁に車幅方向に沿わせたり、或いは上方に逆立ちさせ
たり、更には取り外してシャシ10の適所に納めたりし
てもよい。
【0037】さて、この実施例の移動型破砕作業車は、
牽引車両300によって目的地まで公道を走行し、作業
現場において山積されている被破砕物の脇に駐車され
る。ジャッキ40,42,44,46で車体を水平に安
定保持し、排出用ベルトコンベア30の下流に必要に応
じて図示しない移送用ベルトコンベアを接続して作業準
備が整う。山積からショベルカーや別のベルトコンベア
によってシャシ前方部のホッパ14に被破砕物を投入す
るが、この場合、投入側のホッパ側壁はヒンジ12によ
って折畳んだ状態にし、その他の側壁は立てて閉じた状
態としておくと、投入用のパワーショベルなどの持ち上
げ高さをさほど高くしなくてもよくなると共に、ホッパ
への投入に際してショベル等から投入された被破砕物が
閉じられた側壁の存在によって外部へ落下しなくなるの
で便利である。
【0038】ゲート26を適当な開口広さにセットする
と、それよし大きい塊の被破砕物はそこに留まってクラ
ッシャー機16に投入されることがなく、従ってクラッ
シャー機が破壊されることもない。フィーダ24とベル
トコンベア22,30およびクラッシャー機16を各々
所定設定速度で起動した状態でホッパ14に被破砕物を
投入すると、フィーダ24によってホッパ出口から定量
で送り出された被破砕物はベルトコンベア22によって
上り傾斜でクラッシャー機16の上方投入部20に達
し、そこからクラッシャー機16内に投入される。この
場合に、クラッシャー機16の投入部20で被破砕物が
滞留を起こさない程度にベルトコンベア22の速度を設
定するのがよい。クラッシャー機16ではそのモータの
回転によって被破砕物を下方に噛みこみながら破砕し、
この場合の破砕間隙と回転速度は予め所望値に設定され
ている。また、被破砕物の水分含有量が少ないときはノ
ズル32,34から水タンク36内の水を散水して調整
し、発塵の防止とクラッシャー機16での破砕性能の確
保とを行うようにする。
【0039】クラッシャー機16で破砕された破砕済み
品は底部の排出口28から排出用ベルトコンベア30上
に排出され、排出用ベルトコンベア30に受取られた破
砕済み品はシャシ後方へ送り出されて、図示しない移送
コンベアなどによって所定の集積場所または直接輸送車
両に移される。
【0040】この実施例の移動型破砕作業車は、被破砕
物として、石炭、コークス、各種合金鉄、各種鉱石、道
路またはビルなどの各種建設廃材、ビンまたは缶入の廃
棄処分すべき飲食物または薬剤・化粧品・洗剤など、種
々の対象物の破砕に利用できる。その場合、対象物に応
じてクラッシャー機を交換し、或いは異種クラッシャー
機を搭載した数台の作業車を準備し、対象被破砕物の集
積場所へ出向いて作業することが可能である。例えば液
体内容物の入ったビン類または缶類を破砕する場合、セ
ミトレーラのシャシ10が収まる面積のゴムマットを携
行し、作業地面にゴムマットを広げてその上にシャシ1
0を乗りあげてトラクタ300を切り離し、ゴムマット
の周囲を丸太などの挿しこみで高くしてプール状にして
から破砕作業を行う。これにより破砕に伴なって生じる
液体内容物の流出はゴムマット内に留められ、ゴムマッ
トにたまった液体内容物はバキュームカーで吸引して産
業廃棄物処理工場へ移送できる。
【0041】
【発明の効果】以上に述べたように、この発明によれ
ば、全体の構成を過大にすることなく公道走行可能な走
行車両としてまとめることができ、種々の産業分野で重
要な役割りを果たしているコークスや鉱石等をはじめ各
種の産業廃棄物などの被破砕物を生産地や集積地または
消費地に出向いて効率的に破砕することができるので被
破砕物の運搬工程を省略することができ、被破砕物のハ
ンドリング回数が少なくなるので異物混入のチャンスも
少なくなるものである。またシャシの前端部と後端部お
よびその中間部にジャッキを設けて作業中の車体水平安
定性の確保と過大振動の発生防止とを容易に実現でき、
さらにはホッパとクラッシャー機との間に送り用のコン
ベアを介在させたことにより、異物の除去が容易となる
と共に、このコンベアの速度をホッパのフィーダ速度お
よびクラッシャー機の回転数などと共に可変調整して作
業中の荷流れのバッファとして利用でき、作業対象の被
破砕物の様々な性状に応じて最適な破砕特性を得ること
のできる投入流量・速度で被破砕物をクラッシャー機へ
送り込むことが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す側面図である。
【符号の説明】
10:シャシ、14:受入れホッパ、16:クラッシャ
ー機、22:送り用ベルトコンベア、24:フィーダ、
26:ゲート、30:排出用ベルトコンベア、40,4
2,44,46:ジャッキ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行可能な車両シャシ上の前方部分に搭
    載された受入れホッパと、前記ホッパの出口に設けられ
    たフィーダと、前記フィーダによって前記ホッパ出口か
    ら排出される被破砕物を前記シャシ後方へ送るように前
    記シャシの中程に後方へ向けて上り傾斜で取付けられた
    送りコンベアと、前記送りコンベアの後端部から落下す
    る前記被破砕物を受けとって破砕しながら下方へ排出す
    るように前記シャシの後方部分に搭載されたクラッシャ
    ー機と、前記クラッシャー機によって破砕された被破砕
    物を前記クラッシャー機の下部から後方へ排出する排出
    手段とを備えたことを特徴とする移動型破砕作業車。
  2. 【請求項2】 前記車両シャシがトラクタによって牽引
    されるセミトレーラーを構成し、該セミトレーラーがシ
    ャシ左右両側におけるほぼ前端部とほぼ後端部およびそ
    れらの中間部とに作業中の車両荷重を支持するジャッキ
    手段を備え、前記前端部のジャッキ手段が前記トラクタ
    連結時にトラクタと干渉しないように退避または取外可
    能になされていることを特徴とする請求項1に記載の移
    動型破砕作業車。
  3. 【請求項3】 前記フィーダが可変速フィーダであり、
    前記送りコンベアが可変速コンベアであり、前記ホッパ
    の出口にはその出口開口の大きさを可変調整するゲート
    が付設されていることを特徴とする請求項1に記載の移
    動型破砕作業車。
  4. 【請求項4】 前記クラッシャー機が前記シャシ後方か
    ら交換可能に搭載されていることを特徴とする請求項1
    に記載の移動型破砕作業車。
  5. 【請求項5】 前記排出手段が前記クラッシャー機の下
    部において車長方向に延在していることを特徴とする請
    求項1に記載の移動型破砕作業車。
  6. 【請求項6】 前記クラッシャー機としてジョークラッ
    シャーを搭載したことを特徴とする請求項1に記載の移
    動型破砕作業車。
  7. 【請求項7】 前記クラッシャー機としてシングルロー
    ルクラッシャーを搭載したことを特徴とする請求項1に
    記載の移動型破砕作業車。
  8. 【請求項8】 前記クラッシャー機としてダブルロール
    クラッシャーを搭載したことを特徴とする請求項1に記
    載の移動型破砕作業車。
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