JPH0564505B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明はフアクシミリ装置に関し、特に１次元
データ圧縮手段、および２次元データ圧縮手段を
有するフアクシミリ装置に関する。

従来技術 フアクシミリ通信を行う場合、一般的に画情報
の送信に先だち、高速モデムにより試験データを
送つている。この試験データに対し否定的応答が
かえつてきた時には、モデムレート（伝送速度）
をおとして再度試験データをおくる。否定的応答
が続く場合は、肯定的応答が返送されるまで順次
モデムレートをおとす。このようにして、肯定的
応答を受信した時のモデムレートで画情報の送信
を開始する。

一方、画情報の圧縮方式（符号化方式）とし
て、１次元圧縮方式と２次元圧縮方式との２種類
の方式がある。１次元圧縮方式は現在走査してい
る走査線からの情報だけに基づいてデータ圧縮す
る方式であり、２次元圧縮方式はそれ以前の走査
線からの情報をも取り入れてデータ圧縮する方法
である。１次元圧縮方式は２次元圧縮方式に比
べ、データ圧縮率が劣り伝送効率が悪いという欠
点があるが、受信側でエラーがあつたときにもエ
ラー波及が小さくて済むという長所がある。

このような２種類のデータ圧縮方式を併存した
フアクシミリ装置がある。この装置において、試
験データを或るモデムレートにて送り、それに対
して回線のデータ伝送エラー率が高く否定的応答
が返送された時、従来は低速のモデムレートに変
換するだけで、データ圧縮方式は変換していな
い。すなわち、出荷時はビツトスイツチにより伝
送効率の良い２次元圧縮方式を優先させ、画情報
にエラーが多い場合にのみサービスマンが画像乱
れの少ない１次元圧縮方式に切り換えて１次元圧
縮方式により符号化した画情報を相手局に送信し
ている。このように、１次元圧縮方式に切り換え
たフアクシミリ装置により、次に別の相手局に送
信する際、もし、その回線のデータ伝送エラー率
が低い場合は画像乱れが少ないので、画像乱れよ
り伝送効率を重視し２次元圧縮方式で送信した方
が良い。しかし、２次元圧種方式で送信するため
には、再びサービスマンの手を借りる必要があ
る。

目 的 本発明の目的は、上記のような従来技術の問題
点を解決し、伝送効率および画像乱れを考慮し回
線の状態に応じて適切なデータ圧縮方式を自動的
に選択し得るフアクシミリ装置を提供することに
ある。

構 成 以下、本発明の構成を一実施例により説明す
る。

第１図は、本発明の一実施例によるフアクシミ
リ装置の概略構成を示すブロツク図である。

第１図において、１はプロトコルの確立等をコ
ントロールする制御部、２は１次元圧縮手段、お
よび２次元圧縮手段を有するデータ圧縮部、３は
画情報を読取る読取部、４は複数のモデムレート
を有する変復調器（モデム）、５は通信回線網を
制御する網制御装置（NCU）である。

次に、第１図に示したフアクシミリ装置による
データ圧縮方式選択制御の動作を第２図のフロー
チヤートにより説明する。

まず、オペレータは、電話（図示省略）により
相手局を発呼し、着呼局からのCED信号により
着呼局が希望する被呼局であることを確認後、送
信ボタンを押すことにより装置を電話側からフア
クシミリ装置側へ切り換える（201、202）。制御
部１は被呼局からのDI信号により被呼局が２次
元圧縮方式にても送信可能であることを確認する
（203）。

次に、１頁目は回線状態が不明なので伝送効率
より画質を重視し、データ圧縮選択信号ａにより
データ圧縮部２のモードを画像乱れの少ない１次
元圧縮モードとする。また、伝送速度選択信号ｂ
によりモデム４を高速のモデムレートに設定し、
被呼局へモード設定命令DCS信号を送出する
（204）。

その後、設定したモデムレートにより試験デー
タを送出し、データ伝送エラー率が規定値より低
く、被呼局からの応答信号が肯定応答の場合は、
読取部３から画情報を１次元圧縮手段により符号
化し、符号化された画情報を当該モデムレーオに
より網制御装置５を介して送出する（205、206、
207、209）。データ伝送エラー率が規定値より高
く、被呼局からの応答信号が否定応答の場合は、
データ圧縮部２のモードは１次元圧縮モードのま
まで、モデム４のモデムレートを前回より低速の
モデムレートとしてその旨をDCS信号により伝
え（207、208）、再度試験データを送出する
（205）。

制御部１は、１頁分の画情報を送出し終ると、
送出すべき画情報が複数頁か否かを判断し、複数
頁の場合はその旨を示しMPS信号を送出する
（210、215）。複数頁でない場合は、通信終了を表
わすEOP信号を送信、その応答を受信した後、
呼解除を表わすDCN信号を送出し回線を切断す
る（211、212、213、214）。

データ伝送エラー率が高く、上記MPS信号に
対する応答信号が否定応答の場合は、次頁も引き
続きエラー波及度が少なく画質の良い１次元圧縮
手段で送信するため、上記ステツプ204の動作に
戻る（215、216、217、204）。データ伝送エラー
率が低く、MPS信号に対する応答信号が肯定応
答の場合は、次頁は画質よりも伝送効率を重視
し、伝送効率の良い２次元圧縮手段で送信する。
そのため、制御部１はデータ圧縮手段選択信号ａ
によりデータ圧縮部２のモードを２次元圧縮モー
ドに変更し、さらに、伝送速度選択信号ｂにより
モデム４を高速のモデムレートに設定し被呼局へ
モード設定命令のDCS信号を送出する（217、
218）。その後の動作は、上記ステツプ205に戻る
（218、205）。

すなわち、２頁以降は、回線のデータ伝送エラ
ー率が良く画像乱れが少ない時は伝送効率の良い
２次元圧縮手段を選択し、回線のデータ伝送エラ
ー率が悪く画像乱れが多い時はエラー波及度の少
ない１次元圧縮手段を選択する。

第３図は２頁分の画情報を送信する際、試験デ
ータ送出後に否定応答を受信した場合の伝送制御
信号タイムチヤートである。

まず、オペレータは電話により相手局を発呼す
る。発呼を受けた受信側Ｒでは着呼局（受信側
Ｒ）が非音声端末であることを示す2100Hzの着呼
局識別信号（CED信号）と、自己の機能を示す
DIS信号を返送する。送信側Ｓの制御部１は、
DIS信号を確認し、まず１頁目は１次元圧縮手段
にて送信するため、１次元圧縮手段モードと、
9600bpsモデムレートを設定し、DCS信号により
受信側Ｒに当該送信モードの設定を命令する。そ
の後、9600bpsモデムレートにより試験データ
TRDを送信する。それに対して肯定を示すCFR
信号が返送されると、１次元圧縮手段により符号
化した画情報VD１を送信する。

１頁目のメツセージ送信が終了すると、送信側
Ｓから次頁有を示すMPS信号が送出する。それ
に対し、肯定応答を示すRTP信号を受信すると、
２頁目の画情報を２次元圧縮手段により送信可能
か否かを調べる。すなわち、データ圧縮モードを
２次元圧縮モードとし、さらにモデムレートを
9600bpsとし、その旨をDCS信号により受信側Ｒ
に知らせた後、試験データTRDを9600bpsのモデ
ムレートにより送信する。試験データTRDに対
し肯定を示すCFR信号を受信すると、２次元圧
縮手段により符号化した画情報VD２を9600bps
の伝送速度で送信する。２頁目の画情報の送信が
終了すると、送信側Ｓは、通信終了を示すEOP
信号を送出する。これに対しメツセージ後肯定を
示すRTP信号が返送されると、呼解除の示す
DCN信号と、回線切断を示すDISC信号を送信す
る。

第４図は、２頁分の画情報を送信する際、メツ
セージ後応答が否定応答の場合の伝送制御信号タ
イムチヤートである。

１頁目のメツセージ後のMPS信号に対する応
答が否定のRTN信号の場合は、回線のデータ伝
送エラー率が高く高画質が得られないので、２頁
目も引き続きエラー波及度の小さい１次元圧縮手
段モードのままで送信する。モデムレートは１頁
目と同一にするが、より高画質を期待する時はモ
デムレートを下げても良い。

効 果 以上説明したように、本発明のフアクシミリ装
置によれば、伝送効率および画像乱れを考慮し回
線の状態を応じて適切なデータ圧縮方式を自動的
に選択することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例によるフアクシミリ
装置を示す概略ブロツク図、第２図は第１図の動
作フローチヤート、第３図はメツセージ後応答が
肯定応答の場合の伝送制御信号タイムチヤート、
第４図はメツセージ後応答が否定応答の場合の伝
射制御信号タイムチヤートである。 １：制御部、２：データ圧縮部、３：読取部、
４：モデム、５：網制御装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ １次元データ圧縮手段、および２次元データ
   圧縮手段を有するフアクシミリ装置において、１
   頁目は前記１次元データ圧縮手段を選択し、２頁
   目以降は、複数頁信号に対する応答が肯定応答で
   あれば前記２次元データ圧縮手段を選択し、否定
   応答であれば前記１次元データ圧縮手段を選択す
   る手段を設けたことを特徴とするフアクシミリ装
   置。