JPH0620935Y2 - 遊星歯車式変速装置 - Google Patents

遊星歯車式変速装置

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JPH0620935Y2
JPH0620935Y2 JP11890388U JP11890388U JPH0620935Y2 JP H0620935 Y2 JPH0620935 Y2 JP H0620935Y2 JP 11890388 U JP11890388 U JP 11890388U JP 11890388 U JP11890388 U JP 11890388U JP H0620935 Y2 JPH0620935 Y2 JP H0620935Y2
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JP
Japan
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gear
ring gear
planetary gear
sun gear
planetary
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JP11890388U
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修 亀田
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Mazda Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は遊星歯車式変速装置に関する。
(従来技術) 4輪駆動車において、主変速機の外に、エンジンから車
輪に伝達される駆動力の伝達比を低速状態または高速状
態に切替えるいわゆるH/L切替機構としての副変速機
をトランスファー装置内に内蔵しているものがある。そ
してこの副変速機には、内側のサンギヤと、ケースに固
定された外側のリングギヤと、上記サンギヤとリングギ
ヤとの双方に噛合して遊星運転を行なう複数のプラネタ
リギヤとを備えた遊星歯車式変速装置が用いられること
が多い。
このような遊星歯車式変速装置では、減速時(低速時)
には、そのサンギヤが入力軸に連結され、プラネタリ
(ピニオン)ギヤを担持し、出力軸に連結されているキ
ャリアから減速された駆動力が得られるようになってい
る。また非減速時(高速時)には、サンギヤはフリーに
されるとともにキャリアが入力軸に連結されてて入力軸
と出力軸とが直結されるようになっている。
ところで、上記非減速時(直結時)にもリングギヤがケ
ースに固定されていると、キャリアに担持されたプラネ
タリギヤが高回転で回動されるため、プラネタリギヤの
耐久性が問題になってくる。そこで例えば実開昭61−
36748号公報に開示されているように、直結時には
リングギヤのケースに対する係着を解除するように構成
した遊星歯車式変速装置が提案されている。
しかしながら、直結時にリングギヤをフリーにすると、
サンギヤおよびリングギヤが遊転し、これに伴ってプラ
ネタリギヤとの間で歯打音が発生するという新たな問題
を生じた。
(考案の目的) そこで本考案は、遊星歯車機構のリングギヤが係脱可能
に固定部材に係着され、非減速時にはリングギヤの固定
部材に対する係着が解除されるように構成された遊星歯
車式変速装置において直結時に発生する上記歯打音を低
減することを目的とする。
(考案の構成) 本考案は、非減速時(直結時)に駆動力伝達経路から除
外される歯車に、すなわちサンギヤまたはリングギヤに
これを噛合する歯車すなわちプラネタリギヤとの間のバ
ックラッシュを防止する手段を設けたことを特徴とす
る。
(考案の効果) 本考案によれば、直結時に駆動力伝達経路から除外され
る歯車のバックラッシュがなくなり、歯打音の発生を防
止することができる。
(実施例) 以下、本考案の実施例について図面を参照して説明す
る。
第3図、第4図は4輪駆動車のトランスファー装置にお
ける本考案が適用される遊星歯車式の副変速機と、その
後方に配設された遊星歯車式のセンタデフとの構成を示
すスケルトン図で、第3図では副変速機が直結状態にあ
り、第4図では副変速機が減速状態にある。
このトランスファー装置は、主変速機1のケースに連設
されたトランスファーケース2を有し、このケース2内
には、主変速機1の出力軸1aにスプライン結合されて
この出力軸1aと同一線上に配置された入力軸3と、こ
の入力軸3と同一線上に配置された後輪側出力軸4とが
回転自在に支持されている。5はエンジンから車輪に伝
達される動力の伝達比を低速状態(減速状態)または高
速状態(直結状態)に切替えるための副変速機で、この
副変速機5は、後輪側出力軸4上に回転自在に支承され
た内側のサンギヤ6と、外側のリングギヤ7と、これら
サンギヤ6およびリングギヤ7に噛合して遊星運動を行
なう複数のプラネタリ(ピニオン)ギヤ8と、プラネタ
リギヤ8を回転自在に担持してこの副変速機5の出力軸
を構成するキャリア9とを有する遊星歯車機構からな
る。なお、副変速機5の後方には遊星歯車式のセンタデ
フ10が配設されており、このセンタデフ10は出力軸
4にスプライン結合されたサンギヤ11と副変速機5の
キャリア9にスプライン結合されたリングギヤ12との
間に互いに噛合する2個のプラネタリギヤ13a,13
bを1組とする複数組のプラネタリギヤを備えており、
一方のプラネタリギヤ13aはサンギヤ11に噛合し、
他方のプラネタリギヤ13bはリングギヤ12に噛合し
ている。プラネタリギヤ13a、13bはキャリア14
に回転自在に担持されている。そしてサンギヤ12から
入力される駆動力がサンギヤ11とキャリア14とから
出力され、サンギヤ11が連結された後輪側出力軸4
と、キャリア14に切替機構を介して連結される前輪側
出力軸(図示は省略)とにそれぞれ駆動力が得られるよ
うになっている。
第1図は本考案の第1実施例に係る遊星歯車式副変速機
5を第3図に対応する直結状態で示す断面図で、第2図
はその要部拡大図である。第1図および第2図に示すよ
うに、ニードルベアリング15を介して後輪側出力軸4
に回転自在に支承されたサンギヤ6の前端部外周面には
スプライン歯部6aが形成され、キャリア9の前端内周
面にはスプライン歯部9aが形成れている。また入力軸
3の後端部外周面には上記サンギヤのスプライン歯部6
aと同径のスプライン歯部3aが形成され、このスプラ
イン歯部3aには、後端部でサンギヤのスプライン歯部
6aに噛合可能な内周スプライン歯部16aを有するス
リーブ16が前後方向(入力軸3および後輪側出力軸4
の軸線方向)に摺動自在にかつ回転一体にスプライン結
合されている。スリーブ16の後端外周面には上記キャ
リアのスプライン歯部9aに噛合するスプライン歯部1
6bが形成されている。さらにリングギヤ7の前端部内
周面にスプライン歯部7aが形成され、このリングギヤ
7の前方のケース2の内周面に、リングギヤ7のスプラ
イン歯部7aと同径のスプライン歯部2aが形成されて
いる。このスプライン歯部2aには、後端部でリングギ
ヤのスプライン歯部7aに噛合可能な外周スプライン歯
部17aを有するスリーブ17が結合されているが、こ
のスリーブ17はその前端の環状部17bの内周面が前
記スリーブ16の外周面に回転自在に嵌着され、スリー
ブ16とともに前後方向に摺動可能になっている。
以上の構成において、スリーブ16を入力軸3上で摺動
させることにより、副変速機5の動力伝達比を高速状態
または低速状態に切替えるようになっている。すなわ
ち、第1図および第3図に示すように、スリーブ16を
前側の高速位置に位置づけて、その外周スプライン歯部
16bをキャリアのスプライン歯部9aに噛合させたと
きには、トランスファー装置の入力軸3がキャリア9を
介してセンタデフ10のリングギヤ12に回転一体に直
結され、入力軸3の回転が減速されずにセンタデフ10
のリングギヤ12に伝達されることにより、副変速機5
の動力伝達比は高速状態となる。そしてスリーブ16が
前側の高速位置に位置づけられた場合、スリーブ17は
リングギヤのスプライン歯部7aと非噛合状態となって
いるから、リングギヤ7のケース2に対する係着は解除
される。一方、スリーブ16を第4図に示すような後側
の低速位置に位置づけて、その内周スプライン歯部16
aをサンギヤのスプライン歯部6aに噛合させるととも
に、外周スプライン歯部16bとキャリアのスプライン
歯部9aとの噛合を解除したときには、スリーブ17も
後方へ移動して、その外周スプライン歯部17aがケー
スのスプライン歯部2aとリングギヤのスプライン歯部
7aとの双方に噛合するから、リングギヤ7はケース2
に固定される。したがって、入力軸3の回転がサンギヤ
6とプラネタリギヤ8とで間で減速されてキャリア9を
介してセンタデフ10のリングギヤ12に伝達されるか
ら、副変速機5の動力伝達比は低速状態となる。
副変速機5のサンギヤ6は、前述のように、ニードルベ
アリング15を介して後輪側出力軸4に回転自在に支承
されているが、さらにその前端面は、第1図および第2
図に示すように、後輪側出力軸4に固定されたフランジ
18にスラストニードルベアリング19を介して支承さ
れ、またサンギヤ6の後端面も後輪側出力軸4と一体に
形成されたフランジ部4aにスラストベアリング20を
介して支承されている。後輪側出力軸4の中心部には軸
線方向に沿って潤滑オイル通路21が形成され、このオ
イル通路21から直角方向に延びるオイル通路22、2
3が後輪側出力軸4に形成されてニードルベアリング1
5、19、20を潤滑するようになっている。そしてニ
ードルベアリング15の前方に形成されている後輪側出
力軸4の外周面とサンギヤ6との間の間隙24には、ゴ
ム材よりなるフリクションダンパ25が取付けられてい
る。このフリフクションダンパ25はサンギヤ6の内周
面に圧入嵌着され、そのリップ部25aが後輪側出力軸
4の外周面に接触していることにより、副変速機5が第
1図および第2図に示すような直結状態(高速状態)に
切替えられたときに、フリクションダンパ25と後輪側
出力4との間摺動抵抗によりサンギヤ6を制動し、これ
によりサンギヤ6の遊転を阻止して、バックラッシュに
もとづく歯打音の発生を防止している。さらにこのフリ
クッションダンパ25は、オイル通路22からニードル
ベアリング15に至るオイル通路を塞ぐように設けられ
ているため、オイル通路22からスラストニードルベア
リング19へ供給されるオイル量を増加させる作用も有
する。そしてニードルベアリング15に対しては、後方
のオイル通路23を通じて充分なオイルが供給されるよ
うになっている。
さらにリングギヤ7の後端面と、キャリア9にスプライ
ン結合されたセンタデフ10のリングギヤ12の前端面
との間には、第1図に示すように、スラストワッシャ2
6と、このスラストワッシャ26をリングギヤ7の後端
面に押圧して摺動抵抗を与えるウエーブワッシャ27と
が介装されている。このウエーブワッシャ27には、そ
の外周の複数箇所(例えば3ケ所)に後方へ向って突出
する爪27aが形成されておりこれに対応してセンタデ
フ10のリングギヤ12に設けられた複数の凹部12a
に上記爪27aが係入していることによりウエーブワッ
シャ27が上記リングギヤ12に保持されている。ま
た、スラストワッシャ26は、キャリア9の後端外周面
に形成されたスプライン歯部9bでセンタリングされて
いる。このような構成により、副変速機5が直結状態
(高速状態)とされたときに摺動抵抗によってリングギ
ヤ7を制動し、これによりリングギヤ7の遊転を阻止し
てバックラッシュにもとづく歯打音の発生を防止してい
る。
次に第5図、第6図は本考案の第2実施例におけるサン
ギヤ6の構成を示す断面図および斜視図で、前述の第1
実施例が、副変速機5の直結時に駆動力伝達経路から除
外されるサンギヤ6またはリングギヤ7を制動して歯打
音を防止しているのに対し、本第2実施例は、サンギヤ
6と同径で同一ピッチの歯を有する円環状のシザーズギ
ヤ30をサンギヤ6に回転自在に嵌着するとともに、シ
ザーズギヤ30には円弧状の切欠30aを、サンギヤ6
には上記シザーズギヤ30の切欠30aに対応する位置
に孔6bを設け、ねじりスプリング31の一端を切欠3
0aの端縁に係着し、他端をサンギヤ6の孔6bに係着
し、このねじりスプリング31によりサンギヤ6とシザ
ーズギヤ30との間に回転方向の付勢力を発生させ、こ
のねじりスプリング31の付勢力でサンギヤ6の歯とシ
ザーズギヤ30の歯の間にプラネタリギヤ8の歯を挟み
こんだものである。なお、第5図の32はスペーサ、3
3はスペーサ32を押えるリテーニングリングである。
この第2実施例によっても、副変速機5の直結時におけ
るサンギヤ6のバックラッシュにもとづく歯打音の発生
を防止できることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例の断面図、第2図はその要
部の拡大図、第3図、第4図は本考案が適用されるトラ
ンスファー装置のスケルトン図、第5図は本考案の第2
実施例の要部断面図、第6図はそのサンギヤの構造を示
す斜視図である。 2……トランスファーケース 3……入力軸、4……後輪側出力軸 5……副変速機、6……サンギヤ 7……リングギヤ、8……プラネタリギヤ 9……キャリア、10……センタデフ 15……ニードルベアリング 16、17……スリーブ 19……スラストニードルベアリング 21、22、23……オイル通路 25……フリクションダンパ 26……スラストワッシャ 27……ウエーブワッシャ 30……シザーズギヤ 31……ねじりスプリング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊星歯車機構のリングギヤが係脱可能に固
    定部材に係着され、減速時には上記リングギヤが上記固
    定部材に係着され、非減速時には上記リングギヤの上記
    固定部材に対する係着が解除されるように構成された遊
    星歯車式変速装置において、 上記非減速時に駆動力の伝達経路から除外される歯車
    に、これと噛合する他の歯車との間のバックラッシュを
    防止する手段を設けたことを特徴とする遊星歯車式変速
    装置。
JP11890388U 1988-02-08 1988-09-12 遊星歯車式変速装置 Expired - Lifetime JPH0620935Y2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11890388U JPH0620935Y2 (ja) 1988-09-12 1988-09-12 遊星歯車式変速装置
US07/307,286 US4920828A (en) 1988-02-08 1989-02-07 Planetary gear type transmission

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11890388U JPH0620935Y2 (ja) 1988-09-12 1988-09-12 遊星歯車式変速装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0240146U JPH0240146U (ja) 1990-03-19
JPH0620935Y2 true JPH0620935Y2 (ja) 1994-06-01

Family

ID=31363663

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11890388U Expired - Lifetime JPH0620935Y2 (ja) 1988-02-08 1988-09-12 遊星歯車式変速装置

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JP (1) JPH0620935Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011163478A (ja) * 2010-02-11 2011-08-25 Hitachi Constr Mach Co Ltd 動力伝達装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011163478A (ja) * 2010-02-11 2011-08-25 Hitachi Constr Mach Co Ltd 動力伝達装置

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Publication number Publication date
JPH0240146U (ja) 1990-03-19

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