JPH0643725A - 多色画像形成方法 - Google Patents

多色画像形成方法

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JPH0643725A
JPH0643725A JP4217352A JP21735292A JPH0643725A JP H0643725 A JPH0643725 A JP H0643725A JP 4217352 A JP4217352 A JP 4217352A JP 21735292 A JP21735292 A JP 21735292A JP H0643725 A JPH0643725 A JP H0643725A
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JP
Japan
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toner
developer
image forming
average particle
particles
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Withdrawn
Application number
JP4217352A
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English (en)
Inventor
Isao Endo
勇雄 遠藤
Kenji Tsujita
賢治 辻田
Takeki Okuyama
雄毅 奥山
Mayumi Tanaka
真由美 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長時間にわたり連続して画像を形成させると
きでも、現像性、転写率が高くて、画質の優れた多色画
像を多数回にわたり安定して形成することができる多色
画像形成方法を提供することにある。 【構成】 振動電界下で像形成体上の静電潜像を非接触
式反転現像法で現像する工程を繰返すことにより、前記
像形成体上に色の異なる複数のトナー像を形成する多色
画像形成方法において、現像剤は、平均粒径rt が2〜
6μmの非球形トナーと、樹脂被覆キャリアとよりな
り、前記非球形トナーは、平均粒径ra が0.070〜
0.200μmの無機微粒子からなる外部添加剤が添加
されてなることを特徴とする。また、以上の外部添加剤
のトナー粒子100重量部に対する添加重量部数をVa
としたとき、下記の式で表される条件が満足されること
を特徴とする。 11 ≦ {rt /(10×ra )}×Va < 47

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、現像剤規制体によって
現像剤搬送担持体上に形成された現像剤の薄層を像形成
体に対して非接触となる状態で現像領域に搬送し、交流
バイアス電圧を印加して得られる振動電界下で像形成体
上の静電潜像を反転現像法で現像する工程を繰返すこと
により、像形成体上に色の異なる複数のトナー像を形成
する多色画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来においては、小型かつ低コストで操
作性に優れた装置を用いて、解像度が高くて色調の鮮明
な高画質の多色画像を形成することが可能な技術とし
て、特開昭60−76766号公報に、セレン等の感光
層を備えてなる像形成体の表面を一様に帯電し、この像
形成体の表面をレーザビーム等によりスポット露光して
静電像を形成し、これをカラートナーを含む2成分現像
剤により非接触式反転現像法により現像して当該像形成
体上にカラートナー像を形成する工程を複数回繰り返す
ことにより、当該像形成体上に複数のカラートナー像を
重ね合わせて多色トナー像を形成し、次いで当該多色ト
ナー像を一括して転写材に転写し、これを定着して多色
画像を形成する方法が提案されている。
【0003】しかし、この多色画像形成方法は、転写不
良、現像性の低下が生じやすい問題がある。この問題を
解決するために、従来、トナーに添加する流動性付与剤
の粒径および添加量を規定することによって現像性を向
上させる技術(特開昭62−182775号公報)や、
トナーの外部添加剤として比表面積および添加量を規定
した金属酸化物を添加することによって転写性を向上さ
せる技術(特開昭63−231369号公報)が提案さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、粒状性、解像
度、鮮鋭性に優れた多色画像を得るためには、小粒径の
トナーを用いることが必須の条件である。しかし、上記
の技術では、小粒径のトナーを用いて長時間にわたり連
続して画像を形成させる場合には、現像剤搬送支持体上
に現像剤の薄層を形成させるために必要な現像剤量規制
体の押圧力によって、流動性付与剤がトナー粒子に埋め
込まれるため、トナーとキャリアとの付着力が増大し、
経時的に現像性、転写率が低下するという問題がある。
また、この流動性付与剤のトナー粒子への埋没によって
トナーの流動性が低下するため、当該流動性付与剤が埋
没したトナーと補給されたトナーとの攪拌混合性が低下
し、経時的に帯電安定性が低下することによって、トナ
ーの帯電不良、飛散が発生する。
【0005】そこで、本発明の目的は、長時間にわたり
連続して画像を形成させるときでも、現像性、転写率が
高くて、画質の優れた多色画像を多数回にわたり安定し
て形成することができる多色画像形成方法を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明の多色画像形成方法は、現像剤量規制体によ
って現像剤搬送担持体上に形成された現像剤の薄層を像
形成体に対して非接触となる状態で現像領域に搬送し、
交流バイアス電圧を印加して得られる振動電界下で像形
成体上の静電潜像を反転現像法で現像する工程を繰返す
ことにより、前記像形成体上に色の異なる複数のトナー
像を形成する多色画像形成方法において、前記現像剤は
平均粒径rt が2〜6μmの非球形のトナー粒子を含む
トナーと、樹脂被覆キャリアとよりなり、前記非球形ト
ナーは、平均粒径ra が0.070〜0.200μmの
無機微粒子からなる外部添加剤と、当該外部添加剤より
も平均粒径の小さい無機微粒子からなる流動性付与剤と
が添加されてなることを特徴とする。
【0007】また、以上の外部添加剤のトナー粒子10
0重量部に対する添加重量部数をVa としたとき、下記
の式で表される条件が満足されることを特徴とする。 式 11 ≦ {rt /(10×ra )}×Va < 47
【0008】
【作用】トナーは、樹脂被覆されたキャリアと共に現像
剤を組成する平均粒径が0.070〜0.200μmの
無機微粒子からなる外部添加剤(以下「外部添加剤A」
という。)が添加されているので、トナーとキャリアの
間に隙間が形成され、現像剤搬送担持体上に現像剤の薄
層を形成する際の現像剤量規制体による押圧力が緩和さ
れる。このため、流動性付与剤のトナー粒子への埋没が
抑制され、トナーの流動性低下やトナーとキャリアとの
付着性の増加を防止することができる。したがって、長
時間にわたり連続して画像を形成させるときでも、初期
と同様に現像性および転写率が保持され、多数の良好な
多色画像を安定して形成することができる。
【0009】以下、本発明を具体的に説明する。 (1)トナー 本発明に用いるトナーは平均粒径が2〜6μmの非球形
のトナー粒子と、平均粒径ra が0.070〜0.20
0μmの無機微粒子からなる外部添加剤Aと、外部添加
剤Aよりも平均粒径の小さい無機微粒子からなる流動性
付与剤とにより構成される。本明細書において、平均粒
径とはBET法によって測定されるものをいう。
【0010】(2)トナー粒子 トナー粒子は結着樹脂と着色剤と荷電制御剤などの添加
剤とから構成される。結着樹脂としては、スチレン系樹
脂、アクリル系樹脂、スチレン−アクリル系共重合体樹
脂、ポリエステル樹脂などが挙げられる。着色剤として
は、カーボンブラック、ニグロシン染料、アニリンブル
ー、カルコオイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマ
リンブルー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロ
ー、メチレンブルークロライド、フタロシアニンブル
ー、マラカイトグリーンオクサレート、ランプブラッ
ク、ローズベンガル、これらの混合物、その他が挙げら
れる。荷電制御剤としては、金属錯体系染料、ニグロシ
ン系染料、アンモニウム塩系化合物等が挙げられる。
【0011】また、本発明に用いるトナー粒子は、水性
媒体中で重合法によって得られる平均粒径が0.1〜3
μmの1次粒子が更に当該水性媒体中で接合されてな
る、平均粒径が2〜6μmの2次粒子からなるものが好
ましい。前記1次粒子は、例えば乳化重合法によって得
られる。そして、この1次粒子を当該粒子同士が接合さ
れる条件下におくことによって、前記2次粒子が得られ
る。
【0012】(3)トナーの外部添加剤 本発明に用いる外部添加剤Aは、平均粒径が0.070
〜0.200μmの無機微粒子からなり、当該無機微粒
子としては、例えばシリカ、アルミナ、酸化チタン、チ
タン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カル
シウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸化クロ
ム、酸化セリウム、三酸化アンチモン、酸化ジルコニウ
ム、炭化ケイ素などの微粒子またはこれらを表面処理し
たものなどが挙げられる。そして、外部添加剤Aの添加
量が前記式で表される条件を満足するものとすること
により、トナーとキャリアの間に、トナーとキャリアの
摩擦帯電を阻害しない程度の隙間が形成され、現像剤搬
送担持体上に現像剤の薄層を形成する際の現像剤量規制
体による押圧力が緩和され、その結果、流動性付与剤の
トナー粒子への埋没が抑制される。
【0013】外部添加剤Aの平均粒径が0.070μm
未満のときには、トナーとキャリアの隙間の距離が小さ
いため、現像剤搬送担持体上に現像剤の薄層を形成する
際の現像剤量規制体による押圧力を充分に緩和すること
ができず、流動性付与剤のトナー粒子への埋没を抑制す
ることができない。外部添加剤Aの平均粒径が0.20
0μmを超えるときには、トナーとキャリアの間の摩擦
帯電が阻害されるため、トナーに充分な帯電性を付与す
ることができず、飛散、かぶり等が発生しやすくなり、
長期的な帯電安定性に劣る。また、トナー粒子100重
量部に対する外部添加剤Aの添加重量部数Va が小さく
て{rt /(10×ra )}×Va の値(以下この値を
「α」という。)が11未満のときには、現像剤搬送担
持体上に現像剤層を形成する際の現像剤量規制体による
押圧力を緩和する効果が不充分なため、流動性付与剤の
トナー粒子への埋没を抑制することができない。トナー
粒子100重量部に対する外部添加剤Aの添加重量部数
a が大きくてαの値が47以上のときには、トナーと
キャリアの間の摩擦帯電が阻害されるため、トナーに充
分な帯電性を付与することができず、飛散、かぶり等が
発生しやすくなり、長期的な帯電安定性に劣る。
【0014】トナーに添加する流動性付与剤としては、
平均粒径rc が0.002μm以上0.020μm未満
の無機微粒子が好ましく、当該流動性付与剤の添加量
は、トナー粒子100重量部に対する流動性付与剤の添
加重量部数をVc としたとき、下記式で表される条件
を満足するものであることが好ましい。 式 4 ≦ {rt /(100×rc )}×Vc < 15
【0015】流動性付与剤の平均粒径が0.002μm
未満のときには、当該流動性付与剤の粒子がトナー粒子
の表面の凹凸所内に入り込むため、トナーに流動性を付
与する作用が不充分となる。一方、流動性付与剤の平均
粒径が0.020μm以上のときには、当該流動性付与
剤の粒子がトナー粒子の表面に付着しにくくなるため、
トナーに充分な流動性を付与することができない。ま
た、トナー粒子100重量部に対する流動性付与剤の添
加重量部数Vc が小さくて{rt /(100×rc )}
×Vc の値(以下この値を「β」と表す。)が4未満の
ときには、トナーの流動性が不充分なものとなる。トナ
ー粒子100重量部に対する流動性付与剤の添加重量部
数Vc が大きくてβの値が15以上のときには、流動性
付与剤が過剰となり、当該流動性付与剤の像形成体への
フィルミングなどを引き起こす原因となる。
【0016】流動性付与剤を構成する無機微粒子として
は、例えばシリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バ
リウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、
チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸化クロム、酸化
セリウム、三酸化アンチモン、酸化ジルコニウム、炭化
ケイ素等の微粒子またはこれらを表面処理したものなど
が挙げられる。
【0017】さらに、前記の外部添加剤Aおよび流動性
付与剤のほかに、現像性を向上させるために、平均粒径
b が0.020μm以上0.070μm未満の無機微
粒子からなる他の外部添加剤(以下「外部添加剤B」と
いう。)を添加することが好ましい。また、この外部添
加剤Bの添加量は、トナー粒子100重量部に対する外
部添加剤Bの添加重量部数をVb としたとき、下記式
で表される条件を満足するものであることが好ましい。 式 50 ≦ (rt /rb )×Vb < 288
【0018】外部添加剤Bが前記数4で表される条件を
満足することにより、当該外部添加剤Bによってトナー
とキャリアの付着力が適度に弱められる作用が確実とな
るため、現像性を高めることができる。また、外部添加
剤Bを添加する場合には、トナーに添加される前記外部
添加剤Aの平均粒径に対する当該外部添加剤Bの平均粒
径の差が0.01μm以上となることおよび流動性付与
剤の平均粒径に対する当該外部添加剤Bの平均粒径の差
が0.01μm以上となることが好ましい。また、外部
添加剤Bを構成する無機微粒子としては、前記外部添加
剤Aおよび流動性付与剤と同様の範囲から選ぶことがで
きる。
【0019】(4)キャリア 本発明に用いるキャリアは、芯材粒子の表面が樹脂によ
り被覆されてなる樹脂被覆キャリアである。キャリアの
被覆用樹脂としては、特に限定されず、例えばシリコー
ン系樹脂、フッ素系樹脂、スチレン/アクリル系樹脂等
が代表的なものとして挙げられる。
【0020】シリコーン系樹脂としては、シリコーンワ
ニス、シリコーンゴム、シリコーン樹脂等が挙げられる
が、構成単位としてアルキル基、芳香族基等の有機基を
有するものが好ましく、特にメチル基、フェニル基等の
有機基を有するものが好ましい。かかる有機基を有する
シリコーン系樹脂を得るための化合物としては、ジメチ
ルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジ
フェニルポリシロキサン、これらの変性体等が挙げられ
る。特に、メチル基またはフェニル基を有するポリシロ
キサンは、優れた負帯電性を有する。また、上記有機基
において、メチル基、フェニル基の含有割合を適宜選択
することにより、キャリアの被覆層の硬度、強靱性、摩
擦帯電性等の特性を調整することができ、従って、樹脂
被覆キャリアと組み合わせて用いるトナーに必要とされ
る条件が相当に緩和され、トナーの選択範囲が広範とな
る。
【0021】シリコーンワニスの市販品としては、SR
2101、SH997、SH994、SR2202、S
E9140、SH643、SH2047、JCR610
0、JCR6101(以上、トーレ・シリコーン社
製)、KR271、KR272、KR274、KR21
6、KR280、KR282、KR261、KR26
0、KR255、KR266、KR251、KR15
5、KR152、KR214、KR220、X−4040
−171、KR201、SA−4、KR5202、KR
3093、EC1001 (以上、信越化学工業社製) 等
が挙げられる。シリコーンゴムの市販品としては、SH
410、SH432、SH433、SH740、SH3
5U、SH75U、SH841U、SH1125U、S
H1603U、SH665U、SE955U、SH50
2U、SRX−440U(以上、トーレ・シリコーン社
製)等が挙げられる。
【0022】フッ素系樹脂としては、フッ素原子が含ま
れている樹脂であれば特に限定されず、例えば下記化1
の一般式(1)または(2)で表される単量体を重合し
てなる重合体、フッ化ビニリデン−四フッ化エチレン共
重合体等が挙げられる。
【0023】
【化1】
【0024】(式中、R1 ,R2 はそれぞれ水素原子ま
たはメチル基を表し、n,pはそれぞれ1〜8の整数を
表し、m,qはそれぞれ1〜19の整数を表す。) 上記一般式(1)または(2)で示される単量体のう
ち、特に摩擦帯電性の点において下記化2の一般式
(3)または(4)で表される単量体が好ましい。
【0025】
【化2】
【0026】(式中、R3 ,R4 はそれぞれ水素原子ま
たはメチル基を表し、rは1〜2の整数を表し、sは2
〜4の整数を表す。) また、前記一般式(1)または(2)で示される単量体
のうち、特に、メタクリル酸−1,1−ジヒドロパーフ
ルオロエチル、メタクリル酸−1,1,3−トリヒドロ
パーフルオロ−n−プロピル等が好ましい。また、フッ
化ビニリデン−四フッ化エチレン共重合体を用いる場合
においては、これらの共重合モル比は75:25〜9
5:5の範囲が好ましく、特に75:25〜87.5:
12.5の範囲が好ましい。このような範囲にあれば、
被覆層の形成に用いられる被覆液の調製が容易となり、
また得られる被覆層の機械的強度が大きくて耐久性の優
れた樹脂被覆キャリアが得られる。フッ素系樹脂の具体
例としては下記化3および化4に掲げるものが挙げられ
るが、これらに限定されるものではない。なお、以下の
具体例においてnは1以上の整数を表す。
【0027】
【化3】
【0028】
【化4】
【0029】スチレン/アクリル系樹脂は、スチレン系
単量体とアクリル系単量体から合成される。スチレン系
単量体およびアクリル系単量体としては、トナー粒子に
おける1次粒子を得るための単量体として例示したスチ
レン系単量体、アクリル系単量体と同様のものが用いら
れる。スチレン系単量体と、アクリル系単量体の組成比
は、重量比で9:1〜1:9であることが好ましい。ス
チレン成分は被覆層を硬くし、アクリル成分は被覆層を
強靱なものとする。また、これらの組成比を適宜変更す
ることにより、樹脂被覆キャリアとトナーとの摩擦帯電
におけるトナーの帯電量を相当程度制御することができ
る。また、スチレン/アクリル系樹脂の分子量は、被覆
層の固着強度を高めて耐久性の向上を図る観点から、重
量平均分子量Mwが30,000〜200,000であ
ることが好ましい。
【0030】樹脂被覆キャリアは、被覆用樹脂を有機溶
媒に溶解して被覆液を調製し、この被覆液を例えば浸漬
法、スプレードライ法、流動化ベッド法等の方法により
キャリアの芯材粒子の表面に塗布して被覆層を形成した
後、さらに加熱または放置等によって形成することがで
きる。また、特開昭63−235959号公報に示され
た乾式コーティング法によっても形成することができ
る。樹脂被覆キャリアの芯材粒子としては、従来公知の
材料が用いられ、例えばフェライト、マグネタイト、鉄
等の強磁性体材料が好ましく用いられる。樹脂被覆キャ
リアの重量平均粒径は、通常10〜300μmが好まし
く、特に20〜100μmが好ましい。
【0031】(5)像形成体 像形成体としては、種々のものを用いることができる
が、有機光導電性物質を含有してなる有機感光層を備え
てなる像形成体が好ましい。かかる像形成体は、通常、
導電性支持体上に有機感光層を積層して構成される。有
機感光層としては、特に限定されないが、有機光導電性
物質を樹脂よりなるバインダー中に分散含有させて構成
したものが好ましい。導電性支持体としては、例えばア
ルミニウム、ニッケル、銅、亜鉛、パラジウム、銀、イ
ンジウム、スズ、白金、金、ステンレス、鋼、真鍮等よ
りなる金属製シート等が用いられる。有機感光層を有す
る像形成体の具体的構成としては、特に限定されず、種
々の構成を採用することができる。
【0032】(6)画像形成プロセス 図1は本発明の実施に用いることができる多色画像形成
装置の一例を示す概略図である。この図において、1は
キャリア輸送層を上層とする負帯電用OPC感光体より
なる像形成体であり、矢印方向に回転する。2は画像入
力部であり、照明光源3と、例えばブルー、グリーン、
レッド、NDのフィルターよりなりそれぞれが交換可能
な色分解フィルター4と、反射ミラー5と、レンズ6
と、一次元CCDイメージセンサー7とにより構成され
る。8は色分解情報を補色情報に変換するインバーター
を含む画像処理部、9は多色原稿、Lはレーザー光学系
10から出力されるレーザービーム、11はスコロトロ
ン帯電極よりなる負帯電用帯電器、12は転写用コロナ
放電器、13は分離電極、14は定着器、15はクリー
ニング前除電器、16はクリーニング装置であり、クリ
ーニングブレード17と、ファーブラシ18と、トナー
回収ローラ19とにより構成される。また、A、B、
C、Dはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナ
ーを有する非接触反転現像器である。
【0033】多色原稿9は、照明光源3を有する画像入
力部2が駆動装置(図示せず)により矢印X方向に移動
されることによって光走査され、その反射光は、色分解
フィルター4により色分解されたうえで、反射ミラー5
およびレンズ6を経た後、CCDイメージセンサー7に
より色分解情報が読み取られ、電気信号に変換される。
この電気信号は、画像処理部8で記録に適した画像デー
タに変換される。像形成体1の1回目の回転において
は、前記画像データのうち例えば黄色成分の記録データ
に従ったレーザービームLが、レーザー光学系10によ
って、負帯電用帯電器11により表面が均一に負に帯電
された像形成体1上に照射され、像形成体1上には当該
記録データに対応した静電潜像が形成される。この静電
潜像は、イエロートナーが収納されている現像器Aによ
り現像処理される。像形成体1の2回目の回転において
は、イエロートナーによるトナー像が形成された像形成
体1が負帯電用帯電器11により再び均一に帯電された
後、当該像形成体1上には、別の色成分例えば赤色成分
の記録データに従ったレーザービームLが照射され、静
電潜像が形成される。この静電潜像はマゼンタトナーが
収納されている現像器Bにより現像処理される。この結
果、像担持体1上には、イエロートナーとマゼンタトナ
ーによる2色のカラートナー像が形成される。上記と同
様にして、像形成体1の3回目および4回目の回転にお
いて、それぞれシアントナーによるトナー像、ブラック
トナーによるトナー像が像形成体1上に形成される。こ
の結果、像形成体1上には、イエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラックのトナー像が重ね合わせられて、4色の多
色カラートナー像が形成される。
【0034】このようにして得られた多色カラートナー
像は、転写用コロナ放電器12により記録紙P上に一挙
に転写され、次いで記録紙Pが分離電極13により像形
成体1から分離された後、定着器14により定着処理さ
れて多色画像が形成される。一方、像形成体1は、多色
カラートナー像の転写後にクリーニング前除電器15に
より除電された上で、クリーニング装置16によりクリ
ーニングされ、次の多色画像の形成に供される。クリー
ニング装置16において、これを構成するクリーニング
ブレード17、ファーブラシ18およびトナー回収ロー
ラ19は、画像形成プロセスの遂行中には像形成体1と
非接触状態に保たれており、像形成体1上に最終的な多
色カラートナー像が形成されると、クリーニングブレー
ド17およびファーブラシ18は像形成体1に接触す
る。当該クリーニングブレード17によって、トナー像
の転写後に像形成体1上に残留したトナーが掻き取られ
た後、クリーニングブレード17が像形成体1から離
れ、少し遅れてファーブラシ18が像形成体1から離れ
る。ファーブラシ18は、クリーニングブレード17が
像形成体1から離れるとき像形成体1上に残留したトナ
ーを除去するためのものである。クリーニングブレード
17により掻き取られたトナーは、トナー回収ローラ1
9により効率よく回収される。
【0035】図2は、レーザー光学系の一例を示す説明
図である。この図において、20は半導体レーザー発信
器、21は回転多面鏡、22はfθレンズである。
【0036】このような画像形成装置においては、各面
像の位置合わせのため、像形成体1上に光学的マークを
付け、当該マークを光センサー等により読み取ることに
よって、露光開始のタイミングをとるようにすることが
好ましい。
【0037】図3は本発明の実施に用いることができる
多色画像形成装置の現像器の一例を示す概略図である。
この図において、23は矢印方向に回転する現像スリー
ブ、24は現像スリーブ23と反対方向に回転する磁気
ロールであり、これら現像スリーブ23および磁気ロー
ル24により現像剤搬送担持体が構成されている。磁気
ロール24は、現像スリーブ23と同方向に回転しても
よく、また、互いに固定されていてもよい。現像スリー
ブ23は、銅、アルミニウム、マグネシウム等の非磁石
材料により構成されることが好ましく、現像スリーブ2
3の表面は必要によりサンドブラスト等により粗面とさ
れ、また、必要により抵抗が高いものとされる。磁気ロ
ール24はN極とS極とが23の内周に沿って交互に配
置されてなる構成であり、これらの磁極の数は4〜20
の範囲で適宜選定されるが、現像剤をむらなく搬送する
ためには6以上とされることが好ましい。また、磁気ロ
ール24の現像領域Kにおける磁極の強さ(磁束密度)
は500〜1500ガウスとされる。25は弾性体より
なる板状の現像剤量規制体であり、その先端部に近い一
面側において現像スリーブ23に圧接保持されている。
現像剤量規制体25によって現像スリーブ23にかかる
押圧力は0.1〜5g/cmの範囲で設定されることが
好ましく、これにより現像スリーブ23上には、非接触
反転現像に適した20〜500μmの現像剤の薄層が形
成される。26は第1の攪拌部材、27は第2の攪拌部
材であり、これらは矢印で示すように互いに反対方向で
衝突することなく攪拌領域がオーバーラップするように
回転する構造である。28はトナー補給容器、29はト
ナー補給ローラ、30は現像剤溜まり、31はバイアス
電源である。
【0038】この現像器においては、現像剤溜まり30
内の現像剤は攪拌部材26および27により充分に攪拌
混合され、矢印方向に回転する現像スリーブ23とこれ
と反対方向に回転する磁気ロール24とによる搬送力に
より、現像剤が現像スリーブ23の表面に付着する。現
像スリーブ23の表面に付着した現像剤は、現像剤量規
制体25により厚さが規制されて薄層とされる。現像剤
量規制体25により薄層とされた現像剤層は、矢印方向
に回転する像形成体1上に形成された静電潜像に対し
て、非接触となるような状態で現像領域Kに搬送され
る。現像領域Kにおいて、矢印方向に回転する像形成体
1と現像スリーブ23との間隙は、現像剤の粒径よりも
大きく、また、振動電界下での非接触反転現像が可能と
なる範囲で設定され、通常、100〜1000μmの範
囲内とされる。そして、現像領域Kおいてバイアス電源
31により、通常、周波数が100Hz〜10kHz、
好ましくは1〜5kHzで、0.2〜3.0kV(P−
P)、好ましくは1.0〜2.0kV(P−P)のバイ
アス電圧が印加され、また、カブリ除去のため潜像電位
に近い直流バイアスが印加される。このようにして振動
電界が形成された状態で、薄層の現像剤層によって像形
成体1上の静電潜像が現像され、もってトナー像が形成
される。
【0039】
〔トナー粒子の製造〕
(1)イエロートナー1Y 水100部と、ポリオキシエチレンアルキルエーテル1
部と、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム1.5部
と、過硫酸カリウム0.5部との水溶液混合物に、スチ
レン60部と、アクリル酸ブチル40部と、アクリル酸
8部とのモノマー混合物を添加し、撹拌下70℃で8時
間重合させて固形分濃度50%の1次粒子のエマルジョ
ンを得た。前記1次粒子のエマルジョン120部と、ニ
グロシン5部と、顔料(クロムイエロー)5部と、水3
80部との混合物をスラッシャーで分散撹拌しながら約
30℃で2時間保持した。その後、さらに撹拌しながら
70℃に加温して3時間保持した。この間顕微鏡で観察
して、1次粒子が会合して2次粒子が得られるのが確認
された。その後、冷却して、得られた液状分散物をブフ
ナー濾過、水洗し、50℃で10時間にわたり真空乾燥
を行い、平均粒径5.6μmのイエロートナー1Yを得
た。
【0040】(2)マゼンタトナー1Mイエロー1Yの
製造において、顔料としてキナクリドンレッド5部を用
いたほかは同様にして、平均粒径5.5μmのマゼンタ
トナー1Mを得た。 (3)シアントナー1C イエロー1Yの製造において、顔料としてフタロシアニ
ンブルー5部を用いたほかは同様にして、平均粒径5.
7μmのシアントナー1Cを得た。 (4)ブラックトナー1B イエロー1Yの製造において、顔料としてカーボンブラ
ック4部を用いたほかは同様にして、平均粒径5.4μ
mのブラックトナー1Bを得た。
【0041】(5)イエロートナー2Y ポリスチレン/n−ブチルアクリレート共重合体(82
/18)100部と、顔料(クロムイエロー)5部と、
ニグロシン2部とを、V型ブレンダーにより混合した
後、二本ロールにより溶融混練し、その後冷却し、ハン
マーミルにより粗粉砕し、さらにジェットミルにより微
粉砕し、次いで風力分級機により分級して、平均粒径
5.5μmのイエロートナー2Yを得た。 (6)マゼンタトナー2M イエロー2Yの製造において、顔料としてキナクリドン
レッド5部を用いたほかは同様にして、平均粒径5.3
μmのマゼンタトナー2Mを得た。 (7)シアントナー2C イエロー2Yの製造において、顔料としてフタロシアニ
ンブルー5部を用いたほかは同様にして、平均粒径5.
8μmのシアントナー2Cを得た。 (8)ブラックトナー2B イエロー2Yの製造において、顔料としてカーボンブラ
ック5部を用いたほかは同様にして、平均粒径5.5μ
mのブラックトナー2Bを得た。
【0042】〔キャリアの製造〕通常の混合撹拌装置を
用いて、Cu−Znフェライト粒子と、シリコーン系樹
脂「トスパール120」(東芝シリコーン社製)とを混
合撹拌し、次いで得られた混合物を通常の衝撃式粉砕装
置を改良した装置に仕込み、当該装置を通常の粉砕を行
うときの約1/10程度の回転数で駆動して、当該混合
物に衝撃力を15分間にわたり繰返して付与して樹脂被
覆キャリアを得た。
【0043】〔現像剤の調製〕 (1)イエロートナー1Y50部に、平均粒径が0.0
80μmの疎水性シリカ(外部添加剤A)1.5部、平
均粒径が0.012μmの疎水性シリカ(流動性付与
剤)0.5部、平均粒径が0.045μmの酸化チタン
(外部添加剤B)1部を加え、これをヘンシェルミキサ
ーにより混合することによりトナー粒子の表面に各外部
添加剤の微粒子を保持させ、これにキャリア950部を
混合して、黄色現像剤11Yを調製した。この現像剤に
おいて、α=21.0であり、β=9.3である。以下
同様にして、マゼンタトナー1Mを用いて赤色現像剤1
1M(α=20.6,β=9.1)を、シアントナー1
Cを用いて青色現像剤11C(α=21.3,β=1
0.1)を、ブラックトナー1Bを用いて黒色現像剤1
1B(α=20.2,β=8.9)を調製した。 (2)(1)の現像剤の調製と同様にして、イエロート
ナー2Yを用いて黄色現像剤12Y(α=20.6,β
=9.1)を、マゼンタトナー2Mを用いて赤色現像剤
12M(α=20.0,β=8.8)を、シアントナー
2Cを用いて青色現像剤12C(α=21.84,β=
9.7)を、ブラックトナー2Bを用いて黒色現像剤1
2B(α=20.6,β=9.1)を調製した。
【0044】(3)イエロートナー1Y50部に、平均
粒径が0.012μmの疎水性シリカ(流動性付与剤)
1部を加え、これをヘンシェルミキサーにより混合する
ことによりトナー粒子の表面に流動性付与剤の微粒子を
保持させ、これにキャリア950部を混合して、外部添
加剤Aを含有しない比較用黄色現像剤21Yを調製し
た。以下同様にして、マゼンタトナー1Mを用いて比較
用赤色現像剤21Mを、シアントナー1Cを用いて比較
用青色現像剤21Cを、ブラックトナー1Bを用いて比
較用黒色現像剤21Bを調製した。
【0045】(4)イエロートナー1Y50部に、平均
粒径が0.045μmの酸化チタン(外部添加剤B)1
部を加え、これをヘンシェルミキサーにより混合するこ
とによりトナー粒子の表面に外部添加剤Bの微粒子を保
持させ、これにキャリア950部を混合して、外部添加
剤Aを含有しない比較用黄色現像剤31Yを調製した。
以下同様にして、マゼンタトナー1Mを用いて比較用赤
色現像剤31Mを、シアントナー1Cを用いて比較用青
色現像剤31Cを、ブラックトナー1Bを用いて比較用
黒色現像剤31Bを調製した。
【0046】(5)イエロートナー1Y50部に、平均
粒径が0.012μmの疎水性シリカ(流動性付与剤)
1部、平均粒径が0.045μmの酸化チタン(外部添
加剤B)1部を加え、これをヘンシェルミキサーにより
混合することによりトナー粒子の表面に各外部添加剤の
微粒子を保持させ、これにキャリア950部を混合し
て、外部添加剤Aを含有しない比較用黄色現像剤41Y
を調製した。以下同様にして、マゼンタトナー1Mを用
いて比較用赤色現像剤41Mを、シアントナー1Cを用
いて比較用青色現像剤41Cを、ブラックトナー1Bを
用いて比較用黒色現像剤41Bを調製した。
【0047】(6)(3)の現像剤の調製と同様にし
て、イエロートナー2Yを用いて比較用黄色現像剤22
Yを、マゼンタトナー2Mを用いて比較用赤色現像剤2
2Mを、シアントナー2Cを用いて比較用青色現像剤2
2Cを、ブラックトナー2Bを用いて比較用黒色現像剤
22Bを調製した。 (7)(4)の現像剤の調製と同様にして、イエロート
ナー2Yを用いて比較用黄色現像剤32Yを、マゼンタ
トナー2Mを用いて比較用赤色現像剤32Mを、シアン
トナー2Cを用いて比較用青色現像剤32Cを、ブラッ
クトナー2Bを用いて比較用黒色現像剤32Bを調製し
た。 (8)(5)の現像剤の調製と同様にして、イエロート
ナー2Yを用いて比較用黄色現像剤42Yを、マゼンタ
トナー2Mを用いて比較用赤色現像剤42Mを、シアン
トナー2Cを用いて比較用青色現像剤42Cを、ブラッ
クトナー2Bを用いて比較用黒色現像剤42Bを調製し
た。
【0048】<実施例1>現像剤として黄色現像剤11
Y、赤色現像剤11M、青色現像剤11C、黒色現像剤
11Bを用いて、非接触式反転現像型の多色画像形成装
置「DC9028」(コニカ(株)製)改造機により、
感光体上に、赤、青、黒、黄の4色のトナー像が重ね合
わされた多色トナー像を形成し、この多色トナー像を転
写紙に一挙に転写し、次いで定着して多色画像を形成す
る実写テストを行い、後記に示す項目について評価を行
った。 <実施例2>現像剤として黄色現像剤12Y、赤色現像
剤12M、青色現像剤12C、黒色現像剤12Bを用い
たほかは、実施例1と同様にして評価を行った。
【0049】<比較例1>現像剤として比較用黄色現像
剤21Y、比較用赤色現像剤21M、比較用青色現像剤
21C、比較用黒色現像剤21Bを用いたほかは、実施
例1と同様にして評価を行った。 <比較例2>現像剤として比較用黄色現像剤31Y、比
較用赤色現像剤31M、比較用青色現像剤31C、比較
用黒色現像剤31Bを用いたほかは、実施例1と同様に
して評価を行った。 <比較例3>現像剤として比較用黄色現像剤41Y、比
較用赤色現像剤41M、比較用青色現像剤41C、比較
用黒色現像剤41Bを用いたほかは、実施例1と同様に
して評価を行った。 <比較例4>現像剤として比較用黄色現像剤22Y、比
較用赤色現像剤22M、比較用青色現像剤22C、比較
用黒色現像剤22Bを用いたほかは、実施例1と同様に
して評価を行った。 <比較例5>現像剤として比較用黄色現像剤32Y、比
較用赤色現像剤32M、比較用青色現像剤32C、比較
用黒色現像剤32Bを用いたほかは、実施例1と同様に
して評価を行った。 <比較例6>現像剤として比較用黄色現像剤42Y、比
較用赤色現像剤42M、比較用青色現像剤42C、比較
用黒色現像剤42Bを用いたほかは、実施例1と同様に
して評価を行った。
【0050】〔評価〕 (1)現像性および転写率 画像形成を50万回にわたり行い、画像形成初期と50
万回後における現像性および転写率を次のようにして評
価した。感光体上に20mm×50mmの大きさのベタ
トナー像を形成し、このトナー像を転写工程に付する前
に粘着テープで採取してトナー重量w1 を測定し、この
1 を1次付着量M/Aとして、現像性の評価とした。
感光体上に上記と同一のベタトナー像を形成し、このト
ナー像を転写工程に付して転写紙に転写し、転写後に感
光体上に残留したトナー重量w2 を測定し、次式から転
写率を求めた。転写率=〔(w1 −w2 )/w1 〕×1
00(%)
【0051】(2)帯電量および帯電安定性 画像形成を50万回にわたり行い、画像形成初期と50
万回後におけるトナーの帯電量をブローオフ法によって
測定した。また、帯電安定性は、画像形成初期と50万
回後のトナーの帯電量の差で評価した。一般に、この差
が±5μC/g以下であれば、帯電安定性は良好である
と考えられる。以上の結果を後記表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
現像剤量規制体によって形成された現像剤の薄層を像形
成体に対して非接触となる状態で現像領域に搬送し、交
流バイアス電圧を印加して得られる振動電界下で像形成
体上の静電潜像を反転現像法で現像する工程を繰返すこ
とにより、前記像形成体上に色の異なる複数のトナー像
を形成する多色画像形成方法において、長時間にわたり
連続して画像を形成させるときでも、現像性、転写率が
高くて、画質の優れた多色画像を多数回にわたり安定し
て形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に用いることができる多色画像形
成装置の一例を示す概略図である。
【図2】レーザー光学系の一例を示す説明図である。
【図3】本発明の実施に用いることができる多色画像形
成装置の現像器の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 像形成体 2 画像入
力部 3 照明光源 4 色分解
フィルター 5 反射ミラー 6 レンズ 7 CCDイメージセンサー 8 画像処
理部 9 多色原稿 10 レーザ
ー光学系 11 負帯電用帯電器 12 転写用
コロナ放電器 13 分離電極 14 定着器 15 クリーニング前除電器 16 クリー
ニング装置 17 クリーニングブレード 18 ファー
ブラシ 19 トナー回収ローラ 20 半導体
レーザー発振器 21 回転多面鏡 22 fθレ
ンズ 23 現像スリーブ 24 磁気ロ
ール 25 現像剤量規制体 26 第1の
攪拌部材 27 第2の攪拌部材 28 トナー
補給容器 29 トナー補給ローラ 30 現像剤
溜まり 31 バイアス電源 A イエロ
ートナー用現像器 B マゼンタトナー用現像器 C シアン
トナー用現像器 D ブラックトナー用現像器 K 現像領
域 L レーザービーム P 記録紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 9/087 (72)発明者 田中 真由美 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤量規制体によって現像剤搬送担持
    体上に形成された現像剤の薄層を像形成体に対して非接
    触となる状態で現像領域に搬送し、交流バイアス電圧を
    印加して得られる振動電界下で像形成体上の静電潜像を
    反転現像法によって現像する工程を繰返すことにより、
    前記像形成体上に色の異なる複数のトナー像を形成する
    多色画像形成方法において、 前記現像剤は、平均粒径rt が2〜6μmの非球形のト
    ナー粒子を含むトナーと、樹脂被覆キャリアとよりな
    り、 前記トナーは、平均粒径ra が0.070〜0.200
    μmの無機微粒子からなる外部添加剤と、当該外部添加
    剤よりも平均粒径の小さい無機微粒子からなる流動性付
    与剤とが添加されてなることを特徴とする多色画像形成
    方法。
  2. 【請求項2】 トナー粒子100重量部に対する外部添
    加剤の添加重量部数をVa としたとき、下記の式で表さ
    れる条件が満足されることを特徴とする請求項1に記載
    の多色画像形成方法。 11 ≦ {rt /(10×ra )}×Va < 47
  3. 【請求項3】 トナーが、水性媒体中で重合性組成物を
    重合反応させて得られる平均粒径が0.1〜3μmの1
    次粒子が相互に接合されてなる平均粒径が2〜6μmの
    非球形のトナー粒子を含むトナーであることを特徴とす
    る請求項1に記載の多色画像形成方法。
JP4217352A 1992-07-24 1992-07-24 多色画像形成方法 Withdrawn JPH0643725A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000321812A (ja) * 1999-05-13 2000-11-24 Mitsubishi Chemicals Corp カラー電子写真用トナー
JP2006209129A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Xerox Corp 被覆キャリヤ

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JP2000321812A (ja) * 1999-05-13 2000-11-24 Mitsubishi Chemicals Corp カラー電子写真用トナー
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