JP7671100B1 - 胸部被覆衣類 - Google Patents

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Abstract

【課題】単に締め付けるのではなく、締め付けと緩めるバランスを考慮してサポートし、身体の軸を整え、胸部を開き、インナーユニットである横隔膜の動きを妨げない構造にすることにより、インナーユニットの活性化を促し、身体の動きを阻害せず、動ける身体に導くとともに着用者を正しい姿勢に補正し、きれいな外観を保つことができ、従来のブラジャーを着用したときに比べソフトな着心地の胸部被覆衣類を提供する。
【解決手段】胸部被覆衣類1は、前面部3、背面部及び左右のストラップ5を有し、左右のストラップ5は、両端がいずれも背面部に設置される連続体7であり、かつ左右のストラップ5の両端部は、それぞれ横方向に離間して設置される。前面部3の背面側に、前面部3の上辺に沿って脇部サポート部を設け、脇部サポート部を、背面部の上端辺と交差する構成とすることもできる。
【選択図】図1

Description

本発明は、胸部被覆衣類に関し、さらに詳しくは、着用者のインナーユニットである横隔膜の動きを妨げない構造により、横隔膜の活性化を促し、動ける身体に導くとともに、着用者を正しい姿勢に補正し、きれいな外観を保つことができるブラジャー、スポーツブラ、コンプレッションウェア等の胸部被覆衣類に関する。
ストラップの収縮力により、着用者の姿勢を維持し、肩こりや腰痛軽減効果を有するブラジャーが各種提案されている。
例えば、特許文献1には、カップ、ストラップ、土台、脇布を少なくとも有するブラジャーであって、ストラップは、1本の連続部材で輪を形成するように構成されており、 略三角形の脇布の下縁とストラップの脇側とが縫着状態であり、脇布の後縁とストラップの背中側とが縫着状態であることを特徴とするブラジャーが開示されている。
また、引用文献1には、ストラップが長さ調節機構を有さないブラジャーであって、左右それぞれのストラップが背中側の連結部を基点及び終点とする連続部材で構成され、略三角形の脇布の下縁とストラップの脇側とが縫着状態であり、脇布の後縁とストラップの背中側とが縫着状態であることを特徴とするブラジャーが開示されている。
引用文献1には、さらに、ストラップが長さ調節機構を有さないブラジャーであって、左右それぞれの前記ストラップが背中側の連結部を基点とし、肩、脇下を通り、ストラップの背中側で連結部の上方を終点とする連続部材で構成され、略三角形の脇布の下縁とストラップの脇側とが縫着状態であり、脇布の後縁とストラップの背中側とが縫着状態であることを特徴とするブラジャーも開示されている。
特許文献1には、上記ブラジャーで以下の効果が得られることが記載されている。
ストラップの収縮力により、脇から背中にかけては水平方向に、肩付近は後方に引っ張られる。そのため、猫背や肩が縮こまるのを防ぐことができ、胸を張ったような美しい姿勢を維持することができ、肩こり・腰痛軽減効果を有する。また、引用文献1のブラジャーを着用する際に肩に加わる力は略鉛直方向であるため、肩に不自然な力が加わらず、肩が凝りにくい。さらに、引用文献1のブラジャーは肩前方のストラップに上下方向の収縮力が働いているため、着用するだけで自然にバストアップ効果を奏する。
特許第5894690号公報
しかしながら、引用文献1の下着では、ストラップの収縮力を利用して身体を締め付けることにより、身体をスリムに補正してきれいに見せようとしているため、筋肉の活性化を阻害して、本来の身体の動きを妨げることがあった。
そして、このように、身体本来の動きが阻害された状態では、筋肉の活性化を阻害するため、筋力の低下に繋がり、正しい姿勢に補正されたきれいな外観を保つことは困難であった。
そこで、本発明では、単に締め付けるのではなく、締め付けと緩めるバランスを考慮してサポートし、身体の軸を整え、胸部を開き、インナーユニットの動きを妨げない構造とすることにより、インナーユニットの活性化を促し、動ける身体に導くとともに着用者を正しい姿勢に補正し、きれいな外観を保つことができる胸部被覆衣類を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題に鑑み、インナーユニットである横隔膜の活性化を促すために、横隔膜の動きを妨げない胸部被覆衣類の構造について鋭意研究の結果、ストラップ構造を最適化して、着用者の背筋を補正し、胸部を開き、横隔膜の快適な動作を導くことにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
具体的には、前面部、背面部及び左右のストラップを備える胸部被覆衣類において、左右のストラップそれぞれを、背面部を始点として、着用者の肩部に向かって伸び、前面部の上端部及び着用者の脇下を経由して、背面部の終点に至る連続体で構成し、かつ左右のストラップそれぞれの始点と終点を、横方向に離間して設置する構造を採用する。すなわち、本発明の胸部被覆衣類は、前面部、背面部及び左右のストラップを有する胸部被覆衣類であって、左右のストラップは、両端がいずれも背面部に設置される連続体であり、かつ左右のストラップの両端部は、それぞれ横方向に離間して設置されることを特徴とする。
また、本発明では、前面部の背面側に、前面部の上辺に沿って脇部サポート部(第1の脇部サポート部)を設け、脇部サポート部を、背面部の上端辺と交差する構成とすることもできる。
さらに、前面部は、下端辺が、前面部横方向中央から右側に向けて下がるように、水平方向に対して所定角度傾斜して配置される右側前面部と、下端辺が、前面部横方向中央から左側に向けて下がるように、水平方向に対して所定角度傾斜して配置される左側前面部が積層され、前記右側前面部の下端辺と前記左側前面部の下端辺が交差する構造を有する構成としてもよい。
本発明では、胸部被覆衣類の左右のストラップとして、両端がいずれも背面部に設置される連続体を採用し、かつ左右のストラップの両端部を横方向に離間して設置することにより、着用者の身体の軸を整え、胸部を開くことができ、インナーユニットである横隔膜の動きを妨げない構造になっている。そして、この構造により、横隔膜の活性化を促し、身体の動きを阻害せず、動ける身体に導くことができる。より具体的には、上記構造により、背中中心(背中心)にある多裂筋に向かってサポートし、背筋を補正し、胸部を開くことにより、横隔膜の動きを妨げることなく、横隔膜を活性化し、快適な動作を実現できる。上記構造では、着用者を正しい姿勢に補正し、きれいな外観を保つことができ、横隔膜が適切に動くことは、バストアップにもつながる。
本発明では、前面部の背面側(脇部側)に伸縮性を有する素材で構成される脇部サポート部を設置して、脇からのサポートを加えることにより、小胸筋に働きかけることができ、横隔膜と小胸筋が連動して、さらに快適な動作を実現することができる。ここで、脇部サポート部の外側(背面側)の側辺と背面部の上端辺とが交差するクロス構造とすることにより、力が分散され、互いの力方向に影響しにくくなり、より快適な動作が可能となる。また、上述のストラップの構造では、背筋の補正により胸部が広がる方向に力が働くが、脇部サポート部の設置により、バストの広がりが抑えられてバストアップ効果が得られ、胸部をより美しく見せることもできる。
また、本発明の胸部被覆衣類の前面部にクロス構造を採用することにより、横隔膜への締め付けをより効果的に軽減することができ、身体をひねる動きをさらに快適に行うことが可能となる。
本発明の第1の実施形態によるブラジャーの前面の表面(外側)(A)及び背面の表面(外側)(B)を示す図である。 図1のブラジャーの前面から背面にかけての裏面(肌側)(A)、(B)及び表面(外側)(C)を示す図である。 図1のブラジャーを着用したときのサポート(伸縮)方向を示す、前面側から見た斜視図(A)及び背面側から見た斜視図(B)である。 従来のブラジャー(A)及び本発明の図1の実施形態のブラジャー(B)を着用した立位の被験者を横から撮影した画像である。 従来のブラジャー(A)及び本発明の図1の実施形態のブラジャー(B)を着用した座位の被験者を横から撮影した画像である。
以下に図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
なお、本明細書における「上」、「下」、「右」、「左」、「前」及び「後」は、それぞれ本発明の胸部被覆衣類を着用した着用者の身体の「上」、「下」、「右」、「左」、「前」及び「後」に対応して表記する。なお、以下では、特に断りのない限り、着用者の身体の上下方向、すなわち垂直方向を「縦方向」、着用者の身体の左右方向、すなわち水平方向を「横方向」と表記する。また、本明細書における布地の「伸縮方向」又は布地が所定「方向に伸縮する」とは、各部に採用した布地の伸びやすい方向を示すが、特に断りのない限り、「伸縮方向」又は「伸縮する」方向以外の方向に伸縮性を有することを除外するものではない。
以下の実施形態では、ブラジャー(サイズ:D75)を例として本発明の構造について説明するが、本発明は、ブラジャーの他、スポーツブラ、コンプレッションウェア、ナイトブラ、カップ付きインナー、サポーター、水着等の胸部被覆衣類にも適用できる。
1.第1の実施形態
図1に、本発明の第1の実施形態によるブラジャーの前面の表面(外側)(A)及び背面の表面(外側)(B)を示す。また、図2に、図1のブラジャーの前面から背面にかけての裏面(肌側)(A)、(B)及び表面(外側)(C)を示す。さらに、図3に、図1のブラジャーを着用したときのサポート(伸縮)方向を示す。
図1(A)に示すように、本実施形態のブラジャーは、左右のカップ2L、2Rと左右のカップ2L、2Rの間に配置され、左右のカップ2L、2Rを連結し、横方向の中心が上側に向かって凸状の前面部3(3L、3R)を備える。左右の前面部3L、3Rは、左右のカップ2L、2Rの内側の側辺部2L1、2R1に沿って下側に向かって延び、さらに左右のカップ2L、2Rの下端部2L2、2R2に沿って、それぞれ背面側に向かって延びる。
左右のカップ2L、2Rの外側の下側側辺部2L3、2R3は、左右の背面部4L、4Rの前面側の側辺部とそれぞれ縫い合わされて連結し、左右のカップ2L、2Rの下端の下側では、左右の前面部3L、3Rの背面側の側辺部と左右の背面部4L、4Rの前面側の下側の側辺部がそれぞれ縫い合わされる。
図1(B)に示すように左右の背面部4L、4Rは、背面の横方向中心に向かって延び、背面の中心付近で、縦方向の巾が急激に減少し、左右の背面部4L、4Rそれぞれの端部付近に設置された連結部7により両端部は連結する。両端部を連結することができれば連結部7の構造は特に限定されないが、本実施形態では、一方の端部付近にフックを設置し、他方の端部付近にフックの係止部を設置している。
連結部7は、背面に設置することもできるし、前面に配置することもできる。ただし、後述するように、本実施形態では、前面部3にクロス構造を採用して、横隔膜への締め付けをより軽減し、さらに身体をひねる動きを確保しているため、連結部7は、前面以外に設置されることが好ましい。また、胸部被覆衣類本体が伸縮性の高い素材で構成される場合等には、連結部7を設置しない構造を採用することもできる。
図1及び図2に示すように、ストラップ5の一方の端部は、連結部7と接続するように左右の背面部4L、4R表側の中央付近の下端部付近に縫い付けられる。その後、ストラップ5は、左右の背面部4L、4Rの表側の側辺部4L1、4R1(図2(A)中に、4R1のみ記載)付近に沿って縫い付けられる。左右の背面部4L、4Rの上端から突出したストラップ5は、前面のカップ上端部(ストラップ付け前側上辺)に設けられた接続部(長さ調整部)6により、他方の端部を有するもう1本のストラップ5と連結される。そして、ストラップ5は、カップ2L、2Rの外側の上側側辺部2L4、2R4に沿って縫い付けられ、さらに、背面部4L、4Rを斜めに貫通し、ストラップ5の他方の端部は、背面部4L、4Rの下端付近に縫い付けられる。
なお、本実施形態において、ストラップ5は、着用者の肩から背中に設置される1本と、カップから脇部に設置される1本の計2本を、カップ上端部に設置された接続部6により連結した連続体としている。しかしながら、本発明のストラップ5の構造はこれに限定されず、背面部に設置される両端部を備える連続体であれば、接続部6を有しない1本の連続体とすることもできるし、3本以上のストラップを連結した構造とすることもできる。
ここで、図1(B)及び図2(C)に示すように、ストラップ5の一方の端部と他方の端部は、横方向に所定の間隔sをあけて設置される。このように、ストラップ5の両端部を一定の距離s離間して設置することにより、図3(A)及び(B)中の矢印P1で示すように、ストラップ5により、肩回りが背中心にある多裂筋に向かうように好適にサポートすることができる。このため、背筋が補正され、胸部が開くことにより、横隔膜の動きを妨げることなく活性化を促し、着用者の快適な動作を実現することができる。
上述のように、ストラップ5の端部間を所定の間隔s離間させることにより、従来技術のように、ストラップの基点と終点を一致させ環状とした構造や略P字型とした構造に比べて、背中心にある多裂筋に向かうようにサポートする機能が改善され、横隔膜の動きを妨げずに活性化を促し、着用者の快適な動作を導くことができる。
上記効果が得られる範囲であれば、ストラップ5の両端部間の横方向の距離sは、特に限定されない。本実施形態においては、図2(C)に示すように、袖身頃下辺の長さwが18.2cmであるのに対して、ストラップの両端部間の横方向の距離s、すなわち、背中心から、もう一方のストラップ端部までの横方向の距離sは3.7cmとした。
袖身頃下辺の長さwを100としたときの、ストラップの両端部間の横方向の距離、すなわち、(s/w)×100は、10%~30%であるのが好ましく、15%~25%であるのがより好ましい。(s/w)×100の値が10%未満の場合、すなわち、sの距離が短か過ぎると、背中下側(腰側)へ引っ張る力が弱まり、背筋を起こす十分な効果が得られない可能性がある。一方、(s/w)×100の値が30%を超えると、すなわち、sの距離が長すぎると、背中心側へ引き寄せる力が弱まり、胸部を広げる十分な効果が得られない可能性がある。
(s/w)×100の値を上記範囲に設定することにより、着用者の背筋を起こし、かつ胸部を広げる十分な効果が得られ、着用者をより快適な動作に導くとともに、より適正な姿勢に補正することができる。
なお、本発明は、本実施形態のようなブラジャー以外の各種胸部被覆衣類にも適用できる。その場合、ストラップの両端部間の横方向の距離sは、図1(B)中のtの値(35 m、身幅相当)を100として、515あるのが好ましく、7.5~12.5であることがより好ましい。(s/t)×100の値が5%未満の場合、 すなわち、sの距離が短か過ぎると、背中下側(腰側)へ引っ張る力が弱まり、背筋を起こす十分な効果が得られない可能性がある。一方、(s/t)×100の値が15%を超えると、すなわち、sの距離が長すぎると、背中心側へ引き寄せる力が弱まり、胸部を広げる十分な効果が得られない可能性がある。
ブラジャー以外の胸部被覆衣類においても、sの値を上記範囲に設定することにより、着用者の背筋を起こし、かつ胸部を広げる十分な効果が得られ、着用者をより快適な動作に導くとともに、より適正な姿勢に補正することができる。
上述のとおり、本発明では、ストラップ5が背面の中央付近の下方から、肩回り及び脇部を経て、背面部の下端付近に至るまで、連続した1本のストラップ5で構成されることにより、上記効果が得られる。本実施形態においては、ストラップ5の途中に接続部6を設置して長さ調整可能としているが、ストラップ5が連続している限り、途中に接続箇所を設けても本発明の効果を得ることができる。
もちろん長さ調整部を設置しないストラップ5を採用することもできるが、肩部等、着用感の個人差に対応するためには、長さ調整部を設けることが好ましい。
本実施形態では、13mm幅のストラップ5を採用したが、本発明において、ストラップ5の幅は、特に限定されず、胸部被覆衣類全体のサイズ、ストラップ5の素材及び求められる特性等により適宜設計することができる。例えば、8mm~22mm幅の一般的なサイズのストラップを用いることもできるし、目的に応じて特殊なストラップを採用することもできる。
ストラップ5の素材は、伸縮性を有する素材であれば特に限定されないが、通常はポリウレタン(PU)、ポリウレタンエラストマー(PUE)等を用いることができる。
図1(A)に示すように、本実施形態では、前面部3は、右側前面部3Rと左側前面部3Lにより構成される。そして、下端辺が、前面部横方向中央から右側に向けて下がるように、水平方向に対して所定角度傾斜して配置される右側前面部3Rと、下端辺が、前面部横方向中央から左側に向けて下がるように、水平方向に対して所定角度傾斜して配置される左側前面部3Lを積層することにより、右側前面部3Rの下端辺と左側前面部3Lの下端辺が交差する構造を有する。
この構造では、横隔膜への締め付けをより効果的に軽減することができ、身体をひねる動きをさらに快適に行うことが可能となる。ここで、右側前面部3Rの下端辺と左側前面部3Lの下端辺3Lを縫い付けず、下方に開放した構成とすることにより、横隔膜への締め付けをより軽減することができ、さらに優れた効果が得られる。
図2(A)及び(B)に示すように、本実施形態の胸部被覆衣類では、左右のカップ2L、2Rに沿ったストラップ5より外側の部分(脇部)に第1の脇部サポート部8aを配置し、さらに、図1(A)及び図2(A)に示すように、カップ上辺に第2の脇部サポート部8bを設置している。図2(A)及び(B)に示すように、第1の脇部サポート部8aは、略楕円形状で一方の先端はカップ上端部に配置され、他方の先端は、背面部4L、4Rを斜めに通過するストラップの中間部に配置される。そして、第1の脇部サポート部8aのカップ側の辺は、ストラップ5に縫い付けられている。一方、図1(A)に示すように、第2の脇部サポート部8bは、ストラップ5の接続部6付近から前面部3L、3Rの中心付近まで、左右のカップ2L、2Rの上辺2L5、2R5上に設置される細長い生地で構成され、下辺は、左右のカップ2L、2Rの上辺2L5、2R5と縫い合わされている。このように、第1及び第2の脇部サポート部8a、8bを配置することにより、図3(A)の矢印P2及びP3に示すように、小胸筋にアプローチすることができ、横隔膜と小胸筋が連動して、さらに快適な動作を実現することができる。
ここで、第1の脇部サポート部8aの脇部の外側(背面側)の側辺と背面部の上端辺とが交差するクロス構造(図2(B)中、cで表す)とすることにより、力が分散され、互いの力方向に影響しにくくなり、より快適な動作が可能となる。なお、背面部の上端辺を、第1の脇部サポート部8aに縫いつけず、上方に開放した構成とすることにより、さらに力が分散され、より優れた効果が得られる。
また、上述のストラップの構造では、背筋の補正により胸部が広がる方向に力が働くが、第1及び第2の脇部サポート部8a、8bの設置により、バストの広がりが抑えられてバストアップ効果が得られ、胸部をより美しく見せることもできる。上記効果が得られれば、第1及び第2の脇部サポート部8a、8bの素材は特に限定されないが、本実施形態において、第1及び第2の脇部サポート部8a、8bは、パワーネットで構成されている。第1及び第2の脇部サポート部8a、8bの素材はこれに限定されないが、小胸筋にアプローチするためには、ストレッチ性の高い素材を用いることが好ましい。このような生地としては、パワーネットの他、サテンネット、2Wayトリコット素材、ストレッチレース、トリスキン(登録商標)等が挙げられる。
また、第1及び第2の脇部サポート部8a、8bの設置位置及び形状についても上記効果が得られれば、上記実施形態の構成に限定されないが、第1の脇部サポート部8aは、一端が、カップ上端部付近に配置され、他端が、背面部4L、4Rを斜めに通過するストラップの中間部に配置される略縦方向に長い生地で構成されることが好ましい。また、第2の脇部サポート部8bは、カップ上端から前面部3L、3R間の少なくとも一部の上側に設置される細長い生地で構成されることが好ましい。
以下に、実施例により本発明の実施形態の効果についてさらに説明するが、本発明はこれらの 実施例によって限定されるものではない。
図4は、従来のブラジャー(A)及び本発明の実施形態のブラジャー(B)を着用した立位の被験者を横から撮影した画像である。また、図5は、従来のブラジャー(A)及び本発明の実施形態のブラジャー(B)を着用した座位の被験者を横から撮影した画像である。なお、従来のブラジャー(A)としては、引用文献1に記載されている左右それぞれのストラップが背中側の連結部を基点及び終点とし、長さ調整機構を有しない連続部材で構成された市販品を用いた。
本発明の実施形態のブラジャーを着用すると、従来のブラジャーを着用したときに比べて、ソフトな着心地で、かつ胸部が開き、背筋が伸びる感覚が得られることが被験者により確認された。
図4及び図5には、身体の中心軸となる耳の穴、肩(肩峰)、肘・股関節、膝及び足首に〇印を付した。ここで、従来のブラジャーを着用した図4(A)では、〇印の位置が直線からずれているが、本発明の実施形態のブラジャーを着用した図4(B)では、上記〇印がほぼ一直線上に位置することがわかる。同様に、座った状態の図5においても、従来のブラジャーを着用した場合(A)に比べて、本発明の実施形態のブラジャーを着用した場合(B)は、上記〇印が直線と整合することが確認された。
以上の結果より、本発明の実施形態のブラジャーを着用することにより、身体の軸が整い、胸部が開き、よりよい姿勢となるとともに、バストトップの位置も上向きとなるという優れた効果が得られることが確認された。
本明細書においては、カップを有し、前面部と背面部が別々の部材で構成されるブラジャーを例に説明したが、本発明は、このような構成には限定されず、カップを有しない構成、並びに前面部及び背面部が一体構造である構成等のスポーツブラ、コンプレッションウェア、ナイトブラ、カップ付きインナー、サポーター、水着等の胸部被覆衣類にも効果的に適用できる。
1 ブラジャー
2L、2R 左右のカップ
3L、3R 左右の前面部
4L、4R 左右の背面部
5 ストラップ
6 接続部(長さ調整部)
7 連結部
8a、8b 第1の脇部サポート部、第2の脇部サポート部

Claims (3)

  1. 前面部、背面部及び左右のストラップを有する胸部被覆衣類であって、
    左右のストラップは、両端が前面部と背面部をまたがず、いずれも背面部に設置される連続体であり、かつ左右のストラップそれぞれの一方の端部と他方の端部は、方向に離間して設置され、着用者の背筋を補正することを特徴とする胸部被覆衣類。
  2. 前面部、背面部及び左右のストラップを有する胸部被覆衣類であって、
    左右のストラップは、両端が前面部と背面部をまたがず、いずれも背面部に設置される連続体であり、かつ左右のストラップそれぞれの一方の端部と他方の端部は、方向に距離s離間して設置され、前記距離sは、身幅の長さを100として、5~15であることを特徴とする胸部被覆衣類。
  3. 前記前面部の背面側には、前面部の上辺に沿って脇部サポート部が設けられ、前記脇部サポート部は、背面部の上端辺と交差することを特徴とする請求項1又は2に記載の胸部被覆衣類。
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