JPH0641575Y2 - パチンコ機におけるランプを備えた配線部品 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はパチンコ機の遊技盤に取付けられるランプを備
えた配線部品に関する。

（従来技術） パチンコ機には、例えば遊技中にパチンコ球の入賞等に
応じて同じ条件で点滅するランプを備えた配線部品が異
なる場所に複数使用されている。

従来のこれら配線部品は、第７図に示すように、遊技盤
（32）の裏側に設置された中継端子盤（33）から、異な
る場所に設置された各配線部品（21）毎に個々に配線さ
れていた。つまり、従来の配線部品（21）は電源側から
の直接配線に対応する構造のみを備えたものであった。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、このような配線部品を使用した配線によ
れば、各配線部品（21）毎に電源側からの配線が必要と
なり、配線コードを長く要することがあって不経済な場
合があった。

又、近時パチンコ機には電気制御回路を使った大型の入
賞装置が遊技盤に取付けられるため配線スペースが制約
され、小さな配線スペースに配線コードを収納しておか
なければならないという問題があった。

本考案はこのような事情に鑑みなされたものであり、前
記配線部品に他の配線部品のランプへ配線することがで
きる構造を備えることによって、ランプどうしの配線に
際し、多角的な配線を可能にして配線コードの節約がは
かれるばかりでなく、小さな配線スペースに効率的な配
線を行なうことができるランプを備えた配線部品を提供
しようとするものである。

さらに、本考案は、構造を簡略化し、安価に提供するこ
とができるランプを備えた配線部品を提供しようとする
ものである。

（問題点を解決するための手段） すなわち、本考案に係る配線部品は、電源側からの配線
コードが接続される配線回路を片面に形成すると共にも
う片面に他の配線部品のランプへ分岐させて配線するた
めの配線コード中継用の接続端子を備えた基板と、基板
の片面に取付けられ基板の配線回路と電気的に接続され
るランプとを備えた基板と、基板の片面に取付けられ基
板の配線回路と電気的に接続されるランプとを備えた配
線部品であって、前記接続端子がピンによって形成さ
れ、ピンの一端が基板の片面側まで貫通してランプの取
付ピンを共有する構造をなしたことを特徴としている。

（作用） 前記接続端子を設けたことにより、本考案に係る配線部
品は、電源側からの直接の配線によるだけでなく、配線
部品の前記接続端子どうしを配線コードでつなぐことに
よって電源側からの直接の配線コードの接続を不要にす
ることができるようになっている。

また、接続端子がピンによって形成され、ピンの一端が
基板の片面側まで貫通してランプの取付ピンを共有する
構造により、別途に取付ピンを設けるのを省くことがで
きるようになっている。

（実施例） 以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。ただ
し、この実施例に記載されている構成部品の形状、大き
さ等はとくに特定的な記載がない限りは、この考案をそ
れらのみに限定する趣旨のものではない。

第１図及び第２図は役物であるチューリップに使用され
る本考案の一実施例を示している。この配線部品は、紙
エポキシ樹脂等の絶縁材料からなる基板（１）を備え、
基板（１）の表側（1a）には銅箔等の導電材料によりプ
リント配線回路（７）が形成されており、その上にラン
プ（２）を取付ける導電性の取付ピン（６）が設けられ
ている。取付ピン（６）にはピン挿通孔（５）を有する
ゴム製のキャップ（４）が嵌め込まれるようになってお
り、ランプ（２）はその接続線（３）をキャップ（４）
のピン挿通孔（５）内に挿入し、キャップ（４）ととも
に取付ピン（６）に取付けられるようになっている。こ
れによって取付ピン（６）とランプ（２）とが電気的に
接続されるようになっている。又、基板（１）のプリン
ト配線回路（７）には、中継端子盤（33）に配線される
配線コード（８）の一端が接続されている。基板（１）
の上部には螺子を挿通する取付孔（９）が設けられてお
り、第４図に示すように遊技盤（32）の裏面に螺子（1
1）により基板（１）を取付けることができるようにな
っている。

そして、基板（１）の裏側（1b）には、第３図に示すよ
うに前記プリント配線回路（７）と電気的に接続され、
他の配線部品のランプへ分岐させて配線するため、配線
コード（13）をつなぐことのできる接続ピン（10）から
なる送り配線コード中継用の接続端子が設けられてい
る。この接続ピン（10）には、配線コード（13）の一端
に設けられた接続ピン（10）に対応する接続孔を有する
コネクタ（14）が接続されるようになっている。

この実施例における接続ピン（10）は、前記取付ピン
（６）と一体になっている。したがって、この例の場合
には、１本のピンを基板（１）の表側及び裏側に突出す
るように貫通させれば、取付ピン（６）と接続ピン（1
0）とを同時に設けることができるので製造が簡単であ
り、製造コストの低減が図れる。

本考案に係る配線部品の基板に設けられる接続端子は、
必要に応じて複数個設けてもよい。さらに、本考案に係
る配線部品は前記役物であるチューリップに使用される
ものばかりでなく、入賞表示ランプ等を備えた配線部品
等にも適用することができる。

なお、従来、中継端子盤（33）とをつなぐ配線コード
（８）の基板（１）への接続は、プリント配線回路
（７）が形成されていた基板（１）の表側に配線コード
（８）の一端がハンダ付されていたが、第１図及び第４
図に示す実施例のように基板（１）の裏側に突出し、プ
リント配線回路（７）と電気的に接続されるピンを設
け、このピンに接続するコネクタ（15）を一端に備えた
配線コード（８）でつなぐことによって、遊技盤（33）
への取付けがハンダ付によって浮いてしまったり、又、
取付け方によって基板（１）が破損してしまったりとい
うことがない。

（考案の効果） 本考案によれば、ランプを備えた配線部品において、他
の配線部品のランプへ分岐させて配線するための送り配
線コード中継用の接続端子を設けたから、電源側からの
直接の配線によるだけでなく、例えば同じ条件で点滅す
るランプを相互に接続する場合等においては、配線部品
の前記接続端子どうしを配線コードでつなぐことによっ
て電源側からの直接の配線コードを不要にし、とくに異
なる場所に設置された複数の配線部品が中継端子盤の設
置場所から離れていたり、あるいは配線部品どうしが近
接して遊技盤に取付けられる場合に、配線コードの節約
を図ることができる。

又、大型の入賞装置等遊技盤への取付物により中継端子
盤から配線部品への配線スペースに制約を受ける場合に
も、１個の配線部品に配線し、そこからさらに他の配線
部品へ配線を行なうことによって配線コードの集中をふ
せぐ等、多角的な配線が可能となり、配線作業を効率的
に行うことができる。

さらに、本考案では、接続端子がピンによって形成さ
れ、ピンの一端が基板の片面側まで貫通してランプの取
付ピンを共有する構造をなした構成により、配線部品の
構造の簡略化も図り、多数使用されるこのようなパチン
コ機の配線部品の生産コストを低減できるという優れた
効果を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は役物であるチューリップに用いられた本考案の
一実施例を示す裏側からみた斜視図、第２図はその表側
からみた分解斜視図、第３図はその側断面図、第４図は
その使用状態を示す斜視図、第５図はパチンコ機におけ
る従来の配線状態を示す正面図である。 図中、（１）は基板、（２）はランプ、（10）は接続端
子である接続ピンである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】電源側からの配線コードが接続される配線
   回路を片面に形成すると共にもう片面に他の配線部品の
   ランプへ分岐させて配線するための配線コード中継用の
   接続端子を備えた基板と、基板の片面に取付けられ基板
   の配線回路と電気的に接続されるランプとを備えた配線
   部品であって、 前記接続端子がピンによって形成され、ピンの一端が基
   板の片面側まで貫通してランプの取付ピンを共有する構
   造をなしたことを特徴とするパチンコ機の配線部品。