JPH0147865B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は印刷回路板に二重インライン型集積回
路パツケージを塔載するための二重インライン型
ソケツトアセンブリに関するものである。

二重インライン型ソケツトアセンブリは既知で
あつていずれも絶縁材料から一体に成型され複数
列の整合する接触子収容キヤビテイを有するハウ
ジングと、それぞれのキヤビテイに収容された電
気接触子とを包含し、それらの接触子がハウジン
グの第一面すなわちパツケージ受け面に開口する
受口部とハウジングの第二面すなわち反対面から
突出するタブ部とを有する。

ソケツトアセンブリに差込まれたときの集積回
路に所望の動作特性を持たせるためには、しばし
ば受動または能動素子（例えば減結合コンデン
サ）を所定の接触子と相互に接続させることが必
要である。そのために従来はソケツトアセンブリ
を印刷回路板に塔載してから付加的な配線作業を
必要とすることが多かつたが、この配線作業は関
連の遊隙が小さくコンポーネントの操作が慎重を
要して自動的に行われず、非常に時間の掛かる困
難な作業となりがちである。また、ソケツトアセ
ンブリ外部の付加配線は印刷回路板上の占有面積
を増大する。

米国特許第4072380号に記載された従来の一提
案によれば、コンデンサは、そのリード線を二重
インライン型ソケツトアセンブリの整合する接触
子受口部に挿入することによつてそのソケツトア
センブリに塔載される。しかし、かかる構造では
受口部がコンデンサリード線で塞がれている二重
インライン型ソケツトアセンブリに挿入中に、コ
ンデンサをあとで二重インラインパツケージのリ
ード線に結合するには適せずまた結合することを
意図したものでもない。

本発明の目的とするとこは、上述の難点を回避
し印刷回路板上にソケツトアセンブリを組付ける
に先立つてコンポーネントをあらかじめ選択され
た接触子間に接続できる二重インライン型のソケ
ツトアセンブリを供するにある。

別の目的は、比較的簡単な量産技術を用いて製
造組立て可能な二重インライン型ソケツトアセン
ブリを供することである。

本発明によれば上記のごとき二重インライン型
ソケツトアセンブリは、板金から一体に型打成形
されるとともにコンポーネントリード線接続部お
よびタブ部を含む第一及び第二の端子を有し、両
端子をそのタブ部から離れた位置でハウジング内
に碇止し、両端子のタブ部をそれぞれの所定接触
子のタブ部に添えつけて合成プラグを構成し、こ
れにより各端子タブ部を隣接接触子タブ部とを印
刷回路板の一共通穴に差込み得るようにする。

ソケツトアセンブリにこれらの端子を設ける
と、コンポーネントをあらかじめハウジングに組
込んで印刷回路板上へのあとからの配線作業を不
要にすることができ、また印刷回路板上のスペー
スも節約できる。しかも、このソケツトアセンブ
リにはあとから二重インラインパツケージを接合
させてそのタブをあらかじめ選択された接触子の
ソケツトに支隙なく挿入することができる。

リード線接続部にはハウジングの共通面に向け
て開口するリード線受入れ切込みを設けられたプ
レート部を含むことが好ましい。

この構成は簡単なリード線挿入装置を使つてコ
ンポーネントをソケツトアセンブリに挿入するこ
とを可能にする。

さらに詳しく言えば、ハウジングにはキヤビテ
イの列の間に延びる凹所が形成され、該凹所がハ
ウジングの輪郭内に納まるコンポーネント本体を
収容するサイズを有し、前記端子（第一及び第二
の端子）のリード線接続部が前記凹所の反対両端
にそれぞれ隣接して配置される。これによつて回
路板の塔載およびパツケージ受入れの機能が阻害
されることは完全に回避される。

ハウジングには前記凹所の両端と前記両端子の
リード線把持接続部との間にそれぞれ一対の相隣
るランドが設けられ、各一対のランドが両ランド
間にリード線受入れ切込みを画成し且つこの切込
み内にコンポーネントリード線を保持するように
変形可能である。

各プレート部にはその前記切込みから遠い一端
に拡大部分を設け、該拡大部分をハウジングの切
込みに圧力嵌めすることによつて当該端子をハウ
ジング内に碇止することが望ましい。

詳しく言えば、各端子プレート部は、その前記
切込みと平行な折線に沿つて折曲げられ当該プレ
ート部の一縁からプレート部に直角に延びる第一
部分と、前記切込みに直角な折線に沿つて直角に
折曲げられて第一部分からタブ部の根元端に至る
第二部分とを含む本体部を介してタブ部に一体に
結合されている。

以下、本発明を一実施例について図面を参照し
て説明する。

この二重インライン型ソケツトアセンブリは絶
縁材料から一体に成型され列状の整合する接触子
収容キヤビテイ１２を有するハウジング１１と、
それぞれのキヤビテイ１２に収容された電気接触
子１３とを包含する。これらの接触子は既知構成
のものであつて米国特許第4060296号に記載のも
のと同様であり、ハウジングの第一面すなわちプ
ラグ受け面１５に向かつて開口する受口部１４
と、キヤビテイ底部の穴１７を通つてハウジング
第二面１８から突出するタブ部１６とを有する。

ハウジング１１には第二面１８に開口し反対両
端でそれぞれ凹溝２２，２２′に連通する長形の
コンポーネント収容凹所２１が形成される。凹所
２１の反対両端の隣接して凹溝２２，２２′を部
分的に横切る各一対のランド２３，２４はその間
に狭いリード線受入れ凹溝部分すなわち切込み２
５を画成する。ハウジング１１にはまた凹溝２
２，２２′の底面で第二面に開口する端子受入れ
切込み２７，２７′が形成される。第二面の対角
的に対向する二部分には、それぞれ凹溝２２，２
２′の側壁に沿つてあらかじめ選択されたキヤビ
テイ底穴１７，１７′に達する端子受け溝３０，
３０′が形成される。第二面にはその両側部に沿
つて印刷回路板面からの隔離用足２９が列設され
ている。

両端子３１はそれぞれハウジングの第二面に凹
所２１の各一端に隣接して碇止される。各端子３
１は板金から一体に型打成形されプレート部３２
を含むが、プレート部３２はその一端に開口する
リード線受入れ切込み３３と、他端に隣る幅を拡
大された碇止部分３４とを有する。プレート部３
２は、切込み３３と平行な第一折線に沿つて折曲
げられプレート部の一縁から直角に延びる第一部
分３５と、切込み３３に直角な折線に沿つて直角
な折線に沿つて直角に折曲げられて第一部分３５
からタブ部３７の根元端に至る第二部分３６とを
有する本体部によつてタブ部３７に一体に結合さ
れている。両端子３１は簡単な挿入装置を用いて
自動的にハウジングに組込むことができ、その拡
大部分すなわち碇止部分３４は切込み２７，２
７′に楔状に圧入され、本体部分３５，３６は溝
３０，３０′に収容されてタブ部３７が対角的に
対向する接触子のタブ１６に平行に添えつけられ
る。ここで、リード線４１を有するコンデンサ３
９をハウジング１１内に直接に挿入してその本体
を凹所２１に収容しリード線を切込み３３の壁に
把持させることができる。挿入中または挿入後に
ランド２３，２４の一部は塑性変形されてリード
線上に延び出し応力の遮断に役立つ。

このアセンブリを印刷回路板に差込むとき、タ
ブ部１６，３７は共通の穴に挿入され、タブ１６
の印刷回路板への接続に常用される流動はんだ付
け工程中にはんだの流動によつて電気的に互に接
続される。

コンデンサはソケツトアセンブリの輪郭内に完
全に納められて回路板面に余分のスペースを必要
とせず、また印刷回路板やソケツトアセンブリに
あとから差込まれる二重インラインパツケージと
の接続を妨げることもない。従つて付加的な配線
或いははんだ付けの工程が不要であり、印刷回路
板に付加的な変更（例えば余分の穴明け）を要す
ることもない。

印刷回路板に手で装着するに適する二重インラ
イン型ソケツトアセンブリの一変型では、第１図
に破線で示すようにタブ１６がその途中で曲げら
れて印刷回路板との係合を効果的にしている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明二重インライン型ソケツトアセ
ンブリの一部を分解した斜視図、第２図はコンデ
ンサを組込んだ状態を示す組立斜視図、第３図は
第２図の―線によるアセンブリの断面図、第
４図はアセンブリの下面図、第５図は第４図の
―線によるコンデンサを省略した断面図、第６
図は第４図の−線によるコンデンサを省略し
た断面図である。 １１……ハウジング、１２……接触子収容キヤ
ビテイ、１３……接触子、１４，１６……接触子
の受口部とタブ部、１７，１８……ハウジングの
第一面（プラグ受入れ面）とその反対の第二面、
２１……コンポーネント収容凹所、２２，２２′
……凹溝、２３，２４……ランド、２５……リー
ド線受入れ切込み、３１……対角的に対向する二
端子、３２，３７……端子のコンポーネントリー
ド線接続部（プレート部）とタブ部、３３……リ
ード線受入れ切込み、３４……プレート部の拡大
部分、３５，３６……プレート部３２とタブ部３
７を結合する本体部の第一部分と第二部分、３９
……コンポーネント（コンデンサ）、４１……リ
ード線。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 絶縁材料から一体に成型され複数列の整合す
   る接触子収容キヤビテイ１２を有するハウジング
   １１と、前記キヤビテイ１２にそれぞれ収容され
   た電気接触子１３とを包合し、前記電気接触子１
   ３がハウジング１１の第一面すなわちプラグ受け
   面１５に開口する受口部１４とハウジングの第二
   面すなわち反対面１８から突出するタブ部１６と
   を有する二重インライン型ソケツトアセンブリに
   おいて、板金から一体に型打成形されてコンポー
   ネントリード線接続部３２およびタブ部３７を含
   む第一及び第二の端子３１を有し、両端子３１を
   それぞれの前記タブ部３７から離れた位置で前記
   ハウジング内に碇止し前記両端子３１のタブ部３
   ７をそれぞれの所定接触子１３のタブ部１６に添
   えつけて合成プラグを構成し、これにより各端子
   タブ部３７と隣接する接触子タブ部１６とを印刷
   回路板の一共通穴に差込み得るようにしたことを
   特徴とする二重インライン型ソケツトアセンブ
   リ。 ２ 前記リード線接続部３２が、前記ハウジング
   １１の第二面１８側に開口するリード線４１受入
   れ切込み３３を設けられたプレート部３２を含む
   ことを特徴とする、特許請求の範囲第１項に記載
   の二重インライン型ソケツトアセンブリ。 ３ 前記ハウジング１１には前記キヤビテイ１２
   の列の間に延びる凹所２１が形成され、該凹所が
   ハウジング１１の輪郭内に完全に納まるコンポー
   ネント本体を収容するサイズを有し、前記両端子
   ３１のリード線接続部３２が前記凹所２１の反対
   両端にそれぞれ隣接して配置されることを特徴と
   する、特許請求の範囲第１項または第２項に記載
   の二重インライン型ソケツトアセンブリ。 ４ 前記ハウジング１１には前記凹所２１の両端
   と前記両端子３１のリード線接続部３２との間に
   それぞれ一対の相隣るランド２３，２４が設けら
   れ、各一対のランド２３，２４が両ランド間にリ
   ード線受入れ切込み２５を画成し且つ該切込み内
   にコンポーネントリード線４１を保持するように
   変形可能であることを特徴とする、特許請求の範
   囲第３項に記載の二重インライン型ソケツトアセ
   ンブリ。 ５ 各端子プレート部３２にはその前記切込みか
   ら遠い一端に拡大部分３４を設け、該拡大部分を
   前記ハウジングの切込み２７に圧力嵌めすること
   によつて当該端子３１をハウジング１１内に碇止
   することを特徴とする、特許請求の範囲第２項、
   または第２項に従属する第３項または第４項に記
   載の二重インライン型ソケツトアセンブリ。 ６ 各端子プレート部３２が、その前記切込み３
   ３と平行な折線に沿つて折曲げられ当該プレート
   部３２の一縁からプレート部３２に直角に延びる
   第一部分３５と、前記切込み３３に直角な折線に
   沿つて直角に折曲げられて前記第一部分３５から
   タブ部３７の根元端に至る第二部分３６とを含む
   本体部を介してタブ部３７に一体に結合されてい
   ることを特徴とする、特許請求の範囲第２項また
   は第５項に記載の二重インライン型ソケツトアセ
   ンブリ。