JPH04261384A - トルク制御インバータ制御方法およびその装置 - Google Patents

トルク制御インバータ制御方法およびその装置

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JPH04261384A
JPH04261384A JP3039403A JP3940391A JPH04261384A JP H04261384 A JPH04261384 A JP H04261384A JP 3039403 A JP3039403 A JP 3039403A JP 3940391 A JP3940391 A JP 3940391A JP H04261384 A JPH04261384 A JP H04261384A
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JP
Japan
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torque
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primary winding
current
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JP3039403A
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Masahiro Tanaka
正浩 田中
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はトルク制御インバータ
制御方法およびその装置に関し、さらに詳細にいえば、
負荷トルクの変動に追従させて発生トルクを変化させる
トルク制御インバータ制御方法およびその装置に関する
【0002】
【従来の技術】従来から負荷を駆動する電動機の発生ト
ルクを高精度に制御するためにインバータが広く採用さ
れている。そして、インバータの一種として、電動機の
一次電流等を検出して電動機の瞬時トルクを算出し、ト
ルク指令値との偏差を考慮して瞬時トルクとトルク指令
値とが等しくなるように電動機に与える一次電圧ベクト
ルを出力させるべくインバータ回路に制御信号を与える
トルク制御インバータが提案されている。
【0003】図11はトルク制御インバータの従来例を
示すブロック図であり、三相交流電圧を整流回路71に
より直流電圧に変換してインバータ回路72に供給し、
インバータ72から出力されるパルス電圧を電動機73
の一次巻線に供給している。そして、電動機73の三相
一次巻線電流i1 を検出し、三/二相変換回路74に
供給して二相電流id1,iq1を得るとともに、電動
機73の三相一次巻線電圧v1 を検出し、三/二相変
換回路75に供給して二相電圧vd1,vq1を得る。 この二相電流id1,iq1に対して乗算回路76a,
76bにより、使用される電動機73に基づいて設定さ
れた一次巻線抵抗R1 を乗算して電圧値を得、減算回
路77a,77bにより二相電圧vd1,vq1との差
分を得る。そして、得られた差分を積分回路78a,7
8bに供給することにより一次鎖交磁束Ψd1,Ψq1
を得、乗算回路79a,79bにより一次鎖交磁束Ψd
1,Ψq1にそれぞれ二相電流ig1,id1を乗算し
、減算回路80に供給することにより瞬時トルクTを得
る。この瞬時トルクTがトルク指令値Tref  と共
に減算回路81に供給されることにより偏差Tref 
−Tが得られる。また、一次鎖交磁束Ψd1,Ψq1が
絶対値算出回路82に供給されることにより一次鎖交磁
束ベクトルの絶対値|Ψ1 |が得られる。この一次鎖
交磁束ベクトルの絶対値|Ψ1 |がヒステリシス・コ
ンパレータ83に供給されて大小判別結果φが得られ、
上記偏差Tref −Tがヒステリシス・コンパレータ
84に供給されて大小判別結果τが得られ、一次鎖交磁
束ベクトルの絶対値|Ψ1 |および一次鎖交磁束Ψd
1,Ψq1が回転位置判別回路85に供給されて回転位
置判別結果θが得られる。そして、大小判別結果φ,τ
および回転位置判別結果θが電圧パターン・メモリ86
に供給されることにより該当する一次電圧ベクトルを読
み出し、インバータ回路72に供給する。
【0004】したがって、例えば負荷が回転圧縮機であ
る場合には、図12に示すように、回転圧縮機の1回転
中の負荷トルク変動にほぼ追従する電動機の発生トルク
を得るようにインバータ回路72の出力を制御して、回
転圧縮機の低振動制御を行なうことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】負荷が回転圧縮機であ
る場合には、一般に回転圧縮機からの吐出ガスにより電
動機を冷却する構成が採用されるので、吐出ガス温度か
ら電動機の巻線温度、ひいては巻線抵抗を推定できる。 この場合において、吐出ガス温度は通常、条件等により
大きく変化するのであるから、一次巻線抵抗も条件等に
よって大きく変動することになる。
【0006】しかし、上記トルク制御インバータにおい
ては、乗算回路76a,76bにおいて適用される一次
巻線抵抗R1 として定数値を採用しており、瞬時の一
次巻線抵抗値の真値とは一致しないので、設定値が大き
い場合には電動機の運転効率が低下し、逆に設定値が小
さい場合には過電流停止となり回転圧縮機の運転を行な
えなくなってしまうという不都合がある。
【0007】この点について、真値を設定値で除算した
値をR1 比率としてシミュレーションを行なった結果
、図13に示すように、一定トルク制御を行なうインバ
ータの場合には損失がほぼ一定であるが、負荷トルクに
追従するトルク制御を行なうインバータの場合には損失
がR1 比率の増加に伴なって増加することが分り、ま
た、実測結果を得たところ、図14に示すように、一定
トルク制御を行なうインバータの場合には損失がほぼ一
定であったが、負荷トルクに追従するトルク制御を行な
うインバータの場合には損失がR1 比率の増加に伴な
って増加した。
【0008】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、トルク制御インバータを用いて発生トル
クを負荷トルクに追従させるべく電動機を制御する場合
における効率を高くできる新規なトルク制御インバータ
制御方法およびその装置を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの、請求項1のトルク制御インバータ制御方法は、使
用される電動機に対応して設定された一次巻線抵抗の設
定値に基づいて定まる値と一次巻線抵抗の瞬時の真値に
対応する値とを比較し、設定値に基づいて定まる値が真
値に対応する値よりも小さい場合に、設定値を所定の増
分値だけ増加させる方法である。
【0010】請求項2のトルク制御インバータ制御方法
は、設定値に基づいて定まる値が真値に対応する値より
も大きくなったことを条件として、設定値を所定の増分
値だけ減少させる方法である。
【0011】請求項3のトルク制御インバータ制御方法
は、使用される電動機に対応して設定された一次巻線抵
抗の設定値に基づいて定まる値と一次巻線抵抗の瞬時の
真値に対応する値とがほぼ等しい状態に対応してインバ
ータ回路に供給される基準直流電流値と実際にインバー
タ回路に供給される直流電流値とを比較し、基準直流電
流値が大きい場合に一次巻線抵抗の設定値を増加させ、
基準直流電流値が小さい場合に一次巻線抵抗の設定値を
減少させる方法である。
【0012】請求項4のトルク制御インバータ制御装置
は、使用される電動機に対応して設定された一次巻線抵
抗の設定値を保持する設定値保持手段と、一次巻線抵抗
の瞬時の真値に対応する値を算出する真値算出手段と、
設定値に基づいて定まる値と真値に対応する値とを比較
する比較手段と、設定値に基づいて定まる値が真値に対
応する値よりも小さい場合に、設定値を所定の増分値だ
け増加させる設定値変更手段とを含んでいる。
【0013】請求項5のトルク制御インバータ制御装置
は、設定値に基づいて定まる値が真値に対応する値より
も大きくなったことを条件として、設定値を所定の増分
値だけ減少させる設定値変更手段をさらに含んでいる。
【0014】請求項6のトルク制御インバータ制御装置
は、使用される電動機に対応して設定された一次巻線抵
抗の設定値に基づいて定まる値と一次巻線抵抗の瞬時の
真値に対応する値とがほぼ等しい状態に対応してインバ
ータ回路に供給される直流電流値を基準直流電流値とし
て保持する基準電流値保持手段と、実際にインバータ回
路に供給される直流電流値と基準直流電流値とを比較す
る電流値比較手段と、基準電流値が大きい場合に一次巻
線抵抗の設定値を増加させ、基準電流値が小さい場合に
一次巻線抵抗の設定値を減少させる設定値変更手段とを
含んでいる。
【0015】
【作用】請求項1のトルク制御インバータ制御方法であ
れば、使用される電動機に対応して設定された一次巻線
抵抗の設定値に基づいて定まる値と一次巻線抵抗の瞬時
の真値に対応する値とを比較し、設定値に基づいて定ま
る値が真値に対応する値よりも小さい場合に、設定値を
所定の増分値だけ増加させるのであるから、当初は設定
値と真値とが大きく異なっていても、所定の増分値ずつ
設定値を真値に近づけることができ、設定値と真値との
差に起因する運転効率の低下を防止し、高い運転効率を
達成できる。
【0016】請求項2のトルク制御インバータ制御方法
であれば、設定値が真値よりも大きくなったことを条件
として、設定値を所定の増分値だけ減少させるのである
から、過電流停止による運転不能状態を未然に防止し、
トルク制御インバータによる電動機の制御を継続させる
ことができる。
【0017】請求項3のトルク制御インバータ制御方法
であれば、一次巻線抵抗の設定値と真値とがほぼ等しい
状態に対応する直流電流値を基準直流電流値として設定
しておき、トルク制御インバータによる電動機の制御を
行なっている状態における直流電流値との大小関係を判
別し、判別された大小関係に対応して一次巻線抵抗の設
定値を変更するのであるから、一次巻線抵抗の真値を実
際に算出する必要がなくなり、処理を簡素化できる。
【0018】請求項4のトルク制御インバータ制御装置
であれば、使用される電動機に対応して設定され設定値
保持手段に保持された一次巻線抵抗の設定値に基づいて
定まる値と、真値算出手段により算出された一次巻線抵
抗の瞬時の真値に対応する値とを比較手段により比較し
、設定値に基づいて定まる値が真値に対応する値よりも
小さい場合に、設定値変更手段により設定値を所定の増
分値だけ増加させるのであるから、当初は設定値と真値
とが大きく異なっていても、所定の増分値ずつ設定値を
真値に近づけることができ、設定値と真値との差に起因
する運転効率の低下を防止し、高い運転効率を達成でき
る。
【0019】請求項5のトルク制御インバータ制御装置
であれば、設定値に基づいて定まる値が真値に対応する
値よりも大きくなったことを条件として、設定値変更手
段により設定値を所定の増分値だけ減少させるのである
から、過電流停止による運転不能状態を未然に防止し、
トルク制御インバータによる電動機の制御を継続させる
ことができる。
【0020】請求項6のトルク制御インバータ制御装置
であれば、一次巻線抵抗の設定値と真値とがほぼ等しい
状態に対応する直流電流値を基準直流電流値として設定
しておき、トルク制御インバータによる電動機の制御を
行なっている状態における直流電流値との大小関係を判
別し、判別された大小関係に対応して一次巻線抵抗の設
定値を変更するのであるから、一次巻線抵抗の真値を実
際に算出する必要がなくなり、処理を簡素化できる。
【0021】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面によって詳細に
説明する。
【0022】図1はこの発明のトルク制御インバータ制
御方法の一実施例を示すフローチャートであり、ステッ
プSP1において一次巻線抵抗の設定値R1 を、R1
 比率が1よりも大きくなるように設定し、ステップS
P2において設定値R1 に基づくトルク制御インバー
タ制御を行ない、ステップSP3において回転圧縮機の
吐出ガス温度等に基づいて瞬時の一次巻線抵抗の真値R
r を算出し、ステップSP4においてR1 比率を算
出し、ステップSP5においてR1 比率が1より大き
いか否かを判別する。そして、ステップSP5において
R1 比率が1と等しいと判別された場合には、そのま
まステップSP2以下の処理を反復することにより高効
率のトルク制御インバータ運転を継続する。逆に、ステ
ップSP5においてR1 比率が1よりも大きいと判別
された場合には、ステップSP6において設定値R1 
を所定の増分値△Rだけ増加させることによりR1  
比率を小さくし、再びステップSP2以下の処理を反復
する。
【0023】したがって、設定値R1 が瞬時の真値よ
りも大きい間は設定値を所定の増分値△Rずつ増加させ
てR1 比率を1に近づけ、R1 比率が1になれば、
設定値R1 を変化させることなくトルク制御インバー
タ運転を行なうことができる。この結果、設定値R1 
を全く変化させない従来例と比較して、運転開始当初の
運転効率はほぼ等しいのであるが、運転継続に伴なって
運転効率が改善され、全体として著しく高い運転効率を
達成できることになる。
【0024】
【実施例2】図2はこの発明のトルク制御インバータ制
御方法の他の実施例を示すフローチャートであり、図1
のフローチャートと異なる点は、ステップSP5におい
てR1 比率が1より大きいか、1と等しいか、1より
小さいかを判別する点、およびステップSP5において
R1 比率が1より小さいと判別された場合にステップ
SP7において設定値R1 を所定の増分値△Rだけ減
少させることによりR1 比率を大きくし、再びステッ
プSP2以下の処理を反復する点のみである。
【0025】したがって、この実施例の場合には、設定
値R1 が瞬時の真値よりも小さくなって過電流停止が
生じる可能性がでた場合に、設定値R1 を所定の増分
値△Rだけ減少させることにより過電流停止を未然に防
止し、トルク制御インバータ運転を継続させることがで
きる。
【0026】
【実施例3】図3はこの発明のトルク制御インバータ制
御方法のさらに他の実施例を示すフローチャートであり
、図2のフローチャートと異なる点は、ステップSP6
において設定値R1 を所定の増分値△Rだけ増加させ
ることによりR1 比率を小さくした場合に、ステップ
SP8において元の設定値と共に増加させられた設定値
を保持する点、およびステップSP5においてR1 比
率が1より小さくなったと判別された場合にステップS
P9において現在の設定値に代えて元の設定値を選択す
る点のみである。
【0027】したがって、この実施例の場合には、所定
の増分値△Rだけ設定値R1 を減少させてもR1 比
率が1より小さくなるような場合に、元の設定値R1 
を選択することにより確実にR1 比率を1以上にでき
、過電流停止の発生を一層確実に防止できる。
【0028】
【実施例4】図4はこの発明のトルク制御インバータ制
御方法のさらに他の実施例を示すフローチャートであり
、ステップSP1において一次巻線抵抗の設定値R1 
を、R1 比率が1よりも大きくなるように設定し、ス
テップSP2においてR1 比率が1とほぼ等しい状態
においてインバータ回路に供給される直流電流値を基準
直流電流値として設定し、ステップSP3において設定
値R1 に基づくトルク制御インバータ制御を行ない、
ステップSP4においてインバータ回路に供給される瞬
時の直流電流値を検出し、ステップSP5において基準
直流電流値と検出した直流電流値との大小を判別する。 そして、ステップSP5において基準直流電流値と検出
された直流電流値とが等しいと判別された場合には、そ
のままステップSP2以下の処理を反復することにより
高効率のトルク制御インバータ運転を継続する。逆に、
ステップSP5において基準直流電流値の方が大きいと
判別された場合には、ステップSP6において設定値R
1 を所定の増分値△Rだけ増加させることによりR1
 比率を小さくし、再びステップSP2以下の処理を反
復する。 また、ステップSP5において基準直流電流値の方が小
さいと判別された場合には、ステップSP7において設
定値R1 を所定の増分値△Rだけ減少させることによ
りR1 比率を大きくし、再びステップSP2以下の処
理を反復する。
【0029】したがって、検出された直流電流値が基準
直流電流値よりも小さい間は設定値R1 を所定の増分
値△Rずつ増加させてR1 比率を1に近づけ、検出さ
れた直流電流値が基準直流電流値と等しくなれば、設定
値R1を変化させることなくトルク制御インバータ運転
を行なうことができる。また、検出された直流電流値が
基準直流電流値よりも大きくなれば、設定値R1 を所
定の増分値△Rだけ減少させてR1 比率を1に近づけ
てトルク制御インバータ運転を行なうことができる。こ
の結果、設定値R1 を全く変化させない従来例と比較
して、運転開始当初の運転効率はほぼ等しいのであるが
、運転継続に伴なって運転効率が改善され、全体として
著しく高い運転効率を達成できることになる。
【0030】また、この実施例においては、一次巻線抵
抗の瞬時の真値を全く算出する必要がないので、処理を
簡素化できる。
【0031】尚、この実施例において、ステップSP7
の処理を行なう代わりに、設定値R1 を所定の増分値
△Rだけ増加させてR1 比率を小さくした場合に元の
設定値と共に増加させられた設定値を保持し、検出され
た直流電流値が基準直流電流値よりも大きくなった場合
に、現在の設定値に代えて元の設定値を選択するように
してもよい。
【0032】
【実施例5】図5はこの発明のトルク制御インバータ制
御装置の一実施例を示すブロック図であり、整流回路1
から出力される直流電流をインバータ回路2に供給し、
インバータ回路2から出力される三相電圧を電動機3の
一次巻線に印加している。そして、整流回路1から出力
される直流電流をカレント・トランス等の電流検出器4
により検出し、検出電流に基づいて一次巻線抵抗の瞬時
の真値に対応する値を真値算出回路5により算出し、算
出された真値に対応する値および設定されている一次抵
抗巻線抵抗R1 に基づいて定まる値に基づいてR1比
率算出部6によりR1 比率を算出し、判別部7におい
てR1 比率が1であるか、1より大きいかを判別する
。そして、R1 比率が1より大きいと判別されたこと
を条件として、加算部8により増分値保持部9に保持さ
れている増分値△Rを加算することにより設定値保持部
10に保持されている設定値R1 を増加させてR1 
比率を小さくする。逆に、R1 比率が1と等しいと判
別された場合には、設定値保持部10の内容をそのまま
保持し続ける。 上記のように増加され、またはそのまま保持され続ける
設定値保持部10の内容はトルク制御インバータ制御回
路11に供給され、トルク制御インバータ制御回路11
において、三/二相変換回路により得られた一次電流に
対して一次巻線抵抗を乗算して電圧値を得、得られた電
圧値に基づいて必要な処理を行なう。尚、トルク制御イ
ンバータ制御回路11の構成は図11に含まれるトルク
制御インバータ制御回路と同じであるから詳細な説明は
省略する。尚、12は三相交流電源、13は回転圧縮機
である。
【0033】上記の構成のトルク制御インバータ制御回
路の動作は次のとおりである。
【0034】一次巻線抵抗よりも大きい値を設定値保持
部10に設定した状態においてトルク制御インバータに
より回転圧縮機13の運転を行なわせればよく、運転途
中の瞬時において電流検出器4により直流電流を検出し
て真値算出回路5により一次巻線抵抗の瞬時の真値を算
出し、R1 比率算出部6によりR1 比率を算出し、
判別部7においてR1 比率が1と等しいか、1より大
きいかを判別する。そして、1と等しい場合には、設定
値保持部10の内容を変化させることなくそのままイン
バータ制御回路11に供給して高効率の運転を行なわせ
る。逆に、R1 比率が1よりも大きい場合には、加算
部8により設定値を所定の増分値△Rずつ増加させるこ
とによりR1 比率を減少させ、運転効率を徐々に向上
させる。
【0035】したがって、運転開始当初における効率は
従来のトルク制御インバータ制御装置と同じであっても
、運転を継続すれば徐々に効率が向上するのであるから
、全体としてみれば、従来装置よりも運転効率を著しく
向上できることになる。
【0036】
【実施例6】図6はこの発明のトルク制御インバータ制
御装置の他の実施例を示すブロック図であり、図5の実
施例と異なる点は、判別部7においてR1  比率が1
であるか、1より大きいか、1より小さいかを判別する
点、R1 比率が1より小さいと判別された場合に所定
の増分値△Rだけ設定値保持部10の内容を減少させる
減算部8aをさらに有している点のみである。
【0037】したがって、この実施例の場合には、R1
 比率が1より小さくなって過電流停止の可能性が生じ
た場合に、減算部8aにより設定値を△Rだけ減少させ
るので、過電流停止を引きおこすことなく回転圧縮機の
運転を継続できる。
【0038】
【実施例7】図7はこの発明のトルク制御インバータ制
御装置のさらに他の実施例を示すブロック図であり、図
6の実施例と異なる点は、減算部8aを設ける代わりに
、設定値保持部10に複数の設定値を時系列的に保持し
、R1 比率が1より小さいと判別された場合に、最新
の設定値に代えて以前の設定値を選択して読み出す選択
部8bをさらに設けた点のみである。
【0039】したがって、この実施例の場合には、R1
 比率が1より小さくなった場合において、設定値を増
分値△Rだけ減少させてもR1 比率が1より小さいま
まである場合に、以前の設定値を選択することにより確
実にR1 比率を1または1よりも大きくでき、過電流
停止を確実に防止できることになる。
【0040】
【実施例8】図8および図9はそれぞれこの発明のトル
ク制御インバータ制御装置の他の実施例を示すブロック
図であり、図6の実施例、図7の実施例と異なる点は、
真値算出回路5およびR1 比率算出部6および判別部
7に代えて直流電流レベル判別部12および基準直流電
流レベル保持部15を設けた点のみである。
【0041】したがって、これらの実施例の場合には、
電流検出器4により単に直流電流レベルのみを検出し、
検出された直流電流レベルが、インバータの保護レベル
として設定されている過電流レベル(図10中過電流2
レベル参照)よりも低い基準直流電流レベル(図10中
過電流1レベル参照。尚、この過電流1レベルは一次抵
抗巻線抵抗の設定値が真値とほぼ等しい状態に対応する
レベルである)を越えたか否かを直流電流レベル判別部
14により判別することにより間接的にR1 比率が1
か1より大きいか1より小さいかを判別し、この判別結
果に基づいて設定値R1 を△Rに基づいて増加させる
調整動作、または設定値R1 を△Rに基づいて減少さ
せ若しくは以前の設定値を選択する調整動作を行なわせ
ることが可能であり、この場合には余分な一次巻線抵抗
値の算出、R1 比率の算出が不要になるので、構成を
簡素化できる。
【0042】尚、この発明は上記の実施例に限定される
ものではなく、例えば、回転圧縮機以外のトルク変動を
伴なう負荷に適用することが可能であるほか、この発明
の要旨を変更しない範囲内において種々の設計変更を施
すことが可能である。
【0043】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明は、運転開
始当初において設定値と真値とが大きく異なっていても
、所定の増分値ずつ設定値を真値に近づけることができ
、設定値と真値との差に起因する運転効率の低下を防止
し、高い運転効率を達成できるという特有の効果を奏す
る。
【0044】請求項2の発明は、過電流停止による運転
不能状態を未然に防止し、トルク制御インバータによる
電動機の制御を継続させることができるという特有の効
果を奏する。
【0045】請求項3の発明は、実際の真値を算出する
ことなく、単にインバータ回路に供給される直流電流値
を基準直流電流値と比較することにより間接的に設定値
と真値との大小関係を判別できるので処理を簡素化でき
るほか、高い運転効率を達成できるとともに、過電流停
止による運転不能状態を未然に防止してトルク制御イン
バータによる電動機の制御を継続させることができると
いう特有の効果を奏する。
【0046】請求項4の発明は、運転開始当初において
設定値と真値とが大きく異なっていても、所定の増分値
ずつ設定値を真値に近づけることができ、設定値と真値
との差に起因する運転効率の低下を防止し、高い運転効
率を達成できるという特有の効果を奏する。
【0047】請求項5の発明は、過電流停止による運転
不能状態を未然に防止し、トルク制御インバータによる
電動機の制御を継続させることができるという特有の効
果を奏する。
【0048】請求項6の発明は、実際の真値を算出する
ことなく、単にインバータ回路に供給される直流電流値
を基準直流電流値と比較することにより間接的に設定値
と真値との大小関係を判別できるので構成を簡素化でき
るほか、高い運転効率を達成できるとともに、過電流停
止による運転不能状態を未然に防止してトルク制御イン
バータによる電動機の制御を継続させることができると
いう特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のトルク制御インバータ制御方法の一
実施例を示すフローチャートである。
【図2】この発明のトルク制御インバータ制御方法の他
の実施例を示すフローチャートである。
【図3】この発明のトルク制御インバータ制御方法のさ
らに他の実施例を示すフローチャートである。
【図4】この発明のトルク制御インバータ制御方法のさ
らに他の実施例を示すフローチャートである。
【図5】この発明のトルク制御インバータ制御装置の一
実施例を示すブロック図である。
【図6】この発明のトルク制御インバータ制御装置の他
の実施例を示すブロック図である。
【図7】この発明のトルク制御インバータ制御装置のさ
らに他の実施例を示すブロック図である。
【図8】この発明のトルク制御インバータ制御装置のさ
らに他の実施例を示すブロック図である。
【図9】この発明のトルク制御インバータ制御装置のさ
らに他の実施例を示すブロック図である。
【図10】設定値の調整に伴なう直流電流の変化を示す
図である。
【図11】トルク制御インバータの従来例を示すブロッ
ク図である。
【図12】回転圧縮機のトルク波形と電動機の発生トル
ク波形を示す図である。
【図13】R1 比率と損失との関係のシミュレーショ
ン結果を示す図である。
【図14】R1 比率と入力との関係の実測結果を示す
図である。
【符号の説明】
2  インバータ回路    3  電動機    5
  真値算出回路 6  R1 比率算出部    8  加算部    
10  設定値保持部 14  直流電流レベル判別部    15  基準直
流電流レベル保持部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  インバータ回路(2)により制御され
    る電動機(3)の一次電流を検出して電動機(3)の瞬
    時トルクを算出し、瞬時トルクとトルク指令値との偏差
    を考慮して瞬時トルクとトルク指令値とが等しくなるよ
    うに電動機(3)に与える一次電圧ベクトルを出力させ
    るべくインバータ回路(2)に制御信号を与えるトルク
    制御インバータ制御方法において、使用される電動機(
    3)に対応して設定された一次巻線抵抗の設定値に基づ
    いて定まる値と一次巻線抵抗の瞬時の真値に対応する値
    とを比較し、設定値に基づいて定まる値が真値に対応す
    る値よりも小さい場合に、設定値を所定の増分値だけ増
    加させることを特徴とするトルク制御インバータ制御方
    法。
  2. 【請求項2】  設定値に基づいて定まる値が真値に対
    応する値よりも大きくなったことを条件として、設定値
    を所定の増分値だけ減少させる請求項1に記載のトルク
    制御インバータ制御方法。
  3. 【請求項3】  インバータ回路(2)により制御され
    る電動機(3)の一次電流を検出して電動機(3)の瞬
    時トルクを算出し、瞬時トルクとトルク指令値との偏差
    を考慮して瞬時トルクとトルク指令値とが等しくなるよ
    うに電動機(3)に与える一次電圧ベクトルを出力させ
    るべくインバータ回路(2)に制御信号を与えるトルク
    制御インバータ制御方法において、使用される電動機(
    3)に対応して設定された一次巻線抵抗の設定値に基づ
    いて定まる値と一次巻線抵抗の瞬時の真値に対応する値
    とがほぼ等しい状態に対応してインバータ回路(2)に
    供給される基準直流電流値と実際にインバータ回路(2
    )に供給される直流電流値とを比較し、基準直流電流値
    が大きい場合に一次巻線抵抗の設定値を増加させ、基準
    直流電流値が小さい場合に一次巻線抵抗の設定値を減少
    させることを特徴とするトルク制御インバータ制御方法
  4. 【請求項4】  インバータ回路(2)により制御され
    る電動機(3)の一次電流を検出して電動機(3)の瞬
    時トルクを算出し、瞬時トルクとトルク指令値との偏差
    を考慮して瞬時トルクとトルク指令値とが等しくなるよ
    うに電動機(3)に与える一次電圧ベクトルを出力させ
    るべくインバータ回路(2)に制御信号を与えるトルク
    制御インバータ制御装置において、使用される電動機(
    3)に対応して設定された一次巻線抵抗の設定値を保持
    する設定値保持手段(10)と、一次巻線抵抗の瞬時の
    真値に対応する値を算出する真値算出手段(5)と、設
    定値に基づいて定まる値と真値に対応する値とを比較す
    る比較手段(6)と、設定値に基づいて定まる値が真値
    に対応する値よりも小さい場合に、設定値を所定の増分
    値だけ増加させる設定値変更手段(8)とを含むことを
    特徴とするトルク制御インバータ制御装置。
  5. 【請求項5】  設定値に基づいて定まる値が真値に対
    応する値よりも大きくなったことを条件として、設定値
    を所定の増分値だけ減少させる設定値変更手段(8a)
    をさらに含んでいる請求項4に記載のトルク制御インバ
    ータ制御装置。
  6. 【請求項6】  インバータ回路(2)により制御され
    る電動機(3)の一次電流を検出して電動機(3)の瞬
    時トルクを算出し、瞬時トルクとトルク指令値との偏差
    を考慮して瞬時トルクとトルク指令値とが等しくなるよ
    うに電動機(3)に与える一次電圧ベクトルを出力させ
    るべくインバータ回路(2)に制御信号を与えるトルク
    制御インバータ制御装置において、使用される電動機(
    3)に対応して設定された一次巻線抵抗の設定値に基づ
    いて定まる値と一次巻線抵抗の瞬時の真値に対応する値
    とがほぼ等しい状態に対応してインバータ回路(2)に
    供給される直流電流値を基準直流電流値として保持する
    基準電流値保持手段(15)と、実際にインバータ回路
    (2)に供給される直流電流値と基準直流電流値とを比
    較する電流値比較手段(14)と、基準電流値が大きい
    場合に一次巻線抵抗の設定値を増加させ、基準電流値が
    小さい場合に一次巻線抵抗の設定値を減少させる設定値
    変更手段(8,8a)とを含むことを特徴とするトルク
    制御インバータ制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5629597A (en) * 1994-06-30 1997-05-13 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Control unit for induction motor and control method therefor
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JP2010130707A (ja) * 2008-11-25 2010-06-10 Jtekt Corp モータ制御装置および電動パワーステアリング装置

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