JPH062054Y2 - ト−ショナルダンパ付フライホイ−ル - Google Patents

ト−ショナルダンパ付フライホイ−ル

Info

Publication number
JPH062054Y2
JPH062054Y2 JP13004187U JP13004187U JPH062054Y2 JP H062054 Y2 JPH062054 Y2 JP H062054Y2 JP 13004187 U JP13004187 U JP 13004187U JP 13004187 U JP13004187 U JP 13004187U JP H062054 Y2 JPH062054 Y2 JP H062054Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flywheel
spring
drive
control plate
driven
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP13004187U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6435236U (ja
Inventor
光広 梅山
正樹 乾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP13004187U priority Critical patent/JPH062054Y2/ja
Priority to EP88307907A priority patent/EP0305189B1/en
Priority to DE88307907T priority patent/DE3885679T2/de
Priority to US07/237,296 priority patent/US4950204A/en
Publication of JPS6435236U publication Critical patent/JPS6435236U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH062054Y2 publication Critical patent/JPH062054Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、2分割型のトーショナルダンパ付フライホイ
ールに関し、とくに弾性結合されたクーロンダンパを利
用して回転数の全域にわたって共振を生じさせないよう
にした新規なトーショナルダンパ付フライホイールに関
する。
[従来の技術] フライホイールを2つのマスに分割し、それらをばねで
連結してトルク変動を吸収するようにした分割型フライ
ホイールは知られている。従来技術では2つのマスは通
常全回転域で同じばね定数のばね機構で結合されてお
り、したがってあるエンジン回転で1つの共振点をも
つ。共振点がエンジン回転の通常回転域よりも低回転側
となるようにばね定数を決定するが、エンジン始動、停
止時には共振点を通過することになるため、分割された
フライホイール間に摩擦力を与え、低回転域のトルクの
小さいときに駆動側フライホイールと従動側フライホイ
ールとを一体化し、共振現象を抑えている。これは共振
現象が生じると、共振から抜け出ることが難しく(いわ
ゆる引き込み現象)、走行不能となるので、それを避け
るためである。
このような2分割フライホイールは、実開昭61−23
542号公報、特開昭61−59040号公報、実開昭
59−113548号公報、実開昭59−108848
号公報、実公昭56−6676号公報、特開昭60−1
09635号公報によって知られている。
[考案が解決しようとする問題点] 従来技術では、共振現象を抑えるために、比較的大き
な、一定値以上の摩擦力を与える必要がある。このた
め、ヒステリシス機構によって駆動側フライホイールと
従動側フライホイール間に常時一定値以上の摩擦力がか
かり、常用回転域においても、駆動側フライホイールと
従動側フライホイール間に摩擦力によってスティック
(一体化)が発生しやすくなり、スティック時には駆動
側フライホイールの回転変動(エンジン回転変動)が従
動側フライホイールに伝達されて、常用回転域における
トルク変動吸収効果が小さくなる。すなわち、トーショ
ナルダンパとしての回転変動低減効率が小さくなるとい
う問題もあった。
また、駆動側フライホイールと従動側フライホイールと
の間に摩擦力を与えて共振振幅を抑えても、なお、系の
共振点通過時の回転変動の振幅増加は、かなり大きなも
のであるという問題もあった。
本考案の解決すべき問題は、2つのマスが全回転域で同
じばね定数のばねで連結さた2分割フライホイールにお
ける、共振点通過時の回転変動の相当大きな振幅増加
と、摩擦力付与による常用回転域におけるトルク変動吸
収効果の減少である。
このような問題は、本出願人によって出願された実願昭
61−135608号(昭和61年9月5日出願)の弾
性結合されたクーロンダンパを利用したトーショナルダ
ンパ付フライホイールによっても達成されるが、本考案
は、実願昭61−135608号と同じ目的を、異なる
構成によって達成するものである。ただし、本考案も弾
性結合されたクーロンダンパの原理を利用しており、弾
性結合されたクーロンダンパを利用したトーショルダン
パ付フライホイールは、公知の従来技術には存在しない
筈である。
[問題点を解決するための手段] 上記問題点は、本考案によれば、次のトーショナルダン
パ付フライホイールによって達成される。
すなわち (1)2分割フライホイール構造において、2つのフラ
イホイール間に複数のスプリングを直列に配置し、各ス
プリングの連結を前記2つのフライホイールに対して相
対回転可能なコントロールプレートによって行ない、コ
ントロールプレートは前記複数のスプリングのうちの一
部のスプリングと並列に配置された摩擦機構を介して一
方のフライホイールに連結されていることを特徴とする
トーショナルダンパ付フライホイール。
更に、具体的には、 (2)駆動側フライホイールと; 駆動側フライホイールと同軸心状に配置され、駆動側フ
ライホイールに対して捩り方向回転が可能な従来側フラ
イホイールと; 駆動側フライホイールおよび従動側フライホイールと同
軸心状に配置され、駆動側フライホイールおよび従来側
フライホイールに対して捩り方向回転が可能なコントロ
ールプレートと; 一方のフライホイールとコントロールプレート間に配置
されたKスプリングと; コントロールプレートと他方のフライホイール間に配置
され、駆動側フライホイールと従動側フライホイール間
にKスプリングと直列に配置されたKスプリング
と; コントロールプレートと前記他方のフライホイール間に
配置され、コントロールプレートと前記他方のフライホ
イール間にKスプリングと並列に配置された摩擦機構
と; から成る(1)記載のトーショナルダンパ付フライホイ
ール。
[作用] 上記本考案のトーショナルダンパ付フライホイールにお
いては、通常運転時は、コントロールプレートにかかる
力が設定摩擦力を越えないために、コントロールプレー
トと一方のフライホイールは固着状態にあり、2本直列
のスプリングのうち1本(摩擦機構と並列に配置された
スプリングでない方のKスプリング)のみが作動
し、回転変動を低減する。
また、エンジン始動時等のように、極低回転から通常回
転になるときに低回転側からK共振点に近づくと、ま
たはエンジン停止時等のように、通常回転が極低回転に
なるときに通常回転側からK共振点に近づくと、2つ
のフライホイールの相対ねじれ角が徐々に増加し、K
スプリングのたわみによる力が摩擦機構の設定摩擦力F
rを越えて、摩擦機構がすべり、K、Kスプリグが
直列ばねとして働くため、ばね定数が減少し、系の共振
点がK、Kの合成であるK共振点(1/K=1
/K+1/K)にシフトし、共振しない。回転数が
共振点を通過すると徐々にねじれ角は減少し、再び
摩擦機構のりべりが止まって、Kスプリングのみが作
動する。
したがって、K共振点通過時に、異なるばね定数(K
)の系に系が一時的にシフトするため、K共振点通
過時の回転変動振幅は小さく抑えられる。また、摩擦機
構のすべりは、K共振点通過時のみであって、常用回
転域は摩擦機構のすべりはないから、常時回転域におけ
るトルク変動吸収効果も大であり、回転変動は効果的に
低減される。
[実施例] 以下、本考案に係るトーショナルダンパ付フライホイー
ルの望ましい実施例を、図面を参照して説明する。
第3図は、本考案のトーショナルダンパ付フライホイー
ルの原理をモデル的に示している。第3図において、フ
ライホイールは、駆動側フライホイールIと従動側フ
ライホイールIとに2分割され、IとIは同軸心
上にあって、互いにねじり方向相対回転が可能である。
駆動側フライホイールIと従動側フライホイールI
の間には、複数個(第3図示例では2個)のスプリング
、Kが直列に配置されており、KスプリングK
スプリングの連結は、2つのフライホイールI,I
に対して相対回転可能なコントロールプレート4によ
って行なっている。コントロールプレート4は、複数個
のスプリングのうち、一部のスプリング(第3図の図示
例ではKスプリング)と並列に配置された摩擦機構F
rを介して一方のフライホイール(第3図示例では従動
側フライホイールI)に連結されている。ただし、ス
プリングの数は3以上であってもよく、また、摩擦機構
Frは、コントロールプレート4と駆動側フライホイー
ルI間に介装されてもよい。
第3図の系の作動を第4図、第5図を参照して説明す
る。第4図はねじり角θ(駆動側フライホイールI
従動側フライホイールIとの相対ねじり角)と伝達ト
ルクTとの関係を示し、第5図は回転数Nと加速度伝達
率Jとの関係を示す。通常の作動時(第5図のE領域)
および通常の極低回転域(第5図のA領域)には、コン
トロールプレート4にかかる力が摩擦機構Frの設定摩
擦力Frを越えないために、コントロールプレート4と
一方のフライホイール(第3図示例では従動側フライホ
イールI)は固着状態にあり、2本直列のスプリング
、Kのうち、1本(第3図示例ではKスプリン
グ)のみが作動して系の回転変動を低減する。このと
き、2つのフライホイールI、I間に直接常時働く
摩擦力を持たないために、従来品よりも回転変動低減効
果は大きい。エンジン始動時またはエンジン停止時に
は、Kスプリングと2つのフライホイールI、I
で成る系の共振点(K共振点)を通過することになる
が、回転数がK共振点に近づくと、2つのフライホイ
ールI、Iの相対ねじり角は徐々に増加し、ついに
はKスプリングのたわみによる力が設定摩擦力Frを
越え摩擦機構部がすべってコントロールプレート4が今
迄固着されていた方のフライホイール(第3図示例では
フライホイールI)に対しても相対回転し、Kスプ
リング、Kスプリングが直列ばねとして働く。このた
め、系のばね定数が変化(減少)し、系の共振点が
、Kの合成であるK共振点(1/K=1/K
+1/K)にシフトし、系は共振しない。第5図に
おいいは領域Bを通ってシフトし、このときクーロンダ
ンパが働く。第4図においては、始めKで立上った特
性がトルクFrのときに、Kの特性に変化する。回転
数がK共振点を通過すると、回転変動振幅は、徐々に
小さくなってねじり角は徐々に減少し、再び摩擦機構部
が固着し、Kスプリングのみが作動する。これによっ
て、共振を起すことなく回転数はK共振点を通過で
き、系は全回転域にわたって、共振を越すことはない。
また、摩擦機構Frは、通常はK共振点を通過すると
きにのみ、共振特性を一時シフトさせるためにすべるの
みであり、実使用域では通常はすべらないから、従来品
のように常時ヒステリシス機構の摩擦力が働くダンパと
異なり、実使用域における加速度伝達率が従来品に比べ
て低減される。
もっとも、実使用域でも高トルクを伝達する場合は、摩
擦機構Frが一時的にすべるが(第4図トルクがFr以
上となったときに対応)、トルクが減少すると再びFr
が固着し、Kスプリングのみが作動する。(たとえ
ば、第4図で入力トルクがFr以上となり点Aまで達す
る時、Fr以上点Aまでの間は摩擦機構Frはすべり、
トルクが減少するときはFrは固着して点A→点Bに向
かう。点A→点BではKスプリングのみ作動する。)
第4図において高トルク側のK特性よりさらに大トル
ク部のヒイテリシス特性Dは、スプリング両端のスプリ
ングシートのそれぞれ対向する弾性部が互いにあたると
きの特性を示し、ゴム変形によりヒステリシスがあらわ
れる。
つぎに、第1図、第2図、第6図ないし第10図を参照し
て、本考案の一実施例の具体的構成を説明する。
第1図、第2図において、トーショナルダンパ付フライ
ホイールは、駆動側フライホイールIと;駆動側フラ
イホイールIと同軸心状に配置され、駆動側フライホ
イールIに対して捩り方向回転が可能な従動側フライ
ホイールIと;駆動側フライホイールIおよび従動
側フライホイールIと同軸心状に配置され、駆動側フ
ライホイールIおよび従動側フライホイールIに対
して捩り方向回転が可能なコントロールプレート4と;
一方のフライホイール(たとえばI)とコントロール
プレート4間に配置され、駆動側フライホイールI
従動側フライホイール(たとえばI)間にKスプリ
ングと直列に配置されたKスプリングと;コントロー
ルプレート4と前記他方のフライホイール間に配置さ
れ、コントロールプレート4と前記他方のフライホイー
ル間にKスプリングと並列に配置された摩擦機構Fr
と;から成る。
駆動側フライホイールIは、エンジンクランクシャフ
トに連結され、アウタリングとしてのリングギヤ2と、
その内周のインナリング14と、それらの両側に位置する
一対のドライブプレート1(第2図中左側を1A、右側
を1Bとする)とを有する。リングギヤ2はリベット16
によってドライブプレート1A、1Bに挾持固定され、
インナリング14は一方のドライブプレート1Aと一体的
にセットボルト13によってクランクシャフトに固定され
る。ドライブプレート1Aは、第6図に示すような形状
をとりスプリング5のスプリングシート6を係合させる
窓を有し、ドライブプレート1Bは、第7図に示すよう
にスプリングシート6を係合させるための切欠を有す
る。
従動側フライホイールIはクラッチ側に連結されるも
のであり、フライホイール3とドリブンプレート9とを
ボルトで連結した構造をとり、駆動側フライホイールI
に同心状に配され、ベアリング12を介して駆動側フラ
イホイールIに相対回転(捩り回転)が可能とされて
いる。
駆動側フライホイールIのドライブプレート1Aと従
動側フライホイールIのフライホイール3との軸方向
中間に、コントロールプレート4が駆動側フライホイー
ルIと従動側フライホイールIに対して相対回転可
能に配される。コントロールプレート4は一対のコント
ロールプレート4A、4Bのリベット7及び15による結
合体から成り、第9図のような形状を有する。ドリブン
プレート9は第8図に示すような形状をとり、複数個の
リベット7の間を半径方向外方に延びる複数個のアーム
9aを有している。このアーム9aがスプリング5の両
端のスプリングシート6と対向し、スプリングシート6
に当接する。
スプリング5Kは、駆動側フライホイールI
ドライブプレート1A、1Bと、コントロールプレート
4A、4Bとの間に位置され、駆動側フライホイールI
とコントロールプレート4とを捩り回転方向に連結す
る。Kスプリング5Kの両端には、スプリングシー
ト6があり、一方のスプリングシート6は、ドライブプ
レート1A、1Bに常時係合し、他方のスプリングシー
ト6はコントロールプレート4に常時係合する。スプリ
ングシート6は、硬質樹脂から成り、弾性体クッション
17(たとえはゴム)を有する。両端の一対のスプリン
グシート6、6の弾性体クッション17、17は互いに対向
させてある。スプリング5が撓みきると対向する弾性体
クッション17があたる。
スプリング5Kはコントロールプレート4A、4
Bと従動側フライホイールIとの間に配置され、コン
トロールプレート4と従動側フライホイールIとを捩
り回転方向に連結する。Kスプリング5KとK
スプリング5Kは、両フライホイールI、I
に直列配置される。Kスプリング5Kの両端には、
スプリングシート6があり、一方のスプリングシート6
はコントロールプレート4に常時係合し、他方のスプリ
ングシート6は、従動側フライホイールIのドリブン
プレート9の外方に延びるアーム9aに常時係合する。
スプリングシート6は弾性体クッション17を有する。
摩擦機構Frはコントロールプレート4と従動側フライ
ホイールI間に配置され、かつKスプリング5K
と並列に配置される。摩擦機構Frはコントロールプレ
ート4と従動側フライホイールIとを設定摩擦力Fr
をもって摩擦相対回転可能に連結する。この摩擦機構F
rは第10図に示すように、一対のコントロールプレート
4A、4Bとその間で半径方向外方に延びているドリブ
ンプレート9のアーム9aとの軸方向中間にそれぞれ配
置された、スラストライニング10、スラストプレート1
1、コーンスプリング8とから成る。スラストライニン
グ10はドリブンプレート9に固着されており(固着させ
なくてもよい)コーンスプリング8がスラストプレート
11をスラストライニング10に軸方向に押しつけ、捩り回
転時の摩擦力Frを出す。スラストプレート11はコント
ロールプレート4に対し回転方向にまわり止めされ、軸
方向にのみ移動可能である。
上記のように構成されたトーショナルダンパ付フライホ
イールのねじり角θ−トルクTねじり特性は、第4図に
示す通りとなる。捩り角θが小さいときでかつトルクT
が設定摩擦力Frより小さいときには、摩擦機構Frが
すべらないから、Kスプリング5Kは働かず、K
スプリング5Kのみが働く。これは第5図の特性で、
A、E領域に対応する。このときには、摩擦機構Frは
すべっていないので常時作用の摩擦はなく、第5図に示
すように、E領域で加速度伝達率Jが小となる。第5図
には、常時摩擦の働く従来特性も合せ示してあり、第5
図中斜線を引いた部分が改良された部分である。
系の回転数NがKスプリング5Kの系の共振点に近
づいてくると徐々に振幅が大きくなり、第5図において
P(Q)点に達して相対捩れ角の変動振幅が第4図でQ
となると、摩擦機構Frに働く摩擦力Fが設定摩擦力
Frに達して摩擦機構Frがすべり、系はKスプリン
グ5Kのばね定数KとKスプリング5Kのばね
定数Kとの合成ばね定数K(1/K=1/K
1/K)のばね定数をもつ。第4図のK曲線がこれ
に相当する。また、第5図では領域Bがこれに相当し、
弾性結合されたクーロンダンパ特性となる。系の振動特
性はこの弾性結合されたクーロンダンパ特性B上を移行
して、K共振特性からK振動特性に一時シフトす
る。この状態では既にK共振点を通過しているから、
その回転変動の振幅は小となり、FがFrより小さくな
って、摩擦機構Frのすべりが止まって、再びKスプ
リング5Kの特性へと戻る。かくして、共振の発生は
防止される。
なお、実施例では、スプリング5をダブルコイルスプリ
ングとして高トルクに対応可能としているが、スプリン
グ5のばね定数の選定次第ではダブルコイルとしなくて
もよい。
実使用域でも高トルクを伝達する場合は、摩擦機構Fr
が一時的にすべるが、トルクが減少するとFrが固着す
る。ねじり角が増大してKスプリング5Kのたわみ
切りが生じると、第4図のC領域のような特性になり、
さらに撓んでスプリングシートの互に対向する弾性体ク
ッション17が当接すると第4図のD領域のような特性に
なる。
本考案を、本出願人が先に提出した実願昭61−135
608号のトーショナルダンパ付フライホイールと比較
すると、本考案の構成の方が部品点数が少なくなってい
る。すなわち実願昭61−135608号の第2のコン
トロールプレートが不要となる。また、本考案でK
とすると、コイルスプリングの種類も少なくでき
る。摩擦機構Frには、スラストライニング10を使用し
ているため、静摩擦力Frs、動摩擦力Frdの差によりス
テックスリップが発生するが、実願昭61−13560
8号の場合、スティックスリップの振幅が(Frs−Fr
d)/Kで表わせるものであったのに対し、本考案で
は(Frs−Frd)/(K+K)となり、K=K
なら振幅は半分に減少する。これによりスティックスリ
ップによる共振点付近の振動悪化を改善することもでき
る。
[考案の効果] 本考案によれば次の効果を得る。
イ.系の共振の発生を、全回転域にわたって、防止でき
る。
ロ.常用使用回転域において加速度伝達率を減少でき
る。
ハ.実願昭61−135608号に比べ、部品点数の減
少、コイルスプリングの種類の減少、スティックスリッ
プによる共振点付近の振動悪化の改善をはかることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係るトーショナルダンパ付フ
ライホイールの正面図、 第2図は第1図のトーショナルダンパ付フライホイール
の断面図であって、第1図のII−II線に沿う断面図、 第3図は本考案のトーショナルダンパ付フライホイール
の振動モデル図、 第4図は本考案のトーショナルダンパ付フライホイール
のねじり角−トルク図、 第5図は本考案のトーショナルダンパ付フライホイール
の回転数−加速度伝達率特性図、 第6図は第1図のうちドライブプレート1Aの正面図、 第7図は第1図のうちドライブプレート1Bの正面図、 第8図は第1図のうちドリブンプレートの正面図、 第9図は第1図のうちコントロールプレートの正面図、 第10図は第1図のうち摩擦機構の断面図、 である。 I………駆動側フライホイール I………従動側フライホイール 1A、1B…ドライブプレート 2…………リングギヤ 3…………フライホィール 4…………コントロールプレート 5…………スプリング 5K……Kスプリング 5K……Kスプリング 6…………スプリングシート 7…………リベット 8…………コーンスプリング 9…………ドリブンプレート 10…………スラストライニング 11…………スラストプレート 12…………ベアリング 13…………セットボルト 14…………インナリング 15…………リベット 16…………リベット

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】2分割フライホイール構造において、2つ
    のフライホイール間に複数のスプリングを直列に配置
    し、各スプリングの連結を前記2つのフライホイールに
    対して相対回転可能なコントロールプレートによって行
    ない、コントロールプレートは前記複数のスプリングの
    うちの一部のスプリングと並列に配置された摩擦機構を
    介して一方のフライホイールに連結されていることを特
    徴とするトーショナルダンパ付フライホイール。
  2. 【請求項2】駆動側フライホイールと; 駆動側フライホイールと同軸心状に配置され、駆動側フ
    ライホイールに対して捩り方向回転が可能な従動側フラ
    イホイールと; 駆動側フライホイールおよび従動側フライホイールと同
    軸心状に配置され、駆動側フライホイールおよび従動側
    フライホイールに対して捩り方向回転が可能なコントロ
    ールプレートと; 一方のフライホイールとコントロールプレート間に配置
    されたKスプリングと; コントロールプレートと他方のフライホイール間に配置
    され、駆動側フライホイールと従動側フライホイール間
    にKスプリングと直列に配置されたKスプリング
    と; コントロールプレートと前記他方のフライホイール間に
    配置され、コントロールプレートと前記他方のフライホ
    イール間にKスプリングと並列に配置された摩擦機構
    と; から成る実用新案登録請求の範囲第1項記載のトーショ
    ナルダンパ付フライホイール。
JP13004187U 1987-08-28 1987-08-28 ト−ショナルダンパ付フライホイ−ル Expired - Lifetime JPH062054Y2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13004187U JPH062054Y2 (ja) 1987-08-28 1987-08-28 ト−ショナルダンパ付フライホイ−ル
EP88307907A EP0305189B1 (en) 1987-08-28 1988-08-25 Flywheel with a torsional damper
DE88307907T DE3885679T2 (de) 1987-08-28 1988-08-25 Schwungrad mit Torsionsdämpfer.
US07/237,296 US4950204A (en) 1987-08-28 1988-08-26 Flywheel with a torsional damper

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13004187U JPH062054Y2 (ja) 1987-08-28 1987-08-28 ト−ショナルダンパ付フライホイ−ル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6435236U JPS6435236U (ja) 1989-03-03
JPH062054Y2 true JPH062054Y2 (ja) 1994-01-19

Family

ID=31384850

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13004187U Expired - Lifetime JPH062054Y2 (ja) 1987-08-28 1987-08-28 ト−ショナルダンパ付フライホイ−ル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH062054Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2588838B2 (ja) * 1993-12-21 1997-03-12 本田技研工業株式会社 ベルト式無段変速機付き伝動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6435236U (ja) 1989-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4950205A (en) Flywheel with a torsional damper
US4714449A (en) Apparatus for reducing vehicle drive train vibrations
US4724719A (en) Flywheels with vibration damping means
JPH0620919Y2 (ja) トーショナルダンパ付フライホイール
JPH10503578A (ja) 二質量フライホイール
US4901596A (en) Assembly for taking up and compensating for torque-induced shocks
US5842922A (en) Assembly for compensation of fluctuations
US5711407A (en) Torsional vibration damper
JPH0641778B2 (ja) 振動の伝達を減少する装置
GB2318169A (en) Torsional vibration damper
US5004088A (en) Torsional vibration damper
JPH079252B2 (ja) トルク変動吸収装置
US4950204A (en) Flywheel with a torsional damper
JPS63259244A (ja) フライホイ−ル組立体
JPH0792108B2 (ja) 捩れ振動ダンパ
JPH0326341Y2 (ja)
US5816925A (en) Damper disk assembly, frictional coupling portion and clutch disk assembly
JPH062054Y2 (ja) ト−ショナルダンパ付フライホイ−ル
JPH0620915Y2 (ja) ト−ショナルダンパ付フライホイ−ル
JPH0620920Y2 (ja) トーショナルダンパ付フライホイール
JPH0612264Y2 (ja) ト−シヨナルダンパ付フライホイ−ル
JPH0332832Y2 (ja)
JPH076545B2 (ja) トルク変動吸収装置
JPS6139850Y2 (ja)
JPH0620916Y2 (ja) トーショナルダンパ付フライホイール