JPH029719Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、寝床を部分的にその高さを変更でき
る可変寝床に関する。

農林業に従事する作業者は、過酷な労働あるい
は不自然な姿勢を余儀なくされ、それが原因して
背筋の曲り等不健康な条件を受けることが多い。

そこで、寝床で仰臥中に背筋を伸ばして健康状
態を回復する必要が生じる。仰臥中に背筋を伸ば
すには、従来は一般に背中の下部に枕状のものを
挿入して仰臥することは行なわれているが、これ
以外に、以下図面を参照して説明するような装置
も実施されている。第１図において、床板１の端
部に端板２を設け、一般に金属製のバー３がその
一端は端板２に他端は床板１上に載せられる。バ
ー３と床板１との間にはそれらの長手中間位置に
昇降装置４が配置される。昇降装置４は下部にお
いてボルト等により床板１に取外し可能に取付け
られ、一般に、例えばねじを回転することにより
昇降するパンタクラフ状に構成される。バー３は
複数本並行に配置され、昇降装置４により同時に
その部分が昇降される。バー３上には、下面が金
属で構成された弾性網状体５で補強されたマツト
６が載置される。マツト６は発泡樹脂あるいは繊
維質で構成される。

この装置を使用して、背筋を伸ばすには、人７
がマツト６上に仰臥し、昇降装置４を作動して
４′に示す位置に上昇させて寝床（マツト６）を
部分的に上昇させ、人７の姿勢を変えて背筋を伸
ばす。

この際、背筋の矯正個所が人７によつて相違
し、また人７の身長等の体格が相違するため昇降
装置４も必要に応じて移動させる必要が生じる
が、この装置ではその度毎に昇降装置４を取外し
て必要箇所に取付けなければならず極めて煩雑で
あり、その取付箇所も継続的になり必ずしも必要
箇所に配置できない。また昇降装置４はマツト６
の下部にあり、手を下に入れてねじ等を回転させ
て操作するので、仰臥中に人７が自身で操作する
のが困難である。

本考案の目的は、上記問題点を克服し、寝床の
上昇位置を連続的に変更可能でかつ人が仰臥中に
容易に変更できる可変寝床を提供するにある。

すなわち本考案は、床板と、該床板の上部にこ
れの略全長に亘つて延長し該床板と間隔を置いて
配置されるバーと、該床板の中間部に両側に車止
を設けた高低差を有するレールと、該レールと前
記バーとの間に転動可能に載置された車輪と、該
車輪と該レール上において前後方向に移動させる
手段と、前記バー上に載置された下面が弾性網状
体で補強されたマツトよりなることを特徴とする
可変寝床である。

つぎに本考案を実施例により図面を参照しつつ
説明する。第２図は本考案の縦断面図、第３図は
第２図の−断面図である。これらの図におい
て、床板１１の一端には端板１２、他端には円筒
状の足置１１ａが配置される。これらの各部材１
１，１２，１１ａは木材あるいは合成樹脂で一体
的に形成される。床板１１全長に亘つて、複数の
一般に金属製バー１３が床板１１と間隔を置いて
配置される。床板１１上の中間部にはレール１４
が配置される。レール１４には高低差が設けられ
る。バー１３とレール１４とは上下に対応した位
置にある。レール１４の両端部に車止１４ａ，１
４ａが取付けられる。レール１４の上部に車輪１
８が転動自在に載置され、２個の車輪１８は車軸
１８ａによりより連結される。車輪１８と車軸１
８ａは互に回転自在である。バー１３は車輪１８
の上部に配置される。２本のバー１３は補強部材
１３ａにより結合される。車軸１８ａには部材１
９が取付けられ、足置１１側にはスプリング２０
がその一端において固着され、他端において床板
１１に固着される。部材１９にはスプリング２０
と反対側に伸びる中間部材２１を介して、引張り
棒２２が取り付けられ、引張り棒２２は端板１２
を貫通し調整部材２３が取付けられる。引張棒２
２の端部には雄ねぢが形成され、調整部材２３に
は雌ねぢが形成され、これが互にかみ合つて調整
部材２３を回転することにより引張棒２２が移動
するように構成される。バー１３の上部には、下
面が弾性網状体１５が補強されたマツト１６が載
置される。マツト１６は発泡樹脂あるいは繊維質
で構成される。

本考案の寝床を使用して、背筋を伸ばすには、
人１７がマツト１６上に仰臥し、調整部材２３を
作動して引張棒２２および中間部材２１を介して
車軸１８を移動し、適切な箇所で車輪１８を停止
すると、人１７の最適の位置において背筋を伸ば
すことができる。レール１４には高低差があるの
で背筋を押し上げる高さも加減できる。背筋を押
上げる位置は、車輪１８の移動以外に人１７の位
置の変更によつても可能である。調整部材２３は
人１７の枕元にあるので人１７は容易に車輪１８
の位置を調節できる。

以上説明したように、本考案によれば、人が仰
臥中に背筋を伸ばす際、その押上げ高さおよび位
置を連続的にしかも仰臥しながら容易に調節する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の可変寝床の縦断面図、第２図は
本考案の縦断面図、第３図は第２図の−断面
図である。 １１……床板、１２……端板、１３……バー、
１４……レール、１５……網状体、１６……マツ
ト、１７……人、１８……車輪、２０……スプリ
ング、２１……中間部材、２２……引張棒、２３
……調整部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 床板と、該床板の上部にこれの略全長に亘つて
   延長し該床板と間隔を置いて配置されるバーと、
   該床板の中間部に両側に車止を設けた高低差を有
   するレールと、該レールと前記バーとの間に転動
   可能に載置された車輪と、該車輪を該レール上に
   おいて前後方向に移動させる手段と、前記バー上
   に載置された下面が弾性網状体で補強されたマツ
   トよりなることを特徴とする可変寝床。