JPH0316369Y2 - - Google Patents

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JPH0316369Y2
JPH0316369Y2 JP3966785U JP3966785U JPH0316369Y2 JP H0316369 Y2 JPH0316369 Y2 JP H0316369Y2 JP 3966785 U JP3966785 U JP 3966785U JP 3966785 U JP3966785 U JP 3966785U JP H0316369 Y2 JPH0316369 Y2 JP H0316369Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、アンチパニツク機構付電気錠(以下
単に電気錠という)に係り、特に、停電に備えて
シリンダ錠を併設し、停電時にはシリンダ錠の合
鍵により、錠止部材を不作動状態に保つて扉を随
時開放可能にし、もつて地震や火災等の非常事態
におけるパニツク(恐慌)状態の発生を防止する
と共に、電気錠への給電可能な通常の状態におい
ては上記シリンダ錠が作動しないようにした電気
錠に関する。
〔従来の技術および問題点〕 電気錠は、機械的なシリンダ錠と比較して不正
解錠が困難であり、また、コンピユータによる集
中管理や遠隔操作が容易なので、近年次第に多用
されるようになつてきた。
しかして、電気錠はその本質的な構成上停電時
には全く機能しなくなるという不都合がある。ず
つと以前から停電は非常に珍しい事故である、と
言つても過言ではない給電態勢になつているが、
例えば地震や火災等の非常事態においては停電は
不可避である。かかる非常事態に備えて電気錠に
シリンダ錠を併設したものもあるが、この場合に
は不正解錠に対する抵抗性がシリンダ錠並に落ち
てしまう。
また、扉の側端縁から錠止部材を突出させるタ
イプの電気錠は、錠止部材がラツチボルトの機能
を有し、閉扉により自動的に施錠されるようにな
つているため、緊急時シリンダ錠の合鍵によつて
開扉しての避難や重要書類等の搬出中誤まつて扉
が閉じると施錠されてしまい、再解錠が必要にな
る、という不都合がある。
〔考案の目的〕
そこで、本考案の目的は、停電に備えてシリン
ダ錠を併設しながら、受電中はこのシリンダ錠を
不作動状態に保つて不正解錠に対する電気錠の抵
抗性を保ち、また、停電時シリンダ錠の合鍵によ
つて解錠した状態を停電中保持でき、もつて非常
事態におけるパニツクの発生を防止するようにし
た電気錠を提供するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本考案は、錠箱内
において扉の自由側端縁に垂直な前後方向に移動
可能に案内され、前方に付勢されると共に、扉面
にほぼ平行な衝止面、およびこの衝止面の前方に
おいてこれと斜交する斜面を形成したラツチヘツ
ドを前端に装着した錠止部材を有し、閉扉時上記
斜面と扉枠のストライカとの係合によりラツチヘ
ツドを錠箱内に押し込んで自動的に施錠するよう
にした電気錠において、 錠箱内側面に回動可能に支承され、外縁部にロ
ツク切欠及び駆動アームをそれぞれ形成すると共
に、シリンダ錠の内筒に連結された作動板と、ほ
ぼ中央部を揺動可能に枢支され、一端部を錠止部
材の一部に前方から係合可能に臨ませると共に、
他端部を作動板の駆動アームの回動軌跡内に臨ま
せたプツシユレバーと、電気錠制御用の第1の電
磁アクチユエータとは別個の、常時給電される第
2の電磁アクチユエータと、ほぼ中央部を揺動可
能に枢支され、一端を第2の電磁アクチユエータ
の可動部に係合させ、他端部を作動板のロツク切
欠に係合可能に臨ませると共に、この他端部がロ
ツク切欠から解離する方向に付勢されたロツクレ
バーと、一端を錠止部材の近傍において揺動可能
に枢支され、錠止部材に対向する側に係止段部を
形成して、この係止段部が錠止部材に近接する方
向に付勢されると共に、他端を第2の電磁アクチ
ユエータの可動部に係合させたホールド部材とを
設け、 一方、錠止部材のホールド部材に対向する側
に、ラツチヘツドが錠箱内に押し込まれたとき上
記係止段部と係合するラツチ段部を形成し、給電
中は第2の電磁アクチユエータが作動してロツク
レバーの他端部を作動板のロツク切欠に係合さ
せ、もつて作動板の回動を阻止してシリンダ錠を
不作動状態に保ち、停電時にはホールド部材を自
由にして、作動板の駆動アームおよびプツシユレ
バーを介してシリンダ錠の合鍵により後方に押動
された錠止部材をホールド部材によつて係止させ
るようにしたことを特徴とする。
〔実施例〕
以下本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。
第1図において符号1は錠箱を示し、この錠箱
1は例えば扉の自由側端縁部に掘り込まれた図示
しない錠箱洞内に収納されてボルト等で固定され
る。
この錠箱1内には、全体を符号2で示す錠止部
材が、扉の自由側端縁に垂直な前後方向、すなわ
ち第1図で左右方向に移動可能に設けられてい
る。この錠止部材2は、例えば第2図に示すよう
に、全体の形状が略コ字形に折曲された第1ラツ
チボード3と同様にコ字形に折曲された第2ラツ
チボード4とを有し、各ラツチボード3,4の前
板および後板には、ラツチ杆5(第1図参照)と
回動可能に嵌合するラツチ杆孔6がそれぞれ開口
している。
これら第1および第2ラツチボード3,4は、
第1ラツチボード3の前板および後板の間に第2
ラツチボード4を挿入し、4つのラツチ杆孔6,
6が相互に整合した状態で、例えばスポツト溶接
により一体に結合される。
これら第1および第2ラツチボード3,4を一
体に結合した枠体に、第1図に示すように、前端
にラツチヘツド7を一体的に装着したラツチ杆5
が前方から挿通され、第1ラツチボード3の後板
から後方に突出したラツチ杆5の後端部には、断
面略S字形に折曲されたラツチ体10が回動可能
に被嵌され、また、ラツチ杆5の後端にはストツ
パ板8が加締めつけられていて、ストツパ杆がラ
ツチボード3,4から抜け出ることがないように
なつており、このようにして錠止部材2が構成さ
れている。上記ラツチ体10の装着により、錠止
部材2の後端部上側にはラツチ段部10aが形成
される。
上記ラツチヘツド7は、通常のラツチボルトの
頭部と同様に、扉枠のストライカ(図示せず)に
開口したボルト投入口の開口端縁と係合する、扉
面とほぼ平行な衝止面7aと、鉛直な母線を衝止
面と同じくし、衝止面7aの前方において、これ
と斜交する斜面を形成したブロツク体で、錠箱1
のフロント板9に開口した方形孔9aに前後方向
に摺動可能に支持、案内されている。一方、第2
図に示すように、第1ラツチボード3の後板の一
方の側端縁にはガイド片3aが一体に突設されて
おり、このガイド片3aが錠箱の側板において前
後に長く開口したガイド孔(図示せず)と摺動可
能に係合している。その結果、錠止部材2は、錠
箱1内において前後方向に移動可能に案内される
ことになる。
また、第1図に示すように、錠箱1の側面に
は、例えば断面コ字形のラツチばね受け11かラ
ツチ杆5と干渉するように固設されており、この
ラツチばね受け11と第2ラツチボード4の前板
との間におけるラツチ杆5に、圧縮コイルばねと
してのラツチばね12が巻装されている。したが
つて、錠止部材2は、このラツチばね12の弾力
によつて前方に付勢され、前記フロント板の方形
孔9aから抜け出る如くであるが、第1ラツチボ
ード3に形成された係止片3b(第2図参照)が
錠箱内側面に植設された係止ピン13と係合して
これに係止されるので、ラツチヘツド7のフロン
ト板9からの最大突出量は第1図示のように規制
される。なお、上記ラツチばね受け11のラツチ
杆と干渉する部分には前記ラツチ杆孔6(第2図
参照)が開口しており、ラツチ杆5はこれと回動
可能に嵌合しているのは勿論である。
さらにまた、ラツチヘツド7は、ラツチボード
3,4に対して回動可能に嵌合するラツチ杆5に
一体的に結合されているので、錠箱のフロント板
9を外せばラツチ杆5の軸線回りを自由に回動す
ることができる。したがつて、ラツチヘツド7の
衝止面と斜面とは相互にその位置を転換すること
が可能である。例えば、第1図は左開きで外開き
の弧の自由側端縁部に装着された本考案電気錠を
外側から見た側面図であり、この場合はラツチヘ
ツドの衝止面7aは手前になるが、上記の操作に
より斜面を手前にすることができる。
一方、上記錠止部材2の下方には電気錠機構が
配設されている。この電気錠は、後に明らかにな
るように、簡単な切換操作により左開きの扉にも
右開きの扉にも装着できるように構成されている
が、本考案の適用は図示の電気錠機構に限定され
るものではない。
上記電気錠機構は、錠止部材2を操作する出力
部材としての細長い板状のリトラクタ14を装備
している。このリトラクタ14は、一端を第1支
軸15によつて回動自在に軸支されており、その
自由他端部は、上方に延伸し、錠止部材の前記第
1ラツチボード3に形成された挿入切欠3c(第
2図参照)を挿通して、第1ラツチボード3の後
板に前方から係合可能に臨んでいる。
また、このリトラクタ14は、第1図および第
3図に示すように、第1連結ピン16、第2連結
ピン17および第1ばね掛けピン18を介して、
リトラクタ14の一端部と同形の補強板19と相
互に平行な関係位置を保つて一体に結合されてい
る。そして、第1連結ピン16の外側には作動ロ
ーラ21が転動自在に被嵌され、第1支軸15に
はねじりコイルばねとしてのリトラクタばね22
が巻装されている。その結果、リトラクタ14は
その自由端が前方に移動する方向、すなわち第1
図で反時計方向に付勢されるが、作動ローラ21
が後述する作動カム23,24に係止され、常態
においては第1図示の位置を保つ。
上記リトラクタ14の近傍(第1図および第3
図示の実施例ではリトラクタ14の一端部と干渉
する個所)には、第1および第2作動カム23お
よび24が、リトラクタ14および補強板19の
間において錠箱1の厚さ方向に積層して連設され
ている。これらの作動カム23,24は、第1図
に示すように、それぞれ錠箱1の背面側の端縁に
前記作動ローラ21と弾接する凹部を、また下方
に係止切欠25を形成した相互に同形の板カムで
あつて、第3図に示すように、それぞれ異形(方
形)軸孔を有するボス部を一体かつ相互に対称的
な方向に形成し、スペーサリング26を介して、
同軸かつ相互に独立に回動できるように錠箱1に
支承されている。なお、これらの作動カム23,
24のボス部との干渉を避け、後述するリトラク
タ14の回動を可能にするため、前記リトラクタ
14および補強板19には円弧状の開口が設けら
れている。
また、上記第1および第2作動カム23,24
の下方には、これらのそれぞれに対応する第1お
よび第2係止レバー27および28が設けられて
いる。これらの係止レバー27,28は、第1
図、第4図および第5図に示すように、全体の形
状がほぼ直線状で、ほぼ中央部を第2支軸29に
よつて揺動自在に軸支されており、それぞれの一
端(第1図で右端)は鈎状に形成され、その先端
がそれぞれ対応する作動カムの前記係止切欠25
と係合できるようになつている。また、各係止レ
バー27(28)の他端部下端縁は相互に対称的
に折り曲げられて、後述する解除ねじの先端部と
の衝接面31が形成されている(第5図)。さら
にまた、係止レバー27,28の一端部に相互に
対称的に植設された第2ばね掛けピン32,32
の各々には、各係止レバー27(28)のボス部
に巻装されたねじりコイルばねとしての係止レバ
ーばね33の一端が下方から弾接しており、その
ため各係止レバーは第1図において反時計方向
に、すなわちその一端が作動カム24の係止切欠
25と係合する方向に付勢されている。
なお、各係止レバーの上記衝接面31と整合す
る錠箱1の下板には計2個の雌ねじ孔が開口して
おり(第1図参照)、後述するように選択された
一方の係止レバーの一端を作動カムから離間した
解除位置に固定して係止レバーを不作動状態に保
つため、何れか一方の雌ねじ孔に解除ねじ30を
螺入してその先端により衝接面31を押動するよ
うに構成されている。
さらにまた、錠箱1内の背面部下方には電磁ア
クチユエータとしての第1ソレノイド34が配設
されている。この第1ソレノイド34は、通電
時、すなわち作動時プランジヤ35を吸引してコ
イル内に引き込むタイプのものであり、第1図に
示すように、プランジヤ35を下方にして配設さ
れているものとする。上記プランジヤ35の先端
部には連結ピン36が打ち込まれており、この連
結ピン36はプランジヤ35を貫通して、その両
端はプランジヤ外周面から突出している(第5図
参照)。
さらに、前記係止レバー27(28)の近傍に
は駆動レバー37が配設されている。この駆動レ
バー37は、第1図および第4図に示すように、
ほぼ中央部を第3支軸38によつて揺動可能に軸
支され、連結片37aによつて一体に結合された
同形の2重レバー体であり、その一端は、上記連
結ピン36およびこれと摺接する長溝部との係合
を介してプランジヤ35の先端部に連結され、そ
の2重の他端部の夫々は、上記第1および第2係
止レバー27,28の第2ばね掛けピン32,3
2のそれぞれに上方から係合可能に臨んでいる。
他方、錠箱1内の上方には、第1図に示すよう
に、作動板39が配設されている。この作動板3
9は、錠箱内側面に一定角度範囲回動可能に支承
された板カムであつて、その外縁部にはロツク切
欠39aおよび駆動アーム39bが夫々形成され
ており、その回動中心部に開孔したクラツチ孔3
9cと係合する図示しない異形断面の連結バーを
介して、扉に装着されたシリンダ錠に連結されて
いる。
上記作動板の駆動アーム39bと前記錠止部材
2の後端部とは、プツシユレバー41を介して相
互に連係している。このプツシユレバー41は、
図示の実施例では、ほぼ中央部を第4支軸42に
よつて揺動自在に軸支されたほぼ直線状のレバー
体で、その一端(下端)は前記リトラクタ14と
錠止部板の前記第2ラツチボード4との間に入り
込んだ状態で第2ラツチボード4の後板に前方か
ら係合可能に臨んでおり、他端を作動板の駆動ア
ーム39bの回動軌跡内に臨ませている。
また、上記作動板39の後方には、電気錠制御
用の前記第1ソレノイド34とは別個の第2ソレ
ノイド43が配設されている。この第2ソレノイ
ド43は、第1ソレノイド34と同様に、通電時
プランジヤ35を引き込むタイプのものである
が、第1ソレノイドとは異なり、常時給電される
ように例えば直接に電源に接続されている。
上記第2ソレノイド43のプランジヤ35には
連係ピン44が打ち込まれており、この連係ピン
44はプランジヤ外周面より突出している。そし
て、この連係ピン44には、次に述べるロツクレ
バー45の一端に形成された長溝が遊動可能に係
合している。
上記ロツクレバー45は、図示の実施例では、
全体の形状がL字形の板状体であつて、そのほぼ
中央部(図示の実施例では屈曲部)を第5支軸4
6によつて軸支されると共に、ねじりコイルばね
としてのロツクレバーばね47の弾力により時計
方向に回動するように付勢されている。また、ロ
ツクレバー45の他端(第1図で上端)は作動板
の前記ロツク切欠39aに係合可能に臨んでお
り、プランジヤ35が第2ソレノイドに吸引され
ている通常の状態では、プランジヤ35はロツク
レバーばね47の弾力を排してロツクレバー45
を反時計方向に回動させ、その他端を作動板のロ
ツク切欠39aに係合させている。
また、上記ロツクレバー45の下方にはホール
ド部材48が配設されている。このホールド部材
48は、第1図および第6図に示すように、略勾
玉形の板を係合片48aで連結した2重レバー体
であり、その一端(第1図で左端)を第6支軸4
9によつて揺動可能に軸支されると共に、他端を
第2ソレノイド43のプランジヤの先端に係合さ
せている。この係合は、例えば第6図に示すよう
に、係合片48aに一方が長い十字形の切欠を透
設し、T字形に削られたプランジヤの頭部を長い
方の切欠に挿通させた後プランジヤ35を90゜回
わして、係合片48aをプランジヤ35の頭部に
傾動可能に係止させることにより行うものとす
る。
このホールド部材48の下側には係止段部48
aが形成されている。この係止段部48aは、前
記ラツチ段部10aと係合して錠止部材2を係止
するもので、ねじりコイルばねとしてのホールド
ばね51の弾力によつてラツチ段部10aに近接
する方向に付勢されているが、プランジヤ35が
第2ソレノイド43に吸引されている常態におい
ては、ホールド部材48の他端がプランジヤ35
によつて引き上げられているので、第1図に示す
ように、ラツチ段部10aの移動軌跡外にある。
なお、これは本考案の必須の構成要素ではない
が、前記錠止部材2の上方には保安装置が設けら
れている(第1図参照)。この保安装置は、施錠
時扉と扉枠との間隙に露出したラツチヘツド7を
何らかの方法によつて操作して不正解錠されるこ
とを防止するもので、万が一の用心のための装置
であり、電気錠側とシリンダ錠側の2系統に分か
れている。
すなわち、上記保安装置は、電気錠側において
は、揺動可能に軸支され、後述の第3保安レバー
55に押動されて第1図で反時計方向に付勢され
た第1保安レバー52と、この第1保安レバー5
2の後方に配設され、これも中央部を揺動可能に
軸支されると共に、反時計方向に付勢された第2
保安レバー53とを具備し、この第2保安レバー
53の前端部は、第1保安レバー52の後端部に
植設された第1連動ピン54に上方から係合して
これに係止されており、また、後端部は、前記リ
トラクタ14の先端と係合している。そして、第
1図のようにリトラクタ14の自由端部が錠止部
材2と係合せず、ラツチヘツド7がフロント板9
から突出している通常の状態では、第1保安レバ
ー52の付勢力の方が第2保安レバーのそれより
も大きいので、第1保安レバー52の前端は前傾
してラツチヘツド7の上面より下方に位置してお
り、このためラツチヘツド7は後退することがで
きず、したがつて施錠状態は安定に保たれる。
また、シリンダ錠側における保安装置は、前記
第1保安レバー52と同軸に揺動可能に軸支さ
れ、第1図で反時計方向に付勢された第3保安レ
バー55と、中央部に長孔を開口させ、この長孔
を前記第4支軸42に遊嵌させた保安板56とを
有している。
上記第3保安レバー55の前端部は第1保安レ
バー52の前端折り曲げ部に弾接され、また、後
端部に植設された第2連動ピン57は、保安板5
6の前端部に下方から係合している。
一方、上記保安板56は、前記第6支軸49と
の間に弾装された圧縮コイルばね59の弾力によ
り、斜め上方に押し上げられるように付勢されて
おり、そのため第4支軸42は保安板56に開口
した長孔の下端開口縁に弾接されている。
〔作用〕
上記のように構成された本考案の一実施例によ
る電気錠は、室外側に位置する作動カムにノブ等
の外部操作部材を連結し、室内側の他方の作動カ
ムにノブ等の内部操作部材を連結して使用する。
この操作部材と作動カムとの連結は、図示の実施
例では操作部材と一体の角棒を作動カムのボス部
の方形軸孔に嵌挿することによつて行われる。た
だし、この場合、一方の操作部材の角棒の先端が
他方の操作部材に対応する作動カムの方形軸孔に
かからないようにすることは勿論である。
前記したように、第1図は左開きで外開きの扉
に装着した電気錠の外側から見た側面図であると
したから、第1作動カム23に内部操作部材を、
第2作動カム24に外部操作部材をそれぞれ連結
する。
これらの作動カムへの操作部材の連結は錠箱1
の錠箱洞への収納および固定後に行われるが、こ
れに先立ち、第1作動カム23に対応する第1係
止レバー27を不作動状態に固定する。そのた
め、第1図に示すように、第1係止レバー27の
衝接面31(第5図)に整合する錠箱1の下面に
形成された雌ねじ孔に前記解除ねじ30を螺入
し、その先端により第1係止レバー27の衝接面
を押動する。すると、第1係止レバー27は第1
図で時計方向に回動し、その一端に形成された鈎
部が第1作動カム23の係合切欠25から外れ、
第1作動カム23は自由になる。
また、錠箱1の扉への装着後、フロント板9の
取付以前に、ラツチヘツド7の角度位置を調節し
て、その衝止面7aが外側になるようにする。な
お、このときラツチ体のラツチ段部10aは第1
図示のように上向きになるようにするものとす
る。
しかる後フロント板9を取付け、その方形孔9
aとラツチヘツド7との形状係合により、ラツチ
ヘツド7の角度位置を固定し、また、前記したよ
うに外部操作部材および内部操作部材を錠箱内の
作動カムに連結する。
上記のようにして扉に装着された本考案の一実
施例による電気錠は、停電ではない通常の状態で
は、前記したように第2ソレノイド43は常時給
電されている。そのため、プランジヤ35は第2
ソレノイド43に引き込まれ、第1図に示すよう
に、このプランジヤと係合しているロツクレバー
45の他端は作動板のロツク切欠39aに係合し
ている。したがつて、給電時この電気錠に併設さ
れたシリンダ錠を合錠で解錠しても作動板39を
回動させることはできず、錠止部材2を操作する
ことはできない。
また、第1図に示す施錠状態においては、ノブ
等の外部操作部材を回動させようとしても、これ
に連結された第2作動カムは第2係止レバー28
に係止されているので動かず、したがつて電気錠
を解錠することはできない。
一方テンキーによる暗証符号の入力、あるいは
合鍵となる磁気カードをカードリーダに挿入する
ことにより解錠信号が発生すると、第1ソレノイ
ド34が一定時間通電され、第4図に示すよう
に、ソレノイドのプランジヤ35が引き込まれて
上方に移動する。すると、前記駆動レバー37が
反時計方向に回動し、その他端部(左端部)が第
1および第2係止レバー27,28の第2ばね掛
けピン32,32を下方に押動するが、前記した
ように第1係止レバー27の第2ばね掛けピン3
2はすでに下方に退避しているので、この場合に
は第2係止レバー28の第2ばね掛けピン32の
みが下方に押動され、したがつて第2係止レバー
28のみが時計方向に回動し、その一端に形成さ
れた鈎部が第2作動カム24の係止切欠25から
外れる。
この状態で外部操作部材を時計方向または反時
計方向に回動させると、第2作動カム24も一体
的に回動し、その結果、第2作動カム24の凹部
に係入していたリトラクタ14の作動ローラ21
が上記凹部の上方、下方何れかの凸部に乗り上げ
(図示せず)、そのためリトラクタ14は第1図お
よび第4図で時計方向に回動するように押動され
る。
このリトラクタ14の回動の初期の段階におい
て、その先端かこれと係合している前記第2保安
レバー53(第1図参照)の後端部をはね上げる
ように押動し、このため第2保安レバー53は第
1図で反時計方向に回動し、その前端部が第1連
動ピン54を下方に押動して第1保安レバー52
を時計方向に回動させる。そのため、第1保安レ
バー52の前端がはね上り、ラツチヘツド7は錠
箱1内に引込むことができるようになる。
さらにリトラクタ14が回動すると、その自由
端部が錠止部材2の第1ラツチボード3の後板に
前方から係合し、これをラツチばね12の弾力に
抗して後退させる。その結果、ラツチヘツド7が
錠箱1内に引込み、扉の扉枠への係止が解かれ、
扉の開放が可能となる。
入室後扉を閉止すると、従来のラツチボルトと
同様に、ラツチヘツドの斜面とストライカとの間
のくさび作用によつて錠止部材2が後方に移動
し、扉が完全に閉止されてラツチヘツド7とスト
ライカに開口したボルト投入口とが整合すると、
ラツチばね12の弾力によつてラツチヘツド7が
ボルト投入口に投入され、このようにして再施錠
が自動的に行われる。
室内側からノブ等の内部操作部材を回動する
と、これに連結された第1作動カム23は解除ね
じ30によつて第1係止レバー27からは常時自
由になつているから、第2作動カム24とは独立
に回動し、前記したと同様にしてリトラクタ14
を介して錠止部材2を後退させ扉を開けることが
できる。
本考案電気錠を右開きの扉に装着するときに
は、第1図示の機構が裏返しになつて第1作動カ
ム23が室外側に、第2作動カム24が内側にな
るから、錠箱装着前解除ねじ30を第2係止レバ
ー28の衝接面31に整合する錠箱下板の雌ねじ
孔に螺入して、第2係止レバー28を不作動状態
に固定する。そして、フロント板9の取付け前、
扉の内開きか外開きかに応じてラツチヘツド7の
衝止面7aの向きを設定する。以後の作動につい
ては、前記したと同様であるから、詳細な説明は
省略する。
一方、停電時は上述した電気錠の機能は停止す
るので、前記したようにシリンダ錠の合鍵を用い
て扉を開放可能にしてパニツクを防止する。
すなわち、停電になると第2ソレノイド43へ
の給電が断たれ、プランジヤ35が重力、ロツク
レバーばね47およびホールドばね51の弾力に
よつて第2ソレノイド43から抜き出る。する
と、ロツクレバー45が第1図で時計方向に回動
し、その他端が作動板39のロツク切欠39aか
ら解離し(第7図参照)、作動板39は回動可能
となる。
この状態でシリンダ錠の鍵孔に合鍵を挿入し、
内筒を介して作動板39を第1図で時計方向に回
動させると、圧縮コイルばね59の弾力により駆
動アーム39bの先端に弾接された保安板56
が、駆動アームの回動により下方に移動し、その
前端が第2連動ピン57を介して第3保安レバー
55を時計方向に回動させる。すると、この第3
保安レバーから解放された第1保安レバー52に
植設された第1連動ピン54を、第2保安レバー
53が下方に押動し、前記したと同様に第1保安
レバーの前端がはね上がり、錠止部材2の係止が
解かれる。
作動板39がさらに回動すると、駆動アーム3
9bの先端がプツシユレバー41の他端部に係合
し、これを第1図で反時計方向に回動させる。す
ると、プツシユレバー41の一端が第2ラツチボ
ード4の後板に係合し、ラツチばね12の弾力に
抗して錠止部材2を後方に押動する。このときに
は、第2ソレノイド43のプランジヤの下降によ
り、他端の係止を解かれたホールド部材48が自
由になつているので、第7図示のようにラツチヘ
ツド7が完全にフロンド板9から引込んだとき錠
止部材2のラツチ段部10aがホールド部材の係
止段部48bに係止され、この錠止部材2の係止
は合鍵を引き抜いた後も維持される(第7図参
照)。したがつて扉は開放状態となり、緊急時の
無用のパニツクの発生が防止される。
電源が復活して第2ソレノイド43が給電され
ると、ソレノイド35は再び吸引され、ホールド
部材48による錠止部材2の係止が解かれ、ラツ
チばね12の弾力によつてラツチヘツド7がフロ
ント板9から突出して電気錠の機能が復活すると
共に、ロツクレバー45の他端が作動板のロツク
切欠39aに係合して、シリンダ錠が不作動状態
になるのは勿論である。
〔効果〕
以上の説明から明らかなように、本考案は、斜
面を形成したラツチヘツドの作用によりラツチ機
能を有する錠止部材を制御する電気錠において、
シリンダ錠と、常時給電される第2ソレノイド
と、錠止部材をフロント板から引込めた状態で係
止するホールド部材と、シリンダ錠の内筒の回動
に連動する作動板によつて操作されるプツシユレ
バーと、作動板のロツク切欠に係合してこれを係
止するロツクレバーとを設け、上記ホールド部材
とロツクレバーとをそれぞれ第2ソレノイドで制
御し、給電中はホールド部材を不作動位置に、ロ
ツクレバーを作動板と係合する位置に係止し、も
つてシリンダ錠を不作動状態に保つと共に、錠止
部材の作動を確保し、停電時にはロツクレバーお
よびホールド部材を解放して作動板を自由にし、
この作動板によりプツシユレバーを介して錠箱内
に押し込まれた錠止部材をホールド部材によつて
機械的に係止するようにしたので、停電時シリン
ダ錠の合鍵のみの操作により停電中扉を開放状態
に保つことができ、したがつて火災や地震等の緊
急時におけるパニツクを防止できる、という効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例によるアンチパニツ
ク機構付電気錠の一部断面側面図、第2図は錠止
部材の構成を説明するためのラツチボードの外観
斜視図、第3図はリトラクタおよび作動カムの構
成を説明するための一部断面背面図、第4図は解
錠状態における電気錠の主要作動部の一部断面側
面図で、一部の部材を破断して示し、第5図はそ
の底面図、第6図はホールド部材の側面図、第7
図はアンチパニツク機構の作動状態を示す側面図
である。 1……錠箱、2……錠止部材、3,4……ラツ
チボード、5……ラツチ杆、7……ラツチヘツ
ド、7a……衝止面、10……ラツチ体、10a
……ラツチ段部、12……ラツチばね、14……
リトラクタ、21……作動ローラ、23,24…
…作動カム、25……係止切欠、27,28……
係止レバー、31……衝接面、34……第1ソレ
ノイド、35……プランジヤ、37……駆動レバ
ー、39……作動板、39a……ロツク切欠、3
9b……駆動アーム、41……プツシユレバー、
43……第2ソレノイド、45……ロツクレバ
ー、48……ホールド部材、48b……係止段
部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 錠箱内において扉の自由側端縁に垂直な前後方
    向に付勢されると共に、扉面にほぼ平行な衝止
    面、およびこの衝止面の前方においてこれと斜交
    する斜面を形成したラツチヘツドを前端に装着し
    た錠止部材を有し、閉扉時上記斜面と扉枠のスト
    ライカとの係合によりラツチヘツドを錠箱内に押
    し込んで自動的に施錠するようにした電気錠にお
    いて、 錠箱内側面に回動可能に支承され、外縁部にロ
    ツク切欠及び駆動アームをそれぞれ形成すると共
    に、シリンダ錠の内筒に連結された作動板と、ほ
    ぼ中央部を揺動可能に枢支され、一端部を錠止部
    材の一部に前方から係合可能に臨ませると共に、
    他端部を作動板の駆動アームの回動軌跡内に臨ま
    せたプツシユレバーと、電気錠制御用の第1の電
    磁アクチユエータとは別個の、常時給電される第
    2の電磁アクチユエータと、ほぼ中央部を揺動可
    能に枢支され、一端を第2の電磁アクチユエータ
    の可動部に係合させ、他端部を作動板のロツク切
    欠に係合可能に臨ませると共に、この他端部がロ
    ツク切欠から解離する方向に付勢されたロツクレ
    バーと、一端を錠止部材の近傍において揺動可能
    に枢支され、錠止部材に対向する側に係止段部を
    形成して、この係止段部が錠止部材に近接する方
    向に付勢されると共に、他端を第2の電磁アクチ
    ユエータの可動部に係合させたホールド部材とを
    設け、 一方、錠止部材のホールド部材に対向する側
    に、ラツチヘツドが錠箱内に押し込まれたとき上
    記係止段部と係合するラツチ段部を形成し、給電
    中は第2の電磁アクチユエータが作動してロツク
    レバーの他端部を作動板のロツク切欠に係合さ
    せ、もつて作動板の回動を阻止してシリンダ錠を
    不作動状態に保ち、停電時にはホールド部材を自
    由にして、作動板の駆動アームおよびプツシユレ
    バーを介してシリンダ錠の合鍵により後方に押動
    された錠止部材をホールド部材によつて係止させ
    るようにしたことを特徴とするアンチパニツク機
    構付電気錠。
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