JPH0381587A

JPH0381587A - スクロール型圧縮機

Info

Publication number: JPH0381587A
Application number: JP21751089A
Authority: JP
Inventors: Kazuto Kikuchi; 菊池　和人; Takeshi Fukui; 毅福井
Original assignee: Sanden Corp
Current assignee: Sanden Corp
Priority date: 1989-08-25
Filing date: 1989-08-25
Publication date: 1991-04-05

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野コ本発明は、主として空調装置に用いられるスクロール型
圧縮機に関する。

［従来の技術］従来のスクロール型圧縮機には、内部に潤滑油溜めを有
するケーシングと、第１の板体の一面に第１のうず巻体
及び該第１のうず巻体を取り囲む周壁を有し上記一面を
上記潤滑油溜めに対向させて上記ケーシング内に固定さ
れた固定スクロール部材と、第２の板体の一面に第２の
うず巻体を有し他面にボス部を有し且つ上記固定スクロ
ール部材に組み合わされて流体ポケットを構成する可動
スクロール部材と、軸線を上記潤滑油溜めに向かわせて
上記ケーシング内に回転可能に備えられた主軸と、該主
軸の一端に偏心して設けられ上記ボス部内に回転可能に
挿入された駆動ピンと、上記ボス部内に形成された油溜
め室と、上記第２の板体内に形成され一端が上記油溜め
室に通じ他端が上記周壁と摺接する部分の上記第２の板
体の摺動面で開口する連通路と、上記主軸及び上記駆動
ピン内に形成され上記潤滑油溜めに溜まった潤滑油を上
記油溜め室内まで流通させる給油通路とを含んでいるも
のがある（例えば、特公昭６２−１８７５８号公報参照
）。

そして、従来のこの種のスクロール型圧縮機の場合、給
油通路、油溜め室及び連通路を介して、潤滑油溜めに溜
まった潤滑油を第１の板体の周壁と第２の板体との間の
摺動面に供給し、この摺動面を潤滑している。

［発明が解決しようとする課題］しかしながら、従来のこの種のスクロール型圧縮機の場
合、連通路の他端部は、ただ単に第２の板体の摺動面で
開口しているだけである。この為、周壁と第２の板体と
の間の摺動面への潤滑油の供給は、連通路の開口端の周
辺では十分行われるか、それ以外の摺動面では十分行わ
れなかった。この結果、周壁と第２の板体とが焼き付く
ことがあった。

それ故に、本発明の課題は、第１の板体の周壁と第２の
板体との間の摺動面の潤滑が十分に行われるスクロール
型圧縮機を提供することにある。

［課題を解決するための手段］本発明によれば、内部に潤滑油溜めを有するケーシング
と、第１の板体の一面に第１のうす巻体及び該第１のう
ず巻体を取り囲む周壁を有し」二記一面を上記潤滑油溜
めに対向させて上記ケーシング内に固定された固定スク
ロール部材と、第２の板体の一面に第２のうず巻体を有
し他面にボス部を有し且つ上記固定スクロール部材に組
み合わされて流体ポケットを構成する可動スクロール部
材と、軸線を上記潤滑油溜めに向かわせて上記ケーシン
グ内に回転可能に備えられた主軸と、該主軸の一端に偏
心して設けられ上記ボス部内に回転可能に挿入された駆
動ピンと、上記ボス部内に形成された油溜め室と、上記
第２の板体内に形成され一端が上記油溜め室に通じ他端
が上記周壁と摺接する部分の上記第２の板体の摺動面で
開口する連通路と、上記主軸及び上記駆動ピン内に形成
され上記潤滑油溜めに瑠まった潤滑油を上記油溜め室内
まで流通させる給油通路とを含むスクロール型圧縮機に
おいて、上記潤滑油溜めに溜まった潤滑油を上記給油通
路に供給する給油ポンプを上記主軸の他端に設け、上記
周壁と上記第２の板体との間の摺動面の内、少なくとも
一方の面に上記連通路と通じる油溝を設けたことを特徴
とするスクロール型圧縮機が得られる。

［作用］本発明のスクロール型圧縮機の場合、主軸が回転すると
、これに伴い給油ポンプが潤滑油溜めに溜まった潤滑曲
内で回転する。この給油ポンプの回転により給油ポンプ
内の潤滑油に遠心力か作用し、この遠心力により潤滑油
が給油通路に流入する。給油通路に流入した潤滑油は、
ここを通って油溜め室内に流入する。

一方、主軸が回転すると、この一端に設けた駆動ピンが
偏心運動する。この偏心運動は、駆動ピン及びボス部を
介して可動スクロール部材に伝達される。この結果、可
動スクロール部材は、円軌道運動を行う。この際、この
円軌道運動によって、油溜め室内の潤滑油に遠心力が作
用する。この遠心力により、潤滑油が連通路に流入し、
ここを通って第１の板体の周壁と第２の板体との間の摺
動面に達する。摺動面に達した潤滑油は、油溝を介して
摺動面の全体に行き渡る。

以上のようにして、第１の板体の周壁と第２の板体との
間の摺動面全域に渡って、潤滑油が供給される。

［実施例］第１図は本発明の第１の実施例によるスクロル型圧縮機
の断面図である。

第１図を参照して、ケーシング１は、略樽状を呈す。こ
のケース１は、ケーシング本体２と、上下２段に形成さ
れた上蓋３と、下蓋４とから成る。

上蓋３には、吐出パイプ５が設けられている。下蓋４の
内側は、潤滑油溜め６と戊っている。

固定スクロール部月１ｏは、第１の板体１１と、この第
１の板体１１の下面に設けられた第１のうず巻体１２と
、第１の板体１１の下面周縁部に設けられ、第１のうず
巻体１２を取り囲む周壁１３とから成る。第１の板体１
１の中央部には、吐出孔１４が設けられている。また、
周壁１３の側面には、吸入孔１５が設けられている。固
定スクロール部材１０は、後述の支持体４ｏにボルト１
６により固定されている。このように固定された状態で
第１の板体１１の下面は、潤滑油溜め６に対向している
。また、第１の板体１１の側壁は、上蓋３の上段部の内
側面に密接している。第１の板体１１と上蓋３の上段部
との間は、シール材１７によりシールされている。これ
により、固定スフ０一ル部材１０の第１の板体１１と上
蓋３の上段部とで吐出室１８が構成されている。第１の
板体１１よりも下のケーシング１内部は、吸入室１９と
戊っている。

可動スクロール部材２０は、第２の板体２１と、この第
２の板体２１の上面に設けられた第２のうず巻体２２と
、第２の板体２１の下面に設けられたボス部２３から成
る。第２の板体２１の上面周縁部は、周壁１３の下面に
摺動自在に接している。

可動スクロール部ｔｊＡ’　２０は、第２のうず巻体２
２を第１のうず巻体１２に噛み合わせるようにして、固
定スクロール部月１０に組み合わされ、これらの間に流
体ポケッＩ・３０を構成している。

第１及び第２のうず巻体１２，２２の周囲には、取込空
間３１が構成されている。この取込空間３１は、第１及
び第２の板体１１，２１と、周壁１３と、第１及び第２
のうず巻体１２，２２の最外周部分とで構成されている
。

ケーシング１内には、支持体４０が備えられている。支
持体４０の上端には、前述のように固定スクロール部材
１０かボルト１６により固定されている。また、支持体
４０の上端面より一段低い面と第２の板体２１の下面と
の間には、回転阻止装置４１が備えられている。支持体
４０の中央部には、軸受部４２が形成されている。軸受
部４２内には、第１の軸受４３及び第２の軸受４４が備
えられている。

主軸５０は、第１及び第２の軸受４３，４４に回転可能
に挿入されている。この状態で主軸５０の軸線は、潤滑
油溜め６に向かっている。主軸５０の上端部には、カウ
ンターウェイト５１が設けられている。また、主軸５０
の上端には、駆動ピン５２が偏心して設けられている。

この駆動ピン５２は、軸受５３を介在させて可動スクロ
ール部材２０のボス部２３に挿入されている。また、カ
ウンターウェイト５１とボス部２３との間には、第１の
スラスト軸受５４が備えられ、カウンターウェイト５１
と支持体４０との間には、第２のスラスト軸受５５が備
えられている。

ケーシング１内には、電動機６０が備えられている。電
動機６０の回転子６１は、主軸５０に固定されている。

従って、電動機６０が作動すると、主軸５０が回転し、
この回転により駆動ピン５２が偏心運動し、この偏心運
動により可動スクロル部材２０が円軌道運動を行う。こ
の円軌道運動の際、可動スクロール部材２０の自転は、
回転阻止装置４１により阻止される。この円軌道運動に
よって、取込空間３１内のガスが流体ポケット３０内に
取り込まれ、ガスを取り込んだ流体ポケット３０は、そ
の容積を縮小しながらうす巻体１２２２の中心側に移動
してガスを圧縮し、最終的に圧縮したガスを吐出孔１４
から吐出室１５内に吐出する。

吸入バイブロ２は、ケーシング本体２に取り付けられ、
吸入室１９に通じている。

第２図は第１図に示す可動スクロール部祠の平面図、第
３図は第２図の■−■線での断面図である。

第２図及び第３図をも参照して、可動スクロール部材２
０のボス部２３内には、油溜め室７０か形成されている
。この油溜め室７０は、第２の板体２１の中心部の厚み
を他の部分の厚みよりの薄くすることにより形成されて
いる。一方、第２の板体２１には、連通路７１が形成さ
れている。連通路７１の一端は、油溜め室７ｏに通じて
おり、他端は、第２の板体２１の上面の内、周壁１３と
摺接する部分の面で開口している。この連通路７１は、
第２の板体の２１の径方向に伸びた第１の通路７２と、
この第１の通路７２から主軸５ｏの軸線方向に伸びた第
２の通路７３とから成る。第１の通路７２の外側端には
、盲栓７４がされており、第１の通路７１の一端を閉塞
している。

主軸５０及び駆動ピン５２内には、給油通路８０が形成
されている。給柚通路８０の上端は、駆動ピン５２の上
端面で開口し、油溜め室７ｏに通じており、下端は、主
軸５０の下端面で開口している。給油通路８０から、主
軸５０の径方向に沿って第１及び第２の油供給路８１．
８２が延びている。これら第１及び第２の油供給路８１
．８２により、給油通路８０内を流通する潤滑油が第１
及び第２の軸受４３，４４に供給される。

主軸５０の下端には、給油ポンプ９０が取り付けられて
いる。給油ポンプ９０の先端部は、潤滑油溜め６内に溜
まった潤滑油内に没入している。、給油ポンプ９０の先
端部は、円錐状に形成されている。従って、主軸５０が
回転すると、給油ポンプ９０の先端部内部にある潤滑油
に遠心力が作用し、この遠心力により潤滑油が汲み上げ
られ、そして、給油通路８０内に供給される。

周壁１３と摺接する可動スクロール部側２０の面には、
円形状の油溝９１が設けられている。この油溝９１は、
連通路７１の第２の通路７３上を通過しており、これに
より連通路７１に通じている。この油溝９１は、可動ス
クロール部材２０が円軌道運動を行っても、周壁１３の
下面からはみ出さないように戊っている。

第４図は本発明の第２の実施例によるスクロール型圧縮
機の断面図、第５図（ａ）、（ｂ）は同実施例の要部の
断面図である。尚、本実施例は、浦溝を除き第１の実施
例と同構成であるのて、第１の実施例と同構成の部分に
就いては、説明を省略する。

第４図及び第５図（ａ）、（ｂ）を参照して、本実施例
の場合、油溝９１は、周壁］３と摺接する可動スクロー
ル部材２０の面に設けられているが、可動スクロール部
材２０が円軌道運動を行う際に、油溝９１の一部分が、
−時的に周壁１３の下面からはみ出すように成っている
。この油溝９１の周壁１３下面からはみ出す部分は、可
動スクロール部材２０の円軌道運動と共に移動するが、
常に油溝９１の一部分は、周壁１３の下面から外れるよ
うに戊っている。このように構成することにより、潤滑
油が取込空間３１に少しづつ放出される。この結果、油
溝９１に潤滑油が停滞することがなくなり、油溝９１に
常に新しい潤滑油が供給される。従って、潤滑油が油溝
９１内で停滞して劣化することがなく、潤滑油の寿命が
延び、焼き付きが生じる虞が非常に少なくなる。

第６図は本発明の第３の実施例によるスクロール型圧縮
機の断面図である。尚、本実施例は、油溝を除き第１の
実施例と同構成であるので、第１の実施例と同構成の部
分に就いては、説明を省略する。

第６図を参照して、本実施例の場合、周壁１３と可動ス
クロール部４月２０との間の摺動面の山、周壁１３側の
摺動面に、油？ｇ９１が設けられている。

尚、油溝は、周壁と可動スクロール部材との間の摺動面
の内、両方の摺動面に設けられても勿論構わない。

［発明の効果］本発明のスクロール型圧縮機は、第１の板体の周壁と第
２の板体との間の摺動面の潤滑を十分に行うことができ
る。

この結果、周壁と第２の板体との間の摺動面で焼き付き
が生じることがなくなった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例によるスクロール型圧縮
機の断面図、第２図は同実施例の可動スクロール部材の
平面図、第３図は第２図の■−■線での断面図、第４図
は本発明の第２の実施例によるスクロール型圧縮機の断
面図、第５図（ａ）。（ｂ）は同実施例の要部の断面図、第６図は本発明の第
３の実施例によるスクロール型圧縮機の断面図である。１・・・ケーシング、２・・・ケーシング本体、３・・
・上蓋、４・・・下蓋、５・・・吐出パイプ、６・・・
潤滑油溜め、７・・・シール利、１０・・・固定スクロ
ール部伺、１１・・・第１の板体、１２・・・第１のう
ず巻体、１３・・・周壁、１４・・吐出孔、１５・・・
吸入孔、１６・・・ボルト、１７・・・シール材、１８
・・・吐出室、１９・・・吸入室、２０・・・可動スク
ロール部材、２１・・・第２の板体、２２・・・第２の
うず巻体、２３・・・ボス部、３０・・・流体ポケット
、３１・・・取込空間、４０・・・支持体、４１・・・
回転阻止装置、４２・・・軸受部、４３・・・第１の軸
受、４４・・・第２の軸受、５０・・・主軸、５１・・
・カウンターウェイト、５２・・・駆動ピン、５３・・
・軸受、５４・・第１のスラスト軸受、５５・・・第２
のスラス　５ト軸受、６０・・・電動機、６１・・・回転子、７０・
・油溜め室、７１・・・連通路、７２・・・第１の通路
、７３・・・第２の通路、７４・・・盲栓、８０・・・
給油通路、８１・・・第１の油供給路、８２・・・第２
の油供給路、９０・・・給油ポンプ、９１・・・油溝。特開平３−８１５８７　（６）

Claims

【特許請求の範囲】

１、内部に潤滑油溜めを有するケーシングと、第１の板
体の一面に第１のうず巻体及び該第１のうず巻体を取り
囲む周壁を有し上記一面を上記潤滑油溜めに対向させて
上記ケーシング内に固定された固定スクロール部材と、
第２の板体の一面に第２のうず巻体を有し他面にボス部
を有し且つ上記固定スクロール部材に組み合わされて流
体ポケットを構成する可動スクロール部材と、軸線を上
記潤滑油溜めに向かわせて上記ケーシング内に回転可能
に備えられた主軸と、該主軸の一端に偏心して設けられ
上記ボス部内に回転可能に挿入された駆動ピンと、上記
ボス部内に形成された油溜め室と、上記第２の板体内に
形成され一端が上記油溜め室に通じ他端が上記周壁と摺
接する部分の上記第２の板体の摺動面で開口する連通路
と、上記主軸及び上記駆動ピン内に形成され上記潤滑油
溜めに溜まった潤滑油を上記油溜め室内まで流通させる
給油通路とを含むスクロール型圧縮機において、上記潤
滑油溜めに溜まった潤滑油を上記給油通路に供給する給
油ポンプを上記主軸の他端に設け、上記周壁と上記第２
の板体との間の摺動面の内、少なくとも一方の面に上記
連通路と通じる油溝を設けたことを特徴とするスクロー
ル型圧縮機。