JPH062673A - 密閉横形スクロール流体機械 - Google Patents

密閉横形スクロール流体機械

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JPH062673A
JPH062673A JP15966592A JP15966592A JPH062673A JP H062673 A JPH062673 A JP H062673A JP 15966592 A JP15966592 A JP 15966592A JP 15966592 A JP15966592 A JP 15966592A JP H062673 A JPH062673 A JP H062673A
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JP
Japan
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oil
casing
motor
pump
storage chamber
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Withdrawn
Application number
JP15966592A
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English (en)
Inventor
Kazutoshi Yamada
和利 山田
Hajime Inui
肇 乾
Toshiaki Yoshii
利彰 吉井
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 充分な油量を確保でき、モ−タ側室での油面
高さを低くできながら有効油量を確保できる。 【構成】 一側にスクロール2、3を、他側にモ−タ5
を内装する横形ケーシング1の外周りに、該ケーシング
1の内部空間と画成した外側ケーシング16を設けて、
該外側ケーシング16内に油貯溜室17を形成する。駆
動軸4の給油通路11から前記ケーシング1内に返戻さ
れた油を前記油貯溜室17に強制的に給送する汲上ポン
プ18などを用いた油強制送り機構を設け、前記油貯溜
室17の油を潤滑ポンプ12で前記給油通路11に供給
するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はモ−タを内装した密閉横
形スクロール流体機械に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、横置形とした密閉ケーシングにス
クロールと共にモ−タを内装した密閉横形スクロール流
体機械は、例えば実開平3−19481号公報に示され
ているように既に提案されている。
【0003】所で、一般に横形スクロール流体機械は、
円筒状胴体の両端側を閉鎖した横長密閉ケーシングの一
側に、渦巻体が互いに噛合うスクロールを内装し、他側
に前記スクロールの少なくとも一方を駆動する駆動軸を
もったモ−タを内装すると共に、前記駆動軸の軸端側に
は潤滑油を給油箇所に給油するための潤滑ポンプを設け
ているのであるが、給油箇所に給油した潤滑油は、前記
ケーシングの胴体下部、即ち、胴体の径方向一側に貯溜
されることになり、このため潤滑に必要な充分な油量を
確保しようとすれば、その油面高さが前記モ−タの回転
部分を越えることになる。
【0004】所が、前記油面高さが前記モ−タの回転部
分を越えると、胴体下部に貯溜される潤滑油が前記回転
部分の回転で攪拌されることになり、モ−タ入力が増大
するだけでなく撹拌された油が前記スクロールから吐出
又は排出される流体と共に機外に排出され、油上がりが
生じ、潤滑不良が生ずることになるのである。
【0005】従って、密閉ケーシングを横置形とした場
合には、前記油貯溜部の油面高さを前記モ−タの回転部
分より下げる必要があり、このため充分な油量を確保で
きないし、また確保するには、前記ケーシングの胴径を
大きくする必要がある。
【0006】即ち、前記した従来例は、以上のことから
図5に示したように、横置形とした密閉ケーシングCに
おけるモ−タMの反スクロール側胴体径を大径として、
胴体下部の油貯溜部における油面高さHを、前記モ−タ
MのロータR高さより低い高さとしながら、前記油貯溜
部での油量を増大するようにしているのである。
【0007】尚、図5においてFsは固定スクロール、
Osは可動スクロール、Fは前記モ−タMの駆動軸Sを
支持する軸受をもった内部ハウジング、Aは吸入管、B
は吐出管、OPは前記駆動軸Sの軸端部に設ける潤滑ポ
ンプ、SPは油吸入管である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】所が以上の従来例で
は、前記ケーシングCの長さ方向一端側のみを大径に形
成して、その下部全域に油貯溜部を設けているため大形
にした割りには充分な油量確保ができないのであり、し
かも、前記油貯溜部は前記モ−タMを内装しているモ−
タ室にも形成されることになるから、運転条件によって
油面が上昇した場合、前記モ−タMのロータRが油面内
に浸漬されることになり、この場合には、油撹拌現象が
生じ、モ−タ入力増大の問題や油上がりの問題は依然と
して残るのである。
【0009】本発明は、以上の問題点に鑑み発明したも
ので、目的は、充分な油量が確保でき、しかもモ−タを
内装するモ−タ側室の油面高さを低くできながら有効油
量を確保でき、回転部分の油撹拌による性能低下及び潤
滑不良による給油箇所での焼付き発生を有効に防止でき
るようにする点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するため、横形ケーシング1内に、スクロール2、
3と、これらスクロール2、3の少なくとも一方を駆動
する駆動軸4をもったモータ5とを内装すると共に、前
記スクロール2、3の低圧側に連通する低圧管32及び
高圧側に連通する高圧管15を設け、前記駆動軸4の給
油通路11に油を供給する潤滑ポンプ12を設けて成る
密閉横形スクロール流体機械であって、前記ケーシング
1の外周りに、該ケーシング1の内部空間と画成した外
側ケーシング16を設けて、該外側ケーシング16内に
油貯溜室17を形成すると共に、前記給油通路11から
前記ケーシング1内に返戻された油を前記油貯溜室17
に強制的に給送する油強制送り機構を設ける一方、前記
潤滑ポンプ12の吸入口を前記油貯溜室17に開口さ
せ、前記油強制送り機構による給送量を前記潤滑ポンプ
12による給油量より大きく設定したのである。
【0011】また、外側ケーシング16は、その上方
で、モータ5の内装側に低圧管32を開口させると共
に、連通孔33を介してスクロール2、3の低圧側に開
口させるのが好ましい。
【0012】
【作用】前記ケーシング1の外周りに外側ケーシング1
6を設けて、該外側ケーシング16内に油貯溜室17を
形成したから、この油貯溜室17は、前記ケーシング1
内とは画成され、かつ、前記潤滑ポンプ12で給油通路
11に給油され、前記ケーシング1内に戻る油を前記油
貯溜室17に強制的に給送する油強制送り機構を設けて
いるから、前記油貯溜室17には充填油量の多くを貯溜
させることができるのであって、前記ケーシング1内で
の油面高さを低くしながら充分な油量を確保できるので
ある。
【0013】即ち、前記ケーシング1内に戻される潤滑
後の油は、前記油強制送り機構により強制的に横形ケー
シング1周りの油貯溜室17に戻せるから、この油貯溜
室17には充填油量の多くを貯溜させることができるの
であって、前記ケーシング1内の油面高さは低く抑えら
れ、運転条件によって油面高さが上昇しても、回転部分
が油面に浸かることは回避できるのであり、従って、油
撹拌の問題は生じないし、油撹拌による油上がりの問題
もなくせるのであって、充分な油量の確保ができるので
あり、また、前記ケーシング1内と画成した前記油貯溜
室17から給油箇所へ給油できるから、有効油量も確保
できるのであって、潤滑不良の問題も解消できるのであ
る。
【0014】また、前記外側ケーシング16の上方で、
モータ5の内装側に低圧管32を開口させると共に、前
記横形ケーシング1のスクロール側に連通孔33を設け
て、前記外側ケーシング16を前記スクロール2、3の
低圧側に開口させた場合は、低圧管32から外側ケーシ
ング16内に導入した吸入流体が、ケーシング1におけ
るモータ5の内装部周りを流通することになり、従っ
て、この吸入流体により前記ケーシング1内のモータ5
を冷却できるのであり、また、このようにモータ5を冷
却できながら、前記吸入流体を横形ケーシング1のモ−
タ側室に導入しないため、横形ケーシング1内の潤滑油
が吸入流体に混じって油上がりになるのを防止できるの
である。
【0015】
【実施例】図1、2に示したスクロール流体機械は、主
として冷凍装置の冷媒を圧縮する冷媒圧縮機であって、
円筒状胴体1aと、該胴体1aの両端部を閉鎖する蓋体
1b、1cとから成る横形ケーシング1の長さ方向一側
内部に、渦巻体2aをもつ固定スクロール2と、この固
定スクロール2の渦巻体2aに噛合う渦巻体3aをもつ
可動スクロール3とを内装すると共に、他側内部に、前
記可動スクロール3を公転運動させる駆動軸4をもった
モ−タ5を内装し、モ−タ側室6で、前記可動スクロー
ル3の背面側には前記固定スクロール2に結合する第1
軸受ハウジング7を内装して、この軸受ハウジング7の
軸受7aに前記駆動軸4のスクロール側を支持し、前記
軸受ハウジング7と前記可動スクロール3の背面との間
に、該可動スクロール3の自転を防止し公転運動させる
オルダム継手8を設ける一方、前記モ−タ側室6におけ
るモ−タ5の反スクロール側には、前記駆動軸4の反ス
クロール側を支持するボール軸受9をもった第2軸受ハ
ウジング10を内装し、この軸受ハウジング10に、前
記駆動軸4の軸心部に形成する給油通路11に潤滑油を
給油する潤滑ポンプ12を設けると共に、前記固定スク
ロール2の背面側には、隔壁13を介して吐出チャンバ
ー14を設け、この吐出チャンバー14に吐出管となる
高圧管15を開口させている。
【0016】そして、図1、2に示した実施例は、以上
の如く構成するスクロール圧縮機において、前記ケーシ
ング1の外周りに、該ケーシング1より大径で、前記胴
体1aを取囲む円筒状外筒16aと、該外筒16aの両
端部を閉鎖する閉鎖板16b、16cとから成る外側ケ
ーシング16を設けて、該外側ケーシング16内に、前
記ケーシング1の内部空間に対し画成した油貯溜室17
を形成すると共に、前記潤滑ポンプ12に、前記モ−タ
側室6から該モ−タ側室6の油を汲上げる汲上ポンプ1
8を並設し、この汲上ポンプ18により、前記潤滑ポン
プ12から前記給油通路11に給油され、前記モ−タ側
室6に返戻される油を前記油貯溜室17に強制的に給送
するように成す一方、前記潤滑ポンプ12の吸入口を前
記油貯溜室17の底部に開口させると共に、前記汲上ポ
ンプ18による給送量を前記潤滑ポンプ12による給油
量より大きく設定したものである。
【0017】前記潤滑ポンプ12及び汲上ポンプ18
は、前記駆動軸4の回転に連動して作動させるのであ
る。即ち、前記駆動軸4に、前記ボール軸受9のインナ
ーリング9aを押さえる段付筒状の押え19を套嵌して
一体回転可能に結合し、この押え19の小径部19a外
周側に、前記潤滑ポンプ12及び汲上ポンプ18のポン
プハウジング20を配置して、該ポンプハウジング20
を前記第2軸受ハウジング10の筒状ボス部10a内に
固定すると共に、前記ポンプハウジング20の内腔部
に、前記潤滑ポンプ12を構成するポンプインナー12
a及びポンプアウター12bと、前記汲上ポンプ18を
構成するポンプインナー18a及びポンプアウター18
bとを仕切板21を介して並列状に内装し、そして、前
記ポンプハウジング20の開放側に、該ハウジング20
の内腔部を閉鎖する端板22を配設して該端板22を前
記第2軸受ハウジング10のボス部10aに固定してい
る。
【0018】更に詳記すると、図2に拡大して示したよ
うに前記潤滑ポンプ12及び汲上ポンプ18は、例えば
トロコイド形式とするのであって、前記各ポンプインナ
ー12a,18aを、前記駆動軸4と共に回動する前記
押え19の小径部19aの外周に固定すると共に、前記
各ポンプアウター12b,18bの外周面を前記ポンプ
ハウジング20の内周面に回転可能に支持し、内周面を
前記ポンプインナー12a,18aの外周に噛合わせる
ようにするのであり、前記ポンプハウジング20には、
前記汲上ポンプ18の吸入側に連通する第1汲上吸入路
23と吐出側に連通する第1汲上吐出路24とを設ける
と共に、前記第2軸受ハウジング10には、前記吸入路
23に連通し、先端が前記モータ側室6に開口する吸入
口25aをもった第2汲上吸入路25と、前記吐出路2
4に連通し、先端が前記油貯溜室17に開口する吐出口
26aをもった第2汲上吐出路26とを設けるのであ
り、また、前記端板22には、前記潤滑ポンプ12の吸
入側に連通する第1給油吸入路27と前記潤滑ポンプ1
2の吐出側に連通する第1給油吐出路28とを設けると
共に、前記第2軸受ハウジング10には、前記第1給油
吸入路27に連通し、先端が前記油貯溜室17に開口す
る吸入口29aをもち、かつ、前記第2汲上吸入路25
と位相をずらせた位置に設けられる第2給油吸入路29
を設け、更に前記押え19の小径部19aの中心部に
は、一端側が前記第1給油吐出路28に連通し、他端が
前記駆動軸4の給油通路11に連通する第2給油吐出路
30を設けるのである。
【0019】また、前記第2軸受ハウジング10は、図
3に示すように中心部に筒状のボス部10aを設け、そ
の外周に放射状に延びる3本の脚部10bを設け、前記
ボス部10aの軸方向一側に前記ボール軸受9を支持
し、他側に前記ポンプハウジング20を挿嵌すると共に
前記端板22を取付けるのであり、また、前記各脚部1
0bのうち、下向きの脚部10bに前記第2汲上吸入路
25と第2給油吸入路29とを、位相をずらせて形成
し、第2給油吸入路29に、前記ケーシング1の下部を
貫通して前記油貯溜室17の底部に突入する給油管31
を設けるのであり、また、斜め上向きの脚部10bに前
記油貯溜室(17)に開口する前記第2汲上吐出路26
を形成するのである。即ち、この第2汲上吐出路26
は、図3に示したように、前記脚部10bの先端面まで
延び、この先端面が接触する前記横形ケーシング1の胴
体1aに前記第2汲上吐出路26と符合する貫通孔を設
け、この貫通孔を介して前記吐出路26を前記油貯溜室
17に開口させるのである。
【0020】また、図1に示した実施例において、前記
外側ケーシング16は、前記蓋体1b、1cの開放側端
部を延長して拡径させ、この拡径部を前記閉鎖板16
b、16cとし、これら閉鎖板16b、16cの大径側
外周に前記外筒16aを嵌合して、前記横形ケーシング
1と一体に形成している。
【0021】また、前記外側ケーシング16の上方で、
反スクロール側に低圧管32を開口させて、前記油貯溜
室17の上方側空間に吸入流体を導入するように成すと
共に、前記横形ケーシング1における胴体1aの前記ス
クロール2、3との対向部に、前記外側ケーシング16
を前記スクロール2、3の低圧側に開口する連通孔33
を設け、前記吸入流体を、前記モ−タ側室6に流入させ
ることなく、前記スクロール2、3内に吸込ませるよう
にしている。
【0022】又、図1において34は一端が前記吐出チ
ャンバー14に開口し、他端が前記モータ側室6に開口
するキャピラリーチューブから成る油戻し管で、前記吐
出チャンバー14で分離された油を前記モータ側室6に
返戻するようにしている。
【0023】尚、図1、2で示した実施例では、前記汲
上ポンプ18を構成する前記ポンププインナー18a及
びポンプアウター18bの軸方向厚さを、前記潤滑ポン
プ12のポンプインナー12a及びポンプアウター12
bの軸方向厚さより厚くし、前記汲上ポンプ18の汲上
油量を潤滑ポンプ12の給油量より大きくしているが、
径方向大きさを変更して前記汲上ポンプ18の汲上油量
を潤滑ポンプ12の給油量より大きくしてもよい。
【0024】次に以上のように構成する実施例の作用を
説明する。
【0025】この実施例において前記モ−タ5により駆
動軸4を駆動すると、前記可動スクロール3が公転運動
し、前記低圧管32からモータ側室6に吸入されるガス
冷媒などの吸入流体は、前記可動スクロール3と固定ス
クロール2との間の吸入口から、前記各スクロール2,
3間に形成される作動空間に吸入され、前記可動スクロ
ール3の公転運動で圧縮されて前記固定スクロール2の
吐出口2b及び前記隔壁13に設ける吐出弁35を介し
て吐出チャンバー14に吐出され、前記高圧管15を介
して外部に吐出されるのである。
【0026】また、前記駆動軸4の駆動により前記各ポ
ンプ12,18が作動し、前記潤滑ポンプ12の作動で
前記油貯溜室17内に貯溜される油を吸入し、前記第1
及び第2給油吐出管28、30から前記給油通路11に
給油され、軸受7aなどの給油箇所に潤滑油が供給され
るのである。
【0027】そして、給油箇所に給油された油は前記モ
ータ側室6に戻されると共に、前記吐出口2bから吐出
チャンバー14に吐出され、該チャンバー14で分離さ
れた油も前記油戻し管34を介して前記モータ側室6に
戻され、該モータ側室6の下部に貯溜されるが、この油
は、前記汲上ポンプ18の作動で前記モータ側室6に開
口する吸入口25aから吸入され、前記第1及び第2汲
上吐出路24,26を介して前記油貯溜室17に汲上げ
られるのである。
【0028】この結果、前記モータ側室6に貯溜される
油の油面高さは、前記吸入口25aの開口高さに抑えら
れるのであり、つまり、前記吸入口25aを前記モータ
側室6の底部近くに開口させることにより、前記油面高
さを、前記モ−タ5の回転部分、即ち、ロータ5a及び
バランスウェイト36、37の回転軌跡より低くできる
のであり、しかも、前記油貯溜室17は、横形ケーシン
グ1の外周りに形成しているから、充分な油量を確保で
きるのであり、その上、前記油貯溜室17は前記外側ケ
ーシング16の外筒径方向に形成され、この油貯溜室1
7に潤滑ポンプ12の吸入口29aを開口するのである
から、無効油量を少なくできるのであって、潤滑油の充
填量に対する有効油量を充分確保できるのである。
【0029】しかも、前記モータ側室6の油面高さは常
時低くできるから、前記回転部分による油撹拌はなく、
油撹拌によるモ−タ入力の増大や油上りも回避できる。
【0030】また、図1に示す実施例のように、低圧管
32を外側ケーシング16の油貯溜室17に開口させる
ことにより、低圧管32から外側ケーシング16内に導
入した吸入流体が、ケーシング1におけるモータ5の内
装部周りを流通することになり、従って、この吸入流体
により前記モータ5を冷却できるのであり、また、この
ようにモータ5を冷却できながら、前記吸入流体を横形
ケーシング1のモ−タ側室6に導入しないため、横形ケ
ーシング1内の潤滑油が吸入流体に混じって油上がりに
なるのも防止できるのである。
【0031】次に図4に示した第2実施例を説明する。
【0032】この第2実施例は一つの潤滑ポンプ40を
利用して給油通路11への給油と、前記油貯溜室17へ
の油の汲上げとを共用したもので、共通部品については
図1、2に示した第1実施例と同一符号を用いている。
【0033】即ち、図4に示した第2実施例は第1実施
例と同様、第2軸受ハウジング10にポンプインナー4
0aとポンプアウター40bとから成り、トロコイド形
式の潤滑ポンプ40を組付けたもので、前記第2軸受ハ
ウジング10のボス部10aの端面に結合する端板22
には、該端板22に設ける吐出路41を、前記押え19
に設ける給油側吐出路42と、前記軸受ハウジング10
に設けられ、前記油貯溜室17に開口する汲上側吐出路
43とに連通させており、また、前記端板22に設ける
第1吸入路44を前記第2軸受ハウジング10に設けら
れ、前記モータ側室6に開口する吸入口45aをもった
第2吸入路45に連通させる一方、前記ケーシング1の
下部に、前記油貯溜室17を前記モ−タ側室6の下部に
連通する連通路46を設けて、前記油貯溜室17から前
記連通路46を介してモ−タ側室6に流れる排出油量Q
1より前記第2吸入路45から油貯溜室17へ汲上げら
れる汲上油量Q2を大きくし、かつ、前記潤滑ポンプ4
0の吸入油量Q3を、前記排出油量Q1と、前記給油箇
所及び油戻し管34から前記モ−タ側室6に返戻される
戻り油量Q4とのトータル油量(Q1+Q4)以上とし
て、前記モ−タ側室6に返戻される油を前記油貯溜室1
7に強制的に給送できるようにしている。
【0034】以上の構成によれば、一つの前記潤滑ポン
プ40により給油箇所への給油が行えながら、モータ側
室6に返戻される油を油貯溜室17に強制的に給送する
油強制送り機構を兼用できるのであるから、第1実施例
に比較して部品点数を減らすことができ、それだけコス
トダウンが可能となる。
【0035】尚、以上説明した実施例では、外側ケーシ
ング16の油貯溜室17に低圧管32を開口させたが、
この低圧管32は、前記横形ケーシング1のモ−タ側室
6に開口させるか、又は、前記スクロール2、3の低圧
側に直接開口させてもよい。
【0036】又、以上説明した実施例は何れも冷媒圧縮
機に適用した例を示したが、その他の圧縮機及び膨張機
にも適用できる。
【0037】また、前記スクロール2、3のうち、一方
のスクロール2を固定スクロールとし、他方のスクロー
ル3を可動スクロールとしたが、両スクロール2、3を
可動させてもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明は以上のように、横形ケーシング
1内に、スクロール2、3と、これらスクロール2、3
の少なくとも一方を駆動する駆動軸4をもったモ−タ5
とを内装すると共に前記スクロール2、3の低圧側に連
通する低圧管32及び高圧側に連通する高圧管15を設
け、前記駆動軸4の給油通路11に潤滑油を供給する潤
滑ポンプ12を設けて成る密閉横形スクロール流体機械
において、前記ケーシング1の外周りに、該ケーシング
1の内部空間と画成した外側ケーシング16を設けて、
該外側ケーシング16内に油貯溜室17を形成すると共
に、前記給油通路11から前記ケーシング1内に返戻さ
れた油を前記油貯溜室17に強制的に給送する油強制送
り機構を設ける一方、前記潤滑ポンプ12の吸入口を前
記油貯溜室17に開口させ、前記油強制送り機構による
給送量を前記潤滑ポンプ12による給油量より大きく設
定したのであるから、充分な油量の確保ができ、それで
いて、前記ケーシング1内の油面高さを低くできなが
ら、有効油量を確保できるのである。
【0039】従って、横形における油不足による潤滑不
良の問題は解消できるし、また、運転条件によって油面
高さが上昇しても、回転部分が油面に浸かるのを回避で
き、この回転部分での油撹拌をなくすることができるの
であって、この油撹拌によるモ−タ入力の増加や油上が
りの問題も解消できるのである。
【0040】また、前記外側ケーシング16の上方で、
モータ5の内装側に低圧管32を開口させると共に、前
記横形ケーシング1のスクロール側に連通孔33を設け
て、前記外側ケーシング16を前記スクロール2、3の
低圧側に開口させた場合は、低圧管32から外側ケーシ
ング16内に導入した吸入流体が、ケーシング1におけ
るモータ5の内装部周りを流通することになり、従っ
て、この吸入流体により前記ケーシング1内のモータ5
を冷却できるのであり、また、このようにモータ5を冷
却できながら、前記吸入流体を横形ケーシング1のモ−
タ側室に導入しないため、横形ケーシング1内の潤滑油
が吸入流体に混じって油上がりになるのを防止できるの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断面図。
【図2】第1実施例の要部の拡大断面図。
【図3】軸受ハウジングのみの側面図。
【図4】第2実施例を示す一部省略縦断面図。
【図5】従来例を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 横形ケーシング 2 スクロール 3 スクロール 4 駆動軸 5 モ−タ 11 給油通路 12、40 潤滑ポンプ 15 高圧管 16 外側ケーシング 17 油貯溜室 32 低圧管 33 連通孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】横形ケーシング1内に、スクロール2、3
    と、これらスクロール2、3の少なくとも一方を駆動す
    る駆動軸4をもったモータ5とを内装すると共に、前記
    スクロール2、3の低圧側に連通する低圧管32及び高
    圧側に連通する高圧管15を設け、前記駆動軸4の給油
    通路11に油を供給する潤滑ポンプ12を設けて成る密
    閉横形スクロール流体機械であって、前記ケーシング1
    の外周りに、該ケーシング1の内部空間と画成した外側
    ケーシング16を設けて、該外側ケーシング16内に油
    貯溜室17を形成すると共に、前記給油通路11から前
    記ケーシング1内に返戻された油を前記油貯溜室17に
    強制的に給送する油強制送り機構を設ける一方、前記潤
    滑ポンプ12の吸入口を前記油貯溜室17に開口させ、
    前記油強制送り機構による給送量を前記潤滑ポンプ12
    による給油量より大きく設定していることを特徴とする
    密閉横形スクロール流体機械。
  2. 【請求項2】外側ケーシング16は、横形ケーシング1
    の外周を取囲む外筒から成り、この外側ケーシング16
    の上方で、モータ5の内装側に低圧管32を開口させる
    と共に、前記横形ケーシング1のスクロール側に、前記
    外側ケーシング16を、前記スクロール2、3の低圧側
    に開口する連通孔33を設けている請求項1記載の密閉
    横形スクロール流体機械。
JP15966592A 1992-06-18 1992-06-18 密閉横形スクロール流体機械 Withdrawn JPH062673A (ja)

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