JPH033547Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、部品を生地に加締め取付けるする部
品自動取付機に関し、特にフツクアンドアイ等か
らなる部品をズボン等の環状部にフツトペダルを
踏むことにより加締め取付けする自動取付機に関
する。

従来の技術 従来におけるフツトペダルを踏むことにより部
品を生地に加締め取付けする部品自動取付機は、
米国特許第3292837号明細書に開示されているよ
うに、Ｃチヤンネル形状をした回動カバーにＬ字
状のレバーが軸支され、通常は該回動カバーに取
付けられた引張りスプリングによりカバーが上方
に附勢され、回動カバーとフツトペダル間に連結
された針金状のリンクがフツトペダルを踏むこと
により下方に引つ張られ、回動カバーが引張りス
プリングに抗して回動すると共に、該回動カバー
と前記レバーとの間に介在されている圧縮スプリ
ングによつて該レバーも回動し、レバーの先端に
取付けられているリンク棒を介して取付けられて
いる布押え板が生地を押える。そしてさらにフツ
トペダルを踏み込むことによつて回動カバーのみ
が圧縮スプリングに抗して更に回動し、マイクロ
スイツチをオンさせることによつて上パンチが下
降し、すなわち作業の安全性を図るため２段踏み
込みをすることにより部品を生地に加締め取付け
するようにしたものが知られている。

考案が解決しようとする問題点 しかし、この種の従来の２段踏み込みによる安
全機構は、部品の点数が多く複雑となつているた
め、組立てが容易でなく、かつ装置自体が高価な
ものとなつてしまうという問題点を有している。

本考案は上記点に着目してなされたものであつ
て、部品点数を少なくすると共に、部品の形状等
を簡単にすることにより、組立てが容易となり、
かつ装置自体を安価にすることができる部品自動
取付機を提供することを目的とするものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点は本考案によれば、フレームに回動
可能に軸支したレバーと、該レバーの一端部を上
方に附勢する引張りスプリングと、レバーの下辺
に取付けられ、安全カバーを有する板ばねと、一
端がレバーに枢支され、他端がフツトペダルに連
結されたプルロツドとを備え、フツトペダルを踏
み込むことによりプルロツドを介して引張りスプ
リングに抗しレバーが所定角度回動し、更にフツ
トペダルを強く踏み込むことにより引張りスプリ
ング及び板ばねに抗して更にレバーが回動するこ
とによつてパンチを上下動させるエアーシリンダ
を作動させるマイクロスイツチをオンするように
したことを特徴とする部品自動取付機とすること
により解決される。

実施例 以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて説
明する。

第１図から第３図に示す装置は本考案に係る部
品自動取付機を示すものであつて、該部品取付機
はフツトペダル（図示せず）を踏み込むことによ
つて部品を生地Ｃに加締め取付けするものであ
る。

第１図において１は上部品Ｐ１をシユート２を
介して上型ユニツトに送給するパーツフイーダで
あり、３は下部品Ｐ２をシユート４を介して下型
ユニツト側に送給するパーツフイーダである。

前記フツトペダルに直結されているプルロツド
５の上端部はフレーム６に軸７を中心に回動可能
となつているレバー８に連結されており、通常は
フレーム６とレバー８の先端部間に介在されてい
る引張りスプリング９によつてレバー８は上方に
附勢されている。該レバー８の下辺には前記引張
りスプリング９のばね圧よりも強いばね圧を有す
る板ばね１０が固着されており、該板ばね１０の
他端側には安全カバー１１が取付けられている。
またレバー８の前記板ばね１０の取付け位置に
は、板ばね１０がたわめるようにテーパ１２が形
成されており、これと反対位置側の上辺にはマイ
クロスイツチ１３を作動させるための突起１４が
設けられている。

１５は前記マイクロスイツチ１３のオンにより
作動するエアーシリンダであり、該エアーシリン
ダ１５のピストンロツド１６にはラム１７が固着
されており、該ラム１７の下端にはパンチ１８が
固着されており、エアーシリンダ１５の作動によ
りパンチ１８が上下動するようになつている。１
９はラム１７のガイドであつて、該ガイド１９は
フレーム６と一体となつており、上部には前記レ
バー８が引張りスプリング９によつて一定以上上
方に附勢されるのを防止するストツパー２０が設
けられている。

２１はシユート２からの上部品Ｐ１をパンチ１
８にセツトするためのプツシヤであり、該プツシ
ヤ２１の一端側はエアーシリンダ２２のピストン
ロツド２３に連結され、常時は引張りスプリング
２４によつてプツシヤ２１の他端側がパンチ１８
に下方に位置するように附勢されている。そし
て、前記マイクロスイツチ１３の動作によりエア
ーシリンダ２２が作動し、プツシヤ２１はパンチ
１８の位置より後退するようになつている。

３０は下型ユニツトであり、支持台３１に対し
てダイ３２は摺動自在となつており、該ダイ３２
は常時は第５図の鎖線で示されているように上方
に傾斜している。第４図において３３はエアーシ
リンダ３３であつて、そのピストンロツド３４の
先端にはＬ字状の連結部材３５を介してガイド部
材３６が固着されており、該ガイド部材３６には
前記ダイ３２を保持するダイ保持部材３７がボル
ト３８により固着され、ダイ保持部材３７にはピ
ン３９によりダイ３２が連結されている。そして
このダイ３２は圧縮スプリング４０により押ピン
でピン３９を支点として常時先端部が上方に向く
ように傾斜されている。エアーシリンダ３３の作
動によりピストンロツド３４が伸張すれば、ガイ
ド部材３６及びダイ３２は支持台３１に対して摺
動し、下部品供給用のシユート４の下端に設置さ
れた下部品Ｐ２セツト用の部品保持部材４１の位
置までダイ３２に形成されている部品載置ポイン
ト４２が移動する。この部品保持部材４１はコ字
形状をしている。そして下部品Ｐ２を部品保持部
材４１から部品載置ポイント４２に転移した後、
エアーシリンダ３３の作動によりダイ３２は加締
位置まで戻るようになつている。いわゆる下部品
Ｐ２を自動的にダイ３２に供給するようになつて
いる。

作 用 次に本考案に係る部品自動取付機の作用につい
て説明する。

先ず、第１図に示す状態でフツトペダルを踏む
と、プルロツド５は下方に引つ張られてレバー８
は引張りスプリング９に抗して軸７を中心にして
回動し、板ばね１０を介して安全カバー１１が下
方に降下し、第３図に示されるように安全カバー
１１の下端がダイ３２の上面と接触し傾いている
ダイ３２を押圧する。この際、ダイ３２に挿入さ
れた環状の生地Ｃを安全カバー１１に付されてい
る部品取付け位置決め用のマークＭに合わせる。
そして、生地Ｃを位置決めした後、更にフツトペ
ダルを踏み込む。このフツトペダルの踏み込む力
は、引張りスプリング９と板ばね１０とのプラス
されたばね圧よりも強い力である。従つて、第３
図に示されている状態で更にプルロツド５が下方
に引つ張られれば、レバー８は軸７を中心に更に
回動し、板ばね１０はたわむ。そしてレバー８の
突起１４がマイクロスイツチ１３を押圧し、マイ
クロスイツチ１３はオンとなりエアーシリンダ１
５が作動する。このエアーシリンダ１５の作動に
よりラム１７は下降し、パンチ１８とダイ３２と
により部品は生地Ｃに加締め取付けされる。いわ
ゆるフツトペダルを２段階として踏み込むことに
より作業の安全性を図つて部品を加締めるように
なつている。

考案の効果 以上のように本考案によれば、１のつのレバー
に引張りスプリングと板ばねとを設けてレバーの
動きを２段階とすることによりパンチを作動させ
るようにしたので、部品点数が少ない２段踏みの
作業安全性を図つた部品自動取付機を提供でき、
それだけ組立ても容易であり、かつ安価となる等
の実用的効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図、本考案に係る部品自動取付機の正面
図、第２図は、安全カバーが下降した状態の第１
図における一部断面右側面図、第３図は、レバー
の作動状態を示す第１図に対応する正面図、第４
図は、下型ユニツトの平面図、第５図は、第４図
の一部断面正面図である。 ５：プルロツド、６：フレーム、８：レバー、
９：引張りスプリング、１０：板ばね、１１：安
全カバー、１３：マイクロスイツチ、１５：エア
ーシリンダ、１８：パンチ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 フレーム６に回動可能に軸支したレバー８と、 該レバー８の一端部を上方に附勢する引張りス
   プリング９と、 レバー８の下辺に取付けられ、安全カバー１１
   を有する板ばね１０と、 一端がレバー８に枢支され、他端がフツトペダ
   ルに連結されたプルロツド５と、 を備え、フツトペダルを踏み込むことによりプル
   ロツド５を介して引張りスプリング９に抗しレバ
   ー８が所定角度回動し、更にフツトペダルを強く
   踏み込むことにより引張りスプリング９及び板ば
   ね１０に抗して更にレバー８が回動することによ
   つてパンチ１８を上下動させるエアーシリンダ１
   ５を作動させるマイクロスイツチ１３をオンする
   ようにしたことを特徴とする部品自動取付機。