JPH01179796A - 無転位GaAs単結晶製造用の種結晶 - Google Patents

無転位GaAs単結晶製造用の種結晶

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JPH01179796A
JPH01179796A JP125388A JP125388A JPH01179796A JP H01179796 A JPH01179796 A JP H01179796A JP 125388 A JP125388 A JP 125388A JP 125388 A JP125388 A JP 125388A JP H01179796 A JPH01179796 A JP H01179796A
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JP
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seed crystal
crystal
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dislocation
material melt
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JP125388A
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Atsushi Shimizu
敦 清水
Tatsuya Tanabe
達也 田辺
Kazuhisa Matsumoto
和久 松本
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、In添加の無転位GaAs単結晶をLEC法
により製造するときに用いる種結晶に関する。
(従来の技術) LEC法によりアンドープGaAs単結晶には、通常1
0.000〜50. OQOcm −2の転位が存在す
る。このような結晶より切り出したウェハを基板として
、FET、レーザー等を作製すると、上記転位によりデ
バイスの特性が大きく低下する。転位密度を低減するた
めには、Inを添加する方法が提案された(Jacob
SSem1−In5ulatin m −V M at
erials Evian(1982) 5hiva 
Publishing U K 、 p 、 2 ) 
。その後In添加法で得たウェハも、その周辺部には5
lipと呼ぶ線状転位が存在し、中心部にも転位密度の
高い領域が存在することが指摘された(Jordan、
J、Crystal Growth 76 (1986
)p、243〜262)。この中心部の転位は、種結晶
からの伝播転位とその転位から増殖したものとが考えら
れる。これらの転位を無くすために、種付は後に成長結
晶を一度細長く絞るネッキング法を用いたり、無転位の
種結晶を用いたりする。しかし、無転位の種結晶を用い
ても、伝播転位を十分低下させる事はできない。何故な
らば、種結晶を棒状に切り出すときの加工歪や、種結晶
か高温雰囲気にさらされることにより、融液に接触する
までに種結晶の下端表面が劣化し、転位の源となる。
そこで、種結晶の下端表面を僅かに融解して清浄な表面
を露出させた後、結晶成長を開始した。この場合も、原
料融液の温度が種結晶の融点より高すぎると、種結晶は
融解劣化して転位は逆に増加する。
ところで、LEC法により結晶成長を開始する時の原料
融液の温度調節は、通常、多結晶原料を融解した後、−
度徐冷して樹枝状結晶を生じさせ、再び温度を徐々に上
昇させて、樹枝状結晶が融解するときに、原料融液温度
が樹枝状結晶の融点にあるとみなし、この温度を原料融
液の制御温度とした。しかし、このような方法では融液
の温度を精確に制御することができず、種結晶を融液に
接触するときに、原料融液温度が高いと種結晶を融解劣
化するし、逆に、過冷却状態となると種結晶の先端に多
結晶が析出することを避けることができなかった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、上記の問題点を解消し、原料融液温度が融点
からずれても、種結晶を融解劣化したり、多結晶を析出
させることもなく、伝播転位の発生を防止することので
きる無転位GaAs単結晶製造用の種結晶を提供しよう
とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、In添加の無転位GaAs単結晶をLEC法
により製造するための種結晶において、原料融液と初め
に接触する種結晶の端部の融点を原料融液の表面温度よ
り僅かに低くなるように、該端部のIn濃度を設定し、
種結晶の他端部に向かってIn濃度が低下するようにI
n濃度勾配を設けたことを特徴とする無転位GaAs単
結晶製造用の種結晶である。
(作用) 純粋なGaAs結晶の融点は1237℃であり、Inを
添加することにより、第2図のように低下する(長村光
造他、日本金属学会誌VoL36 (1972)])、
746) 、一方、無転位GaAs単結晶を製造すると
きには、通常、GaAs原料に対して3〜lQwt%の
Inを添加する。このようなIn濃度Coである原料融
液からGaAs単結晶を育成するときに偏析係数にはお
よそ01てあり、固化率gの位置における育成結晶中の
In濃度C(g)は、次の式で求めることができる。
C(g)=CoK(]  g)K−’ 即ち、結晶成長開始時における成長結晶のIn濃度は、
原料融液のIn濃度のおよそ十分の−であり、上記の場
合は約03〜1wt%となる。このIn濃度の結晶の融
点は、純粋なGaAs結晶の融点1237°Cよりも4
〜9℃低くなる。
仮に、無添加のGaAs単結晶から種結晶を切り出して
、3〜lQwt%のTnを添加したGaAs融液から単
結晶をLEC法で育成することを想定すると、該融液は
、前記のように樹枝状結晶が融解する時の温度である、
上記の融点1237℃より4〜9℃低 い温度に制御す
ることになり、純粋なGaAs単結晶である種結晶を該
融液に接触させても、種結晶の融点の方が高いため融解
することはない。
また、該融液の制御温度が、種結晶の融点に近い温度ま
で上昇するときにも、種結晶は融解しないので、該融液
の温度制御が極めて容易になる。しかし、無添加のGa
As単結晶は転位密度が高いので、無転位GaAs単結
晶製造用の種結晶としては、そのまま用いることができ
ない。
そこで、本発明では、上記のように種結晶にIn濃度勾
配を設けることにより、転位密度を相当に低くし、高温
雰囲気で劣化した種結晶下端面を原料融液との接触によ
り、融解して除くことができ、かつ、上記の融解を一定
の範囲で止め、安定した固液界面を形成することにより
、種結晶の融解劣化が防止されるようになった。 第1
図(a)は種結晶のIna度勾配を模式的に示したもの
であり、第1図(b)は第1図(a)の種結晶の融点分
布を示したもので、種結晶の高さ位置は第1図(C)に
対応させている。第1図(C)は種付は時の説明図であ
り、種結晶1を原料融液4の表面3に接触した状態を点
線で示した。種結晶1の下方点線の領域は第1図(a)
に示すようにIn濃度が高く、その融点は第1図(b)
に示すように原料融液の温度より低(なるために融解す
る。そして、固液界面2の位置における種結晶の融点は
原料融液の制御温度と一致する。
このように種結晶を原料融液に接触することにより、原
料融液の温度に見合う位置まで種結晶を融解して、種結
晶の表面劣化層を除き、清浄な種付は面を確保するとと
もに、種結晶の上記位置より上方に融解が進むことを抑
制して安定した固液界面で種付けを行うことができ、種
結晶からの転位の伝播を防止することができるので、引
き」−げ結晶の中心部の転移密度を大幅に低減する。
また、この種結晶の使用により、原料融液の温度が僅か
に上昇するときにも、固液界面の位置を若干変動させる
だけで、上記のような良質な結晶を製造することができ
、原料融液の温度制御を容易にした。
なお、種結晶は下端から固液界面に至る間のIn濃度勾
配が、上記の目的に沿っていればよく、厳密な温度勾配
を設ける必要もない。
(実施例) 〈種結晶の作成〉 ]、5kgのGaAs多結晶と10.5gの金属Inと
200gのB、03を直径10cmのpBN製るつぼに
いれて、LEC法で<100>方向に引き上げることに
より、直径60mmの単結晶を得た。この単結晶から頭
部と尾部を切り落として高さ6cmの円柱状結晶とし、
その両端部のIn濃度を測定すると、下端はQ、3wt
%、上端は0.09 w t%てあった。この両端部か
らウェハを切り出して研磨し、K OH融液中でエツチ
ングしたところ、端から約5〜7mmの周辺部と中心部
のエッチピット密度(EPD)はいずれも5.000 
c +ff′□2を越えるが、その中間の環状部分は2
00cm−”以下であって実質的に無転位単結晶と言え
る。この環状部分下方より軸に沿って5mm角で55m
mの長さの棒状結晶を切り出して種結晶とした。種結晶
のIn濃度は下端がQ、3wt%である。
〈引き上げ結晶の育成〉 4kgのGaAs多結晶と120gの金属Inと十分脱
水した500gの8203(水分含量150ppm以下
)を直径6インチのpBN製るつぼに入れてLEC炉の
中にセットした。種結晶としは、上記の棒状結晶を硫酸
系のエツチング液で処理したものを用いて、In濃度の
高い方を下に向けて引き上げ軸に固定した。次いで、L
 E C炉内を真空排気した後、窒素ガスで加圧し、原
料を融解した。
原料融液の温度を徐々に下げて樹枝状結晶を一度発生さ
せてから、再び、温度を上昇させて結晶を融解し、融解
時の温度即ち原料融液から結晶が析出する温度に維持し
た。それから、引き上げ軸を下げて種結晶を原料融液に
接触させ、十分になじませた後、引き上げ速度5mm/
hr、引き上げ軸の回転速度3rpmで引き上げた。引
き上げ結晶の直径制御は、引き上げ軸上部に取り付けた
ロードセルの結晶重量測定値をもとに行った。
このようにして、直径80mmの円柱状結晶を得た。結
晶の下部1/4には、Inの析出も見られたが、上部の
高さ120mmは単結晶であった。上端のIn濃度は0
.3w t%であり、下端のIn濃度は]、1wt%で
あった。この単結晶部分から直径80mmのウェハを切
り出し、研磨してKOH融液でエツチングしたところ、
ウェハの周辺部に長さ10mm程度の5lipがあった
が、中心部には、EPD500cm−”以下の広い無転
位の領域が有ることが分かった。なお、引き上げ後の種
結晶をみると、長さが約2mm融解して短くなっていた
(発明の効果) 本発明は、上記の構成を採用することにより、原料融液
温度が融点から僅かにずれても、種結晶を融解劣化する
こともなく、多結晶を析出することもなく、安定した固
液界面で種付けすることができ、その結果、伝播転位の
発生が抑えられ、中心部に実質的に転位を有しないGa
As単結晶を製造することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の種結晶を用いた種付けの説明図であり
、(a)は種結晶のInfi度分布図、(b)は種結晶
のそれぞれの位置における融点分布を示した図、(C)
は種結晶と原料融液との関係を示した図であり、第2図
はGaAs結晶にInを添加するときの平衡状態図であ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)In添加の無転位GaAs単結晶をLEC法によ
    り製造するための種結晶において、原料融液と初めに接
    触する種結晶の端部の融点を原料融液の表面温度より僅
    かに低くなるように、該端部のIn濃度を設定し、種結
    晶の他端部に向かってIn濃度が低下するような濃度勾
    配を設けたことを特徴とする無転位GaAs単結晶製造
    用の種結晶。
  2. (2)種結晶下端部のIn濃度を原料融液のIn濃度に
    偏析係数を乗じた値かそれより大きくしたことを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の無転位GaAs単結晶
    製造用の種結晶。
  3. (3)種結晶の上端部のIn濃度を下端部より20%以
    上低下させたことを特徴とする特許請求の範囲第1項ま
    たは第2項記載の無転位GaAs単結晶製造用の種結晶
JP125388A 1988-01-08 1988-01-08 無転位GaAs単結晶製造用の種結晶 Pending JPH01179796A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997032059A1 (fr) * 1996-02-29 1997-09-04 Sumitomo Sitix Corporation Procede et appareil pour retirer un monocristal
JP2020158362A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 住友金属鉱山株式会社 FeGa単結晶育成用種結晶及びその製造方法、並びにFeGa単結晶の製造方法

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