JPH0438162A - 磁気継手の冷却構造 - Google Patents

磁気継手の冷却構造

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JPH0438162A
JPH0438162A JP14248090A JP14248090A JPH0438162A JP H0438162 A JPH0438162 A JP H0438162A JP 14248090 A JP14248090 A JP 14248090A JP 14248090 A JP14248090 A JP 14248090A JP H0438162 A JPH0438162 A JP H0438162A
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cooling
housing
cooling housing
magnetic
cooling structure
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JP14248090A
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Taizo Azuma
東 泰造
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は真空ポンプ又は圧縮機等の回転機械の回転体に
回転力を伝達するだめの磁気継手の冷却構造に関するも
のである。
〔従来技術〕
磁気継手は機械的手段によらず動力を伝達する機構であ
り、回転軸に動力を伝達するため該回転軸を外部に導く
貫通部を設ける必要がなく回転機械の内部を外部雰囲気
から完全に遮断することかできるものである。このため
回転機械内部からの流体の漏れ、若しくは回転機械内部
への流体の侵入を嫌う場合は有効な動力伝達手段であり
、薬液ポンプ等に応用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
磁気継手は開口部か全く無いキャンを介して動力伝達を
行なうため密封性が完璧である。しかしなから、導電性
を有する材料てキャンを製作した場合、回転する磁束の
貫通によりキャンに渦電流が生し熱か発生ずる。キャン
の材料として木材、プラスチック等の絶縁物を用いれば
渦TL流は流れないから、これによる熱の発生は無いが
、強度や密封性等の制約により通常、非磁性体金属とい
われるステンレス銅等が使用される。しかしながらこれ
らの金属は導電体であるため磁束を切ることにより渦電
流が発生し、この渦電流のジュール熱による加熱は避け
られない。この渦電流による発熱量は小型の装置におい
ても数百Wにも達し、冷却か不十分だと周囲部品の温度
は数分で数百度に上昇する。この過熱は磁石の磁力低下
を招き、動力伝達不能(脱調)に陥ってしまう。
磁気継手の冷却方法として、例えは、水や低温流体を使
用流体とするポンプ等にあっては、キャン内部はこの使
用流体が充満しているため、自己液による自然冷却が可
能であり、またこの方法が玉流である。しかしながら真
空ポンプのようにキャン内部が真空或いは極め℃希薄な
気体である場合は自然冷却の方法は、熱輻射のみであり
充分な冷却は全く期待できない。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、上記キ〜ン
を強制的に冷却するキャン冷却手段を設けることにより
、上記欠点を除去した磁気継手の冷却構造を提供するこ
とを巨的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため本発明は、回転機械の回転体に
磁気力により駆動側回転体から非接触で回転力を伝達す
る磁気継手の冷却構造を下記の如く構成した。
磁気継手は回転機械の回転体軸に直接又は間接的に連結
諮れたロータ軸と、該ロータ軸外周との間に所定の間隙
を置いて同心円状に配置され且つ回転自在に支承された
円筒状のホイールとを具備し、該ロータ軸外周には被動
側磁石又は被動側導電体を設けると共に円筒状のホイー
ル内周には該被動側磁石又は被動側導電体と対応させて
駆動側導電体又は駆動側磁石を設け、ロータ軸とホイー
ルの間で且つ前記ロータ軸の先端を覆うように回転機械
内を外部雰囲気から遮断するキャンを設け、該キャンを
強制的に冷却するキャン冷却手段を設けたことを特徴と
する。
また、キャン冷却手段はキャンに接触する独立した冷却
ハウジングであることを特徴とする。
また、冷却ハウジングはキャンに固定されていることを
特徴とする。
また、冷却ハウジングは弾性部材によりキャンに予圧接
触されていることを特徴とする。
また、冷却ハウジングの支承手段としてキャン又は冷却
ハウジングに座を設けたことを特徴とする。
また、キャンと冷却ハウジングの接触面間にグリース状
物質を塗布し、該キャンと冷却ハウジング間の接触熱伝
導率を向上許せたことを特徴とする。
また、キャン冷却手段はキャンに冷却ハウジングを一体
に設けたことを特徴とする。
また、キャンと一体に設けた冷却ハウジングは該キャン
の回転機側とは反対の側面に設けたことを特徴とする。
また、冷却手段は前記キャンを二重壁構造とし、その壁
間に冷媒を入れることができるようにしたことを特徴と
する。
また、二重壁構造を持つキャンの一部に冷媒入口及び出
口を設けたことを特徴とする。
また、円筒状のホイールの一端は支持手段に固定された
ボスに軸受を介して支承し、該ボスに取付は軸受を外輪
回転とし、内輪を支承するボスの軸部に貫通穴を設けた
ことを特徴とする。
また、ボスの軸部の貫通穴には前記冷却ハウジング又は
2重構造のキャンの間に連通ずる冷媒配管を通したこと
を特徴とする。
また、冷却ハウジングはボスと一体に形成され、該冷却
ハウジングと前記キャンが面接触していることを特徴と
する。
また、キャンとボスと一体に形成された冷却ハウジング
の接触面間にグリース状物質を塗布し、該キャンと冷却
ハウジング間の接触熱伝導率を向上させたことを特徴と
する。
また、前記円筒状のホイールの内周面又は軸と垂直方向
の端面に流路溝を設け、ホイール該流路溝を通る冷却用
気体によりキャンを冷却するキャン冷却手段を付加した
ことを特徴とする。
〔作用〕
磁気継手の冷却構造を上記の如く構成することにより、
ロータ軸と円筒状のホイールの間で且つ前記ロータ軸の
先端を覆うように回転機械内を外部雰囲気から遮断する
キャンを設け、このキャンを強制的に冷却するキャン冷
却手段を設けたので、駆動側ホイールの回転に連動して
ロータ軸も回転する。これによりキャンはロータ軸外周
の被動側磁石又は被動側導電体とホイール内周の駆動導
電体又は駆動側磁石との間に発生する磁束を横切ること
になり、渦電流か発生し、この渦電流のジュール熱によ
りキャンは過熱されるが、キャンを強制的に冷却するキ
ャン冷却手段を設けているので、キャンに発生する熱が
効果的に除去されるから、磁気継手を安全に連続して運
転させることが可能となる。
る。
第1図は本発明の第1実施例である磁気継手の冷却構造
をスクリュ式真空ポンプに用いた例を示す断面図である
。スクリュ式真空ポンプは主として、主ケーシング1、
吸込側ケーシング2及び吐出側端面板3を具備し、雄ロ
ータ5及び雌ロータ6が主ケーシング1内にロータ軸受
7により回転自在に支承されている。また、吸込側ケー
シング2内には雄ロータ5及び雌ロータ6のそれぞれの
軸端に固着され且つ互いに噛み合うタミングキャ5a、
6aが配置されている。なお、雄ロータ5及び雌ロータ
6のそれぞれのロータ軸が主ケーシング1及び吐出側端
面板3を貫通する部分には密封部材8が設けられ、主ケ
ーシング1内が外部から遮断される構造となっている。
上記構造のスクリュ式真空ポンプは、雄ロータ5のロー
タ軸に動力が伝達され、雄ロータ5が回転するとタイミ
ングギヤ5a、6aを介して動力が雌ロータ6のロータ
軸に伝達され、雌ロータ6も回転する。
雄ロータ5のロータ軸5bを延長し、吐出側端面板3及
び磁気継手支持板4を貫通跡せ、該ロータ軸5bの端部
に磁気継手の被動側ハブ1oを固定し、該被動側ハブ1
0の外周には複数個の被動側磁石10aが固着されてい
る。
前記磁気継手支持板4にはロータ軸5bの軸端に固定さ
れた被動側ハブ10を覆ってキャン11を固定し、該キ
ャン11によりスクリュ式真空ポンプ内を外部雰囲気か
ら完全に遮断している。被動側磁石10aとキャン11
内周との間には所定の間隙が設けられており、互いに摺
接しないようになっている。
キャン11の外周には円筒状の磁気継手の駆動側ホイー
ル9が配置され、該駆動側ホイール9の内周面には前記
複数個の被動側磁石10aと対応する駆動側磁石9aが
固着されている。この駆動側磁石9aとキャン11の外
周面の間には所定の間隙が設けられており、互いに摺接
しないようになっている。また、駆動側ホイール9は軸
受14を介してボス13に支承されている。ボス13は
ロッド16を介して磁気継手支持板4に固定されている
。キャン11のボス13側の平面部に独立した冷却ハウ
ジング12を配置している。この冷却ハウジング12は
ボス13との間に介在させコイルバネ15の弾性力によ
りキャン11の平面部に当接させられている。また、キ
ャン11のボス13側の下端には第2図に示すように冷
却ハウジング12を支承する半円筒状の座11aが形成
されている。なお、第2図は第1図のキャン11のA−
A矢視断面図である。
また、ボス13のキャン11に対向する中央部には貫通
穴13aが設けられており、該貫通穴13a内には前記
冷却ハウジング12に冷却水等の冷媒を送る大冷媒管1
2a及び冷却ハウジング12から冷媒12cを排出する
出冷媒管12bが配置されている。
駆動側ホイール9に一体に形成されたブリー9bを回動
することにより、駆動側ホイール9の内周に固着された
駆動側磁石9aが回転し、該駆動側磁石9aと被動側磁
石10aの間の磁力の作用により、被動側ハブ10を介
して回転力がロータ軸5bに伝達され、雄ロータ5が回
転すると同時にタミングギ−v5a、6aを介して雌ロ
ータ6も回転する。即ち、スクリュ式真空ポンプが駆動
されることになる。
この場合、駆動側ホイール90回転により、駆動側磁石
9a及び被動側磁石10aが回転するが、これにより駆
動側磁石9aと被動側磁石1゜aの間に発生する磁束を
キャン11が横切ることになるから、キャン11の材料
がステンレス等の導電体であれは、キャン11内に渦電
流が発生し、この渦電流によるジュール熱によりキャン
11か熱される。キャン11が熱セられ温度が高くなる
と磁気継手として不具合いが発生することは前述の通り
である。ここでは大冷媒管12a及び出冷媒管12bを
通して水等の冷媒12cを冷却ハウジング12内に流す
ことにより、この冷却ハウジング12を介してキャン1
1を冷却している。なお、ここでキャン11と冷却ハウ
ジング12を一体とせずに分離独立させたのは以下の理
由による。即ち、キャン11内に発生する渦電流はキャ
ンエ1の肉厚が薄い程小きくなるが、キャン11と冷却
ハウジング12を一体とすると、寸法、肉厚、重量が大
きくなり、大きな渦電流が発生しキャン11の上昇温度
も高くなる。そこでキャン11と冷却ハウジング12を
分離独立きせると、キャン11の肉厚を薄くし、渦電流
の発生量をノ」1さく抑えことができる。また、キャン
11と冷却ハウジング12が分離独立した構造であれば
、何等かの理由により冷却ハウジング12が破損した場
合もキャン11が破壊しないかぎり、冷媒12cは真空
ポンプ内に侵入することがない。
また、本実施例ではボス13と冷却ハウジング12の間
にコイルバネ15を介在させ、該コイルバネ15の弾性
力により、冷却ハウジング12をキャン11の平面部に
当接きせている。これにより、キャン11と冷却ハウジ
ング12が強制的に密着することになり熱伝達がより確
実なものとなる。
なお、コイルバネ15の代わりに板バネ、プラスチック
等の弾性部材を用いてもよい。更に、キャン11と冷却
ハウジング12の間にシリコンオイル等のグリース状の
物質を塗布することにより、両者間の熱伝達は一層良好
なものとなる。
また、上記実施例では冷却ハウジング12内に水等の冷
媒12cを流す例を示したが、この冷却ハウジング12
に熱電素子等の冷媒の出入りが不要な冷却素子を収納す
るようにしてもよい。
また、上記実施例ではキャン11のボス13側の端面下
端に冷却ハウジング12を支承するだめの半円筒状の座
11aを設けているが、冷却ハウジング12の支承手段
としては、冷却ハウジング12の上下左右の振れをある
程度抑制できるものであれはなんでもよく、例えば、第
3図に示すように、冷却ハウジング12に支承用の半円
筒状の座12dを設けてもよい。
また、冷却ハウジング12の固定方法としては、図示は
省略するが、ボルトナツト或いは接着剤等により、直接
キャン11に固定してもよいことは当然である。
また、冷却ハウジング12の構造及びその取付は位置も
第1図の例4こ限定されるものではなく、例えは、第1
1図、第12図、第13図及び第15図に示すような構
造及び取付は方法がある。
第11図の例は冷却ハウジング12をキャン11の外周
全面を覆うように円筒状に形成し、この円筒状の冷却ハ
ウジング12内周部にキャン11を挿入して取付ける。
この場合人冷媒管12a及び出冷媒管12bの取付は位
置は12a’ 、12a゛及び12b’12b”′のよ
うにする。
本実施例の場合には、駆動側磁石9aと被動側磁石10
aの間に厚い冷却ハウジング12が介在するので磁力が
弱まり、駆動側ホイール9の回転力を被動側ハブ10に
伝達する伝達率は若干低下するが、キャン11の過熱を
抑えるには効果的である。
第12図の例は冷却ハウジング12をキャン11の外周
の一部であるフランジ側近傍を覆うようにリング状に形
成したもので、第1.1図に比較し、回転力の伝達率は
低下しないが、キャン11の冷却効果は第11図の場合
に比較し若干劣る。
第13図の例は冷却ハウジング12をキャン11の外周
面及びポス13側端面の全域を覆うように円筒状に形成
したもので、このようにすることによりキャン11の冷
却効果はより向上するが、回転力の伝達率は第11図の
場合と略同程度となる。
第15図の例は冷却ハウジング12をリング状ニ形成し
、第12図の場合とは反対にキャン11のポス13側端
部近傍を覆うようにしたものである。この場合も第12
図の場合と同様、第11図に比較し、回転力の伝達率は
低下しないが、キャン11の冷却効果は第11図の場合
に比較し、若干劣る。
なお、第11図、第12図、第13図及び第15区に示
す磁気継手の冷却構造においても、キャン11と冷却ハ
ウジング12の接触面間にはシリコンオイル等のグリー
ス状の物質を塗布することにより、両者間の熱伝達率を
一層向上きせることができる。
第4図は本発明の第2の実施例である磁気継手の冷却構
造をスクリュ式真空ポンプに用いた例を示す断面図であ
る。同図において、第1図と同一符号を付した部分は同
一部分を示す。なお、他の図面においても同様とする。
第4図が第1図と相違する点は、第4図においては、駆
動側ホイール9のキャン11と対向する端面、即ち軸方
向に対する垂直方向の端面に、第5図及び第6図に示す
ように流路溝17が設けられている点であり、その他の
点は同一である。なお、第5図は駆動側ホイール9の第
4図のA−A矢視図であり、第6図は第5図のB矢視図
である。
上記のように駆動側ホイール9のキャン11と対向する
端面に凹部となる流路溝17を設けることにより、駆動
側ホイール9が回転することにより、凸部と流路溝17
をそれぞれファンの翼と翼の間に流路として作用し、フ
ァン効果によりキャン11の冷却を行なうことができる
。このような構造とすることにより、冷却ハウジング1
2による冷却に加え、駆動側ホイール9の回転によるフ
ァン効果によりキャン11の冷却効果が更に向上するる
。また、駆動側ホイール9が回転している限り冷媒(主
として大気)はボス13等の貫通穴13aより吸入され
、例えば、冷却ハウジング12に供給される冷媒が減少
しても冷却不良は起こり得す、安定した冷却が可能であ
る。
なお、本実施例では貫通穴13aを駆動側ホイール9に
同心の円筒形状としたが、ボス13を貫通する穴であれ
ばどのような穴でもよいことは当然である。
第7図は本発明の第3の実施例である磁気継手の冷却構
造をスクリュ式真空ポンプに用いた例を示す断面図であ
る。第7図が第1図と相違する点は、第7図においては
冷却ハウジング12がキャン11のスクリュ式真空ポン
プ側とは反対側の面に該キャン11と一体に設けられて
いる点であり、その他の点は第1図と路間−である。
キャン11と一体に設けられた冷却ハウジング12内に
大冷媒管12a及び出冷媒管12bを通して水等の冷媒
を供給することにより、キャン11を冷却することがで
きる。この場合、キャン11と冷却ハウジング12は一
体に形成されているためキヘ・ン11と冷却ハウジング
12間の熱伝導率が第1図のキャン11と冷却ハウジン
グ12が分離独立する場合より良くなり、部品点数も減
少する。但し、何等かの原因でキャン11が破損した場
合、冷媒12cが真空ポンプ内に侵入する恐れがある。
なお、冷却ハウジング12をキャン11と一体に形成す
る例としては上記例に限定されるものでなく、例えば第
14区に示すように、キャン11のフランジ近傍の外周
に一体に設けてもよい。
第8図は本発明の第4の実施例である磁気継手の冷却構
造をスクリュ式真空ポンプに用いた例を示す断面図であ
る。第8図が第1区と相違する点は、第8図においては
冷却ハウジング12がボス13と一体に設けられ、且つ
キャン11のポンプ側とは反対側の面に当接している点
であり、その他の点は第1図と路間−である。
図示するように、冷却ハウジング12とボス13とを一
体とし、キャン11と冷却ハウジング12を分離独立さ
れたのは下記の理由による。即ち、第1図の場合と同様
、キャン11と冷却ハウジング12を分離独立させるこ
とにより、キャン11の肉厚を薄くし、渦を流の発生量
を小きく抑えることができる。また、キャン11と冷却
ハウジング12が分離独立した構造であれば、何等かの
理由により冷却ハウジング12が破損した場合もキャン
11が破損しない限り冷媒12cは真空ポンプ内に侵入
することがない。また、キャン11には冷却ハウジング
12を支持する手段や位置決めをする手段を必要としな
いから、キャン11をより薄くできる。
また、キャン11と冷却ハウジング120間にはシリコ
ンオイル等のグリース状の物質を塗布することにより、
両者間の熱伝達はいっそう良好なものとなる。
なお、本実施例では第8図に示す通り、冷却ハウジング
12を支持する方法とし、該冷却ハウジング12とボス
13を一体に設ける構造を採用している。これは鋳物及
び溶接等の方法により達成できる。また、冷却ハウジン
グ12とボス13を分離して製作し、冷却ハウジング1
2をボス13にボルト又は接着剤等で固定するようにし
ても同様な効果が得られる。
第9図は本発明の第5の実施例である磁気継手の冷却構
造をスクリュ式真空ポンプに用いた例を示す断面図であ
る。第9図が第1図と相違する点は、第9図においては
キャン11は外壁11b1内壁11cを持つ二重壁構造
とし、且つキャンフランジ11aに冷媒入口lidと冷
媒出口lieを備える構造とした。水等の冷媒11fは
前記冷媒入口lidより入り、二重壁内でキャン11に
発生した熱を奪った後、冷媒出口lieより外に排出さ
れる。また、キャン11内には冷媒の出入りが不要な冷
却要素を封入してもよい。但しこの場合は冷媒人口li
d及び冷媒出口lieに電線等を通す。
第10図は第9図の変形例であり、図示するように冷媒
をキャン11の二重壁内に送る入冷媒管11gと排出す
る出冷媒管11hをキャンフランジllaに設けずに、
キャン11のボス13と対向する面に設けている。これ
はボス13の軸部に貫通穴13aを設けることにより、
この構造を容易に達成できる。
なお、第9図の場合も第10図の場合もキャン11の外
壁11b及び内壁11cは溶接若しくはプレスにより製
作できる。
上記のようにキャン11を外壁11b1内壁11c及び
キャンフランジllaにより構成させ、外壁11bと内
壁11cとで形成される二重壁内に冷媒11f’を流す
ことにより、キャン11の冷却が確実となり、更に冷却
専用の部品を付加する必要がなくなり、部品点数の減少
と小型化を可能にすることができる。
磁気継手の構造は、上記実施例に限定されるものではな
く、第16図に示す構造の磁気継手であってもよい。即
ち、駆動側ホイール9の一端を軸受14bを介して磁気
継手支持板4の側部に回転自在に支承させる構造として
もよい。なお、第16図においては、駆動側ホイール9
の支承認構造が異なるだけで、他は上記磁気継手同一で
ある。また、第16図においては、キャン11を冷却す
るキャン冷却手段の図示は省略している。
なお、上記実施例においては駆動側ホイール9の内周面
に設けた駆動側磁石9aも被動側ハブ10の外周に設け
た被動側磁石10aも磁石である同期型としたが、両者
とも磁石である必要がなく、一方を磁石とし、他方を導
電体又は己ステリシス材体とする所謂誘導型とすること
も可能である。また、磁石も永久磁石に限定されるもの
ではなく、電磁石でもよいことは当然である。
また、上記実施例では、磁気継手をスクリュー式真空ポ
ンプに用いた例を示したが、本発明の磁気継手の冷却構
造はこれに限定されるものではなく、回転式の真空ポン
プは勿論、真空ポンプに限定されることなく、キャンに
より外部雰囲気と完全に遮断する回転機械に回転動力伝
達手段として用いる磁気継手の冷却に有効である。
なお、上記実施例において磁気継手のロータ軸5bをス
クリュー式真空ポンプの雄ロータ5の軸に直結する構造
としているが、直結するものに限定されるものではなく
、例えば増減速ギアを介して間接的に連結する構造であ
ってもよいことは出熱である。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば下記のような優れた
効果か得られる。
<1)ロータ軸とホイールの間で且つ前記ロータ軸の先
端を覆うように回転機械内を外部雰囲気から遮断するキ
ャンを設け、キャンを強制的に冷却するキャン冷却手段
を設けたので、駆動側ホイールの回転により、キャン内
に発生する渦電流による熱をキャン冷却手段が効果的に
除去するから、磁気継手を安全に連続運転させることか
可能となる。
〈2)キャン冷却手段がキャンに接触する独立した冷却
ハウジングであることにより、何等かの理由により冷却
ハウジングが破損しても冷媒が回転機械に侵入すること
がない。
(3)冷却ハウジングは弾性部材によりキャンに予圧接
触させることにより、冷却ハウジングを別部品としても
、キャンと冷却ハウジングの熱伝達効率を下げることな
くキャン内に発生する熱を良好に除去できる。
(4)キャンと冷却ハウジングの接触面間にグリース状
物質を塗布することにより、冷却ハウジング間の接触熱
伝達率を向上させた、キャン内に発生する熱を更に良好
に除去できる。
(5)キャン冷却手段はキャンに冷却ハウジングを一体
に設けることにより、キャンと冷却ハウジングの接触面
接触がなく熱伝達率の低下がないから、キャン内に発生
する熱を有効に除去できる。
また、部品点数が少なく組立ても容易になる。
(6)  冷却手段は前記キャンを二重壁構造とし、そ
の壁間に冷媒を入れることができるようにすることによ
り、極めて効率的にしかも確実にキャン内に発生する熱
を除去できる。また、冷却専用の部品を付加する必要が
なくなり、部品点数の減少と小型化が可能となる。
(7)円筒状のホイールの一端は支承するボスの細部に
貫通穴を設けたことにより、冷媒配管の設置、大気等の
冷却気体の通過に制約がなく、キャンを充分に冷却する
ことができる。
(8)冷却ハウジングをボスと一体に形成することによ
り、キャンに冷却ハウジングに支持する手段を設けるこ
となく、キャンが肉薄にでき渦電流を抑制することがで
きると共に部品点数が少なく、且つ効果的にキャン内に
発生する熱を除去できる。また、キャンと冷却ハウジン
グの接触面間にグリース状物質を塗布し、該キャンと冷
却ハウジング間の接触熱伝導率を向上させることができ
る。
(9)円筒状のホイールの内周面又は軸と垂直方向の端
面に流路溝を設け、ホイール該流路溝を通る冷却用気体
によりキャンを冷却するキャン冷却手段を付加すること
により、キャンの冷却をより確実にすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例である磁気継手の冷却構造
を示す断面図、第2図は第1図のキャンのA−A矢視図
、第3図は第1実施例の変形例を示す図、第4図は本発
明の第2実施例である磁気継手の冷却構造を示す断面図
、第5図は第4図の駆動側ホイールのA−A矢視図、第
6図は第5図のB矢視図、第7図は本発明の第3実旌例
である磁気継手の冷却構造を示す断面図、第8図は本発
明の第4実施例である磁気継手の冷却構造を示す断面図
、第9図は本発明の第5実施例である磁気継手の冷却構
造を示す断面図、第10図は第6実施例である磁気継手
の冷却構造を示す図、第11図、第12図、第13図及
び第15図は第1実施例の変形例を示す図、第14図は
第3実施例の変形例を示す図、第16図は本発明の冷却
構造を採用する他の磁気継手の構造を示す図である。 図中、1・・・・主ケーシング、2・・・・吸込側ケー
シング、3・・・・吐出側端面板、4・・・・磁気継手
支持板、5・・ 雄ロータ、6・・・雌ロータ、7・・
軸受、8・・・・密封部材、9・・・・駆動側ホイール
、10・・・・被動側ハブ、11・・・・キャン、12
冷却ハウジング、13・・・・ボス、14・・・・軸受
、15・・・・コイルバネ、16・・・・ロッド。 特許出願人 株式会社荏原製作所 代理人 弁理士 熊谷隆(外1名) 第 図 第3図 第 7図 第8 図 第4図 第6 図 第6図 第10図

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)回転機械の回転体に磁気力により駆動側回転体か
    ら非接触で回転力を伝達する磁気継手において、 前記磁気継手は前記回転機械の回転体軸に直接又は間接
    的に連結されたロータ軸と、 該ロータ軸外周との間に所定の間隙を置いて同心円状に
    配置され且つ回転自在に支承された円筒状のホィールと
    を具備し、 該ロータ軸外周には被動側磁石又は被動側導電体又は被
    動側ヒステリシス材体を設けると共に、前記円筒状のホ
    ィール内周には該被動側磁石又は被動側導電体又は被動
    側ヒステリシス材体と対応させて駆動側導電体又は駆動
    側磁石又は駆動側ヒステリシス材体を設け、前記ロータ
    軸と前記ホィールの間で且つ前記ロータ軸の先端を覆う
    ように前記回転機械内を外部雰囲気から遮断するキャン
    を設け、 前記キャンを強制的に冷却するキャン冷却手段を設けた
    ことを特徴とする磁気継手の冷却構造。
  2. (2)前記冷却手段は前記キャンに接触する独立した冷
    却ハウジングであることを特徴とする請求項(1)記載
    の磁気継手の冷却構造。
  3. (3)前記独立した冷却ハウジングは前記キャンに固定
    されていることを特徴とする請求項(2)記載の磁気継
    手の冷却構造。
  4. (4)前記冷却ハウジングは弾性部材により前記キャン
    に予圧接触されていることを特徴とする請求項(2)記
    載の磁気継手の冷却構造。
  5. (5)前記冷却ハウジングの支承手段として前記キャン
    又は冷却ハウジングに座を設けたことを特徴とする請求
    項(2)又は(4)記載の磁気継手の冷却構造。
  6. (6)前記キャンと前記冷却ハウジングの接触面間にグ
    リース状物質を塗布し、該キャンと冷却ハウジング間の
    接触熱伝達率を向上させたことを特徴とする請求項(1
    )乃至(5)のいずれか一つに記載の磁気継手の冷却構
    造。
  7. (7)前記冷却手段は前記キャンに冷却ハウジングを一
    体に設けたことを特徴とする請求項(1)記載の磁気継
    手の冷却構造。
  8. (8)前記キャンと一体に設けた冷却ハウジングは該キ
    ャンの前記回転機側とは反対の側面に設けしたことを特
    徴とする請求項(7)記載の磁気継手の冷却構造。
  9. (9)前記冷却手段は前記キャンを二重壁構造とし、そ
    の壁間に冷媒を入れることができるようにたことを特徴
    とする請求項(1)記載の磁気継手の冷却構造。
  10. (10)前記二重壁構造を持つキヤンの一部に冷媒入口
    及び出口を設けたことを特徴とする請求項(9)記載の
    磁気継手の冷却構造。
  11. (11)前記円筒状のホィールの一端は支持手段に固定
    されたボスに軸受を介して支承し、該ボスに取付け軸受
    を外輪回転とし、内輪を支承するボスの軸部に貫通穴を
    設けたことを特徴とする請求項(1)乃至(11)のい
    ずれか一つに記載の磁気継手の冷却構造。
  12. (12)前記ボスの軸部の貫通穴には前記冷却ハウジン
    グまたは二重壁構造のキャンの壁間に連通する冷媒配管
    を通したことを特徴とする請求項(1)乃至(11)の
    いずれか一つに記載の磁気継手の冷却構造。
  13. (13)前記冷却ハウジングは前記ボスと一体に形成又
    はボスに固定され、且つ該冷却ハウジングと前記キャン
    が面接触していることを特徴とする請求項(11)記載
    の磁気継手の冷却構造。
  14. (14)前記キャンと冷却ハウジングの接触面間にグリ
    ース状物質を塗布し、該キャンと冷却ハウジング間の接
    触熱伝導率を向上させたことを特徴とする請求項(13
    )記載の磁気継手の冷却構造。
  15. (15)前記円筒状のホィールの内周面又は軸と垂直方
    向の端面に流路溝を設け、ホィール該流路溝を通る冷却
    用気体によりキャンを冷却するキャン冷却手段を付加し
    たことを特徴とする請求項(1)乃至(13)のいずれ
    か一つに記載の磁気継手の冷却構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008163865A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Anest Iwata Corp 磁気カップリングを介して駆動源に結合した流体機械
JP2008164095A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Anest Iwata Corp 磁気カップリング装置
CN104518641A (zh) * 2013-09-30 2015-04-15 中达电通股份有限公司 永磁调速联轴器

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