JPH0585630U - 収納扉部材 - Google Patents

収納扉部材

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JPH0585630U
JPH0585630U JP5226992U JP5226992U JPH0585630U JP H0585630 U JPH0585630 U JP H0585630U JP 5226992 U JP5226992 U JP 5226992U JP 5226992 U JP5226992 U JP 5226992U JP H0585630 U JPH0585630 U JP H0585630U
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JP
Japan
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sheet
door member
storage door
composite sheet
vinyl chloride
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Application number
JP5226992U
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English (en)
Inventor
典 早川
孝教 松沢
永久也 佐々木
Original Assignee
凸版印刷株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】表面に塩化ビニルシートと同等の加工適性を有
し、且つ、耐汚染性に優れたふっ素樹脂層を設けた複合
シートを、木質系の基材上に熱圧着した収納扉部材を提
供する。 【構成】絵柄層(15)を設けた塩化ビニル化粧シート(P)
上に、表層にふっ素樹脂層(10)を設けた積層シート(T)
を熱融着して複合シート(S) を形成し、接着剤(18)を介
して前記複合シート(S) を基材(20)上に熱圧着した構成
からなる収納扉部材(30)である。また表面のふっ素樹脂
層(10)上に、エンボス模様を設けた収納扉部材である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は耐汚染性に優れた表層を有するプラスチックシートを、基材上に熱圧 着して構成された、台所やリビング等に用いる収納扉部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から合板等の基材表面に、プラスチックシートを貼り合わせた収納扉部材 は広く利用されている。特にプラスチックシートとして、Vカット工法、ラッピ ング工法、真空成形法等の加工適性が良く、表面に木目柄層等を設けた透明又は 着色透明塩化ビニル化粧シートが、収納扉部材等に多く使用されていることは公 知である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前述したプラスチックシートを使用した台所やリビング等の収納扉部材には、 その加工適性の良さから塩化ビニル化粧シートが多く使われてきた。しかしなが ら、塩化ビニル素材に含有する可塑剤や静電気を帯電し易い等の、素材の性質か らほこりやちり等の汚れが付き易く、また、油汚れや油性インキペン等の汚れは 一旦付着すると落ちにくく、溶剤等を用いて拭き取ってもインキの色素等が、表 面の塩化ビニル層中に浸透して所謂シミとなって落ちなくなる。 そこで本考案は、塩化ビニル化粧シートと同等の加工適性を有するふっ素樹脂 層を表層に設けた複合シートを基材に熱圧着して、耐汚染性に優れた台所やリビ ング用の収納扉部材を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前記課題を解決するために、絵柄層(15)を有する塩化ビニル化粧シ ート(P) の表面にふっ素樹脂層(10)を設けて複合シート(S) を形成し、接着剤(1 8)を介して基材(20)上に熱圧着した構成からなる収納扉部材(30)である。また、 前記複合シート上にエンボス模様を形成したことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】
本考案の収納扉部材(30)は、絵柄層(15)を有する塩化ビニル化粧シート(P) 上 にふっ素樹脂層(10)を設けて、表層がふっ素樹脂層からなる複合シート(S) を形 成し、前記複合シート(S) を接着剤(18)を介して基材(20)上に熱圧着したもので あるが、表層に設けたふっ素樹脂層(10)は、耐薬品性に優れ非粘着性で摩擦係数 も小さい性質を有するので耐汚染性が高く、例えば、油や、油性インキペン等の 汚れが附着しても、容易に溶剤等の薬品で拭き取ることができる。しかも、油や 油性インキペン等の色素がふっ素樹脂層(10)中に浸透しないので、拭き取りによ り色素が残ったりしない。また溶剤等の薬品により表層のふっ素樹脂層が破壊さ れることもない。
【0006】
【実施例】
本考案の実施例を詳細に説明する。図1は本考案の一実施例による収納扉部材 用の複合シートの積層構成を示す側面図である。図1に示すように、複合シート (S) の基体となる樹脂シートは、透明又は着色透明塩化ビニルシート(12)(厚さ 100μm〜130μm程度)で表面には絵柄層(15)、例えば、グラビア印刷方 法により3色から4色刷で木目模様の印刷を施した塩化ビニル化粧シート(P) で ある。
【0007】 前記塩化ビニル化粧シート(P) の表面に設けたふっ素樹脂層(10)は、図1に示 すように、表層にふっ素樹脂層(10)(厚さ4μm〜6μm)、下層にメチルメタ アクリレート(11)(厚さ45μm〜55μm)を、例えば共押出し方法により積 層してふっ素樹脂積層シート(T) としたものである。これらふっ素化合物を含ん だシートとしては、例えば、三菱レーヨン(株)製,商品名FBS−006が最 適である。
【0008】 次に、前記複合シート(S) の形成は、塩化ビニル化粧シート(P) に、ふっ素樹 脂とメチルメタアクリレート(11)を共押出しにより得た積層シート(T) を熱融着 して形成したものである。また、前記複合シート(S) の形成後、この表面にエン ボスロール等を用いて梨地模様等のエンボス模様を用途に応じて形成すると一層 意匠性も高いシートとなる。
【0009】 また、前記複合シート(S) は積層シート(T) を用いて形成する方法と、塩化ビ ニル化粧シート(P) の表面に、ふっ素樹脂塗料(10a) を直接コーティングして複 合シート(S) とする形成方法もある(図2を参照)。本実施例におけるふっ素樹 脂塗料(10a) としては、旭硝子(株)製,商品名フロロトップFT−1030を 使用した。 また、前記ふっ素樹脂層(10)としては、ポリふっ化ビニル、ポリ2 ふっ化ビニル、ポリふっ化ビニリデン等の樹脂を適宜選択することができる。
【0010】 図4は本考案の一実施例による収納扉部材の積層構成を示す断面図である。図 4に示すように、前記複合シート(S) を基材(20)上に、例えば、エチレン酢酸ビ ニル樹脂系接着剤(18)を塗布乾燥後、熱圧着して収納扉部材(30)を形成した。 尚、収納扉部材に用いた基材(20)は本考案においてはパーチクルボードを用い たが、これにとらわれるものではなく適宜選択できる。
【0011】 <実施例1> 厚さ100μmの透明塩化ビニルシートの表面に、グラビア印刷で欅の木目模 様を3色刷りで印刷した絵柄層(15)を設けた塩化ビニル化粧シート(P) 上に、厚 さ5μmのふっ素樹脂層(10)と下層に厚さ50μmのメチルメタアクリレートを 共押し出し方法により積層したふっ素樹脂積層シート(T)(三菱レーヨン株製, 商 品名FBS−006) と前記塩化ビニル化粧シート(P) を熱融着して複合シート (S) を形成した( 図1を参照)。次に基材(20)であるパーチクルボード(厚さ1 8mm)にエチレン酢酸ビニル系樹脂接着剤(18)を塗布、乾燥後前記複合シート (S) の塩化ビニル化粧シートの裏面と基材表面を合わせ熱圧着して収納扉部材(3 0)を得た(図4を参照)。
【0012】 <実施例2> 厚さ150μmの着色塩化ビニルシート(12a) の表面に、グラビア印刷により 楢の木目模様を3色刷りで印刷して絵柄層(15)を有する塩化ビニル化粧シート(P ) として、この表面にふっ素樹脂塗料(10a) (旭硝子株製,商品名フロロトップ FT−1030)をグラビア印刷(ベタ版100線,版深150μm)方法でダ イレクトコーティングし、乾燥(温度85℃,時間60〜90秒)後、表層にふ っ素樹脂層(10)を有する複合シート(S) を得た。以後の工程は実施例1と同様に 行って収納扉部材(30)を得た。
【0013】 <実施例3> 厚さ80μmの着色塩化ビニルシート(12a) と透明塩化ビニルシート(12)を熱 融着した後、上層の透明塩化ビニルシート表面にふっ素樹脂塗料(10a) (旭硝子 株製, 商品名フロロトップFT−1030)をグラビア印刷(ベタ版100線, 版深150μm)でダイレクトコーティングして、乾燥は実施例2と同様の条件 で行った後、表層にふっ素樹脂層を形成した複合シート(S) を得た(図3を参照 )。以後の工程は実施例1と同様に行って収納扉部材(30)を得た。
【0014】 <テスト1> 本考案の、表層にふっ素樹脂層(10)を設けた複合シート(T) を熱圧着した収納 扉部材(30)と表層に塩化ビニル化粧シート(P) を熱圧着した収納扉部材上に油性 インキペン等の着色インキを付着させて、溶剤(ベンジン)やから拭きによる汚 れの落ち具合を比較した耐汚染性のテストを表1に示す。
【0015】
【表1】 結果は表1に示す通り、本考案における複合シート(S) を用いた収納扉部材(3 0)は、耐汚染性に優れた結果を示した。
【0016】
【考案の効果】
本考案の、表層にふっ素樹脂層を設けた複合シートによる収納扉部材は、表1 に示す通り、油汚れや油性インキペン等の着色インキの汚れが付着しても溶剤や から拭きによる拭き取りによって、容易に汚れを落とすことができるとともに、 油性着色インキの色素残りがなく所謂シミ等にならない収納扉部材である。 また、前記複合シートの基体が塩化ビニル化粧シートで構成されているので、 Vカット法やラッピング工法等の加工適性は良い。また、表層のふっ素樹脂層に エンボス模様を設けることにより一層の意匠の優れた収納扉部材となり、しかも 耐汚染性、耐薬品性や広い温度域での特性が変らないので、特に温度上昇が多く 汚れがつき易い台所やリビング用の収納扉部材として最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による収納扉部材に用いる複
合シートの積層構成を示す側面図である。
【図2】本考案の一実施例による表層にふっ素樹脂塗料
をコーティングした複合シートの積層構成を示す側面図
である。
【図3】本考案の一実施例による着色塩化ビニル上に透
明塩化ビニルを圧着しふっ素樹脂塗料をコーティングし
た複合シートの積層構成を示す側面図である。
【図4】本考案の一実施例による収納扉部材の構成を示
す部分断面図である。
【符号の説明】
10 … ふっ素樹脂層 10a… ふっ素樹脂塗料(ふっ素樹脂層) 11 … メチルメタアクリレート 12 … 塩化ビニルシート 12a… 着色塩化ビニルシート 15 … 絵柄層 18 … 接着剤 20 … 基材 30 … 収納扉部材 P … 塩化ビニル化粧シート S … 複合シート T … 積層シート

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】絵柄層を有する塩化ビニル化粧シートの表
    面にふっ素樹脂層を設けて、複合シートを形成し、該複
    合シートを接着剤を介して基材上に熱圧着してなる構成
    を特徴とする収納扉部材。
  2. 【請求項2】前記表層がふっ素樹脂層からなる複合シー
    ト上に、エンボス模様を形成したことを特徴とする請求
    項1に記載の収納扉部材。
JP5226992U 1992-03-02 1992-07-24 収納扉部材 Pending JPH0585630U (ja)

Priority Applications (1)

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JP5226992U JPH0585630U (ja) 1992-03-02 1992-07-24 収納扉部材

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1010192 1992-03-02
JP4-10101 1992-03-02
JP5226992U JPH0585630U (ja) 1992-03-02 1992-07-24 収納扉部材

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016137612A (ja) * 2015-01-27 2016-08-04 共和レザー株式会社 合成樹脂表皮材、合成樹脂表皮材の製造方法、合成樹脂表皮材を用いた成形体、及び成形体の製造方法
WO2019188988A1 (ja) * 2018-03-30 2019-10-03 共和レザー株式会社 合成樹脂表皮材、合成樹脂表皮材の製造方法及び成形体

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