JPH0631317A - 圧延設備 - Google Patents

圧延設備

Info

Publication number
JPH0631317A
JPH0631317A JP20436892A JP20436892A JPH0631317A JP H0631317 A JPH0631317 A JP H0631317A JP 20436892 A JP20436892 A JP 20436892A JP 20436892 A JP20436892 A JP 20436892A JP H0631317 A JPH0631317 A JP H0631317A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
rolling
thrust
lubricating oil
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20436892A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Honjo
恒 本城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP20436892A priority Critical patent/JPH0631317A/ja
Publication of JPH0631317A publication Critical patent/JPH0631317A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低速域でもラジアル軸受およびスラスト軸受
の負荷能力を上げることができ、クロスミルにおいても
十分なスラスト負荷能力を得ることができる圧延設備を
提供すること。 【構成】 圧延ロール1を支持する軸受を静圧ラジアル
軸受27と静圧スラスト軸受31とで構成し、1台の高
圧潤滑油供給装置32からそれぞれの軸受に高圧潤滑油
を供給して潤滑膜を形成する。これにより、ロール回転
速度にかかわらず、ラジアル軸受およびスラスト軸受の
いずれで低速域で大きな負荷能力を得る。また、クロス
ミルの場合には、静圧スラスト軸受31に供給する高圧
潤滑油の供給量や圧力などをクロス角や圧延荷重などに
基づいて制御装置41でスラスト軸受用調整弁37を制
御し、大きなスラスト負荷にも対処する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、圧延設備の改良に関
し、圧延ロールを支持する軸受の低速域での負荷能力の
増大を図り、また、ロールクロスによる大きなスラスト
負荷にも対処できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】近年、板材の製造に用いられる圧延加工
において、高圧下圧延や寸法精度の向上などの要求が高
まっており、圧延設備の改良などが行われている。
【0003】たとえば圧延ロールの両端部を支持するロ
ール軸受についても高圧下圧延のためラジアル軸受およ
びスラスト軸受に大きな負荷能力を持つものが必要とな
っている。
【0004】たとえば特開昭58−20306号公報に
開示されたのものを図2に示すように、ロール胴部1の
両端部にテーパ部および小径部を備えたロール軸部2を
形成し、テーパ部にキー3を介してスリーブ4を嵌合す
る一方、軸受箱5の内周に固定ピン6で軸受ブッシュ7
を取付けてラジアルジャーナル軸受8が構成され、回転
にともなって形成される潤滑膜で荷重を支える動圧軸受
となっている。また、ロール軸部2の小径部には、スラ
ストころがり軸受9のインナレース10が嵌合され、ア
ウタレースが固定部材11を介して軸受箱5に固定され
るようになっている。なお、図中、12,13は上下ワ
ークロール、Wは圧延材である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような動圧潤滑の
ラジアルジャーナル軸受9を圧延ロールの軸受として用
いる場合には、潤滑膜の形成が圧延ロールの回転速度に
影響され、低速の場合には負荷能力が小さいという問題
がある。
【0006】また、ころがり軸受でスラスト軸受を構成
する場合にも負荷能力が小さく、特に、最近、圧延製品
の断面形状を高精度に制御できる圧延設備として実用化
されつつある上下ワークロールをわずかにクロスさせ、
ロール間すきま分布を変化させるクロスミルの場合に
は、発生スラスト力が大きく、一層大きな負荷能力が必
要となるという問題となる。
【0007】この発明は、かかる従来技術の問題点に鑑
みてなされたもので、低速域でもラジアル軸受およびス
ラスト軸受の負荷能力を上げることができる圧延設備を
提供しようとするものである。
【0008】また、この発明は、ワークロール等をクロ
スするクロスミルにおいても十分なスラスト負荷能力が
あり、クロス角や圧延力により軸受負荷が変化する場合
にも対処できる圧延設備を提供しようとするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記従来技術が有する課
題を解決するためこの発明の圧延設備は、圧延設備のロ
ール端部を支持する軸受を静圧ラジアル軸受と静圧スラ
スト軸受で構成し、これら2つの静圧軸受に高圧潤滑油
を分岐して供給する1台の高圧潤滑油供給装置を設けた
ことを特徴とするものである。
【0010】また、この発明の圧延設備は、前記第1の
発明の構成に加え、前記圧延設備のロールのうち上下ワ
ークロールのみを相互に水平面内でクロス可能とし、こ
の圧延設備のロール端部を支持する前記静圧スラスト軸
受に供給する高圧潤滑油をクロス角および圧延荷重によ
って制御する制御装置を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0011】
【作用】この圧延設備によれば、圧延ロールを支持する
軸受を静圧ラジアル軸受と静圧スラスト軸受とで構成
し、1台の高圧潤滑油供給装置からそれぞれの軸受に高
圧潤滑油を供給して潤滑膜を形成するようにしており、
ロール回転速度にかかわらず、ラジアル軸受およびスラ
スト軸受のいずれの軸受も低速域で大きな負荷能力を得
ることができるようにしている。
【0012】また、この圧延設備によれば、ワークロー
ル等をクロスするクロスミルの場合には、発生スラスト
力が大きくなるが、第1の発明の静圧スラスト軸受に供
給する高圧潤滑油の供給量や圧力などをクロス角や圧延
荷重などに基づいて制御装置で制御するようにしてお
り、大きなスラスト負荷にも十分対処できるようにして
いる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき詳細
に説明する。図1はこの発明の圧延設備を4段式の圧延
機の下控ロールに適用した一実施例にかかる概略断面図
および部分拡大図である。この圧延設備20では、下控
ロールのロール胴部1の両端部にテーパ部および小径部
を備えたロール軸部2が形成されており、テーパ部にキ
ー21を介して外周が円筒状に形成されるとともに、先
端に細径部を介して外側に突き出したスラスト用のつば
部22が形成されたスリーブ23が嵌合される一方、軸
受箱24の内周に軸受ブッシュ25が装着されて固定ピ
ン26で取付けられ、静圧ラジアル軸受27が構成され
ている。
【0014】また、スリーブ23のつば部22の両側面
には、インナスラストリング28とアウタスラストリン
グ29とが装着され調整リング30で押さえられて静圧
スラスト軸受31が構成されている。
【0015】そして、これら静圧ラジアル27および静
圧スラスト軸受31に高圧の潤滑油を供給して静圧潤滑
を行うため高圧潤滑油供給装置32が1台設置され、潤
滑油タンク33から潤滑油ポンプ34で加圧供給するよ
うになっており、ラジアル軸受用調整弁35を介して潤
滑油供給口36からスリーブ23と軸受ブッシュ25の
間に高圧潤滑油を供給するとともに、スラスト軸受用調
整弁37を介して2つの潤滑油供給口38,39からつ
ば部22とインナスラストリング28の間およびつば部
22とアウタスラストリング29の間にそれぞれ高圧潤
滑油を供給して静圧潤滑を行うようにしてある。
【0016】このような静圧ラジアル軸受27と静圧ス
ラスト軸受31を備え、1台の高圧潤滑油供給装置32
で潤滑油を供給する圧延設備20では、動圧潤滑を行う
ラジアルジャーナル軸受やころがり軸受と異なり、ロー
ルの回転が低速の場合にも高圧潤滑油供給装置32から
供給する潤滑油によって潤滑膜を形成することができ、
大きな負荷能力を確保することができるとともに、供給
潤滑油の圧力を調整することで負荷能力を変えることも
できる。
【0017】また、この圧延設備20では、スラスト軸
受も静圧スラスト軸受31で構成しているので、ころが
り軸受の場合に比べ本来的な負荷能力を高めることがで
きる。
【0018】さらに、静圧潤滑用の高圧潤滑油を1台の
高圧潤滑油供給装置32で分岐して供給するようにして
いるので、潤滑油供給系も簡素化することができる。
【0019】次に、クロスロールミルに適用した実施例
の圧延設備を、同様に図1により説明するが、圧延設備
20と同一部分は同一番号を記し、説明は省略する。
【0020】この圧延設備40は、水平面内でライン直
角方向に対して上下ワークロール12,13の回転軸を
相互にクロスさせるワークロールクロスミルで構成され
ており、図示しない上下ワークロールチョックとハウジ
ングの間にクロス機構が装備されてクロスすることがで
きるようになっているこのワークロールクロスミルで構
成した圧延設備40では、ロールクロスにともなって上
下ワークロール12,13およびこれを支持する上下の
控ロールにもスラスト力が発生するため、各ロールの端
部には、上記と同一構成の静圧ラジアル軸受27と静圧
スラスト軸受31とが装備される。
【0021】そして、この圧延設備40では、スラスト
軸受用調整弁37に制御装置41が接続されており、制
御装置41に入力される図示しないクロス角検出器や圧
延荷重検出器からのクロス角や圧延荷重によりスラスト
軸受用調整弁37を介して静圧スラスト軸受31に供給
される高圧潤滑油の供給量や供給圧力を制御するように
なっている。
【0022】また、この制御装置41による制御は、ク
ロス角が大きくなってスラスト力が大きくなる場合や圧
延荷重が大きくなってスラスト力が大きくなる場合に
は、制御装置41からスラスト軸受用調整弁37に潤滑
油の供給量を増大する信号または供給圧力を上昇する信
号を出力し、静圧スラスト軸受31の負荷能力を高める
ように制御する。
【0023】こうすることにより、圧延ロールに加わる
スラスト力が増大してもこれを支持することができる負
荷能力を簡単に確保することができる。
【0024】なお、この場合の潤滑油の供給量や供給圧
力とクロス角や圧延荷重との関係は、単純な比例関係で
なく、予め実験などにより定めた関数を用いるなどして
適正量や適正圧力で供給するようにする。
【0025】また、静圧ラジアル軸受や静圧スラスト軸
受に潤滑油が過度に滞留するのは、圧延操業上弊害もあ
り、軸受箱に排油口を形成して滞留する潤滑油を潤滑油
タンクに回収するようにする。
【0026】さらに、上記実施例では、圧延設備を4段
圧延機に適用した場合で説明したが、これに限らず、さ
らに6段圧延機などの多段圧延機に適用することもでき
る。
【0027】また、この発明の要旨を変更しない範囲で
各構成要素に変更を加えるようにしても良い。
【0028】
【発明の効果】以上、実施例とともに具体的に説明した
ようにこの発明の圧延設備によれば、圧延ロールを支持
する軸受を静圧ラジアル軸受と静圧スラスト軸受とで構
成し、1台の高圧潤滑油供給装置からそれぞれの軸受に
高圧潤滑油を供給して潤滑膜を形成するようにしたの
で、ロール回転速度にかかわらず、ラジアル軸受および
スラスト軸受のいずれの軸受も低速域で大きな負荷能力
を得ることができるとともに、高圧潤滑油供給装置が1
台としてあるので、油循環系を簡素化することができ
る。
【0029】また、この圧延設備によれば、ワークロー
ル等をクロスするクロスミルの場合には、第1の発明の
静圧スラスト軸受に供給する高圧潤滑油の供給量や圧力
などをクロス角や圧延荷重などに基づいて制御装置で制
御するようにしたので、ロールクロスにともなって発生
スラスト力が増大してもこれに応じた潤滑膜を形成して
十分なスラスト負荷を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の圧延設備を4段式の圧延機の下控ロ
ールに適用した一実施例にかかる概略断面図および部分
拡大図である。
【図2】従来の圧延設備の概略断面図である。
【符号の説明】
1 ロール胴部 2 ロール軸部 12,13 上下ワークロール 20 圧延設備 21 キー 22 つば部 23 スリーブ 24 軸受箱 25 軸受ブッシュ 26 固定ピン 27 静圧ラジアル軸受 28 インナスラストリング 29 アウタスラストリング 30 調整リング 31 静圧スラスト軸受 32 高圧潤滑油供給装置 33 潤滑油タンク 34 潤滑油ポンプ 35 ラジアル軸受用調整弁 36 潤滑油供給口 37 スラスト軸受用調整弁 38,39 潤滑油供給口 40 圧延設備 41 制御装置 W 圧延材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延設備のロール端部を支持する軸受を
    静圧ラジアル軸受と静圧スラスト軸受で構成し、これら
    2つの静圧軸受に高圧潤滑油を分岐して供給する1台の
    高圧潤滑油供給装置を設けたことを特徴とする圧延設
    備。
  2. 【請求項2】 前記圧延設備のロールのうち上下ワーク
    ロールのみを相互に水平面内でクロス可能とし、この圧
    延設備のロール端部を支持する前記静圧スラスト軸受に
    供給する高圧潤滑油をクロス角および圧延荷重によって
    制御する制御装置を設けたことを特徴とする請求項1記
    載の圧延設備。
JP20436892A 1992-07-08 1992-07-08 圧延設備 Pending JPH0631317A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20436892A JPH0631317A (ja) 1992-07-08 1992-07-08 圧延設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20436892A JPH0631317A (ja) 1992-07-08 1992-07-08 圧延設備

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0631317A true JPH0631317A (ja) 1994-02-08

Family

ID=16489364

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20436892A Pending JPH0631317A (ja) 1992-07-08 1992-07-08 圧延設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0631317A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106763194A (zh) * 2017-02-27 2017-05-31 重庆江增船舶重工有限公司 一种滑动轴承密封结构

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106763194A (zh) * 2017-02-27 2017-05-31 重庆江增船舶重工有限公司 一种滑动轴承密封结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4285551A (en) Fluid bearing
US3703322A (en) Hydrostatic bearing
RU2208486C2 (ru) Опорный валок для динамического контроля выпуклости
JPH11347607A (ja) 板材圧延機
JPH0631317A (ja) 圧延設備
JP2952311B2 (ja) 回転スリーブを備えるローラ
US6959579B2 (en) Triple bearing arrangement for cantilevered roll shafts
JP2009085354A (ja) コーティングロールの加工方法、コーティングロール及び塗布装置
JPH10292817A (ja) 調芯機構を有するジャーナル軸受
US2474489A (en) Rocker mounting for rotary bearings
CA1038433A (en) Large grinding mill structures
GB2094687A (en) Rolling mill rolls
KR100369491B1 (ko) 정역학적셀프로딩편향제어롤에서롤쉘의축방향위치부여장치
US6203480B1 (en) Pressure processing roll
JP2984499B2 (ja) スリーブ式分割ロール
CN220426689U (zh) 滚动轴承悬臂辊环轧机
JP2506499Y2 (ja) 軸受装置
JP3200992B2 (ja) 圧延ロールの支持構造
JP3067387B2 (ja) 圧延機
JP2836843B2 (ja) 圧延機の分割型ロール
CA1114435A (en) Thrust bearing
JPS59110406A (ja) ロ−ルシフト方法及びその装置
JP2504127Y2 (ja) タ―ビンロ―タの作業用架台
JP2000061511A (ja) 圧延機の拡幅方法ならびに圧延ロール支持構造
JPH06106215A (ja) スリーブ式分割補強ロールの潤滑シール装置