JPH0583838A - 通信線収納箱および通信線布設回収方法 - Google Patents

通信線収納箱および通信線布設回収方法

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JPH0583838A
JPH0583838A JP35592891A JP35592891A JPH0583838A JP H0583838 A JPH0583838 A JP H0583838A JP 35592891 A JP35592891 A JP 35592891A JP 35592891 A JP35592891 A JP 35592891A JP H0583838 A JPH0583838 A JP H0583838A
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JP
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wire
communication
communication line
winding
tensile strength
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JP35592891A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Sano
裕昭 佐野
Yoshinobu Kitayama
佳延 北山
Shigeru Tanaka
茂 田中
Shigeru Tomita
茂 冨田
Hiroyuki Akimoto
裕之 秋元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Priority to TW81102793A priority patent/TW205114B/zh
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ファイバケーブル等の通信線を、引き込
み、送り出しのいずれの場合にも、一定の張力で、通信
線収納箱に円滑に引き込み、また、円滑に送り出すこと
を可能にする。 【構成】 ハンドル9を回転させると、回転板7が回転
する。通信線5は、回転板の挿通孔10より取り入れら
れ、回転板の回転と同期して回転する引き込みローラー
により引き込まれ、巻き付け胴の周りに収納される。回
転板の回転による通信線の撚りを1回転ごとに巻き付け
胴に与えて収納することにより、巻き付け胴の外部にお
いては、通信線に回転を与えないようにすることができ
る。送り出す場合は、逆に、通信線の引き出しによりロ
ーラーが回転され、連動して回転板が回転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銅線や光ファイバ線な
どの通信線の布設時に用いられる通信線収納箱および通
信線布設回収方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】導線や光ファイバ線などの通信線を布設
する際に、所定の長さの通信線を収納箱に収納して、現
場において、収納箱から引き出しながら、布設すること
が行なわれている。
【0003】欧州特許出願公開第0296860号明細
書に記載された光ファイバ線の収納用の容器は、容器へ
の収納の際に、通信線を重力により落とし込み、引き込
み、また、布設の際に、収納した通信線を引き出すもの
である。
【0004】図18乃至図20は、上記した明細書にお
ける通信線収納部の説明図であり、図18は、通信線収
納部に通信線を引き込む状態の説明図、図19は、通信
線が収納された状態の説明図、図20は、収納部から通
信線を引き出す状態の説明図である。図中、91は通信
線、92は通信線収納部、93は中央孔、94は上部ガ
イド、95は下部ガイド、96は引き込みローラー、9
7はローラー駆動力伝達部、98は引き込み角度調整装
置、99は歯車、100は駆動モーター、101はモー
ターケース、102はケーブル取り入れ装置、103は
ガイドキャップである。
【0005】通信線収納部92は、図20に示すよう
に、円筒形の外観を有しており、中央に円筒形の中央孔
93を有している。中央孔93は、通信線収納部92の
底部を貫通しており、したがって、通信線91を収納す
る部分は、円環状になっている。
【0006】図18は、この通信線収納部92にケーブ
ル取り入れ装置102をセットし、その上に下部ガイド
95、さらにその上に上部ガイド94をセットした状態
を示すものである。ケーブル取り入れ装置102の中央
下部に設けられたモーターケース101が、通信線収納
部92の中央孔93に入り込むようになっている。モー
ターケース101に取り付けられた駆動モーター100
は、歯車99によりローラー駆動力伝達部97を介し
て、引き込みローラー96を回転駆動し、上部ガイド9
4より導入された通信線91をその軌跡104に沿って
引き込む。歯車99は、同時に、引き込み角度調整装置
98に回転力を与えて、引き込みローラー96の角度を
変え、通信線91の軌跡104は、少しずつその位置を
ずらしながら引き込まれていく。
【0007】図19は、通信線収納部92内に通信線9
1が収納されている状態の一部を示したもので、不規則
ではあるが、その位置を変えながら通信線91が収納さ
れている。引き込みが終了した通信線収納部92は、ケ
ーブル取り入れ装置102から取り外される。
【0008】通信線の布設時には、図20に示すよう
に、通信線収納部92にガイドキャップ103をかぶせ
て、その上部の孔から通信線91を引き出す。
【0009】なお、図20では、説明のために、ガイド
キャップ103を斜め上に外した状態を図示してある。
【0010】一方、近年光通信技術の利用の拡大に伴
い、光ファイバケーブルを簡便に布設したいという要求
が高まり、従来一般的に行なわれていた融着接続ではな
く、両端にコネクタを取り付けた光ファイバを出荷し、
現地で両端を簡便に接続した後、余長を処理するという
手法が広がってきている。この際、余長の処理は、出荷
時に布設箇所の長さに正確に合わせた長さのケーブルを
全ての布設について製作するのは製造性が極端に低いた
め、不適当であり、余長の処理が必須となってきてい
る。このような場合に用い得る余長収納技術として、図
18で説明したような通信線収納部を利用することが可
能である。
【0011】しかしながら、上述した従来技術では、
駆動モータを用い、かつ、中央に入れる構造のため装
置が大型となること、 引き込みローラーの動きが複
雑で部品数が多く、高価となること、 同様の理由で
調節が難しいこと、 重量で落とし込む方法のため、
非常に大きな床面積が必要となること、通信線の繰り
出しは図20に示されるように繰り出し用のキャップガ
イドを取り付けて行なうため、繰り出し張力が、非常に
不安定であること、などの問題があった。
【0012】このため、図18乃至図20で説明した従
来技術は、その明細書中にも記載するように、工場で光
ファイバを収納する際、または、布設作業中に用いられ
るもので、布設後に、据え付けた状態で余長を処理する
用途には用いられなかった。
【0013】一方、従来より、抗張力性能の高いケーブ
ルを得る方法として、抗張力線の外周に通信線を撚り合
わせる方法が知られている。このようなケーブルは、断
面積が大きく、かつ、可撓性が低いため、両端にコネク
タを取り付けて使用する場合などには、端末付近でケー
ブルに余長が生じると、その収納のために大きなスペー
スが必要であった。
【0014】また、一度、光ケーブルを布設した後、機
器の移動や建物の建築などのため、通信網に接続したま
ま、通信線を引き出したり、引き込んだりする要求も生
じている。このような要求が最も多いものは、各通信線
の利用者から電柱などにおかれた分岐点までの、いわゆ
る引き落とし通信線であり、その要求を満たすために
は、巻き込み、巻き出し得る余長量としては、10m以
上が必要である。このような余長量の処理ができる通信
線収納箱は、常時、回線に取り付けられているものであ
るから、一般に普及するためには、低価格で小型である
ことも必要なことである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、収納箱を縦置きにでき、コ
ンパクトなものとして、通信線の引き込み、送り出しの
いずれの場合にも、円滑な引き込み、送り出しができる
通信線収納箱、および、通信線布設回収方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1にお
いては、通信線収納箱において、固定された巻き付け胴
と、前記巻き付け胴の周囲を回転し、通信線を前記巻き
付け胴に巻き付けまたは巻き付け胴から引き出す機構を
備え、かつ、該巻き付けまたは引き出す機構が、通信線
の巻き付けまたは引き出しの際に、通信線収納箱外の通
信線を回転させない手段を有することを特徴とするもの
であり、請求項2においては、請求項1の通信線収納箱
において、巻き付け胴の周囲を回転し、通信線を前記巻
き付け胴に巻き付けまたは巻き付け胴から引き出す機構
の回転中心部に抗張力線送通孔が設けられていることを
特徴とするものである。
【0017】請求項3においては、通信線収納箱におい
て、巻き付け胴と、通信線送通孔を有し前記巻き付け胴
の前面において回転する回転部材と、前記通信線送通孔
の近傍に配置され前記回転部材の回転と同期して回転す
る引き込みローラーを有し、前記通信線送通孔からの通
信線を前記引き込みローラーにより挟持して引き込み、
または、送り出すことを特徴とするものであり、請求項
4においては、請求項3の通信線収納箱において、引き
込みローラーが、回転部材の回転と、固定された部材と
の運動の差に基づいて回転させられることを特徴とする
ものである。
【0018】請求項5においては、通信線収納箱におい
て、通信線を巻き付ける巻き付け胴と、巻き付け胴の中
心軸の延長方向から供給される通信線を巻き付け胴のつ
ばの間に誘導しながら巻き付け胴の周囲を回転する通信
線ガイドを有することを特徴とするものであり、請求項
6においては、請求項5の通信線収納箱において、通信
線ガイドが巻き付け胴から分離できることを特徴とする
ものである。
【0019】請求項7においては、固定された巻き付け
胴の周囲を回転する巻き付けまたは引き出す機構によ
り、通信線を前記巻き付け胴に巻き付けまたは引き出す
通信線の布設回収方法であって、通信線の巻き付けまた
は引き出しの際に、通信線を回転させないことを特徴と
するものである。
【0020】請求項8においては、通信線布設方法にお
いて、巻き付け胴の周に沿って回転する通信線ガイドに
より、巻き付け胴のつばの間に巻かれた通信線を、巻き
付け胴の中心軸の延長方向に供給される通信線を、巻き
付け胴の胴に巻き付けることを特徴とするものである。
【0021】請求項9においては、通信線回収方法にお
いて、巻き付け胴の中心軸の延長方向から供給される通
信線を、巻き付け胴の周に沿って回転する通信線ガイド
により、巻き付け胴のつばの間に落とし込み、巻き付け
胴の胴に巻き付けることを特徴とするものである。
【0022】請求項10においては、通信線布設方法に
おいて、巻き付け胴の周囲から通信線を取り出すととも
に、前記巻き付け胴の中心部の抗張力線送通孔から抗張
力線を引き出して、該抗張力線の周囲に前記通信線を巻
き付けながら送り出すことを特徴とするものであり、請
求項11においては、請求項10の通信線布設方法にお
いて、複数の巻き付け胴を直列的に配置し、それらの抗
張力線送通孔に1本の抗張力線を通し、複数の通信線を
取り出すとともに同一の抗張力線に巻き付けていくこと
を特徴とするものであり、請求項12においては、請求
項11の通信線布設方法において、複数の巻き付け胴の
抗張力線送通孔を通した抗張力線を一旦切断し、一部の
巻き付け胴の抗張力線送通孔から前記抗張力線をはずし
た後、該抗張力線を他の巻き付け胴の抗張力線送通孔に
通した状態で再度接続し、一部の巻き付け胴に巻かれた
通信線をこの地点で分岐することを特徴とするものであ
り、請求項13においては、請求項第12の通信線布設
方法において、分岐された一部の通信線の巻き付け胴の
抗張力線送通孔に、他の巻き付け胴の抗張力線送通孔に
通された抗張力線とは別の抗張力線を通し、該別の抗張
力線の周囲に分岐された一部の通信線を巻き付けなが
ら、送り出すことを特徴とするものである。
【0023】請求項14においては、通信線回収方法に
おいて、巻き付け胴の周囲に沿って回転する通信線ガイ
ドから通信線を取り込むとともに、前記巻き付け胴の通
信線送通孔から抗張力線を引き込むことにより、該抗張
力線の周囲に巻き付けられた前記通信線を回収すること
を特徴とするものである。
【0024】
【作 用】本発明は、固定された巻き付け胴と、前記巻
き付け胴の周囲を回転し、通信線を前記巻き付け胴に巻
き付けまたは巻き付け胴から引き出す機構により、通信
線を巻き付け胴の周りに引き入れ、引き出すことによ
り、巻き付け胴の外部においては、通信線に回転を与え
ないようにすることができる。
【0025】したがって、通信線の下口をコネクタによ
り接続した状態のままで、また、上口の接続を切ること
もなく、通信線ガイドを回転させることにより、通信用
線の利用者宅などに固定された巻き付け胴に、簡便に長
尺の通信線を巻き付けることもできる。
【0026】また、通信線ガイドを半割りなどにしてお
くことにより、通信線ガイドや通信線ガイド固定部など
を、巻き付け胴から分離することができ、固定されて残
る部分は、通信線余長部と、これを巻き付けるため最小
限必要な巻き付け胴のみに限定できる。このため、本発
明の余長収納箱は、安価で、かつ、通信線特性に悪影響
を与えない範囲で可能な限り最小の大きさとすることが
できる。
【0027】通信線収納時においては、通信線ガイドが
巻き付け胴の周外を1回転する間に収納される通信線に
は、撚りが1回加わることになり、また、巻き出すとき
には、その撚りは解消できる。
【0028】また、巻き付け胴に抗張力線送通孔を設け
て、抗張力線を引き出し、あるいは、引き込むことがで
き、抗張力線の周囲に通信線を巻き付けながら送り出す
こと、あるいは、抗張力線の周囲に巻き付けられた通信
線を回収することができる。
【0029】
【実施例】図1乃至図4は、本発明の通信用収納箱の第
1の実施例を説明するためのもので、図1は、一部を切
り欠いて斜め前方からみた斜視図、図2は、駆動機構の
説明図、図3は、駆動部の拡大図、図4は、回転板の正
面図である。図中、1は通信線収納箱本体部、2は巻き
付け胴、3は側板部、4は通信線の下口孔、5は通信
線、6は下口側コネクタ、7は回転板、8は回転板の回
転軸、9はハンドル、10は通信線ガイド、11は駆動
部、12は歯付きレール、13は遊星歯車、14,15
は傘歯車、16,17は引き込みローラーである。
【0030】中心軸が水平方向におかれた巻き付け胴2
の一端部は、通信線収納箱本体部1の側板部3に固定さ
れている。巻き付け胴2に巻き付けられる通信線5の下
口は、側板部3の下口孔4を送通されて、その端部に下
口側コネクタ6が取り付けられている。巻き付け胴2の
他端部には、回転板7が設けられるが、回転板7の回転
軸8は、巻き付け胴2の内部を貫通して、取り外し自在
のハンドル9が設けられている。回転板7は、巻き付け
胴2に対して、回転する側板となっている。回転板7に
は、図4の正面図からもわかるように、通信線ガイド1
0が開口されている。巻き付け胴2に巻き付けられる通
信線5は、通信線ガイド10を通り、引き込み、または
送り出される。
【0031】通信線の移動速度を回転板7の回転速度に
比例したものとするための駆動部11が設けられてい
る。図2に示すように、駆動部11の駆動力は、この実
施例では、回転しない収納箱本体部1に設けられた歯付
きレール12に駆動部11の遊星歯車13が接し、この
遊星歯車13の回転軸が回転板7の内側に軸支されてい
ることにより、回転板7の回転とともに、遊星歯車13
が回転することにより伝達される。回転板7の回転は、
収納箱本体部1の裏面の中心軸にハンドル9を差し込
み、これを手動で回転させることにより行なう機構とな
っている。
【0032】遊星歯車13は、平歯車部と傘歯車部を有
し、平歯車部が上述した歯付きレール12に噛み合い、
傘歯車部は、2つの傘歯車14,15に回転力を伝達す
る。この2つの傘歯車14,15は、逆方向から遊星歯
車13に噛み合うから、逆方向に回転する。傘歯車1
4,15には、それぞれ引き込みローラー16,17が
連動されており、この引き込みローラー16,17の回
転によって、通信線5は、通信線ガイド10より引き込
まれ、または、送り出される。この引き込みローラー1
6,17の面は、図3に示すように、通信線ガイドの円
孔に常に垂直な方向に並んでいる。
【0033】通信線の引き込み時には、回転板7の中心
軸に接続したハンドル9を回すことにより、回転板7が
回転し、通信線ガイド10が回転する。同時に、回転板
7上の遊星歯車13は、歯付きレール12上を移動する
ため回転し、その力を傘歯車14,15によって引き込
みローラー16,17に伝え、引き込みローラー16,
17が回転して、その回転角に比例した長さの通信線5
を引き込む。引き込まれた通信線5は、回転板7の1回
転に対して常に一定の長さであるため絡み合うことなく
巻き付け胴2に順次重ねられていく。回転板の1回転に
対して生じる撚りを、通信線収納箱の外部に伝えないよ
うに、通信線収納箱の近傍において、押さえながら巻き
付け胴2に巻き付けるようにすると、通信線収納箱内に
おいて撚りが与えられるが、通信線収納箱外の通信線が
撚られることはない。
【0034】一方、引き出し時には、通信線5の引き出
しにより、引き込みローラー16,17が回転され、そ
れに連動する駆動源11が逆に回転するため、ここに適
度なブレーキ機構を設けることにより、張力を適切に調
整できる。この際必要に応じ、中心軸に負荷を加えた
り、回転を助けたりすることもできる。引き出し時に
は、通信線収納箱内において与えられた撚りにより、通
信線収納箱外に撚りが生じることはない。
【0035】このような構造のため、駆動機構11は、
従来のものに比べはるかに単純で、低価格であり、調整
も容易である。また、中心軸付近に大型のモータを組み
込む必要もなく、小型化が可能である。通信線の繰り出
し張力についても、その調整が容易であり、布設スパン
や他の条件に合致した張力設定を行ない得る。さらに、
縦型にできるため、接地床面積が非常に小さくて済む利
点も得られる。
【0036】なお、回転板7の内側に、通信線ガイド1
0より小さい直径の固定の側板を設け、巻き付け胴2に
固定するようにしてもよい。それにより、引き込んだ通
信線が回転板7に接触して擦られることを避けることが
できる。この場合は、回転板を必ずしも用いる必要はな
く、通信線ガイドを設けた回転腕を用いてもよい。
【0037】この通信線収納箱に通信線を固定する機構
として、回転板の固定機構を付加しておくと、不使用時
に、回転板が何らかの理由で回転するのを避けることが
できるので有用である。また、通信線ガイドとして、通
信線の外径程度の孔を設けたゴム状物を用いると、通信
線の送通に弱い摩擦抵抗を付加することができ、不必要
な通信線の移動を避けられる点で有用である。
【0038】また、通信線収納箱に引き込み力を与える
方法は、実施例で説明したように、回転板の回転軸に直
接ハンドルを取り付けて回転させる方法だけでなく、ギ
ヤ系を利用して回転板側から駆動することも可能であ
る。また、ハンドルを取り外し式にすることは、装置の
小型化の点でも有用であり、誤ってハンドルを回してし
まう事故を避けるためにも有用である。
【0039】次に、図1乃至図4で説明した通信線収納
箱の試作例について説明する。巻き付け胴2は、直径8
0mm、長さ80mmで、回転板の外径を200mmと
した図1で説明した装置を用い、引き込み速度が46c
m/分となるよう引き込み引き込みローラー16,17
の直径を設定した。
【0040】この状態で、通信線の下口を下口孔4から
出し、着脱式のハンドル9を回して50m長の直径2m
mの光ファイバ通信線5の引き込みを行なった。その結
果ハンドルの回転により、2分間で全長の引き込みがで
きた。次に、引き込んだ通信線5の上口を引っ張って送
り出しを行なった。この場合もユニットのもつれなどの
トラブルもなく、1分強で全長の繰り出しができた。
【0041】次に、巻き付け胴2の直径と回転板7の1
回転当たりの引き込み線量を変えて、すなわち、収納さ
れた通信線の自由度を変えて、巻き崩れの状態を評価し
た。その結果、巻き付け胴2の直径が小さく、回転板7
の1回転当たりの引き込み線量が大きいほど巻き崩れが
起こりやすく、また、巻き付け胴2の直径が大きい場合
には、巻き量が制限されてしまうことがわかった。
【0042】通信線としてはポリエチレン、塩化ビニー
ル等により被覆されたものを用いて評価している。この
結果より、図21に示すように、回転板7の1回転当た
りの引き込み線量が、巻き付け胴の直径の2.5π倍以
下の構造の装置を用いることにより、巻き崩れのない、
より適性な条件で装置の使用が可能となった。
【0043】この理由としては、一定速度で本体中に引
き込まれた通信線は1ターン毎にその巻かれた形がわず
かに異なっており、このわずかの重なり部が通信線が横
すべりして、巻き崩れるのを防いでいると考えられ、通
信線の自由度がある程度以上大きくなると、この横すべ
りによる巻き崩れが頻発するためと考えられる。
【0044】ここで、回転板の1回転当たりの通信線の
送り出し、引き込み量は、引き込みローラーの径や、駆
動部のギヤ比により調整することができる。
【0045】図5は、本発明の通信用収納箱の第2の実
施例の一部を切り欠いて斜め前方からみた斜視図であ
る。図中、図1と同様な部分には同じ符号を付して説明
を省略する。18は抗張力線、19は抗張力線送通孔、
20は抗張力線供給ドラムである。この実施例では、抗
張力線の外周に通信線を撚り合わせて布設することがで
き、また、通信線を抗張力線の外周に撚り合わせたケー
ブルを回収できるものである。
【0046】抗張力線送通孔19は、回転板7の回転軸
8を貫通して側板部3側に開口している。回転板7は、
図1で説明したと同様に、適当な駆動機構で回転させる
ことができるが、図示は省略した。ギヤ機構を介在させ
てハンドルを設けてもよい。抗張力線18は、抗張力線
供給ドラム20から、抗張力線送通孔19を通して、引
き出され、また、回収作業時には、抗張力線送通孔19
を通して、抗張力線供給ドラム20に回収される。抗張
力線18の引き込み、引き出し速度に対して、通信線が
一定の比率で移動するように、抗張力線の移動に連動す
る部材と回転板7等を連動させる歯車系等による連動機
構を設けてもよい。連動機構は、はずせるようにして、
ハンドルにより通信線のみを供給することができるよう
にしてもよい。通信線ガイド10、駆動部11、歯付き
レール12、遊星歯車13、傘歯車14,15、引き込
みローラー16,17等は、図1乃至図4で説明したも
のと同様でよいから、説明を省略する。
【0047】通信線の引き出し時には、一定速度で抗張
力線を抗張力線送通孔19を通して引き出すと、これに
連動して回転板7が回転して、通信線5を抗張力線18
の上に巻き付けながら供給する。所定長引き出した後、
抗張力線18は、そのまま収納箱の後ろに置いてもよい
し、切断して、公知の方法で引き止めてもよい。抗張力
線は、通信線ではないから、かしめ止めや、接着等、公
知の方法により接続したり、引き止めたりすることが容
易である。また、抗張力線が不要な箇所においては、抗
張力線18を切断し、通信線5のみを供給することも可
能である。
【0048】通信線の引き込み時は、抗張力線18を、
一定速度で抗張力線送通孔19を通して引き込むと、こ
れに連動して回転板7が回転し、所定長の通信線5を、
抗張力線18から巻きほどきながら回収する。引き込ん
だ通信線5は、収納箱に納められる。引き込んだ抗張力
線18は、収納箱の後ろに抜けるから、必要に応じて切
断して除くことも、切断して引き止めることもできる。
収納箱の後ろに保管するようにしてもよい。
【0049】このように、切断すると、再度の使用が困
難な通信線を、断面積が小さい状態でコンパクトに収納
しておいて、使用の際には、抗張力線を備えた抗張力性
ケーブルとして用いることもできる。
【0050】また、屋外から屋内への布設のように、抗
張力線が不要な箇所が部分的に存在する配線形態におい
ても、通信線のみを供給することもできるから、一連長
で、構造の異なる部分を有するケーブルが布設できる利
点がある。
【0051】布設の際に、抗張力線と通信線とのズレを
防止するため、引き出した抗張力線と通信線とを、相互
に局所的に固定することができる。接着剤や止めバンド
等を利用するとよい。
【0052】回転板7の1回転当たりの通信線の送り出
し、引き込み量は、引き込みローラーの径や、駆動部の
ギヤ比により調整することができ、抗張力線の送り出
し、引き込み量に対して、通信線の送り出し、引き込み
量を調整することにより、抗張力線に対する通信線の所
望の巻き付けピッチに対応させることができる。
【0053】なお、回転板7の回転速度、すなわち、通
信線の移動速度と抗張力線の移動速度とを、連動させて
一定比率とすることを説明したが、必ずしも、連動させ
る必要はなく、抗張力線に対して、通信線が大きく弛む
ことがないように、布設できれば、通信線の強度的な面
や、通信特性が損なわれることがなく、実用上は問題が
ない。
【0054】図5で説明した通信線収納箱の試作例につ
いて説明する。巻き付け胴2は、直径80mm、長さ8
0mmで、回転板の外径を200mmとした図5で説明
した装置を用い、通信線5として、外径3mmの塩化ビ
ニールで被覆された光ファイバ単心コードを用いた。こ
の際、回転板7の1回転により36cmの光ファイバ単
心コードを引き込み、引き出す歯車系として設計した。
この装置の下口孔4に光ファイバ単心コードの先端を通
し、回転板7をハンドル駆動により回転させて、50m
長の光ファイバ単心コードを1分40秒で収納した。
【0055】一方、抗張力線18として、直径1.2m
mの亜鉛メッキ鋼撚り線に、塩化ビニール被覆を施した
直径2mmの線を用いた。回転板7の1回転に対して、
35cmの抗張力線が移動するよう、歯車系を設計し
た。
【0056】次に、回転板7が、抗張力線18の移動に
より回転するように歯車機構を構成し、抗張力線18を
収納箱中央の抗張力線送通孔19を通して、引き出し速
度が20m/分で40m長繰り出した。
【0057】この結果、回転板7が回転し、35cmピ
ッチで光ファイバ単心コードが、抗張力線18に巻き付
けられ、光ファイバケーブルが布設できた。続いて、回
収方法を実施するため、この抗張力線18を収納箱のす
ぐ裏側で切断し、20mにわたって引き戻した。この
際、引き戻し速度を、5m/分から、30m/分に変化
させたが、回転板7は、引き戻し速度に応じて回転し、
光ファイバ単心コードを、円滑に収納箱に回収すること
ができた。
【0058】図6は、本発明の第3の実施例の概略構成
図である。この実施例では、通信線ガイドとして簡易化
した構成のものを用いた。図中、2は巻き付け胴、5は
通信線、6は下口側コネクタ、21は通信線ガイド筒、
22は支持アーム、23は巻き付け胴つば、24は中心
軸、25は曲面ガイドである。(A)図は、巻き付け胴
2に通信線5を巻き付けている状態を示している。通信
線ガイドとして設けられたガイド筒21は、図1で説明
した実施例の通信線ガイド10の円孔に相当するもので
ある。この実施例における通信線ガイド筒21は、外部
からの通信線5に向かう円筒状部分と、通信線の方向を
巻き付け胴2の方向に導く曲がり部分とからなってい
る。巻き付け胴2には、巻き崩れを防止するため、巻き
付け胴つば23を設けている。通信線ガイド筒21は、
回転の中心となる中心軸24から支持アーム22によっ
て支持されている。通信線5の引き込み作業時には、通
信線が回転しないように通信線ガイド筒21の付近で通
信線5を手で支えて、通信線ガイド筒21を、手あるい
は他の治具により把持し、中心軸24を中心として支持
アーム22とともに、通信線ガイド筒21を巻き付け胴
2の周囲に回転させることにより、通信線5を巻き付け
胴2の上に巻き付けていくことができる。
【0059】通信線ガイド筒21は、不要時に通信線5
と分離することができるように、半割構造とし、図示し
ない締め付けバンド等により一体化できるようにしてお
くのがよい。通信線ガイド筒21を分割できる構造とす
ることにより、布設回収作業の終了した後は、巻き付け
胴2以外の通信線を保持するため不要な部分、例えば、
支持アーム22や通信線ガイド筒21などを取り外すこ
とができ、巻き付け、引き出しを行なわない状態での収
納箱を非常に簡便なものとすることができる。
【0060】巻き付け胴2に巻き付けられた通信線を引
き出すには、通信線ガイド筒21を上述した回転方向と
反対方向に回転させながら、引き出せばよい。
【0061】また、通信線5の引き出し時には、(B)
図に示すように、支持アーム22や通信線ガイド筒21
などを取り外した巻き付け胴2に、半球状の曲面ガイド
25を取り付けることにより、通信線の引き出される方
向が巻き付け胴2の周上で回転するように変化しなが
ら、曲面ガイド25の面上を滑りながら、引き出すこと
ができる。
【0062】本発明の通信線収納箱の使用方法の1つと
して、工場等で、コネクタ付けをした通信線の下口側を
通信線収納箱の下口孔から引き出しておき、この装置を
稼働して所定の長さの通信線を引き込んだ状態で出荷
し、布設現場に運搬し、下口側のコネクタを、通信線収
納箱付近の接続端に接続し、通信線を送り出して、他端
をこれと接続したい光ケーブルの側に持って行って接続
する利用法が有用であると思われる。
【0063】したがって、布設長の不明確な応急時など
に使用するケーブルや、需要家へ引き込むためのケーブ
ルとして有効に用いることができる。
【0064】図7乃至図12は、第3の実施例で説明し
た通信線収納箱を用いた通信線布設方法の一実施例の説
明図である。図7乃至図11は、3本の通信線を電柱に
設けた配線器から、3戸の需要家宅に引き落とす様子を
順を追って示したものである。図中、5は通信線、3
1,32,33は抗張力線、34は引き止め具、35,
36,37は通信線収納箱、38は切断点、39は抗張
力線T分岐具、40は配線器、41,42,43は抗張
力線ドラム、44は光ケーブルコネクタ、45は需要家
宅、46は接続点である。この際に用いる通信線5は、
第1および第2の実施例で説明した直径3mmの光ファ
イバ心線である。
【0065】図7は、配線器に3本の通信線を接続する
状態の説明図である。通信線5を巻き付けた通信線収納
箱35,36,37の中心に抗張力線31を抗張力線ド
ラム41から繰り出して送通し、配線器40の引き止め
具34に固定する。同時に各通信線5を、光ケーブルコ
ネクタ44により配線器40に接続する。
【0066】図8は、繰り出し工程である。抗張力線3
1を抗張力線ドラム41から繰り出すとともに、各通信
線収納箱35,36,37を、抗張力線31の周囲を回
転しないようにして、それぞれ通信線5を順次繰り出す
ことにより、抗張力線31の周囲に3本の通信線5が巻
き付けられながら、繰り出されることになる。
【0067】図9は、第1の分岐の準備工程である。最
初の需要家宅に至った時点で、抗張力線31を切断点3
8で切断し、ここに引き落とすべき通信線5を収納した
通信線収納箱37を、抗張力線31上から取り外し、別
の抗張力線ドラム42を用意し、抗張力線32を通して
引き落とす準備をする。
【0068】図10は、第1の分岐工程である。図9で
説明した切断点38で切断した抗張力線31を接続す
る。接続箇所には抗張力線T分岐具39を取り付けてお
く。ついで、この抗張力線T分岐具39に抗張力線32
を接続する。抗張力線ドラム42から抗張力線32を繰
り出しながら、その上に通信線5を巻き付けていく。こ
れにより、通信線5を需要家宅に引き落とし布設するこ
とができる。他の通信線収納箱35,36は、抗張力線
ドラム41とともに、他の需要家へ向けて、同様に抗張
力線31を繰り出しながら、通信線5を巻き付けて布設
していく。
【0069】図11は、引き落とし状態の説明図であ
る。通信線収納箱37を需要家宅45に引き落としたの
と同様に、接続点46で通信線収納箱36を他の需要家
宅へ向け引き落とす。通信線収納箱35は、そのまま抗
張力線31を繰り出し通信線5をその上に巻き付けなが
ら進行させて、別の需要家宅に向けて引き落とす。
【0070】通信線収納箱37は、需要家宅45におい
て、抗張力線ドラム42を切り離して、抗張力線32を
引き止め具47で引き止めた上、通信線5の下口を光ケ
ーブルコネクタ44に接続し、結線が完了する。
【0071】上述した方法は、従来の通信線布設方法と
比較して、1本の抗張力線により複数の通信線を支持で
きるため、ケーブル全体の大きさが小さくなり、また、
余長として収納される通信線には抗張力線がないため、
余長の収納に必要な容積は非常に小さくて済むという特
徴がある。
【0072】また、抗張力線の接続は、容易に行なうこ
とができるから、自由な位置で抗張力線の分岐ができ、
これに合わせて通信線のルートを構成できるため、非常
に自由度の高いネットワークを構成することが可能であ
る。
【0073】図12は、図7乃至図11で説明した作業
に用いるのに適した台車の構造図である。図中、50は
通信線収納箱、51は抗張力線送通筒、52は抗張力線
ドラム、53は抗張力線、54は通信線、55は台車で
ある。台車55は、下部に抗張力線ドラム52を回転可
能に支持できるように構成されており、抗張力線53
は、抗張力線ドラム52から抗張力線送通筒51を通っ
て引き出される。通信線収納箱50は、この抗張力線送
通筒51がその中心を通るように重ねられ、図示しない
抗張力線送通筒の表面に設けられた位置決め機構によ
り、回転しないよう固定される。通信線54の上口を抗
張力線53の図示しない引き止め部付近において抗張力
線に固定して、台車55を移動させれば、抗張力線53
が引き出され、同時に通信線54が通信線収納箱50か
ら引き出され、抗張力線53の周囲に巻き付けられなが
ら布設される。
【0074】また、通信線布設の際に、利用可能な別の
抗張力線がすでに布設されている場合には、布設する通
信線および抗張力線を、布設された抗張力線に懸架して
いくことにより、架空への布設をより容易に行なうこと
ができる。このような架空布設を行なう場合も、本発明
の方法を適用することにより、抗張力線1本に対して複
数の通信線を撚り合わせて支持することができるので、
通信線ごとに抗張力線を設ける場合と比較して大幅な重
量の軽量化となり、有利である。
【0075】一方で、ケーブルの張り替えや、移転の場
合には、通信線収納箱への引き込み、引き出しの機能が
十分活用できる。
【0076】図13は、本発明の第4の実施例の通信線
収納箱および収納方法の説明図であり、(A)図は、引
き込み時、(B)図は、繰り出し時の説明図である。図
中、61は通信線、62は通信線上口、63は通信線下
口、64は巻き付け胴、65はつば、66は巻き付け胴
中心軸、67は下口孔、68は通信線ガイド、69は通
信線ガイド入口、70はアーム、71は通信線ガイド固
定部、72は巻き付け胴固定部である。
【0077】通信線61の下口63は、巻き付け胴64
の胴に設けられた下口孔67から取り出され、機器また
は他の通信線などに接続される。通信線ガイド68は、
通信線61の巻き込み時に用いられるもので、巻き付け
胴中心軸66を中心として回転するアーム70により支
持されている。アーム70は、巻き付け胴64に着脱可
能な通信線ガイド固定部71に支持されている。巻き付
け胴64は、巻き付け胴固定部72に固定され、巻き付
け胴自体は回転しない。
【0078】アーム70を回転させ、通信線ガイド68
を巻き付け胴中心軸66を中心に回転させると、通信線
ガイド入口69から導入された通信線61は、通信線ガ
イド68に引かれて、方向を90゜変えながら巻き付け
胴64の周方向に向けられ、巻き付け胴64のつば65
の間に誘導され、固定された巻き付け胴64の周囲に巻
き付けられる。
【0079】巻き終わった通信線61は、例えば、巻き
付け胴64のつば65の間に、スポンジなどの固定具を
巻き崩れ防止具として詰めることにより、容易に固定で
き、巻き崩れを防ぐことができる。巻き付け胴の放置中
の巻き崩れ防止の方法としては、この他、巻き付けた通
信線上に布テープを巻く方法や、上口を適当な場所に固
定する方法など、種々の方法を用いることができる。
【0080】一方、通信線の引き出し時には、上述した
巻き崩れ防止具を取り除いた上、巻き付け胴の軸方向の
やや離れた場所から通信線を引っ張ることにより、図1
3(B)に示すように、通信線は、引き出し箇所が巻き
付け胴のつば65の周りを回転しながら容易に引き出す
ことができる。73,74は、通信線61の下口と上口
にコネクタ75,76により接続された別の通信線であ
る。
【0081】具体例として、直径2mmの塩化ビニル被
覆光ファイバケーブルの収納と繰り出しを行なった。図
13(A)に示す巻き付け胴64として、胴径6cm、
つば径14cm、つば内幅2cmのプラスチック製の巻
き付け胴を製作し、胴の内側に通信線ガイド固定部を固
定し、つばの周外を巻き付け胴の中心軸を中心に半径
7.5cmの周上を回転する通信線ガイドを設けた。通
信線ガイドは、内径6mmの円筒状で半分に分割できる
構造となっている。また、この通信線ガイドは、図14
に示したように、巻きつけられた通信線を巻き付け胴に
押し付け、巻き付け中の配列の乱れを防ぎ、巻き崩れを
防ぐ押さえローラー77と、これを巻き付け胴に向けて
押し付ける力を生じさせるローラー押さえ付けバネ78
を取り付けた。この押さえローラー77の幅は、巻き付
け胴のつばの内幅よりやや小さな1.8cmとした。通
信線ガイド68は半割にされており、通信線61に対し
て、着脱が可能に構成されている。79は、通信線ガイ
ドの一体化金具であり、半割にされた通信線ガイド68
が通信線を挟む形で通信線を挿通した後、このバンド状
の一体化金具79で通信線ガイド68を締め付けて一体
化するものである。また、通信線ガイド68を外すに
は、一体化金具79を外すことにより、通信線ガイド6
8が分割でき、通信線ガイド固定部71を巻き付け胴か
ら外すことにより、通信線ガイド68を通信線から容易
に取り外すことが可能となる。
【0082】この通信線収納箱を用いて、上述した通信
線を70m収納した。まず、通信線下口を、通信線が鋭
角的に曲げられて異常が生じることがないように、斜め
方向に穿った下口孔を通して、巻き付け胴の内側に導き
固定した。次に、巻き付け胴を固定した。この状態で図
14に構造を示した通信線ガイド等を図13(A)に示
すように巻き付け胴に接続し、通信線ガイドを分割して
通信線を通した後一体化した。
【0083】次に、横から通信線ガイドを手で持ち、巻
き付け胴の軸を中心に右廻りに回転させた。この結果、
通信線は通信線ガイドの回転とともに巻き付け胴に巻き
付き、5分間で全部が巻き取られた。巻き込み中、通信
線は押さえローラーにより、巻き付け胴のつばの幅全体
に平均的に巻き取られ、巻き取られた状態も、極端に厚
い部分や薄い部分のない良好な状態であった。また、こ
の間、上口および下口に接続された光線路の切断は行な
われないので、伝送損失の増加は、全く見られなかっ
た。
【0084】巻き終わった巻き付け胴に、四方からスポ
ンジを詰めて、通信線の巻き崩れを抑えた上で、通信線
ガイドや他の治具を分離した。その結果、小径の巻き付
け胴とそれに巻かれた通信線のみが残り、70mの通信
線が非常にコンパクトに収納された。
【0085】次に、巻き付け胴からその軸上で1m離れ
た位置に立って、通信線を繰り出すことを試みた。スポ
ンジをはずした後、ただ単に引っ張ることにより、収納
時に生じた撚りを開放しながら、繰り出される位置を巻
き付け胴のつば上で回転するように変えながら通信線が
繰り出され、3分間で全長70mの繰り出しを完了し
た。
【0086】図15は、本発明の第5の実施例の斜視図
である。図中、61は通信線、64は巻き付け胴、65
はつば、68は通信線ガイド、80は周回具、81はガ
イドレール、82は弾性板である。この実施例では、巻
き付け胴64のつば65の周囲にガイドレール81を形
成し、通信線ガイド68を取り付けた周回具80をガイ
ドレール81上を周回させるようにした。ガイドレール
81は、つばの側面に溝を形成した程度のものでも十分
であるので、簡単な構成で通信線ガイドを取り付けるこ
とが可能である。
【0087】弾性板82は、巻き取った通信線を押さえ
て、巻き崩れを防止するために設けられたものであり、
ゴム等を用いるとよい。
【0088】図16は、本発明の第6の実施例を説明す
るためのもので、(A)図は、概略を示す斜視図、
(B)図は、要部の斜視図である。図中、61は通信
線、64は巻き付け胴、65はつば、68は通信線ガイ
ド、69は通信線ガイド入口、70はアーム、83は駆
動部、84はクランクアーム、85はハンドル、86は
クランク、87はクランク長調整部である。この実施例
では、駆動部83に設けられたクランクアーム84をハ
ンドル85により手動で回転させ、その回転力を、クラ
ンク86によりアーム70に伝達し、通信線ガイド68
を、巻き付け胴64の中心軸の周囲を円運動させるよう
にした。通信線61は、通信線ガイド68の中を通って
引き込まれ、巻き付け胴64に巻き付けることができ
る。
【0089】この構造においては、クランク86の長さ
をクランク長調整部87によって調整することにより、
作業しにくいような場所に設置した巻き付け胴64の通
信線ガイド68を容易に駆動することができる。
【0090】通信線ガイド68を駆動する手段として、
モーターなどの電気的な装置を用いることができる。特
に、収納箱を高所に設置して通信線が布設されるような
場合には、モーター等による駆動は有効であり、赤外線
コントローラなどを用いて、遠隔操作により動作させる
のが便利である。
【0091】また、巻き付け胴64と通信線ガイド68
のいずれかを、巻き付け胴の中心軸方向に往復移動させ
て、通信線を胴に平均的に通信線を巻き付ける機構を付
加しておくことも有用である。
【0092】図17は、トラバース機構に用いられる駆
動軸の一例である。回転軸88に逆方向の螺旋溝89を
連結して1本となるように設け、回転運動を阻止されか
つ螺旋溝に係合したガイドピンを備えた外筒90を設け
ることにより、回転軸88を回転させて、外筒90を往
復移動させることができる。外筒90によって、通信線
ガイドの出口を巻き付け胴のつば間の幅でトラバースさ
せることにより、通信線を整列させて巻くことが可能で
ある。このようなトラバース機構を用いて、巻き付け胴
を中心軸方向に往復移動させることもできる。トラバー
ス機構の採用は、巻き崩れを除き通信線に異常を生じさ
せることなく巻くことができる点で有用である。
【0093】なお、上述した実施例では、通信線ガイド
68は、いずれも円筒状のものを用いたが、これに限ら
れるものではない。ローラー状やリング状のものなど、
通信線の進行方向を巻き付け胴の中心軸方向から向け
て、巻き付け胴のつば内に誘導できる他の方法を用いる
ことができる。
【0094】また、巻き付け胴を長期間にわたって放置
する場合には、何らかのカバーをするのがよい。通信線
の外力による損傷や日射による劣化の防止に有用であ
る。加えて、本発明は通信線の余長を収納するだけでな
く、長尺の通信線をコンパクトに収納できる利点を生か
し、通信線の保管や搬送の際にも利用することが可能で
ある。
【0095】通信線を収納する巻き付け胴の胴径は、小
さいほど収納効率が高くなるためよいが、巻き付け胴の
胴に通信線を一回転ごとに一度撚りながら巻きつけてい
く方式のため、光ケーブルに適用する場合には、ケーブ
ルが旋回されるために伝送損失が生ずるので、胴径につ
いては限界がある。巻き付け胴の胴径を25mm以下と
した場合に、シングルモードファイバについては、1.
55μm帯で、0.02dB/50m以上の損失増が生
ずることが確認されている。この損失増は、長距離では
無視できない値である。したがって、直径4mmまでの
光ケーブルについては、巻き付け胴の胴径が25mm以
上であることが望ましい。
【0096】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、銅線、光ファイバ等の通信線を現場にて巻き
込み、布設現場で引き出す作業を簡単に行なうことがで
き、余長の処理にも有効であり、製作コスト、メンテナ
ンスの面からも非常に実用性が高い通信線収納箱を提供
できる効果がある。抗張力線を用いた布設にも対応でき
る効果もある。
【0097】また、家屋等に固定される部分は小型で安
価な巻き付け胴のみとすることができ、かつ、簡単な治
具をこれに接続して長い通信線余長を容易に収納するこ
とができ、光ファイバ通信線の需要家への引き落とし系
などに用いると有効である。
【0098】さらに、通信線ガイドなどの治具を巻き付
け胴と分離可能とすることによって、これら治具を複数
の巻き付け胴に対して共用することが可能であり、経済
的にも有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通信用収納箱の第1の実施例の一部を
切り欠いて斜め前方からみた斜視図である。
【図2】図1の駆動機構の説明図である。
【図3】図2の駆動部の拡大図である。
【図4】図1の回転板の正面図である。
【図5】本発明の通信用収納箱の第2の実施例の一部を
切り欠いて斜め前方からみた斜視図である。
【図6】本発明の第3の実施例の概略構成図である。
【図7】本発明の通信線布設方法の一実施例における取
り付け工程の説明図である。
【図8】本発明の通信線布設方法の一実施例における繰
り出し工程の説明図である。
【図9】本発明の通信線布設方法の一実施例における分
岐準備工程の説明図である。
【図10】本発明の通信線布設方法の一実施例における
分岐工程の説明図である。
【図11】本発明の通信線布設方法の一実施例における
分岐状態の説明図である。
【図12】本発明の通信線布設方法の一実施例に用いら
れる台車の構造図である。
【図13】本発明の第4の実施例の説明図である。
【図14】図13における通信線ガイドの斜視図であ
る。
【図15】本発明の第5の実施例の斜視図である。
【図16】本発明の第6の実施例の説明図である。
【図17】トラバース機構の一例の説明図である。
【図18】従来技術の通信線収納部において、通信線収
納部に通信線を引き込む状態の説明図である。
【図19】図18において通信線が収納された状態の説
明図である。
【図20】収納部から通信線を引き出す状態の説明図で
ある。
【図21】巻き付け胴の直径の選定方法の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 通信線収納箱本体部 2 巻き付け胴 3 側板部 5 通信線 7 回転板 9 ハンドル 10 通信線ガイド 11 駆動部 12 歯付きレール 13 遊星歯車 14,15 傘歯車 16,17 引き込みローラー 61 通信線 62 通信線上口 63 通信線下口 64 巻き付け胴 65 つば 68 通信線ガイド 70 アーム 71 通信線ガイド固定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平3−167701 (32)優先日 平3(1991)6月12日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 田中 茂 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 冨田 茂 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 秋元 裕之 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定された巻き付け胴と、前記巻き付け
    胴の周囲を回転し、通信線を前記巻き付け胴に巻き付け
    または巻き付け胴から引き出す機構を備え、かつ、該巻
    き付けまたは引き出す機構が、通信線の巻き付けまたは
    引き出しの際に、通信線収納箱外の通信線を回転させな
    い手段を有することを特徴とする通信線収納箱。
  2. 【請求項2】 巻き付け胴の周囲を回転し、通信線を前
    記巻き付け胴に巻き付けまたは巻き付け胴から引き出す
    機構の回転中心部に抗張力線送通孔が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の通信線収納箱。
  3. 【請求項3】 巻き付け胴と、通信線送通孔を有し前記
    巻き付け胴の前面において回転する回転部材と、前記通
    信線送通孔の近傍に配置され前記回転部材の回転と同期
    して回転する引き込みローラーを有し、前記通信線送通
    孔からの通信線を前記引き込みローラーにより挟持して
    引き込み、または、送り出すことを特徴とする通信線収
    納箱。
  4. 【請求項4】 引き込みローラーが、回転部材の回転
    と、固定された部材との運動の差に基づいて回転させら
    れることを特徴とする請求項3に記載の通信線収納箱。
  5. 【請求項5】 通信線を巻き付ける巻き付け胴と、巻き
    付け胴の中心軸の延長方向から供給される通信線を巻き
    付け胴のつばの間に誘導しながら巻き付け胴の周囲を回
    転する通信線ガイドを有することを特徴とする通信線収
    納箱。
  6. 【請求項6】 通信線ガイドが巻き付け胴から分離でき
    ることを特徴とする請求項5に記載の通信線収納箱。
  7. 【請求項7】 固定された巻き付け胴の周囲を回転する
    巻き付けまたは引き出す機構により、通信線を前記巻き
    付け胴に巻き付けまたは引き出す通信線の布設回収方法
    であって、通信線の巻き付けまたは引き出しの際に、通
    信線を回転させないことを特徴とする通信線の布設回収
    方法。
  8. 【請求項8】 巻き付け胴の周に沿って回転する通信線
    ガイドにより、巻き付け胴のつばの間に巻かれた通信線
    を、巻き付け胴の中心軸の延長方向に供給される通信線
    を、巻き付け胴の胴に巻き付けることを特徴とする通信
    線布設方法。
  9. 【請求項9】 巻き付け胴の中心軸の延長方向から供給
    される通信線を、巻き付け胴の周に沿って回転する通信
    線ガイドにより、巻き付け胴のつばの間に落とし込み、
    巻き付け胴の胴に巻き付けることを特徴とする通信線回
    収方法。
  10. 【請求項10】 巻き付け胴の周囲から通信線を取り出
    すとともに、前記巻き付け胴の中心部の抗張力線送通孔
    から抗張力線を引き出して、該抗張力線の周囲に前記通
    信線を巻き付けながら送り出すことを特徴とする通信線
    布設方法。
  11. 【請求項11】 複数の巻き付け胴を直列的に配置し、
    それらの抗張力線送通孔に1本の抗張力線を通し、複数
    の通信線を取り出すとともに同一の抗張力線に巻き付け
    ていくことを特徴とする請求項10に記載の通信線布設
    方法。
  12. 【請求項12】 複数の巻き付け胴の抗張力線送通孔を
    通した抗張力線を一旦切断し、一部の巻き付け胴の抗張
    力線送通孔から前記抗張力線をはずした後、該抗張力線
    を他の巻き付け胴の抗張力線送通孔に通した状態で再度
    接続し、一部の巻き付け胴に巻かれた通信線をこの地点
    で分岐することを特徴とする請求項11に記載の通信線
    布設方法。
  13. 【請求項13】 分岐された一部の通信線の巻き付け胴
    の抗張力線送通孔に、他の巻き付け胴の抗張力線送通孔
    に通された抗張力線とは別の抗張力線を通し、該別の抗
    張力線の周囲に分岐された一部の通信線を巻き付けなが
    ら、送り出すことを特徴とする請求項第12に記載の通
    信線布設方法。
  14. 【請求項14】 巻き付け胴の周囲に沿って回転する通
    信線ガイドから通信線を取り込むとともに、前記巻き付
    け胴の通信線送通孔から抗張力線を引き込むことによ
    り、該抗張力線の周囲に巻き付けられた前記通信線を回
    収することを特徴とする通信線回収方法。
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