JPH04129065U - 太陽熱集熱器における集熱管の支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案は、屋上等の風当りの強い場所に設
置して風圧に耐えるとともに、組立分解が容易な管状の
集熱管からなる太陽熱の集熱装置を提供せんとするもの
である。 【構成】 多数並列した集熱管の頂部をマニホールドに
挿入して固定し、その底部を支持杆にＵ字状のクリップ
で固定するとともに、上記マニホールドおよび支持杆を
数本の支持レールに固定支持したものであり、個々の集
熱管がマニホールドと支持杆に強固に固定され、さら
に、マニホールドと支持杆とが数本の支持レールに固定
されて枠体を形成するものである。個々の集熱管がマニ
ホールドと支持杆に固定された上で、集熱管の全体が支
持レールに固定支持されるもので、強風等に耐え得ると
ともに組立分解が容易なものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、太陽熱の集熱器における集熱管の支持装置の改良に関し、組立分 解が容易で屋上等に設けて強風に耐え得る支持装置を提案するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、太陽熱の集熱のために管状の集熱器を用いることは公知であり、（例え ば、実開昭５０−９６２４７号）また、このような管状の集熱器の多数を並列し て屋上等に設置することも周知である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

然しながら、上記の集熱器は、その目的からして屋上等の遮蔽物のない風当り の強い場所に設置しなければならず、また、設置する手段としても簡単で重量も 軽量なものが好ましい。特に、ガラス管を用いた管状の集熱器では、太陽に対す る設置角度が自由に調節できる利点があるが、固定部分が円形である上、弱体で あるので固定しにくく、風圧等に対して強度を保持し難い問題がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案は、上述のような課題を解決し得るものであって、その要旨とすると ころは、多数並列した集熱管のそのそれぞれに設けた熱交換部を、その内部に熱 移送用の媒体の流路を設けたマニホールドに挿入して支持させ、その集熱管の底 部をマニホールドに平行に設けた支持杆で支持させた太陽熱の集熱装置において 、上記集熱管の底部をＵ字状のクリップで抱持させた上で、その両脚を支持杆に 開設した一対の通孔に挿通してその挿通した両脚を支持杆の裏面側で一体に連結 し、一方、前記、マニホールドおよび支持杆の下方には、これらに直交する方向 に複数本の支持レールを設け、この支持レールにマニホールドおよび支持杆をＵ 字状の固定具で固定したものである。

【０００５】

【作用】

この考案に係る支持装置は、上述のように構成してあり、すなわち、集熱管の 頂端の熱交換部をマニホールドに挿入固定し、その下端部を支持杆にクリップで ループ状に固定して一体枠状にした上で、これをさらに数本の支持レールに固定 したもので、特に固定には、Ｕ字のクリップおよび、Ｕ字状の固定具を用いてい るので、簡単な操作で固定解離ができるとともに集熱管や支持杆等の固定部材を 抱持しているので弛むこともなく、強風等に耐え得る。以下、図面に基づいてこ の考案を具体的に説明する。

【０００６】

【実施例】

図１において、符号１は、その内部に集熱板を封入したガラス管よりなる集熱 管、２はマニホールドで、内部に熱移送用の水管が設けてあり、２ａはその水の 出入口である。上記の集熱管１は、マニホールド２を貫いてこの水管にその頂部 の熱交換部分が挿入連結してある。

【０００７】 次に、符号３は、集熱管１の底部を固定する支持杆で、この支持杆３に集熱管 １は次のように取付けられている。すなわち、図３および図４に示すように、集 熱管の底部をＵ字状のクリップ４で抱持し、そのクリップ４の両脚を支持杆３に 設けた通孔を挿通した上で、これらの先端部を針金５で連結している。６は、緩 衝ゴムであり、クリップ自体も薄いばね板で構成している。

【０００８】 次に、図１において符号７は、上記支持杆３およびマニホールド２を固定する 支持レールであり、これらと直交する方向に数本設けてあり、マニホールド２は 、この支持レール７に図５および図６に示すようなＵ字状の固定具８で固定して いる。すなわち、マニホールド２を上方から抱持させた上で、その両脚８ａを支 持レール７の通孔に挿通し、その裏面でナット８ｂで締結している。

【０００９】 また、集熱管１の底部を固定した支持３も、図２に示すようにＵ字状の固定具 ９で支持レール７に固定してあり、このようにして、集熱管１およびマニホール ド２を固定した支持レール７は、さらに、図２に示すように支持枠１０に取付け られている。

【００１０】 この考案は、上述のように構成してあり、集熱管１の頂部は、マニホールド２ に挿通して強固に固定され、その底部は、Ｕ字状のクリップ４で抱持した上で支 持杆３に対して、ループをなすように固定され、集熱管１が強固に固定されると ともに、このように一体状に構成された枠体がさらにＵ字状の固定具８で数本の 支持レール７に固定されて補強されているものであり、強風等に耐え得るととも に、構成する上でも溶接等を用いることなく組立分解が容易で、高所に設置する にも至便なものである。

【００１１】

【考案の効果】

以上の説明で明らかなように、この考案は、多数の集熱管を並列して集熱装置 を形成するようにした太陽熱の集熱器において、多数の集熱管を強固に固定して 一体の枠体状に構成したものであり、屋上等の高所に設置して強風等に耐え得る とともに、組立分解も容易でメンテナンスも容易であり、実用上得られる利益は 著大なものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る集熱装置の平面図である。

【図２】この考案に係る集熱装置の側面図である。

【図３】集熱管の固定状態を示す正面図であ。

【図４】集熱管の取付状態を示す側面図である。

【図５】マニホールドの固定具の平面図である。

【図６】マニホールドの固定具の正面図である。

【符号の説明】

１ 集熱管 ２ マニホールド ３ 支持杆 ４ クリップ ７ 支持レール ９ 固定具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 多数並列した集熱管１のそのそれぞれに
   設けた熱交換部を、その内部に熱移送用の媒体の流路を
   設けたマニホールド２に挿入して支持させ、その集熱管
   １の底部をマニホールド２に平行に設けた支持杆３に支
   持させた太陽熱の集熱装置において、上記集熱管１の底
   部をＵ字状のクリップ４で抱持させた上で、その両脚を
   支持杆３に開設した一対の通孔に挿通して、その挿通し
   た両脚を支持杆３の裏面側で一体に連結し、一方、前記
   マニホールド２および支持杆３の下方には、これらに直
   交する方向に複数本の支持レール７を設け、この支持レ
   ール７にマニホールド２および支持杆３をＵ字状の固定
   具９で固定してなる太陽熱集熱器における集熱管の支持
   装置。