JPH05105035A - ワイパ制御装置 - Google Patents

ワイパ制御装置

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JPH05105035A
JPH05105035A JP3267634A JP26763491A JPH05105035A JP H05105035 A JPH05105035 A JP H05105035A JP 3267634 A JP3267634 A JP 3267634A JP 26763491 A JP26763491 A JP 26763491A JP H05105035 A JPH05105035 A JP H05105035A
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JP
Japan
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wiper
time
wiper control
snowfall
raindrop
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JP3267634A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Nomura
徹也 野村
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 降雪状態を確実に判定するとともに、該降雪
時におけるワイパのから拭き(拭き過ぎ)を防止するこ
とを目的とする。 【構成】 レインセンサで検出された雨滴パルスの径が
所定範囲にあるか否かを判定する手段(ステップ4)、
および該判定された径が該所定範囲にある雨滴パルスが
所定時間内に所定個数以上検知された場合に降雪状態と
判定する手段(ステップ5乃至10)をそなえ、該降雪
状態と判定されたとき、又は該降雪状態解除後の所定時
間以内は、降雨状態時と異なる降雪時のワイパ制御(例
えば雨滴パルス積算値に対する制御しきい値を上昇させ
る)が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はワイパ制御装置に関し、
特に降雪判定時に降雨状態時と異なるワイパ制御を行う
ようにしたワイパ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のワイパ制御装置において
は、例えばレインセンサ自身に熱線を張り、降雪時には
該降雪を溶かして雨滴(降雨量)に変換し、その量を該
センサで検知してワイパ制御を行う方法、あるいは温度
センサを取り付けて0℃付近又は0℃以下であることが
検知された場合に降雪状態と判断して降雨状態時と異な
るワイパ制御を行う方法などが考えられている。しかし
前者の方法によっても依然として該降雪に対して十分適
切なワイパ制御を行うことができず、また後者の場合に
も単に温度検出のみでは正確な降雪判定を行うことがで
きず、前者の場合と同様に、該降雪に対して十分適切な
ワイパ制御をなしえないという問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる技術的
背景のもとになされたもので、雨滴径を検知するレイン
センサ(例えば光学式レインセンサ)によって以下に述
べるような特定の信号が検出された場合に降雪状態と判
定し、該降雪判定時には降雨状態時と異なるワイパ制御
を行うことによって、特に降雪時におけるワイパのから
拭き(拭き過ぎ)をなくし、降雨状態時に対してだけで
なく、該降雪判定時にもドライバーのフィーリングにマ
ッチしたワイパ制御を行うことができるようにしたもの
である。
【0004】すなわち一般に雨滴径を検知することので
きるレインセンサを用いたオートワイパ制御装置では、
通常の雨の場合には、該検知された雨滴径とその数は、
ドライバの視界を妨げる度合いとほぼ比例するため、該
検知された雨滴径とその数に応じてフィーリングの良い
ワイパ払拭制御を行うことができる。しかしながら雪の
場合には、(1)その径が雨に比べて極端に大きい、
(2)雪は雨に比べウィンドシールドに付く割合が極端
に少ない、という理由により、雨の場合と同様の制御を
行うと、から拭き(拭き過ぎ)の現象が頻繁に生じてし
まい、ドライバーに不快感を生じさせることになる。
【0005】上述したように雨滴と雪の径を比べた場
合、それらは極端に異なり、雨滴径は大きくても通常2
〜3mmφ程度であるのに対し、雪の径は通常5mmφ以上
になる。よって通常のレインセンサを用いた雨滴検知装
置を使って雪を検知した場合には、ある特定の信号(以
下に述べるような飽和値付近の信号)の発生頻度が、降
雨時に比して極端に高くなる。
【0006】図4はこの種のレインセンサ(光学式レイ
ンセンサ)1の構成を例示するもので、発光素子12を
パルス点灯させる発光部、受光素子13に生じた受光量
変化を検出する受光部、検出した受光量変化を雨滴信号
に変換する雨滴パルス処理部、および受光量を常に安定
化させるパワーコントロール部により構成される。すな
わち該発光部においては例えばLEDなどの発光素子1
2をLED駆動回路11(その出力波形を11′として
示す)によりパルス点灯し、該発光素子から検知ビーム
Bが放射される。そしてこの検知ビーム中を雨滴が通過
すると、ビームの一部が遮ぎられて雨滴の大きさと個数
に応じて、受光部側の受光素子(例えばフォトダイオー
ド)13での受光量に変化が生ずる。このように該発光
素子12からのパルス点灯光を受光素子13で受光し、
電気信号に変換し、該発光パルスの基本周波数成分のみ
をLC共振回路14で検出し、プリアンプ15で増幅す
ると、該検知ビームBを雨滴が通過するときに生ずる受
光量変化は、該プリアンプ出力の振幅変化(その出力波
形を15′として示す)として検出できる。そしてこの
プリアンプ出力の振幅変化ΔVpは該受光素子での受光
量変化ΔP=πa2 /Sp(ただしSpは検知ビームB
の伝播方向断面積、aは雨滴の半径)に比例する。
【0007】次いで雨滴パルス処理部においては、検波
回路16により該プリアンプ出力の振幅変化ΔVpのみ
を抽出し、雨滴パルス信号(該検波回路16の出力波形
を16′として示す)とする。この雨滴パルス信号は車
速に対応してそのパルス幅が変化し、車速が100km/
h時には数10kHz のパルス信号となる。そこで車両に
生ずるパルス性ノイズと該雨滴パルス信号とを識別する
ため、雨滴径に対応した該雨滴パルス信号の振幅値ΔV
pの情報だけを保持して、該雨滴パルス信号をパルス伸
長回路17により低周波信号(その波形を17′として
示す)に変換する。ここで該パルス伸長回路17は増幅
とピーク検波を同時に行ない、それにより上記雨滴パル
ス信号を、上記ΔVpに比例する振幅値Vpを有する数
Hzの雨滴信号(上記波形17′で示される)に変換す
る。
【0008】またパワーコントロール部では該雨滴パル
ス処理部の検波回路出力を常に監視し、該受光素子の受
光レベルが一定になるように発光側の発光パワーすなわ
ち上記発光素子(LED)に対する駆動電流をフィード
バック制御する。また雪等が該センサの受発光窓部へ付
着した場合のように、上記検知ビームBが完全に遮断さ
れたままになると、雨滴検出ができなくなるため、この
ような場合には、そのパワーコントロール出力(このと
き上記フィードバック制御によりゲインコントロールさ
れるため、その出力は最大になっている)を、フェイル
セーフ回路19への制御信号としても利用し、該フェイ
ルセーフ回路19から出力されるフェイルセーフ信号を
コントローラ(オートワイパコントローラ)側に供給し
て、ワイパが所定の間欠時間毎に作動するのを確保する
ようにされている。
【0009】一方、上記パルス伸長回路17から出力さ
れる上記波形17′で示される雨滴信号も、上記コント
ローラ(オートワイパコントローラ)側に入力されて所
定のしきい値を有するコンパレータによりパルス化さ
れ、上記雨滴信号の振幅値Vpがパルス幅の情報に変換
される。そしてこのパルス幅の情報(雨滴径と個数に対
応する)を該コントローラ内におけるマイコンのソフト
カウンタで読込み、該読込み回数の積算値によって降雨
の度合いが判定される。
【0010】図5は降雪時と降雨時において、それぞれ
上記レインセンサにおける上記パルス伸長回路からの出
力(コントローラ側へ入力される)波形を示すもので、
降雨時には、図5(B)に示すように該出力波形の振幅
値がその雨滴径に比例して種々ばらばらの値をとるのに
対し、降雪時には上述したようにその径が雨に比べて極
端に大きくなるため上記検知ビームをほぼ完全に遮ぎる
頻度が高くなり、このために図5(A)に示すように該
パルス伸長回路から出力される出力波形の振幅値が所定
の飽和値付近に達する頻度が極めて高くなり、これによ
り該振幅値がほぼある所定範囲(すなわち上記飽和値近
傍)におさまる頻度が極めて高くなる。
【0011】このような技術的背景をもとにして本発明
では、該レインセンサからの出力信号(上記パルス伸長
回路からの)のうち、上記飽和値付近の振幅を有する雨
滴パルス信号がある一定時間内に一定個数以上発生すれ
ば降雪状態と判定し、該降雪状態時と判定されたときに
は降雨状態時と異なるワイパ制御を行うことによって、
上述したような降雪時におけるワイパのから拭き(拭き
過ぎ)を防止するようにしたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに本発明によれば、レインセンサで検出された雨滴パ
ルスの径が所定範囲にあるか否かを判定する手段、およ
び該判定された径が該所定範囲にある雨滴パルスが所定
時間内に所定個数以上検知された場合に降雪状態と判定
する手段をそなえ、該降雪状態と判定されたときには降
雨状態時と異なる降雪判定時のワイパ制御を行うことを
特徴とするワイパ制御装置が提供される。
【0013】
【作用】上記構成によれば該降雪状態を確実に判定する
ことができるとともに、該降雪状態と判定されたときに
は降雨状態時と異なる降雪判定時のワイパ制御を行うこ
とによって、特に該降雪判定時におけるワイパのから拭
きを防ぎ、該降雪状態に適合したワイパ制御を実現する
ことができる。
【0014】
【実施例】図3は本発明の1実施例としてのワイパ制御
装置の全体構成を示すもので、上記レインセンサ1から
出力される雨滴信号は、オートワイパコントローラ2に
供給され、その入力回路21において入力処理され(上
記コンパレータによるパルス化がなされ)た上、該パル
ス化された雨滴信号のパルス幅(上述したようにそのパ
ルス幅が雨滴径と雨滴個数に対応する)をマイクロコン
ピュータ23のソフトカウンタで所定時間間隔毎に読込
み積算する。
【0015】また該マイクロコンピュータ23にはワイ
パモータ3のカムスイッチ(ワイパアームが停止位置に
あるときから約10°動くまでの間はオフ位置(アース
電位)にあり、更に該ワイパアームが動くとオン位置
(イグニッションキー操作時にバッテリ電圧が印加され
るイグニッションライン電圧側)に切替り、その後該ワ
イパアームが端部一杯の位置まで動き再び停止位置まで
戻るまでの間は該オン位置を維持し、該ワイパアームが
停止位置まで戻ったときに再びオフ位置に切替る)から
の信号も入力回路22を介して入力される。そして該マ
イクロコンピュータは該レインセンサからの雨滴信号を
上述したようにして読込み積算することにより降雨の度
合いを判定するとともに、該カムスイッチからの信号に
よって該ワイパの作動状態(ワイパが作動中であること
あるいは1回動作して停止位置まで戻ったこと)を検出
し、出力回路24および25を介してその時の降雨量に
応じて所定の作動間隔毎にワイパモータ3(したがって
ワイパ)を作動させる。なお該ワイパモータ3を低速作
動させるときは、例えば該出力回路25内のリレーをオ
ンとするとともに該出力回路24内のリレーをオフと
し、また該ワイパモータ3を高速作動させるときは、例
えば該出力回路24および25内のリレーをともにオン
とする。
【0016】図1および図2は、上記ワイパ制御装置
(上記オートワイパコントローラ)の基本的な動作手順
をフローチャートで例示するもので、ステップ1でスタ
ートし、ステップ2で初期化処理がなされ、ステップ3
で上記レインセンサ(パルス伸長回路)からの雨滴パル
スのパルス幅情報の読込み回数の積算がなされる。そし
てステップ4で該雨滴パルスの積算値が例えば45ミリ
秒以上あるか否か(すなわちセンサ信号の大きさ)が判
定される。ここで該45ミリ秒という積算値は、上記レ
インセンサのパルス伸長回路からの出力波形の振幅値が
上記飽和値付近に達している場合の、上記パルス化され
た雨滴信号のパルス幅(すなわち雪の場合のパルス幅)
に対する時間積算値であるとする。なお上記の例では該
パルス積算値が45ミリ秒以上であるか否かによりセン
サ信号の大きさを判定しているが、その代りに例えば該
センサ信号のパルス積算値が、雪の結晶に相当する所定
の範囲(例えば45ミリ秒以上で50ミリ秒以下)内に
あるか否かを判定するようにしてもよい。
【0017】そしてステップ4でイエスとなった場合
(すなわちパルス積算値が所定値以上(例えば45ミリ
秒以上)あるいは所定範囲内(例えば45ミリ秒以上で
50ミリ秒以下)である雨滴パルス(雪の結晶に相当す
る)が検出された場合)には、ステップ5で該検出され
た雨滴パルスの個数がカウントされ、ステップ6で該カ
ウント数が5個以上となったか否かが判定される。
【0018】そして該ステップ6の判定がノウである間
は、上記ステップ4の判定がノウである場合とともに、
ステップ7に進んで該個数カウント開始後の経過時間が
カウントされ、ステップ8で該経過時間が2秒を経過し
たか否かが判定される。そしてステップ8でイエスとな
った場合(すなわち上記ステップ4でそのパルス積算値
が45ミリ秒以上と判定された雨滴パルスが5個以上検
出されないうちに2秒経過した場合)には、該2秒毎に
ステップ9で雪解除カウンタを+1だけインクリメント
(カウントアップ)するとともに、ステップ10で雪フ
ラグを“0”とし(すなわち降雪状態ではなくなった、
換言すれば雪解除の状態となったと判定し)、該ステッ
プ5でカウントした上記個数のカウント値をクリヤす
る。
【0019】一方、上述した2秒が経過しない間に(2
秒以内に)、上記ステップ6の判定がイエスとなれば
(2秒以内にステップ4でそのパルス積算値が45ミリ
秒以上と判定された雨滴パルスが5個以上検出された場
合、すなわち降雪状態と判定された場合には)、ステッ
プ11に進んで雪フラグを“1”とし、更にステップ1
2で雪制御フラグをも“1”とし、またステップ13で
上記雪解除カウンタのカウント値をクリヤする。
【0020】このような処理手順がなされた後に、上記
ステップ8の判定がノウとなっている場合とともに、ス
テップ14に進み上記雪制御フラグが“1”となってい
るか否かが判定される。そしてイエス(このことは現在
あるいは少くともそれ以前の時点で降雪状態であったこ
とを意味する)であれば、ステップ15に進み、雪フラ
グも“1”であるか否かが判定される。そしてステップ
15の判定もイエスであれば現在降雪状態であると判定
され、この場合はステップ17に進んで通常の降雨状態
とは異なるワイパ制御(雪検知制御)がなされる。また
該ステップ15の判定がノウの場合には、ステップ16
に進み、上記雪解除カウンタのカウント値が3以上であ
るか否かが判定される。そしてその結果ノウであれば
(すなわち上記降雪状態が解除された後6秒経過してい
ない場合には)、依然として上記ステップ17に進み、
この場合も上記降雪状態時と同様の雪検知制御によるワ
イパ制御がなされる。一方、該ステップ16の判定がイ
エスとなれば(すなわち降雪状態解除の状態が6秒以上
継続した場合には)、上記ステップ14の判定がノウの
場合とともにステップ18に進んで、上記雪制御フラグ
を“0”とし、ステップ19に進んで上記降雨時になさ
れる、該レインセンサで検出された降雨量に応じた作動
間隔でのオートワイパ制御がなされる。このようにし
て、上記雪制御フラグが“1”とされている間は、上記
ステップ17に示される雪検知制御によるワイパ制御
(降雨時と異なるワイパ制御)がなされる。
【0021】図6および図7は、上記ワイパ制御装置の
動作手順の具体的な1実施例をフローチャートで例示す
るもので、以下に述べるように雪判定がなされたとき
に、雨滴パルス積算値の制御しきい値を通常の(降雨時
の)制御しきい値より上昇させるようにしたものであ
る。すなわちそのステップ2で上記雨滴パルスの積算が
なされた結果、ステップ3で雪判定(すなわち上記図1
および図2に示される処理手順によって、上記雪制御フ
ラグが“1”となっていて雪検知制御を行うべき状態で
あるか否かの判定であって、以下の各実施例でいう雪判
定も上記と同様の判定を意味する)がなされる。そして
該雪判定がイエス(すなわち上記雪制御フラグが
“1”)となった場合には、ステップ4に進み該雨滴パ
ルスの積算値T−RPが所定の制御しきい値THR2以
上となっているか否かが判定される。一方該雪判定がノ
ウ(すなわち上記雪制御フラグが“0”)となった場合
には、ステップ5に進み、該雨滴パルスの積算値T−R
Pが所定の制御しきい値THR1以上となっているか否
かが判定される。ここで該制御しきい値THR2は例え
ば該制御しきい値THR1(例えば50ミリ秒)の10
倍(例えば500ミリ秒)とされる。
【0022】そして上記ステップ4又はステップ5の判
定がイエスとなった場合には、ステップ6に進み、前回
におけるワイパ作動後の経過時間WOTが所定のモード
アップしきい値UP(図8参照)以下であるか否かの判
定(すなわちモードアップ判定)がなされ、ノウであれ
ばステップ7でモードキープがなされ、イエスであれば
ステップ8でモードアップがなされる。なおこのモード
キープおよびモードアップについては図8と関連させて
後述する。
【0023】また上記ステップ4又はステップ5の判定
がノウとなっている場合には、ステップ9に進み、前回
のワイパ作動後の経過時間がカウントされ、ステップ1
0で該経過時間が所定の時間しきい値WOTを経過した
か否かが判定される。その結果イエスと判定された場合
には、ステップ11に進み上記雪判定がなされる。その
結果イエスと判定された場合にはステップ12に進み、
該雨滴パルスの積算値T−RPが所定のモードダウンし
きい値DWN2(図8参照)以下であるか否かが判定さ
れ、一方上記ステップ11でノウと判定された場合には
ステップ13に進み、該積算値TR−Pが別のモードダ
ウンしきい値DWN1以下であるか否かが判定される。
ここで該モードダウンしきい値DWN2は例えば該別の
しきい値DWN1(例えば25ミリ秒)の10倍(例え
ば250ミリ秒)とされ、このようにしてモードダウン
判定がなされる。
【0024】そして該ステップ12又は13の判定がノ
ウであればステップ7に進んでモードキープがなされ、
また該判定がイエスであればステップ14に進んでモー
ドダウンがなされる。なおこのモードキープおよびモー
ドダウンについても図8と関連させて後述する。次いで
ステップ15に進んで次回のワイパ作動のための時間し
きい値(最大間欠時間)WOTをセットした上、ステッ
プ16でそれまでの経過時間のカウント値がクリヤさ
れ、またステップ17で上記雨滴パルスの積算値T−R
Pもクリヤされた上で、ステップ18でワイパを1回作
動させ、再びステップ2に戻る。このようにして雪判定
がなされた場合には、雨滴パルスの積算値に対する制御
しきい値を例えば10倍に上昇させて、降雪時における
ワイパの払拭タイミングを遅らせることにより、そのか
ら拭き(拭き過ぎ)を防止する。
【0025】図8はワイパの作動を複数のモードでステ
ップ制御する場合の該モードの切換え条件を例示するも
ので、該複数のモードとして、例えば図3に関連して説
明した高速連続作動(ハイモード)、低速連続作動(ロ
ウモード)のほかに、更に1.5秒毎の間欠作動、3秒
毎の間欠作動、6秒毎の間欠作動、12秒毎の間欠作
動、24秒毎の間欠作動などが設定される。そしてワイ
パ制御は上述したように雨滴パルスの積算値が所定の制
御しきい値THRを超えるか、又は該制御しきい値に達
する前に前回のワイパ作動後の経過時間が所定の時間し
きい値WOTを経過したことにより行われる。
【0026】そしてそのとき設定されている時間しきい
値以内に上記積算値が上記制御しきい値THRを超えた
ときは、即時ワイパ制御を行ない、上記モードアップ判
定を行なう。そして該制御しきい値THRを超えたとき
の経過時間が所定のモードアップしきい値UP以内であ
れば、モードアップとなり次回のモードをひとつ上位に
上げて(すなわち上述した複数のモードのうち1つ上位
のモードに)セットする。なお該制御しきい値を超えた
ときの該経過時間が該モードアップしきい値UPを超え
ていれば、モードキープとなりそのときのモードが維持
される(すなわち今回と同じモードがセットされる)。
一方、該積算値が該制御しきい値THRを超えないうち
に、該経過時間がそのときの時間しきい値WOTを経過
したときも、即時ワイパ制御を行ない、上記モードダウ
ン判定を行なう。そして該時間しきい値経過時の上記パ
ルス積算値が所定のモードダウンしきい値DWN以下で
あれば、モードダウンとなり、次回のモードをひとつ下
げて(すなわち上述した複数のモードのうち1つ下位の
モードに)セットする。なお上記時間しきい値経過時の
パルス積算値が上記モードダウンしきい値DWNを超え
ていれば、モードキープとなりそのときのモードが維持
される(今回と同じモードがセットされる)。
【0027】図9および図10は、上記ワイパ制御装置
の動作手順の他の実施例をフローチャートで示すもの
で、上記雪判定がなされたときには、所定の固定間欠モ
ードでワイパ制御を行なうようにしたものである。すな
わち上述したように雪は、雨に比べウィンドシールドに
付く割合が極端に少ないことに加え、更にまた風などの
要因によりウィンドシールドに付く割合も変化するた
め、上記レインセンサで検出された雨滴パルス信号にも
とづく制御を行った場合、同様の降雪状態でも払拭タイ
ミングにばらつきを生じ、ドライバがワイパ制御に違和
感をおぼえることがある。そこで本実施例では上述した
ように、上記雪判定時には、所定の固定間欠モードとし
てこの点を解決したものである。
【0028】すなわち該図9および図10に示されるよ
うに、ステップ3での雪判定がイエスとなった場合に
は、常にステップ8に進んで例えば4秒毎の固定間欠モ
ードでのワイパ作動がなされる。なお該ステップ3での
雪判定がノウとなった場合には、ステップ4で、上記雨
滴パルスの積算値T−RPが所定の制御しきい値THR
以上となっているか否かの判定がなされ、イエスの場合
には、ステップ5乃至7で上記モードアップ判定がなさ
れ、一方ノウの場合には、ステップ9,10,11,
6、および12を通して上記モードダウン判定がなさ
れ、ステップ13で次回の時間しきい値WOTがセット
された上、ステップ14,15を通り、更にステップ1
6でワイパを1回作動させた後再びステップ2に戻る。
【0029】図13は本発明の他の実施例としてのワイ
パ制御装置の全体構成を示すもので、上記レインセンサ
1から出力される雨滴信号は、オートワイパコントロー
ラ2に供給され、その入力インターフェイス21におい
て入力処理され(すなわち上記コンパレータによるパル
ス化がなされ)た上、該パルス化された雨滴信号のパル
ス幅がマイクロコンピュータ23のソフトカウンタで所
定時間間隔毎に読込み積算される。更に該マイクロコン
ピュータ23には上記ワイパモータ3のカムスイッチ3
2からの信号も該入力インターフェイス21を介して入
力される。なお22は該マイクロコンピュータ23にイ
グニッションラインiGからの電圧をVccとして供給
するための電源回路である。4はワイパスイッチで、図
示されるようにオフ(OFF)位置、間欠作動(IN
T)位置、低速作動(Lo)位置および高速作動(H
i)位置とに切換可能であるが、該ワイパスイッチ4が
上記INT位置にあるときは、上記レインセンサ1およ
びマイクロコンピュータ23などに、該ワイパスイッチ
4のINT位置におけるC1 〜Ew間のラインを介して
アース電位が供給されており、これによって後述するよ
うに該オートワイパコントローラ内に設けられたリレー
RL3がオンとされたときには、該オートワイパコント
ローラによる(すなわちレインセンサにより検出された
降雨量に応じ)た作動間隔での)オートワイパ制御がな
され、一方該リレーRL3がオフとされたときは該オー
トワイパコントローラによるワイパ制御から既存の間欠
ワイパリレー5によるワイパ制御に切り換えられる。
【0030】すなわち該切換用リレーRL3がオンとさ
れたときは、上記マイクロコンピュータ23が上記レイ
ンセンサ1からの雨滴信号を上述したようにして読込み
積算することにより降雨の度合いを判定するとともに、
該カムスイッチ32からの信号によって該ワイパの作動
状態を検出し、その出力側に接続されたリレードライバ
24により制御されるリレーRL1およびRL2を介し
て、その時の降雨量に応じて所定の作動間隔毎にワイパ
モータ回転子31(したがってワイパ)を作動させる。
そして該ワイパモータを低速作動させるときは例えばリ
レーRL2をオンとするとともにリレーRL1をオフと
し、該リレーRL2のオン接点に接続されたイグニッシ
ョンラインiGの電圧が、該リレーRL2のオン接点、
リレーRL1のオフ接点、リレーRL4のオフ接点、該
ワイパスイッチ4のINT位置における+S〜+1間の
ラインを通して該ワイパモータ回転子31の低速作動端
子に供給される。一方、該ワイパモータを高速作動させ
るときは上記リレーRL2,RL1をともにオンとし、
該リレーRL2のオン接点に接続されたイグニッション
ラインiGの電圧が、該リレーRL2およびRL1の各
オン接点を通して該ワイパモータ回転子31の高速作動
端子に供給される。
【0031】一方、該切換用リレーRL3がオフとされ
たときは、上記オートワイパコントローラによるワイパ
制御から既存の間欠ワイパリレー5によるワイパ制御
(すなわち上記レインセンサにより検出される降雨量に
関係なく、該ワイパリレー5内に設けられたコントロー
ルユニット51により決められる所定の作動間隔毎に該
ワイパを間欠作動させるようなワイパ制御)に切り換え
られる。
【0032】すなわち該切換用リレーRL3がオフとさ
れたときは、例えば該ワイパリレー5内に設けられたコ
ントロールユニット51内の充電回路が充電を開始し、
一定時間経過後に(充電完了時に)リレーRL4がオン
となり、該リレーRL4のオン接点に接続されたイグニ
ッションラインiGの電圧が、該リレーRL4のオン接
点および該ワイパスイッチ4の上記+S〜+1間のライ
ンを通して該ワイパモータ回転子31に供給され、該ワ
イパモータが始動する。これにより該カムスイッチ32
がオンとなる(上述したようにワイパアームが約10°
動くとオンとなる)。その後一定時間経過後に(すなわ
ち放電完了時に)該リレーRL4がオフとなる。このと
き該カムスイッチ32は依然としてオンとなっているの
で、該カムスイッチ32のオン接点に接続されたイグニ
ッションラインiGの電圧が、該カムスイッチ32のオ
ン接点、上記リレーRL1およびRL2の各オフ接点、
該リレーRL4のオフ接点およびワイパスイッチ4の上
記+S〜+1間のラインを通して該ワイパモータ回転子
31に供給され、これにより該ワイパモータは回転しつ
づける。そして該ワイパアームが1回作動して元の停止
位置まで戻ると該カムスイッチ32がオフとなり、該カ
ムスイッチ32のオフ接点に接続されたアース電位が上
記経路を経て該ワイパモータ回転子に印加され、これに
より該ワイパモータは一旦停止する。次いで該コントロ
ールユニット51内の充電回路が再び充電を開始し、一
定時間経過後に(充電完了時に)再び該リレーRL4が
オンとなり、以後上記した動作を繰返す。これにより該
ワイパは上記コントロールユニット51内の充放電回路
により決められる所定の時間間隔で間欠的に作動するこ
ととなる。
【0033】図11および図12は、上記図13に示さ
れるワイパ制御装置による動作手順の1実施例をフロー
チャートで示すもので、上記雪判定がなされたときに
は、上記レインセンサを用いたオートワイパ制御に代え
て、上記既存の間欠ワイパリレー5によるワイパ制御に
切り換えるようにしたものであり、これによって降雪時
にもドライバに上述したような違和感を与えることな
く、ワイパ制御を行うことができるようにしたものであ
る。
【0034】すなわち該図11および図12に示される
ように、ステップ2で上記リレーRL3をオンとしてお
き(上記オートワイパ制御がなされる状態としてお
き)、ステップ5での雪判定がイエスとなった場合に
は、ステップ6および7でそれぞれ上記リレーRL1お
よびRL2をオフにするとともに、ステップ8で上記リ
レーRL3をもオフとし、これにより上記オートワイパ
制御から上記既存の間欠ワイパリレー5によるワイパ制
御に切り換えられた後、再びステップ4に戻る。なお該
ステップ5での雪判定がノウとなった場合には、ステッ
プ9で上記雨滴パルスの積算値T−RPが所定の制御し
きい値THR以上となっているか否かの判定がなされ、
イエスの場合には、ステップ11乃至13で上記モード
アップの判定がなされ、一方ノウの場合には、ステップ
10,14,15,12および16を通して上記モード
ダウン判定がなされ、ステップ17で次回の時間しきい
値WOTがセットされた上、ステップ18,19を通
り、更にステップ20でワイパを1回作動させた後再び
ステップ4に戻る。なお上記既存の間欠ワイパリレー5
により設定される上記ワイパ作動の間欠時間を、車速に
応じて変化させる(すなわち上記コントロールユニット
51内の充放電回路の充放電時間が車速に応じて変化す
る)ように構成することもできる。
【0035】図14および図15は、上記図3に示され
るワイパ制御装置の動作手順の更に他の実施例をフロー
チャートで示すもので、上記雪判定がなされたときに
は、上記レインセンサにより検知された雨滴パルスの積
算割合(すなわち上記マイクロコンピュータのソフトカ
ウンタでの該雨滴パルスのカウント割合)を降雨時より
減少させる(例えば該パルスの積算割合を1/10、す
なわち雨滴パルス信号を読み込むタイミングを1/10
に減少させる)ようにしたものであり、これによって降
雪時におけるワイパの拭き過ぎ(から拭き)を防止する
ようにしたものである。
【0036】すなわち該図14および図15に示される
ように、ステップ2での雪判定がイエスとなった場合に
は、ステップ3で上記雨滴パルスの積算割合を、ステッ
プ4での(すなわち上記ステップ2の雪判定がノウとな
った場合の)積算割合の1/10とする。以下ステップ
5で上記雨滴パルスの積算値T−RPが所定の制御しき
い値THR以上となっているか否かの判定がなされ、イ
エスの場合には、ステップ6乃至8で上記モードアップ
判定がなされ、一方ノウの場合には、ステップ9,1
0,11,7および12を通して上記モードダウン判定
がなされ、ステップ13で次回の時間しきい値WOTが
セットされた上で、ステップ14,15を通り、更にス
テップ16でワイパを1回作動させた後再びステップ2
に戻る。
【0037】図16および図17は、上記図3に示され
るワイパ制御装置の動作手順の更に他の実施例をフロー
チャートで示すもので、上記雪判定がなされたときに
は、上記図8に関連して説明したハイモード(高速連続
作動)によるワイパ制御(すなわち最上位のモードによ
る高速でのワイパ制御)を禁止するようにしたものであ
る。すなわち該ハイモード制御は、それより下位のロウ
モード乃至間欠作動によるワイパ制御が低速度での払拭
制御であるのに対し、それより高速度での払拭制御であ
ることにより、降雪時において特に拭き過ぎの現象が頻
繁に生ずるため、降雪時にはかかる高速モードでのワイ
パ制御(すなわち払拭スピードが高速側に変化するこ
と)を禁止するようにしたものである。
【0038】すなわち該図16および図17に示される
ように、そのステップ3で上記雨滴パルスの積算値T−
RPが所定の制御しきい値THR以上になっているか否
かの判定がなされ、イエスの場合にはステップ4乃至6
で上記モードアップ判定がなされ、一方ノウの場合に
は、ステップ7,8,9,5および10を通して上記モ
ードダウン判定がなされ、このようにしてモードが決め
られた後、ステップ11での雪判定がイエスとなった場
合には、ステップ12でこのときハイモードとされてい
るか否かが判定され、イエスの場合にはステップ13で
1つ下位のロウモードにモードダウンした後、またノウ
の(すなわちロウモード以下の)場合にはそのままステ
ップ14に進んで次回の時間しきい値WOTがセットさ
れ、その後ステップ15,16を通り、更にステップ1
7でワイパを1回作動させた後、再びステップ2に戻
る。
【0039】図19は本発明の更に他の実施例としての
ワイパ制御装置の全体構成を示すもので、フロントワイ
パスイッチ41のオン時において、上記レインセンサ1
1から出力される雨滴信号は、オートワイパコントロー
ラ2に供給され、その入力回路211において入力処理
され(すなわち上記コンパレータによるパルス化がなさ
れ)た上、該パルス化された雨滴信号のパルス幅がマイ
クロコンピュータ23のソフトカウンタで所定時間間隔
毎に読込み積算される。更に該マイクロコンピュータ2
3にはフロントワイパモータのカムスイッチ321から
の信号も入力回路213を介して入力される。なお22
は該マイクロコンピュータ23にイグニッションライン
iGからの電圧をVccとして供給するための電源回路
である。これにより上記マイクロコンピュータ23が上
記レインセンサ11からの雨滴信号を上述したようにし
て読込み積算することにより降雨の度合いを判定すると
ともに、該カムスイッチ321からの信号によって該フ
ロントワイパの作動状態を検出し、その出力側に接続さ
れたフロントワイパ用駆動装置241を介し、その時の
降雨量に応じて該フロントワイパ用モータ回転子311
の低速作動端子あるいは高速作動端子に所定の信号(L
o信号あるいはHi信号)が供給され、これにより該フ
ロントワイパのオートワイパ制御がなされる。一方、リ
アワイパスイッチ42のオン時においては、該マイクロ
コンピュータ23は車速センサ12からの車速信号をも
入力回路214を介してとり込むとともに、リアワイパ
モータのカムスイッチ322からの信号も入力回路21
6を介して入力される。これにより該マイクロコンピュ
ータ23はそのときの降雨量とともに車速をも判定する
とともに、該カムスイッチ322からの信号によって該
リアワイパの作動状態を検出し、その出力側に接続され
たリアワイパ用駆動装置242を介して該リアワイパ用
モータ回転子312に、該降雨量および車速に応じて所
定の信号が供給される。
【0040】ここで車の停止中は、リアウィンドウシー
ルドにもフロントウィンドウシールドと同じ条件で雨滴
が付着するため、該リアワイパは該フロントワイパと同
じ制御(すなわち上記降雨量に応じてそのときのフロン
トワイパの間欠時間と同じ間欠時間での制御)がなされ
るが、車の走行中はその車速の増加にしたがって該リア
ウィンドウシールドに付着する雨滴の割合が少くなるた
め、例えば車速が20km/h以下で走行しているとき
は、そのときのフロントワイパの間欠時間の2倍の間欠
時間でのリアワイパ制御がなされ、また車速が20km/
hを超えて走行しているときは、そのときのフロントワ
イパの間欠時間の5倍の間欠時間でのリアワイパ制御が
なされる。
【0041】更に上述したようにして、雪検知がなされ
た(すなわち上記雪判定がイエスとなった)場合には、
リアワイパの制御が禁止される。すなわち降雪時には、
車の形状からリアウィンドウシールドには雪がほとんど
付着しない(後方に吹き飛ばされる)ため、特にフロン
トワイパ制御用に取り付けられたレインセンサ信号と上
記車速信号あるいはエンジン回転数信号又はブレーキ信
号などを用いて降雨時のリアワイパ制御を行うシステム
では、該降雪時において、リアワイパのから拭きを生ず
ることになる。そのため上記した雪検知時にはリアワイ
パの作動を禁止して、該リアワイパのから拭きを防止す
るようにしたものである。
【0042】図18は、上記図19に示されるワイパ制
御装置の動作手順の1実施例をフローチャートで示すも
ので、そのステップ3でフロントワイパスイッチをオン
とした場合には、ステップ4に進んでフロントワイパに
ついてのオートワイパ制御(上記レインセンサで検出さ
れた降雨量に応じた作動間隔での自動的なワイパ制御で
あって、例えば図6および図7に示される動作手順によ
る雪検知制御を含むワイパ制御)がなされる。次いでス
テップ5でリアワイパスイッチをオンにすると、ステッ
プ6で上記雪判定がなされ、イエスと判定された場合に
はステップ7に進んで該リアワイパの制御(作動)が停
止される。一方該ステップ6の雪判定がノウである場合
(降雨時)には、ステップ8に進んで車が停止中である
か否かが判定され、イエスであればステップ9で該リア
ワイパの制御を該フロントワイパと同じ制御(すなわち
例えば上記図6および図7に示されるような)とし、ま
た車速が20km/h以下で走行しているときはそのとき
のフロントワイパの間欠時間の2倍の間欠時間でのリア
ワイパ制御がなされ、更に車速が20km/hを超えてい
るときには該フロントワイパの間欠時間の5倍の間欠時
間でのリアワイパ制御がなされる(ステップ10〜1
2)。
【0043】図20および図21は、上記図19に示さ
れるワイパ制御装置の動作手順の他の実施例をフローチ
ャートで示すもので、上記雪検知時には、そのときのフ
ロントワイパの作動間隔よりリアワイパの作動間隔を長
くして(例えばそのときのフロントワイパの間欠時間の
5倍の間欠時間として)、上記降雪時におけるリアワイ
パのから拭きを防止するようにしたものである。
【0044】すなわち図20および図21において、ス
テップ1からステップ5までは上記図18に示される動
作手順と同様である。そしてステップ6で車が停止中と
判定された場合には、ステップ7に進んで該リアワイパ
の制御を該フロントワイパと同じ制御(上記図18にお
けるステップ9に対応する制御)がなされる。一方、ス
テップ6で車が走行中と判定された場合には、ステップ
8で更にその車速が20km/h以下であるか否かが判定
され、車速が20km/h以下の場合にはステップ9で上
記雪判定がなされ、ノウの場合(降雨時)はそのときの
フロントワイパの間欠時間の2倍の間欠時間でのリアワ
イパ制御がなされるが、イエスの場合(降雪時)は該フ
ロントワイパの間欠時間の10倍の間欠時間でのリアワ
イパ制御がなされる。一方車速が20km/hを超えてい
る場合にはステップ12で上記雪判定がなされ、ノウの
場合はそのときのフロントワイパの5倍の間欠時間での
リアワイパ制御がなされるが、イエスの場合はそのとき
のフロントワイパの25倍の間欠時間でのリアワイパ制
御がなされる。
【0045】図22および図23は、上記図3に示され
るワイパ制御装置の動作手順の更に他の実施例をフロー
チャートで示すもので、上記雪判定がなされたときに
は、最短の作動間欠時間を定めてそのモード(例えば上
記図8に関連して説明した3秒毎の間欠作動モード)よ
り早い制御にならない(すなわち該3秒毎の間欠作動モ
ードより上位のモードに移行しない)ようにしたもので
ある。すなわち上記図16および図17に示される実施
例では、降雪時にハイモードでの(すなわち高スピード
での)ワイパ制御を禁止しているのに対し、本実施例で
は降雪時に上記所定の(例えば3秒毎の)間欠作動モー
ドより上位の(作動間隔がより短かい)モードでのワイ
パ制御を禁止して、該降雪時における拭き過ぎの現象の
発生を防止したものである。
【0046】すなわち上記図22および図23におい
て、ステップ1からステップ10までは上記図16に示
される動作手順と同様であり、ステップ11での上記雪
判定がイエスとなった場合には、ステップ12に進んで
そのとき上記3秒毎の間欠モード以上となっているか否
か(すなわち上記した3秒又は1.5秒毎の間欠モー
ド、ロウモード又はハイモードとなっているか否か)が
判定され、イエスであればステップ13において該3秒
間隔での間欠作動モードとされ、ノウであれば(3秒毎
の間欠モードより下位のモードであれば)そのままステ
ップ14に進み、以下上記図17に示されるのと同様の
ステップ15乃至17を経てステップ2に戻る。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば降雪状態を確実に判定す
ることができるとともに、該降雪判定時におけるワイパ
のから拭き(拭き過ぎ)を防止し、降雪時におけるかか
る不必要なワイパ作動をなくすことによって降雨時に対
してだけでなく、上記降雪時に対してもドライバーのフ
ィーリングに適合したワイパ制御を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3に示されるワイパ制御装置の基本的な動作
手順をフローチャートで示す図である。
【図2】図3に示されるワイパ制御装置の基本的な動作
手順をフローチャートで示す図である。
【図3】本発明の1実施例としてのワイパ制御装置の全
体構成を示す図である。
【図4】レインセンサの構成の1具体例を示す図であ
る。
【図5】降雨時と降雪時におけるレインセンサの出力
(雨滴信号)の波形図である。
【図6】図3に示されるワイパ制御装置の動作手順の具
体的な1実施例をフローチャートで示す図である。
【図7】図3に示されるワイパ制御装置の動作手順の具
体的な1実施例をフローチャートで示す図である。
【図8】ワイパ作動を複数のモードでステップ制御する
場合のモード切換え条件を例示する図である。
【図9】図3に示されるワイパ制御装置の動作手順の他
の実施例をフローチャートで示す図である。
【図10】図3に示されるワイパ制御装置の動作手順の
他の実施例をフローチャートで示す図である。
【図11】図13に示されるワイパ制御装置の動作手順
の1実施例をフローチャートで示す図である。
【図12】図13に示されるワイパ制御装置の動作手順
の1実施例をフローチャートで示す図である。
【図13】本発明の他の実施例としてのワイパ制御装置
の全体構成を示す図である。
【図14】図3に示されるワイパ制御装置の動作手順の
更に他の実施例をフローチャートで示す図である。
【図15】図3に示されるワイパ制御装置の動作手順の
更に他の実施例をフローチャートで示す図である。
【図16】図3に示されるワイパ制御装置の動作手順の
更に他の実施例をフローチャートで示す図である。
【図17】図3に示されるワイパ制御装置の動作手順の
更に他の実施例をフローチャートで示す図である。
【図18】図19に示されるワイパ制御装置の動作手順
の1実施例をフローチャートで示す図である。
【図19】本発明の更に他の実施例としてのワイパ制御
装置の全体構成を示す図である。
【図20】図19に示されるワイパ制御装置の動作手順
の他の実施例をフローチャートで示す図である。
【図21】図19に示されるワイパ制御装置の動作手順
の他の実施例をフローチャートで示す図である。
【図22】図3に示されるワイパ制御装置の動作手順の
更に他の実施例をフローチャートで示す図である。
【図23】図3に示されるワイパ制御装置の動作手順の
更に他の実施例をフローチャートで示す図である。
【符号の説明】
1,11…レインセンサ 12…車速センサ 2…オートワイパコントローラ 3…ワイパモータ 31…ワイパモータ回転子 32…ワンモータカムスイッチ 311…フロントワイパモータ回転子 321…フロントワイパモータカムスイッチ 312…リアワイパモータ回転子 322…リアワイパモータカムスイッチ 4…ワイパスイッチ 41…フロントワイパスイッチ 42…リアワイパスイッチ 5…既存の間欠ワイパリレー装置 51…上記間欠ワイパリレー装置5のコントロールユニ
ット

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レインセンサで検出された雨滴パルスの
    径が所定範囲にあるか否かを判定する手段、および該判
    定された径が該所定範囲にある雨滴パルスが所定時間内
    に所定個数以上検知された場合に降雪状態と判定する手
    段をそなえ、該降雪状態と判定されたときには降雨状態
    時と異なる降雪判定時のワイパ制御を行うことを特徴と
    するワイパ制御装置。
  2. 【請求項2】 該降雪状態解除後も、該解除後所定時間
    以内は該降雪判定時のワイパ制御を行うことを特徴とす
    る、請求項1記載のワイパ制御装置。
  3. 【請求項3】 該降雪判定時のワイパ制御を行う場合に
    は、該雨滴パルスの積算値に対する制御しきい値を、降
    雨状態時における制御しきい値より上昇させることを特
    徴とする、請求項1又は2に記載のワイパ制御装置。
  4. 【請求項4】 該降雪判定時のワイパ制御を行う場合に
    は、固定間欠モードでの制御を行うことを特徴とする、
    請求項1又は2に記載のワイパ制御装置。
  5. 【請求項5】 該降雪判定時のワイパ制御を行う場合に
    は、該レインセンサを用いたオートワイパ制御に代えて
    既存の間欠ワイパ制御に切り換えることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載のワイパ制御装置。
  6. 【請求項6】 該降雪判定時のワイパ制御を行う場合に
    は、該レインセンサにより検知された雨滴パルスの積算
    割合を降雨状態時より減少させることを特徴とする、請
    求項1又は2に記載のワイパ制御装置。
  7. 【請求項7】 該降雪判定時のワイパ制御を行う場合に
    は、ハイモードのワイパ制御を禁止することを特徴とす
    る、請求項1又は2に記載のワイパ制御装置。
  8. 【請求項8】 該降雪判定時のワイパ制御を行う場合に
    は、フロントワイパの制御のみを行い、リアワイパの制
    御を禁止することを特徴とする、請求項1又は2に記載
    のワイパ制御装置。
  9. 【請求項9】 該降雪判定時のワイパ制御を行う場合に
    は、そのときのフロントワイパの作動間隔よりリアワイ
    パの作動間隔を長くすることを特徴とする、請求項1又
    は2に記載のワイパ制御装置。
  10. 【請求項10】 該降雪判定時のワイパ制御を行う場合
    には、ワイパ作動の間欠時間が所定時間より短かくなら
    ないようにすることを特徴とする、請求項1又は2に記
    載のワイパ制御装置。
JP3267634A 1991-10-16 1991-10-16 ワイパ制御装置 Withdrawn JPH05105035A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015027859A (ja) * 2013-07-31 2015-02-12 株式会社ミツバ ワイパ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015027859A (ja) * 2013-07-31 2015-02-12 株式会社ミツバ ワイパ装置

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