JPH06287923A - 法面ブロック - Google Patents

法面ブロック

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JPH06287923A
JPH06287923A JP9837293A JP9837293A JPH06287923A JP H06287923 A JPH06287923 A JP H06287923A JP 9837293 A JP9837293 A JP 9837293A JP 9837293 A JP9837293 A JP 9837293A JP H06287923 A JPH06287923 A JP H06287923A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slope
block
substrate
face
present
Prior art date
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Pending
Application number
JP9837293A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidemitsu Kakudou
秀光 角銅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Kozai Co Ltd
Original Assignee
Shinko Kozai Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shinko Kozai Co Ltd filed Critical Shinko Kozai Co Ltd
Priority to JP9837293A priority Critical patent/JPH06287923A/ja
Publication of JPH06287923A publication Critical patent/JPH06287923A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Retaining Walls (AREA)
  • Revetment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自然の景観に融合すると共に、人の昇降が可
能な法面ブロックを提供する。 【構成】 平板状基板6の上面に複数の突出部8…を基
板と一体成形して突設し、これら突出部には、基板の上
面に対して傾斜する上面部9を形成し、且つ上面部の基
板上面に対する傾斜方向をほぼ同じ方向に揃え、上面部
の周縁の一部を基板の上面に接合させ、該接合周縁以外
の周縁から基板の上面までの立上り面14を自然石状の
不規則な凹凸面で構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、護岸、擁壁等の法面
に敷設する法面ブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】護岸、擁壁等の法面が崩壊することを防
止するために、これらの法面に敷設する法面ブロックは
従来から種々の形状のものが提案されている。例えば、
表面側の形状がほゞ方形の板状コンクリート製ブロック
を、所望の傾斜に積み上げて、当該ブロックの表面で傾
斜する法面を構築している。そして、河川敷等、人々が
歩く場所では、人道用に法面ブロックとは別個に階段専
用のブロックを敷設して階段を形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
法面ブロックを敷設した法面は、当該法面ブロックによ
る単純で均一な模様が形成されているに過ぎず、人工的
で周囲の景観に適合していない。また、階段を必要とす
る場所には、法面ブロックとは別形状のブロックを敷設
することが必要となるので、手間が余計に掛かって、工
期が長引き、コスト増に繋がっている。本発明は上記し
た不都合に鑑み提案されたもので、自然の景観に融合す
ると共に、人の昇降が可能な法面を構築する石積みブロ
ックを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、平板状基板の上面に複数の突出部を基板と一
体成形して突設し、これら突出部には、基板の上面に対
して傾斜する上面部を形成し、且つ上面部の基板上面に
対する傾斜方向をほぼ同じ方向に揃えたことを特徴とす
るものである。
【0005】
【作用】突出部の上面部の傾斜方向を敷設現場の傾斜面
の傾斜上端に向けた状態で敷設すると、各法面ブロック
の基板上面に複数設けた突出部の上面部がほゞ水平面に
なるので、これらの上面部を足踏み面として利用するこ
とができる。このため、法面ブロックを敷設するだけ
で、同時に各法面ブロックの突出部が階段を構成する。
また、突出部によって基板上面に生じる凹凸が自然な景
観を醸成する。
【0006】
【実施例】以下、本発明を図面の実施例について説明す
ると、図1は本発明に係る法面ブロック1…を敷設した
河川の概略を示す斜視図である。即ち、この河川は、水
路2の外側に河原3が延在し、該河原3の外側に、本発
明に係る法面ブロック1…を敷設して構築した土手の法
面が傾斜状に延在している。なお、法面の下端には、基
礎材4を設けると共に、上端部には舗装材5が設けてあ
る。
【0007】図2は、本考案に係る法面ブロック1…を
敷設して構築した法面の正面図であって、基本形の法面
ブロック1aに加えて、下縁が平らな下端用ブロック1
b、上縁が平らな上端用ブロック1c、横幅がほゞ1/
2の左端用ブロック1d及び右端用ブロック1e、上縁
が平らで且つ横幅がほゞ1/2の上左端用ブロック1f
及び上右端用ブロック1gが示してある。
【0008】図3は基本形の法面ブロック1の正面図で
ある。また、図4は図3に示す法面ブロック1を敷設状
態に置いた場合のA−A線における断面図である。この
法面ブロック1は、傾斜壁面を構成するための平板状の
基板6、例えば厚さがほゞ均一で周囲に平坦な接合面7
を有する横長六角形の基板6と、該基板6の上面に基板
6と一体成形して突設した複数の大きさの異る突出部8
…とからなる。そして、各突出部8は、基板6の上面に
対して傾斜する上面部9を形成し、且つ上面部の傾斜方
向をほゞ同じ方向に揃えてある。また、上面部9の周縁
の一部を基板6の上面に接合させ、該接合周縁以外の周
縁から基板6の上面までの立上り面14を自然石状の不
規則な凹凸面で構成し、突出部8全体の形が自然石に見
えるように成型する。なお、上面部9の勾配は適宜設定
することができるが、本実施例では1:2.0乃至1:
2.5に設定してあり、敷設状態においてほゞ水平にな
るように形成してある。
【0009】また、上記のような法面ブロック1の接合
面7には、半円形の切欠を設けて、接続孔10とする。
この接続孔10には、例えば、図6に示すようなジョイ
ント金具11を臨ませる。このジョイント金具11は、
一端に鍔部12を有するほゞT字形の鋼製の金具であっ
て、上記鍔部12をブロック1内に埋め込むと共に、先
端部分を接続孔10に臨ませてある。なお、上記ジョイ
ント金具11は、先端部分に長手方向の長孔13を設け
た第1金物11aと、先端部分に幅方向の横孔(図示せ
ず)を設けた第2金物11bとがあり、両金物11a,
11bが各接合面7に対応して設けてある。
【0010】そして、法面ブロック1の基板6には、細
かな凹凸からなるタタキ模様を形成しておくと突出部8
の形状と相俟って自然の感触を出すことができる。ま
た、前記した立上り面14のみならず突出部8の上面部
9にも自然石状の緩やかな凹凸模様を設けておくとよ
い。
【0011】上記のような構成からなる法面ブロック1
の大きさの一例を示すと、基本形のブロック1aは、横
幅約2000ミリ程度、中央部の幅約1200ミリ程
度、端部の縦幅約800ミリ程度のものである。なお、
左端用ブロック1d、右端用ブロック1e、上左端用ブ
ロック1f、上右端用ブロック1gは、横幅が約100
0ミリ程度、長辺側の縦幅が約1000ミリ程度、短辺
側の縦幅約800ミリ程度に構成してある。また、突出
部8の高さは、大きさによっても異るが50〜190ミ
リ程度のものである。なお、法面ブロック1の裏面側
は、中実であってもよいし、中空状として軽量化を図る
こともできる。
【0012】そして、上記のような構成の法面ブロック
1は、工場において型枠にコンクリートを流し込んで一
貫して作製する。なお、作製時に法面ブロック1の表面
に自然石のように着色処理しておくと、より一層自然な
感じを醸し出すことができる。
【0013】次に、本発明に係る法面ブロック1…を用
いて法面を構築する場合の施工法を簡単に説明すると、
通常の工事手順に則って施工すればよく、図5には、裏
込めとして切込砕石15及び敷石コンクリート又は水出
防止材16が設けてある。そして、本発明に係る法面ブ
ロック1…を基礎材4側から順次積み上げて、接続孔1
0においてジョイント金具11を、図2及び図6に示す
ように、互いに接続する。なお、図6の左半には長孔1
3及び横孔に通したボルト・ナット17で接続する場合
を示し、右半には溶接18によって接続する場合を示し
ている。
【0014】なお、上記接続孔10は、ジョイント金具
11の接続後、モルタル等で埋めてもよいし、適宜な蓋
部材を装着しておくとよい。
【0015】上記のようにして施工した法面において
は、ブロック1…の各突出部8の上面部9がほゞ水平に
なるので、これらの上面部9…を足踏み面として、河原
3に降りたり、上方の舗装路19に昇ったりすることが
できる。即ち、各法面ブロック1に一体成形した突出部
8…で階段を構成することが可能なり、従来のように石
積み作業とは別個に階段を構築する必要がなく、作業工
数を著しく削減することができる。また、法面を、自然
に存在する石が積み重なったような状態で構築可能であ
るので、自然の景観を乱すことなく、周囲の景観と解け
合った法面とすることができ、人々に安らぎを与えるこ
とが可能である。
【0016】以上本発明を図面の実施例について説明し
たが、本発明は上記した実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載した構成を変更しない限り適
宜に実施できる。例えば、突出部の形状や大きさ或は数
は、法面の傾斜や規模に応じて適宜に設定できる。ま
た、1つの法面ブロック1に突設した複数の突出部8…
のすべてに前記した上面部9を形成する必要もなく、適
宜選択して形成すればよい。さらに、基板6の一部分に
貫通開口部を形成しておき、敷設後はこの貫通開口部内
に植物を植えるようにしてもよいし、前記した接続孔1
0用の切欠を大きくして貫通開口部と兼用とし、敷設し
てジョイント金具11,11の接続作業が終了した後は
この接続孔10内に植木を植え、この植木の周りの土で
ジョイント金具11を隠してしまう様に構成してもよ
い。
【0017】
【発明の効果】以上要するに本発明は、平板状基板の上
面に複数の突出部を基板と一体成形して突設し、これら
突出部には、基板の上面に対して傾斜する上面部を形成
し、且つ上面部の基板上面に対する傾斜方向をほぼ同じ
方向に揃えたので、この傾斜方向を現場の傾斜上端に向
けた状態で敷設すると、突出部の上面部がほぼ水平に位
置する。したがって、突出部を階段として利用すること
可能である。このため、従来の法面ブロックで構成する
法面のように、人が昇降する階段を別途構築する必要が
なくなり、これにより作業工数を著しく削減することが
でき、工期の短縮や材料費や人件費等の低減が可能であ
る。また、本発明に係る法面ブロックによれば、法面を
自然に存在する石が積み重なったような状態に構築可能
であるので、自然の景観を乱すことなく、周囲の景観と
解け合った法面とすることができ、人々に安らぎを与え
ることが可能である。さらには、階段として機能する突
出部を一直線上に配置しない限り、階段特有の直線状の
罫線が現れないので、看者に階段の存在を必要以上に意
識させることがなく、見た目の心地よさを与えることが
できる。また、突出部は法面の全面に存在するので、登
り降りする場所を限定されることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る法面ブロックを敷設した河川の概
略を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る法面ブロックを敷設して構築した
法面の正面図である。
【図3】本発明に係る法面ブロックの基本形の正面図で
ある。
【図4】図3に示す法面ブロックを敷設状態に置いた場
合のA−A線における断面図である。
【図5】本発明に係る法面ブロックを敷設して構築した
法面の断面図である。
【図6】本発明に係る法面ブロックの接続状態を示す平
面図である。
【図7】本発明に係る法面ブロックの接続状態を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 法面ブロック 6 基板 7 接合面 8 突出部 9 上面部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状基板の上面に複数の突出部を基板
    と一体成形して突設し、これら突出部には、基板の上面
    に対して傾斜する上面部を形成し、且つ上面部の基板上
    面に対する傾斜方向をほぼ同じ方向に揃えたことを特徴
    とする法面ブロック。
  2. 【請求項2】 上面部の周縁の一部を基板の上面に接合
    させ、該接合周縁以外の周縁から基板の上面までの立上
    り面を自然石状の不規則な凹凸面で構成したことを特徴
    とする請求項1に記載の法面ブロック。
JP9837293A 1993-04-02 1993-04-02 法面ブロック Pending JPH06287923A (ja)

Priority Applications (1)

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JP9837293A JPH06287923A (ja) 1993-04-02 1993-04-02 法面ブロック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9837293A JPH06287923A (ja) 1993-04-02 1993-04-02 法面ブロック

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JPH06287923A true JPH06287923A (ja) 1994-10-11

Family

ID=14218056

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JP9837293A Pending JPH06287923A (ja) 1993-04-02 1993-04-02 法面ブロック

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