JPH0231376Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は内蔵した商品を収納容器から取り出し、
該収納容器を変形して展示販売用に改造して商品
を陳列する展示販売兼用容器に関するものであ
る。

「従来の技術」 従来、この種展示販売兼用容器には種々のもの
があるが、商品収納容器に内蔵されたすべての商
品を陳列するものが大部分である。

「考案が解決しようとする問題点」 従来の展示販売兼用容器では、収納容器に内蔵
されたすべての商品を陳列するため、陳列された
商品を取り出すと、商品が陳列容器内で倒れ、目
立たず、展示効果を減殺する問題点があつた。

「問題点を解決するための手段」 本案は前記問題点を解決するためになされたも
ので、以下にその手段を実施例と対応する添付図
面を用いて説明する。

第１図及び第５図に示すように右側板４側端に
連設した貼着片６を背面板３のほぼ半分に成形
し、貼着片６先端に四角筒状容器５を二分する中
央仕切り板７を連設し、左側板２の上端に左側板
２上方部に添接する左側添接片９と左側添接片９
先端に中底板及び中底板１０の先端にＵ字状切目
１２を施して係止舌片１３を成形した中央仕切り
板７の上方部に添接する中央添接片１１を夫々連
設し、背面板３の上端に上面板１４、上面板１４
先端に正面板１の外面に添接する正面添接板１５
及び該添接板１５先端に差し込み１６を夫々連接
したものである。

「作用」 次に作用を第１図〜第５図と共に説明する。

第２図の貼着片８の内面に糊を塗布し、第３図
に示すように正面板１内面に貼着し、貼着片６の
外面の斜線の位置に糊を塗布し、第４図に示すよ
うに背面板３の内面に貼着し、正面板１、左側板
２、背面板３及び右側板４を筒状に起立し、底部
を公知のように閉塞して中央仕切り板７で二分し
た四角筒状容器５を成形し、第５図に示すよう
に、左側板２内面に左側添接片９及び中央仕切り
板７に中央添接片１１を添接し、該添接片１１の
係止舌片１３を中央仕切り板７の上端に係止し、
前記二分した四角筒状容器５の左半に中底板１０
を施し、上面板１４内面に正面添接板１５を添接
し、該添接板１５先端の差し込み舌片１６を背面
板３内面に差し込んで展示板１７とし、第１図に
示すような展示販売用として完成するものであ
る。この状態で、四角筒状容器５に収納されてい
る商品１８を陳列すると、左半のものは中底板１
０上に載置され、容器５より突出し、右半のもの
は容器５内に収納されるようになり、左半のもの
を販売すると、販売個数と同数だけ右半より商品
１８を左半に追加すれば、常に左半は商品１８が
倒れたりすることがないものである。

「実施例」 今、ここに本実施例の一例を示す添付図面につ
いて詳説する。

１は正面板で、２はその左側端に連設した左側
板である。３は背面板で、左側板２の側端に連設
したもので、４は正面板１の右側端に連設した右
側板である。６は右側板４側端に連設した貼着片
で、背面板３のほぼ半分の大きさに成形したもの
で、該貼着片６を背面板３内面に貼着して、正面
板１、左側板２、背面板３及び右側板４により、
それらの下端に夫々連接した公知のロツクボトム
構成片１ａ，２ａ，３ａ，４ａ，を夫々組み合わ
せ底部を閉塞して四角筒状容器５を成形するもの
である。７は前記貼着片６の先端に連設した、該
容器５の中央仕切り板で、先端に正面板１内面へ
の貼着片８を連設し、該容器５を左右に二分する
ものである。９は左側板２の上端に連設した、該
左側板２の上方に添接する左側添接片で、左側板
２のほぼ半分の大きさに成形し、１０は左側添接
片９の先端に連設した中底板で、中央仕切り板７
で二分した前記容器５の左半の上端開口部を閉塞
する中底を構成するものである。１１は中底板１
０の先端に連設した、中央仕切り板７の上方に添
接する中央添接片で、前記左側添接片９と同じ大
きさに成形したものである。１２は中央添接片１
１の中央部よりやや上方に穿設したＵ字状切目
で、Ｕ字状下部を押し出し係止舌片１３を成形
し、該舌片１３を中央仕切り板７の中央上端に穿
設した凹部１９に係合し、中底板１０を前記閉塞
した底部と平行に固定するものである。１４は上
面板で、四角筒状容器５の上端開放部を閉塞する
もので、背面板３の上端に連設したものである。
１５は正面板１の外面に添接する正面添接板で、
１６は該添接板１５先端に連設した差込み片で、
上面板１４内面に添接板１５を添接し、該差し込
み片１６を背面板３内面に差し込み、展示板１７
とするものである。また収納容器として使用する
場合には、第６図に示すように該添接板１５を正
面板１外面に添接し、先端の差し込み舌片１６を
第７図に示すようにロツクボトム構成片１ａと両
側のロツクボトム構成片２ａ，４ａの間に差し込
むものである。２０は切り込みで、貼着片６と中
央仕切り板７との連設部上端に穿設したもので、
前記差し込み片１６を展示板１７として背面板３
の内面に差し込む際に差し込みを可能とするもの
である。２１，２２は正面板１に穿設した商品取
り出し用切欠で、２１は容器５の左半に浅く、２
２は容器５の右半に深く切り込んだものである。

「考案の効果」 本案は以上のような構成で、第１図に示すよう
に、一つの展示販売容器で、展示部と収納部が隣
り合つているため、特異態様で、人目を引き、左
半の展示部で売れた商品１８の個数だけ、右半の
収納部より補給すれば、展示部で商品１８が倒れ
たりすることがなく、展示効果を減殺ことがな
い。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本案実施の一例を示すもので、第１
図は展示販売に使用時の斜視図、第２図は展開
図、第３図〜第５図は組み立て途次のもので、第
３図は中央仕切り板先端の貼着片を正面板内面に
貼着時の平面図、第４図は右側板側端の貼着片を
背面板内面に貼着時の平面図、第５図は中底板組
み立て時の斜視図、第６図は収納容器として使用
時の閉塞時斜視図、第７図は同底面図である。 １……正面板、２……左側板、３……背面板、
４……右側板、１ａ，２ａ，３ａ，４ａ……ロツ
クボトム構成片、５……四角筒状容器、６……貼
着片、７……中央仕切り板、８……貼着片、９…
…左側添接片、１０……中底板、１１……中央添
接片、１２……Ｕ字状切目、１３……係止舌片、
１４……上面板、１５……正面添接板、１６……
差し込み片、１７……展示板、１８……商品、１
９……凹部、２０……切り込み、２１，２２……
商品取り出し切欠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底部を閉塞した正面板１、左側板２、背面板３
   及び右側板４から成る四角筒状容器５において、
   右側板４の側端に連設した背面板３内面に貼着す
   る貼着片６を該背面板３の半分の大きさに成形
   し、該貼着片６の先端に前記容器５の中央仕切り
   板７を連設し、該仕切り板７先端に正面板１の内
   面に貼着する貼着片８を連設し、左側板２の先端
   に左側板２の内面上方部に添接する左側添接片
   ９、左側添接片９の先端に中底板１０、中底板１
   ０の先端に前記中央仕切り板７に添接する中央添
   接片１１を夫々連設し、該中央添接片１１にＵ字
   状切目１２を穿設して中央仕切り板７の上端に係
   止する係止舌片１３を成形し、背面板３上端に上
   面板１４、上面板１４先端に正面板１外面に添接
   する正面添接板１５及び該添接板１５先端に差し
   込み片１６を夫々連設し、上面板１４内面に正面
   添接板１５を添接し、先端の差し込み片１６を背
   面板３内面に差し込んで展示板１７としたことを
   特徴とする展示販売兼用容器。