JPH06264535A - 耐力壁パネルおよび,パネルの縦枠部材を構成要素とする複 合柱を軸組構法に組込んで築造した木造建物およびその構築 方法。 - Google Patents

耐力壁パネルおよび,パネルの縦枠部材を構成要素とする複 合柱を軸組構法に組込んで築造した木造建物およびその構築 方法。

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JPH06264535A JP9352193A JP9352193A JPH06264535A JP H06264535 A JPH06264535 A JP H06264535A JP 9352193 A JP9352193 A JP 9352193A JP 9352193 A JP9352193 A JP 9352193A JP H06264535 A JPH06264535 A JP H06264535A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 木造建築の軸組構法において,壁体部の構成
をパネル化することによって,現場作業を省力化し,工
期の短縮を図り,工事費の節減を期する。 【構成】 少なくとも,両側方部に両端にほぞ部2を延
設した縦枠部材3を配置し,該縦枠部材2と,所定の間
柱を配置した横枠部材5とにより壁体枠6を形成し,該
壁体枠6の間柱間4に断熱材7を介装し,該断熱材7の
内側又は外側に構造用面材8を結合し,ほぞ部2を横架
部材5に嵌装すると共に,該構造用面材8の端縁部を,
上記壁体枠6及び隣接する横架材10の端縁部に設けた
シヤクリ面10aに係合させ,該部を覆装し,該縦枠部
材3を構成要素とする複合柱と,すみ柱及び所要の通し
柱とを軸組構法に組込んで一体的に結合したことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,木造建築の軸組構法に
おける壁体構造の要素たる耐力壁パネルおよび該耐力壁
パネルの縦枠部材を複合柱の構成要素とした複合柱を軸
組構法に組込んで築造した木造建物ならびにその構築方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】木造建築において,柱,土台,桁,梁等
を基本に組立てていく軸組構法における壁体部は,古
来,小舞い壁,大壁小舞い,木ずり壁等種々の工法が知
られ,広く実施されて来た。しかし,これらの工法は長
所もあるが,何れも壁下地作業が複雑であり,塗り壁の
乾燥期間もあり,建築現場において,所定の工程順に沿
って作業を進める必要があるため,季節および天候に影
響を受け易く,したがって,工期の伸張を余儀なくされ
た。
【0003】そこで,壁下地作業を簡素化しおよび早期
乾燥性の素材を使用し,工期の短縮化を図るために,柱
材間に所定の間柱,筋かい部材を配置した壁体空間部
に,断熱材を充填または介装して,外側にアスファルト
ルーフィング,メタルラス等を張設した上,セメントモ
ルタル仕上げを施すか,或いは,軽量コンクリートパネ
ル(ALC板)等を覆装する工法が提案されている。例
えば(実開昭58−69624号,実開昭59−146
421号公報) しかし,これらの提案は,個々の壁体材料および関連付
属材料の現場搬入,組立て,養生期間或いは跡作業等の
現場作業が多く,季節,天候に影響を受け易く,さら
に,気密性,断熱,遮音性,とくに横ゆれ,耐加重性に
ついて難点を免れなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は,上記
公知の技術に内在した課題を克服することのできる耐力
壁パネルおよび該壁パネルの縦枠部材を複合柱の要素と
する複合柱を軸組構法に組込んで得た木造建物ならびに
その構築方法を供することである。即ち,壁体の形成作
業の大部分を工場生産とし,建築現場においては,主と
して壁体空間に装着作業を行うことによって,季節,天
候の影響を少なくし,工期を短縮し,省力化によって工
費の低減化を図ることである。さらに,構造用面材を軽
量化し装着作業を省力化すると共に,耐震,断熱,遮音
性に富む耐力壁パネルおよび該パネルの縦枠部材を要素
とする複合柱を軸組構法に組込んで木造建物を供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる耐力壁パ
ネルの特徴は,壁体パネルを構成する壁体枠の少なくと
も両側縦部材を,柱材の一部で形成し,該両側部の縦枠
部材が,直列または90℃曲設されて隣接して配置され
る他の壁パネルの側方の縦部材と,接合して一体的に固
着され,互いに複合し共同して一本の柱材として機能さ
せることであり,そして,該両側の縦部材は,その上,
下端部にほぞ部を延設してあり,該ほぞ部が,土台,桁
又は梁部材等の隣接する横架材に予め設けたほぞ穴にそ
れぞれ装嵌され結合させると共に,該横架材に予め設け
たダボ孔とほぞ部に該ダボ孔と連通するようにした孔部
とにドラフト筋を介して係止する。さらに,両側に隣接
して接合する該パネルの縦枠部材は,その接合面部に気
密および断熱手段ならびに座屈防止手段を具えた技術を
結合する。次に,上記縦枠部材と,所定の間柱を配置し
た横枠部材とによって壁体枠を形成し,上記間柱の間に
断熱材を介して構造用面材を結合し,該構造用面材の反
対側に防湿性薄膜およびまたは化粧板を壁体枠に一体的
に糊着又は釘着等により結合すると共に,該構造用面材
の縁辺部を,壁体枠および隣接して配置される桁,梁等
の横架部材の端縁部を覆装して係合させ固着させる。
【0006】次に,窓部等の開口部を設ける壁体部は,
両側方部に,柱部材の一部からなる縦枠部材と,上,下
横枠部材とにより壁体枠を形成し,該壁体枠の内郭部に
サッシュ等の建具枠を適宜装着すると共に,該建具枠の
外郭と壁体枠の内郭との空間部に,所定の間柱を配置
し,及び,該間柱の外側に断熱材を介して構造用面材を
配置し,該構造用面材の反対側に防湿性薄膜およびまた
は化粧板を壁体枠に一体的に結合し,該構造用面材の縁
辺部を壁体枠および隣接する横架部材の端縁部を覆装し
て係合させる。なお,上記構造用面材の縁辺部を両側枠
部材および隣接して連結配置される横架部材の内郭角部
には適宜のシヤクリ面を削設しておき,該シヤクリ面と
構造用面材の縁辺部とを互いに係合させることが望まし
い。
【0007】
【作用】耐力壁パネルを構成する壁体枠は,少なくとも
両側方部に柱部材の全部又は一部を縦部材として形成さ
れ,該縦部材は,互いに隣接して接合する接合面が,気
密,断熱,および座屈防止手段を具えているため,強固
な複合柱として機能し,その上,下端部に設けたほぞ部
によって,土台,桁,梁等の横架部材に予め設けたほぞ
穴に嵌装され,かつ,該ほぞ部は横架材と互いに緊締さ
れているため,壁パネルに対し横ゆれならびに鉛直方向
からの加重および衝撃に対し,強度を発揮できる。次
に,壁体枠は,間柱の外側および又は内側に断熱材を介
して構造用面材を配置し,該構造用面材の反対側に,防
湿性の薄膜および又は化粧板を,壁体枠と一体的に結合
させ,とくに,該構造用面材の縁辺部を壁体枠および隣
接する横架部材の端縁部に,予め設けたシヤクリ面に覆
装して係合させたので,該構造用面材は柱,梁等と一体
的に連結され,該パネルに平行なねじれ等の応力に堪
え,耐震効果を改善できる。さらに,断熱材を介装して
いるため,断熱,遮音,気密性効果を奏する。
【0008】
【実施例1】本発明の好ましい実施例について図面を参
照して説明する。本発明に係わる耐力壁パネル(1)
は,壁体部の所定の面積に応じて図1〜2に示すよう
に,少なくとも両側方部に,上,下端部にほぞ部
(2),(2)を延設した複合柱部材の一部(断面柱材
の半割)からなる縦枠部材(3),(3)を,図3に示
すように, 形成し,該あいじやくり面(3a),(3a)の間隙部
に,例えば,ゴム,合成ゴムおよび又は可撓性合成樹脂
材料の薄板(3b)を介装し,或いは,適宜の粘着剤を
充填することによって,該あいじやくり面(3a),
(3a)における間隙をなくし,一体的に結合して配置
し,該縦枠部材(3),(3)と,所定の間柱(4),
(4)を配置した上,下の横枠部材(5),(5)とに
より,壁体枠(6)を形成し,該壁体枠(6)の間柱
(4),(4)間に,断熱材(7)を介装して,又は内
側に(図は外側)例えば,シージングボード(軟質繊維
板JISA5909.密度0.9g/cm未満,少なく
とも厚さ12/mm)のような構造用面材(8)を配置
し,壁体枠(6)に固定すると共に,上記縦枠部材
(3),(3)の縁辺部を,上記壁体枠(6)の内郭部
に設けたシャクリ面(9),(9)並びに同(10
a),(10a)に結合すると共に,壁体枠(6)の縦
枠部材(3),(3)のほぞ部(2),(2)を隣接す
る横架部材(10),(10)に設けたほぞ穴(11)
に嵌装し,該構造用面材(8)の縁辺部を,縦枠部材
(3),(3)および隣接して連結する横架部材(1
0),(10)の内郭端縁部に設けたシヤクリ面(10
a),(10a)を覆装して該壁パネル(1)と建物躯
体部とを一体的に結合した構成とする。
【0009】
【実施例2】上記実施例1における耐力壁パネル(1)
の両側方部に配置する縦枠部材(3),(3)の構成に
おいて,互いに隣接して結合する面に,あいじやくり面
を形成して結合することに替え,別の実施例として,図
4に示すように,隣接して互いに結合する縦枠部材
(3),(3)の接合部の長手方向に一つ又は複数個の
(図は一つ)互いに対応する位置に,断面が縦長の凹溝
(U),又は横長の凹溝(U)或いは,コ字状の凹
溝(U)を長手方向に連設するか,又は端部或いは胴
部の所要箇所に設け,該凹溝(U),(U)或いは
(U)の間隙部に,これと対応して嵌装することので
きる剛性の係合用部材(18)を装嵌し,適宜の糊剤を
介して糊着一体化する構成とすることができる。これに
よって,実施例1におけるあいじやくり面を削設する作
業に比し,凹溝部を省力化して削設し,および該あいじ
やくり面削設において生ずる縦枠部材((3),(3)
の半割材の断面に生ずる削り損失を免れることができ
る。さらに該凹溝(U),(U)又は(U)等の
間隙部に,これと相似の係合用部材(18)を嵌装糊着
することによって,該係合用部材(18)が縦枠部材
(3),(3)の接合部の間隙を鉛直方向に係止結合さ
れるため,該複合柱の許容座屈荷重を著しく改善すると
共に,該係合用部材(18)によって縦枠部材(3),
(3)間の間隙部を遮断するので,該間隙部からの外気
又は湿気等を遮断することができる。
【0010】
【実施例3】さらに又,上記縦枠部材(3),(3)の
結合面の構成を,図5に示すように,縦枠部材(3),
(3)の接合する対応部に,一つ又は複数個の(図は一
つ)互いに対応する断面H字状の凹溝(U)又はひよ
うたん千切り状の凹溝(U)等の蟻溝部を,長手方向
に線状に連設或いは両端部付近に刻切すると共に,該凹
溝(U)又は(U)に嵌合するようにした断面H型
又はひょうたん千切り型等の剛性の係合用部材(18)
を嵌装糊着し,或いはスチレンその他高分子複合材を充
填して縦枠部材(3),(3)の接合面の間隙部を鉛直
方向に係着することによって,複合柱としての許容圧縮
荷重を著しく改善させることもできる。
【0011】
【実施例4】上記縦枠部材のほぞ部の構成において,別
の実施例として,図6,図7に示すように,壁体枠
(6)の縦枠部材(3),(3)の端部に延設したほぞ
部(2),(2)と,隣接する横架部材(10),(1
0)との装着部は,かすがい(12),(12)図1)
により緊締することもできるが,該ほぞ部(2),
(2)に予めダボ孔(2a),(2a)を設けると共
に,該ほぞ部(2),(2)と互いに装着される隣接す
る横架部材(10),(10)に設けたほぞ穴(11)
に近接した横架部材(10),(10)の斜方向から上
記ほぞ部(2),(2)に設けたダボ孔(2a),(2
a)に連通するダボ孔(2b),(2b)を設け,該ダ
ボ孔(2b),(2b)同(2a),(2a)に,ドラ
フト筋(2c)を挿通して互いに緊締することによっ
て,該縦枠部材(3),(3)からなる複合柱と隣接す
る横架部材(10),(10)との装着部における引抜
き強度を著しく増加することができる。
【0012】
【実施例5】上記壁パネル(1)の別の実施例として,
図7,8に示すように,隅角部に配置するすみ柱材(1
3)の内角の鉛直方向に壁パネルを配置結合するに当っ
ては,該すみ柱材(13)の内角鉛直面に沿って,上,
下端部にほぞ部(2),(2)を延設した左,右の縦枠
部材(3),(3)と上,下方向の横枠部材(5),
(5)とにより,壁体枠(6)を形成し,上記実施例1
に準じて,該壁体枠(6)の内郭空間部に,断熱材
(7)を介して外側に構造用面材(8)を壁体枠(6)
に結合し,すみ柱材(13)と壁体枠(6),(6)と
を鉛直方向に一体的に結合して隅角部用の壁パネル(1
a)を配置することができる。したがって,上記の壁パ
ネル(1a)は,すみ柱材(13)に鉛って配置するほ
かに,壁体部に通し柱を配置する場合において該通し柱
に沿った壁体部に壁体パネル(1a)を配置結合するこ
とができる。
【0013】なお,上記のすみ柱材(13)又は通し柱
に沿って該壁パネル(1a)を配置するに際しては,す
み柱(13)又は通し柱の配置隣接する接合面と,隣接
する縦枠部材(3),(3)の接合面には,予め該隣接
面の互いに対応する位置に,適宜の凹溝(U),(U
),(U)等を凹刻し,該対応する凹溝(U
(U),(U)等に適合する係合用部材(18)を
嵌装して該接合面に鉛直方向に係着することが望まし
い。
【0014】
【実施例6】次に,上記実施例のさらに別の実施例とし
て,図9,10に示すように,壁体枠(6)の内郭の適
宜の空間部に,建具枠(14)を壁体枠(6)に一体的
に結合し,開口面(15)を形成した壁パネル(1)を
構成して実施することもできる。
【0015】さらにまた,上記壁体枠の外側にのみ構造
用面材(8)を配置して壁パネル(1)を構成すること
に代え,別の実施の態様として,図1,2および7,8
に示すように,壁体枠(6)の間柱(4),(4)間
に,断熱材(7)を介して外側に構造用面材(8)を配
置すると共に,壁体枠(6)の内側に,例えば,塩化ビ
ニールシート(16)その他防湿性の薄膜およびまた
は,化粧板(17)を糊着或いは釘着することによっ
て,介装した断熱材(7)の散逸を妨げるとともに,断
熱材(7)の吸湿を少なくし,結露現象を防止させるこ
とができる。
【0016】本発明に係わる壁パネルを使用して壁体を
構成する場合においては,建物の壁体空間を形成する柱
および土台,梁,桁等の横架部材(10),(10)の
屋外側の内郭角部に,予め,構造用面材(8)の厚みに
対応するシヤクリ面(10a),(10a)を切欠し,
および,壁体枠(6)の両側方部の縦枠部材(3),
(3)のほぞ部(2),(2)に対応する隣接の横架部
材(10),(10)にほぞ穴(11),(11)を設
け,縦枠部材(3),(3)の両側ほぞ部(2),
(2)を該横架部材(10),(10)のほぞ穴(1
1),(11)に装嵌して,壁体空間部に壁パネル
(1)を配置すると共に,横枠部材(5),(5)の端
縁部に露出させた構造用面材(8)の縁辺部を横架部材
(10),(10)の上記内郭角部に切欠したシヤクリ
面(10a),(10a)に係合させながら適宜糊着す
るかまたは,釘着することによって,壁パネル(1)の
縦枠部材(3),(3)は互いに結合して一体化した複
合柱として,隅角柱,通し柱と共同して軸組構法に組込
まれ,建物の柱,桁,梁等の躯体部と密に嵌着され,一
体的に係合緊締される。したがって,上記構造用面材の
外側には,公知のセメントモルタル仕上げ,或いは,軽
量コンクリートパネルその他適宜の外壁材を覆装し一層
堅固な木造建築物を得られる。
【0017】
【発明の効果】本願の発明は,上記の構成を有するの
で,下記の効果を奏する。所望の壁体空間に,間柱,筋
かい,断熱材等を建築現場で取付ける壁下地作業を省
き,予め工場生産によって壁パネルを生産し,該壁パネ
ルを建築現場に移送しこれを,所定の壁体空間に嵌装係
止するので,作業が省力的で,工期の短縮に寄与するこ
とができる。
【0018】壁パネルの両側方の縦枠部材の端部ほぞ部
が,隣接の横架材に設けたほぞ穴に装嵌され躯体部と一
体的に結合され,かつ,壁パネルの構造用面材の縁辺部
が,縦枠部材の内郭角部および隣接する横架部材の内郭
角部に設けたシヤクリ面に係合嵌着されているため,壁
面に鉛直方向の応力に強く,また,軸方向に対するねじ
れ現象に対して耐力を具えているので,筋かいを施工せ
ずとも耐震上効果的である。
【0019】壁パネルの構造用面材の縁辺部が,縦枠部
材の内郭角部および,隣接する横架材の内郭角部に設け
たシヤクリ面部に装嵌係止し,よって構造用面材の外表
面が柱材,横架材等の外面に平行し,外壁作業におい
て,メタルラス等の下地作業が容易であり,又モルタル
作業も容易で,塗装作業後において亀裂等の発生を防止
できる。
【0020】さらに,本発明に係わる壁パネルは,断熱
材の外側又は内側に構造用面材を配置し,内側に防湿性
のシートを配置して,断熱材との間に空間部を気密に設
けたので,断熱材の散逸または吸湿による結露現象を妨
げ,また上記空間部と床下空間および屋根裏空間との連
通が容易で,これらを互いに連通させることによって,
季節に応じて,寒暖の空気を循環させ,居住空間の室温
の調節を改善することもできる等種々の工業的効果を奏
する。
【0021】本発明に係る複合性について,平成4年2
月,信州大学工学部社会開発工学科による「複合圧縮材
としての柱の構造計算と確性実験」の結果は,「建築基
準法施行令第4条の規定にのっとり,構造計算検討結果
は次の通りである。(抜粋) 本構法における柱断面は,2−50×100,べいつが
材長L=2650の両端をほぞ差しとし,材中央で個材
をボルト(M8)止めすると共に,途中2ケ所を釘(N
90)止めして一体化している。さらに,柱には耐力壁
を構成するシージングボードまたは石膏が釘接合されて
いる。 1.比較の対象とするため,通常の在来軸組構法に用い
る単一圧縮材の短期許容座屈荷重を求める。 断面 100×100 材長L=2650 材種 べいつが 短期許容圧縮応力度 fc=130k
g/cm 短期許容座屈応力度 sfk=nfc=0.383×1
30=49.8kg/cm 従って,柱の短期許容圧縮荷重spkは次の通りとな
る。 spk=sfk.A=49.8×100=4980kg
=4.98t 2.複合圧縮材(2−50×100)の許容座屈荷重 強軸まわりの短期許容座屈荷重 強軸(X−X軸)まわりの座屈荷重の計算は,単一材と
まったく同じであり,柱の短期許容座屈荷重spk=
4.98tとなる。 3.結論 以上の計算結果から,本構法における柱の許
容圧縮荷重は,通常用いられる単一柱の許容圧縮荷重と
同じ値をとることができる。」とのことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】壁パネルの一部欠截正面図である
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】互いに隣接する縦枠部材の接合部の状態を示す
複合柱の拡大横断説明図である。
【図4】実施例2における隣接する縦枠部材の接合部の
状態を示す複合柱の拡大横断説明図である。
【図5】実施例3における隣接する縦枠部材の接合部の
状態を示す複合柱の拡大横断説明図である。
【図6】実施例4における縦枠部材の端部に延設したほ
ぞ部と,隣接する横架部材に設けたほぞ穴部との装着状
態を示す一部欠截拡大横断説明図である。
【図7】実施例4における縦枠部材の端部に延設したほ
ぞ部と,隣接する横架部材に設けたほぞ穴部との装着状
態を示す一部欠截拡大縦断説明図である。
【図8】隅角部用の壁パネルの一部欠截正面図である。
【図9】図8のB−B線における断面図である
【図10】開口部を具える壁パネルの正面図である。
【図11】図10のC−C線における断面図である。
【符号の説明】 1:壁パネル 1a:隅角部用壁パ
ネル 2,2:ほぞ部 2a,2b:ダボ孔 2C:ドラフト筋 3,3:縦枠部材 3a:あいじやくり面 3b:薄板 4,4:間柱 5,5:横枠部材 6:壁体枠 7:断熱材 8:構造用面材 9,9:シャクリ面 10,10:横架部材 10a,10a:シャ
クリ面 11,11:ほぞ穴 12,12:かす
がい 13:すみ柱材 14:建具枠 15:開口面 16:シート 17:化粧板 18:係合用部材 U,U,U,U,U:凹溝

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端部にほぞ部を延設し,長手方向接合面
    部に気密性断熱手段および応力補強手段を具え,隣接し
    て互いに結合することによって,複合柱の構成要素とな
    るようにした縦枠部材を形成し,該縦枠部材と所定の間
    柱を配置した横枠部材とにより,壁体枠を形成すると共
    に,該壁体枠の内郭空間部に,断熱材を嵌装し,該壁体
    枠の内側および又は外側に,構造用面材を配置結合し,
    および構造用面材の縁辺部によって,壁体枠および隣接
    する横架部材の端縁部を覆装して結合するようにしたこ
    とを特徴とする耐力壁パネル。
  2. 【請求項2】 隣接して互いに結合する縦枠部材の接合
    部にあいじやくり面を形成すると共に,該あいじやくり
    面の間隙部に気密性断熱材を充填した請求項1記載の耐
    力壁パネル。
  3. 【請求項3】 隣接して互いに結合する縦枠部材の接合
    部の対応部に,一つ又は数個の対応する凹溝部を削設す
    ると共に該対応した凹溝部に,気密性断熱材を充填しお
    よび又は係合用部材を嵌装した請求項1記載の耐力壁パ
    ネル。
  4. 【請求項4】 隣接して互いに結合する縦枠部材の接合
    面の対応部に,一つ又は複数個の互いに対応する蟻溝部
    を対設すると共に,該対応した蟻溝部に剛性の係合用部
    材を嵌装し,および又は気密性断熱材を充填した請求項
    3記載の耐力壁パネル。
  5. 【請求項5】 端部にほぞ部を延設し,長手方向接合面
    部に気密性断熱手段および又は応力補強手段を具え,隣
    接して互いに結合することによって,複合柱の構成要素
    となるようにした縦枠部材を形成し,該縦枠部材と所定
    の間柱を配置した横枠部材とにより壁体枠を形成すると
    共に,該壁体枠の内郭空間部に,断熱材を嵌装し,該壁
    体枠の内側又は外側に,構造用面材を配置結合し,およ
    び該構造用面材の縁辺部によって,壁体枠および隣接す
    る横架部材の端縁部を覆装して結合するようにした耐力
    壁パネルにおいて,上記縦枠部材の端部に延設したほぞ
    部に,予めダボ孔を設け,該ほぞ部に隣接する横架部材
    のほぞ穴に近接した位置に,予め,上記ほぞ部に設けた
    ダボ孔に連通するダボ孔を設け,該各ダボ孔にドラフト
    筋を挿通し,ほぞ部と横架部材とを互いに緊締するよう
    にしたことを特徴とする耐力壁パネル。
  6. 【請求項6】 隣接して互いに結合することによって複
    合柱の構成要素となるようにした縦枠部材の長手方向結
    合面の対応部に,互いに対応する凹溝部を削設し,該凹
    溝部に係合部材および又は気密性断熱材を充填した縦枠
    部材と,所定の間柱を配置した横枠部材とにより,壁体
    枠を形成し,該壁体枠の内郭空間部に,断熱材を嵌装す
    ると共に,該壁体枠の内側および又は外側に,構造用面
    材を配置結合した耐力壁パネルを形成し,該パネルの縦
    枠部材を構成要素とした複合柱を,所要の位置に配置す
    るすみ柱および又は通し柱と共に,軸組構法に組込んで
    築造したことを特徴とする木造建物。
  7. 【請求項7】 隣接して互いに結合することによって複
    合柱の構成要素となるようにした縦枠部材の長手方向接
    合部の対応部に,互いに対応する凹溝部を削設し,該凹
    溝部に,係合部材および又は気密性断熱材を充填した縦
    枠部材と,所定の間柱を配置した横枠部材とにより,壁
    体枠を形成し,該壁体枠の内郭空間部に,断熱材を嵌装
    すると共に,該壁体枠の内側および又は外側に,構造用
    面材を配置結合した耐力壁パネルを形成し,該パネルの
    縦枠部材を構成要素とした複合柱を所要の位置に配置す
    るすみ柱及び又は通し柱と共に,軸組構法に組込むこと
    を特徴とする木造建物の構築方法。
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