JPH05290046A - 文書編集装置及び文書編集方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 拡大される文字の品質を向上するとともに、
文字を拡大する操作の煩雑化を防止することにより、文
書を編集する操作性を良好にして装置の利便性を向上す
ることにある。 【構成】 文字を入力する文字入力手段３と、この文字
入力手段により入力される文字を拡大して表示する領域
を設定する領域設定手段５と、この領域設定手段により
設定される領域内に前記文字入力手段のカーソルの有無
を判別する判別手段５と、この判別手段により前記文字
入力手段のカーソルが前記領域設定手段により設定され
た領域内に無い場合に当該領域の縦方向および横方向の
長さと当該領域設定手段により設定された領域内の文字
数とにより当該領域内の文字の拡大率を演算する拡大率
演算手段５と、この拡大率演算手段により演算された文
字の拡大率により前記領域設定手段により設定された領
域内の文字を拡大して表示する拡大文字表示手段５と、
を備えたことにより、文字を拡大する操作の煩雑化を防
止できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、文書の編集中に設定し
た領域の縦方向および横方向の長さと当該領域内の文字
数とにより文字を拡大することにより、文字を拡大する
操作の煩雑化を防止し、文書を編集する操作性を向上す
る文書編集装置及び文書編集方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に日本語ワードプロセッサ（以下、
ワープロという。）等の文書編集装置は、文字をｎ×ｍ
倍角に拡大するｎ×ｍ倍角機能を備えており、当該ｎ×
ｍ倍角機能には以下に示す２つの方式がある。

【０００３】まず、第１の方式は、利用者による文字入
力後、文字拡大モードに切換えて当該入力された文字の
うちｎ×ｍ倍角にする文字が指定されてｎ×ｍ倍角の値
がキー入力される。ｎ×ｍ倍角の値がキー入力後に指定
された文字の縦方向をｎ倍し、横方向をｍ倍に拡大する
方式である。次に、第２の方式は、オペレータが任意の
領域を指定して当該領域内に拡大する文字を入力後、当
該文字を指定された領域に対応して拡大する方式であ
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第１の
方式は文字等の拡大率が大きい場合に拡大された文字が
頁よりはみ出したり、他の行と重なり合い拡大した文字
の表示状態の品質が低下するおそれがあった。

【０００５】また、第２の方式は第１の方式の問題を解
決できるが、ｎ×ｍ倍角に変換後に文字を挿入又は削除
する場合、当該文字をｎ×ｍ倍角の変換前の原型に一度
戻してからｎ×ｍ倍角に変換する必要があるために、変
換の操作が煩雑になり装置の利便性を低下する問題があ
った。

【０００６】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたものであり、その目的は、拡大される
文字の品質を向上するとともに、文字を拡大する操作の
煩雑化を防止することにより、文書を編集する操作性を
良好にして装置の利便性を向上する文書編集装置及び文
書編集方法を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、文字を入力する文字入力手段と、この文
字入力手段により入力される文字を拡大して表示する領
域を設定する領域設定手段と、この領域設定手段により
設定される領域内に前記文字入力手段のカーソルの有無
を判別する判別手段と、この判別手段により前記文字入
力手段のカーソルが前記領域設定手段により設定された
領域内に無い場合に当該領域の縦方向および横方向の長
さと当該領域設定手段により設定された領域内の文字数
とにより当該領域内の文字の拡大率を演算する拡大率演
算手段と、この拡大率演算手段により演算された文字の
拡大率により前記領域設定手段により設定された領域内
の文字を拡大して表示する拡大文字表示手段と、を備え
たことを要旨とする。

【０００８】

【作用】上述の如く構成すれば、入力される文字を拡大
して表示する領域を設定した後に、この設定された領域
のカーソルの有無を判別し、カーソルが当該設定された
領域内に無い場合に当該領域の縦方向および横方向の長
さと設定された領域内の文字数とにより当該領域内の文
字の拡大率を演算して、この演算された文字の拡大率に
より前記設定された領域内の文字を拡大して表示するの
で、文字を拡大する操作の煩雑化を防止できる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。

【００１０】図１は本発明の文書編集装置及び文書編集
方法に係る一実施例の構成を示すブロック図である。

【００１１】同図において、表示装置１は利用者により
作成された文書、文字を拡大して表示する後述の矩形領
域および各種の情報を表示する。入力装置３はキーボー
ド等であり、利用者により拡大する文字をカナ入力等に
より入力し、拡大する文字を表示する矩形領域の設定等
を入力するものである。

【００１２】ＣＰＵ５は、装置全体を制御するものであ
り、後述するＲＯＭ７のプログラムによる文字の拡大率
の演算等の制御をするものである。ＲＯＭ７はＣＰＵ５
を制御するプログラムを所定アドレスに記憶するもので
あり、入力装置３から入力される後述の矩形領域に文字
を拡大する拡大率を演算するプログラムおよび当該矩形
領域内にカーソルが存在するか否かの判別するプログラ
ム等を記憶する。ＲＡＭ９は、後述する表示装置１に表
示する文字列入力画面の編集画面および拡大した文字を
表示する拡大表示画面を記憶するＶＲＡＭと文字の拡大
率等のデータ等とを記憶する。外部記憶装置１１は、例
えば、フロッピィーディスク等であり、利用者により作
成された文書等を所定アドレスに記憶する。以上の構成
により表示装置１から表示される表示画面の例を図２
(a) 〜(d) および図３(a) 〜(d) を用いて説明する。

【００１３】まず、システムの立上がり時には図２(a)
に示す編集用の文字列入力画面が表示され、カーソル１
３がホームポジションである１行１桁目に表示される。
利用者により入力装置３から文字を拡大表示する矩形領
域１５の座標値が入力されるとＣＰＵ５は、図２(b）に
す矩形領域１５を表示して、入力装置３から文字列「あ
いう」が入力さると図２(c) に示す矩形領域１５内に表
示する。図２(c) において入力された文字列「あいう」
をｎ×ｍ倍角に拡大した表示例を図(d) に示す。図２
(d) に示すｎ×ｍ倍角に拡大後、文字の挿入または削除
の表示画面を図３(a) 〜(d) を用いて説明する。

【００１４】ｍ×ｍ倍角に拡大された文字列「あいう」
のうち文字「あ」の前に文字「え」を挿入する場合は、
利用者により入力装置３の「挿入キー」が押下されると
通常のモードに戻り図３(a) の状態で文字「え」が挿入
される。挿入後、ｎ×ｍ倍角に拡大されるとＣＰＵ５
は、図３(b) に示す文字列「えあいう」を矩形領域１５
に表示し、カーソル１３をホームポジションの位置に戻
す。更に、ｎ×ｍ倍角に拡大した文字列「えあいう」か
ら文字「え」，「い」を削除する場合は、利用者により
カーソル１３がホームポジションから矩形領域１５内の
文字「い」に移動されて図３(c) に示す文字「え」，
「い」の削除後に文字が拡大されて図３(d)の如く表示
される。次に本実施例の作用を図４および図５のフロー
チャートを用いて説明する。

【００１５】まず、装置に電源投入後、表示装置１に文
字列入力画面である編集画面が表示されると利用者は、
拡大する文字を表示する領域を入力装置３から入力して
表示装置１に矩形領域１５が形成される。矩形領域１５
が形成されるとＣＰＵ５は、当該矩形領域１５内に文字
が存在しなければ入力モードのステップ１００に戻り、
矩形領域１５内に文字が存在するとステップ１２０に進
む（ステップ１００〜１１０）。

【００１６】ステップ１２０に進むとＣＰＵ５は、矩形
領域１５に存在する文字がｎ×ｍ倍角に拡大されていな
ければ矩形領域１５の縦方向および横方向の長さをＲＡ
Ｍ９の所定アドレスに記憶させてステップ１７０に進
み、文字がｎ×ｍ倍角に拡大されているとカーソル位置
検出ＳＵＢをコールする（ステップ１２０〜１３０）。

【００１７】カーソル位置ＳＵＢがコールされると図５
に示す如く、ＣＰＵ５はカーソル１３のホームポジショ
ンである１行１桁目の位置を検出して文書の書式を読込
む（ステップ１４０〜１４２）。カーソル移動キーが打
鍵されるとＣＰＵ５は、カーソル１３の移動量を計算し
て現在のカーソル１３の位置を検出する（ステップ１４
４〜１４８）。現在のカーソル１３の位置を検出後、Ｃ
ＰＵ５は矩形領域１５の始点および終点を読込み、現在
のカーソル１３の位置が矩形領域１５内に在るか否かを
判断して復帰する（ステップ１５０〜１５２）。

【００１８】復帰後、カーソル１３が矩形領域１５の中
に在るときステップ２１０に進み、矩形領域１５の外に
なるとＣＰＵ５は、矩形領域１５に在る文字をｎ×ｍ倍
角に拡大するため、矩形領域１５に表示されている文字
数をカウントしてカウント数をＲＡＭ９の所定アドレス
に記憶する（ステップ１４０〜１８０）。記憶後、ＣＰ
Ｕ５は、縦方向の倍率を領域の縦方向の長さとし、横方
向の倍率を領域の長さを文字数により割った値として縦
方向および横方向の倍率を求めて文字を拡大表示してス
テップ１００に戻る（ステップ１９０〜２００）。

【００１９】一方、ステップ１６０でカーソル１３が矩
形領域１５の内になるとＣＰＵ５は、矩形領域１５内を
入力モードにして利用者によりキー入力に応答して文字
の挿入または削除の編集をしたステップ１４０に戻る
（ステップ２１０〜２２０）。これにより、文字の拡大
操作および文字列の挿入等の編集の操作が容易になり、
文書の編集の作業能率を向上できる。本実施例は、ワー
ドプロセッサ，パソコン等の文書の編集中に文字を拡大
する機能を備えた文書編集装置に適用可能である。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明では、設定
した領域の縦方向および横方向の長さと当該領域内の文
字数とにより拡大する文字の倍率を演算して当該倍率に
より文字を拡大するので、拡大される文字の品質を向上
するとともに、文字を拡大する操作の煩雑化を防止する
ことにより、文書を編集する操作性を良好にして装置の
利便性の向上を実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の文書編集装置及び文書編集方法に係る
一実施例の構成を示すブロック図である。

【図２】本発明の動作例を示す図である。

【図３】本発明の動作例を示す図である。

【図４】本発明の動作を示すフローチャートである。

【図５】本発明の動作を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１ 表示装置 ３ 入力装置 ５ ＣＰＵ ７ ＲＯＭ ９ ＲＡＭ １３ カーソル １５ 領域

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 文字を入力する文字入力手段と、 この文字入力手段により入力される文字を拡大して表示
   する領域を設定する領域設定手段と、 この領域設定手段により設定される領域内に前記文字入
   力手段のカーソルの有無を判別する判別手段と、 この判別手段により前記文字入力手段のカーソルが前記
   領域設定手段により設定された領域内に無い場合に当該
   領域の縦方向および横方向の長さと当該領域設定手段に
   より設定された領域内の文字数とにより当該領域内の文
   字の拡大率を演算する拡大率演算手段と、 この拡大率演算手段により演算された文字の拡大率によ
   り前記領域設定手段により設定された領域内の文字を拡
   大して表示する拡大文字表示手段と、 を備えたことを特徴とする文書編集装置。
2. 【請求項２】 入力される文字を拡大して表示する領域
   を設定した後に、この設定された領域内にカーソルの有
   無を判別し、カーソルが当該設定された領域内に無い場
   合に当該領域の縦方向および横方向の長さと設定された
   領域内の文字数とにより当該領域内の文字の拡大率を演
   算して、この演算された文字の拡大率により前記設定さ
   れた領域内の文字を拡大して表示する文書編集方法。