JPH0240620Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、フロントローデイングデイスクプレ
ーヤに関し、特に機器本体の前面に形成されたス
ロツトを介してデイスクの挿入及び排出が行われ
るフロントローデイングプレーヤに関するもので
ある。

背景技術 従来この種のデイスクプレーヤでは、デイスク
排出時にデイスクがスロツトから落下しないよう
にするためには、デイスクのスロツトから突出量
を少なくせざるを得なく、従つて、デイスク面を
指で挾んで取り出すか或いは両者を使つて取り出
さざるを得なかつた。

考案の概要 本考案は、上記した従来のものの欠点を除去す
べくなされたもので、デイスクの取り出しをデイ
スク面に触ることなく片手で簡単に行い得るフロ
ントローデイングデイスクプレーヤを提供するこ
とを目的とする。

本考案によるフロントローデイングデイスクプ
レーヤにおいては、機器本体内に収納された定位
置にてスロツトを介して挿入されたデイスクを搭
載すると共に再生位置まで移動するスライダー
が、再生終了後は該スロツトを介してその一部が
機器本体外へ突出する排出位置まで移動するよう
になされ、このスライダーには該排出位置で機器
本体外に位置しかつ搭載されたデイスクの中心孔
が位置する部分に開口部が形成された構成となつ
ている。

実施例 以下、本考案の実施例を図に基づいて説明す
る。本考案に係るフロントローデイングデイスク
プレーヤを示す第１図において、機器本体１のフ
ロントパネル２には、スロツト（細長い開口）３
が形成されると共に、操作部４及び表示部５が配
されている。操作部４の一部を構成する操作キー
群は機器本体１内に収納自在なキーボード６上に
配されている。これにより、フロントパネル２に
配される操作キーが少なくなり、操作部４を簡素
化できるので、操作性を向上できることになる。
なお、キーボード６上には、選曲キー等使用頻度
の少ないものを配する方が好ましく、キーボード
６は必要時以外は機器本体１内に収納される。

スロツト３を介してデイスク７の挿入及び排出
が行われる。機器本体１内には、スロツト３から
挿入されたデイスク７を、第２図ａに示す定位置
にて搭載する薄板状のスライダー８が設けられて
いる。スライダー８の前端部８ａは、第１図から
明らかな様に、その上面がスロツト３の下面と面
一となるように設けられている。スライダー８に
は、スロツト３から挿入されたデイスク７をその
外周を挾持することによつてスライダー８に対す
して位置決めしつつ保持するホルダー９Ａ，９Ｂ
がそのアーム部１０Ａ，１０Ｂにてピン１１Ａ，
１１Ｂを介して揺動自在に取り付けられている。
アーム部１０Ａ，１０Ｂはスプリング１２Ａ，１
２Ｂによりホルダー９Ａ，９Ｂが互いに接近する
方向が附勢され、デイスク挿入前のスライダー８
の定位置ではシヤーシ（図示せず）に固着された
ガイドピン１３Ａ，１３Ｂによつて、ホルダー９
Ａ，９Ｂ間の間隔が一定に保たれる。

スライダー８は、図示せぬガイドレールに沿つ
て図の上下方向にて移動自在であり、周知の構成
の駆動手段（図示せず）によつて駆動される。こ
の駆動手段は、デイスク７が挿入されホルダー９
Ａ，９Ｂにより保持される位置に達したことを検
知するデイスクセンサ１４の出力に応答してスラ
イダー８を、第２図ａに示す定位置から第２図ｂ
に示す再生位置まで移動させ、スライダー８が再
生位置に到来したことを検知する検知スイツチ１
５の出力に応答してその駆動を停止する。また、
スライダー８が再生位置近傍に到来すると、シヤ
ーシに固着されたガイドピン１６Ａ，１６Ｂがア
ーム部１０Ａ，１０Ｂの先端部に当接してスプリ
ング１２Ａ，１２Ｂの附勢力に抗してアーム部１
０Ａ，１０Ｂを互いに離間する方向に揺動せしめ
る。これにより、ホルダー９Ａ，９Ｂによるデイ
スク７の保持が解除される。スライダー８には移
動方向に沿つて開口部としての長孔１７が形成さ
れており、スライダー８が再生位置に達すると同
時に、スピンドル１８が上記長孔１７を介して上
昇しデイスク７の中心孔７Ａに嵌入し、デイスク
７を回転駆動する。そして図示せぬピツクアツプ
により再生動作が行われる。

再生動作が終了すると、スピンドル１８が降下
し、スライダー８が定位置方向へ移動を開始す
る。これにより、アーム部１０Ａ，１０Ｂとガイ
ドピン１６Ａ，１６Ｂとの係合が解除されるの
で、ホルダー９Ａ，９Ｂにより再びデイスク７が
保持される。スライダー８は、再生終了後は定位
置を通過し、第２図ｃに示す排出位置まで移動す
る。スライダー８が排出位置近傍に到来すると、
先述したガイドピン１３Ａ，１３Ｂがアーム部１
０Ａ，１０Ｂの先端部に当接してスプリング１２
Ａ，１２Ｂの附勢力に抗してアーム部１０Ａ，１
０Ｂを互いに離間する方向に揺動せしめる。これ
により、ホルダー９Ａ，９Ｂによるデイスク７の
保持が解除される。

排出位置では、スライダー８の前部がスロツト
３を介して機器本体１外へ突出し、先述した長孔
１７はこの突出した前部に亘つて形成されてい
る。そしてスライダー８上に載置されたデイスク
７の中心孔７Ａが長孔１７上に位置しているの
で、デイスク７の中心孔７Ａに指を挿入し易く、
デイスク７を片手で容易に取り出すことができ
る。デイスク７を取り出した後は、先述したデイ
スクセンサ１４がデイスク７の無を検知するの
で、このセンサ１４の出力に応答して作動する前
記駆動手段によりスライダー８が駆動されて、自
動的に機器本体１内で収納され、第２図ａに示す
定位置に復帰し、一連の動作が完了する。

なお、デイスクセンサ１４としては、例えば、
スライダー８上に設けられた発光素子と、スライ
ダー８が定位置及び排出位置にあるとき該発光素
子とそれぞれ対向すべく機器本体側に配された一
対の受光素子とからなり、定位置にて光路が遮断
されることをもつてデイスクの挿入を検知し、排
出位置にて光路が開放されることをもつてデイス
クの取出し完了を検知する構成の光学式センサを
用い得るが、その他静電式センサ等周知の構成の
ものであつても良い。

効 果 以上詳述した如く、本考案によるフロントロー
デイングデイスクプレーヤにおいては、デイスク
を再生位置と排出位置との間で移動せしめるため
のスライダーがその搭載するデイスクの中心孔に
対応する部分に開口部を有し、該スライダーが該
排出位置にあるときには機器本体外に突出して該
開口部が機器本体外に位置する。

このように、デイスク排出時にはスライダーが
機器本体外に突出する構成の故、デイスクは操作
者により回収される状態においてスライダーによ
りしつかりと保持され、落下する恐れがないので
ある。

また、機器本体外に突出するスライダーには、
デイスク中心孔に対応する位置に開口部が形成さ
れている故、この開口部に指を嵌入することによ
りデイスク中心孔に指を掛けることが出来、デイ
スク面に触れることなく片手で簡単にデイスクを
取り出すことが出来るのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るフロントローデイングプ
レーヤを示す斜視図、第２図は本考案の動作を説
明するための動作説明図であり、ａは定位置、ｂ
は再生位置、ｃは排出位置における状態をそれぞ
れ示している。 主要部分の符号の説明、１……機器本体、３…
…スロツト、７……デイスク、８……スライダ
ー、９Ａ，９Ｂ……ホルダー、１４……デイスク
センサ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機器本体の前面にスロツトを有し、前記スロツ
   トを介してデイスクの挿入及び排出が行われ、前
   記機器本体内に収納された定位置にて前記スロツ
   トを介して挿入されたデイスクを搭載すると共に
   再生位置まで移動し、また再生終了後は前記スロ
   ツト近傍の排出位置まで移動するスライダーと、
   前記スライダーに取り付けられ前記挿入されたデ
   イスクを前記スライダーに対して位置決めしつつ
   保持するホルダーと、前記スライダーの再生位置
   近傍及び排出位置近傍にて前記ホルダーによるデ
   イスク保持を解除する解除手段とを備えたフロン
   トローデイングデイスクプレーヤであつて、前記
   スライダーはその搭載したデイスクの中心孔に対
   応する部分に開口部を有し、且つ、前記排出位置
   において前記開口部が前記機器本体外に位置する
   ように前記機器本体外に突出せしめられることを
   特徴とするフロントローデイングデイスクプレー
   ヤ。