JPH061570B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH061570B2
JPH061570B2 JP59245068A JP24506884A JPH061570B2 JP H061570 B2 JPH061570 B2 JP H061570B2 JP 59245068 A JP59245068 A JP 59245068A JP 24506884 A JP24506884 A JP 24506884A JP H061570 B2 JPH061570 B2 JP H061570B2
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cassette
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lever
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隆 鈴木
薫 渡辺
正隆 金田
修司 中目
省吾 中山
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、磁気テープが収納されたカセットハーフを用
いる磁気記録再生装置に関するものである。なお、本発
明における「磁気記録再生装置」とは、記録および再生
可能な装置のみでなく、再生のみ可能な装置も対象とす
るものである。
従来の技術 従来、モータの正転時の回転駆動力で磁気テープ走行系
を駆動し、また上記モータの逆転時の回転駆動力で磁気
テープの走行方向の切換えを行う磁気記録再生装置が提
案されている(特開昭56−134344号公報)。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記従来例では1つのモータで、磁気テ
ープ走行系の駆動と、磁気テープ走行方向の切換えを行
うだけであり、モータの駆動力を充分に利用していない
ものであった。
本発明は、1つのモータで磁気テープ走行系の駆動と、
磁気テープ走行モード切換えと、さらにカセットハーフ
の移送を行うことができる磁気記録再生装置を提供する
ものである。
問題点を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、正転または逆転可
能なモータと、このモータの回転軸に固定された第1の
回転体と、上記モータの回転軸に回転自在に支持された
第2、第3の回転体と、上記モータの正転時にのみ上記
第1の回転体の回転駆動力を上記第2の回転体に伝達す
る第1の一方向クラッチ機構と、上記モータの逆転時に
のみ上記第1の回転体の回転駆動力を上記第3の回転体
に伝達する第2の一方向クラッチ機構と、カセットを再
生位置に移送しあるいはカセット挿入部へ排出するカセ
ット移送機構と、テープ走行モードを切換える走行モー
ド切換機構と、上記第1の回転体と上記カセット移送機
構を結合する歯車及び上記第2の回転体と上記走行モー
ド切換機構を結合する歯車の、何れか一方の歯車を噛合
状態にし他方の歯車を離間状態とさせる結合切換機構
と、上記第3の回転体と動力伝達手段を介して常時結合
する磁気テープ走行機構を備えたものである。
作用 本発明は上記構成であり、第1の回転体の回転駆動力に
よってカセットハーフを移送し、第2の回転体の回転駆
動力により磁気テープの走行モードを切換え、かつ、第
3の回転体の回転駆動力により、磁気テープを走行させ
るものである。
実施例 第1図〜第8図において、1は基板であり、まずこの基
板1の表面S1の機構について第2図,第4図を中心に
説明する。
基板1の後縁は直角に折曲げられ、後面板2を構成して
いる。3は基板1に固定された側面板であり、この側面
板3にはガイド溝4,5が形成されるとともに、側面板
3の下部のほぼ中央には切欠凹部(図示せず)が形成さ
れている。7は側面板3の片面に所定間隔隔てて取付け
られた補助側面板であり、この補助側面板7には、リン
ク8が軸9により回動自在に支持されている。上記リン
ク8の片面にはピン10が植設されている。このピン1
0は上記側面板3の切欠凹部(図示せず)に入る。上記
リンク8の他面には長いピン11が植設されている。6
は補助側面板7の下部に形成された切欠凹部であり、こ
の切欠凹部6にリンク8の長いピン11が入る。12は
基板1に固定されたL字状の側面板であり、この側面板
12の上面部には、カム溝13が形成されている。14
は側面板12の上面部に固定されたプリント基板であ
り、このプリント基板14にはカセット挿入検出スイッ
チ15およびイジェクト検出スイッチ16が取付けられ
ている。17は側面板12の下面に回動可能に支持され
たスイッチレバーであり、このスイッチレバー17の一
端にはカセットハーフによって押圧されるカセット検出
片18が一体に形成されるとともに、他端には上記カセ
ット挿入検出スイッチ15の駆動片15aを駆動するた
めの駆動ピン19が一体に形成さている。20はスイッ
チレバー17を反時計方向(第4図において反時計方
向)に付勢するバネである。21は上記側面板3,12
により案内されて、前後(矢印Y,Y′方向)に摺動す
るL字状のキャリッジであり、このキャリッジ21には
ラック22が形成されるとともに、上記リンク8のピン
10が挿入されるカム溝23が形成されている。24は
キャリッジ21に取付けられたピンである。25はキャ
リッジ21の一端に回動自在に支持されたカセット係合
爪であり、このカセット係合爪25には上記側面板12
のカム溝13に挿入されるピン26が植設されている。
27は上記カセット係合爪25を時計方向(第4図にお
いて時計方向)に付勢するバネであり、このバネ27の
付勢力により、上記カセット係合爪25のピン26は、
カム溝13の側面板3側の孔縁に接触される。上記キャ
リッジ21には側面板3のガイド溝4,5に挿入される
ピン28,29が植設されている。
30,31はコ字状のリフタ板、32a,32bはリフ
タ板31の両端部に形成されたピン,33a,33bは
他のリフタ板30の両端部に形成された長孔であり、こ
の長孔33a,33bに上記ピン33a,32bが挿入
されている。30a,30bはリフタ板30の両端部に
植設されたピンであり、このピン30a,30bは基板
1の孔に挿入され、リフタ板30はこのピン30a,3
0bを支点として基板1に回動自在に支持される。同様
にリフタ板31の両端部に植設されたピン31a,31
bは基板の孔に挿入され、リフタ板31は基板1に回動
自在に支持される。34は一端が上記リフタ板31に係
止され、他端が基板1の後面板2に係止されたスプリン
グであり、このスプリング34により、リフタ板31は
時計方向(第4図において時計方向)に付勢される。リ
フタ板30と31とは前記の通りピン32a,32bと
長孔33a,33bとにより連結されているため、リフ
タ板31がスプリング34により時計方向に付勢される
と、リフタ板30は反時計方向に付勢される。上記補助
側面板7に回動可能に支持されたリンク8の長いピン1
1は、リフタ板30の下面に接触し、リフタ板30の反
時計方向の回動を規制する。
35は基板1の後面板2に回動自在に支持されたカセッ
ト押え板であり、このカセット押え板35の一端にはカ
ム部36が一体に形成されている。35aはカセット押
え板35に取付けられたバネ性を有する押え片である。
37はカセット押え板35を一方向に付勢するバネであ
る。上記キャリッジ21が後方(Y′方向)に移動する
と、このキャリッジ21に植設されたピン24が上記カ
セット押え板35のカム部36に係合し、バネ37の付
勢力に抗してカセット押え板35を矢印R方向に回動駆
動させる。38はカセット挿入検出スイッチ15、イジ
ェクト検出スイッチ16を保護するためのスイッチ保護
板,39は側面板12に取付けられたカセットガイド部
材である。
上記の構成により、挿入されたカセットハーフを再生
(または記録)位置まで自動的に移送したり、または再
生(または記録)位置にあるカセットハーフを自動的に
カセット取出可能位置まで移送するカセット移送機構が
構成される。
次に、上記カセット移送機構を駆動する駆動機構につい
て説明する。この駆動機構は主に基板1の裏面S2に構
成される。第5図,第6図,第7図,第8図において、
40は基板1の表面S1に取付けられた正、逆転可能な
モータ,41はモータ40の回転軸であり、この回転軸
41は基板1の孔を貫通して基板1の裏面S2側に突出
している。42は回転軸41に圧入された第1の歯車で
あり、この第1の歯車42の両面にはそれぞれ第9図
A,Bに示すようにC字状の溝42a,42bが形成さ
れている。43は回転軸41に回転自在に支持された第
2の歯車であり、この第2の歯車43の上面には第10
図Aに示すように、外周部に段部43bを有する環状溝
43aが形成されている。44は半筒状の爪であり、こ
の爪44は第1の歯車42の下面の溝42bと、第2の
歯車43の環状溝43aに挿入されている。上記第1の
歯車42と第2の歯車43と爪44とで一方向クラッチ
機構が構成される。このため、モータ40の回転軸41
が時計方向(第5図において時計方向CW)に回転する
と、モータ40の回転駆動力は、回転軸41→第1の歯
車42→爪44→第2の歯車43に伝達され、第2の歯
車43は時計方向に回転する。しかしながら、モータ4
0の回転軸41が反時計方向(CCW)に回転しても、
第1の歯車42の回転駆動力は爪44を介して第2の歯
車43に伝達されず、第2の歯車43は回転しない。4
5は回転軸41に回転自在に支持されたプーリであり、
このプーリ45の下面には第10B図に示すように、外
周部に段部45bを有する環状溝45aが形成されてい
る。46は半筒状の爪であり、この爪46は第1の歯車
42の上面の溝42aと、プーリ45の環状溝45aに
挿入されている。上記第1の歯車42とプーリ45と爪
46とで一方向クラッチ機構が構成される。このため、
モータ40の回転軸41が反時計方向(第5図において
反時計方向COW)に回転すると、モータ40の回転駆
動力は、回転軸41→第1の歯車42→爪46→プーリ
45に伝達され、プーリ45は反時計方向(CCW)に
回転する。しかしながら、モータ40が時計方向(C
W)に回転してもモータ40の回転駆動力は、プーリ4
5に伝達されない。
第11図A,Bは、第1の歯車42の上面C字状の溝4
2aと、プーリ45の下面の環状溝45aと爪46の関
係を示しており、第11図Aに示すように第1の歯車4
2が反時計方向(CCW)に回転する場合には、爪46
の一端は環状溝45aの段部45bに当接し、また爪4
6の他端はC字状の溝42の一端に当接する。このた
め、第1の歯車42の反時計方向の回転駆動力は爪46
を介して、プーリ45に伝えられる。一方、第11図B
は第1の歯車42が時計方向(CW)に回転する場合を
示しており、爪46の一端は溝42の一端に当接する
が、爪46の他端はプーリ45の環状溝45aの段部4
5bに当接せず、したがって、第1の歯車42の回転駆
動力はプーリ45には伝えられない。47は基板1に固
定された固定軸であり、この固定軸47にモードクラッ
チレバー48が回転可能に支持されている。49はモー
ドクラッチレバー48に回転自在に支持された第3の歯
車であり、この第3の歯車49は大径の歯車部49Lと
小径の歯車部49Sとが一体に形成されている。50は
第3の歯車49の小径の歯車部49Sと常時噛合する大
径の歯車部50Lと小径の歯車部50Sとが一体に形成
された第4の歯車であり、この第4の歯車50は上記固
定軸47に回転自在に支持されている。51は基板1に
回転自在に支持された第5の歯車であり、この第5の歯
車51は第4の歯車50の小径の歯車部50Sに常時噛
合する大径の歯車部51Lと小径の歯車部51Sとが一
体に形成されている。第5図において、52は基板1に
回転自在に支持された第6の歯車であり、この第6の歯
車52は第5の歯車51の小径は歯車部51Sに常時噛
合する大径の歯車部52Lと上記キャリッジ21のラッ
ク22に常時噛合する小径の歯車部52Sとから構成さ
れている。
第4図において、53は基板1の表面S1に固定された
プランジャソレノイドであり、このプランジャソレノイ
ド53の可動鉄芯54の先端にはピン55が圧入されて
いる。このピン55は基板1の孔を貫通して裏面S2に
突出している。56は可動鉄芯54を付勢するスプリン
グである。上記ピン55は上記モードクラッチレバー4
8の長孔57に挿入されている。上記プランジャソレノ
イド53に電流を供給しない状態では、上記可動鉄芯5
4はスプリング56の付勢力により、プランジャソレノ
イド53より突出する方向に付勢される。このため、モ
ードクラッチレバー48はピン55を介して時計方向
(第5図,第6図において時計方向)に付勢され、第3
の歯車49の大径の歯車部49Lと第1の歯車42とは
非噛合状態となる。一方、プランジャソレノイド53に
電流が供給されると、プランジャソレノイド53の可動
鉄芯54は吸引される。この結果、プランジャソレノイ
ド53の可動鉄芯54のピン55に係合するモードクラ
ッチレバー48は反時計方向(第5図,第6図において
反時計方向)に回動され、第3の歯車49の大径の歯車
部49Lが第1の歯車42に噛合する。このため、モー
タ40の回転駆動力は、第1の歯車42→第3の歯車4
9→第4の歯車50→第5の歯車51→第6の歯車52
→ラック22を介して伝達され、キャリッジ21が後方
(Y′方向)又は前方(Y方向)に移動をする。すなわ
ち、モータ40が時計方向に回転すると、キャリッジ2
1は後方(Y′方向)に移動し、逆にモータ40が反時
計方向に回転すると、キャリッジ21は前方(Y方向)
に移動する。
次に上記カセット移送機構、カセット移送駆動機構の動
作について説明する。
まず、カセットハーフがカセット挿入部58より挿入さ
れていない状態では、キャリッジ21は前方(Y方向)
に位置しており、また、リフタ板30,31はそれぞれ
基板1より離れている状態(リフタ板30,31の開脚
角度が小さい状態)にある。
ここで、カセットハーフをカセット挿入部58に挿入す
ると、カセットハーフによりスイッチレバー17のカセ
ット検出片18が押され、スイッチレバー17が回動さ
れる。このため、スイッチレバー17の駆動ピン19に
より、カセット挿入検出スイッチ15の駆動片15aが
押され、カセット挿入検出スイッチ15が閉成(ON)
し、プランジャソレノイド53に電流が供給され、可動
鉄芯54が吸引され、モードクラッチレバー48が反時
計方向(第5図,第6図において反時計方向)に回動
し、第3の歯車49が第1の歯車42に噛合する。カセ
ット挿入検出スイッチ15が閉成(ON)して所定時間
(例えば100mS)経過すると、制御回路の制御によ
りモータ40に電流が供給され、モータ40が時計方向
(第5図,第6図において時計方向)に回転する。この
モータ40の回転駆動力が第1の歯車42,第3の歯車
49,第4の歯車50,第5の歯車51,第6の歯車5
2を介してラック22に伝達され、挿入されたカセット
ハーフは停止したままキャリッジ21が後方(Y′方
向)に移動する。キャリッジ21がさらに後方に移動す
るキャリッジ21のカセット係合爪25がカセットハー
フのテープ露出面の孔縁に係合し、カセットハーフがキ
ャリッジ21により後方(Y′方向)に移送される。キ
ャリッジ21がさらに後方に移送されると、キャリッジ
21に支持されたカセット係合爪25のピン26が、側
面板12のカム溝13の折曲部13aに達し、カセット
係合爪25が回動し、カセットハーフの係合を解除し、
またキャリッジ21のピン24がカセット押え板35の
カム部36に当接し、カセット押え板35を回動させ、
押え片35aによりカセットハーフを下方向(Z方向)
に押す。また、カセット押え板35の回動に同期してリ
フタ板30,31が基板1に接触する方向(リフタ板3
0,31の開脚角度が大きくなる方向)に回動する。す
なわち、キャリッジ21のカム溝23の一端には上方に
曲がる折曲部23aが形成されており、キャリッジ21
が後方(Y′方向)に移動し、リンク8のピン10がカ
ム溝23の折曲部23aに達すると、リンク8は回動
し、リンク8の長いピン11は基板1方向に移動する。
このため、長いピン11によって規制されていたリフタ
板30,31はスプリング34の付勢力によって基板1
に接近する方向(リフタ板30,31の開脚角度が大き
くなる方向)に回動する。
このように、キャリッジ21の後方への移動に伴って、
カセットハーフが水平に移送され、さらにキャリッジ2
1の移動に伴って、カセット係合爪25のカセットハー
フへの係合が解除され、またカセット押え板35が回動
するとともに、リフタ板30,31が回動するため、後
方に移送されたカセットは下降し再生位置(または記録
位置)にセットされる。
一方、カセットが再生位置(または記録位置)にセット
されている状態において、モータ40が反時計方向(第
5図,第6図において反時計方向)に回転すると、上記
動作とは逆に動作し、カセットハーフは再生位置(又は
記録位置)にZ′方向に移送された後、Y方向に移送さ
れ、カセット挿入部58へ移送され、キャリッジ21に
よりイジェクト検出スイッチ16が閉成されると、モー
タ40の回転は停止する。
次に磁気テープ走行モード切換機構について説明する。
第4図〜第8図において、60は基板1の裏面S2に固
定された固定軸、61は大径の歯車部61位と小径の歯
車部61Sとが一体に形成された第7の歯車であり、こ
の第7図の歯車61は固定軸60に回転自在に支持され
ている。62は一端が上記固定軸60に回動自在に支持
されたクラッチレバーであり、このクラッチレバー62
に設けられた軸には、大径の歯車部63Lと小径の歯車
部63Sとが一体に形成された第8の歯車63が回転自
在に支持されている。この第8の歯車63の小径の歯車
部63Sは上記第7の歯車61の大径の歯車部61Lに
常時噛合している。64は上記クラッチレバー62の遊
端に形成された長孔であり、この長孔64にはモードク
ラチレバー48の遊端に植設されたピン65が挿入され
ている。第6図に示すモードクラッチレバー48、クラ
ッチレバー62、プランジャ53、ピン55、第3の歯
車49,第8の歯車63等により、結合切換機構が構成
され、プランジャソレノイド53の動作に応じて第3の
歯車49と第1の歯車42との噛合又はその噛合解除お
よび第8の歯車63と第2の歯車43との噛合解除又は
噛合を制御する。66は基板1の裏面S2に固定された
固定軸67に回転自在に支持された第9の歯車であり、
この第9の歯車66は上記第7の歯車61の小径の歯車
部61Sに常時噛合する大径の歯車部66Lと小径の歯
車部66Sとが一体に形成されている。68は基板1の
固定軸69に回転自在に支持された第10の歯車であ
り、この第10の歯車68は上記第9の歯車66の小径
の歯車部66Sに常時噛合する。第5図,第7図,第8
図において、70は一端が上記第10図の歯車68の偏
心位置にピン71を介して連結されたレバー,72は基
板1の裏面S2に摺動自在に支持された摺動レバーであ
り、この摺動レバー72の一端部はクランク状に折曲げ
られた折曲部72aが形成され、この折曲部72aには
ピン73が植設されている。このピン73はレバー70
の他端に形成された孔に挿入され、レバー70と摺動レ
バー72とはピン73を介して連結されている。摺動レ
バー72は第10の歯車68が回転すると、レバー70
を介して駆動されて摺動する。74は摺動レバー72に
植設されたピン、75a,75bは摺動レバー72の一
側部に一体に形成された駆動片であり、この駆動片75
a,75bは摺動レバー72に対してほぼ直角に折曲げ
られている。76は摺動レバー72の他端に植設された
ピンである。77は基板1の裏面S2に固定された固定
軸78に回動自在に支持された回動レバーであり、この
回動レバー77の一端には、上記摺動レバー72のピン
76が挿入される長孔79が形成されている。上記回動
レバー77は、上記摺動レバー72がY′方向またはY
方向に摺動すると、反時計方向又は時計方向に回動す
る。80は回動レバー77に取付けられた黒色の位置検
出用のラベルであり、このラベル80の中央には光反射
面80aが形成されている。81は一端が上記回動レバ
ー77の一端にピン82を介して連結されたレバーであ
り、このレバー81は回動レバー77の回動に応じて摺
動する。83はレバー81の遊端に植設されたピンであ
る。
第5図,第7図,第8図において、84,85は基板1
の裏面S2に固定された固定軸86,87に回動可能に
支持されたリンクであり、このリンク84,85の一端
にはそれぞれ長孔88,89が形成されている。この長
孔88,89には後述のヘッドシャーシ121に取付け
られた駆動ピン143が挿入される。上記リンク84は
上記摺動レバー72が左方向(第5図,第7図,第8図
におけるY方向)に摺動する際に、摺動レバー72のピ
ン74により時計方向に駆動され、またリンク85は摺
動レバー72が右方向(Y′方向)に摺動する際に、摺
動レバー72のピン73により反時計方向に駆動され
る。
第4図,第7図において、90,91は軸92により基
板1の表面S1に回動自在に支持された回動レバーであ
り、この回動レバー90,91の一端には、それぞれ後
述の電磁石により吸着される吸着体93,94が回動可
能に支持されている。95は軸92に支持されたバネで
あり、このバネ95の付勢力により回動レバー90は時
計方向(第4図において時計方向)に付勢され、またバ
ネ95により回動レバー91は反時計方向(第4図にお
いて反時計方向)に付勢されている。96,97は回動
レバー90,91に形成された傾斜面である。98は基
板1の表面S1に摺動自在に支持された摺動レバーであ
り、この摺動レバー98の凹部99に上記回動レバー9
0の先端が係合している。このため摺動レバー98は、
回動レバー90の回動に応じて摺動する。第4図におい
て、100,101はピン102,103により基板1
の表面S1に回動可能に支持された回動アームであり、
この回動アーム100,101は上記ピン102,10
3を支点として回動する。104,105はそれぞれ上
記回動アーム100,101を一方向に回動付勢するた
めのスプリング,106,107は基板1の表面S1に
形成された突起であり、上記回動アーム100,101
はこの突起106,107により一方向の回動が規制さ
れる。108,109は回動アーム100,101に植
設されたピン,110,111はそれぞれ回動アーム1
00,101に回動自在に支持された第11の歯車、第
12の歯車(第5図、第8図参照)であり、この第1
1,第12の歯車110,111は基板1の裏面S2側
に位置している。
第4図において、上記回動レバー90が反時計方向に回
動すると、摺動レバー98は左方向(Y′方向)に摺動
し、回動アーム100をスプリング104の付勢力に抗
して時計方向に回動させる。一方、第4図において、回
動レバー91が時計方向に回動すると、スプリング10
5の付勢力に抗して回動アーム101を反時計方向に回
動させる。112はピン113によって基板1の表面S
1に回動可能に支持されたアイドラギャ板であり、この
アイドラギャ板112には大径の第13の歯車114,
第14の歯車115,および小径の第15の歯車11
6,第16の歯車117が回転自在に支持されている。
これら第13〜第16の歯車114〜117は基板1の
裏面S2側に位置している。上記第13の歯車114と
第15の歯車116、第15の歯車116と第16の歯
車117,第16の歯車117と第14の歯車115と
はそれぞれ常時噛合している。118はアイドラギャ板
112の一部をほぼ直角に折曲げてなる折曲部であり、
この折曲部118は基板1の円弧状の孔を介して裏面S
2側に突出している。折曲部118には孔119が形成
されている。120はアイドラギャ板112に植設され
たピンである。
第4図,第7図,第8図において、121は磁気ヘッド
122が取付けられたヘッドシャーシであり、このヘッ
ドシャーシ121には基板1の表面S1側に固定された
固定軸123a,123b,123c,123dが挿入
される長孔124a,124b,124c,124dが
形成されている。121Sは一端がヘッドシャーシ12
1に係止され、他端が基板1に係止されたスプリングで
あり、このスプリング121Sによりヘッドシャーシ1
21はX′方向に付勢される。上記ヘッドシャーシ12
1は上記固定軸123a〜123dに案内され、矢印
X,X′方向に摺動可能である。125,126はヘッ
ドシャーシ121に形成されたカム孔であり、このカム
孔125,126の一側部にはそれぞれ凹部125a,
126aが形成されている。このカム孔126,125
にはそれぞれ前記回動アーム100、101のピン10
8,109が挿入される。127はヘッドシャーシ12
1の中央部に形成された孔であり、この孔127は基板
1の表面S1に植設されたピン128およびアイドラギ
ャ板112のピン120の挿入される幅の狭い長孔部1
27aとアイドラギャ板112のピン120が挿入され
る幅の広い角孔部127bと、長孔部127aと角孔部
127bとを結ぶ傾斜部127cとから構成される。1
29はヘッドシャーシ121にピン130により回動可
能に支持されたアームであり、このアーム129の先端
にはローラ131が回転自在に支持されている。上記ロ
ーラ131は上記回動レバー90と91との間に挿入さ
れるとともに、基板1に形成されたカギ穴形状の孔13
2に挿入され基板1の裏面S2側に突出される。133
は後述の一方のリール台が挿入されるリール台用の孔,
134は他方のリール台が挿入されるリール台用の凹
部,135,136はヘッドシャーシ121に形成され
た孔であり、この孔135,136には後述のキャプス
タン軸および基板1に設けられた軸受137,138お
よび基板1の表面S1側に固定されたテープ案内ピン1
39,140が挿入される。141,142は後述のピ
ンチローラ支持アーム151,152のピン155,1
56が挿入される孔である。また、143はヘッドシャ
ーシ121に固定された駆動ピンであり、この駆動ピン
143は基板1の孔を貫通して基板1の裏面S2側に突
出し、前記リンク84,85の長孔88,89に挿入さ
れる。
144は上記ヘッドシャーシ121に摺動自在に支持さ
れた摺動板であり、この摺動板144は基板1に対する
ヘッドシャーシ121の摺動方向(矢印X,X′方向)
に対して直角の方向(Y−Y′方向)に摺動する。14
5は摺動板144の中央に形成された角孔であり、この
角孔145には基板1の孔を貫通した上記レバー81の
ピン83が挿入される。146は上記摺動板144に固
定された支柱であり、この支柱146には弾性を有する
線材147の一端が支持されている。この線材147
は、基板1の裏面S2の折曲片148の孔149に挿入
され、さらにアイドラギャ板112の折曲部118の孔
119に挿入される。150は一端が摺動板144に支
持され、他端が基板1に支持されたバネであり、このバ
ネ150により摺動板144は摺動板144の摺動可能
範囲の両端に安定に保持される。
第7図,第8図において、上記レバー81が矢印Y′方
向に摺動すると、このレバー81のピン83によりヘッ
ドシャーシ121に摺動自在に支持された摺動板144
は矢印Y′方向に摺動する。このため、線材147は基
板1の折曲片148の孔149を支点として時計方向
(第7図において時計方向)に回動する。このため、基
板1に回動可能に支持されたアイドラギャ板112はピ
ン113を支点として反時計方向(第7図において反時
計方向)に回動する。逆にレバー81が矢印Y方向に摺
動すると、アイドラギャ板112は時計方向に回動す
る。
第4図,第7図において、151,152は基板1の表
面S1の固定軸123a,123bに回動自在に支持さ
れたピンチローラ支持アームであり、このピンチローラ
支持アーム151,152にピンチローラ153,15
4が回転自在に支持されている。155,156はピン
チローラ支持アーム151,152に植設されたピンで
あり、このピン155,156は、それぞれヘッドシャ
ーシ121に形成された孔142,141に挿入され、
さらに基板1の孔157,158に挿入される。ヘッド
シャーシ121が矢印X方向へ前進すると、ヘッドシャ
ーシ121の孔142,141に挿入されたピン15
5,156が駆動され、ピンチローラ支持アーム15
1,152は固定軸123a,123bを中心に回動す
る。
第5図において、159,160は基板1に取付けられ
た軸受137,138に回転自在に支持されたキャプス
タン軸であり、このキャプスタン軸159,160の一
端にはフライホイール161,162が固定されてい
る。161L,162Lは、第12図に示すようにフラ
イホイール161,162に一体に形成された大径の歯
車部161S,162Sはフライホイール161,16
2に一体に形成された小径の歯車部である。
上記フライホイール161,162の大径の歯車部16
1L,162Lは、それぞれ上記回動アーム101,1
00に回転自在に支持された第12の歯車111,第1
1の歯車110に噛合可能であり、またフライホイール
161,162の小径の歯車部161S,162Sでそ
れぞれアイドラギャ板112に回動自在に支持された第
14の歯車115,第13の歯車114に噛合可能であ
る。163,164はそれぞれコイル165,166を
有するU字状の電磁石であり、この電磁石163,16
4は基板1の裏面S2にビス188a,188bにより
固定されている。上記回動レバー90,91にそれぞれ
支持された吸着体93,94は、上記電磁石164,1
63の端面に対応するように配置される。
第5図において、167は基板1の裏面S2の支柱16
8a,168b,168cに固定されたリール受板であ
り、このリール受板167に固定された固定軸169,
170にリール台171,172が回転自在に支持され
ている。173,174はリール台171,172の歯
車部であり、一方のリール台171の歯車部173に
は、回動アーム101に支持された第12の歯車111
又はアイドラギャ板112に支持された第14の歯車1
15が噛合し、他方のリール台172の歯車部174に
は回動アーム100に支持された第11の歯車110又
はアイドラギャ板112に支持された第13の歯車11
4が噛合する。175はリール受板167に取付けられ
たプリント基板であり、このプリント基板175にはカ
セットハーフが再生位置(又は記録位置)にセットされ
た際に閉成するカセット検出スイッチ176が固定され
ている。このカセット検出スイッチ176の可動片17
7は、基板1の孔を介して基板1の表面S1側に突出し
ている。178は一端が基板1の表面S1に固定された
可動板であり、カセットハーフが再生位置(又は記録位
置)にセットされると、カセットハーフによって可動板
178が押され、この角を板178によってカセット検
出スイッチ176の可動片177が押され、カセット検
出スイッチ176が閉成(ON)される。179はプリ
ント基板175に固定された切換スイッチであり、この
切換スイッチ179の可動片180は、摺動レバー72
の摺動に伴って、この摺動レバー72の駆動片75a,
75bによって駆動されて切換えられる。181はプリ
ント基板175に固定された再生状態検出スイッチであ
り、この再生状態検出スイチ181はヘッドシャーシ1
21に植設された駆動ピン143により駆動され閉成さ
れる。182,183はそれぞれプリント基板175に
固定された発光素子、受光素子であり、発光素子182
より出た光は位置検出用のラベル80で反射され、受光
素子183で受光される。この受光素子183の光の受
光量によって、回動レバー77の位置が検出できるもの
である。184は基板1の裏面S2側の角部に回転自在
に支持されたプーリ,185はベルトであり、このベル
ト185はモータ40の回転軸41に回転自在に支持さ
れたプーリ45,上記プーリ184,フライホイール1
61,162に掛けられる。
第5図において、186,187はリール台171,1
72の裏面に付着された円形のラベルであり、このラベ
ル186,187は黒色部分と反射可能部分とからな
る。このリール台171,172のそれぞれラベル18
6,187に対向するプリント基板175には発光素子
190,191と受光素子192,193とが配置され
ている。各発光素子190,191からラベル186,
187に向って光が放射される。この光はラベル18
6,187の反射可能部分では反射され受光素子19
2,193で受光されるが、ラベル186,187の黒
色部分ではほとんど反射しない。したがって、リール台
171,172が回転している場合には、受光素子19
2,193からは矩形状の信号が出る。一方、リール台
171,172が停止している場合には、受光素子19
2,193からは一定レベルの信号が出力される。18
9は基板1の支柱168a,168cにネジ止めされた
蓋板である。
第15図は前記機構部の状態および各種操作スイッチに
基づいて、モータ40,プランジャソレノイド53、電
磁石163,164を制御する制御系を示している。
第15図において、200は中央制御装置(CPU),
読出し専用メモリ(ROM),書込み読出し可能メモリ
(RAM)等からなる制御回路であり、この制御回路2
00には、前記機構部の状態を検出する検出手段,すな
わち、カセット挿入検出スイッチ15、カセット検出ス
イッチ176,再生状態検出スイッチ181,受光素子
183,192,193,切換スイッチ179,イジェ
クト検出スイッチ16および無声検出回路201の出力
が入力される。202は再生状態、記録状態等の動作状
態において、その動作を停止してカセットハーフを装置
より排出する場合に使用する第1の操作スイッチ,20
3は磁気テープを早送り(FF)する場合に使用する第
2の操作スイッチ,204は磁気テープを早戻し(RE
W)する場合に使用する第3の操作スイッチ,205は
磁気テープの一方のチャンネル(例えばA面)の再生状
態から他方のチャンネル(例えばB面)の再生に切換え
る場合等に使用する第4の操作スイッチ,206は磁気
テープの再生動作中等において、一時再生を中断する場
合に使用する第5の操作スイッチ,207は磁気テープ
に記録されている複数の曲の中から所定の曲を選曲する
場合に使用する第6の操作スイッチであり、この第6の
操作スイッチ207と第2(又は第3)の操作スイッチ
203,204とを併用することにより、現在再生中の
曲より複数曲先又は前の曲を自動的に選曲することがで
きる。例えば、第7の操作スイッチ207を操作すると
ともに、第2のスイッチ203を3回押すと、3曲先の
曲の始めまで早送り(FF)される。上記各種の検出手
段の出力および各種操作スイッチの出力は制御回路20
0の入力ポート208に入力される。209は上記各種
の検出手段の出力状態を検出する機構状態検出手段,2
10は機構状態検出手段209の検出結果に基づいて現
在の機構部の状態を判断する機構状態判断手段であり、
この機構状態判断手段210の判断結果が制御手段21
1に出力される。212は機構状態検出手段209の検
出状態を監視する監視手段であり、例えばこの監視手段
212はカセットハーフが挿入され、所定時間経過後、
再生状態に移行したか否かが監視される。213は監視
手段212の監視結果に基づいて動作の正常、異状を判
断するための異状判断手段であり、この異状判断手段2
13の判断結果は制御手段211に入力される。214
は磁気ヘッドからの再生出力が所定時間継続しているか
否かを判定する有声/無声判断手段であり、この有声/
無声判断手段214の判断結果は制御手段211に入力
される。215は各種操作スイッチ202〜207の操
作の有無を検出するキー入力検出手段,216はキー入
力検出手段215の検出結果に基づいて、次の動作モー
ドを判断するキー入力判断手段であり、このキー入力判
断手段216の判断結果は制御手段211に入力され
る。上記制御手段211は上記各手段213,210,
214,216のしりに基づき、各種の制御信号を出力
する。この制御信号は出力ポート217を介して、モー
タ駆動回路218,プランジャ駆動回路219,電磁石
駆動回路220,221に加えられ、モータ40,プラ
ンジャソレノイド53,電磁石163,164が制御さ
れる。
次に上記実施例の動作について説明する。
(A)カセットハーフをカセット挿入部58より再生位置
まで移送する動作(第16図のタイミングチャート参
照)。
カセットハーフをカセット挿入部58に挿入すると、挿
入されたカセットハーフにより、カセット検出片18が
時計方向に回動され、カセット挿入検出スイッチ15が
閉成(ON)し(第16図のT1時点)、プランジャソ
レノイド53に電流が供給され、プランジャソレノイド
53の可動鉄芯54がスプリング56の付勢力に抗して
吸引される。可動鉄芯54の吸引に伴って、モードクラ
ッチレバー48が可動鉄芯54のピン55によって駆動
され、モードクラッチレバー48が回動し、モードクラ
ッチレバー48に回動自在に支持された第3の歯車49
の大径の歯車部49Lが、モータ40の回転軸41に圧
入された第1の歯車42に噛合する。また、上記カセッ
ト挿入検出スイッチ15が閉成(ON)した後、所定時
間(例えば100mS)経過すると、モータ40に電流
が供給され(第16図のT2時点)、モータ40の回転
軸41が時計方向(CW)に回転する。このモータ40
の回転駆動力が第1の歯車42→第3の歯車49→第4
の歯車50→第5の歯車51→第6の歯車52→キャリ
ッジ21のラック22に伝達され、カセットハーフは停
止したままキャリッジ21が後方(Y′方向)に移送さ
れる。キャリッジ21が所定位置まで移送されると、カ
セットハーフのテープ露出面の孔縁に、キャリッジ21
のカセット係合爪25が係合し、キャリッジ21ととも
に、カセットハーフも後方(Y′方向)に移送される。
キャリッジ21がさらに後方へ移送されると、キャリッ
ジ21のピン24がカセット押え板35のカム部36に
当接し、カセット押え板35を回動(第4図の矢印R方
向)させるとともに、キャリッジ21のカム溝23に挿
入されたピン10がカム溝23の折曲部23aに移行す
るため、リンク8が回動し、このリンク8に固定された
長いピン11が基板1方向に移動する。このため、長い
ピン11によって基板1方向への回動が規制されていた
リフタ板30,31が基板1方向に回動する。上記カセ
ット押え板35の回動およびリフタ板30,31の回動
によって、後方に移送されたカセットハーフは基板1方
向(Z方向)に移動される。カセット押え板35の回動
およびリフタ板30,31の回動に伴って、カセットハ
ーフが基板1方向に下降し、所定位置まで下降すると、
カセットハーフによって可撓板178が押され、さらに
この可撓板178によって、カセット検出スイッチ17
6の可動片177が駆動され、カセット検出スイッチ1
76が閉成し(第16図のT4時点)、カセットハーフ
が再生位置にセットされたことが検出される。
以上の動作により、挿入されたカセットハーフが再生位
置にセットされる。
(B)再生位置にセットされたカセットハーフ内の磁気テ
ープを走行させる動作(第16図のタイミングチャート
参照)。
カセットハーフが再生位置にセットされ、カセット検出
スイッチ176が閉成すると、モータ40への電流供給
が遮断され、モータ40の回転が停止するとともに、プ
ランジャソレノイド53への電流供給が遮断される。こ
のため、プランジャソレノイド53の可動鉄芯54がス
プリング56の付勢力により、外方に引き出されモード
クラッチレバー48が時計方向に回動し、第3の歯車4
9と第1の歯車42との噛合が外れ、非噛合関係にな
る。
モードクラッチレバー48の時計方向の回動に伴って、
このモードクラッチレバー48に連結されたクラッチレ
バー62が時計方向に回動し、このクラッチレバー62
に回転自在に支持された第8の歯車63の大径の歯車部
63Lが第2の歯車43に噛合する。
カセット検出スイッチ176が閉成した後、所定時間
(例えば100mS)経過すると(第16図のT5
点)、モータ40に電流が供給され、このモータ40が
時計方向(CW)に回転する。
モータ40が時計方向に回転すると、このモータ40の
回転駆動力がモータ40の回転軸41→第1の歯車42
→爪44→第2の歯車43→第8の歯車63→第7の歯
車61→第9の歯車66→第10の歯車68に伝達さ
れ、第10の歯車68は第13図(A)に示す状態から時
計方向に回転する。第10の歯車68の時計方向への回
転に伴って、レバー70が動き基板1に摺動自在に支持
された摺動レバー72がY方向に摺動する。
摺動レバー72がY方向に摺動していくと、この摺動レ
バー72に植設さたピン74がリンク84に当接し、こ
のリンク84を時計方向に回動させる(第7図参照)。
リンク84の長孔88には、ヘッドシャーシ121に固
定された駆動ピン143が挿入されているため、リンク
84の時計方向の回動に伴って駆動ピン143が駆動さ
れ、ヘッドシャーシ121がスプリング121Sの付勢
力に抗して矢印X方向に移動する。摺動レバー72がさ
らにY方向に摺動していくと、受光素子183の出力は
低下し(第16図のT6時点)、切換スイッチ179の
可動片180は摺動レバー72の駆動片75bによりY
方向に駆動され、切換スイッチ179が切換えられる
(第16図のT7時点)。第10図の歯車68が第13図
(A)に示す状態から時計方向90°近く回転すると、リ
ンク84によって矢印X方向に駆動された駆動ピン14
3が再生状態検出スイッチ181に当接し、この再生状
態検出スイッチ181が閉成する(第16図のT8
点)。さらに、第10図の歯車68が時計方向に回転して
いくと、Y方向に摺動していた摺動レバー72がY′方
向に摺動し始め、リンク84が反時計方向に回動し始
め、再生状態検出スイッチ181は開成し、受光素子1
83の出力は増大する(第16図のT9時点)。摺動レ
バー72がさらにY′方向に摺動していくと、受光素子
183の出力は低下する(第16図のT10時点)。摺動
レバー72が第13図(B)に示す状態を経て、さらに時
計方向に回転すると、摺動レバー72のピン73がリン
ク85に当接し、このリンク85を反時計方向に回動さ
せ、ヘッドシャーシ121の駆動ピン143を再度矢印
X方向に駆動する。
第10の歯車68が第13図(B)に示す状態からさらに
時計方向に回転すると、切換スイッチ179が摺動レバ
ー72の駆動片75aによって切換えられる(第16図
のT11時点)。第10の歯車68がさらに回転し、第1
3図(B)に示す状態からほぼ90°時計方向に回転する
と、駆動ピン143によって再生状態検出スイッチ18
1が閉成し、電磁石163,164に電流が供給される
(第16図のT12時点)。電磁石163,164に電流
が供給されると、回動レバー90,91の吸着体93,
94が電磁石164,163によって吸着され、回動レ
バー90,91は第14図(A)に示すように閉脚状態に
保持される。この状態において、第10の歯車68はさ
らに時計方向に回転し、摺動レバー72が再度左方向に
摺動し始め、リンク85が時計方向に回動可能となる
が、ヘッドシャーシ121のローラ131が閉脚状態に
保持された回動レバー90,91により位置規制される
ため、ヘッドシャーシ121はスプリング121Sの付
勢力によって矢印X′に戻らない。第10の歯車68が
第13図(A)に示す状態から一回転して元の位置に戻る
と、受光素子183の出力は再度増大する(第16図の
13時点)。この受光素子183出力の2回目の立上り
により、モータ40への電流の供給が遮断され、モータ
40の回転が停止する。受光素子183出力の2回目の
立上り(T13)より所定時間(例えば100mS)経過
すると、モータ40は反時計方向に回転する(第16図
のT14時点)。
なお、ヘッドシャーシ121の矢印X方向への移動に伴
って、このヘッドシャーシ121の孔141,142に
挿入されたピン155,156が駆動されるため、ピン
チローラ支持アーム151,152が回動し、ピンチロ
ーラ153,154がキャプスタン軸159,160に
接近する方向へ移動する。また、ヘッドシャーシ121
に取付けられた磁気ヘッド122もカセット内の磁気テ
ープに接近していく。
また、第10の歯車68が第13(A)に示す状態より時
計方向に1回転する間に、回動レバー71を介して摺動
レバー72に連結されたレバー81は、左右に1往復摺
動する。このため、レバー81のピン83により、摺動
板144はまず、左方向(Y方向)、次に右方向(Y′
方向)さらに左方向に駆動され、第10の歯車68が1
回転して元の状態に戻ると、摺動板144は左方向(Y
方向)に駆動された状態に保持されている。摺動板14
4の支柱146には線材147の一端が支持され、かつ
この線材147は基板1の折曲片148の孔149に挿
入され、他端がアイドラギャ板112の折曲片118の
孔119に挿入されているため、摺動板144が左方向
(Y方向)に駆動された状態では、線材147は基板1
の折曲片148を支点として反時計方向(第7図,第8
図)に回動した状態にあり、アイドラギャ板112は時
計方向に回動され、アイドラギャ板112に回動自在に
支持された第14の歯車115はフライホイール161
の小径の歯車部161Sに噛合するとともに、アイドラ
ギャ板112に回転自在に支持された第13の歯車11
4はリール台172の歯車部174に噛合する。
第10の歯車68が、第13図(A)に示す位置から36
0°回転した状態においては、スプリング104,10
5の付勢力による回動アーム100の回動および回動ア
ーム101の回動が、回動アーム104,105のピン
108,109とヘッドシャーシ121のカム孔12
5,126との係止によって規制されるため、第13図
(A)に示す状態では回動アーム100,101に回動自
在に支持された第11,第12の歯車110,111は
フライホイール161,162の大径の歯車部161
L,162Lおよびリール台171,172の歯車部1
73,174とは噛合しない。
以上のように、第10の歯車68が第13図(A)に示す
状態から360°回転して元の状態に戻る(第16図の
13時点)と、 (a)ヘッドシャーシ121は、矢印X方向に移動した状
態に保持され、 (b)カセットハーフ内の磁気テープは、ピンチローラと
キャプスタン軸とにより挟持され、磁気ヘッドは磁気テ
ープに接触し、 (c)フライホイール161の小径の歯車部161Sと第
14の歯車115および第13の歯車114とリール台
172の歯車部174とがそれぞれ噛合し、 (d)第11の歯車110,第12の歯車111はそれぞ
れフライホイール162,161の大径の歯車162
L,161Lおよびリール台172,171の歯車部1
74,173とは噛合せず、 (e)モータ40の時計方向の回転が停止する。
この状態より、所定時間(例えば100mS)経過する
と、モータ40に電流が供給され、モータ40は反時計
方向に回転する(第16図のT14時点)。
モータ40が反時計方向に回転すると、モータ40の回
転駆動力は第1の歯車42→爪46→プーリ45→ベル
ト185→プーリ184を介してフライホイール16
1,162に伝達され、フライホイール161は反時計
方向に回転し、フライホイール162は時計方向に回転
する。
フライホイール161の回転駆動力は、このフライホイ
ール161の小径の歯車部161Sに噛合する第14の
歯車115→第16の歯車117→第15の歯車116
→第13の歯車114を介して、第13の歯車114が
噛合するリール台172の歯車部174に伝達され、リ
ール台172が時計方向に回転する。このため、リール
台172に係合するカセットハーフ内蔵のリールが時計
方向に回転し、カセット内の磁気テープを走行させ、A
面の再生が行なわれる。
(C)A面再生状態から早送り(FF)状態に移行する動
作(第17図のタイミングチャート参照)。
A面の再生状態において、早送り(FF)用の操作スイ
ッチ203が操作される(第17図のT1時点)と、モ
ータ40の反時計方向の回転が停止するとともに、電磁
石163,164への電流供給が遮断される(第16図
のT2時点)。このため、電磁石163,164による
吸着体94,93の吸着が解除され、回動レバー90,
91は回動可能となる。このため、回動レバー90,9
1により矢印X′方向の移動が規制されていたローラ1
31は、スプリング121Sの付勢力により矢印X′方
向に移動する。この結果、再生状態検出スイッチ181
は開成(OFF)する(第17図のT2時点)。T2時点
から所定時間(例えば100mS)経過すると、モータ
40は時計方向に回転を始める(第17図のT
点)。このため、第10の歯車68が時計方向に1回転
する。この第10の歯車68が1回転する間のT10
点、すなわちヘッドシャーシ121が矢印X方向に駆動
されて、再生状態検出スイッチ181が閉成する時点
で、電磁石164のみに電流が供給される。その後のT
11時点,すなわち受光素子183の出力の立上り時点で
モータ40の回転が停止する。ここで、T10〜T11間の
ローラ131の動きについて説明する。T13時点におい
て、ローラ131は第14図(A)に示すように矢印X方
向に最も移動した状態にあり、この状態で電磁石164
に電流が供給され、吸着体93が電磁石164により吸
着され、回動レバー90の回動は規制される。しかしな
がら、他の電磁石163には電流が供給されないため、
回動レバー91は回動可能である。その後、第10の歯
車68の回転に応じてリンク85は時計方向に回動し、
ヘッドシャーシ121は矢印X′方向に移動する。この
ヘッドシャーシ121の移動に応じてローラ131も移
動するが、回動レバー91のみ回動可能であるため、ロ
ーラ131は回動レバー90の傾斜面96に沿つて移動
し、回動レバー91を回動させ、ローラ131が基板1
のカギ穴形状の孔132の孔縁と回動レバー90の傾斜
面96とによって矢印X′方向の移動が規制される(第
14図(B))。ローラ131によって、回動レバー91
が回動されると、回動アーム101が時計方向に回動さ
れ、回動アーム101に支持された第12の歯車111
は、リール台171の歯車部173およびフライホイー
ル161の大径の歯車部161Lに噛合しない状態にな
る。一方、回動アーム100のピン108はヘッドシャ
ーシ121のカム孔126の凹部126aに入るため回
動アーム100に支持された第11の歯車110は、リ
ール台172の歯車部174およびフライホイール16
2の大径の歯車部162Lに噛合する。なお、この状態
においてはアイドラギャ板112のピン120は、ヘッ
ドシャーシ121の長孔部127aに入っているため、
アイドラギャ板112の第13,第14の歯車114,
115はリール台172,171の歯車部174,17
3およびフライホイール162,161の小径の歯車部
162S,161Sに噛合しない状態にある。その後、
11時点でモータ40の回転は停止する。モータ40の
回転が停止して所定時間(例えば100mS)経過する
と、モータ40は反時計方向に回転し(第17図のT12
時点)、この回転駆動力がベルト185を介してフライ
ホイール161,162に伝達され、さらにフライホイ
ール162の回転駆動力がフライホイール162の大径
の歯車部162L→第11の歯車110→リール台17
2の歯車部174に伝達され、磁気テープを早送りす
る。
(D)A面再生状態から早戻し(REW)状態に移行する
動作(第17図のタイミングチャート参照)。
早戻し(REW)用の操作スイッチ204が操作され、
A面再生状態から早戻し(REW)状態に移行する動作
は、第17図に示すA面再生状態から早送り(FF)状
態に移行する動作と似ているが、第17図における第10
図時点において、電磁石163のみに電流が供給される
点が異なる。第17図におけるT10時点において電磁石
163のみに電流が供給されると、吸着体94が電磁石
163によって吸着される結果、回動レバー91の回動
は規制される。一方、回動レバー90は回動可能な状態
にあるため、ローラ131が矢印X′方向に移動する
際、ローラ131によって回動レバー90は時計方向
(第7図)に回動される。この結果、回動アーム100
は摺動レバー98を介して回動され、この回動アーム1
00に支持された第11の歯車110は、リール台17
2の歯車部174およびフライホイール162の大径の
歯車部162Lに噛合しない状態となる。一方、この状
態において回動アーム101のピン109はヘッドシャ
ーシ121のカム孔125の凹部125aに入るため、
回動アーム101に支持された第12の歯車111は、
リール台171の歯車部173およびフライホイール1
61の大径の歯車部161Lに噛合する。この結果、第
17図のT12時点でモータ40が反時計方向に回転し始
めると、この回転駆動力がベルト185→フライホイー
ル161→第12の歯車111→リール台171に伝達
され、早戻し(REW)動作が行なわれる。
(E)A面の早送り(FF)状態からA面再生状態に移行
する動作(第18図のタイミングチャート参照)。
A面の早送り(FF)状態において、この早送り状態を
終了させるために、ストップ(STOP)用の操作スイ
ッチ202を操作する(第18図のT1時点)と、所定
時間後モータ40の回転が停止するとともに電磁石16
4への電流供給が遮断される(第18図のT2時点)。
その後所定時間(例えば100mS)経過すると、モー
タ40に電流が供給され、モータ40は時計方向に回転
する(第18図のT時点)。このため、第10図の歯車
68は1回転し、T10時点で停止する。この間のT9
点において、再生状態検出スイッチ181が閉成し、電
磁石163,164に電流が供給される。このため、ロ
ーラ131は回動レバー90,91によって、矢印X′
方向の移動が規制され、ヘッドシャーシ121は再生位
置に保持される。このため、第18図のT11時点でモー
タ40が反時計方向に回転し始めると、A面の再生が行
なわれる。
(F)A面再生状態からB面再生状態に移行する動作(第
19図のタイミングチャート参照)。
第19図に示すように、A面再生状態においてプログラ
ム切換用の操作スイッチ205が操作される(第19図
のT1時点)と、所定時間後のT2時点において、モータ
40の回転が停止するとともに、電磁石163,164
への電流供給が遮断される。その後所定時間(例えば1
00mS)経過すると、モータ40に電流が供給され、
モータ40は時計方向に回転する(第19図のT
点)。このため、第10の歯車68が時計方向にほぼ1
80°回転し、T7時点で停止する。この間のT5時点で
切換スイッチ179が切換えられ、またT6時点で再生
状態検出スイッチ181が閉成し、電磁石163,16
4に電流が供給される。T〜T7間に第10の歯車6
8が、第13図(A)に示す状態から第13図(B)に示す状
態までほぼ180°回転するが、この間にヘッドシャー
シ121に摺動自在に支持された摺動板144は、レバ
ー81のピン83により右方向(Y′方向)に駆動され
る。このため、アイドラギャ板112は反時計方向に駆
動され、アイドラギャ板112の第13の歯車114は
フライホイール162の小径の歯車部162Sに噛合
し、また第14の歯車115はリール台171の歯車部
173に噛合する。このため、第19図のT8時点でモ
ータ40が反時計方向に回転すると、その回転駆動力が
ベルト185→フライホイール162→第13の歯車1
14→第15の歯車116→第16の歯車117→第1
4の歯車115→リール台171に伝達され、磁気テー
プが走行され、B面の再生が行なわれる。
(G)A面の終端でB面の再生状態に移行する動作(第2
0図のタイミングチャート参照)。
第20図に示すように、A面の再生状態においては、リ
ール台171,172が回転しているため、受光素子1
92より矩形信号が出力されている。ここで、A面の終
端になる(第20図のT1時点)と、リール台171,
172の回転は停止し、受光素子192より矩形信号が
出力されなくなる。A面再生状態においては、受光素子
192の出力の立下り時点で制御回路のタイマーをリセ
ットしており、リール台171の回転が停止し、タイマ
ーをリセットできなくなると、タイマーはカウントアッ
プされる。タイマーが所定値までカウントされると、モ
ータ40への電流供給が遮断され、モータ40の回転が
停止するとともに、電磁石163,164への電流供給
が遮断される(第20図のT2時点)。このため、回動
レバー90,91によって矢印X′方向の移動が規制さ
れていたローラ131は、スプリング121Sの付勢力
により、ヘッドシャーシ121とともに矢印X′方向に
移動する。このため、再生状態検出スイッチ181が開
成する。その後所定時間経過すると、モータ40に電流
が供給され、モータ40は時計方向に回転する(第20
図のT時点)。このため、第10の歯車68は時計方
向に180°回転し、T7時点で停止する。この間、T5
時点で切換スイッチ179が切換えられ、またT6時点
再生状態検出スイッチ181が閉成し、電磁石163,
164に電流が供給される。また、第10の歯車68が
時計方向に180°回転する間に、ヘッドシャーシ12
1に摺動自在に支持された摺動板144は、レバー81
のピン83により右方向(Y′方向)に駆動されるた
め、アイドラギャ板112は線材147によって、反時
計方向に駆動され第13の歯車114がフライホイール
162の小径の歯車部162Sに噛合し、また第14の
歯車115がリール台171の歯車部173に噛合す
る。この結果T8時点でモータ40が反時計方向に回転
すると、この回転駆動力が、ベルト185→フライホイ
ール162→第13の歯車114→第15の歯車116
→第16の歯車117→第14の歯車115→リール台
171に伝達され、B面の再生状態になる。
(H)A面又はB面の再生状態を停止し、カセットハーフ
を排出する動作(第21のタイミングチャート参照)。
A面(又はB面)再生状態において、イジェクト(EJ
ECT)用の操作スイッチ202を操作する(第21図
のT1時点)と、所定時間後モータ40の回転は停止
し、電磁石163,164への電流供給が遮断される
(第21図のT2時点)。このため、ヘッドシャーシ1
21は矢印X′方向に移動し、再生状態検出スイッチ1
81は開成する。また、T2時点においてプランジャソ
レノイド53に電流が供給されるため、モードクラッチ
レバー48が反時計方向に回動され、かつクラッチレバ
ー62がモードクラッチレバー48により反時計方向に
回動される。このため、モードクラッチレバー48に支
持された第3の歯車49は、モータ40の回転軸41に
固定された第1の歯車42と噛合し、またクラッチレバ
ー62に支持された第8の歯車63の大径の歯車63L
と第2の歯車43との噛合は解除される。T時点より
所定時間(例えば100mS)経過すると、モータ40
は反時計方向に回転し始める(第21図のT時点)。
このため、モータ40の回転駆動力が、第3の歯車49
→第4の歯車50→第5の歯車51→第6の歯車52→
ラック22に伝達され、キャリッジ21は矢印Y方向に
移動する。キャリッジ21の矢印Y方向の移動に伴い、
カセット押え板35は回動し、かつリンク8が時計方向
に回動するためリフタ板30,31は基板1より離れる
方向(リフタ板30,31の開脚角度が小さくなる方
向)に回動する。このため、カセットハーフは基板1よ
り離れる方向に移動される。このため、第21図のT4
時点において、カセット検出スイッチ176は開成(O
FF)する。その後、キャリッジ21によってカセット
ハーフは矢印Y方向に移送され、T5時点でカセット挿
入検出スイッチ15が開成(OFF)し、さらにT6
点でイジェクト検出スイッチ16が開成(OFF)し、
モータ40への電流供給が遮断され、さらにプランジャ
ソレノイド53への電流供給が遮断され、イジェクト動
作が終了する。
なお、他の動作は上記各動作の一部を変えた動作であ
り、詳細については上記各動作から理解できるので詳細
は省略する。
発明の効果 本発明は上記実施例より明らかなように、モータの回転
軸に固定された第1の回転体と、上記モータの回転軸に
回転自在に指示された第2、第3の回転体を設け、モー
タに正転及び逆転させ、結合切換機構を切換えることに
より、一個のモータを駆動源として、第1の回転体の回
転駆動力によってカセットハーフを移送し、第2の回転
体の駆動力によって磁気テープの走行モードを切換え、
第3の回転体の駆動力により磁気テープを走行させるこ
とができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における磁気記録再生装置の
基本構成図、第2図は同装置の表面側の斜視図、第3図
は同装置の裏面側の斜視図、第4図は同装置の表面側の
分解斜視図、第5図は同装置の裏面側の分解斜視図、第
6図は同装置のモータ近傍の分解斜視図、第7図は同装
置の磁気テープ走行モード切換機構の主要部の分解斜視
図、第8図は同装置の一部の分解斜視図、第9図(A)(B)
は同装置に用いる第1の歯車42の上面図および下面
図、第10図(A)は同装置に用いる第2の歯車43の上
面図、第10図(B)は同装置に用いるプーリ45の下面
図、第11図(A)(B)は同装置の第1の歯車とプーリと爪
との関係を示す図、第12図は同装置に用いるフライホ
イールの斜視図、第13図(A)(B)は同装置の磁気テープ
走行モード切換機構の一部の動作説明図、第14図(A)
(B)(C)は同装置の回動レバーの動作を説明する図、第1
5図は同装置の制御系のブロック図、第16図〜第21
図は同装置のタイミングチャートである。 1…基板、15…カセット挿入検出スイッチ、16…イ
ジェクト検出スイッチ、21…キャリッジ、22…ラッ
ク、30,31…リフタ板、35…カセット押え板、4
0…モータ、41…回転軸、42…第1の歯車、43…
第2の歯車、44…爪、45…プーリ、46…爪、48
…モードクラッチレバー、49…第3の歯車、50…第
4の歯車、51…第5の歯車、52…第6の歯車、53
…プランジャソレノイド、61…第7の歯車、62…ク
ラッチレバー、63…第8の歯車、66…第9の歯車、
68…第10の歯車、70…レバー、72…摺動レバ
ー、73,74…ピン、77…回動レバー、84,85
…リンク、90,91…回動レバー、93,94…吸着
体、98…摺動レバー、100,101…回動アーム、
110…第11の歯車、111…第12の歯車、112
…アイドラギャ板、114…第13の歯車、115…第
14の歯車、116…第15の歯車、117…第16の
歯車、121…ヘッドシャーシ、122…磁気ヘッド、
129…アーム、131…ローラ、137,138…軸
受、143…駆動ピン、144…摺動板、147…線
材、153,154…ピンチローラ、159,160…
キャプスタン軸、161,162…フライホイール、1
63,164…電磁石、171,172…リール台、1
76…カセット検出スイッチ、179…切換スイッチ、
181…再生状態検出スイッチ、184…プーリ、18
5…ベルト、200…制御回路、202〜207…操作
スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中目 修司 神奈川県横浜市港北区綱島東4丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 中山 省吾 神奈川県横浜市港北区綱島東4丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭56−119155(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正転または逆転可能なモータと、このモー
    タの回転軸に固定された第1の回転体と、上記モータの
    回転軸に回転自在に支持された第2、第3の回転体と、
    上記モータの正転時にのみ上記第1の回転体の回転駆動
    力を上記第2の回転体に伝達する第1の一方向クラッチ
    機構と、上記モータの逆転時にのみ上記第1の回転体の
    回転駆動力を上記第3の回転体に伝達する第2の一方向
    クラッチ機構と、カセットを再生位置に移送しあるいは
    カセット挿入部へ排出するカセット移送機構と、テープ
    走行モードを切換える走行モード切換機構と、上記第1
    の回転体と上記カセット移送機構を結合する歯車及び上
    記第2の回転体と上記走行モード切換機構を結合する歯
    車の、何れか一方の歯車を噛合状態にし他方の歯車を離
    間状態とさせる結合切換機構と、上記第3の回転体と動
    力伝達手段を介して常時結合する磁気テープ走行機構と
    からなる磁気記録再生装置。
JP59245068A 1984-11-20 1984-11-20 磁気記録再生装置 Expired - Lifetime JPH061570B2 (ja)

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