JPH06299977A - スクロール圧縮機 - Google Patents
スクロール圧縮機Info
- Publication number
- JPH06299977A JPH06299977A JP8709393A JP8709393A JPH06299977A JP H06299977 A JPH06299977 A JP H06299977A JP 8709393 A JP8709393 A JP 8709393A JP 8709393 A JP8709393 A JP 8709393A JP H06299977 A JPH06299977 A JP H06299977A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wrap
- scroll
- end portion
- orbiting scroll
- fixed scroll
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】固定スクロールと旋回スクロールのラップ間と
衝突と圧縮室内の圧力変動を低減するとともに、密閉容
器の変形振動として放射される騒音を防止しすること。 【構成】固定スクロール及び旋回スクロールのラップ終
端部近傍おいて、固定スクロールと旋回スクロールの接
近点クリアランスが各々の終端部に向かって順次大きく
なるように固定スクロール及び旋回スクロールのラップ
内面曲線、或いは、ラップ外面曲線を基準曲線より内側
方向或いは外側方向に修正したラップ形状としフーム外
周と密閉容器を結合する溶接点をフーム外周高さ内で上
側に複数点、下側に複数点配列した。 【効果】ラップ間の衝突及び圧縮室内の圧力変動の防止
と共に密閉容器の剛性を高くすることにより低騒音化が
可能となる。
衝突と圧縮室内の圧力変動を低減するとともに、密閉容
器の変形振動として放射される騒音を防止しすること。 【構成】固定スクロール及び旋回スクロールのラップ終
端部近傍おいて、固定スクロールと旋回スクロールの接
近点クリアランスが各々の終端部に向かって順次大きく
なるように固定スクロール及び旋回スクロールのラップ
内面曲線、或いは、ラップ外面曲線を基準曲線より内側
方向或いは外側方向に修正したラップ形状としフーム外
周と密閉容器を結合する溶接点をフーム外周高さ内で上
側に複数点、下側に複数点配列した。 【効果】ラップ間の衝突及び圧縮室内の圧力変動の防止
と共に密閉容器の剛性を高くすることにより低騒音化が
可能となる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、スクロール式の圧縮機
に関するものであり、特に、スクロール圧縮機の静音化
構造に関するものである。
に関するものであり、特に、スクロール圧縮機の静音化
構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】スクロール圧縮機は、例えば特開平３−
２３３１８１公報に記載されているように、２つの渦巻
形状により形成される圧縮空間の外周に吸入室を有し吐
出ポートが渦巻の中心部に設けられ、冷媒ガスを外周部
に形成される圧縮室から中心部の圧縮室に向かって順次
圧縮することによって圧縮作用をなすものである。
２３３１８１公報に記載されているように、２つの渦巻
形状により形成される圧縮空間の外周に吸入室を有し吐
出ポートが渦巻の中心部に設けられ、冷媒ガスを外周部
に形成される圧縮室から中心部の圧縮室に向かって順次
圧縮することによって圧縮作用をなすものである。
【０００３】図７，図８は、従来のスクロール圧縮機の
構造を示すものであり、密閉容器１内に圧縮機要素２
と、モータ３が収納されている。圧縮機要素２は、固定
スクロール４、旋回スクロール５、オルダムリング６、
クランク軸７、フレーム８により主に構成され、フレー
ム８は、溶接点１９によって密閉容器１固定されてい
る。クランク軸７は、軸受９を介してフレーム８で支え
られており、一方には、モータ３の回転子が取り付けら
れ、他方には旋回スクロール５のボス軸受１０に嵌合さ
れている。固定スクロール４は、鏡板１１の上に直立し
た渦巻状のラップ１２を備えており外周部には吸入室１
３が形成され、中央部には吐出ポート１４が形成されて
いる。一方、旋回スクロール５は、鏡板１５と渦形状ラ
ップ１６を備えている。それぞれのラップ１２と１６
は、１８０゜回転対称の関係にあって、固定スクロール
４の渦巻中心と、旋回スクロール５の渦巻中心が旋回半
径だけずれて噛み合わさっている。これにより、それぞ
れのラップ１２と１６は中心部を通る直線軸上に複数の
接近点ができ、各々の接近点間が圧縮室として形成され
ている。１７−１は外側圧縮室で１７−２は内側圧縮室
である。
構造を示すものであり、密閉容器１内に圧縮機要素２
と、モータ３が収納されている。圧縮機要素２は、固定
スクロール４、旋回スクロール５、オルダムリング６、
クランク軸７、フレーム８により主に構成され、フレー
ム８は、溶接点１９によって密閉容器１固定されてい
る。クランク軸７は、軸受９を介してフレーム８で支え
られており、一方には、モータ３の回転子が取り付けら
れ、他方には旋回スクロール５のボス軸受１０に嵌合さ
れている。固定スクロール４は、鏡板１１の上に直立し
た渦巻状のラップ１２を備えており外周部には吸入室１
３が形成され、中央部には吐出ポート１４が形成されて
いる。一方、旋回スクロール５は、鏡板１５と渦形状ラ
ップ１６を備えている。それぞれのラップ１２と１６
は、１８０゜回転対称の関係にあって、固定スクロール
４の渦巻中心と、旋回スクロール５の渦巻中心が旋回半
径だけずれて噛み合わさっている。これにより、それぞ
れのラップ１２と１６は中心部を通る直線軸上に複数の
接近点ができ、各々の接近点間が圧縮室として形成され
ている。１７−１は外側圧縮室で１７−２は内側圧縮室
である。
【０００４】このように構成されたスクロール圧縮機
は、モータ３の回転子によりクランク軸７が回転し、旋
回スクロール５がオルダムリング６の自転防止作用によ
って、固定スクロール４に対して旋回運動をする。そし
て、旋回スクロール５が旋回すると接近点が中心部に向
かって移動し、これに伴って、接近点間で形成される外
側圧縮室１７−１と内側圧縮室１７−２が中心部に向か
って順次体積を縮小する。この結果、吸入室１３から吸
い込まれた低圧の冷媒ガスが圧縮されて吐出ポート１４
から密閉容器１内の空間に吐き出され、更に冷凍サイク
ルへと送りだされる。
は、モータ３の回転子によりクランク軸７が回転し、旋
回スクロール５がオルダムリング６の自転防止作用によ
って、固定スクロール４に対して旋回運動をする。そし
て、旋回スクロール５が旋回すると接近点が中心部に向
かって移動し、これに伴って、接近点間で形成される外
側圧縮室１７−１と内側圧縮室１７−２が中心部に向か
って順次体積を縮小する。この結果、吸入室１３から吸
い込まれた低圧の冷媒ガスが圧縮されて吐出ポート１４
から密閉容器１内の空間に吐き出され、更に冷凍サイク
ルへと送りだされる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】このように作動する従
来のスクロール圧縮機では、外側圧縮室１７−１と内側
圧縮室１７−２のシール性をよくして性能向上を図るた
めに、図９，図１０に示す接近点の間隙ｄを小さな値に
設定されてある。これに対し軸受９とボス軸受１０には
所定の間隙を必要とし、遠心力とガス力を受けるときに
旋回スクロール５が、この間隙分だけ外に向かって移動
する。この移動は接近点の間隙ｄを少なくする方向に作
用する。
来のスクロール圧縮機では、外側圧縮室１７−１と内側
圧縮室１７−２のシール性をよくして性能向上を図るた
めに、図９，図１０に示す接近点の間隙ｄを小さな値に
設定されてある。これに対し軸受９とボス軸受１０には
所定の間隙を必要とし、遠心力とガス力を受けるときに
旋回スクロール５が、この間隙分だけ外に向かって移動
する。この移動は接近点の間隙ｄを少なくする方向に作
用する。
【０００６】また、固定スクロール４をフレーム８に締
結する際のばらつきにより中心軸からのずれが生じ、こ
れも接近点の間隙ｄを少なくする方向に作用する。上述
の２つの作用によって接近点の間隙が０以下となる位置
では接触が起こる。この接触点では、固定スクロール４
のラップ１２に対して旋回スクロール５のラップ１６が
衝突する現象となり、騒音を発生する。特に、図８に示
すように固定スクロール４のラップ終端部１８の位置で
接触を起すと衝撃力が固定スクロール４の外周部でネジ
締結されているフレーム８に直接伝播し、更に、フレー
ム８が溶接固定されている密閉容器１に伝播する。その
ため密閉容器１から騒音を発生するという問題があっ
た。
結する際のばらつきにより中心軸からのずれが生じ、こ
れも接近点の間隙ｄを少なくする方向に作用する。上述
の２つの作用によって接近点の間隙が０以下となる位置
では接触が起こる。この接触点では、固定スクロール４
のラップ１２に対して旋回スクロール５のラップ１６が
衝突する現象となり、騒音を発生する。特に、図８に示
すように固定スクロール４のラップ終端部１８の位置で
接触を起すと衝撃力が固定スクロール４の外周部でネジ
締結されているフレーム８に直接伝播し、更に、フレー
ム８が溶接固定されている密閉容器１に伝播する。その
ため密閉容器１から騒音を発生するという問題があっ
た。
【０００７】また、図９，図１０に示すように旋回スク
ロール５のラップ終端部２０が固定スクロール４のラッ
プ１２に対して間隙ｄを有して接近し、固定スクロール
４のラップ終端部１８が旋回スクロール５のラップ１６
に対して間隙ｄを有して接近しているときは、内側圧縮
室１７−２から外側圧縮室１７−１に洩れ込むガスが外
側圧縮室１７−１の圧力を急上昇させると同時に間隙ｄ
からの洩れガスが吸込室１３へ直ぐに開放されるために
脈動流となりやすい。このため外側圧縮室１７−１内に
圧力変動が起こり、これが固定スクロール４及び旋回ス
クロール５に対して加振力として作用し、これもまた上
述の伝播経路を通して密閉容器１から騒音が発生される
という原因になっていた。
ロール５のラップ終端部２０が固定スクロール４のラッ
プ１２に対して間隙ｄを有して接近し、固定スクロール
４のラップ終端部１８が旋回スクロール５のラップ１６
に対して間隙ｄを有して接近しているときは、内側圧縮
室１７−２から外側圧縮室１７−１に洩れ込むガスが外
側圧縮室１７−１の圧力を急上昇させると同時に間隙ｄ
からの洩れガスが吸込室１３へ直ぐに開放されるために
脈動流となりやすい。このため外側圧縮室１７−１内に
圧力変動が起こり、これが固定スクロール４及び旋回ス
クロール５に対して加振力として作用し、これもまた上
述の伝播経路を通して密閉容器１から騒音が発生される
という原因になっていた。
【０００８】本発明は、上記のような問題を解決する目
的で、ラップ間の接触による衝撃の防止並びに圧縮室内
の圧力変動の防止と共に密閉容器１の振動防止を図った
ものである。
的で、ラップ間の接触による衝撃の防止並びに圧縮室内
の圧力変動の防止と共に密閉容器１の振動防止を図った
ものである。
【０００９】尚、この種の騒音改善の実施例として例え
ば特開平３−１４９３８６公報がある。
ば特開平３−１４９３８６公報がある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
同一形状の渦巻状ラップを互いに１８０゜の回転対称の
位置に組合わせ、それぞれの渦巻き中心を旋回半径だけ
ずらして噛み合わせることで圧縮室を形成する固定スク
ロールと旋回スクロールと、旋回スクロールのボス軸受
に旋回半径だけ偏心させて嵌合し、下部にモータ回転子
を有するクランク軸と、固定スクロールを締結するとと
もに上記のクランク軸を支承する軸受を有するフーム
と、上記旋回スクロールの自転を防止し、上記クランク
軸まわりで旋回運動をさせるオルダムリングとを有する
スクロール圧縮機において、固定スクロールのラップ終
端部近傍並びに旋回スクロールのラップ終端部近傍にお
ける固定スクロールと旋回スクロールとの接近点クリア
ランスが各々の終端部に向かって順次拡大するように旋
回スクロール及び固定スクロールのラップ内面曲線或い
はラップ外面曲線を基準曲線より外側方向或いは内側方
向に移動修正したラップ形状とし、フーム外周と密閉容
器を結合する溶接点がフーム外周高さ内の上側外周に複
数点、下側外周に複数点配置して密閉容器の剛性を高め
たものである。
同一形状の渦巻状ラップを互いに１８０゜の回転対称の
位置に組合わせ、それぞれの渦巻き中心を旋回半径だけ
ずらして噛み合わせることで圧縮室を形成する固定スク
ロールと旋回スクロールと、旋回スクロールのボス軸受
に旋回半径だけ偏心させて嵌合し、下部にモータ回転子
を有するクランク軸と、固定スクロールを締結するとと
もに上記のクランク軸を支承する軸受を有するフーム
と、上記旋回スクロールの自転を防止し、上記クランク
軸まわりで旋回運動をさせるオルダムリングとを有する
スクロール圧縮機において、固定スクロールのラップ終
端部近傍並びに旋回スクロールのラップ終端部近傍にお
ける固定スクロールと旋回スクロールとの接近点クリア
ランスが各々の終端部に向かって順次拡大するように旋
回スクロール及び固定スクロールのラップ内面曲線或い
はラップ外面曲線を基準曲線より外側方向或いは内側方
向に移動修正したラップ形状とし、フーム外周と密閉容
器を結合する溶接点がフーム外周高さ内の上側外周に複
数点、下側外周に複数点配置して密閉容器の剛性を高め
たものである。
【００１１】
【作用】このような構成としたことにより、固定スクロ
ール及び旋回スクロールのラップ終端部近傍に接近点が
きたときに接近点クリアランスが大きくなっているため
第１の騒音発生源であるラップ間どうしの衝突が防止さ
れると同時に内側圧縮室から外側圧縮室へ洩れるガスが
吸込室へ洩やすくなり接近点が渦巻中心に向かって移動
するに従って徐々にクリアランスが縮小されるので、第
２の騒音発生源である外側圧縮室内の急激な圧力変動が
低減される。また、フームと密閉容器の結合をフームの
上外周と下外周位置に設けることにより密閉容器とフー
ムとの結合強度が高くなって密閉容器の剛性が大きくな
るので密閉容器の変形振動が起こりにくくなる。
ール及び旋回スクロールのラップ終端部近傍に接近点が
きたときに接近点クリアランスが大きくなっているため
第１の騒音発生源であるラップ間どうしの衝突が防止さ
れると同時に内側圧縮室から外側圧縮室へ洩れるガスが
吸込室へ洩やすくなり接近点が渦巻中心に向かって移動
するに従って徐々にクリアランスが縮小されるので、第
２の騒音発生源である外側圧縮室内の急激な圧力変動が
低減される。また、フームと密閉容器の結合をフームの
上外周と下外周位置に設けることにより密閉容器とフー
ムとの結合強度が高くなって密閉容器の剛性が大きくな
るので密閉容器の変形振動が起こりにくくなる。
【００１２】
【実施例】以下本発明の一実施例を、図１〜図４により
説明する。図１は、固定スクロールの下面の平面図を示
し、図２は、旋回スクロールの上面を示す平面図であ
る。図３は、スクロール圧縮機の縦断面の一部を示し、
図４は、側面の一部を示すものである。図７，図８と同
一部分は、同一符号で示してある。図１，図２におい
て、２１は基準曲線であり、固定スクロール４及び、旋
回スクロール５のラップ内面曲線を形成するインボリュ
ート曲線である。２２は修正曲線であり、ラップ内面曲
線を基準曲線２１より外側方向に修正してある。δは修
正量を示し、基準曲線２１に対する修正曲線２２の移動
修正した量であり、固定スクロール４においてはラップ
終端１８に向かって、旋回スクロール５においてはラッ
プ終端２０に向かって順次大きくなるようにしてある。
２３は修正始点であり、修正曲線２２の始点であってδ
＝０の点である。θは修正を施した区間を示す。図１の
固定スクロール４と図２の旋回スクロール５の組合せに
おいては、固定スクロール４ラップ終端部１８の近傍
（区間θ）及び旋回スクロール５のラップ終端部２０の
近傍（区間θ）におけるラップ間の接近点クリアランス
が設定クリアランス修正量δ分だけ各々の終端部１８，
２０に向かって順次大きくなる。
説明する。図１は、固定スクロールの下面の平面図を示
し、図２は、旋回スクロールの上面を示す平面図であ
る。図３は、スクロール圧縮機の縦断面の一部を示し、
図４は、側面の一部を示すものである。図７，図８と同
一部分は、同一符号で示してある。図１，図２におい
て、２１は基準曲線であり、固定スクロール４及び、旋
回スクロール５のラップ内面曲線を形成するインボリュ
ート曲線である。２２は修正曲線であり、ラップ内面曲
線を基準曲線２１より外側方向に修正してある。δは修
正量を示し、基準曲線２１に対する修正曲線２２の移動
修正した量であり、固定スクロール４においてはラップ
終端１８に向かって、旋回スクロール５においてはラッ
プ終端２０に向かって順次大きくなるようにしてある。
２３は修正始点であり、修正曲線２２の始点であってδ
＝０の点である。θは修正を施した区間を示す。図１の
固定スクロール４と図２の旋回スクロール５の組合せに
おいては、固定スクロール４ラップ終端部１８の近傍
（区間θ）及び旋回スクロール５のラップ終端部２０の
近傍（区間θ）におけるラップ間の接近点クリアランス
が設定クリアランス修正量δ分だけ各々の終端部１８，
２０に向かって順次大きくなる。
【００１３】このような構成のスクロール圧縮機におい
ては、固定スクロール４及び旋回スクロール５のラップ
終端部近傍（区間θ）をラップ接近点が移動するとき接
近点のクリアランスが各々のラップ終端部で大きく、渦
巻の中心に向かって移動するに従い徐々に縮小してゆく
ので、ラップ終端部での衝突及び外側圧縮室１７−１内
での急激な圧力変動が防止できる。
ては、固定スクロール４及び旋回スクロール５のラップ
終端部近傍（区間θ）をラップ接近点が移動するとき接
近点のクリアランスが各々のラップ終端部で大きく、渦
巻の中心に向かって移動するに従い徐々に縮小してゆく
ので、ラップ終端部での衝突及び外側圧縮室１７−１内
での急激な圧力変動が防止できる。
【００１４】次に図３，図４について説明する。２４は
フーム外周部であり、密閉容器１の内径に面して嵌合す
る。２５は上側溶接点であり、フレーム８と密閉容器１
を結合する複数の溶接点であってフレーム８の外周部２
４の上側に配置する。２６は下側溶接点であり、フレー
ム８の外周部２４の下側に配置し、また、密閉容器１の
周方向位置は上側溶接点２５に対してずれた位置にして
ある。
フーム外周部であり、密閉容器１の内径に面して嵌合す
る。２５は上側溶接点であり、フレーム８と密閉容器１
を結合する複数の溶接点であってフレーム８の外周部２
４の上側に配置する。２６は下側溶接点であり、フレー
ム８の外周部２４の下側に配置し、また、密閉容器１の
周方向位置は上側溶接点２５に対してずれた位置にして
ある。
【００１５】このような構成のスクロール圧縮機では、
フレーム８と密閉容器１との結合が上下２列に配置して
あるので、フレーム８が嵌合する部分の密閉容器１の剛
性が高くなり、上述のラップ間の衝突や圧縮室の圧力変
動による振動騒音が密閉容器１に伝播したときに密閉容
器１の変形振動が低減できる。従って、上述のラップ間
の衝突防止や圧縮室の圧力変動防止と併用すると大幅な
騒音低減が可能である。
フレーム８と密閉容器１との結合が上下２列に配置して
あるので、フレーム８が嵌合する部分の密閉容器１の剛
性が高くなり、上述のラップ間の衝突や圧縮室の圧力変
動による振動騒音が密閉容器１に伝播したときに密閉容
器１の変形振動が低減できる。従って、上述のラップ間
の衝突防止や圧縮室の圧力変動防止と併用すると大幅な
騒音低減が可能である。
【００１６】図５は、本発明の他の実施例を示すもので
あり、固定スクロール４のラップ終端部１８から修正始
点２３にわたってラップ内面曲線を修正曲線２２で修正
するとともに、旋回スクロール５のラップ終端部２０近
傍に対面する固定スクロール４のラップ外面を修正始点
２３−１から修正終点２７にわたって基準曲線２１−１
より内側方向の修正曲線２２−１に移動修正したもので
ある。本実施例では、固定スクロール４のみにラップ修
正加工を施せばよいという利点を有し、上述の実施例と
同じ効果を有するものである。
あり、固定スクロール４のラップ終端部１８から修正始
点２３にわたってラップ内面曲線を修正曲線２２で修正
するとともに、旋回スクロール５のラップ終端部２０近
傍に対面する固定スクロール４のラップ外面を修正始点
２３−１から修正終点２７にわたって基準曲線２１−１
より内側方向の修正曲線２２−１に移動修正したもので
ある。本実施例では、固定スクロール４のみにラップ修
正加工を施せばよいという利点を有し、上述の実施例と
同じ効果を有するものである。
【００１７】図６は、本発明の他の実施例を示すもので
あり、旋回スクロール５のラップ終端部２０から修正始
点２３にわたってラップ内面曲線を修正曲線２２で修正
するとともに、固定スクロール４のラップ終端部１８近
傍に対面する旋回スクロール５のラップ外面を修正始点
２３−２から修正終点２８にわたって基準曲線２１−２
より内側方向の修正曲線２２−２に移動修正したもので
ある。本実施例では、旋回スクロール５のみにラップ修
正加工を施せばよいという利点を有し、上述の実施例と
同じ効果を有するものである。
あり、旋回スクロール５のラップ終端部２０から修正始
点２３にわたってラップ内面曲線を修正曲線２２で修正
するとともに、固定スクロール４のラップ終端部１８近
傍に対面する旋回スクロール５のラップ外面を修正始点
２３−２から修正終点２８にわたって基準曲線２１−２
より内側方向の修正曲線２２−２に移動修正したもので
ある。本実施例では、旋回スクロール５のみにラップ修
正加工を施せばよいという利点を有し、上述の実施例と
同じ効果を有するものである。
【００１８】
【発明の効果】固定スクロール４及び旋回スクロール５
のラップ終端部近傍をラップ接近点が移動するとき、接
近点クリアランスが大きくなっているためラップ間の衝
突及び圧縮室１７−１内の圧力変動を防止できるととも
に、フレーム８と密閉容器１との結合強度を高めて密閉
容器１の剛性を大きくすることで密閉容器１の変形振動
を防止することができるので静粛なスクロール圧縮機を
得ることができる。
のラップ終端部近傍をラップ接近点が移動するとき、接
近点クリアランスが大きくなっているためラップ間の衝
突及び圧縮室１７−１内の圧力変動を防止できるととも
に、フレーム８と密閉容器１との結合強度を高めて密閉
容器１の剛性を大きくすることで密閉容器１の変形振動
を防止することができるので静粛なスクロール圧縮機を
得ることができる。
【図１】本発明の一実施例を示す固定スクロールの平面
図である。
図である。
【図２】本発明の一実施例を示す旋回スクロールの平面
図である。
図である。
【図３】本発明の一実施例を示すスクロール圧縮機の一
部縦断面図である。
部縦断面図である。
【図４】本発明の一実施例におけるスクロール圧縮機の
側面図である。
側面図である。
【図５】本発明の他の実施例を示す固定スクロールの平
面図である。
面図である。
【図６】本発明の他の実施例を示す旋回スクロールの平
面図である。
面図である。
【図７】従来のスクロール圧縮機を示す縦断面図であ
る。
る。
【図８】図７のＡＡ断面図である。
【図９】従来のスクロール圧縮機における旋回スクロー
ルのラップ終端部拡大図である。
ルのラップ終端部拡大図である。
【図１０】従来のスクロール圧縮機における固定スクロ
ールのラップ終端部拡大図である。
ールのラップ終端部拡大図である。
１…密閉容器、２…圧縮要素、３…モータ、４…固定ス
クロール、５…旋回スクロール、６…オルダムリング、
７…クランク軸、８…フレーム、９…軸受、１０…ボス
軸受、１１…固定スクロールの鏡板、１２…固定スクロ
ールラップ、１３…吸入室、１４…吐出ポート、１５…
旋回スクロールの鏡板、１６…旋回スクロールラップ、
１７…圧縮室、１８…固定スクロールラップ終端部、１
９…溶接点、２０…旋回スクロールラップ終端部、２
１，２１−１，２１−２…基準曲線、２２，２２−１，
２２−２…修正曲線、２３…修正始点、２４…フーム外
周部、２５…上側溶接点、２６…下側溶接点、２７，２
８…修正終点。
クロール、５…旋回スクロール、６…オルダムリング、
７…クランク軸、８…フレーム、９…軸受、１０…ボス
軸受、１１…固定スクロールの鏡板、１２…固定スクロ
ールラップ、１３…吸入室、１４…吐出ポート、１５…
旋回スクロールの鏡板、１６…旋回スクロールラップ、
１７…圧縮室、１８…固定スクロールラップ終端部、１
９…溶接点、２０…旋回スクロールラップ終端部、２
１，２１−１，２１−２…基準曲線、２２，２２−１，
２２−２…修正曲線、２３…修正始点、２４…フーム外
周部、２５…上側溶接点、２６…下側溶接点、２７，２
８…修正終点。
Claims (4)
- 【請求項１】固定側と旋回側の渦巻状ラップを同一形状
とし、互いに１８０゜の回転対称の位置に組合わせ、そ
れぞれの渦巻き中心を旋回半径だけずらして噛み合わせ
ることで圧縮室を形成する固定スクロールと旋回スクロ
ールと、旋回スクロールのボス軸受に旋回半径だけ偏心
させて嵌合し、下部にモータ回転子を有するクランク軸
と、固定スクロールを外周部で締結するとともに上記の
クランク軸を支承する軸受を有するフームと、上記旋回
スクロールの自転を防止し、上記クランク軸まわりで旋
回運動をさせるオルダムリングとを有するスクロール圧
縮機において、固定スクロールのラップ終端部近傍並び
に旋回スクロールのラップ終端部近傍における固定スク
ロールと旋回スクロールとの接近点クリアランスが各々
の終端部に向かって順次拡大するように旋回スクロール
及び固定スクロールのラップ内面曲線或いは外面曲線を
基準曲線より外側方向或いは内側方向に移動修正したラ
ップ形状とし、フーム外周と密閉容器を結合する溶接点
がフーム外周高さ内で上側外周に複数点、下側外周に複
数点有することを特徴とするスクロール圧縮機。 - 【請求項２】固定スクロールのラップ終端部近傍におい
てラップ内面曲線をラップ終端部に向かって基準曲線よ
り外側方向に順次移動修正し、旋回スクロールのラップ
終端部近傍においてラップ内面曲線をラップ終端部に向
かって基準曲線より外側方向に順次移動修正し、それぞ
れの終端部近傍での接近点クリアランスを終端部に向か
って順次拡大するようにしたことを特徴とする請求項１
記載のスクロール圧縮機。 - 【請求項３】固定スクロールのラップ終端部近傍におい
てラップ内面曲線をラップ終端部に向かって基準曲線よ
り外側方向に順次移動修正させるとともに、旋回スクロ
ールのラップ終端部近傍に対面する固定スクロールのラ
ップ外面曲線を旋回スクロールのラップ終端方向に向か
って基準曲線より内側方向に順次移動修正し、それぞれ
の終端部近傍での接近点クリアランスをそれぞれの終端
部に向かって順次拡大するようにしたことを特徴とする
請求項１記載のスクロール圧縮機。 - 【請求項４】旋回スクロールのラップ終端部近傍におい
てラップ内面曲線をラップ終端部に向かって基準曲線よ
り外側方向に順次移動修正させるとともに、固定スクロ
ールのラップ終端部近傍に対面する旋回スクロールのラ
ップ外面曲線を固定スクロールのラップ終端方向に向か
って基準曲線より内側方向に順次移動修正し、それぞれ
の終端部近傍での接近点クリアランスを、それぞれの終
端部に向かって順次拡大するようにしたことを特徴とす
る請求項１記載のスクロール圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8709393A JPH06299977A (ja) | 1993-04-14 | 1993-04-14 | スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8709393A JPH06299977A (ja) | 1993-04-14 | 1993-04-14 | スクロール圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06299977A true JPH06299977A (ja) | 1994-10-25 |
Family
ID=13905346
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8709393A Pending JPH06299977A (ja) | 1993-04-14 | 1993-04-14 | スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06299977A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1182331A (ja) * | 1997-09-04 | 1999-03-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | スクロール圧縮機 |
| JPH11257259A (ja) * | 1998-03-10 | 1999-09-21 | Hitachi Ltd | スクロール流体機械 |
| JP2013019274A (ja) * | 2011-07-07 | 2013-01-31 | Nippon Soken Inc | ２段スクロール圧縮機 |
-
1993
- 1993-04-14 JP JP8709393A patent/JPH06299977A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1182331A (ja) * | 1997-09-04 | 1999-03-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | スクロール圧縮機 |
| JPH11257259A (ja) * | 1998-03-10 | 1999-09-21 | Hitachi Ltd | スクロール流体機械 |
| JP2013019274A (ja) * | 2011-07-07 | 2013-01-31 | Nippon Soken Inc | ２段スクロール圧縮機 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR950000264B1 (ko) | 스크로울 압축기 | |
| EP0105684A1 (en) | Scroll type refrigerant compressor with improved spiral element | |
| US4696629A (en) | Hermetic scroll compressor with welded casing section | |
| JPH0697036B2 (ja) | 電動圧縮機 | |
| JPH04365902A (ja) | スクロール型流体機械 | |
| US7527484B2 (en) | Muffler of scroll compressor | |
| JPH051882U (ja) | スクロール型圧縮機 | |
| JP3170111B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
| US4886434A (en) | Scroll compressor having discharge part communicating with two compression spaces simultaneously | |
| JPH06299977A (ja) | スクロール圧縮機 | |
| EP1876358B1 (en) | Scroll compressor with muffler | |
| US5395222A (en) | Scroll compressor having recesses on the scroll wraps | |
| WO2003064859A1 (fr) | Compresseur ferme | |
| JP4709400B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
| JPH06137281A (ja) | スクロール圧縮機 | |
| JPH07332258A (ja) | スクロール圧縮機 | |
| JPS63215891A (ja) | スクロ−ル圧縮機 | |
| JPS63215892A (ja) | スクロ−ル圧縮機 | |
| JPH07103151A (ja) | スクロール式流体機械 | |
| JPS62225793A (ja) | 密閉形スクロ−ル圧縮機 | |
| JPS61197785A (ja) | スクロ−ル式圧縮機 | |
| JP2723635B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
| JPS63255585A (ja) | スクロ−ル圧縮機 | |
| JP3059774B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
| JPS6334318B2 (ja) |