JPH06344902A - 二階建て車両の構造 - Google Patents

二階建て車両の構造

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JPH06344902A
JPH06344902A JP9823494A JP9823494A JPH06344902A JP H06344902 A JPH06344902 A JP H06344902A JP 9823494 A JP9823494 A JP 9823494A JP 9823494 A JP9823494 A JP 9823494A JP H06344902 A JPH06344902 A JP H06344902A
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JP
Japan
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floor
stairs
vehicle
air
lower floor
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JP9823494A
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English (en)
Inventor
Takeshi Ishida
猛 石田
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上下階の客室内での前後の見通しが確保で
き、客室の混み具合も上下階の客室に入ることなく中階
から容易に把握でき、車両全体の客室容積を効率よく増
大できる二階建て車両を提供する。 【構成】 車両1が中階区画と上下階区画とを備えてお
り、上階の区画と下階の区画の端部に、人溜り場5e・
6eをそれぞれ設け、上下階客室5・6の各人溜り場5
e・6eの縁端に、上階用階段3と下階用階段4を中階
区画2からそれぞれ設け、下階の客室6は、座席部分の
床を通路部分より高くし、各階段3・4を、車体の前後
分割線で平面対称に配置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、二階建ての車両の構
造に関するものである。ここで、車両とは、例えば鉄道
車両をはじめとする旅客輸送用車両のほか、バス、その
他の旅客輸送用乗物を含む。
【0002】
【従来の技術】二階建て構造になった車両は、制約され
た空間の中で構成しなければならないため、客室とこれ
に付帯する設備の配置構成が、通常の車両に比べ複雑で
ある。例えば鉄道車両では、車体の長手方向の前後部に
配置した台車の間の区画を二階建て客室とし、台車が位
置する端の区画は平屋建ての客室や機器室に構成して、
その上部に空調装置を配置する構成が一般的である。
【0003】従来技術の例として、特開平2−2805
5号公報や特開平3−10960号公報に記載のものが
ある。
【0004】ここで、それらの具体的な構造について説
明する。
【0005】図13は現行の二階建て車両の客室構成の
代表例を示すものである。同図のように、車両100は
屋根の左右両側部が低くなっており、上階客室101U
へは中階102の左側入口102Lから右回りに螺旋階
段103を上り、天井高さが最大となる車体の中央部に
でる。ここには通路105Uがある。螺旋階段103は
構成に必要な領域が小さく、通路105Uの両側すべて
を座席106Uにできるので、座席の数を多くとれる。
同様に下階客室101Dへは、中階102の右入口10
2Rから左回りに螺旋階段104を下りて中央の通路1
05Dに出る。下階も通路105Dの両側が座席106
Dで、通路105D部を除く座席106Dの床が一段高
い揚げ床になっており、この床面下に電力、指令制御、
情報通信または圧縮空気等の線管類、あるいは空調ダク
トを配置する空間が設けられている。このように天井高
さが高く取れる通路105U・105Dに直接入るた
め、螺旋階段103・104を用いている。
【0006】また図14は現行の他の二階建て車両の客
室構成の例を示すもので、車両110の座席116U・
116Dは前例と同様、各通路115U・115Dの両
側にある。上階の客室111Uへは、中階112の車体
中央にある中央入口112Cから直状の中央階段113
を上って通路115Uの端部に出る構成である。下階の
客室111Dへは中階112の右側入口112Rから中
央階段113の横に設けた直状の側階段114を下り
る。しかし下階の通路115Dは車体の中央部にあるた
め、階段下に人溜り場115eを設けてこれに接続して
いる。人溜り場115eでは天井高さを確保するため、
揚げ床になっていない。
【0007】さらに、図15は実在する二階建て車両の
例を示すものである。この車両120では側窓128・
129の開口高さHが大きいので、上階客室125、
下階客室126とも視界が広く、開放的な居住環境が得
られる。反面、下階の側窓129の下縁高さHが中階
122の床までの高さHより小さいため、車体を構成
する縦通部材がある場合、ハッチングで示す縦通部材1
27に段差部127aが生じ、前後方向の外力に対する
効率が悪い。
【0008】図16も実在する他の二階建て車両の例を
示すものであるが、こちらの車両130は、ハッチング
で示す縦通部材137の構成には問題がない。しかし、
上階客室135の側窓138の下縁高さHに比べて下
階客室136の側窓139の下縁高さHが大きいた
め、下階の側窓139の開口高さHは上階の側窓138
の開口高さHよりも小さい。この結果、開放的な上階
に比べて下階の座席は閉鎖的で、狭く圧迫される居住環
境になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術の課
題をまとめると、次のようになる。すなわち、 螺旋階段103・104(図13)はスペースが少
なくて済む反面、階段部の幅が狭くて人が通りにくく、
渋滞して乗降時間が延びる。
【0010】 螺旋階段103・104(図13)は
中階102からの見通しが悪く、階段を通らないと上下
階の客室の混み具合が分からず、満席時に階段部で上る
人と下る人が輻輳する。
【0011】 側階段114(図14)はとくに上階
用階段113の陰となって下階客室の見通しが悪く、下
階客室への出入りで混雑する。
【0012】 側階段114(図14)は下階に人溜
り場115eが必要で、平面点対称の階段配置では通路
115Dを中央に配置せざるを得ず、人溜り場115e
の設置で座席定員が減る。
【0013】 側階段114(図14)は下階客室1
11Dの人溜り場115eで揚げ床が構成できず、線管
類やダクト用の空間が途中で途切れるため、床中を活用
できない。
【0014】 構造強度上、縦通部材127(図15)
・137(図16)が必要な場合、結果的に居住環境が悪
化する。
【0015】この発明は上記した従来技術の課題を解決
するもので、上下階の客室内の前後の見通しが確保で
き、客室の混み具合も上下階の客室に入ることなく中階
から容易に把握でき、車両全体の客室容積を効率よく増
大できる二階建て車両の構造を提供することを目的とし
ている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために本発明の二階建て車両の構造は、a)中階区画と上
下階区画を備え、b)上階と下階の端部に、人溜り場をそ
れぞれ設け、c)上下階の前記各人溜り場の縁端に、上り
階段と下り階段を中階からそれぞれ設け、d)前記下階
は、座席部分の床を通路部分より高くし、e)前記各階段
を、車体の前後分割線で平面対称に配置している。
【0017】請求項2記載のように、f)前記中階または
前記下階の床面下に、線管類等を収納する空間を設ける
とよい。
【0018】請求項3記載のように、g)前記線管類等の
収納空間を、一部の床面より高い部分にすることができ
る。
【0019】請求項4記載のように、h)前記中階区画と
上下階区画の全長にわたる縦通部材を、中階区画の床付
近の高さ位置に配設することが望ましい。
【0020】
【作用】上記の構成を有する本発明の二階建て車両の構
造によれば、階段を車両の前後分割線で平面対称に位
置したので、通路が中央に限定されずまっすぐ設けられ
る。また、上下階区画を貫通して見通せ、客室の混み具
合が把握でき輻輳や混雑がない。階段が長手方向の中
央線から左右に振り分けとなるので、各階段の幅が最大
となり、上り下りし易い。また、通路の幅が降車する方
向に徐々に広がるので、人がスムーズに通れて乗降時間
が短縮する。人溜り場が中央線寄りの配置となり、側
寄りに座席を設置できる。人溜り場が中央線寄りの配
置となり、側寄りに線管類やダクト用の空間を確保でき
る。
【0021】請求項2記載の二階建て車両の構造によれ
ば、制限された横断面内にもかかわらず、長手方向に連
続した線管類等の収納空間を確保できる。
【0022】請求項3記載の二階建て車両の構造によれ
ば、線管類等を収納する空間を一部の床面より高くした
部分があるので、床に設置した搭載機器への線管類等の
接続が容易となる。
【0023】請求項4記載の二階建て車両の構造によれ
ば、下階座席を揚げ床の上に設け、床面からの側窓の下
縁高さを低くして、縦通部材の設置と居住環境向上の両
方を実現できる。
【0024】
【実施例】以下、この発明の二階建て車両の構成を鉄道
車両に適用した場合の実施例について図面に基づいて説
明する。
【0025】図1は中央の区画が客室構成の二階建て車
両の内部構造を示す斜視図、図2は図1の二階建て車両
に空調システムを組み込んだ状態を示す斜視図、図3
(a)は図1の二階建て車両を示す図3(c)のA−A線断
面図、図3(b)は図3(c)のB−B線断面図、図3(c)
は図3(a)・(b)のC−C線断面図、図4は図3(a)・
(b)のIV−IV線断面図、図5は図3(a)・(b)のV−V線
断面図である。
【0026】図1に示すように、車両1の車体長手方向
の中央部分が上下階区画で、その両端部が中階区画であ
る。上下階区画の中階区画側の端部には、上階用階段3
と下階用階段4を設け、上下各階の客室5・6と階段3
・4を接続する部分に人溜り場5e・6eを設けてい
る。図は車体の長手方向の中央線から手前側に上階用階
段3を、向う側に下階用階段4を振り分けてある。した
がって、上階用階段3を上り切れば、客室5の人溜り場
5eの図の手前側に出て、下階用階段4を下り切れば、
客室6の人溜り場6eの図の向う側に出る。
【0027】上下階の客室5・6とも、二人掛け座席5
a・6aと三人掛け座席5b・6bを通路5d・6dの
両側に置き、上下階で逆勝手に配置している。したがっ
て、通路5d・6dは上階が中央線から手前側に、下階
が向う側に若干ずれて両端部の人溜り場5e・6eの間
を結んでいるから、中央線からずれた階段3・4で動線
(人が移動する軌跡)を滑らかに構成することができ
る。ただし、座席5a・6a・5b・6bは上記の人数
例に限定されない。
【0028】階段3・4は中階区画2で車体の内範幅を
最大限に活用して、ほぼその半分まで有効幅を確保でき
る。しかし、上階客室5は車体の左右両側部で屋根が低
くなるため、上階入口5f部で天井高さが確保しにくく
なり、片側の幅いっぱいまで階段3や上階入口5fを設
けることができない。そこで上階入口5fを長手方向の
中央線側に寄せるように幅を狭めて、通路5d、人溜り
場5e、階段3、中階区画2へと徐々に階段の幅を広げ
て、人の流れがスムーズになるようにする。
【0029】下階6も上階5と同様、後述の揚げ床を避
けて下階入口6fで天井高さを確保し、人の流れがスム
ーズになるよう、下階入口6fを中央線側に寄せるよう
に幅を狭めて、通路6dから中階区画2までを滑らかに
接続する構成とする。
【0030】以上の基本的な配置は、車体の長手方向を
前後に分割する線n−n(図3)に対して平面対称の配
置になっている。
【0031】図2に示すように、車両1に組み込まれる
空調システムは、本実施例では、二組の空調機器10A
・10Bと、それらと客室5・6間に設けられた複数の
ダクト群20とから構成されている。第一系統用の空調
機器10Aは、ファンによって外気を取り入れる外気取
入れ装置11Aと、エバポレータやコンプレッサを内蔵
する空調装置12A、騒音低減用の消音装置13A、お
よび、ファンを有する排気装置14Aなどからなる。そ
してダクト群20は、空調機器10Aのうちの各機器間
をつなぐダクトとともに、主として車両1の長手方向に
沿うよう配置され、客室5・6に対して空気の吹出口ま
たは吸込口をそれぞれ多数開口した複数のダクトの集合
であって、以下のものを含む。すなわち、空調装置1
2Aから消音装置13Aを経て送り出される調和空気用
のダクト(以下、調和気ダクトという)21Aと、それ
が客室5・6へ分岐した二つのダクト22A・23A、
客室5・6内の空気の一部を空調装置12Aへ戻す還
流空気用のダクト(以下、還流気ダクトという)26A
・27Aとそれらの合流するダクト28A、客室5・
6内の空気の他の一部を、排気装置14Aを介して車外
へ排出するための排気ダクト41〜44・43’・4
4’およびそれらの合流ダクト45Aなどである。な
お、符号の末尾にBを付した第二系統用の機器(空調機
器10Bなど)およびダクトは、末尾がAの上記機器や
ダクトに準じた構成であるため、先の説明を準用する。
【0032】上述した二組の空調機器10A・10B
を、車両1の前端部1Aおよび後端部1Bの上部に一組
ずつ設置し、各機器10A・10Bの配置を互いに面対
称にした。面対称というのは、外気取入れ装置11Aと
同11B、空調装置12Aと同12B、消音装置13A
と同13B、排気装置14Aと同14Bといった対応す
る機器の設置位置が、車両1の中央部横断面に相当する
仮想鏡映面mに関し、ほぼ対称という意味である。
【0033】図3(c)のように、車両1の車体長手方向
の中央部には上下階区画の客室5・6、端部には便所
8、洗面所9、搭載機器室7が配置される中階区画2が
ある。この中階区画2では、機器や設備を収める部屋7
や便所8あるいは洗面所9などが、通路2dを挟んで位
置し、上下階区画付近には乗り降りのための出入口70
を設けている。そして、下部に台車80、屋根上に空調
機器10A・10Bを設けてある。
【0034】図3(a)・(b)のように、上下各客室5・
6の前後両端には、上方から見て放射状をした上階用階
段3と下階用階段4を設け、階段3・4が上下各階と接
続する部分に割円状の人溜り場5e・6eを設ける。図
では、車両1の長手方向の中央線から下側に上階用階段
3を、上側に下階用階段4を振り分けてある。上下階と
も階段3・4を上りまたは下り切ると、人溜り場5e・
6eに出てこれに続く通路5d・6dに入る。上下階は
いずれも、二人掛け座席5a・6aと三人掛け座席5b
・6bを通路5d・6dの両側に置き、上階と下階は逆
勝手の配置である。このため、通路5d・6dは図のよ
うに中央線からずれるが、階段3・4と通路5d・6d
の繋がりは、動線にかんがみ滑らかである。いずれの階
段3・4も、中階区画2では車体内範の全幅を利用して
幅を広く確保し、通路5d・6dから人溜り場5e・6
e、階段3・4へと徐々にその幅を広げているので、人
の流れはスムーズになる。図では、階段3・4から通路
5d・6dまでその幅が滑らかに変化する形状と寸法を
選定した。以上の基本配置は、長手方向の前後分割線に
対して平面対称になっている。
【0035】また、図4に示すように、下階座席6a・
6bの床を通路6d部分より高くした揚げ床は、側窓6
1の下縁までの高さを相対的に低くして、座席6a・6
bに座った人に対して開放的な居住環境を提供する。併
せて、強度上必要な縦通部材を、ハッチング領域60で
車体全長にわたってまっすぐ配置できるよう、下階客室
6の側窓61の高さを上階客室5の側窓51と同程度に
選定する。揚げ床の下部には、電力、指令制御、情報通
信または圧縮空気等の線管類用の中空部50、あるいは
排気ダクト43’・44’等を確保する。
【0036】上下階区画には各種ダクトを設けてあり、
各空調系機器10A・10Bの空調装置12A・12B
から出た調和気は、二階建の上下各客室5・6の例えば
上部に配置した調和気ダクトを経由して送られる。第一
空調系(添付符号A)では、上階のダクト22Aが客室
5上部で図の右側隅に、下階のダクト23Aは客室6の
上部で左側隅に設けてある。第二空調系(添付符号B)
では、上階のダクト22Bが客室5の上部で図の左側隅
に、下階のダクト23Bは客室6の上部で右側隅に設け
てある。
【0037】客室5・6内の空気は、各客室5・6の上
部隅に配置した還流気ダクト26・27の各所に設けた
吸込口から入り、ダクトを経由して空調装置12に還流
させて、再び調和気にして各客室5・6に供給される。
第一空調系では、上階のダクト26Aが客室5の上部で
図の左側隅に、下階のダクト27Aは客室5の上部で右
側隅に設けてある。第二空調系では、上階のダクト26
Bが客室5の上部で図の右側隅に、下階のダクト27B
は客室6の上部で左側隅に設けてある。
【0038】調和気と還流気の二種類のダクトについて
それぞれ一体化する際に、この例では、調和気ダクト2
2・23を上側、還流気ダクト26・27を下側にした
が、相互の位置関係は、上下左右どのようにでも事情に
応じて構成すればよい。さらに、還流気ダクト26・2
7の始端側を調和気ダクト22・23の風上側と、調和
気ダクト22・23の終端側を還流気ダクト26・27
の風下側とそれぞれ一体化して、おのおの所要の風量に
応じたダクト断面積を確保する。一般的には図2のよう
に、調和気ダクト22・23は吹出口を経るごとに断面
積が小さくなり、還流気ダクト26・27は吸込口が増
えるごとに断面積が大きくなる。このダクトの構成で
は、A・B二つの系統が一本のダクトを共用し、両端か
ら給気または吸気する形式に比べて、風の流れがつねに
一定の方向に流れて安定しているので、ダクト形状を最
適化でき、一体化した両ダクトの断面積も最小となるた
め、客室5・6の空間が広くとれ、配置構成がし易くな
る。
【0039】二系統ある外気取入れ装置11A・11B
は、各空調装置12A・12Bに新鮮外気を供給して還
流気と混ぜ合わせた後、調和気として車内に供給する。
【0040】排気の系統は、外気の取入れで溢れる車内
の空気を、各客室の下部隅に配置した排気吸込口から取
入れ、排気ダクト41〜44で導き車外に排出する。図
4では、上下階の各排気ダクト41・42・43・44
のほか、揚げ床内に補助排気ダクト43’・44’を設
けてあり、階段付近で各ダクトを集約して、前後の屋根
上に設けた排気装置14へと導く構成である。ここで設
置した空調機器はすべて、温排風の流れの向きを統一
し、外気、冷却気の取入れの側と分離している。すなわ
ち外気取入れ手段は図2の向う側から外気を取入れる。
空調装置12は図の向う側から冷却気を取入れ、手前側
に温排風を出す。また、排気装置14は図の手前側に排
気する。
【0041】図5でさらに、上下階区画から中階区画に
至る部分の縦断を示したように、左半分に調和気ダクト
23A、還流気ダクト28A、排気ダクト45Aの配置
の一例を示す。また、右半分は、搭載機器室7の床を中
階区画2の通路部の床に比べて低くした下げ床の部分で
ある。この下げ床によって、通路部分の床に中空部50
が設けられ、ここに設けた電力用、指令制御用、情報通
信用などの電線類、あるいは圧縮空気や油圧等の管類を
機器室内に導き、必要に応じて搭載機器に直接接続でき
るので、新規の製造や保守等の作業が容易となる。
【0042】図6は、前記した実施例を基本にしつつ、
上下階の客室構成と階段の構成を変えた他の実施例であ
る。ここで、図6(a)は図6(c)のA−A線断面
図、図6(b)は図6(c)のB−B線断面図、図6
(c)は図6(a)・(b)のC−C線断面図、図7は
図6(a)・(b)のVII−VII線断面図で、この実施例
に特有の構造を各階の区分室と通路ならびに各空調ダク
トの関係について示した図である。
【0043】図6も前記実施例と同様に、車両1の長手
方向中央部に客室5・6があり、その両端部は中階区画
2である。上下階区画の中階区画側の端部には、上階用
階段3と下階用階段4を設け、上下各階と各階段を接続
する部分に人溜り場5e・6eを設けている。図では車
体の長手方向の中央線から下側に上階用階段3を、上側
に下階用階段4を振り分けてある点で前記と同様である
が、階段の平面的な形状は直線的になり、人溜り場の形
状や大きさが異なっている。
【0044】階段3・4は中階区画2で車体の内範幅を
最大限に活用しており、ほぼその半分まで有効幅を確保
できる。しかも上階は通路5dを車体の中央線付近に設
けてあるので、通路5d、人溜り場5e、階段3、中階
区画2へと徐々に有効幅が広くなり、人の流れがスムー
ズになるのは前記実施例と同じである。下階も揚げ床を
避けて天井高さを確保した上、人の流れがスムーズにな
るよう、通路6dを車体の中央線付近に設けてあるの
で、通路6dから中階区画2までを滑らかに接続でき
る。
【0045】またこの実施例では、上下階の客室5・6
はすべて少人数用に区分された部屋で構成されており、
図の上階では中央線から下側に4人用区分室5−1ない
し5−6を,上側に6人用区分室5−7ないし5−12
をそれぞれ設け、図の下階では中央線から上側に4人用
区分室6−1ないし6−6を、下側に6人用区分室6−
7ないし6−12をそれぞれ設けて、通路5dとも区分
しており、引戸を介して出入りする。下階の各区分室は
前記実施例と同様に、二人掛け座席6aや三人掛け座席
6bの部分の床を通路6d部分より高くした揚げ床で、
その構成による効果も同様である。
【0046】図6では、区分室を適宜禁煙室と喫煙室に
分けて示してあり、喫煙室は符号を丸で囲んである。具
体的には、上階区画の客室5は区分室5−1・5−3・
5−5・5−7・5−9・5−11が、下階区画の客室
6は区分室6−4・6−5・6−6・6−10・6−1
1・6−12がそれぞれ禁煙室で、それ以外は喫煙室で
ある。
【0047】以上の基本的な配置は、車体の長手方向の
前後分割線n−nに対して平面対称になっている。
【0048】図7では、左側にある調和気ダクト22B
から分岐するダクト22B−1〜6のうち22B−3
と、図の右側にある調和気ダクト22Aから分岐するダ
クト22A−7〜12のうち22A−10を示してあ
る。また下階でも、図7の左側にある調和気ダクト23
Aから分岐するダクト23A−7〜12のうち23A−
9と、図の右側にある調和気ダクト23Bから分岐する
ダクト23B−1〜6のうち23B−4を示してある。
これらのダクトはともに対面する側にある区分室と、そ
の間の通路にも調和気を送り出しており、ダクト22B
−3は通路5dへ吹出口5d−3から、区分室5−3へ
は吹出口5−3Fから調和気を送り出す。またダクト2
3A−9は通路6dへ吹出口6d−9から、区分室6−
9へは吹出口6−9Fから調和気を送り出す。ダクト2
2A−10や23B−4についても、通路5dや6d、
区分室5−10や6−4に対して、同様な構成となって
いる。
【0049】図7で、上階の区分室5−3と5−9は共
に禁煙室となっているので、還流気ダクト26B・26
Aの吸込口は共に開いている。ただし、図には吸込口5
−3Rのみを示してある。さらに、下階の区分室6−3
と6−9は共に喫煙室となっているので、還流気ダクト
27B・27Aの吸込口は共に閉じている。ただし、図
には吸込口6−9Rのみを示してある。なお、排気ダク
トの吸込口は総てが開いている。還流気ダクトの吸込口
は、個々に開閉扱いしてもよいし、個別に状態設定した
あと遠隔制御で一括開閉してもよい。このような区分室
の構造では、乗客の希望で還流気ダクト吸込口を締め切
りあるいは開口するだけで、喫煙室にも禁煙室にも切り
替えができる。
【0050】次に、本発明の別の実施例を図8〜図11
に基づいて説明する。
【0051】図8は別の実施例にかかる二階建て車両の
内部構造を示す斜視図である。図9(a)は図8の二階建
て車両を示す図9(c)のA−A線断面図、図9(b)は図
9(c)のB−B線断面図、図9(c)は図9(a)・(b)の
C−C線断面図、図10は図9(a)・(b)のX−X線断面
図、図11は図9の(a)・(b)のXI−XI線断面図であ
る。
【0052】図8に示すように、車両1’の車体長手方
向に上下階区画の客室5・6が二箇所、その中央部と両
端部が中階区画2である。各上下階区画の客室5・6の
中階区画2側の端部には、上階用階段3と下階用階段4
を設け、上下各階の客室5・6と接続する部分に人溜り
場5e・6eを設けている。図の左側の上下階区画の客
室5・6では、車体の長手方向の中央線から手前側に上
階用階段3を、向う側に下階用階段4を振り分けてあ
る。したがって、上階用階段3を上り切れば、客室5の
人溜り場5eに出て、下階用階段4を下り切れば、客室
6の人溜り場6eに出る。
【0053】上下階の客室5・6とも、二人掛け座席5
a・6aと三人掛け座席5b・6bを通路5d・6dの
両側に置き、上下階で逆勝手に配置している点は、前記
の実施例と共通する。したがって、図の左側の上下階の
客室では通路5dは上階客室5が手前側、通路6dは下
階客室6が向う側に若干ずれて、両端部の人溜り場5e
−5e・6e−6eの間を結んでいるから、中央線から
ずれた階段3又は4と動線をうまく繋げることができ
る。
【0054】階段3・4は中階区画2で車体の内範幅を
最大限に活用して、ほぼその半分まで有効幅を確保でき
るが、前記実施例と同様に、上階入口5f部の高さ確保
のため、上階入口5fを中央線側に寄せて幅を狭め、通
路5d、人溜り場5e、階段3、中階区画2と徐々に階
段の幅を広げて、人の流れがスムーズになるようにす
る。そしてこの例では、中央線側に寄せた上階入口5f
と車体側部との間に、一人掛け座席5cを配置して、人
溜り場5eを設けたことによる座席数の撤去を最少限に
している。
【0055】図の右側の上下階客室5・6も左側と同じ
構成であるが、車両1’の車体の中央に対して区画全体
を平面点対称に配置してあるため、図では逆勝手に表し
てある。さらに、両端の中階区画2には、通路2dを挟
んで中階座席2a・2bも設けてある。そのほかの構成
については、前記の実施例と共通するので、図中に共通
の符号を用いて示し、説明は前記実施例を準用する。
【0056】図9に示すように、両端部の中階区画2と
上下階区画5・6がおのおの二箇所の他、両端と中央に
も中階区画2がある。両端の中階区画2には、客室のほ
か乗り降りのための出入口70が、中央の中階区画2に
も出入口70がある。両端部の下には台車80を、屋根
上に空調機器10A、10Bを各一式設けてあり、中央
の中階区画2の床下には排気装置14を設けている。
【0057】上下階の各客室5・6の端には、上方から
見て一方が開いた形の上階用階段3と下階用階段4を設
け、階段3・4が上下各階の客室5・6と接続する部分
に、最少限の座席を撤去して人溜り場5e・6eを設け
ている。図9(a)・(b)の平面図で、左側の上下階区画
5・6は、車体の長手方向の中央線から下側に上階用階
段3を、上側に下階用階段4を振り分けてある。上下階
とも階段3・4を上りまたは下り切ると人溜り場5e・
6eに出てこれに続く通路5d・6dに入る。上下階の
客室5・6はいずれも、二人掛け座席5a・6aと三人
掛け座席5b・6bを通路5d・6dの両側に置いてお
り、上階と下階は逆勝手の配置である。このため通路5
d・6dは図のように中央線からずれるが、階段3・4
と通路5d・6dの繋がりは動線からみて滑らかであ
る。いずれの階段3・4も、中階区画2では車体内範の
全幅を利用して幅を広く確保し、通路5d・6dから人
溜り場5e・6e、階段3・4へと徐々にその幅を広げ
ているので、人の流れはスムーズになる。本例では、人
溜り場5e・6eを中央線寄りに設け、車体側部との間
に一人掛け座席5c・6cを配置して座席を配置して座
席撤去を最少限の一人に抑え、なおかつ人の流れをスム
ーズになるよう接続した。以上の基本配置は、二箇所に
ある長手方向の前後分割線n−nに対してそれぞれが平
面対称の配置になっている。また車両1’の右側の上下
階区画5・6は、左側と同じ構成であるが、車体の中央
に対し区画全体を平面点対称に配置したので、逆勝手に
示してある。
【0058】図10のように、下階座席6bを通路6d
の床部分より高くした揚げ床は、側窓61の下縁までの
高さを相対的に低くして、座席6a・6bに座った人に
対して開放的な居住環境を提出する。併せて、強度上必
要な縦通部材を、ハッチング領域60で車体全長にわた
ってまっすぐ配置できるよう、下階客室6の側窓61の
高さを選定する。揚げ床面の下部には、電力、指令制
御、情報通信または圧縮空気等の線管類用の中空部5
0、あるいは排気ダクト43・44を確保する。
【0059】上下階区画と中階区画には各種ダクトを設
けてあり、各空調装置12A・12Bから出た調和気
は、各客室5・6の上部隅に配置した調和気ダクトを経
由して送られ、適宜設けた吹出口から客室に供給され
る。第一空調系の調和気ダクトは、上階用ダクト22A
が図の左側に、下階用ダクト23Aが右側にある。第二
空調系の調和気ダクトは、上階用ダクト22Bが図の右
側に、下階用ダクト23Bが左側にある。
【0060】また車内の空気は、主に上下階の客室5・
6部から還流する。客室5・6の上部隅に配置した還流
気ダクト26A・26B・27A・27Bの各所に設け
た吸込口から入った還流気は、ダクトを経由して空調装
置10A・10Bに還流し、再び調和空気となって総て
の客室に供給される。第一空調系の還流気ダクトは、上
階用ダクト26Aが図の右側に、下階用ダクト27Aが
左側にある。第二空調系の還流気ダクトは、上階用ダク
ト26Bが図の左側に、下階用ダクト27Bが右側にあ
る。
【0061】調和気と還流気の二種類のダクトは、還流
気ダクト26・27の始端側を調和気ダクト22・23
の風上側と、調和気ダクト22・23の終端側を還流気
ダクト26・27の風下側とそれぞれ一体化し、所要の
風量に応じたダクト断面積を確保している。さらにこの
例でも還流気ダクト26・27を下側にしたが、相互の
位置関係は事情に応じて対応すればよいのは前記実施例
と同じである。
【0062】排気の系は、外気の取入れによって溢れる
車内の空気を、各客室5・6の下部隅に配置した排気吸
込口から取入れ、各排気ダクト43・44を経由して車
体の中央部に集約し、床下に設けた排気装置14から車
外に排出する構成である。ここで設置した空調機器も前
例同様、すべて温排風の流れの向きを統一し、外気、冷
却気の取入れの側と分離している。
【0063】図11は中階区画の縦断面を示したもの
で、左半分は車端部の調和気ダクト22A、還流気ダク
ト27A、排気ダクト43と空調装置12Aの配置の一
例を示す。また、右半分は上下階区画から中央部の前記
ダクトの配置関係のほか、中階床、中階下げ床、排気装
置ならびに線管類の配置関係を示す。中階下げ床は、図
10の揚げ床より低く、下階の通路部床と同じ高さであ
る。線管類等を配置している中空部50との関係は図1
1のとおりである。この下げ床によって電力、指令制
御、情報通信等の電線類、あるいは圧縮空気や油圧等の
管類を線管類等の中空部50から容易に外部に導き出
し、排気装置14等に直接接続できるので、新規の製造
や保守等の作業が容易となる。
【0064】図12はさらに別の実施例にかかる二階建
て車両の内部構造を示す、図3および図9に相当する図
面で、とくに客室構成のうち、種々設定できる長手方向
の前後分割線に対する階段他の配置に関する。
【0065】本例では、上階用階段3Aと3Bおよび3
Bと3C、下階用階段4Aと4Bおよび4Bと4Cを、
前後分割線LおよびMに対してそれぞれ平面対称に配置
している。同図に示すように、車両1A・1B・1Cが
連結された状態にある。このとき階段部SA1と階段部
SB1は、車両1Aと車両1Bにそれぞれあり、出入口
部PA1と出入口部PB1を中に挟んで、前後分割線L
に対して平面対称となっている。また階段部SB1と階
段部SC1は、車両1Aと車両1Cにおいて、客室部C
B、設備部EB、設備部EC、客室部CCを挟んで、同
様に前後分割線Mに対して平面対称である。後者の場合
も、上下階区画が車両1Bと1Cで2つの車両に分れて
いるが、列車全体で考えた場合、前後分割線Mに対して
平面対称である。したがって、対称配置となる2組の階
段3Aと3Bおよび3Bと3C、あるいは4Aと4Bお
よび4Bと4Cの間にどのような設備があっても、また
長手方向の長さがどの程度であっても総てあてはまる。
例えば、設備部EBと設備部ECの通路は上階通路の延
長上にあり、中階区画2Bからは車両1Bの上下各客室
5B・6Bを見通すことができるから、列車全体で一体
の構成であるとみなすことができる。またその下の階段
部SB2と階段部SC2は、下階からいったん上階の通
路部に上るための設備で、中階区画は存在せず、単に下
階と上階を直接結ぶ階段である。
【0066】なお、図中、ハッチングで示す領域TA1
・TB1・TB2・TC2・TC1は、空調機器をはじ
めその他の機器を搭載する空間である。図中の符号5A
・6A・5B・6B・5C・6Cは客室、70A・70
B・70Cは出入口である。
【0067】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
この発明の二階建て車両には、次のような効果がある。
【0068】1) 上下階区画の中階側の階段を、前後分
割線で平面対称に配置したので、通路を中央に限定する
ことなく、前後の人溜り場にまっすぐ設けることができ
る。このため上下階区画を貫通した前後の見通しが確保
でき、客室の混み具合も上下階に入ることなく中階から
容易に把握できるので、輻輳や混雑を緩和できる。
【0069】2) 上階および下階への階段が、長手方向
の中央線から左右に振り分けとなるので、内範いっぱい
まで幅を広げた階段を設置でき、上り下りし易い。また
その幅が上下階の通路、人溜り場、階段と降りる方向に
徐々に拡大していくため、人がスムーズに早く通過でき
て、乗降時間が短縮する。
【0070】3) 人溜り場が中央線寄りの配置になるの
で、側寄りに座席が設置でき、定員が増加する。
【0071】4) 人溜り場が中央線寄りの配置になるの
で、側寄りに線管類、ダクト用の空間を途切れずに設け
られる。
【0072】5) 請求項2記載の車両では、上記効果に
加えて、制限された横断面内にもかかわらず、長手方向
に連続した線管類等の収納空間を確保できる。
【0073】6) 請求項3記載の車両では、上記効果に
加えて、線管類等を収納する空間が一部の床面より高い
部分に設けているので、床に設置した搭載機器への線管
類等の接続が容易となる。
【0074】7) 請求項4記載の車両では、上記効果に
加えて、下階の座席部分を揚げ床として床面からの側窓
の下縁高さを低くするので、縦通部材の設置が可能とな
り、居住環境が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の二階建て車両の実施例にかかる、二階
建て車両の内部構造を示す斜視図である。ただし、一部
の座席はその設置場所でその存在を示す。
【図2】図1の二階建て車両に空調システムを組み込ん
だ状態を示す斜視図である。
【図3】図3(a)は図1の二階建て車両を示す図3(c)
のA−A線断面図、図3(b)は図3(c)のB−B線断面
図、図3(c)は図3(a)・(b)のC−C線断面図であ
る。ただし、一部の座席を省略して示す。
【図4】図3(a)・図3(b)のIV−IV線断面図である。
【図5】図3(a)・図3(b)のV−V線断面図である。
【図6】図6(a)は本発明の二階建て車両の別の例にか
かる二階建て車両を示す図6(c)のA−A線断面図、図
6(b)は図6(c)のB−B線断面図、図6(c)は図6
(a)・(b)のC−C線断面図である。ただし、一部の座
席を省略して示す。
【図7】図6(a)・図6(b)のVII−VII線断面図であ
る。
【図8】本発明の別の実施例にかかる二階建て車両の内
部構造を示す斜視図である。ただし、一部の座席はその
設置場所でその存在を示す。
【図9】図9(a)は図9(c)のA−A線断面図、図9
(b)は図9(c)のB−B線断面図、図9(c)は図9(a)
・(b)のC−C線断面図である。
【図10】図9(a)・図9(b)のX−X線断面図である。
【図11】図9(a)・図9(b)のXI−XI線断面図であ
る。
【図12】本発明の別の実施例を示す、図3・図9に相
当する図面で、図12(a)は図12(c)のA−A線断面
図、図12(b)は図12(c)のB−B線断面図、図12
(c)は図12(a)・(b)のC−C線断面図である。あ
る。
【図13】現行の二階建て車両の客室構成の代表例を示
すものである。ただし、一部の座席はその設置場所でそ
の存在を示す。
【図14】現行の他の二階建て車両の客室構成の例を示
すものである。ただし、一部の座席はその設置場所でそ
の存在を示す。
【図15】実在する二階建て車両の例を示すものであ
る。
【図16】実在する他の二階建て車両の例を示すもので
ある。
【符号の説明】
1・1’・1A・1B・1C 車両 2 中階区画 3・4 階段 5 上階客室 6 下階客室 5a・5b・6a・6b 座席 2d・5d・6d 通路 5e・6e 人溜まり場 70 出入口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中階区画と上下階区画とを備えた二階建
    て車両の構造において、 上階と下階の端部に、人溜り場をそれぞれ設け、 上下階の前記各人溜り場の縁端に、上り階段と下り階段
    を中階からそれぞれ設け、 前記下階は、座席部分の床を通路部分より高くし、 前記各階段を、車体の前後分割線で平面対称に配置した
    ことを特徴とする二階建て車両の構造。
  2. 【請求項2】 前記中階または前記下階の床面下に、線
    管類等を収納する空間を設けた請求項1記載の二階建て
    車両の構造。
  3. 【請求項3】 前記線管類等の収納空間が、一部の床面
    より高い部分にある請求項2記載の二階建て車両の構
    造。
  4. 【請求項4】 前記中階区画と上下階区画の全長にわた
    る縦通部材を、中階区画の床付近の高さ位置に配設した
    請求項1〜3のいずれかに記載の二階建て車両の構造。
JP9823494A 1993-04-12 1994-04-11 二階建て車両の構造 Pending JPH06344902A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012020592A (ja) * 2010-07-12 2012-02-02 Kawasaki Heavy Ind Ltd 鉄道車両の構体構造
CN111703446A (zh) * 2019-03-18 2020-09-25 阿尔斯通运输科技公司 具有错位地板的多层车厢

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