JPH0291330A - トイレの放水方法及びその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はトイレの放水方法及びその装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、この種の装置では、利用者がトイレに入室してか
らの経過時間に基づき、音消し洗浄や小便洗浄のために
小容量の前処理水又は小洗浄水を流したり、大便洗浄の
ために大容量の大洗浄水を選択的に流すようにしたもの
が知られている。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが、上記の装置では、前処理と本洗浄との切替え
、又は大小便に応じた洗浄水の容量の切替えを行う場合
、水量が増減されるのみで、その放水の勢いが変更され
ることがなかった。従って、音消し洗浄の場合、長時間
にわたって少量の水を流す必要があるにもかかわらず、
勢い良く放水されて、放水が終了することにより、音消
し洗浄が繰り返し行われて節水効果が得られなくなった
り、本洗浄の場合には、勢いの良い水を流す必要がある
にもかかわらず、長時間にわたって水が流されることに
より完全な洗浄を行えなくなるという問題があった。

この発明は上記の問題点を解消するためになされたもの
であって、その目的は予め定められたトイレの入室時間
に基づき、かつ放水目的に応じて洗浄水の量及び勢いを
確実に関節することができ、それによって放水の所期の
目的を確実に達成し得ると共に、節水を図ることが可能
なトイレの放水方法及びその装置を提供することにある
。

〔課題を解決するための手段〕

上記の目的を達成するために、この発明では、トイレへ
の入室から所定の第一設定時間内に放水のための操作が
行われた時、前処理水を所要時間をかけて流し、前記第
一設定時間を経過した後、第二設定時間に到達する前に
、放水のための操作が行われた時、前記所要時間よりも
短い時間の間に、小洗浄水を流すようにしている。

又、トイレへの入室から前記第二設定時間が経過した後
に、放水のための操作が行われた時、前記小洗浄水より
も大容量の大洗浄水を流したり、トイレへの入室から退
室までに前記第二設定時間が経過した時、退室後に前記
大容量の大洗浄水を流すようにすることが望ましく、さ
らには前記第二設定時間を越え、退室までの間において
も放水操作を可能とすることが洗浄面から効果的といえ
る。

又、上記の動作を行うために、この発明では、便器に接
続された管路と、その管路に連通ずる弁室に配設され、
両者間を開閉可能な主弁と、主弁の上流側及び下流側に
おいて、管路と弁室とを接続するパイロットと、下流側
のパイロットを開閉可能なパイロット弁と、そのパイロ
ット弁を作動するための作動手段と、前記主弁の開閉動
作量を調節可能な調節手段と、トイレへの入退出者を検
出して検出信号を出力する検出手段と、放水を行うため
の指令信号を出力する操作手段と、前記検出信号に基づ
いて入室時間を測定すると共に、その入室時間及び前記
指令信号の入力に応じて、前記作動手段及び調節手段を
制御する制御手段とを設けている。

〔作用〕

トイレへの入室者が検出手段によって検出されると、制
御手段は入室時間の測定を開始し、第一設定時間内に、
操作手段により放水のための操作が行われると、制御手
段は作動手段及び調節手段を制御することにより、バイ
ロフト弁及び主弁を作動させて、所定容量の前処理水を
所要時間をかけて管路から便器へ流させる。又、第二設
定時間に到達する前に、放水操作が行われた時、制御手
段は前記所要時間よりも短い時間の間に、小洗浄水を流
させる。更に、前記第二設定時間が経過した後に放水操
作が行われた時、前記小洗浄水よりも大容量の大洗浄水
を流させる。加えて、前記第二設定時間が経過した後、
検出手段によって入室者の退出が検出された後、制御手
段は大容量の大洗浄水を流させる。さらに、前記第二設
定時間が経過した後に放水操作が行われた時も小洗浄水
と同量の水を流させる。

〔実施例〕

以下、この発明を具体化した第一実施例を図面に従って
詳細に説明する。第２図に示すパルプ１はその管路２の
上流側にて給水源に接続されると共に、下流側にて放水
管路（図示路）に接続され、その放水管路が女子用トイ
レの便器（図示路）に接続されている。

パルプｌには隔壁３及び開口４が形成されると共に、そ
の開口４を通して管路２に連なる弁室５が形成されてい
る。弁室５には前記開口４を開閉することによって弁室
５と管路２とを連通し得ると共に、ダイヤフラムからな
る主弁６が配設され、バネ６ａによって閉鎖方向へ付勢
されている。この主弁６に対向して、パルプ１の上部に
はステッピングモータ７が装着され、そのモータ軸８に
は平板状の係合片８ａが形成されている。

モータ軸８の軸線上において、パルプ１にはモータ軸８
の軸線に沿って延びると共に下端にて開口する案内孔９
ａを備えた作動軸９が弁室５へ向って進退可能に螺合さ
れ、その上端二叉部９ｂが前記モータ軸８の係合片８ａ
に外嵌されている。

又、前記主弁６には前記作動軸９の案内孔９ａに進入す
る連繋軸１０が突設され、ステッピングモータ７の回転
に伴い、作動軸９が回動されて、その配置位置が変更さ
れることにより、案内孔９ａの内項部と連繋軸ｌＯの先
端との間隔Ｘが調節される。

パルプ１における隔壁３の上流側及び下流側には、管路
２と弁室５とにそれぞれ連通する一対のパイロン）１１
．１２が形成されている。前記ステッピングモータフの
一側において、パルプ１には樹脂材料によってモールド
されたソレノイド１３が装着され、そのソレノイド１３
には下流側のパイロット１２を開閉可能なパイロット弁
を構成するプランジャ１４がその軸線に沿って移動可能
に装着され、バネ１５によって閉鎖方向へ付勢されてい
る。

そして、前記間隔Ｘ及びパイロット１２の開放時間が洗
浄の種類に応じて設定される。即ち、前処理洗浄（ｘ＝
ｘｌ）の場合は、６　ｌ／１５秒。

小便の小洗浄（ｘ−ｘ２）の場合は、６１１５秒。

大便の大洗浄（ｘ−ｘ３）の場合は１２１／１０秒に設
定されている。

この実施例における節水装置は第１図に示す制御装置を
備えている。即ち、制御手段として、タイマー機能を備
えたマイクロコンピュータ（以下マイコンと略す）２１
が設けられている。このマイコン２１の出力側には前記
パルプｌのステッピングモータ７及びソレノイド１３が
モータ制御回路２２及びソレノイド制御回路２３を介し
てそれぞれ接続されている。一方、マイコン２１の入力
側にはトイレへの入室者の有無を検出する検出手段とし
てのセンサ２４が接続されると共に、入室者の放水のた
めの操作に伴って指令信号を出力する操作手段としての
タッチスイッチ２５が接続されている。

さて、上記のように構成された装置において、第３図（
ａ）に示すステップ３１（以下単にＳｌと称す、他のス
テップも同様）で、マイコン２１はセンサ２４からの入
力信号を待ち、使用者がトイレに入室して、その使用者
がセンサ２４によって検出されると、Ｓｌの判定がＹＥ
Ｓになる。すると、マイコン２１は入室時間ｔの測定を
開始する（Ｓ２）。

次に、マイコン２１は、入室時間ｔが予め設定された第
一設定時間Ｔｌ　　（実施例では３０秒）未満であるか
否か、及びタッチスイッチ２５が操作されたか否かを８
３及びＳ４において判定し、それら判定が共にＹＥＳの
場合には、所要時間をかけて、小容量の前処理水を流さ
せる（Ｓ５）。

即ち、この場合、マイコン２１はタッチスイッチ２５の
操作に応答して、所要時間（実施例では１５秒）にわた
ってソレノイド１３に通電する。

すると、プランジャ１４が第２図の上方へ吸引移動され
て、下流側のパイロン）１２が開放される。

それにより、弁室５内の水がパイロット１２を通って管
路２へ流出し、弁室５が負圧になる。この時、前記間隔
ＸがｒｘｌＪになるように、ステッピングモータ７が回
転され、その間隔Ｘに応じて、主弁６が開放動作される
。すると、開口４が開放され、隔壁３の両側が連通して
、６１の前処理水が１５秒間にわたって弱い勢いで流さ
れ、使用者の用便時における音消しが確実に行われる。

次に、マイコン２１は、入室時間ｔが予め設定された第
一設定時間Ｔｌ（実施例では３０秒）より長くかつ第二
設定時間Ｔ２　（実施例では１６０秒）以下であるか否
か、及びタッチスイッチ２５が操作されたか否かを８６
及びＳ７において判定し、それら判定が共にＹＥＳの場
合には、所要時間をかけて、小容量の小洗浄水を流させ
る（３８）。

即ち、この場合、マイコン２１はタッチスイッチ２５の
操作に応答して、所要時間（実施例では５秒）にわたっ
てソレノイド１３に通電する。すると、前記の場合と同
様に、下流側のパイロット１２が所要時間（５秒）にわ
たって開放されて、弁室５が負圧になる。この時、前記
間隔Ｘが「Ｘ２」になるように、ステンピングモータ７
が回転され、その間隔Ｘに応じて、主弁６が開放動作さ
れる。すると、６１の小便用本洗浄水が５秒間にわたっ
て強い勢いで流され、確実な洗浄が行われる。

一方、前記Ｓ６の判定がＮＯになって、入室時間ｔが第
二設定時間Ｔ２を超過した場合、マイコン２１はＳ９に
おいてタッチスイッチ２５の操作の有無を判定し、タッ
チスイッチ２５が操作された時、マイコン２１は所要時
間（実施例では１０秒）にわたってソレノイド１３に通
電する。すると、前記の場合と同様に、下流側のパイロ
ット１２が所要時間（１０秒）にわたって開放されて、
弁室５が負圧になる。この時、前記間隔Ｘが「Ｘ３」に
なるように、ステンピングモータ７が回転され、その間
隔Ｘに応じて、主弁６が開放動作される。すると、１２
４１の大便用本洗浄水が１０秒間にわたって勢い良く流
され、確実な洗浄が行われる（ＳＩＯ）。

そして、使用者がトイレから退出し、センサ２４からの
検出信号の入力が停止されると、Ｓ１１の判定がＹＥＳ
になり、マイコン２１は前記入室時間ｔをクリアする（
Ｓｌｌ、３１２）。

上記のように、この実施例では、予め定められたトイレ
の入室時間に基づき、かつ放水目的に応じて洗浄水の量
及び勢いを確実に調節することができ、それによって放
水の所期の目的を確実に達成し得ると共に、節水を図る
ことができる。

〔別の実施例〕

次に、この発明を具体化した別の実施例について説明す
る。第４図に示す第２実施例では、便器に接続された放
水管３１に前処理用の管路３２及び本洗浄用の管路３３
がそれぞれ並列に接続され、前処理用の管路３２には小
容量の前処理水を通過させるための電磁バルブ３４が接
続されると共に、本洗浄用の管路３３には大小に切替え
られる所定容量の洗浄水を通過させるための電磁バルブ
３５が接続されている。

そして、この実施例では、使用者の入室時間ｔに応じて
、マイコン２１により、各電磁バルブ３４．３５が開閉
制御される。即ち、前処理水を流す場合には、電磁バル
ブ３５によって管路３３が閉鎖されると共に、電磁バル
ブ３４が１５秒にわたって開放され、その間に６１の水
が流される。

又、小便又は大便の本洗浄を行う場合、電磁バ、ルブ３
４によって管路３２が閉鎖されると共に、電磁バルブ３
５が５秒又は１０秒にわたって開放動作され、その間に
６１又は１２１の洗浄水が流される。

従って、前記第一実施例と同様に、放水目的に応じて洗
浄水の量及び勢いを確実に関節することができ、それに
よって放水の所期の目的を確実に達成し得ると共に、節
水を図ることができる。

第５図に示す第三実施例においては、放水管３１に流量
調節用の電磁バルブ４１及び管路開閉用の電磁ボールバ
ルブ４２が直列に接続され、電磁バルブ４１が給水源側
に配置されている。

そして、この実施例において、使用者の入室時間ｔに基
づき、前処理水を流す場合には、マイコン２１により、
電磁バルブ４１が１５秒間にわたって開放制御されると
同時に、電磁ボールバルブ４２が絞り制御されて、その
間の流量が６１に絞られる。又、小便或いは大便用の本
洗浄を行う場合には、電磁バルブ４１が５秒又は１０秒
にわたっで開放されると共に、電磁ボールバルブ４２が
全開され、６１又は１２１の洗浄水が流される。

従って、この第三実施例においても前記各実施例と同様
の効果がある。

第６図に示す第四実施例では、前記第三実施例における
電磁バルブ４１に替えて、ソレノイド５１によって開閉
動作される弁５２を備えた貯水タンク５３が設けられて
いる点において、前記第三実施例と異なっている。そし
て、この実施例では、ソレノイド５１への通電をマイコ
ン２１によって制御することにより、放水時間が用途に
応じて切替えられる。

従って、この第四実施例においても前記各実施例と同様
の効果がある。

第７図に示す第五実施例では、前記第一実施例における
Ｓ６の後に、使用者の退出の有無がセンサ２４によって
検出され、退出の確認後、マイコン２１は大便洗浄用の
大洗浄水を便器に放水させる（Ｓ１３．３１４）、その
後、入室時間（をクリアする（３１５）　、従って、こ
の実施例では、前記各実施例における効果に加え、使用
者が大便後にタッチスイッチ２５を操作することなくト
イレから退出することができるという効果がある。

第８図に示す第六実施例では前記第一実施例におけるＳ
３の判定処理の後にタッチスイッチのＯＮの有無を判断
する３１６があり、これによりＴ１時間経過後のすべて
のタッチスイッチ操作では、５秒６１の洗浄が行われ、
その後、第六実施例と同様、使用者の退室に応じ大便洗
浄用の大洗浄水を放水する。

従って本実施例にあっては、洗浄面においてより効果的
な洗浄が得られる。

尚、この発明は前記実施例に限定されるものではなく、
各設定時間やそれぞれの場合における放水量及び放水時
間を適宜に変更することも可能である。

〔発明の効果〕

以上詳述したように、この発明の放水方法及び装置によ
れば、予め定められたトイレの入室時間に基づき、かつ
放水目的に応じて洗浄水の量及び勢いを確実に調節する
ことができ、それによって放水の所期の目的を確実に達
成し得ると共に、節水を図ることができるという優れた
効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を具体化した第一実施例の放水装置に
おける制御装置を示すブロック図、第２図は散水装置の
要部断面図、第３図（ａ）、Ｃｂ）はフローチャートで
ある。第４図はこの発明の第二実施例における放水装置
の配管図、第５図は第三実施例における放水装置の配管
図、第６図は第四実施例における放水装置の概略断面図
、第７図は第五実施例における放水装置のフローチャー
ト、第８図は第六実施例における放水装置のフローチャ
ートである。 Ｔ１・・・第一設定時間、Ｔ２・・・第二設定時間、２
・・・管路、５・・・弁室、６・・・主弁、７・・・調
節手段としてのステンピングモータ、１１．１２・・・
バイロフト、１３・・・作動手段としてのソレノイド、
１４・・・パイロット弁としてのプランジャ、２１・・
・制御手段としてのマイコン、２４・・・検出手段とし
てのセンサ、２５・・・操作手段としてのタッチスイッ
チ。 特許出願人　　　　エナジーサポート株式会社代理人　
　　　　　　　弁理士　　恩１）博宣ｌＩ２図 Ｓ６よシ Ｓ 第６ 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　トイレへの入室から所定の第一設定時間内に放水の
   ための操作が行われた時、前処理水を所要時間をかけて
   流し、前記第一設定時間を経過した後、第二設定時間に
   到達する前に、放水のための操作が行われた時、前記所
   要時間よりも短い時間の間に、小洗浄水を流すことを特
   徴とするトイレの放水方法。 ２　トイレへの入室から前記第二設定時間が経過した後
   に、放水のための操作が行われた時、前記本洗浄水より
   も大容量の大洗浄水を流すことを特徴とする請求項１に
   記載のトイレの放水方法。 ３　トイレへの入室から退室までに前記第二設定時間が
   経過した時、退室後に前記大容量の大洗浄水を流すこと
   を特徴とする請求項１に記載のトイレの放水方法。 ４　トイレへの入室から退室までの間に、放水操作に従
   って小洗浄水を放水することを特徴とする請求項３に記
   載のトイレの放水方法。 ５　便器に接続された管路と、 その管路に連通する弁室に配設され、両者間を開閉可能
   な主弁と、 主弁の上流側及び下流側において、管路と弁室とを接続
   するパイロットと、 下流側のパイロットを開閉可能なパイロット弁と、 そのパイロット弁を作動するための作動手段と、前記主
   弁の開閉動作量を調節可能な調節手段と、トイレへの入
   退出者を検出して検出信号を出力する検出手段と、 放水を行うための指令信号を出力する操作手段と、 前記検出信号に基づいて入室時間を測定すると共に、そ
   の入室時間及び前記指令信号の入力に応じて、前記作動
   手段及び調節手段を制御する制御手段と を備えたことを特徴とするトイレの放水装置。