JPH0610487U - 床 材 - Google Patents

床 材

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JPH0610487U
JPH0610487U JP5825592U JP5825592U JPH0610487U JP H0610487 U JPH0610487 U JP H0610487U JP 5825592 U JP5825592 U JP 5825592U JP 5825592 U JP5825592 U JP 5825592U JP H0610487 U JPH0610487 U JP H0610487U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】天然資源の枯渇問題が世界的に大きく取り上げ
られ、原材料である原木を伐採することが困難になると
共に、原木の質が低下することによって、単板に使用す
る良質の単板を多量に得ることが難しくなり、品質の良
い合板を多量に市場に供給することが困難となる。本考
案は合板に代る強度の大きい積層板を提供しようとす
る。 【構成】表面側より表層木質単板層1、表層木質繊維層
4、中層合板層2、中層木質繊維層5、裏層木質単板層
3の順で積層一体化され、側面に雄実6および雌実7が
形成された床板において、表層木質繊維層4および中層
木質繊維層5として、厚さ方向における中心層43,5
3より比重が高い硬質層41,42,51,52を表裏
層に有する乾式法で得られた木質繊維板を用い、雄実6
の上面に表層木質繊維層4の下側硬質層42、下面に裏
層木質繊維層5の上側硬質層51が位置するように実を
形成した床材。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、床材に関する。
【0002】
【従来技術】
従来、床材の基板としては、単板をその繊維方向を互いに直交させて積層接着 した合板、単板の繊維方向を同一方向に積層接着した平行合板(L.V.L.) などの合板を基板として、その表面に突板等の化粧シートを貼着した床材が知ら れており、これら合板は大きな寸法の板を多量に安定して供給することができ、 しかも寸法安定性にも優れているなど、床材基板として汎用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、この合板は、天然木材を薄く剥ぎ取った単板のみを積層接着し製造す るため、天然資源の枯渇問題が世界的に大きく取り上げられ、原材料である原木 を伐採することが困難になると共に、原木の質が低下することによって、単板に 使用する良質の単板を多量に得ることが難しくなり、品質の良い合板を多量に市 場に供給することが困難となる。この問題は今後ますます深刻化することが予測 され、床材基板として合板に代わる代替え品の提供が熱望されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、単板のみからなる合板の代替え品として使用できる新規な積層板か らなる床材を提供することを目的として鋭意工夫の結果完成されたものである。
【0005】 すなわち本考案は、表面側より表層木質単板層1、表層木質繊維層4、中層合 板層2、中層木質繊維層5、裏層木質単板層3の順で積層一体化され、側面に雄 実6および雌実7が形成された床板において、表層木質繊維層4および中層木質 繊維層5として、厚さ方向における中心層43.53より比重が高い硬質層41 ,42,51,52を表裏層に有する乾式法で得られた木質繊維板を用い、雄実 6の上面に表層木質繊維層4の下側硬質層42、下面に裏層木質繊維層5の上側 硬質層51が位置するように実を形成した床材である。
【0006】 以下本考案の積層板の実集例を図面に基づいて説明する。 図1は、本考案の床材の幅方向断面図を示すものである。図1に示すように、 本考案の床材は、表面側より表層木質単板層1、表層木質繊維層4、中層合板層 2、中層木質繊維層5、裏層木質単板層3の順で積層一体化されたものである。
【0007】 本考案の床材の表層木質単板層1および裏層木質単板層3に用いる木質単板と しては、針葉樹材、広葉樹材の原木をロータリーレース、スライサーなど切削装 置を用いて切削して得られる針葉樹単板および広葉樹単板を用いることができる 。
【0008】 また、中層合板層2も同様の針葉樹単板および広葉樹単板を複数枚積層してな る合板で、基本的には、奇数枚の単板が隣接する単板間で、繊維方向がそれぞれ 交差するように積層され、表裏面の単板の繊維方向が平行となるように積層され たものを用いることができる。図1では3プライの合板を用いた場合が示されて いるが、5プライ、7プライ等の合板を用いることもできる。また、必要に応じ て合板を2枚積層したものを用いることもできる。
【0009】 本考案の床材において、表層木質単板層1と、中層合板層2および表裏単板お よび裏層木質単板層3は、その要求される性能により各単板の持つ木質繊維の方 向がそれぞれ平行となるようにあるいは直交するように積層される。
【0010】 平行となるよう積層する場合は、好ましくは、床材の長さ方向と平行となるよ うに配される。このような繊維方向とすることにより、床材としての長さ方向の 曲げ強度が非常に優れたものとなり、根太組の上への釘打ち施工など、一般に長 さ方向端部を下地構造材により支持するよう施工する床材のように、長さ方向の 曲げ強度が要求される床材として用いるのに非常に適したものとなる。
【0011】 また、床材裏面に緩衝材を接着した防音床材として用いる場合のように、床材 表面に局所的な荷重がかかっても床材が部分的に曲がることなく床材全体として 荷重を保持することができる。
【0012】 さらに、中層合板層2として合板を2枚積層したものを用い、それぞれの合板 の表裏単板の繊維方向を、床材の長さ方向と平行に配することにより、床材の曲 げ強度は向上される。
【0013】 また、一般に木質単板は、吸放湿することにより単板の繊維方向に平行方向の 収縮膨張に比べ、繊維方向に垂直方向の収縮膨張が5から20倍と大きく、繊維 方向に対し平行方向と垂直方向との変化率が大きく異なる。
【0014】 このため、表層木質単板層1、中層合板層2の表裏単板および裏層木質単板層 3の繊維方向を平行に配置することにより、中層合板層2の中単板以外は、吸放 湿による単板の繊維方向に対し直交方向すなわち床材の幅方向への収縮膨張の動 きが生ずることとなる。
【0015】 したがって床材の長さ方向における反りはほとんど生じない。また、幅方向に おいて反りが生じたとしても、長さ方向に比較した幅方向の寸法比が小さいため 、単板の収縮あるいは膨張が床材の反りに及ぼす影響が非常に小さいものとなり 問題となるような反りは生じない。
【0016】 また、表層木質単板層1、中層合板層2と裏層木質単板層3は、同じ板厚の単 板で構成しても、異なる板厚で構成してもよい。同じ板厚とすることにより水分 の吸放出に伴なう幅方向の収縮膝張も表面側と裏面側とでバランスがとれ反りも 生じにくくなる。
【0017】 あるいは、図2に示すように、裏層木質単板層3の厚さに比較して表層木質単 板層1を薄いものを組み合わせることもできる。一般に木質単板の水分の吸放出 に伴なう収縮膨張は吸水による膨張力よりも、放出による収縮力の方が強く、床 材の反りもこの収縮力に起因するものがほとんどである。したがって、、表層木 質単板層1が裏層木質単板層3より薄く形成することにより、両方の単板が水分 の放出により収縮する力は、単板厚が厚い裏面側の方が強くなる。
【0018】 このため図2に示す床材は水分の放出により、幅方向において中心部が持ち上 がったアーチ状に湾曲することとなり、従来の単なる平坦な床材に比べ、長手方 向の曲げ強度が向上し、したがって大きな荷重が作用した場合でも長手方向のた わみが生じにくくなる。
【0019】 これに対し、繊維方向が直交するように積層する場合は、表層木質単板層1と 、裏層木質単板層3の繊維方向を平行に配し、これらの繊維方向に対し中層合板 層2の表裏単板の繊維方向を直交するように積層するのが好ましい。
【0020】 このように配することにより、吸放湿による単板の繊維方向に対し垂直方向へ の収縮膨張の動きをお互いに抑制する効果が生じ、床材の長さ方向と幅方向の収 縮膨張が均等となり、積層板としての寸法安定性に優れたものとなり、反りが生 じにくい床材となる。
【0021】 また、単板の繊維方向が直交することにより、単板の繊維方向と平行方向の曲 げ強度が強いという性質により、床材としての長さ方向および幅方向の曲げ強度 に優れた性質を示すものとなる。
【0022】 さらに、表層木質繊維層1と裏層木質単板層3の繊維方向が床材の長さ方向と 平行となるように配するのが好ましい。
【0023】 このような繊維方向とすることにより、床材としての長さ方向の曲げ強度が優 れたものとなり、根太組の上への釘打ち施工など、一般に長さ方向端部を下地構 造材により支持するよう施工する床材のように、長さ方向の曲げ強度が要求され る床材として用いるのに非常に適したものとなる。
【0024】 また、本考案の表層木質繊維層4および裏層木質繊維層5として用いる木質繊 維板は、図3に示すように、表層木質繊維層4を例に説明すると、表裏層に硬質 層41,42と、その間に中心層43が形成された一体成形により得られた3層 構造からなる木質繊維板であり、木質繊維板の表層および裏面に形成された硬質 層41および42は、その比重が平均して0.8〜1.4g/cmの範囲であ り、その間の中心層43の比重は0.4〜0.75g/cmの範囲であり、硬 質層41および42は中心層43の比重に比べ少なくとも0.1g/cm以上 好ましくは0.3〜0.8g/cmの比重差を有することが好ましい。
【0025】 このように中心層に比べ比重が高く引っ張り強度および圧縮強度が優れた硬質 層が表裏層に配されることにより、表面硬度が高くキズがつきにくく、板材全体 として曲げ強度に優れ、また車位荷重によるたわみ量も非常に小さい板材となる 。
【0026】 このような硬質層は、乾式法による木質繊維板の製造工程において加熱圧締の 際の表裏層の木質繊誰の含水率を高めること、または、木質織維への接着剤の添 加量を増加させることにより他の部分に比べ局所的に比重の高い層を形成するこ とができる。
【0027】 これら木質繊維板は、含水率1%当たりの寸法変化率が長さ方向と幅方向が均 等で0.03〜0.04%と優れた安定性を有するものであるため、前記木質単 板層の収縮膨張を抑制する作用を有し寸法安定性に優れた性質を有する床材とな る。
【0028】 さらに、木質繊維板の表裏層に形成された硬質層は、中心層に比べ非透水性が 高いため床材内への吸水性を著しく低下させる効果を有し、水分の吸放出による 寸法変化をさらに小さいものとすることができる。
【0029】 また、それぞれの末質繊維板の表裏面に硬質層を露出した状態で積層すること により、末質繊維板の比重が高く強度の高い面と木質単板とが接着剤により貼着 されるため、各板材間の接着面の接着強度が非常に高いものとなる。
【0030】 また、このように比重の高い硬質層の間に、比重の低い中心層が存在すること により、板材としての重量が非常に軽くて曲げ強度の優れたものとなる。
【0031】 また、表裏面に露出した硬質層とその間に配された中心層とが、木質繊維板の 製造工程における加熱圧締により一体成型された、1枚の板材であるため、硬質 層と中心層とは木質繊維の絡み合いにより一体的に連続しており、複数枚の板材 を接着剤により接着して1枚の板材を形成した場合の、板材間での剥離の問題な ども生じないものである。
【0032】 また、本考案で用いる木質繊維板は、木質単板との積層の前に、硬質層を表裏 面に露出した状態で用いることにより、前述の機械的強度および非透水性の効果 はさらに優れたものとなり好ましい。同様に裏層木質繊維層5は上側硬質層51 、下側硬質層52および中心層53からなる。
【0033】 さらに、床材の側面に形成される雄実においては、図1に示すように中層合板 層2を中心としてその上面には、表層木質繊維層4の下側硬質層42が残存する ように配され、下面には表層木質繊維層5の上側硬質層51が残存するように雄 実が形成されることにより雄実の表裏面が滑らかとなり、雄実と雌実とをスムー ズに嵌合することができる。
【0034】 また、硬質層により単板をサンドイッチすることにより、硬質層部分が合板に おけるクロス単板に類似した役目を果たし、雄実を強化するものである。
【0035】 さらに本考案の床材において、表層木質単板層1、中層合板層2の表裏単板お よび裏層木質単板層3をその繊維方向が床材の長さ方向と平行となるよう配し、 床材の長手方向の曲げ強度を強化する効果に加え、その木質単板間に配された表 層木質繊維層4および裏層木質繊維層5の表裏に形成された硬質層が幅方向およ び長さ方向両方向に対する優れた曲げ強度を示すもので、従来の合板におけるク ロス単板の役目をなし、これらが積層された床材は特に長手方向の曲げ強度に優 れ、幅方向においても問題のない強度を有するものである。
【0036】 また、表層木質単板層1、中層合板層2の表裏単板および裏層木質単板層3を その繊維方向が直交するように配した場合において、床材の長さ方向および幅方 向の両方向の優れた曲げ強度に加え、その木質単板間に配された表層木質繊維層 4および裏面木質繊維層5の表裏に形成された硬質層が幅方向および長さ方向両 方向に対する優れた曲げ強度を示すもので、従来の合板におけるクロス単板の役 目をなし、床材としての長さ方向および幅方向の両方向の曲げ強度が一段と強化 された床材となる。
【0037】 また、本考案の表層木質繊維層4および裏層木質繊維層5として用いる木質繊 維板の原料となる木質繊維としては、松、杉、桧等の針葉樹材または、ラワン、 カポール、栗、ポプラ等の広葉樹材の原木で板材あるいは角材として使用できな い部分または廃材を切削した木材チップを、常法により解繊して得られる木質繊 維、および木質繊維板製造の際に生じるサンダーダスト、ソーダスト、チップダ スト等の屑材を混入し用いることができる。
【0038】 本考案の表層木質繊維層4および裏層木質繊維層5として用いる木質繊維板は 、例えば乾式木質繊維板の製造工程において、解繊され接着剤を添加し乾燥した 木質繊維を、フォーミング装置によりスクリーンコンベアー上に堆積し、シェイ ビングローターにより厚みを各々調整し次いで仮圧締することにより木質繊維マ ットを得、次いで一定寸法に裁断された定尺マットを加熱圧締することにより得 られる中比重繊維板が用いられる。
【0039】 また、先と同様にして得られる定尺マットの上面および下面に水の塗布または 含有された不織布、紙、布等の保水性のあるシート状物を載置し加熱圧締するこ とにより、シート状物に塗布または含有された水分が表裏層の木質繊維中に保持 されながら加熱圧締されるため、表裏面に比重の非常に高い硬質層を形成するこ とができる。
【0040】 また、スクリーンコンベアー上に木質繊維5を堆積させるフォーミング装置と して、裏層形成木質繊維、中層形成木質繊維、表層形成木質繊維をそれぞれ別々 にフォーミングしスクリーンコンベアー上に堆積させる3台のフォーミング装置 を設け、例えば中心層形成木質繊維への接着剤の添加量を3〜5重量%加え、表 層形成木質繊維および裏層木質繊維への接着剤の添加量を10〜30重量%加え た後に加熱圧締することにより、前述の水分による硬質層の形成方法とあわせて 硬質層の比重を上げると共に強度の向上を図ることができる。
【0041】 また、同様のフォーミング装置において、裏層形成木質繊維および表層形成木 質繊維として2〜8重量%サイズ剤を塗布または含有させたものをフォーミング 装置に供給させるようにし、裏層、中層、表層の3層の木質繊維を積層堆積させ た後、加熱圧締することにより、表層および裏層のサイズ剤の含有量を2重量% 以上とすることができる。
【0042】 このようにして木質繊維板の表裏面には、中心層に比較して比重が高く、非透 水性の高い硬質層が形成される。また、得られた木質繊維板の硬質層の中でも比 重分布が生ずるため、必要に応じサンディングを施し、硬質層の中でも特に比重 の高い層(面)を表面に露出することにより、非透水性、曲げ強度およびたわみ 等の性能がさらに優れたものとなる。
【0043】
【考案の効果】
本考案の床材は、木質繊維を加熱圧締して得られる木質繊維板を用い、この木 質繊維層は単板として使用できない欠点のある原木を小さく破砕あるいは解繊し たものを用いて得られるものであるため、資源の有効利用となり自然破壊の防止 に役立つことができる。
【0044】 また、表層木質単板層1、中層合板層2の表裏単板および裏層木質単板層1, 3の繊維方向がそれぞれ平行となるように積層され、しかも、床材の長さ方向と 平行となるように配されたことにより、床材としての長さ方向の曲げ強度が非常 に優れたものとなり、根太組の上への釘打ち施工など、一般に長さ方向端部を下 地構造材により支持するよう施工する床材のように、長さ方向の曲げ強度が要求 される床材として用いるのに非常に適したものとなる。また、このような繊維方 向とすることにより、水分の吸放出に伴なう床材の長さ方向における反りは生じ ない。
【0045】 また、表層木質単板層1,中層合板層2の表裏単板および裏層木質単板層3の 繊維方向がそれぞれ直交するように積層し、表層木質単板層1および裏層木質単 板層3の繊維方向を床材の長さ方向と平行となるように配することにより、木質 単板の吸放湿による単板の繊維方向に対し垂直方向への収縮膨張の動きをお互い に抑制する効果が生じ、床材の長さ方向と幅方向の収縮膨張が均等となり、積層 板としての寸法安定性に優れたものとなり、長さ方向および幅方向共に反りが生 じにくい床材となる。
【0046】 さらに、前述の3枚の木質単板の間に積層する表層木質繊維層4および裏層木 質繊維層5の間に積層される木質繊維板は、含水率1%当たりの寸法変化率が長 さ方向と幅方向が均等で0.03〜0.04%と優れた安定性を有するものであ るため、木質単板層の収縮膨張を抑制する作用を有し寸法安定性に優れた性質を 有する床材となる。
【0047】 さらに、木質繊維板の表裏層に形成された硬質層は、中心層に比べ非透水性が 高いため板材内への吸水性を著しく低下させる効果を有し、水分の吸放出による 寸法変化をさらに小さいものとすることができる。
【0048】 さらに、床材の側面に形成される雄実6においては、中層合板層2を中心とし てその上面には、表層木質繊維層4の下側硬質層42が残存するように配され、 下面には裏層木質繊維層5の上側硬質層5が残存するように雄実6が形成される ことにより雄実6の表裏面が滑らかとなり、雄実6と雌実7とをスムーズに嵌合 することができる。
【0049】 また、硬質層により単板をサンドイッチすることにより、硬質層部分が合板に おけるクロス単板に類似した役目を果たし、雄実を強化するものである。
【0050】 さらに本考案の床材は、表層木質単板層1、中層合板層2および裏層木質単板 層3により床材の長手方向の曲げ強度が強化され、その木質単板間に配された表 層末質繊維層4および裏層木質繊維層5の表裏に形成された硬質層が幅方向およ び長さ方向両方向に対する優れた曲げ強度を示すもので、従来の合板におけるク ロス単板の役目をなし、これらが積層された床材は特に長手方向の曲げ強度に優 れ、幅方向においても問題のない強度を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案床材の幅方向断面図、
【図2】 同じく表層木質単板層1を薄くした場合の幅
方向断面図、
【図3】 表層木質繊維層4の断面図、
【符号の説明】
1:表層木質単板層、2:中層合板層、3:裏層木質単
板層、4:表層木質繊維層、41:上側硬質層、42:
下側硬質層、43:中心層、5:裏層木質繊維層、5
1:上側硬質層、52:下側硬質層、53:中心層、
6:雄実、7:雌実。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面側より表層木質単板層、表層木質繊
    維層、中層合板層、裏層木質繊維層、裏層木質単板層の
    順で積層一体化され、側面に雄実および雌実が形成され
    た床板において、表層木質繊維層および中層木質繊維層
    として、厚さ方向における中心層より比重が高い硬質層
    を表裏層に有する乾式法で得られた木質繊維板を用い、
    雄実の上面に表層木質繊維層の下個硬質層、下面に裏層
    木質繊維層の上側硬質層が位置するように実を形成した
    床材。
  2. 【請求項2】 表層木質単板層、中層合板層の表裏単板
    および裏層木質単板層の繊維方向が床材の長さ方向と平
    行となるように積層されてなる請求項1記載の床材。
  3. 【請求項3】 表層木質単板層および裏層木質単板層の
    繊維方向が床材の長さ方向と平行となり、中層合板層の
    表裏単板の繊維方向が床材の長さ方向と直交するように
    積層されてなる請求項1記載の床材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003039403A (ja) * 2001-07-27 2003-02-13 Daiken Trade & Ind Co Ltd 木質床材
JP2019105157A (ja) * 2011-08-29 2019-06-27 セラロック、イノベーション、アクチボラグ フロアパネル用機械式係止システム

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