JPH054754A - シート検出装置 - Google Patents

シート検出装置

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JPH054754A
JPH054754A JP3181927A JP18192791A JPH054754A JP H054754 A JPH054754 A JP H054754A JP 3181927 A JP3181927 A JP 3181927A JP 18192791 A JP18192791 A JP 18192791A JP H054754 A JPH054754 A JP H054754A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発光素子および受光素子の感度を許容範囲内
に自動調整することができ、さらにこれらの素子の寿命
を最大限まで延長して使用することができるようにする
こと。 【構成】 発光素子40と受光素子42とを備え、発光
素子0を発光させてシートに照射した光の反射光または
透過光を受光素子42で受光し、その受光光量によって
シートの有無を検出するシート検出装置において、発光
素子40の発光制御信号及び受光素子42の受光制御信
号の少なくとも一方を、所定の時期に受光素子42の受
光出力が許容範囲内になるように可変する感度制御手段
と、受光素子42の受光出力を許容範囲内に制御した後
の前記発光制御信号及び前記受光制御信号の少なくとも
可変した側の信号を記憶する記憶手段とを設け、この記
憶手段に記憶した前記発光制御信号及び前記受光制御信
号に基づいて、発光素子及び受光素子を駆動し、シート
の有無を検出するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機やイメージリー
ダ等において原稿または用紙を搬送するシート搬送装置
に適用して好適なシート検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機など原稿画像をシートに転写記録
する装置では、給紙トレー上に載置された複数枚のシー
トのうち最上位または最下位のものを1枚ずつ取り出
し、かつ斜行がない状態で画像転写位置に給送する必要
がある。また、原稿トレー上に載置された原稿を複写機
のプラテン上に順次自動給送する原稿を自動送り装置で
は、原稿をトレー上の原稿を1枚ずつ取り出し、かつ斜
行がない状態で複写機のプラテン上に給送する必要があ
る。
【0003】そこで、このようにシート(以下、原稿を
含むものとする)を1枚ずつ取り出して給送するシート
給送装置では、シートの先端または後端が所定位置まで
給送されたこと、または排出されたことを検出する光学
式のシート検出装置が必要部位に多数設けられている。
【0004】このシート検出装置は、発光素子と受光素
子とからなり、発光素子を発光させてシートに照射した
光の反射光または透過光を受光素子で受光し、その受光
光量によってシートの有無を検出するように構成される
のが一般的である。
【0005】しかるにこのようなシート検出装置におい
て、受光素子と発光素子とは初期の感度にばらつきがあ
るので、通常、発光素子への印加電圧(発光制御信号)
または受光素子の出力制御電圧(受光制御信号)を、受
光素子の出力電圧(受光出力)が許容範囲になるように
可変抵抗等によって手動調整する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、発光素子また
は受光素子の初期の感度を手動調整したとしても、経年
変化、あるいは発光面または受光面が紙粉等によって汚
れることにより感度が徐々に、あるいは急激に変化し、
シートの有無を正確に検出できなくなる。このため、従
来では定期的に感度の点検を保守員に行わせなければな
らず、そのための作業や管理が極めて面倒であった。ま
た、必要以上に感度を上げてしまい、結果的に素子の寿
命を短くさせてしまうという問題があった。
【0007】本発明の目的は、発光素子および受光素子
の感度を許容範囲内に自動調整することができ、さらに
これらの素子の寿命を最大限まで延長して使用すること
ができるシート検出装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、発光素子と受光素子とを備え、発光素子を
発光させてシートに照射した光の反射光または透過光を
受光素子で受光し、その受光光量によってシートの有無
を検出するシート検出装置において、前記発光素子の発
光制御信号及び前記受光素子の受光制御信号の少なくと
も一方を、所定の時期に前記受光素子の受光出力が許容
範囲内になるように可変する感度制御手段と、前記受光
素子の受光出力を許容範囲内に制御した後の前記発光制
御信号及び前記受光制御信号の少なくとも可変した側の
信号を記憶する記憶手段とを設け、この記憶手段に記憶
した前記発光制御信号及び前記受光制御信号に基づい
て、前記発光素子及び前記受光素子を駆動し、シートの
有無を検出するようにした。
【0009】また、前記受光素子の受光出力を許容範囲
内に制御した後の前記発光制御信号及び受光制御信号と
その限界制御信号とを比較する比較手段を設け、前記発
光制御信号及び受光制御信号の少なくとも一方がその限
界制御信号を逸脱したときは警告を発するようにした。
【0010】
【作用】上記構成においては、電源投入時など所定の時
期に、受光素子の受光出力が許容範囲内になるように発
光素子の発光制御信号および受光素子の受光制御信号の
うちいずれか一方を自動調整するので、保守員による感
度調整作業が素子の寿命がほとんど無くなるまで不要に
なる。したがって、保守作業間隔が大幅に長くなり、そ
のための作業コストが削減される。また、素子を交換し
なければならない直前まで使用し、実質的に素子の寿命
を延ばすことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を両面原稿自動給紙装置に適用
した実施例に基づいて詳細に説明する。
【0012】図1は本発明を適用した両面原稿自動給送
装置の一実施例を示す断面図であり、この装置1は、大
別すると、給紙トレー2上の原稿を1枚ずつ取り出して
給送する給送部3と、1枚ずつ給送された原稿をプラテ
ンPの所定位置に搬送する搬送部4と、画像処理後の原
稿を排出したり、表裏を反転させて再びプラテンPの所
定位置の方向に導く反転排出部5と、排出された原稿を
載積する排紙トレー6とから成っている。
【0013】給紙部3はピックアップローラ7、原稿押
さえ35、エンプティセンサ8、分離ローラ9、分離パ
ッド36およびレジストセンサ10、ピックアップロー
ラ7および分離ローラ9の動力源としてのモータM1と
から成っており、給紙トレー2に載置された原稿はピッ
クアップローラ7によって下側から数枚ずつ取り出さ
れ、分離ローラ9と分離パッド36とによって最下位の
原稿のみが分離された大きなループマージンンを持った
空間部11に送り出される。ここで、外側ガイド板12
に沿って方向を転換した原稿は直進案内部13をへて搬
送部4のレジストローラ14とピンチローラ15のニッ
プ点に達する。
【0014】搬送部4は、前記レジストローラ14およ
びピンチローラ15と、広幅の搬送ベルト16、この搬
送ベルト16を回転駆動する駆動ローラ17および従動
ローラ18、搬送ベルト16をプラテンPの上面に張設
する複数のピンチローラ19とから成っており、レジス
トローラ14の入り口に給送されて来た原稿はレジスト
ローラ14とピンチローラ15との間に圧接された状態
でレジストローラ14が回転することによってプラテン
Pの方向に送り出され、レジストローラ14と同時に回
転し始めた搬送ベルト16によってプラテンPの上に搬
送される。
【0015】この時、光学式のレジストセンサ10は原
稿後端がレジストセンサ10の位置から送り出されるま
でオンしているので、後述する制御部はレジストローラ
14と駆動ローラ17を回転させ始めるタイミングから
レジストセンサ10が原稿後端の通過によってオフとな
るタイミングまでの間において駆動ローラ17およびレ
ジストローラ14の動力源であるモータM2への印加パ
ルス数(詳しくは、モータM2に取り付けたエンコーダ
からのパルス数)をカウントし、そのカウント値によっ
て原稿サイズを定形原稿サイズに分類する。
【0016】そして、片面のみのコピー時にはレジスト
センサ10の位置からプラテンP上の所定位置Aまでの
距離L0相当数のパルスがモータM2へ印加された時点
でモータM2を停止させる。これにより、原稿はプラテ
ンPの所定位置Aにセットされる。
【0017】なお、レジストローラ14は搬送ベルト1
6と駆動モータM2との間にレジストクラッチGが介在
され、搬送ベルト16が回転中にはレジストローラ14
の回転は停止されないようになっている。
【0018】次に、反転排出部5は反転ローラ20とこ
れに圧接された従動ローラ21a,21b、原稿の表裏
が反転した状態で搬送ベルト16の方向に逆送する切り
換え爪22、排紙センサ23、逆送時の停止タイミング
を決定するためのセンサ24、排紙ローラ25、反転ロ
ーラ20の動力源としてのモータM3からなっており、
原稿片面の画像処理の終了に伴って搬送ベルト16によ
って排出方向に搬送されてきた原稿は反転ローラ20に
よって排出方向に搬送される。この時、切り換え爪22
が図示のようになっている場合は排紙ローラ25によっ
て排紙トレー6に排出される。しかし、切り換え爪22
が逆送側に切り換えられている時は搬送ベルト16の従
動ローラ18の方向へ導かれ、搬送ベルト16の逆回転
によって再びプラテンPの所定位置にセットされる。
【0019】一方、両面コピー時には、原稿の排出順序
を揃えるために、プラテンP上を一度通過させて反転排
出部5で原稿の表裏を反転させ、この反転された原稿を
プラテンPの所定位置Aにセットすることにより、片面
のコピーを行う。この後、反転排出部5で原稿の表裏を
反転させて再び所定位置Aにセットし、残る片面のコピ
ーを行い、この後に反転排出部5の切り換え爪22を図
示の状態に切り換え、排紙トレー6に排出する。
【0020】図2は原稿の搬送を制御する制御部の構成
を示すブロック図である。この制御部は、具体的にはマ
イクロコンピュータ30によって構成されている。この
マイクロコンピュータ30には、エンプティセンサ8、
レジストセンサ10、排紙センサ23、停止タイミング
検出用のセンサ24の各センサの出力信号が入力されて
いる他に、モータM1,M2,M3にに取り付けられた
エンコーダ(図示せず)からの出力されるクロックパル
スφ1、φ2、φ3が入力されている。
【0021】また、出力信号としては、給紙部3の分離
ローラ9等を回転駆動するためのモータM1,搬送ベル
ト16を回転するためのモータM2、反転ローラ20を
回転するためのモータM3への印加パルスPM1〜PM
3、レジストローラ14にモータM2の回転を伝達する
するためのレジストクラッチGへのオンン信号RCL、
切り換え爪25を切り換えるためのソレノイド(図示せ
ず)への駆動信号SD等が出力されている。
【0022】このような両面原稿給紙装置において、レ
ジストセンサ10,排紙センサ23、排紙タイミング検
出用のセンサ24は光学式のセンサで構成される。この
うち、レジストセンサ10は透過式、排紙センサ23、
排紙タイミング検出用のセンサ24は反射式のセンサで
構成される。そして、その感度は、マイクロコンピュー
タ30を利用して自動調整される。
【0023】図3は反射式の排紙センサ23の感度を自
動調整する構成の一例を示す回路図であって、発光素子
40から発光された光は原稿搬送通路に向けて照射され
るようになっており、原稿が無い場合は原稿搬送通路背
面側の背景板41に照射される。この背景板41は原稿
よりも反射率が低い反射面をもつ部材で形成され、この
背景板41で反射された光は受光素子42に入射される
ようになっている。受光素子40は、アノードに電源電
圧Vccが印加され、カソードがトランジスタ43およ
び抵抗44を通じて接地され、演算増幅器45の反転入
力に初期感度設定電圧V0を入力することにより、この
初期感度設定電圧V0に対応した電圧を印加し、V0に
対応した発光輝度で発光するようになっている。
【0024】一方、受光素子42はエミッタが負荷抵抗
46を通じて接地され、背景板41からの受光光量に応
じた出力電圧Vinを出力するようになっている。
【0025】そして、演算増幅器45の反転入力に入力
する初期設定電圧V0はDAコンバータ47から出力
し、また、受光素子42の出力電圧VinはADコンバ
ータ48に入力されるようになっている。DAコンバー
タ47はCPU30から出力された電圧情報を対応する
電圧値に変換して演算増幅器45に入力するものであ
る。一方、ADコンバータ48は受光素子42の出力電
圧Vinを対応する電圧情報に変換してCPU30に入
力するものである。
【0026】CPU30は、製品組立て終了時には、予
め設定されている初期感度設定用の電圧情報をDAコン
バータ47に入力し、ADコンバータ48の出力電圧情
報が初期感度の許容範囲に収まるように初期感度設定電
圧V0を少しずつ変化させ、初期感度の許容範囲に収ま
ったならば、この時にDAコンバータ47に入力してい
る電圧情報を電気的に書き込み可能な不揮発性メモリ4
9に記憶させ、その後のシートの有無検出に使用する。
【0027】この図3の構成は、発光光量を調整するも
のであるが、図4に示すように、発光素子40には一定
電圧を印加しておき、また受光素子42のエミッタ負荷
抵抗46に直列に電界効果トランジスタ50を接続し、
受光素子42の出力電圧Vinが初期感度の許容範囲に
収まるように、この電界効果トランジスタ50のソー
ス、ドレイン間の抵抗値をゲート制御電圧V0によって
制御する受光電圧調整方式の構成にしてもよい。
【0028】また、図5に示すように、図3と図4の構
成を組み合わせ、発光素子40の印加電圧と受光素子4
2の出力電圧の両方を、演算増幅器45および電界効果
トランジスタ50を用いて制御するようにしてもよい。
なお、図5においては、演算増幅器45に入力する初期
感度設定用の電圧はV01,電界効果トランジスタ50
に入力する制御電圧はV02として示している。
【0029】なお、いずれにおいても、電圧情報によっ
て発光素子および受光素子の感度を調整しているが、電
圧と電流は回路中の抵抗が一定であれば等価的に扱うこ
とができるので、電流情報によって調整するようにして
も全く等価な効果が得られる。
【0030】図6は、図3の構成において製品組立時に
発光素子40を初期設定電圧V0に対応した発光光量で
発光させ、背景板41から反射して受光素子42で受光
した光量が許容範囲内に収まっているかどうかを調べ、
許容範囲内に収まるように初期設定電圧V0を調整する
ための動作手順を示すフローチャートであり、先ず、D
Aコンバータ47から初期設定電圧V0を出力したの
ち、ADコンバータ48の出力電圧Vinと基準電圧V
Rとを比較する(S1,S2)。この結果、Vinが
「VR+v」(但し、vは許容差電圧)よりも大きいと
きは、発光素子40の発光能力が大きすぎて発光光量が
大き過ぎるか、受光素子42の感度が高すぎることを意
味しているので、DAコンバータ47から出力している
初期設定電圧V0をきざみ電圧eだけ下げ、この下げた
電圧を新たな初期設定電圧V0として再び演算増幅器4
5に入力し、新たな初期設定電圧V0で発光素子40を
発光させる(S3,S4)。この結果、Vinが「VR
+v」よりも小さくなったならば、次に、Vin<VR
ーvかを比較し、Vin>VRーvであればVR間での
範囲内に受光素子42の出力が収まったことになる。
【0031】逆に、Vin<VRーvであれば発光光量
が小さ過ぎることを意味するので、DAコンバータ47
から出力している初期設定電圧V0をきざみ電圧eだけ
上げ、この上げた電圧を新たな初期設定電圧V0として
再び演算増幅器45に入力し、新たな初期設定電圧V0
で発光素子40を発光させる(S5,S6)。この結
果、Vinが「VRーv」よりも大きく、かつ「VR+
v」よりも小さく、受光素子42の出力電圧が「VR±
v」の許容範囲内に収まったことになるので、この時に
DAコンバータ47に入力している初期設定電圧情報を
メモリ49に格納する(S7)。
【0032】これによって、原稿が存在しない背景板4
1のみの時の感度の調整が終了する。実際のシート検出
に際しては、この初期感度設定動作でメモリ49に格納
した初期設定電圧情報を用いてシートの有無が検出され
る。すなわち、実際の原稿は背景板41に比較して反射
率が高いので受光素子42の出力電圧はVRよりも大き
くなり、これによって原稿の有無が検出できる。
【0033】ところが、前記のように、発光素子40お
よび受光素子42の感度は経年変化したり、発光面等に
紙粉が詰まったりして感度が変化する。
【0034】そこで、所定の時期に感度を再度調整する
必要がある。再調整の時期は電源投入時や所定枚数通紙
後、あるいは一定時間経過後、保守員による任意期間経
過後等である。
【0035】図7ないし図8は、電源投入時毎に感度を
調整する動作手順を示すフローチャートであり、先ず、
メモリ49に格納しておいた初期設定電圧情報を読出
し、これをDAコンバータ47に入力し、発光素子40
を初期設定電圧V0に対応した発光光量で発光させる
(S10,S11)。そして、この発光状態で受光素子
42の出力電圧Vinと紙無ししきい値電圧VTH(但
し、VTH>VR)とを比較し、Vin≧VTHなら
ば、紙無しにもかかわらず紙ありとして検出している事
になるので、何等かの理由で背景板41の前に原稿が存
在するものと認識し、ジャム処理を行わせ、紙詰まりを
保守員等に除去させる(S12,S13,S14)。
【0036】しかし、Vin≦VTHならば、ADコン
バータ48の出力電圧Vinと基準電圧VRとを比較す
る(S15)。この結果、Vinが「VR+v」(但
し、vは許容差電圧)よりも大きいときは、発光素子4
0の感度能力が大きすぎて発光光量が大き過ぎるか、受
光素子40の感度が高過ぎることを意味しているので、
DAコンバータ47から出力している初期設定電圧V0
をきざみ電圧eだけ下げ(S17)、この下げた電圧を
新たな初期設定電圧V0として再び演算増幅器45に入
力し、新たな初期設定電圧V0で発光素子40を発光さ
せる。この結果、Vinが「VR+v」よりも小さくな
ったならば、次に、Vin<VRーvかを比較し(S1
8)、Vin>VRーvであればVR間での範囲内に受
光素子42の出力が収まったことになる。
【0037】逆に、Vin<VRーvであれば発光光量
が小さ過ぎることを意味するので、DAコンバータ47
から出力している初期設定電圧V0をきざみ電圧eだけ
上げ(S19)、この上げた電圧を新たな初期設定電圧
V0として再び演算増幅器45に入力し、新たな初期設
定電圧V0で発光素子40を発光させる。この結果、V
inが「VRーv」よりも大きくなったならば、V0の
最高限度電圧を示す限界電圧VHLと現在出力している
初期設定電圧V0とを比較し(S21,S22)、V0
>VHLならば、これ以上は発光素子40の発光量を上
げる事は不可能であることになるので、アラーム信号を
出力し、保守員による紙粉詰まりなどの点検を指令する
(S23)。もし、紙粉詰まりが原因でアラーム信号が
発生していたのであれば、紙粉を除去した後の電源投入
によって再度感度調整が実施される。なお、VHLは発
光素子40の許容電流値などにより制限される値であ
る。
【0038】しかし、V0<VHLであれば、すなわち
限界電圧に達していなければ、再び、ステップS15に
戻る。この結果、受光素子42の出力電圧VinがVR
±vの許容範囲内に収まったならば、この時にDAコン
バータ47に入力している初期設定電圧情報をメモリ4
9に格納する(S20)。
【0039】ところで、発光素子40または受光素子4
2の感度が経年変化によってさらに劣化した場合は、紙
粉を除去し、かつ上記限界電圧VHLを越えても受光素
子42の出力電圧VinがVR±vの許容範囲内に収ま
らなくなることが起こり得る。
【0040】このような場合に対処するためには、紙粉
清掃毎に限界電圧VHLをVHL0,VHL1,VHL
2……という具合に順次上げて行き、最終の限界電圧V
HLLまで上げても許容範囲内に収まらない場合は、素
子の交換を指示するようにする。
【0041】図9〜図11はそのための手順を示すもの
で、紙粉を清掃したら、その都度、紙粉清掃を行ったこ
とを保守員に入力させ(S38)、メモリ49に記憶さ
せてある紙粉清掃回数NCを更新する(S39)。そし
て、紙粉清掃後、再度電源を投入して図7の動作を開始
させ、図7のステップS19まで達したならば、図9の
ステップS30に移り、先ず、紙粉清掃回数NCをメモ
リ49から読出し、次にその紙粉清掃回数に対応した限
界電圧VHLn(n=1,2,3……)を選択する(S
31)。この限界電圧VHLnは、図10に示すよう
に、初期感度設定モードで設定した電圧V0に係数a,
b,c…を乗算して算出し、メモリ49に予め記憶させ
ておいたものである。
【0042】そして、この時選択した限界電圧VHLn
(n=1,2,3……)と現在出力している設定電圧V
0とを比較し(S32,S33)、VHLn<V0なら
ば図7のステップS15に戻って以降の処理を行う。し
かし、VHLn>V0ならば、VHLnと最終限界電圧
VHLLとを比較し(S34)、VHLn≧VHLLと
なっていれば、これ以上感度の向上は望めないので、素
子自体を交換すべきことを指示するアラームを出力する
(S37)。しかし、VHLn≧VHLLとなっていな
ければ、さらに限界電圧を上げられるので、紙粉清掃ア
ラームを出力する(S36)。
【0043】このようにして、発光素子40および受光
素子42の感度を寿命直前に至るまで少しずつ上げるこ
とにより、感度を上げ過ぎたりすることがなくなり、発
光素子40および受光素子42が完全に劣化するまでシ
ートの有無を正確に検出する事が可能になる。この結
果、素子自体の寿命を向上させ、かつ保守管理を極めて
簡素化することができる。
【0044】ところで、紙粉等の付着によって発光素子
40の発光量または受光素子42の感度が低下し、それ
を補う為に発光素子40の発光量を増加させた場合、何
らかの原因で付着した紙粉が除去されると、背景板41
からの反射光による受光素子出力電圧Vinが紙無しし
きい値VTHを越える恐れがある。このような場合、紙
無し状態を「紙有り」と誤検知してしまう重大な動作不
良となる。
【0045】そこで、発光素子40の発光量を制御する
初期設定電圧V0に対し、紙粉汚れのない状態で背景板
41からの反射光による受光素子出力電圧VinがVT
Hを越えない発光量を与えるVLMTを設定し、V0>
VLMTになった場合、紙粉除去等の保守作業を要求す
るアラームを出力する。紙粉清掃後に保守員により再度
初期設定を行いVLMTも設定し直す。このようにし
て、紙粉清掃毎にVLMTを設定し、最終の限界電圧V
HLLまでに達したら素子の交換を指示するようにす
る。
【0046】図12、図13はそのための手順を示すも
ので、電源を投入して図7のステップS19まで達した
ならば、図12のステップS50に移り、V0とVLM
Tとを比較する。V0<VLMTならば図7のステップ
S15に戻り、以降の処理を行う。しかし、V0>VL
MTならば、最終限界電圧VHLLとV0とを比較し、
(S52,53)、V0<VHLLならば紙粉清掃によ
り感度の回復が望めるため、紙粉清掃を指示するアラー
ムを出力する(S54)。もし、V0>ならば素子の限
界に達しているので、素子自体の交換を指示するアラー
ムを出力する(S54)。
【0047】また、VLMTは初期または紙粉清掃後に
感度設定を行う処理(図6)の後に設定され、図13に
示すように、初期感度設定により設定されたV0に予め
設定された係数aを乗じて算出する(S56)。この係
数aは紙無ししきい値電圧VTHと紙無し時基準電圧V
Rとの比VTH/VRよりも小さい値に設定されてい
る。設定されたVLMTはEEPROMに格納され、以
降次の紙粉清掃後の感度設定時まで値が更新されること
はない(S57)。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、発光素
子と受光素子とを備え、発光素子を発光させてシートに
照射した光の反射光または透過光を受光素子で受光し、
その受光光量によってシートの有無を検出するシート検
出装置において、前記発光素子の発光制御信号及び前記
受光素子の受光制御信号の少なくとも一方を、所定の時
期に前記受光素子の受光出力が許容範囲内になるように
可変する感度制御手段と、前記受光素子の受光出力を許
容範囲内に制御した後の前記発光制御信号及び前記受光
制御信号の少なくとも可変した側の信号を記憶する記憶
手段とを設け、この記憶手段に記憶した前記発光制御信
号及び前記受光制御信号に基づいて、前記発光素子及び
前記受光素子を駆動し、シートの有無を検出するように
した。
【0049】また、前記受光素子の受光出力を許容範囲
内に制御した後の前記発光制御信号及び受光制御信号と
その限界制御信号とを比較する比較手段を設け、前記発
光制御信号及び受光制御信号の少なくとも一方がその限
界制御信号を逸脱したときは警告を発するようにした。
【0050】このため、発光素子および受光素子の感度
を許容範囲内に自動調整することができ、さらにこれら
の素子の寿命を最大限まで延長して使用することができ
る。また、保守作業間隔が大幅に長くなり、そのための
作業コストが削減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用した原稿給送装置の全体構成図
である。
【図2】制御部の構成図である。
【図3】この発明のシート検出装置の第1の実施例を示
す回路図である。
【図4】この発明のシート検出装置の第2の実施例を示
す回路図である。
【図5】この発明のシート検出装置の第3の実施例を示
す回路図である。
【図6】図3の実施例の初期感度調整手順を示すフロー
チャートである。
【図7】図3の実施例において電源投入時に実施する感
度調整手順を示すフローチャートである。
【図8】図8のフローチャートの後段部分を示すフロー
チャートである。
【図9】感度の調整が限界に達した時に警告を発するよ
うにする手順を示すフローチャートである。
【図10】紙粉を清掃した事を入力する手順を示すフロ
ーチャートである。
【図11】紙粉清掃回数に応じた限界電圧を設定する手
順を示すフローチャートである。
【図12】感度の調整が限界に達した時に警告を発する
ようにする手順の他の例を示すフローチャートである。
【図13】図12において用いる限界電圧を算出する手
順を示すすフローチャートである。
【符号の説明】
1 自動原稿供給装置 10 レジストセンサ 23 排紙センサ 30 マイクロコンピュータ 40 発光素子 41 背景板 42 受光素子 45 演算増幅器 47 DAコンバータ 48 ADコンバータ 49 不揮発性メモリ 50 電界効果トランジスタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子と受光素子とを備え、発光素子
    を発光させてシートに照射した光の反射光または透過光
    を受光素子で受光し、その受光光量によってシートの有
    無を検出するシート検出装置において、前記発光素子の
    発光制御信号及び前記受光素子の受光制御信号の少なく
    とも一方を、所定の時期に前記受光素子の受光出力が許
    容範囲内になるように可変する感度制御手段と、前記受
    光素子の受光出力を許容範囲内に制御した後の前記発光
    制御信号及び前記受光制御信号の少なくとも可変した側
    の信号を記憶する記憶手段とを設け、この記憶手段に記
    憶した前記発光制御信号及び前記受光制御信号に基づい
    て、前記発光素子及び前記受光素子を駆動し、シートの
    有無を検出することを特徴とするシート検出装置。
  2. 【請求項2】 前記受光素子の受光出力を許容範囲内に
    制御した後の前記発光制御信号及び受光制御信号とその
    限界制御信号とを比較する比較手段を設け、前記発光制
    御信号及び受光制御信号の少なくとも一方がその限界制
    御信号を逸脱したときは警告を発するようにしたことを
    特徴とする請求項1記載のシート検出装置。
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