JP7512222B2 - 制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電システムに含まれる複数の蓄電池の各々が備える制御装置に関する。
特許文献1には、バッテリーモジュールと、該バッテリーモジュールに連結された下位バッテリー管理部とからなる下位モジュールが開示されている。複数の当該下位モジュールは上位制御機と通信を行う。上位制御機は各下位モジュールと通信を行うことにより、各下位モジュールの追加または除去を自動認識する。上位制御機は追加された下位モジュールに新たな固有IDを付与し、除去された下位モジュールに付与されていた固有IDを削除する。
特開2015-113108号公報
特許文献1に開示された従来技術では、上位制御機が下位モジュールに固有IDを付与する。すなわち、特許文献1に開示された従来技術では上位制御機が必須となる。
そのため、特許文献1の従来技術では、固有IDを付与するための上位制御機を備えていない蓄電システムでは各下位モジュールに固有IDを付与することができない。すなわち、特許文献1の従来技術は汎用性が低いという問題が生じ得た。
また、特許文献1に開示された従来技術では、上位制御機と全ての各下位モジュールとを通信可能に接続することが必要である。そのため、各下位モジュールの組合せに制限が生じるという問題が生じ得た。
本発明の一態様は、蓄電システムに含まれる複数の蓄電池の各々が備えている制御装置であって、当該蓄電池の識別番号を汎用性高く付与することができ、蓄電池の組合せにおいて自由度が高い制御装置を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る制御装置は、蓄電システムに含まれる複数の蓄電池の各々が備えている制御装置であって、互いに隣り合う蓄電池が備えている制御装置同士が通信可能に一列に接続されており、上記複数の制御装置が通信可能に接続された配列では、上記配列の先頭側から、第1の制御装置、自装置および第2の制御装置の順、上記配列の先頭側から、自装置および第2の制御装置の順、上記配列の先頭側から、第1の制御装置および自装置の順、のうちの何れか1つの順で、上記制御装置である第1の制御装置、自装置および第2の制御装置が接続されており、第1の制御装置から、第1の制御装置を備えている第1の蓄電池の仮識別番号である第1の仮識別番号を第1の周期で受信する受信部と、上記受信部が受信した第1の仮識別番号の値に1を加えて自装置を備えている蓄電池の仮識別番号を生成する生成部と、第2の制御装置に、上記生成部が生成した仮識別番号を、第2の周期で送信する送信部と、上記生成部が生成した上記仮識別番号を、自装置を備えている蓄電池の正式な識別番号に決定する決定部と、を備えている。
本発明の一態様に係る制御装置は、蓄電システムに含まれる複数の蓄電池の各々が備えている制御装置であって、互いに隣り合う蓄電池が備えている制御装置同士が通信可能に一列に接続されており、上記複数の制御装置が通信可能に接続された配列では、上記配列の末端側から、第1の制御装置、自装置および第2の制御装置の順、上記配列の末端側から、自装置および第2の制御装置の順、上記配列の末端側から、第1の制御装置および自装置の順、のうちの何れか1つの順で、上記制御装置である第1の制御装置、自装置および第2の制御装置が接続されており、第1の制御装置から、第1の制御装置を備えている第1の蓄電池の仮識別番号である第1の仮識別番号を第1の周期で受信する受信部と、上記受信部が受信した第1の仮識別番号の値から1を減算して自装置を備えている蓄電池の仮識別番号を生成する生成部と、第2の制御装置に、上記生成部が生成した仮識別番号を、第2の周期で送信する送信部と、上記生成部が生成した上記仮識別番号を、自装置を備えている蓄電池の正式な識別番号に決定する決定部と、を備えている。
本発明の各態様に係る制御装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを前記制御装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより前記制御装置をコンピュータにて実現させる制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明の一態様によれば、蓄電システムに含まれる複数の蓄電池の識別番号を汎用性高く付与することができ、蓄電池の組合せにおいて自由度が高い制御装置を実現することができる。
本発明の実施形態1に係るBMUの要部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係る蓄電システムの一例を示す図である。 本発明の実施形態1に係る蓄電池およびBMUの構成の一例を示す概要図である。 本発明の実施形態1に係るBMUが送信する仮IDの一例を示す図である。 本発明の実施形態1に係る自動採番処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1に係る自動構成処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る蓄電システムの一例を示す図である。 本発明の実施形態2に係るBMUが送信する仮IDの一例を示す図である。 本発明の実施形態2に係る自動採番処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る仮ID生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る自動構成処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2の変形例に係る蓄電システムの一例を示す図である。 本発明の実施形態3に係る蓄電システムの一例を示す図である。 本発明の実施形態4に係る蓄電システムの一例を示す図である。 本発明の実施形態4に係るBMUの要部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態4に係る自動採番処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態4に係る自動構成処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態4に係るBMUが送信する仮IDの一例を示す図である。 本発明の実施形態5に係る蓄電システムの一例を示す図である。 本発明の実施形態5に係るBMUの要部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態5に係る自動採番処理および自動構成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
(蓄電システム1)
図2は、本発明の実施形態1に係る蓄電システム1の一例を示す図である。はじめに、図2を用いて蓄電システム1の概要を説明する。
蓄電システム1は、BMU(Battery Management Unit:電池管理ユニット、制御装置)2が自装置を備えている蓄電池10のID(識別番号)を決定することができるシステムである。蓄電システム1は外部の機器に電力を供給するシステムである。図2に示すように、蓄電システム1は複数の蓄電池10a-10d、複数のBMU2a-2d、上位システム3および導線5を備えている。
複数のBMU2は通信可能に一列に接続されている。各BMU2は複数のBMU2から構成される配列R1の先頭に自装置が位置するか否かを判定することできる。各BMU2は、自装置が配列R1の先頭である場合には、自装置が他のBMU2を管理するマスタと判定することができる。
本実施形態では、配列R1に配置しているBMU2のうち上位システム3と接続しているBMU2aを配列R1の先頭と呼称する。また、配列R1に配置しているBMU2のうち、配列R1においてBMU2aとは反対の端に位置するBMU2dを配列R1の末端と呼称する。また、配列R1における任意の位置から先頭側を上流と呼称し、末端側を下流と呼称する。
また、本明細書では、「自装置の上流に位置する隣り合うBMU」を「上流のBMU」と表現する。
同様に、本明細書では、「自装置の下流に位置する隣り合うBMU」を「下流のBMU」と表現する。
BMU2は、蓄電池10が備えている当該BMU2を管理する上位制御機等の構成を必要とせずに、蓄電池10にIDを付与することができる。
なお、本実施形態では、複数のBMU2について、BMU2のそれぞれの配置に応じた処理等を説明する場合には、それぞれのBMU2をBMU2a-2dと呼称する。また、BMU2の共通の処理等を説明する場合は、BMU2と呼称する。
BMU2a-2dは、蓄電池10a-10dのそれぞれに設けられている。図2においては、蓄電システム1が4つの蓄電池10を備えている例を示しているが、蓄電システム1が備える蓄電池10の数は特に限定されず適宜変更可能である。また、蓄電システム1が備える各蓄電池10の電圧値は特に限定されない。また、蓄電池10のそれぞれがBMU2を備えている。そのため、蓄電システム1が備えるBMU2の数は、蓄電システム1が備える蓄電池10の数と同じになる。
(蓄電システム1の電気的接続)
図2に示すように、蓄電システム1が備えている蓄電池10は、導線5を介して互いに直列に接続されている。例えば、蓄電池10aは、導線5を介して蓄電池10bに直列に接続されている。当該直列の接続において末端に配置している蓄電池10aおよび蓄電池10dは上位システム3と接続している。例えば、蓄電システム1は上位システム3を介して外部の機器に電力を供給してもよい。
(蓄電システム1の通信接続)
図2に示すように、互いに隣り合う蓄電池10が備えているBMU2同士はハーネス4を介して通信可能に一列に接続されている。また、上位システム3は通信ポート30を備えている。BMU2aは当該通信ポート30とハーネス4aを介して通信可能に接続している。
なお、本実施形態では、複数のハーネス4について、それぞれの配置に応じた構成等を説明する場合には、ハーネス4b-4dと呼称する。また、ハーネス4の共通の構成を説明する場合は、ハーネス4と呼称する。
例えば、通信可能に接続された各BMU2を以下のように表現することができる。
BMU2bまたはBMU2cは、配列R1の先頭側から、第1のBMU2、自装置および第2のBMU2の順で接続されている。BMU2aは、配列R1の先頭側から、自装置および第2のBMU2の順で接続されている。BMU2dは、配列R1の先頭側から、第1のBMU2および自装置の順で接続されている。
(蓄電池10)
蓄電池10は、BMU2の制御によって充電及び放電される。蓄電池10はリチウムイオン電池等を例として挙げることができるが、充電及び放電ができる電池であればよく、特に限定されない。
(上位システム3)
上位システム3は、BMU2a-2dを介し、蓄電池10a-10dの充電及び放電の切換を制御して、蓄電システム1が放電する総電力量の管理、調整等を行う。
(BMU2)
各BMU2は各蓄電池10の電圧、温度などを測定し、各蓄電池10を監視する。例えば、BMU2は蓄電池10の充電時における過充電、放電時における過放電、温度異常などを検出する。また、BMU2は、各蓄電池10の電圧バランスを維持する機能を有していてもよい。例えば、各蓄電池10の充電状態、各蓄電池10の劣化度を推定する機能を有していてもよい。また、BMU2は上位システム3から受信した信号に従い、自装置を備える蓄電池10の充電及び放電の切換を行う。
BMU2の構成の一例について、図1から図3を用いて説明する。図1はBMU2の要部構成の一例を示すブロック図である。図3は蓄電池10およびBMU2の構成の一例を示す概要図である。なお、図3においては図1で示すBMU2の要部構成の一部を省略して示している。
図1および図3に示すように、BMU2は、第1通信ポート21、第2通信ポート22、制御部23、記憶部24、第1タイマ25および第2タイマ26を備えている。
<第1通信ポート21>
図2に示すように、BMU2の配列R1において、第1通信ポート21は隣り合うBMU2とハーネス4(4bから4d)を介して接続されている。
第1通信ポート21は送受信ポートIF3および送受信ポートIF4を備えている。隣り合うBMU2において、上流のBMU2の送受信ポートIF3と下流のBMU2の送受信ポートIF4とがハーネス4を介して接続されている。例えば、隣り合うBMU2aおよびBMU2bにおいては、上流のBMU2aの送受信ポートIF3と下流のBMU2bの送受信ポートIF4とがハーネス4bを介して接続されている。また、隣り合うBMU2bおよびBMU2cにおいて、上流のBMU2bの送受信ポートIF3と下流のBMU2cの送受信ポートIF4とがハーネス4cを介して接続されている。
例えば、BMU2bは、上流のBMU2aとの通信は送受信ポートIF4を介して行う。また、BMU2bは下流のBMU2cとの通信は送受信ポートIF3を介して行う。
<第2通信ポート22>
配列R1の先頭のBMU2aは、上位システム3が備えている通信ポート30とハーネス4aを介して通信する。
図2に示すように、第2通信ポート22は送受信ポートIF1および送受信ポートIF2を備えている。配列R1における先頭のBMU2aの送受信ポートIF1と上位システム3の通信ポート30とはハーネス4aを介して接続している。
なお、配列R1における先頭以外に位置するBMU2b-2dの第2通信ポート22は接続されていない。
<記憶部24>
図1に示すように、記憶部24は、接続ID情報81、自装置ID情報82、応答情報83、配置情報84、末端ID情報85等を記憶する。接続ID情報81、自装置ID情報82、応答情報83、配置情報84および末端ID情報85の詳細は後述する。
<制御部23>
図1に示すように、制御部23は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を含み、情報処理に応じて各構成要素の制御を行う。制御部23は、受信部31、ID生成部(生成部)32、ID決定部(決定部)33、送信部(末端番号送信部)34、判定部(先頭判定部、末端判定部)35、末端ID生成部36および応答信号生成部37を備えている。
≪受信部31≫
受信部31は隣り合うBMU2から第1送受信ポートが受信した信号を受信する。図1に示すように、受信部31は接続ID受信部(受信部)71、応答信号受信部(応答受信部)72および末端ID受信部を備えている。
《接続ID受信部71》
接続ID受信部71は、送受信ポートIF4を介して、上流のBMU2から当該BMU2を備えている蓄電池10の仮ID(仮識別番号)を示す信号を第1の周期で受信する。本実施形態では、第1の周期として100msec周期の例を後述するが、当該周期は適宜変更可能であり、特に限定されない。
上記仮IDとは、各蓄電池10のIDを決定する過程で用いられる各蓄電池10の仮のIDを意味する。また、各蓄電池10に最終的に付与されるIDを正式IDと呼称する。
以下、図2に示すように、X軸およびY軸を設定し、適宜、当該X軸およびY軸を用いて本実施形態を説明する。Y軸方向は、蓄電システム1に含まれている蓄電池10の直列接続の方向と同様である。また、X軸方向は、Y軸方向に対して直交する方向である。各蓄電池10の仮IDは、上記X軸およびY軸に基づいた二次元座標(X,Y)として示される。なお、本実施形態の蓄電システム1は、Y軸方向に直列接続された蓄電池10の配列R1を1つだけ備えている。そのため、仮IDのX座標は1に固定されている。よって、以下の説明では仮IDとは、上記二次元座標(X,Y)のY座標の値を意味する。
また、以下において、「仮IDを送信する」との記載は「仮IDを示す信号を送信する」ことを意味する。また、「仮IDを受信する」との記載は「仮IDを示す信号を受信する」ことを意味する。
接続ID受信部71は、図1に示す記憶部24が保存している接続ID情報81を更新する。接続ID情報81は、上流のBMU2から受信した仮IDを示す情報である。例えば、接続ID情報81は、受信した仮IDの受信時間および仮IDを対応付けて示してもよい。
また、接続ID受信部71は隣り合うBMU2から仮IDを受信すると、仮IDを受信したことを示す応答信号の生成を応答信号生成部37に指示する。
《応答信号受信部72》
応答信号受信部72は、応答信号を送受信ポートIF3を介して、下流のBMU2から受信する。応答信号は、下流のBMU2が仮IDを受信したこと示す信号である。
応答信号受信部72は応答信号を受信すると、記憶部24が保存している応答情報83を更新する。応答情報83には、下流のBMU2から受信した応答信号の受信履歴が記録されている。例えば、応答情報83には、受信した応答信号の受信時間が記録されていてもよい。
《末端ID受信部73》
末端ID受信部73は、送受信ポートIF3を介して、下流のBMU2から、配列R1の末端に位置するBMU2dの正式IDを示す信号を受信する。以下、配列R1の末端に位置するBMU2dの正式IDを末端IDと呼称する。
末端ID受信部73は末端IDを受信すると、記憶部24に末端IDを示す末端ID情報85を記憶させる。
末端ID受信部73は記憶部24に末端ID情報85を記憶させると、記憶部24に末端ID情報85を記憶させたことを示す信号を末端ID生成部36に送信する。
≪ID生成部32≫
ID生成部32は、接続ID受信部71が上流のBMU2から受信した仮IDに1を加えて自装置を備えている蓄電池10の仮IDを生成する。なお、「自装置」とは、ID生成部32を備えているBMU2を意味する。
詳細には、ID生成部32は、接続ID情報81を参照し、隣り合うBMU2から仮IDを受信したか否かを判定する。ID生成部32は仮IDを受信したと判定すると、受信した仮IDに1を加えて自装置を備えている蓄電池10の仮IDを生成する。
例えば、ID生成部32は、記憶部24に保存されている接続ID情報81を参照し、隣り合うBMU2から直近に受信した仮IDに1を加えて仮IDを生成してもよい。また、ID生成部32は、第1タイマ25を参照し、第1の周期にて仮IDを生成してもよい。上記ID生成部32の処理は以下のように表現することもできる。ID生成部32は、第1タイマ25を参照し、第1時間の経過に応じて仮IDを生成する。ID生成部32は仮IDを生成すると、第1タイマ25に時間の経過の計測を開始させる構成としてもよい。
また、上述のように、接続ID受信部71は、隣り合うBMU2から仮IDを周期的に受信する。接続ID受信部71が仮IDを受信する毎に、ID生成部32は仮IDを生成してもよい。
また、ID生成部32は、接続ID受信部71が仮IDを受信していないと判定した場合には、自装置を備えている蓄電池10の仮IDを1として生成する。ID生成部32は仮IDを生成したことを示す信号をID決定部33に送信する。また、ID生成部32は記憶部24に保存されている自装置ID情報82を更新する。自装置ID情報82はID生成部32が生成した仮IDを示す情報である。
≪ID決定部33≫
ID決定部33は、ID生成部32が生成した仮IDを、自装置を備えている蓄電池10の正式IDに決定する。
以下に詳細を説明する。ID生成部32から仮IDを生成したことを示す信号を受信すると、ID決定部33は以下の処理を行う。
(ID決定処理の例1)
ID決定部33は、所定の時間である第3時間が経過したか否かを判定する。上記第3時間は、後述する送信部34が下流のBMU2に仮IDを最初に送信してからの経過時間である。
ID決定部33が第3時間は経過したと判定すると、ID決定部33はID生成部32が生成した仮IDを、自装置を備えている蓄電池10の正式IDに決定する。そして、ID決定部33は自装置ID情報82を更新する。更新された自装置ID情報82は決定したIDを正式IDとして示す。ID決定部33は、正式IDが決定したことを示す信号を判定部35に送信する。
ID決定部33が第3時間は経過していないと判定すると、ID決定部33は、ID生成部32が生成した仮IDを下流のBMU2に送信するように送信部34に対して指示する。
なお、ID決定部33は、第2タイマ26を参照し、第3時間の経過を判定してもよい。例えば、ID決定部33は下流のBMU2に対する仮IDの初回の送信を送信部34に指示すると共に、第2タイマ26に時間の経過の計測を開始させてもよい。
(ID決定処理の例2)
ID決定部33による、ID生成部32が生成した仮IDを、正式IDに決定する他の例を説明する。
ID決定部33は、接続ID受信部71が、上流のBMU2から、同一の仮IDを所定の回数だけ受信したか否かを判定する。例えば、ID決定部33は、記憶部24に保存されている接続ID情報81を参照し、当該判定を行ってもよい。
ID決定部33は、同一の値である仮IDを所定の回数だけ受信したと判定すると、ID生成部32が生成した仮IDを蓄電池10の正式IDに決定する。
ID決定部33は同一の値である仮IDを所定の回数だけ受信していないと判定すると、ID決定部33は、送信部34に対してID生成部32が生成した仮IDを下流のBMU2に送信するように指示する。
上記所定の回数として3回等を例として挙げることができるが、上記所定の回数は適宜変更可能であり、特に限定はされない。
≪送信部34≫
送信部34は、ID生成部32が生成した仮IDを、第2の周期で送信する。詳細には、送信部34はID決定部33からID生成部32が生成した仮IDを下流のBMU2に送信する指示を受信する。送信部34は自装置ID情報82が示す仮IDを取得する。送信部34はID生成部32が生成した仮IDを第1通信ポート21の送受信ポートIF3を介して下流のBMU2に送信する。
本実施形態では、第2の周期として100msec周期の例を後述するが、当該周期は適宜変更可能であり、特に限定されない。また、下流のBMU2は第2の周期にて仮IDを受信するということができる。以下説明において、上記の「第2の周期」は「第2時間経過後」とも表現される。
また、送信部34は、応答信号生成部37の指示に応じて、第1通信ポート21の送受信ポートIF4を介して応答信号を上流のBMU2に送信する。
また、送信部34は、末端ID生成部36の指示に応じて、第1通信ポート21の送受信ポートIF4を介して末端IDを示す信号を上流のBMU2に送信する。
≪判定部35≫
判定部35は、ID決定部33から、正式IDが決定したことを示す信号を受信すると以下の、先頭判定、末端判定、およびスレーブ判定を行う。
(先頭判定)
判定部35は、接続ID受信部71が、上流のBMU2から、仮IDを受信せず、ID決定部33が決定した正式IDが1である場合に、自装置が配列R1の先頭に位置していると判定する。
例えば、判定部35は、接続ID情報81を参照し、隣り合うBMU2からの仮IDの受信の有無に応じて自装置が配列R1の先頭に位置しているか否かを判定してもよい。
また、判定部35は、自装置ID情報82が示す正式IDに応じて、自装置が先頭に位置しているか否かを判定してもよい。
判定部35は、自装置が先頭に位置していると判定すると、自装置が先頭に位置していることを示す配置情報84を記憶部24に保存させる。配置情報84は配列R1における自装置の配置を示す情報である。
また、判定部35は、自装置が配列R1の先頭である場合には、自装置が他のBMU2を管理する列マスタと判定してもよい。列マスタとは、配列R1に配置されている他のBMU2を管理するBMU2である。
(末端判定)
判定部35は、応答信号受信部72が下流のBMU2から応答信号を受信していない場合に、自装置が配列R1の末端に位置していると判定する。
例えば、判定部35は、応答情報83を参照し、応答信号の受信の有無に応じて自装置が配列R1の末端に位置しているか否かを判定してもよい。
判定部35は、自装置が末端に位置していると判定すると、記憶部24に自装置が末端に位置していることを示す配置情報84を記憶させる。
例えば、判定部35は自装置が配列R1の末端に位置すると判定すると、自装置が配列R1の末端に位置するスレーブであると判定してもよい。スレーブとは列マスタに管理されるBMU2である。
また、判定部35は、自装置が末端に位置していると判定すると、末端ID生成部36に判定結果を示す信号を送信する。
(スレーブ判定)
例えば、判定部35は、接続ID情報81および応答情報83を参照し、以下の判定処理を行ってもよい。
接続ID受信部71が仮IDを受信しており、かつ、応答信号受信部72が応答信号を受信している場合、判定部35は、自装置が配列R1の末端ではない位置のスレーブであると判定する。そして、判定部35は自装置が配列R1において末端または先頭ではない位置に配置していることを示す配置情報84を記憶部24に記憶させる。なお、配置情報84は自装置が、列マスタ、スレーブ等であることを示してもよい。
≪末端ID生成部36≫
末端ID生成部36は、判定部35から、自装置が末端に位置していることを示す信号を受信すると以下の処理を行う。末端ID生成部36は、記憶部24の自装置ID情報82が示す正式IDを取得する。末端ID生成部36は、取得した正式IDが配列R1の末端IDであることを示す末端ID情報85を記憶部24に記憶させる。末端ID生成部36は末端IDを示す信号を生成し、当該信号を上流のBMU2に送信するように送信部34に指示する。自装置が末端に位置していると判定したBMU2は、自装置と先頭のBMU2との間に配置しているBMU2を介して、末端IDを示す信号を先頭のBMU2に送信する。
また、配列R1の末端に位置していないBMU2においては、末端ID生成部36は、記憶部24に末端ID情報85を記憶させたことを示す信号を末端ID受信部73から受信する。末端ID生成部36は、末端ID情報85を参照し、末端IDを示す信号を生成し送信部34に対して当該信号を上流のBMU2に送信するように指示する。
≪応答信号生成部37≫
応答信号生成部37は、接続ID受信部71の指示を受信し、応答信号を生成する。応答信号生成部37は、上流のBMU2への、当該信号の送信を送信部34に指示する。
(自動採番処理および自動構成処理の流れ)
次に、図4から図6を用いて、制御部23における自動採番処理および自動構成処理の流れについて説明する。
自動採番処理とは、蓄電システム1に含まれる各BMU2が自装置を備えている蓄電池10の正式IDを自動で決定する処理を意味する。
また、自動構成処理とは、配列R1における自装置の配置を各BMU2が判定し、自装置が列マスタまたはスレーブであるか判定することを意味する。本実施形態では、自動採番処理に続いて、自動構成処理が行われる。
<自動採番処理の流れ>
はじめに、自動採番処理の流れについて説明する。例えば、自装置を備える蓄電池10の電力消費を避けるために、BMU2が蓄電池10とは別の外部電源入力回路を備えている場合は以下のように自動採番処理が開始されてもよい。当該外部電源入力回路による制御電源が投入されてBMU2が起動すると、自動採番処理が開始する。
また、自動採番処理は以下のように開始されてもよい。上位システム3と接続した通信ポートを備えているBMU2aは、上位システム3から開始コマンドを受信する。開始コマンドを受信したBMU2aは、下流のBMU2bに対して当該開始コマンドを送信する。開始コマンドを受信したBMU2bは、下流のBMU2cに対して当該開始コマンドを送信する。開始コマンドを受信したBMU2cは、下流のBMU2dに対して当該開始コマンドを送信する。当該開始コマンドの送信は所定時間が経過するまで繰り返される。所定時間の経過後、自動採番処理が開始する。
また、各BMU2が開始入力回路(電源スイッチ回路等)を備えており、各BMU2が備えている開始入力回路が数珠つなぎで接続されている場合は以下のように自動採番処理が開始されてもよい。各BMU2が開始入力信号(Hiレベル)を検出した後に自動採番処理が開始する。
また、各BMU2が時計機能を有する構成を備えている場合は以下のように自動採番処理が開始されてもよい。記憶部24に正式IDを記憶している自装置ID情報82がない場合、所定時刻または設定した時間間隔にて自動採番処理が開始される。この場合、各BMU2は自装置を備える蓄電池10の電力を用いて、自動採番処理を行ってもよい。
図5は本実施形態に係る自動採番処理の流れの一例を示すフローチャートである。図5に示すように、自動採番処理が開始すると、ID生成部32は第1時間が経過したか否かを判定する(S1)。なお、S1は、ID生成部32が第1時間の経過に応じて仮IDを生成するためのステップである。そのため、第1時間の経過は、ID生成部32が仮IDを直近において生成した時点からの所定の時間の経過を意味する。例えば、ID生成部32は、第1タイマ25を参照し、第1時間の経過を判定する。上述したように、ID生成部32は仮IDを生成すると、第1タイマ25に時間の経過の計測を開始させる構成としてもよい。この場合、自動採番処理の開始直後のS1においては、ID生成部32は仮IDを生成していないため、第1タイマ25による時間の経過の計測は開始されていない。S1にて、第1タイマ25による時間の経過の計測が開始されていない場合、ID生成部32は第1時間が経過した(S1でYES)と判定してもよい。
ID生成部32は第1時間が経過したと判定すると(S1でYES)、仮IDを受信したか否かを判定する(S2)。ID生成部32は、仮IDを受信したと判定すると(S2でYES)、受信した信号が示す仮IDに1を加えて自装置を備えている蓄電池10の仮IDを生成する(S3)。そして、処理はS5に続く。なお、ID生成部32は、仮IDを受信していないと判定すると(S2でNO)、自装置を備えている蓄電池10の仮IDを1として生成する(S4)。そして、処理はS5に続く。なお、ID生成部32は第1時間が経過していないと判定すると(S1でNO)、処理はS1に戻る。
ID決定部33は、第3時間が経過したか否かを判定する(S5)。ID決定部33が、第3時間が経過していないと判定すると(S5でNO)、送信部34はID生成部32が生成した仮IDを下流のBMU2に第2時間経過後に送信する(S6)。そして、処理はS1に戻る。
なお、ID決定部33は、第3時間が経過したと判定すると(S5でYES)、ID生成部32が生成した仮IDを、自装置を備えている蓄電池10の正式IDに決定する(S7)。そして、処理は自動構成処理S8に続く。
上記構成によれば、各蓄電池10が備えているBMU2が各蓄電池10のIDを決定することができる。
すなわち、各蓄電池10が備えているBMU2などを管理する上位制御機等の構成を必要とせずに、各蓄電池10に正式IDを付与することができる。
また、上記構成では、各蓄電池10に対する正式IDの付与に上位制御機等の構成を必要としないため、上位制御機と全ての蓄電池10とを通信可能に接続する必要がない。そのため、上位制御機と蓄電池10との接続によって生じ得る、蓄電池の組合せの制限を低減することができる。よって、蓄電システム1において、蓄電池10の組合せの自由度を高めることができる。
また、上記構成によれば、BMU2は、接続ID受信部71が受信した仮IDに1を加えることを適切な回数繰り返すことできる。そのため、BMU2は、配列R1における順番に対応した各蓄電池10のIDを生成することができる。
(下流のBMU2に送信する信号が示す仮IDの一例)
ここで、図4を用いて、図2に示す各BMU2がそれぞれの下流のBMU2に送信する仮IDの一例について説明する。
図4はBMU2a、BMU2b、BMU2cおよびBMU2dが送信する信号が示す仮IDの一例を示す図である。図4では、BMU2a、BMU2b、BMU2cおよびBMU2dが最初に下流のBMU2に仮IDを送信した時点を0msecとして、100msec周期にて送信する仮IDを示している。本例においては、BMU2a、BMU2b、BMU2cおよびBMU2dは同一の周期で仮IDを送信する。
なお、図2に示すようにBMU2dの下流にはBMU2が接続されていないが、BMU2dが下流に向かって仮IDを送信する場合は、説明の便宜上、下流のBMU2に仮IDを送信するとも表現する。また、図4に示されている「左矢印」は、下流のBMU2に送信する仮IDが、直近で送信した仮IDと同様であること示している。例えば、図4には、0msecにおいてBMU2aが送信する仮ID(X,Y)が(1,1)と示されている。また、図4には、100msecにおいてBMU2aが送信する仮IDが「左矢印」で示されている。この「左矢印」は、100msecにおいてBMU2aが送信する仮IDが、BMU2aが直近である0msecにおいて送信した仮ID(1,1)と同様であることを示している。
はじめに、0msecに送信される仮IDのY座標の値について説明する。0msec以前には、BMU2aからBMU2dの何れのBMU2においても、仮IDは受信していない。そのため、図4に示すように、BMU2aからBMU2dの全てのBMU2が0msecに送信する仮IDのY座標の値は1となる。
なお、図2に示すように、BMU2aの上流にはBMU2が接続されていないため、BMU2aは仮IDを受信しない。そのため、図4に示すように、BMU2aが0msec以降に送信する仮IDのY座標の値は1となる。すなわち、BMU2aがBMU2bに送信する仮IDのY座標の値は常に1である。0msec以降におけるBMU2aが送信する仮IDのY座標の値についての説明を以下に繰り返さない。
次に、100msecに送信される仮IDのY座標の値について説明する。BMU2bは、0msecにてY座標の値が1である仮IDをBMU2aから受信する。また、BMU2cは、0msecにてY座標の値が1である仮IDをBMU2bから受信する。また、BMU2dは、0msecにてY座標の値が1である仮IDをBMU2bから受信する。したがって、図4に示すように、100msecにおいて、BMU2b、BMU2cおよびBMU2dのそれぞれが送信する仮IDのY座標の値は、0msecにて受信したY座標の値である1に1を加えた2となる。
なお、上述したように、BMU2aがBMU2bに送信する仮IDのY座標の値は常に1である。そのため、図4に示すように、100msecおよびそれ以降にBMU2bがBMU2cに送信する仮IDのY座標の値は、BMU2aから受信した仮IDのY座標の値である1に1を加えた2となる。100msec以降におけるBMU2bが送信する仮IDのY座標の値についての説明を以下に繰り返さない。
次に、200msecに送信される仮IDのY座標の値について説明する。BMU2cは、100msecにてY座標の値が2である仮IDを上流のBMU2bから受信する。また、BMU2dは、100msecにてY座標の値が2である仮IDを上流のBMU2cから受信する。したがって、図4に示すように、200msecにおいて、BMU2cおよびBMU2dのそれぞれが送信する仮IDのY座標の値は、100msecにて受信したY座標の値である2に1を加えた3となる。
なお、上述したように、100msecおよびそれ以降にBMU2bがBMU2cに送信する仮IDのY座標の値は2となる。そのため、図4に示すように、200msecおよびそれ以降にBMU2cがBMU2dに送信する仮IDのY座標の値は、BMU2bが送信する仮IDのY座標の値である2に1を加えた3となる。以下の200msec以降におけるBMU2cが送信する仮IDのY座標の値についての説明を以下に繰り返さない。
次に、300msecに送信される仮IDのY座標の値について説明する。BMU2dは、200msecにてY座標の値が3である仮IDを上流のBMU2cから受信する。したがって、図4に示すように、300msecにおいて、BMU2dが送信する仮IDのY座標の値は、200msecにて受信したY座標の値である3に1を加えた4となる。
なお、上述したように、200msecおよびそれ以降にBMU2cがBMU2dに送信する仮IDのY座標の値は3となる。そのため、図4に示すように、300msecおよびそれ以降にBMU2dが送信する仮IDのY座標の値は、BMU2cが送信する仮IDのY座標の値である3に1を加えた4となる。
したがって、300msecおよびそれ以降の時間においては、BMU2aからBMU2dの全てのBMU2は、自装置を備えている蓄電池の配列の順番に対応したY座標の値を示す仮IDを生成し、送信するようになる。
上記の例においては、ID生成部32が仮IDを生成する周期および送信部34が仮IDを送信する周期を100msecとした。この場合、例えば、ID決定部33は仮IDを初回に送信した時点からの所定の時間である第3時間を1secとして、自装置を備えている蓄電池10の正式IDに決定してもよい。
なお、ID生成部32が仮IDを生成する周期、送信部34が仮IDを送信する周期および第3時間の設定は適宜変更であり、限定されない。
<自動構成処理の流れ>
次に自動構成処理の流れについて説明する。図6は本実施形態に係る自動構成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図6に示すように、判定部35は仮IDを受信しているか否かの判定を行う(S11)。判定部35は、仮IDを受信していないと判定すると(S11でNO)、自装置が配列R1の先頭に位置していると判定する(S12)。続いて、末端ID受信部73は末端IDを示す信号を受信する(S13)。続いて、判定部35は自装置を列マスタと判定し(S14)、処理は終了する。
判定部35は、仮IDを受信していると判定すると(S11でYES)、応答信号を受信しているか否かを判定する(S15)。判定部35は、応答信号を受信していないと判定すると(S15でNO)、自装置が配列R1の末端に位置していると判定する(S16)。続いて、送信部34は末端IDを示す信号を、自装置と先頭のBMU2との間に配置しているBMU2を介して、配列R1の先頭に位置しているBMU2に送信する(S17)。続いて、判定部35は、自装置がスレーブであると判定し(S18)、処理は終了する。なお、判定部35が応答信号を受信していると判定すると(S15でYES)、処理はS18に続く。
上記の構成によれば、配列R1の先頭のBMU2は、自装置が配列R1の先頭であることを判定することができる。また、自装置が先頭であることを判定した場合、自装置を配列R1に配置されている他の蓄電池10が備えているBMU2を管理する列マスタと判定できる。
また、上記構成によれば、配列R1の末端に位置しているBMU2は、自装置が配列R1の末端に位置することを判定することができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図7は、本実施形態に係る蓄電システム1aの一例を示す図である。図7を用いて蓄電システム1aの概要を説明する。
図7に示すように、蓄電システム1aは複数の蓄電池10、複数のBMU2、上位システム3および複数の導線5を備えている。
なお、本実施形態では、複数のBMU2について、BMU2のそれぞれの配置に応じた処理等を説明する場合には、一部のBMU2をBMU2a-2d、2e-2hと呼称する。また、BMU2の共通の処理等を説明する場合は、BMU2と呼称する。
また、複数の蓄電池10について、蓄電池10のそれぞれの配置に応じた構成等を説明する場合には、一部の蓄電池10を蓄電池10a-10d、10e-10gと呼称する。また、蓄電池10の共通の構成等を説明する場合は、蓄電池10と呼称する。
また、複数の導線5について、導線5のそれぞれの配置に応じた構成等を説明する場合には、一部の導線5を導線5a-5dと呼称する。また、導線5の共通の構成等を説明する場合は、導線5と呼称する。
蓄電池10のそれぞれは、BMU2を備えている。例えば、蓄電池10aはBMU2aを備えている。
図7に示す例では、蓄電システム1aが16個の蓄電池10を備えている例を示しているが、蓄電システム1aが備える蓄電池10の数は特に限定されず適宜変更可能である。また、蓄電池10のそれぞれが各BMU2を備えているため、蓄電システム1が備えるBMU2の数は、蓄電池10の数と同じになる。蓄電システム1aが備えている各蓄電池10の電圧値は同一である。
(蓄電システム1aの電気的接続)
図7に示すように、蓄電システム1aは4つの蓄電池10が直列に接続された4つの配列R2-R4を備えている。例えば、配列R2においては、4つの蓄電池10a-10dは導線5aを介して直列に接続されている。
なお、配列R2-R4において直列接続される蓄電池の数は同数であればよく、配列R2-R4が備える蓄電池の数は特に限定されない。また、上述のように、蓄電池10の電圧値は同一であるため、配列R2-R4の電圧値は同じになる。
4つの配列R2-R4は互いに並列に接続されている。なお、本実施形態では、蓄電システム1aが、4つの配列R2-R4を備えている例を示すが、蓄電システム1aが備える、蓄電池が直列に接続された配列の数は適宜変更可能であり、特に限定されない。
以下、図7に示すように、X軸およびY軸を設定し、適宜、当該X軸およびY軸を用いて本実施形態を説明する。Y軸方向は、蓄電システム1aに含まれている蓄電池10の直列接続の方向と同様である。また、X軸方向は、Y軸方向に対して直交する方向である。X軸方向は、4つの配列R2-R4が並列接続している方向ということもできる。
(蓄電システム1aの通信接続)
<Y軸方向の通信接続>
図7に示すように、各配列R2-R4において互いに隣り合う蓄電池10が備えているBMU2同士はハーネス4を介して通信可能に一列に接続されている。そのため、配列R2-R4はBMU2の配列ということもできる。例えば、配列R2において、各蓄電池10a-10dはBMU2a-2dをそれぞれ備えている。BMU2a-2dはハーネス4b-4dを介して接続されている。本実施形態では、各配列R2-R4における隣り合うBMU2の接続の方向をY軸方向と呼称する。
本実施形態では、配列R2-R4に配置しているBMU2のうち、各配列の一方の端に位置しているBMU2a、BMU2e、BMU2fおよびBMU2gを、配列R2-R4の先頭と呼称する。また、R2-R4に配置しているBMU2のうち、BMU2a、BMU2e、BMU2fおよびBMU2gとは反対の端に位置するBMU2d等を配列の末端と呼称する。
Y軸方向の接続において、隣り合うBMU2は、上流のBMU2の送受信ポートIF3と下流のBMU2の送受信ポートIF4とがハーネス4を介して接続されている。
例えば、隣り合うBMU2aおよびBMU2bにおいては、上流のBMU2aの送受信ポートIF3と下流のBMU2bの送受信ポートIF4とがハーネス4bを介して接続されている。
<X軸方向の通信接続>
各配列R2-R4の先頭であるBMU2a、BMU2e、BMU2fおよびBMU2gはハーネス4e-4gを介して通信可能に一列に接続されている。すなわち、BMU2g、BMU2f、BMU2eおよびBMU2aはBMU2の配列R6を形成している。配列R6に含まれるBMU2の接続方向をX軸方向と呼称する。なお、各配列R2-R4の先頭以外に位置するBMU2は、X軸方向において接続されていない。
配列R6におけるBMU2のうち、上位システム3と隣り合うBMU2gは、上位システム3の通信ポート30とハーネス4hを介して通信可能に接続している。配列R6に配置しているBMU2のうち、配列の一方の端に位置しており、上位システム3と接続しているBMU2gを、配列R6の先頭と呼称する。また、配列R6に配置しているBMU2のうち、BMU2gとは反対の端に位置するBMU2aを配列R6の末端と呼称する。
X軸方向の接続において、隣り合うBMU2は、上流のBMU2の送受信ポートIF2と下流のBMU2の送受信ポートIF1とがハーネス4を介して接続されている。
例えば、隣り合うBMU2gおよびBMU2fにおいては、上流のBMU2gの送受信ポートIF2と下流のBMU2fの送受信ポートIF1とがハーネス4gを介して接続されている。
上述の実施形態1に係るBMU2備える要部構成は、1方向(Y軸方向)についての自動採番処理および自動構成処理を行う構成であった。一方で、本実施形態に係るBMU2は、Y軸方向に加え、X軸方向についても、Y軸方向の処理と同様に自動採番処理および自動構成処理を行う。
(自動採番処理および自動構成処理の流れ)
次に、図8から図11を用いて、自動採番処理および自動構成処理の流れについて説明する。なお、本実施形態に係る処理の流れについては、説明の便宜上、上記実施形態1にて説明したステップと同じ工程であるステップについては、同じ符号を付記し、その詳細な説明は繰り返さない。
<自動採番処理の流れ>
はじめに、自動採番処理の流れについて説明する。図9は本実施形態に係る自動採番処理の流れの一例を示すフローチャートである。図9に示すように、ID生成部32は第1時間が経過していると判定すると(S1でYES)、ID生成部32は仮ID生成処理(S30)を行う。なお、ID生成部32は第1時間が経過していないと判定すると(S1でNO)、処理はS1に戻る。
仮ID生成処理(S30)の詳細については後述する。仮ID生成処理(S30)にてID生成部32が仮ID生成すると、ID決定部33は第3時間が経過したか否かを判定する(S5)。ID決定部33が、第3時間が経過していないと判定すると(S5でNO)、送信部34は第2時間にて仮IDを送信する(S6)。そして、処理はS1に戻る。
なお、ID決定部33は、第3時間が経過したと判定すると(S5でYES)、仮IDを正式IDに決定する(S7)。そして、処理は自動構成処理S50に続く。
≪仮ID生成処理の流れ≫
次に、仮ID生成処理の流れについて説明する。図10は仮ID生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。本実施形態に係る仮IDは、X軸およびY軸に基づいた二次元座標(X,Y)として示される。
《X座標の生成処理の流れ》
はじめに、BMU2における自装置を備えている蓄電池10の仮IDのX座標の生成処理の流れについて説明する。図10に示すように、ID生成部32は、X軸方向において上流のBMU2から仮IDを受信したか否かを判定する(S31)。ID生成部32は、X軸方向において仮IDを受信したと判定すると(S31でYES)、受信した信号が示すX座標の値に1を加えてX座標の値を生成する(S32)。そして、処理はS33に続く。
なお、接続ID情報81は、受信した仮IDと当該仮IDの受信に用いられた自装置の送受信ポート(IF1-IF4)とを対応付けて示してもよい。ID生成部32は、接続ID情報81を参照して、X軸方向において上流のBMU2から仮IDを受信したか否かを判定してもよい。
なお、ID生成部32は、X軸方向において仮IDを受信していないと判定すると(S31でNO)、Y軸方向において上流のBMU2から仮IDを受信したか否かを判定する(S35)。ID生成部32は、Y軸方向において仮IDを受信したと判定すると(S35でYES)、受信した信号が示すX座標の値をX座標の値として生成する(S36)。そして、処理はS33に続く。
また、ID生成部32は、Y軸方向において仮IDを受信していないと判定すると(S35でYES)、X座標の値として1を生成する(S37)。そして、処理はS33に続く。
《Y座標の生成処理の流れ》
次に、BMU2における自装置を備えている蓄電池10の仮IDのY座標の生成処理の流れについて説明する。
図10に示すように、ID生成部32は、Y軸方向において上流のBMU2から仮IDを受信したか否かを判定する(S33)。ID生成部32は、Y軸方向において仮IDを受信したと判定すると(S33でYES)、受信した信号が示すY座標の値に1を加えてY座標の値を生成する(S34)。そして、処理は終了する。なお、ID生成部32は、接続ID情報81を参照して、Y軸方向において上流のBMU2から仮IDを受信したか否かを判定してもよい。
ID生成部32は、Y軸方向において仮IDを受信していないと判定すると(S33でNO)、Y座標の値として1を生成する(S38)。そして、処理は終了する。
(仮IDの例)
ここで、図8を用いて、図7に示す配列R2に含まれているBMU2a-2dおよび配列R6に含まれているBMU2g、BMU2f、BMU2eおよびBMU2aの各々が下流のBMU2に送信する信号が示す仮IDの一例について説明する。なお、図7に示すように配列R2において、BMU2dの下流にはBMU2が接続されていないが、BMU2dが下流に向かって仮IDを送信する場合は、説明の便宜上、下流のBMU2に仮IDを送信するとも表現する。
また、図7に示すように、BMU2g、BMU2fおよびBMU2eは、X軸方向における下流のBMU2およびY軸方向における下流のBMU2と通信可能に接続している。BMU2g、BMU2fおよびBMU2eは仮IDをX軸方向の下流のBMU2およびY軸方向の下流のBMU2の両方に送信する。例えば、BMU2gは仮IDをX軸方向における下流のBMU2fおよびY軸方向における下流のBMU2hに送信する。
図8は配列R2に含まれているBMU2a-2dおよびBMU2gと、配列R6に含まれているBMU2f、BMU2eおよびBMU2aとが送信する仮IDの一例を示す図である。なお、図8に示す表T1は配列R2に含まれているBMU2a-2dが送信する仮IDの一例を示している。また、図8に示す表T2は配列R6に含まれているBMU2a-2dが送信する仮IDの一例を示している。
図8では、各BMU2が最初に下流のBMU2に仮IDを送信した時点を0msecとして、100msec周期にて送信する仮IDの値を示している。また、図8に示されている「左矢印」は、下流のBMU2に送信する仮IDが、直近で送信した仮IDと同様であること示している。
<仮IDのX座標の例>
はじめに、図8に示す表T2を用いて、BMU2g、BMU2f、BMU2eおよびBMU2aが下流のBMU2に送信する仮IDのX座標の値について説明する。
0msec以前には、BMU2g、BMU2f、BMU2eおよびBMU2aの何れのBMU2においても、仮IDは受信していない。そのため、BMU2g、BMU2f、BMU2eおよびBMU2aの全てのBMU2が0msecに送信する仮IDのX座標の値は1となる。
なお、図7に示すように、BMU2gのX軸方向およびY軸方向の上流にはBMU2は接続されていない。そのため、BMU2gはX軸方向またはY軸方向から仮IDを受信しない。そのため、図8の表T2に示すように、BMU2gが0msec以降に送信する仮IDのX座標の値は1となる。すなわち、BMU2gが送信する仮IDのX座標の値は常に1である。
次に、100msecに送信される仮IDのX座標の値について説明する。BMU2fは、0msecにてX座標の値が1である仮IDを、X軸方向において上流のBMU2gから受信する。また、BMU2eは、0msecにてX座標の値が1である仮IDを、X軸方向において上流のBMU2fから受信する。また、BMU2aは、0msecにてX座標の値が1である仮IDを、X軸方向において上流のBMU2eから受信する。
したがって、図8の表T2に示すように、100msecにおいて、BMU2f、BMU2eおよびBMU2aのそれぞれが送信するX座標の値は、0msecにて受信したX座標の値である1に1を加えた2となる。
なお、上述したように、BMU2gがBMU2fに送信するX座標の値は常に1である。そのため、図8の表T2に示すように、100msecおよびそれ以降にBMU2fがBMU2eに送信するX座標の値は、BMU2fがBMU2gから受信したX座標の値である1に1を加えた2となる。
同様に、100msecおよびそれ以降にBMU2eがX軸方向の上流のBMU2fから受信するX座標の値は2となる。そのため、200msecおよびそれ以降にBMU2eが送信するX座標の値は3となる。
また、200msecおよびそれ以降にBMU2aが軸方向の上流のBMU2eから受信するX座標の値は3となる。そのため、300msecおよびそれ以降にBMU2aが送信するX座標の値は4となる。
次に、図7および図8に示す表T1を用いて、配列R2に含まれるBMU2a-2dが下流のBMU2に送信する仮IDのX座標の値について説明する。
なお、BMU2aが送信するX座標の値については、上述したためここでの説明は繰り返さない。
図7に示すように、BMU2b-2dは、X軸方向において隣り合うBMU2と通信可能に接続されていない。そのため、BMU2b-2dはX軸方向において上流のBMU2から仮IDを受信しない。よって、BMU2b-2dはY軸方向において上流のBMU2から仮IDを受信したか否かを判定し、当該判定結果に応じたX座標を送信する。詳細には、BMU2b-2dがY軸方向において仮IDを受信していないと判定すると、BMU2b-2dが送信する仮IDのX座標の値は1となる。
例えば、図8の表T1に示すように、0msec以前には、BMU2b-2dの何れのBMU2においても、仮IDは受信していない。そのため、BMU2b-2dの全てのBMU2が0msecに送信する仮IDのX座標の値は1となる。
また、BMU2b-2dは、Y軸方向において仮IDを受信したと判定すると、BMU2b-2dが送信する仮IDのX座標の値は受信したX座標の値となる。
例えば、図8の表T1におけるAに示すように、200msecにおいてBMU2dが送信する仮IDのX座標の値は2である。すなわち、200msecにおいてBMU2cが受信する仮IDのX座標の値は2となる。そのため、図8の表T1におけるBに示すように、300msecにおいてBMU2cが送信する仮IDのX座標の値は、200msecにおいて受信したX座標の値である2となる。
<仮IDのY座標の例>
図7および図8に示す表T2を用いて、BMU2g、BMU2f、BMU2eおよびBMU2aが下流のBMU2に送信する仮IDのY座標の値について説明する。
図7に示すように、BMU2g、BMU2f、BMU2eおよびBMU2aは、Y軸方向において上流のBMU2は存在しない。そのため、図8に示す表T2に示すように、BMU2g、BMU2f、BMU2eおよびBMU2aが送信する仮IDのY座標の値は常に1となる。
次に、図7および図8に示す表T2を用いて、BMU2g、BMU2f、BMU2eおよびBMU2aが下流のBMU2に送信する仮IDのY座標の値について説明する。
図7に示すように、BMU2g、BMU2f、BMU2eおよびBMU2aは、Y軸方向において上流のBMU2は存在しない。そのため、図8に示す表T2に示すように、BMU2g、BMU2f、BMU2eおよびBMU2aが送信する仮IDのY座標の値は常に1となる。
なお、BMU2a-2dが下流のBMU2に送信する仮IDのY座標の値の例については、実施形態1にて説明した「下流のBMU2に送信する信号が示す仮IDの一例」と同様であるため、ここでの説明を繰り返さない。
<自動構成処理の流れ>
本実施形態に係る自動構成処理は、実施形態1にて説明した、スレーブの判定および列マスタの判定に加えて、親マスタの判定を含む。親マスタとは、複数の列マスタを管理するBMU2である。図11を用いて、自動構成処理の流れについて説明する。図11は自動構成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図11に示すように、判定部35はY軸方向において上流のBMU2から仮IDを受信したか否かを判定する(S51)。なお、判定部35は、接続ID情報81を参照して、当該判定および後述のS55における判定を行ってもよい。
判定部35は、Y軸方向において仮IDを受信していないと判定すると(S51でNO)、自装置がY軸方向の配列の先頭に位置していると判定する(S52)。続いて、末端ID受信部73は、自装置含むY軸方向の配列の末端IDを示す信号を受信し(S53)する。続いて、判定部35は自装置を列マスタと判定し(S54)、処理はS55に続く。
判定部35はX軸方向において上流のBMU2から仮IDを受信したか否かを判定する(S55)。判定部35は、X軸方向において仮IDを受信していないと判定すると(S55でNO)、自装置がX軸方向の配列の先頭に位置していると判定する(S56)。続いて、末端ID受信部73は、Y軸方向の各配列R2-R5の末端IDを示す信号を各列マスタから受信する(S57)。判定部35は自装置を親マスタと判定し(S58)、処理は終了する。なお、自装置を親マスタと判定したBMU2は各配列の末端IDを示す信号を上位システム3に送信してもよい。
なお、判定部35はY軸方向において仮IDを受信したと判定すると(S51でYES)、判定部35はY軸方向において下流のBMU2から応答信号を受信したか否かを判定する(S59)。なお、応答情報83は、受信した応答信号と当該信号の受信に用いられた自装置の送受信ポート(IF1-IF4)とを対応付けた情報を示してもよい。判定部35は、応答情報83を参照して、当該判定および後述のS63における判定を行ってもよい。判定部35はY軸方向において下流のBMU2から応答信号を受信していないと判定すると(S59でNO)、自装置がY軸方向の配列の末端に位置していると判定する(S60)。続いて、送信部34は、Y軸方向において自装置と先頭のBMU2との間のBMU2を介して、末端IDを示す信号を先頭のBMU2に送信する(S61)。続いて、判定部35は自装置がスレーブであると判定し(S62)、処理は終了する。なお、判定部35はY軸方向において下流のBMU2から応答信号を受信していると判定すると(S59でYES)、処理はS62に続く。
また、判定部35は、X軸方向において仮IDを受信していると判定すると(S55でYES)、X軸方向において下流のBMU2から応答信号を受信したか否かを判定する(S63)。判定部35はX軸方向において下流のBMU2から応答信号を受信していないと判定すると(S63でNO)、判定部35は自装置がX軸方向の配列の末端に位置していると判定する(S64)。続いて、送信部34は、X軸方向において自装置と先頭のBMU2との間のBMU2を介して、自装置含むY軸方向の配列の末端IDを示す信号をX軸方向の配列の先頭に送信する(S65)。そして、処理は終了する。なお、判定部35がX軸方向において下流のBMU2から応答信号を受信していると判定すると(S63でYES)、処理はS65に続く。
上記構成は以下のように表現することができる。
蓄電システム1aはY軸方向のBMU2の配列を複数含む。Y軸方向の各配列の先頭のBMU2は隣り合う他のY軸方向の配列の先頭のBMU2と通信可能に一列に接続される。その結果、X軸方向の配列が形成される。判定部35は、隣り合う他のY軸方向の配列の先頭のBMU2との通信によって、自装置がX軸方向の配列の先頭か否かを判定する。
上記構成によれば、X軸方向の配列の先頭のBMU2は、自装置がX軸方向の配列の先頭に位置していることを判定することができる。
BMU2は、自装置がX軸方向の配列の先頭に位置しているBMU2であると判定した場合、自装置をX軸方向の配列に配置されている他の列マスタであるBMU2を管理する親マスタと判定できる。
(変形例)
本変形例について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図12は、本変形例に係る蓄電システム1bの一例を示す図である。図12を用いて蓄電システム1bの概要を説明する。図12に示す蓄電システム1bと実施形態2にて説明した図7に示す蓄電システム1aとはBMU2間における通信接続の方向が相違している。なお、図12に示す蓄電システム1bにおいては、蓄電システム1bが含む一部の蓄電池10、一部のBMU2等の記載が省略されている。
(蓄電システム1bの通信接続)
蓄電システム1bは、蓄電システム1aと同様にX軸およびY軸が設定されている。Y軸方向は、蓄電システム1bに含まれている蓄電池10同士の直列接続の方向である。また、X軸方向は、Y軸方向に対して直交する方向である。X軸方向は、直列接続している蓄電池10の配列が並列接続している方向ということもできる。
<X軸方向の通信接続>
蓄電システム1bでは、X軸方向において互いに隣り合う蓄電池10が備えているBMU2同士がハーネス4を介して通信可能に一列に接続されている。図12に示すように、蓄電システム1bには、X軸方向に通信可能に接続されたBMU2の配列R7、配列R8、配列R9などが形成されている。
本変形例では、配列R7、配列R8、配列R9に配置しているBMU2のうち、配列の一方の端に位置しているBMU2g、BMU2h、BMU2jのそれぞれを、配列R7、配列R8、配列R9の先頭と呼称する。また、配列R7、配列R8、配列R9に配置しているBMU2のうち、BMU2g、BMU2h、BMU2jとは反対の端に位置するBMU2a、BMU2b、BMU2d等を配列の末端と呼称する。
X軸方向の通信接続において、隣り合うBMU2は、上流のBMU2の送受信ポートIF2と下流のBMU2の送受信ポートIF2とがハーネス4を介して接続されている。
<Y軸方向の通信接続>
X軸方向のBMU2の各配列R7、配列R8、配列R9の先頭であるBMU2g、BMU2h、BMU2jのそれぞれは、ハーネス4を介してY軸方向に通信可能に一列に接続されている。なお、各列配列R7、配列R8、配列R9の先頭以外に位置するBMU2は、Y軸方向において接続されていない。
配列R10におけるBMU2のうち、BMU2gは、上位システム3の通信ポート30とハーネス4hを介して通信可能に接続している。
本変形例では、配列R10に配置しているBMU2のうち、配列の一方の端に位置しており、上位システム3と接続しているBMU2gを、配列R10の先頭と呼称する。また、配列R10に配置しているBMU2のうち、BMU2gとは反対の端に位置するBMU2jを配列R10の末端と呼称する。
Y軸方向の接続において、隣り合うBMU2は、上流のBMU2の送受信ポートIF3と下流のBMU2の送受信ポートIF4とがハーネス4を介して接続されている。
例えば、隣り合うBMU2gおよびBMU2hにおいては、上流のBMU2gの送受信ポートIF3と下流のBMU2hの送受信ポートIF4とがハーネス4を介して接続されている。
本変形例に係るBMU2は、実施形態2に係るBMU2が行う正式IDのX座標決定処理と同様の処理によって、正式IDのY座標を決定する。
また、本変形例に係るBMU2は、実施形態2に係るBMU2が行う正式IDのX座標を決定する方法と同様の処理によって、正式IDのY座標を決定する。
また、本変形例に係るBMU2は、実施形態2に係るBMU2が行う自動構成処理を適用し、自動構成処理を行ってもよい。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。また、以下の説明においては、蓄電システム1cにおける実施形態2に係る蓄電システム1aと相違している構成について説明する。特に説明がない蓄電システム1cの構成については、蓄電システム1aと同様である。
(蓄電システム1cの電気的接続)
図13は本実施形態に係る蓄電システム1cの一例を示す図である。実施形態2において説明した、図7に示す蓄電システム1aは同数の蓄電池10が直列に接続された4つの配列R2-R4を備えている構成である。
一方で、図13に示すように、蓄電システム1cは、3つまたは4つの蓄電池10が直列に接続された配列R11-R14を備えている。詳細には、配列R11および配列R14においては、3つの蓄電池10が直列接続されている。また、配列R12および配列R13は4つの蓄電池10が直列接続されている。
配列R11および配列R14は2つ蓄電池10uと1つの蓄電池10tを含む。また、配列R12および配列R13は4つの蓄電池10uを含む。
蓄電池10tは電圧値が10(V)であり電池容量が10(Ah)の蓄電池である。また、蓄電池10uは電圧値が5(V)であり電池容量が10(Ah)の蓄電池である。配列R11-R14は、各配列の電圧値が同じであればよく、各配列に含まれる蓄電池10の数は限定されない。図13に示す例では、各配列R11-R14の電圧値は20(V)である。また、蓄電システム1cが備える蓄電池10は、電池容量(Ah)が同じであればよく、蓄電池10の電池容量は特に限定されない。
なお、蓄電システム1cに含まれるBMU2においては、各BMU2の通信仕様が同一であればよい。また、蓄電システム1cに含まれるBMU2は自装置を備えている蓄電池10の電圧値および電池容量を示す信号を上位システム3に送信できる構成であればよい。
(蓄電システム1cの通信接続)
以下、図13に示すように、X軸およびY軸を設定し、適宜、当該X軸およびY軸を用いて本実施形態を説明する。Y軸方向は、蓄電システム1cに含まれている蓄電池10の直列接続の方向と同様である。また、X軸方向は、Y軸方向に対して直交する方向である。X軸方向は、直列接続している蓄電池10の配列R11-R14が並列接続している方向ということもできる。
<Y軸方向の通信接続>
図13に示すように、各配列R11-R14において互いに隣り合う蓄電池10が備えているBMU2同士はハーネス4を介して通信可能に一列に接続されている。そのため、配列R11-R14はBMU2の配列ということもできる。
各配列R11-R14に配置しているBMU2のうち、配列の一方の端に位置しているBMU2a、BMU2e、BMU2fおよびBMU2gを、配列の先頭と呼称する。また、各配列R11-R14に配置しているBMU2のうち、BMU2a、BMU2e、BMU2fおよびBMU2gとは反対の端に位置するBMU2を配列の末端と呼称する。
<X軸方向の通信接続>
各配列R11-R14の先頭であるBMU2a、BMU2e、BMU2fおよびBMU2gはハーネス4を介して通信可能に一列に接続されている。BMU2g、BMU2f、BMU2eおよびBMU2aは、X軸方向の配列R15を形成している。
配列R15におけるBMU2のうち、上位システム3と隣り合うBMU2gは、上位システム3の通信ポート30とハーネス4を介して通信可能に接続している。配列R15に配置しているBMU2のうち、配列の一方の端に位置しており、上位システム3と接続しているBMU2gを、配列R15の先頭と呼称する。また、配列R15に配置しているBMU2のうち、BMU2gとは反対の端に位置するBMU2aを配列R15の末端と呼称する。
なお、各配列R11-R14の先頭以外に位置するBMU2は、X軸方向において接続されていない。
実施形態2に係るBMU2が行う自動採番処理と同様にして、本実施形態に係るBMU2は自動採番処理を行う。また、実施形態2に係るBMU2が行う自動構成処理と同様にして、本実施形態に係るBMU2は自動構成処理を行う。
例えば、BMU2a、BMU2e、BMU2fおよびBMU2gは、自装置を列マスタと判定する。また、BMU2gは、自装置を親マスタと判定する。
BMU2a、BMU2eおよびBMU2fは自装置を含むY軸方向の配列の末端IDを示す信号をBMU2gに送信する。
詳細には、BMU2aがBMU2gに送信する末端IDを示す信号は(4,3)を示す。また、BMU2eがBMU2gに送信する末端IDを示す信号は(3,4)を示す。BMU2fがBMU2gに送信する末端IDを示す信号は(2,4)を示す。
BMU2gは上記受信した各配列の末端IDおよび自装置を含むY軸方向の配列の末端ID(1,3)を示す信号を上位システム3に送信する。
〔実施形態4〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
(蓄電システム1d)
図14は、本実施形態に係る蓄電システム1dの一例を示す図である。図14に示すように、蓄電システム1dは、実施形態1にて説明した蓄電システム1が備えているBMU2a-2dの代わりに、BMU20a-20dを備えている。自動採番処理および自動構成処理について、BMU20a-20dはBMU2a-2dが行う処理と異なる処理を行う。
以下の説明では、蓄電システム1dにおいて蓄電システム1と相違している構成について説明する。特に説明がない蓄電システム1cの構成については、蓄電システム1の構成と同様である。
(蓄電システム1dの電気的接続)
蓄電システム1dの電気的接続については、実施形態1の蓄電システム1の電気的接続における「BMU2」を「BMU20」に入れ替えた接続である。その他は、実施形態1の蓄電システム1と同様であるため、ここでの説明は繰り返さない。
(蓄電システム1dの通信接続)
図14に示すように、BMU20a-20dは通信可能に一列に接続している。BMU20a-20dは配列R16を形成している。なお、本実施形態では、複数のBMU20について、BMU20のそれぞれの配置に応じた処理等を説明する場合には、それぞれのBMU20をBMU20a-20dと呼称する。また、BMU20の共通の処理等を説明する場合は、BMU20と呼称する。
配列R16に配置しているBMU20のうち上位システム3と接続しているBMU20aを配列の先頭と呼称する。また、配列R16においてBMU20aとは反対の端に位置するBMU20dを配列R16の末端と呼称する。また、配列R16における任意の位置から先頭側を上流と呼称し、末端側を下流と呼称する。
例えば、通信可能に接続された各BMU20を以下のように表現することができる。
BMU20bまたはBMU20cは、配列R16の末端側から、第1のBMU20、自装置および第2のBMU20の順で接続されている。BMU20dは、配列R16の末端側から、自装置および第2のBMU20の順で接続されている。BMU20aは、配列R16の末端側から、第1のBMU20および自装置の順で接続されている。
(BMU20)
BMU20の構成の一例について、図15を用いて説明する。図15はBMU20の要部構成の一例を示すブロック図である。以下の説明では、BMU20の構成において、実施形態1に係るBMU2の構成と相違している構成について説明する。
図15に示すように、BMU20は、第1通信ポート21、第2通信ポート22、制御部23x、記憶部24x、第1タイマ25および第2タイマ26を備えている。
<記憶部24x>
記憶部24xは、接続ID情報81x、自装置ID情報82、応答情報83、配置情報84、連結数情報86xを記憶する。
<制御部23x>
制御部23xは、受信部31x、ID生成部32x、ID決定部33、送信部34、判定部35x、応答信号生成部37および算出部38xを備えている。
≪受信部31x≫
受信部31xは隣り合うBMU20から第1送受信ポートが受信した信号を受信する。受信部31xは接続ID受信部71xおよび応答信号受信部72xを備えている。
《接続ID受信部71x》
接続ID受信部71xは、自装置の送受信ポートIF3を介して、下流のBMU20から当該BMU20を備えている蓄電池10の仮IDを第1の周期で受信する。本実施形態では、第1の周期として100msec周期の例を後述するが、当該周期は適宜変更可能であり、特に限定されない。
接続ID受信部71xは、記憶部24xが保存している接続ID情報81xを更新する。接続ID情報81xは、下流のBMU20から受信した仮IDを示す。例えば、接続ID情報81xは、受信した仮IDの受信時間および仮IDを対応付けて示してもよい。
また、接続ID受信部71xは隣り合うBMU20から仮IDを受信すると、応答信号の生成を応答信号生成部37に指示する。応答信号は、仮IDを受信したことを仮IDの送信元のBMU20に示す信号である。
《応答信号受信部72x》
応答信号受信部72xは、送受信ポートIF4を介して、応答信号を上流のBMU20から受信する。応答信号受信部72xは、記憶部24が記憶している応答情報83を更新する。本実施形態に係る応答情報83には、上流のBMU2から受信した応答信号の受信履歴が記録されている。
≪ID生成部32x≫
ID生成部32xは、接続ID受信部71xが下流の20から受信した仮IDの値から1を減算して自装置を備えている蓄電池10の仮IDを生成する。
図14に示すように、蓄電システム1dにおいては、X軸およびY軸が設定されている。Y軸方向は、蓄電システム1dに含まれている蓄電池10の直列接続の方向と同様である。また、X軸方向は、Y軸方向に対して直交する方向である。蓄電池10の仮IDは、上記X軸およびY軸に基づいた座標(X,Y)として示される。なお、蓄電システム1dは、Y軸方向に直列接続された蓄電池10の配列R16を1つだけ備えている。そのため、仮IDのX座標は100に固定されている。よって、以下の説明では仮IDとは、上記座標(X,Y)のY座標の値を意味する。
なお、仮IDのX座標は任意の値に固定されていればよく、特に、100に限定されない。
より詳細には、ID生成部32xは、接続ID情報81xを参照し、隣り合うBMU20から仮IDを受信したか否かを判定する。ID生成部32xは仮IDを受信したと判定すると、受信した信号が示す仮IDから1を減算して自装置を備えている蓄電池10の仮IDを生成する。
例えば、ID生成部32xは、記憶部24xに保存されている接続ID情報81xを参照し、隣り合うBMU20から直近に受信した仮IDから1を減算して仮IDを生成してもよい。また、ID生成部32xは、第1タイマ25を参照し、第1の周期にて仮IDを生成してもよい。上記ID生成部32の処理は以下のように表現することもできる。ID生成部32xは、第1タイマ25を参照し、第1時間の経過に応じて仮IDを生成する。ID生成部32xは仮IDを生成すると、第1タイマ25に時間の経過の計測を開始させる構成としてもよい。
また、上述のように、接続ID受信部71xは、隣り合うBMU20から仮IDを周期的に受信する。接続ID受信部71xが仮IDを受信する毎に、ID生成部32xは仮IDを生成してもよい。
また、ID生成部32xは、接続ID受信部71xが隣り合うBMU20から仮IDを受信していないと判定した場合には、自装置を備えている蓄電池10の仮IDを所定の値である第1の値として生成する。例えば、ID生成部32xは、仮IDを100として生成する。なお、上記所定の値については、適宜変更可能な値であり、特に限定されない。
ID生成部32xは仮IDを生成したことを示す信号をID決定部33に送信する。
また、ID生成部32xは記憶部24xに保存されている自装置ID情報82を更新する。自装置ID情報82はID生成部32xが生成した仮IDを示す情報である。
≪ID決定部33≫
ID決定部33は、ID生成部32xが生成した仮IDを、自装置を備えている蓄電池10の正式IDに決定する。なお、ID決定部33が行う処理は、実施形態1にて説明したID決定部33が行う、正式IDの決定処理を適用すればよい。そのため、ここでの説明は繰り返さない。
≪送信部34≫
送信部34は、ID生成部32xが生成した仮IDを、第2の周期で送信する。以下説明において、上記の「第2の周期」は「第2時間経過後」とも表現される。
詳細には、送信部34はID生成部32xが生成した仮IDを第1通信ポート21の送受信ポートIF4を介して上流のBMU20に送信する。
本実施形態では、第2の周期として100msec周期の例を後述するが、当該周期は適宜変更可能であり、特に限定されない。また、上流のBMU20は第2の周期にて仮IDを受信するということができる。
また、送信部34は、応答信号生成部37の指示に従い、第1通信ポート21の送受信ポートIF3を介して応答信号を下流のBMU20に送信する。
≪判定部35x≫
判定部35xは、ID決定部33から、正式IDが決定したことを示す信号を受信すると以下の、末端判定、先頭判定、およびスレーブ判定を行う。
(末端判定)
判定部35xは、接続ID受信部71xが、下流のBMU2から、仮IDを受信していない場合に、自装置が配列R16の末端に位置していると判定する。
例えば、判定部35xは、接続ID情報81xを参照し、隣り合うBMU20から仮IDの受信の有無に応じて自装置が配列R16の末端に位置しているか否かを判定してもよい。
また、判定部35xは、自装置ID情報82が示す正式IDの値に応じて、自装置が末端に位置しているか否かを判定してもよい。
判定部35xは、自装置が末端に位置していると判定すると、自装置が末端に位置していることを示す配置情報84を記憶部24xに記憶させる。
また、判定部35xは、自装置が配列R16の末端に位置すると判定すると、は、自装置がスレーブと判定してもよい。
(先頭判定)
判定部35xは、応答信号受信部72xが上流のBMU2から応答信号を受信していない場合に、自装置が配列R16の先頭であると判定する。
例えば、判定部35xは、応答情報83を参照し、応答信号の受信の有無に応じて自装置が配列R16の先頭に位置しているか否かを判定してもよい。
判定部35xは、自装置が先頭に位置していると判定すると、自装置が先頭に位置していることを示す配置情報84を記憶部24xに記憶させる。
例えば、判定部35xは、自装置が当該配列の先頭に位置すると判定すると、自装置が列マスタであると判定してもよい。
また、判定部35xは、自装置が先頭に位置していると判定すると、算出部38xに判定結果を示す信号を送信する。
(スレーブ判定)
判定部35xは、接続ID情報81および応答情報83を参照し、以下の判定処理を行ってもよい。
接続ID受信部71xが仮IDを受信しており、かつ、応答信号受信部72xが応答信号を受信している場合、判定部35xは、自装置が配列R16の末端に位置していないスレーブであると判定する。判定部35xは、自装置が配列R16において末端または先頭に位置していないことを示す配置情報84を記憶部24に記憶させる。
≪算出部38x≫
算出部38xは、判定部35xから、自装置が先頭に位置していることを示す信号を受信すると以下の処理を行う。算出部38xは、記憶部24xに保存された自装置ID情報82から正式IDを取得する。算出部38xは、取得した正式IDから配列R16において連結している蓄電池10の連絡数を算出する。算出部38xは以下の式から連絡数を算出してもよい。
連絡数=第1の値-自装置の正式IDが示す値+1
算出部38xは算出した連絡数を示す連結数情報86xを記憶部24に記憶させる。
算出部38xは算出した連絡数を示す信号を生成し、当該信号を上位システム3に送信するように送信部34に指示してもよい。
≪応答信号生成部37x≫
応答信号生成部37xは、接続ID受信部71xの指示を受信し、応答信号を生成する。応答信号生成部37xは、下流のBMU20への当該信号の送信を送信部34に指示する。
(自動採番処理および自動構成処理の流れ)
次に、図16から図18を用いて、制御部23xにおける自動採番処理および自動構成処理の流れについて説明する。なお、本実施形態に係る処理の流れにおける、実施形態1にて説明したステップと同じステップについては、同じ符号を付記し、その詳細な説明は繰り返さない。
<自動採番処理の流れ>
図16は本実施形態に係る自動採番処理の流れの一例を示すフローチャートである。ステップS1およびステップS2は実施形態1にて説明したステップと同様のため、ここでの説明は繰り返さない。ID生成部32xは、仮IDを受信したと判定すると(S2でYES)、受信した仮IDから1を減算して仮IDを生成する(S3a)。そして、処理はS5に続く。また、ID生成部32xは、仮IDを受信していないと判定すると(S2でNO)、仮IDを100として生成する(S4a)。そして、処理はS5に続く。
ID決定部33は、第3時間が経過したか否かを判定する(S5)。ID決定部33が、第3時間が経過していると判定すると(S5でYES)、ID決定部33は、正式IDを決定し(S7)、処理は自動構成処理S80に続く。
なお、ID決定部33が、第3時間が経過していないと判定すると(S5でNO)、送信部34はID生成部32が生成した仮IDを下流のBMU2に第2時間経過後に送信する(S6)。そして、処理はS1に戻る。
上記構成によれば、各蓄電池10が備えているBMU20が各蓄電池10のIDを決定することができる。
すなわち、各蓄電池10が備えているBMU20などを管理する上位制御機等の構成を必要とせずに、各蓄電池10に正式IDを付与することができる。
また、上記構成では、各蓄電池10に対する正式IDの付与に上位制御機等の構成を必要としないため、上位制御機と全ての蓄電池10とを通信可能に接続する必要がない。そのため、上位制御機と蓄電池10との接続によって生じ得る、蓄電池の組合せの制限を低減することができる。よって、蓄電システム1dにおいて、蓄電池10の組合せの自由度を高めることができる。
また、上記構成によれば、BMU20は、接続ID受信部71xが受信した仮IDから1を減算することを適切な回数繰り返すことできる。そのため、BMU20は、各蓄電池10の配列R16における順番に対応したIDを生成することができる。
(上流のBMU20に送信する信号が示す仮IDの一例)
ここで、図18を用いて、図14に示す蓄電システム1dに含まれているBMU20の各々が上流のBMU20に送信する信号が示す仮IDの一例について説明する。
図18は本実施形態に係るBMU20a、BMU20b、BMU20cおよびBMU20dが送信する信号が示す仮IDの一例を示す図である。図18では、BMU20a、BMU20b、BMU20cおよびBMU20dが最初に上流のBMU20に仮IDを送信した時点を0msecとして、100msec周期にて送信する信号が示す仮IDを示している。
なお、図14に示すようにBMU20aの上流にはBMU20が接続されていないが、BMU20aが上流に向かって仮IDを送信する場合は、説明の便宜上、上流のBMU20に仮IDを送信するとも表現する。また、図18に示されている「左矢印」は、直近で送信した仮IDと同様であること示している。
はじめに、0msecに送信される仮IDのY座標の値について説明する。0msec以前には、BMU20aからBMU20dの何れのBMU20においても、仮IDは受信していない。そのため、図18に示すように、BMU20aからBMU20dの全てのBMU20が0msecに送信する仮IDのY座標の値は100となる。
なお、図14に示すように、BMU20dの下流にはBMU20が接続されていないため、BMU20dは仮IDを受信しない。そのため、図18に示すように、BMU20dが0msec以降に送信する仮IDのY座標の値は100となる。すなわち、BMU20dがBMU20cに送信する仮IDのY座標の値は常に100となる。0msec以降におけるBMU20dが送信する仮IDのY座標の値についての説明は、以下に繰り返さない。
次に、100msecに送信される仮IDのY座標の値について説明する。BMU20cは、0msecにてY座標の値が100である仮IDをBMU20dから受信する。また、BMU20bは、0msecにてY座標の値が100である仮IDをBMU20cから受信する。また、BMU20aは、0msecにてY座標の値が100である仮IDをBMU20bから受信する。したがって、図18に示すように、100msecにおいて、BMU20c、BMU20bおよびBMU20aのそれぞれが送信する仮IDのY座標の値は、0msecにて受信したY座標の値である100から1を減算した99となる。
上述したように、BMU20dがBMU20cに送信する仮IDのY座標の値は常に100である。そのため、図18に示すように、100msecおよびそれ以降にBMU20cがBMU20bに送信する仮IDのY座標の値は、BMU20dから受信した仮IDのY座標の値である100から1を減算した99となる。100msec以降におけるBMU20dが送信する仮IDのY座標の値についての説明は、以下に繰り返さない。
次に、200msecに送信される仮IDのY座標の値について説明する。
BMU20bは、100msecにてY座標の値が99である仮IDをBMU20cから受信する。また、BMU2aは、100msecにてY座標の値が99である仮IDをBMU20bから受信する。したがって、図18に示すように、200msecにおいて、BMU20bおよびBMU20aのそれぞれが送信する仮IDのY座標の値は、100msecにて受信したY座標の値である99から1を減算した98となる。上述したように、100msecおよびそれ以降にBMU20cがBMU20bに送信する仮IDのY座標の値は99となる。そのため、図18に示すように、200msecおよびそれ以降にBMU20bがBMU20aに送信する仮IDのY座標の値は、BMU20cが送信する仮IDのY座標の値である99から1を減算した98となる。以下の200msec以降におけるBMU20bが送信する仮IDのY座標の値についての説明を繰り返さない。
次に、300msecに送信される仮IDのY座標の値について説明する。BMU20aは、200msecにてY座標の値が98である仮IDをBMU20bから受信する。したがって、図18に示すように、300msecにおいて、BMU20aが送信する仮IDのY座標の値は、200msecにて受信したY座標の値である98から1を減算した97となる。
上述したように、200msecおよびそれ以降にBMU20bがBMU20aに送信する仮IDのY座標の値は98となる。そのため、図18に示すように、300msecおよびそれ以降にBMU20aが送信する仮IDのY座標の値は、BMU20bが送信する仮IDのY座標の値である98から1を減算した97となる。
したがって、300msecおよびそれ以降の時間においては、BMU20aからBMU20dの全てのBMU20は、自装置を備えている蓄電池の配列の順番に対応したY座標の値を示す仮IDを生成し、送信するようになる。
<自動構成処理の流れ>
次に自動構成処理の流れについて説明する。図17は本実施形態に係る自動構成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図17に示すように、判定部35xは仮IDを受信しているか否かの判定を行う(S81)。判定部35xは、仮IDを受信していないと判定すると(S81でNO)、自装置が配列R16の末端に位置していると判定する(S82)。続いて、判定部35xは自装置をスレーブと判定し(S83)、処理は終了する。
また、判定部35xは、仮IDを受信していると判定すると(S81でYES)、応答信号を受信しているか否かを判定する(S84)。判定部35xは、応答信号を受信していないと判定すると(S84でNO)、自装置が配列R16の先頭に位置していると判定する(S85)。続いて、判定部35xは、自装置が列マスタであると判定する(S86)。続いて、算出部38xは配列R16において連結している蓄電池10の連絡数を算出し(S87)、処理は終了する。
上記の構成によれば、BMU20の配列R16の先頭に位置しているBMU20は、自装置が配列R16の先頭であることを判定することができる。また、自装置が先頭と判定した場合、自装置を配列R16に配置されている他の蓄電池10が備えているBMU20を管理する列マスタと判定できる。
上記構成によれば、配列R16の先頭に位置しているBMU20は、配列R16に配置しているBMU20の連結数を算出することができる。
〔実施形態5〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
(蓄電システム1e)
図19は、本実施形態に係る蓄電システム1eの一例を示す図である。図19に示すように、蓄電システム1eは、実施形態1にて説明した蓄電システム1が備えているBMU2a-2dの代わりに、BMU200a-200dを備えている。自動採番処理および自動構成処理について、BMU200a-200dはBMU2a-2dが行う処理と異なる処理を行う。
以下の説明では、蓄電システム1eにおいて蓄電システム1と相違している構成について説明する。特に説明がない蓄電システム1eの構成については、蓄電システム1の構成と同様である。
(蓄電システム1eの電気的接続)
蓄電システム1eの電気的接続については、実施形態1の蓄電システム1の電気的接続における「BMU2」を「BMU200」に入れ替えた接続である。その他は、実施形態1の蓄電システム1と同様であるため、ここでの説明は繰り返さない。
(蓄電システム1eの通信接続)
図19に示すように、BMU200a-200dは通信可能に一列に接続しており、BMU200の配列R17を形成している。なお、本実施形態では、複数のBMU200について、BMU200のそれぞれの配置に応じた処理等を説明する場合には、それぞれのBMU200をBMU200a-200dと呼称する。また、BMU200の共通の処理等を説明する場合は、BMU200と呼称する。
配列R17に配置しているBMU200のうち上位システム3と接続しているBMU200aを配列の先頭と呼称する。また、配列R17に配置しているBMU200のうち、配列R17においてBMU200aとは反対の端に位置するBMU200dを配列の末端と呼称する。また、配列R17における任意の位置から先頭側を上流と呼称し、末端側を下流と呼称する。
例えば、通信可能に接続された各BMU200を以下のように表現することができる。
BMU200bまたはBMU200cは、配列R17の先頭側から、第1のBMU200、自装置および第2のBMU200の順で接続されている。
BMU200aは、配列R17の先頭側から、自装置および第2のBMU200の順で接続されている。
BMU200dは、配列R17の先頭側から、第1のBMU200および自装置の順で接続されている。
なお、蓄電システム1eの通信接続は、実施形態1の蓄電システム1の通信接続における「BMU2」を「BMU200」に入れ替えた接続である。上述以外の蓄電システム1eの通信接続については、蓄電システム1の通信接続と同様であるためここでの説明は繰り返さない。
(BMU200)
BMU200の構成の一例について、図20を用いて説明する。図20はBMU200の要部構成の一例を示すブロック図である。
以下の説明では、BMU200において実施形態1に係るBMU2と相違している構成について説明する。特に説明がないBMU200の構成については、BMU2の構成と同様である。
図20に示すように、BMU200は、第1通信ポート21、第2通信ポート22、制御部23yおよび記憶部24yを備えている。
<記憶部24y>
記憶部24yは、接続ID情報81y、自装置ID情報82y、応答情報83y、配置情報84y、連結数情報86y、確認信号送信情報87y、確認信号受信情報88y等を記憶する。各情報の詳細は後述する。
<制御部23y>
図20に示すように、制御部23yは、受信部31y、ID生成部32y、送信部34y、判定部35y、応答信号生成部37y、連結数決定部38yおよび確認信号生成部39yを備えている。
≪受信部31y≫
受信部31yは隣り合うBMU200から第1送受信ポートを介して信号を受信する。図20に示すように、受信部31yは接続ID受信部71y、応答信号受信部72yおよび確認信号受信部74yを備えている。
《接続ID受信部71y》
接続ID受信部71yは、自装置の送受信ポートIF3を介して、下流のBMU200から当該BMU200を備えている蓄電池10のIDの値を示す信号を受信する。以降において、「IDを受信する」との記載は、「IDの値を示す信号を受信する」を意味する。また、「IDを送信する」との記載は、「IDの値を示す信号を送信する」を意味する。接続ID受信部71yは、記憶部24yに接続ID情報81yを記憶させる。接続ID情報81yは下流のBMU200のIDを示す情報である。
また、接続ID受信部71yは、下流のBMU200からIDを受信すると、ID生成部32yにIDの生成を指示してもよい。
《応答信号受信部72y》
応答信号受信部72yは、送受信ポートIF3を介して、応答信号を下流のBMU200から受信する。本実施形態に係る応答信号は、確認信号を受信したことを確認信号の送信元のBMU200に示す信号である。上流のBMU200から確認信号を受信したBMU200は、確認信号の送信元のBMU200に応答信号を返信する。
応答信号受信部72yは応答信号を受信すると、記憶部24yが記憶する応答情報83yを更新する。応答情報83yは応答信号の受信履歴を示す。
《確認信号受信部74y》
確認信号受信部74yは、上流のBMU200から、送受信ポートIF4を介して、確認信号を受信する。確認信号受信部74yは確認信号を受信すると、応答信号生成部37yに対して応答信号の生成を指示する。
確認信号受信部74yは、確認信号を受信すると、記憶部24yが記憶する確認信号受信情報88yを更新する。確認信号受信情報88yは確認信号の受信履歴を示す情報である。
《確認信号生成部39y》
確認信号生成部39yは確認信号を生成する。確認信号生成部39yは生成した確認信号を下流のBMU200に送信するように送信部34yに指示する。
確認信号生成部39yは、確認信号の送信が所定の回数に達するまで確認信号の生成を繰り返す。確認信号生成部39yは、確認信号の送信が所定の回数に達すると、判定部35yに判定処理を指示する。
確認信号生成部39yは、確認信号の送信を指示する毎に、記憶部24に記憶されている確認信号送信情報87yを更新してもよい。確認信号送信情報87yは確認信号の送信回数を示す情報である。確認信号生成部39yは、確認信号送信情報87yを参照し、確認信号の送信が所定の回数に達したか否かを判定してもよい。
《応答信号生成部37y》
応答信号生成部37yは応答信号を生成する。応答信号生成部37yは生成した応答信号を受信した確認信号の送信元である上流のBMU200に送信するように送信部34yに指示する。
《判定部35y》
判定部35yは、下流のBMU200および上流のBMU200から受信した信号の履歴を用いて配列R17における自装置の配置の判定を行う。詳細には、判定部35yは、応答情報83yおよび確認信号受信情報88yを参照し、応答信号の受信履歴および確認信号の受信履歴を用いて上記判定を行う。判定部35yは、配列R17における自装置の位置を、「末端」、「先頭」、「末端および先頭以外」の何れかに判定する。
より詳細に説明すると、判定部35yは確認信号を受信しているか否かを判定する。また、判定部35yは、応答信号を受信しているか否かを判定する。
判定部35yは自装置が確認信号を受信していないと判定すると、自装置が配列R17の「先頭」に位置すると判定する。判定部35yは、自装置が確認信号を受信している、かつ、応答信号を受信していないと判定すると、自装置が配列R17の「末端」に位置すると判定する。判定部35yは、自装置が確認信号を受信していない、かつ、応答信号を受信していると判定すると、自装置が配列R17の「末端および先頭以外」に位置すると判定する。
判定部35yは自装置の配置の判定結果を示す信号をID生成部32yに送信する。また、判定部35yは、自装置が「先頭」に位置すると判定すると、連結数決定部38yに連結数の決定を指示する。
また、判定部35yは、記憶部24yに配置情報84を記憶させる。配置情報84は配列R17における自装置の位置を示す情報である。
《ID生成部32y》
ID生成部32yは接続ID受信部71yが受信した下流のBMU200のIDの値に1を加えて自装置を備えている蓄電池10のIDを生成する。
図19に示すように、蓄電システム1eにおいては、X軸およびY軸が設定されている。Y軸方向は、蓄電システム1dに含まれている蓄電池10の直列接続の方向と同様である。また、X軸方向は、Y軸方向に対して直交する方向である。蓄電池10のIDは、上記X軸およびY軸に基づいた座標(X,Y)として示される。なお、蓄電システム1eは、Y軸方向に直列接続された蓄電池10の配列R17を1つだけ備えている。そのため、IDのX座標は1に固定されている。よって、以下の説明ではIDとは、上記座標(X,Y)のY座標の値を意味する。
判定部35yが自装置が配列R17の末端に位置していると判定した場合、ID生成部32yは自装置を備えている蓄電池10のIDを1として生成する。
ID生成部32yは、自装置が「末端」または「末端および先頭以外」に位置する場合、生成したIDを示す信号を上流のBMU200に送信するように送信部34yに指示する。
また、ID生成部32yは、記憶部24に自装置ID情報82yを記憶させる。自装置ID情報82yは自装置を備えている蓄電池10のIDを示す情報である。
《連結数決定部38y》
連結数決定部38yは配列R17における蓄電池10の連結数を決定する。詳細には、連結数決定部38yは、自装置ID情報82yを参照し、自装置を備えている蓄電池10のIDの値を当該連結数に決定する。
連結数決定部38yは、決定した連結数を示す信号を上位システム3に送信するように送信部34yに指示する。
また、連結数決定部38yは、記憶部24yに連結数情報86yを記憶させる。連結数情報86yは配列R17における蓄電池10の連結数を示す情報である。
≪送信部34y≫
送信部34は、上流のBMU200に、ID生成部32yが生成したIDを送信する。
また、送信部34は確認信号生成部39y、応答信号生成部37y、ID生成部32yおよび連結数決定部38yの指示に応じて、上流のBMU200、下流のBMU200または上位システム3に各種信号を送信する。
(自動採番処理および自動構成処理の流れ)
次に、図21を用いて、制御部23yにおける自動採番処理および自動構成処理の流れについて説明する。
図21は制御部23yおける自動採番処理および自動構成処理の流れの一例を示すフローチャートである。図21に示すように、処理が開始すると、送信部34yは確認信号を下流のBMU200に送信する(S101)。続いて、確認信号生成部39yは確認信号の送信が所定の回数に達したか否かを判定する(S102)。
確認信号生成部39yが確認信号の送信が所定の回数に達したと判定すると(S102でYES)、判定部35yは確認信号を受信しているか否かを判定する(S103)。判定部35yは確認信号を受信していると判定すると(S103でYES)、判定部35yは応答信号を受信しているか否かを判定する(S104)。なお、確認信号生成部39yが確認信号の送信が所定の回数に達していないと判定すると(S102でNO)、処理はS101に戻る。
判定部35yは応答信号を受信していないと判定すると(S104でNO)、自装置が配列R17の「末端」に位置すると判定する(S105)。なお、判定部35yは自装置が配列R17の「末端」に位置すると判定すると、自装置をスレーブと判定してもよい。続いて、ID生成部32yは自装置を備えている蓄電池10のIDを1として生成する(S106)。続いて、送信部34yは、ID生成部32yが生成したIDを上流のBMU200に送信し(S107)、処理は終了する。
また、判定部35yは応答信号を受信していると判定すると(S104でYES)、判定部35yは自装置が配列R17の「末端および先頭以外」に位置すると判定する(S108)。なお、判定部35yは自装置が配列R17の「末端および先頭以外」に位置すると判定すると、自装置をスレーブと判定してもよい。続いて、接続ID受信部71yは下流のBMU200からIDを受信する(S109)。続いて、ID生成部32yは受信したIDに1を加えて自装置を備えている蓄電池10のIDを生成し(S110)、処理はS107に続く。
また、判定部35yは確認信号を受信していないと判定すると(S103でNO)、判定部35yは自装置が配列R17の「先頭」に位置すると判定する(S111)。なお、判定部35yは自装置が配列R17の「先頭」に位置すると判定すると、自装置を列マスタと判定してもよい。続いて、接続ID受信部71yは下流のBMU200からIDを受信する(S112)。続いて、ID生成部32yは受信したIDに1を加えて自装置を備えている蓄電池10のIDを生成する(S113)。続いて、連結数決定部38yは配列R17における蓄電池10の連結数を決定し(S114)、処理は終了する。
例えば、図19に示す配列R17の末端に位置するBMU200dは、自装置を備えている蓄電池10のIDを1として生成する。BMU200dの上流のBMU200cは、BMU200dから受信したIDである1に1を加えて、自装置を備えている蓄電池10のIDを2として生成する。BMU200cの上流のBMU200bは、BMU200cから受信したIDである2に1を加えて、自装置を備えている蓄電池10のIDを3として生成する。BMU200bの上流のBMU200aは、BMU200bから受信したIDである3に1を加えて、自装置を備えている蓄電池10のIDを4として生成する。BMU200aは配列R17の先頭に位置しているため、自装置を備えている蓄電池10のIDの値である4を配列R17における連結数として決定する。
上記構成によれば、各蓄電池10が備えているBMU200が各蓄電池10のIDを決定することができる。
すなわち、各蓄電池10が備えているBMU200などを管理する上位制御機等の構成を必要とせずに、各蓄電池10に正式IDを付与することができる。
また、上記構成では、各蓄電池10に対する正式IDの付与に上位制御機等の構成を必要としないため、上位制御機と全ての蓄電池10とを通信可能に接続する必要がない。そのため、上位制御機と蓄電池10との接続によって生じ得る、蓄電池の組合せの制限を低減することができる。よって、蓄電システム1dにおいて、蓄電池10の組合せの自由度を高めることができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
BMU2、20および200の制御ブロック(制御部23、23xおよび23y)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、BMU2、20および200は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
[付記事項]
また、本発明は下記のように表現する事もできる。
本発明の一態様に係る制御装置は、蓄電システムに含まれる複数の蓄電池の各々が備えている制御装置であって、互いに隣り合う蓄電池が備えている制御装置同士が通信可能に一列に接続されており、上記複数の制御装置が通信可能に接続された配列では、上記配列の先頭側から、第1の制御装置、自装置および第2の制御装置の順、上記配列の先頭側から、自装置および第2の制御装置の順、上記配列の先頭側から、第1の制御装置および自装置の順、のうちの何れか1つの順で、上記制御装置である第1の制御装置、自装置および第2の制御装置が接続されており、第1の制御装置から、第1の制御装置を備えている第1の蓄電池の仮識別番号である第1の仮識別番号を第1の周期で受信する受信部と、上記受信部が受信した第1の仮識別番号の値に1を加えて自装置を備えている蓄電池の仮識別番号を生成する生成部と、第2の制御装置に、上記生成部が生成した仮識別番号を、第2の周期で送信する送信部と、上記生成部が生成した上記仮識別番号を、自装置を備えている蓄電池の正式な識別番号に決定する決定部と、を備えている。
上記構成によれば、各蓄電池が備えている制御装置が各蓄電池の識別番号を決定することができる。
すなわち、各蓄電池が備えている制御装置などを管理する上位制御機等の構成を必要とせずに、各蓄電池に識別番号を付与することができる。
また、上記構成では、上位制御機等の構成を必要としないため、上位制御機と全ての蓄電池とを通信可能に接続する必要がない。そのため、上位制御機と蓄電池との接続によって生じ得る、蓄電池の組合せの制限を低減することができる。よって、蓄電システムにおいて、蓄電池の組合せの自由度を高めることができる。
本発明の一態様に係る制御装置は、上記受信部が上記第1の制御装置から仮識別番号を受信していない場合には自装置を備えている蓄電池の仮識別番号の値を1として生成してもよい。
上記構成によれば、隣の制御装置から仮識別番号を受信していない場合は仮識別番号を1として生成する。
本発明の一態様に係る制御装置は、上記送信部による、自装置を備えている蓄電池の仮識別番号の初回の送信から所定の時間が経過したタイミング、または、上記受信部が、第1の制御装置から、同一の値である第1の仮識別番号を所定の回数だけ受信したタイミングにおいて、上記決定部は、上記生成部が生成した上記仮識別番号を自装置を備えている蓄電池の正式な識別番号に決定してもよい。
上記構成によれば、制御装置は、受信部が受信した仮識別番号の値に1を加えることを適切な回数繰り返すことできる。そのため、制御装置は、各蓄電池の配列の順番に対応した識別番号を生成することができる。
本発明の一態様に係る制御装置は、上記受信部が、第1の制御装置から、第1の制御装置を備えている第1の蓄電池の第1の仮識別番号を受信せず、上記決定部が決定した正式な識別番号が1である場合に、自装置が上記配列の先頭に位置していると判定する先頭判定部をさらに備えていてもよい。
上記構成によれば、配列の先頭に位置している制御装置は、自装置が配列の先頭に位置することを判定することができる。
制御装置は、自装置が先頭に位置することを判定した場合、自装置を当該配列に配置されている他の蓄電池が備えている制御装置を管理する列マスタと判定してもよい。
本発明の一態様に係る制御装置は、上記送信部が、第2の制御装置に送信した仮識別番号の受信を示す、第2の制御装置が発信する応答信号を受信する応答受信部をさらに備えており、上記応答受信部が上記応答信号を受信していない場合に、自装置が上記配列の末端に位置していると判定する末端判定部を備えていてもよい。
上記構成によれば、配列の末端に位置している制御装置は、自装置が配列の末端に位置することを判定することができる。
本発明の一態様に係る制御装置は、上記末端判定部は、自装置が上記配列の末端に位置していると判定した場合に、自装置を備えている蓄電池の識別番号を当該配列の先頭に位置する制御装置に送信する末端番号送信部をさらに備えていてもよい。
上記構成によれば、配列の先頭に位置している制御装置は、末端に配置されている制御装置を備える蓄電池の識別番号を認識することができる。
例えば、配列の先頭に位置している制御装置は末端に配置されている制御装置を備える蓄電池の識別番号から、自装置が配置されている配列に配置している制御装置の数を判定してもよい。
本発明の一態様に係る制御装置は、上記配列である第1の配列は複数あり、上記第1の配列の先頭に位置する制御装置は隣り合う他の上記第1の配列の先頭に位置する制御装置と通信可能に一列に接続されることによって第2の配列が形成されており、上記先頭判定部は、隣り合う他の上記第1の配列の先頭に位置する制御装置との通信によって、自装置が、上記第2の配列の先頭に位置するか否かを判定してもよい。
上記構成によれば、複数ある配列の先頭に位置する制御装置からなる第2の配列の先頭に位置する制御装置は、自装置が第2の配列の先頭に位置していることを判定することができる。
制御装置は、自装置が第2の配列の先頭に位置している制御装置であると判定した場合、当該制御装置は、自装置を第2の配列に配置されている他の制御装置を管理する親マスタと判定してもよい。
本発明の一態様に係る制御装置は、蓄電システムに含まれる複数の蓄電池の各々が備えている制御装置であって、互いに隣り合う蓄電池が備えている制御装置同士が通信可能に一列に接続されており、上記複数の制御装置が通信可能に接続された配列では、上記配列の末端側から、第1の制御装置、自装置および第2の制御装置の順、上記配列の末端側から、自装置および第2の制御装置の順、上記配列の末端側から、第1の制御装置および自装置の順、のうちの何れか1つの順で、上記制御装置である第1の制御装置、自装置および第2の制御装置が接続されており、第1の制御装置から、第1の制御装置を備えている第1の蓄電池の仮識別番号である第1の仮識別番号を第1の周期で受信する受信部と、上記受信部が受信した第1の仮識別番号の値から1を減算して自装置を備えている蓄電池の仮識別番号を生成する生成部と、第2の制御装置に、上記生成部が生成した仮識別番号を、第2の周期で送信する送信部と、上記生成部が生成した上記仮識別番号を、自装置を備えている蓄電池の正式な識別番号に決定する決定部と、を備えている。
上記構成によれば、各蓄電池が備えている制御装置が各蓄電池の識別番号を決定することができる。
すなわち、各蓄電池が備えている制御装置などを管理する上位制御機等の構成を必要とせずに、各蓄電池に識別番号を付与することができる。
また、上記構成では、上位制御機等の構成を必要としないため、上位制御機と全ての蓄電池とを通信可能に接続する必要がない。そのため、上位制御機と蓄電池との接続によって生じ得る、蓄電池の組合せの制限を低減することができる。よって、蓄電システムにおいて、蓄電池の組合せの自由度を高めることができる。
本発明の一態様に係る制御装置は、上記生成部は、上記受信部が上記第1の制御装置から仮識別番号を受信していない場合には自装置を備えている蓄電池の仮識別番号の値として所定の値を生成してもよい。
上記構成によれば、隣の制御装置から仮識別番号を受信していない場合は仮識別番号を1として生成する。
本発明の一態様に係る制御装置は、上記送信部による、自装置を備えている蓄電池の仮識別番号の初回の送信から所定の時間が経過したタイミング、または、上記受信部が、第1の制御装置から、同一の値である第1の仮識別番号を所定の回数だけ受信したタイミングにおいて、上記決定部は、上記生成部が生成した上記仮識別番号を自装置を備えている蓄電池の正式な識別番号に決定してもよい。
上記構成によれば、制御装置は、受信部が受信した仮識別番号の値から1を減算することを適切な回数繰り返すことできる。そのため、制御装置は、各蓄電池の配列の順番に対応した識別番号を生成することができる。
本発明の一態様に係る制御装置は、上記送信部が、第2の制御装置に送信した仮識別番号の受信を示す、第2の制御装置が発信する応答信号を受信する応答受信部をさらに備えており、上記応答受信部が上記応答信号を受信していない場合に、自装置が上記配列の先頭に位置していると判定する先頭判定部を備えていてもよい。
上記構成によれば、配列の先頭に位置している制御装置は、自装置が配列の先頭に位置することを判定することができる。
制御装置は、自装置が先頭に位置することを判定した場合、自装置を当該配列に配置されている他の蓄電池が備えている制御装置を管理する列マスタと判定してもよい。
本発明の一態様に係る制御装置は、上記先頭判定部が、自装置が上記配列の先頭に位置していると判定した場合に、自装置の識別番号から上記配列において連結している蓄電池の数を算出する算出部をさらに備えていてもよい。
上記構成によれば、配列の先頭に位置している制御装置は、自装置が配置されている配列に配置している制御装置の数を算出する。
本発明の一態様に係る制御装置は、蓄電システムに含まれる複数の蓄電池の各々が備えている制御装置であって、互いに隣り合う蓄電池が備えている制御装置同士が通信可能に一列に接続されており、上記複数の制御装置が通信可能に接続された配列では、記配列の先頭側から、第1の制御装置、自装置および第2の制御装置の順、上記配列の先頭側から、自装置および第2の制御装置の順、上記配列の先頭側から、第1の制御装置および自装置の順、のうちの何れか1つの順で、上記制御装置である第1の制御装置、自装置および第2の制御装置が接続されており、上記第2の制御装置から、第2の制御装置を備えている第2の蓄電池の識別番号である第2の識別番号を受信する受信部と、上記受信部が受信した第2の識別番号の値に1を加えて自装置を備えている蓄電池の識別番号を生成する生成部と、上記第1の制御装置に、上記生成部が生成した識別番号を送信する送信部と、上記第2の制御装置および上記第1の制御装置から受信した信号の受信履歴を用いて上記配列における自装置の配置を判定する判定部と、を備えており、上記判定部が、自装置が上記配列の末端に位置していると判定した場合、上記生成部は自装置を備えている蓄電池の識別番号の値を1として生成する。
上記構成によれば、各蓄電池が備えている制御装置が各蓄電池の識別番号を決定することができる。
すなわち、各蓄電池が備えている制御装置などを管理する上位制御機等の構成を必要とせずに、各蓄電池に識別番号を付与することができる。
また、上記構成では、上位制御機等の構成を必要としないため、上位制御機と全ての蓄電池とを通信可能に接続する必要がない。そのため、上位制御機と蓄電池との接続によって生じ得る、蓄電池の組合せの制限を低減することができる。よって、蓄電システムにおいて、蓄電池の組合せの自由度を高めることができる。
1、1a-1d 蓄電システム
2、2a-2d、2e-2i、20、20a-20d、200、200a-200d BMU(制御装置)
10、10a-10d、10e-10f、10t、10u 蓄電池
32、32x、32y ID生成部(生成部)
33 ID決定部(決定部)
34、34y 送信部(末端番号送信部)
35、35x、35y 判定部(先頭判定部、末端判定部)
38x 算出部
71、71x、71y 接続ID受信部(受信部)
72、72x 応答信号受信部(応答受信部)
R1-R17 配列

Claims (12)

  1. 蓄電システムに含まれる複数の蓄電池の各々が備えている制御装置であって、
    互いに隣り合う蓄電池が備えている制御装置同士が通信可能に一列に接続されており、
    上記複数の制御装置が通信可能に接続された配列では、
    上記配列の先頭側から、第1の制御装置、自装置および第2の制御装置の順、
    上記配列の先頭側から、自装置および第2の制御装置の順、
    上記配列の先頭側から、第1の制御装置および自装置の順、
    のうちの何れか1つの順で、上記制御装置である第1の制御装置、自装置および第2の制御装置が接続されており、
    第1の制御装置から、第1の制御装置を備えている第1の蓄電池の仮識別番号である第1の仮識別番号を第1の周期で受信する受信部と、
    上記受信部が受信した第1の仮識別番号の値に1を加えて自装置を備えている蓄電池の仮識別番号を生成する生成部と、
    第2の制御装置に、上記生成部が生成した仮識別番号を、第2の周期で送信する送信部と、
    上記生成部が生成した上記仮識別番号を、自装置を備えている蓄電池の正式な識別番号に決定する決定部と、
    を備えていることを特徴とする制御装置。
  2. 上記生成部は、上記受信部が上記第1の制御装置から仮識別番号を受信していない場合には自装置を備えている蓄電池の仮識別番号の値を1として生成することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 上記送信部による、自装置を備えている蓄電池の仮識別番号の初回の送信から所定の時間が経過したタイミング、または、
    上記受信部が、第1の制御装置から、同一の値である第1の仮識別番号を所定の回数だけ受信したタイミングにおいて、
    上記決定部は、上記生成部が生成した上記仮識別番号を自装置を備えている蓄電池の正式な識別番号に決定することを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  4. 上記受信部が、第1の制御装置から、第1の制御装置を備えている第1の蓄電池の第1の仮識別番号を受信せず、
    上記決定部が決定した正式な識別番号が1である場合に、自装置が上記配列の先頭に位置していると判定する先頭判定部をさらに備えていることを特徴とする請求項3に記載の制御装置。
  5. 上記送信部が、第2の制御装置に送信した仮識別番号の受信を示す、第2の制御装置が発信する応答信号を受信する応答受信部をさらに備えており、
    上記応答受信部が上記応答信号を受信していない場合に、自装置が上記配列の末端に位置していると判定する末端判定部を備えていることを特徴とする請求項4に記載の制御装置。
  6. 上記末端判定部は、自装置が上記配列の末端に位置していると判定した場合に、自装置を備えている蓄電池の識別番号を当該配列の先頭に位置する制御装置に送信する末端番号送信部をさらに備えていることを特徴とする請求項5に記載の制御装置。
  7. 上記配列である第1の配列は複数あり、
    上記第1の配列の先頭に位置する制御装置は隣り合う他の上記第1の配列の先頭に位置する制御装置と通信可能に一列に接続されることによって第2の配列が形成されており、
    上記先頭判定部は、隣り合う他の上記第1の配列の先頭に位置する制御装置との通信によって、自装置が、上記第2の配列の先頭に位置するか否かを判定することを特徴とする請求項から4から6の何れか1項に記載の制御装置。
  8. 蓄電システムに含まれる複数の蓄電池の各々が備えている制御装置であって、
    互いに隣り合う蓄電池が備えている制御装置同士が通信可能に一列に接続されており、
    上記複数の制御装置が通信可能に接続された配列では、
    上記配列の末端側から、第1の制御装置、自装置および第2の制御装置の順、
    上記配列の末端側から、自装置および第2の制御装置の順、
    上記配列の末端側から、第1の制御装置および自装置の順、
    のうちの何れか1つの順で、上記制御装置である第1の制御装置、自装置および第2の制御装置が接続されており、
    第1の制御装置から、第1の制御装置を備えている第1の蓄電池の仮識別番号である第1の仮識別番号を第1の周期で受信する受信部と、
    上記受信部が受信した第1の仮識別番号の値から1を減算して自装置を備えている蓄電池の仮識別番号を生成する生成部と、
    第2の制御装置に、上記生成部が生成した仮識別番号を、第2の周期で送信する送信部と、
    上記生成部が生成した上記仮識別番号を、自装置を備えている蓄電池の正式な識別番号に決定する決定部と、
    を備えていることを特徴とする制御装置。
  9. 上記生成部は、上記受信部が上記第1の制御装置から仮識別番号を受信していない場合には自装置を備えている蓄電池の仮識別番号の値として所定の値を生成することを特徴とする請求項8に記載の制御装置。
  10. 上記送信部による、自装置を備えている蓄電池の仮識別番号の初回の送信から所定の時間が経過したタイミング、または、
    上記受信部が、第1の制御装置から、同一の値である第1の仮識別番号を所定の回数だけ受信したタイミングにおいて、
    上記決定部は、上記生成部が生成した上記仮識別番号を自装置を備えている蓄電池の正式な識別番号に決定することを特徴とする請求項9に記載の制御装置。
  11. 上記送信部が、第2の制御装置に送信した仮識別番号の受信を示す、第2の制御装置が発信する応答信号を受信する応答受信部をさらに備えており、
    上記応答受信部が上記応答信号を受信していない場合に、自装置が上記配列の先頭に位置していると判定する先頭判定部を備えていることを特徴とする請求項10に記載の制御装置。
  12. 上記先頭判定部が、自装置が上記配列の先頭に位置していると判定した場合に、自装置の識別番号から上記配列において連結している蓄電池の数を算出する算出部をさらに備えていることを特徴とする請求項11に記載の制御装置。
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