JPH05261932A - インクジェットヘッドの製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッドの製造方法

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JPH05261932A
JPH05261932A JP6348292A JP6348292A JPH05261932A JP H05261932 A JPH05261932 A JP H05261932A JP 6348292 A JP6348292 A JP 6348292A JP 6348292 A JP6348292 A JP 6348292A JP H05261932 A JPH05261932 A JP H05261932A
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JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
flow path
filling material
substrate
ink jet
Prior art date
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Pending
Application number
JP6348292A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiya Tamura
俊哉 田村
Hajime Oda
肇 織田
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Seikosha KK
Original Assignee
Seikosha KK
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 流路溝への接着剤の垂れ込みを防いで、精度
よく流路溝の形状を形成し、安定したインク射出特性を
有するインクジェットヘッドを製造する。 【構成】 流路基板1に形成された流路溝1aに、充填
材(ナフタレン)5を溶融した状態で注入した後でこれ
を硬化させ、流路溝1aを塞ぐ。次に、圧電素子4およ
び接着剤3が設けられた蓋板2を流路基板1に圧接し、
その状態で接着剤3を硬化させ流路基板1と蓋板2とを
接合する。それから、充填材5を加熱溶融して流路溝1
a内から除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流路基板と蓋板とを接
合するインクジェットヘッドの製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【将来の技術】従来よりインクジェットヘッドには、イ
ンクが流れる流路溝が形成された流路基板と、この流路
基板上に接合された蓋板とを有するものがある。このよ
うなインクジェットヘッドを製造するために、通常は以
下の方法が採用されている。
【0003】まず、樹脂成形や、感光性材料にエッチン
グを施すことなどにより所望の流路溝を有する流路基板
を形成する。次に、蓋板の片面に接着剤を塗布し、数μ
m〜数十μm程度の厚さの接着剤層を形成する。それか
ら、この接着剤層が流路溝形成面と対向するように、流
路基板と蓋板とを重ね合わせ、両者が隙間なく密着する
ように十分加圧した状態で接着剤を硬化させる。こうし
て流路基板と蓋板とを接合し、インクジェットヘッドを
構成している。なお、接着剤としては、加熱接着系、加
圧接着系、冷却接着系、嫌気性接着系、紫外線硬化型な
どさまざまな接着剤が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術によれ
ば、接着剤を塗布した蓋板を流路基板に圧力を加えなが
ら接着する際に接着面の接着剤が流路溝内に垂れ込み、
最悪の場合は流路溝を塞いでしまう。したがって流路溝
の形状が精度よく出来ず、インクの射出が不安定となっ
てしまう。
【0005】上記垂れ込みを除く手段として、垂れ込ん
だ接着剤を溶剤によって溶解、洗い流すことも考えられ
るが、接着剤が完全に流路溝を塞いでしまった場合、溶
剤を流すことができない。また、流路溝が完全に塞がれ
ていなくても、流路基板が成形などにより形成されてい
て、反りを持つ場合、接着剤は反りによる流路基板と蓋
板の隙間を埋める形で充填されており、溶剤によってこ
の部分さえも溶解してしまうことになる。すると、流路
基板と蓋板との密着性が悪くなり、射出特性も悪くな
る。このように、接着剤の流路溝への垂れ込みを効果的
に防止することは困難である。
【0006】そこで本発明の目的は、流路溝への接着剤
の垂れ込みを防ぎ、精度よく流路溝の形状を形成し、安
定したインク射出特性を有するインクジェットヘッドを
製造する方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るインクジェットヘッドの製造方法は、
流路基板に形成された流路溝内に充填材を充填し、その
後、流路基板の流路溝形成面に蓋板を接着し、さらにそ
の後、充填材を除却することを特徴とするものである。
【0008】充填材の除去工程は、充填材を加熱溶融す
ることにより行なうことができる。
【0009】あるいは、水性系液体からなる充填材を流
路溝内において冷凍状態で保持し、除去工程においては
加熱解凍することにより除去を行なうようにすることも
できる。
【0010】
【実施例】本発明は、図1に示すようなインクジェット
ヘッドを製造する方法に関するものであり、その一実施
例を、図2〜5に工程順に示している。まず図2に示す
ように、プラスチックの射出成形などにより、所望の形
状の流路溝1aを有する流路基板1と、この流路基板1
と接着すべき蓋板2とを形成する。蓋板2には、一方の
面に嫌気性の接着剤3を塗布して数μm〜数十μmの厚
さの接着剤層を形成するとともに、他方の面に、図示し
ない導電パターンを介して電力が供給される圧電素子4
などのインク射出手段を設ける。
【0011】次に図3に示すように、流路基板1の流路
溝1aを塞ぐように、充填材5を充填する。本実施例で
は充填材5として、ナフタレンを主成分とする物質を用
いている。ナフタレンの融点は80.5℃であるので、
それ以上の高温(例えば90℃)に加熱して溶融させた
状態でナフタレンを流路溝1a内に注入した後、室温ま
で冷却してナフタレンを固化させている。
【0012】続いて図4に示すように、、流路基板1の
充填材5が充填された面と蓋板2の接着剤3とを対向さ
せて、両者が隙間なく密着するように十分加圧した状態
で接着剤3を硬化させる。こうして、充填材5により流
路溝1aの寸法および形状が精度良く確保された状態で
接着が完了する。なお、充填材5の表面5aは接着時の
加圧に耐える十分な硬度が保たれており、流路溝1aの
形状は充填材5の充填状態により決まるため、充填材5
が若干盛りあがった状態であれば、それに従ってインク
流路も大き目になる。図4のように充填物5の表面5a
を流路基板1に対してフラットにすることにより、設計
値どうりの形状を確保できる。
【0013】最後に流路基板1および蓋板2を再加熱し
て、充填材(ナフタレン)5を溶融させて除去し、十分
に洗浄することにより、図1,5に示すような正確な流
路形状の保たれたインクジェットヘッドが完成する。
【0014】以上のような方法によると、正確な流路形
状が確保され接着剤3が流路溝に垂れ込むことがないた
め、所望の射出特性を有するインクジェットヘッドが精
度よく安定的に製造できる。
【0015】なお、上記実施例では、接着剤3を蓋板2
の接合面に塗布したが、図6に示すように、流路溝1a
に充填材5を充填した状態で流路基板1の接合面に接着
剤6を塗布しても良い。
【0016】充填物5を溶解する前に、流路先端のノズ
ル部を平坦にするための研磨等を行っても良い。また図
7に示すように、流路基板7を大きめに形成しておき、
流路溝先端部7aが基板7の端面よりも奥に位置するよ
うに形成し、充填材5の充填、蓋板の接着を行なった
後、流路溝先端の切断線8に沿って切断するようにして
も良い。図8に示すように、流路基板9の端面にシール
板10を固着して流路溝先端部9aをシールした状態で
液状の充填材11を注入し、充填材硬化後にシール板1
0を取り除いても良い。
【0017】図9に示すように、充填材をはじく性質の
物質12を、流路基板13の流路溝13aの端部に塗布
またはコーティングにより予め形成しておき、接着部
(流路溝以外の部分)13bへの充填材14の侵入を防
ぐ構成としても良い。
【0018】なお、上記実施例では、充填材としてナフ
タレン化合物を、接着剤として嫌気性接着剤をそれぞれ
用いたが、これに限定されるものではない。例えば、充
填材として酢酸(融点16.6℃)や、ポリビニルアル
コール(冷却時にゲル化し、80〜90℃に加熱すると
ゾル化する。)などを用いることができる。さらに、流
路溝に水を注入して凍らせ、氷を充填材として用いるこ
とも可能である。また、接着剤として、加圧硬化型、熱
硬化型、冷却硬化型、紫外線硬化型などさまざまな種類
の接着剤が仕様可能である。この場合、充填材の性質に
応じた接着剤が選択される。例えば、充填物として水、
インクなどの水性系液体を使用し、冷却型、紫外線硬化
型など非加熱系の接着剤を用いると、冷却凍結により、
充填を行ない、接着硬化後、加熱解凍により除去すると
いう工法が可能となる。これによれば、充填、除去が容
易であり、ヘッド材質に影響を与えないというメリット
が有る。
【0019】
【発明の効果】本発明によると、接着剤の垂れ込みによ
る流路溝の狭まり、埋まりがなく、寸法および形状が正
確な流路溝が得られるため、所望のインク射出特性を有
するインクジェットヘッドが安定的に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づいて製造されるインクジェットヘ
ッドの展開斜視図
【図2】本発明の第1の実施例の第1工程を示す部分拡
大断面図
【図3】第2工程を示す部分拡大断面図
【図4】第3工程を示す部分拡大断面図
【図5】完成状態のインクジェットヘッドの部分拡大断
面図
【図6】第2の実施例を示す部分拡大断面図
【図7】第3の実施例を示す展開斜視図
【図8】第4の実施例を示す展開斜視図
【図9】第5の実施例を示す部分拡大断面図
【符号の説明】
1,7,9,13 流路基板 1a,7a,9a,13a 流路溝 2 蓋板 3,6 接着剤 5,11,14 充填物

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流路基板に形成された流路溝内に充填材
    を充填する工程と、 上記充填工程後、上記流路基板の上記流路溝形成面に蓋
    板を接着する工程と、 上記接着工程後、上記充填材を除却する工程とを有する
    ことを特徴としたインクジェットヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記充填材除去工程は、上記充填材を加
    熱溶融することにより行なうことを特徴とする請求項1
    に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 上記充填材は水性系液体であり上記流路
    溝内において冷凍状態で保持され、上記除去工程は加熱
    解凍することにより行なうことを特徴とする請求項1に
    記載のインクジェットヘッド製造方法。
JP6348292A 1992-03-19 1992-03-19 インクジェットヘッドの製造方法 Pending JPH05261932A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20010403