JPH0227450Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は電気スタンドに係るものであり、特に
小型で照明効果よりも、発光色の変化などによつ
て雰囲気の醸成を目的とする小型の電気スタンド
に関するものである。

〔従来の技術〕

従来この種類の小型スタンドは例えば第５図に
従来例の一例として示したように、白熱電球の周
辺にステンドグラスなどでランプハウス３０を形
成して多色の発光色とランプハウス３０の形状を
楽しむものであつた。白熱電球の消費電力の関係
などから電源は電源線３１によつて、交流商用電
源から得られ、使用する白熱電球の定格に応じ
て、例えば台座３２の内部に設けられた小型トラ
ンスなどによつて適宜に電圧の調整を行うもので
ある。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、従来のこの種類の小型電気スタ
ンドにおいては、その光源として白熱ランプを使
用しているために商用電圧の電球を使用した場合
には形状が大きく小型化が出来ず、又その発熱の
ため、ランプハウスや台座に使用出来る材質にも
制限を受けるなどの問題点があり、電圧の低い小
型電球を使用しても、その消費電力の大きさから
電池を電源とすることは不可能であり、小型トラ
ンスによつて前記商用電圧に接続しなければなら
ないものであつた。この商用電源に接続すること
は、例えば感電などの対人的な問題点及び火災な
どの対物的な問題点を多く含むものであるのが、
食卓などに置かれる機会が多く、そのため転倒や
冠水などが他の照明器具に比較して多いこの種の
小型電気スタンドでは無視の出来ない大きな問題
点となる。

上記の問題点は電池で長時間に渡り継続して点
灯可能である発光ダイオードを光源として採用す
れば解決されるが、前記発光ダイオードはその発
光が単色光であるために例えばステンドグラスな
どのフイルター作用により発光色を変化させるこ
とが不可能であり、単調で装飾効果に乏しいと云
う新たな問題点を生ずるものとなる。

〔問題点を解決するための手段〕 本考案は上記した問題点の具体的な解決手段と
して小型電気スタンドにおいて、光源が異なる発
光色の複数個の発光ダイオードであり、該発光ダ
イオードが、樹脂などで形成されたランプシエイ
ド内に配設されていて、下向きに取付けられた発
光ダイオードは狭い発光角を、上向きに取付けら
れた発光ダイオードは広い発光角の特性を有し、
異なる発光色の発光ダイオードは発光色毎に点滅
制御する制御回路を有し、かつ電池を電源とする
ことを特徴とする小型電気スタンドを提供するこ
とによつて、例えば感電、火災など商用電源に起
因する問題点を全て解決する電池電源の発光ダイ
オードを光源とするものとし、且つ装飾効果も減
ずることの無いものとして問題点を解決するもの
である。

〔実施例〕

次に本考案を図示の一実施例により詳細に説明
する。

第１図に示すものは本考案に係る小型電気スタ
ンドである。図中符号１で示すものは台座であ
る。該台座には、必要に応じて点滅スイツチ２が
設けられると共にその内部には電池３が適宜な手
段で配設され、更には、例えば金属の管状の部材
によつて作られたアーム４が取付けられる。図で
はアーム４が２本の状態を示してあるが、これは
本数を限定したもので無く、デザインなどの目的
に合せて任意に変更出来るものである。該アーム
４の端部には、異なる発光色の複数個の発光ダイ
オード５と、該発光ダイオードに流れる電流を制
限するための抵抗器６を取付けたプリント基板７
が取付けられ、さらに支持具８を介してランプハ
ウス９が配設されている。第２図は、前記ランプ
ハウス９が配設されたアーム４の端部をさらに詳
細に示したものであり、前記管状のアーム４の内
部にはリード線１０が配設され、台座１に配設さ
れた電池３よりプリント基板７に電力を供給して
いる。プリント基板７に取付けられる発光ダイオ
ード５は、前記した様に発光色の選択が自在であ
るが形状の選択も又自在である。図示の例では、
下向きに取付けられた発光ダイオード５ａ及び５
ｂは狭い発光角を持つものが採用され、上向きに
取付けられた発光ダイオード５ｃは広い発光角を
持つものが採用されている。

これによつて発光ダイオード５ａ，５ｂからは
設置された机上に向けて夫々が異なる色光による
スポツトライトが直接に投射されると共に、発光
ダイオード５ｃによつて前記ランプハウス９が内
面から色光により着色されるものとなり、例えば
赤色に着色されたランプハウス９から緑色と黄色
との投射光が発せられると云うように装飾効果を
高めるものとなる。

第３図に示すものは本考案の小型電気スタンド
に付加することによつて一層にその装飾効果を高
めることのできる制御回路２０を回路図で示した
ものであり、該制御回路２０は台座１の内部に電
池３と共に配設されていて、マイクロコンピユー
タ２１の出力端子P₁，P₂，P₃に夫々高周波成分
を除去するための積分回路２２と増幅器２３を介
して発光色別に発光ダイオード５と抵抗器６が接
続されていて、その出力端子P₁，P₂，P₃の出力
波形を一例で示したものが第４図である。出力端
子P₁に接続されている発光色が赤色であり、P₂
に接続されている発光色が黄色であり、P₃に接
続されている発光色が緑色である一例について説
明すれば区間t₁において発光色は緑色から徐々に
赤色に変化し、区間t₂は赤色のみ、区間t₃におい
ては赤色より徐々に黄色に変化していく、これに
より一層の装飾効果が期待出来るものである。

〔考案の効果〕

以上に説明したように光源を発光ダイオードと
した事で発熱を減じ、この種の電気スタンドの一
層の小型化が出来ると共に、消費電力を減じて電
池駆動とすることを可能とし火災、感電などの事
故を生じないものとする優れた効果を奏するもの
であり、また、前記発光ダイオードに発光色の異
なるものを用い、加えて発光角も異なるものと
し、更に夫々の発光色毎に点滅制御をする制御部
を設けたことで、単調で装飾効果に乏しいものと
なり勝ちな発光ダイオードを光源とする電気スタ
ンドに色彩、照射方法および点灯の変化により優
れた装飾効果を与えると云う優れた効果を奏する
ものとする。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る小型電気スタンドの一部
を破断した斜視図であり、第２図はその要部を示
す断面図、第３図は駆動回路を示す回路図、第４
図は駆動回路の出力を示すグラフであり、第５図
は従来例を示す斜視図である。 １……台座、２……点滅スイツチ、３……電
池、４……アーム、５……発光ダイオード、６…
…抵抗器、７……プリント基板、８……支持具、
９……ランプハウス、１０……リード線、２０…
…駆動回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 小型電気スタンドにおいて、光源が異なる発光
   色の複数個の発光ダイオードであり、該発光ダイ
   オードが、樹脂などで形成されたランプシエイド
   内に配設されていて、下向きに取付けられた発光
   ダイオードは狭い発光角を、上向きに取付けられ
   た発光ダイオードは広い発光角の特性を有し、異
   なる発光色の発光ダイオードは発光色毎に点滅制
   御する制御回路を有し、かつ電池を電源とするこ
   とを特徴とする小型電気スタンド。