JP7511643B2 - 荷重検知センサユニット - Google Patents

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Description

本発明は、荷重検知センサユニットに関する。
車両における安全システムの一つとして、乗車時にシートベルトが非着用であることを警告するアラームシステムが実用化されている。このアラームシステムでは、人の着座が感知されている状態でシートベルトの着用が非感知となる場合に、警告が発せられる。この人の着座を感知する装置として、着座による荷重を検知する荷重検知センサユニットが用いられる場合がある。
このような荷重検知センサユニットとして、座席のシートクッションの下に配置されるものがあり、下記特許文献1には、このような荷重検知センサユニットが開示されている。この荷重検知センサユニットは、互いに離れて対向する一対の電極で構成されるスイッチを有する荷重検知センサと、この荷重検知センサが載置される載置面を有する載置部材と、シートクッションからの押圧力を受ける受圧面及び押し子を有する押圧部材と、押圧部材が係止される係止部材と、を備える。この荷重検知センサユニットでは、押圧部材は、載置面と垂直な方向に移動可能となるように係止部材に係止され、受圧面が受けるシートクッションからの押圧力によって載置面側に向かって移動し、押し子によって一対の電極における一方の電極を押圧する。また、載置面と平行な方向において押圧部材と係止部材との間に隙間が形成されており、押圧部材は載置面に対して傾くことができる。このため、この荷重検知センサユニットでは、シートクッションの下面が傾斜する場合であっても、当該傾斜に受圧面が追随するようにできる。そして、この荷重検知センサユニットによれば、受圧面はシートクッションの下面に適切に押圧され、荷重を適切に検出することができるとされている。
国際公開第2016/159123号
この荷重検知センサユニットでは、上記のように、載置面と平行な方向において押圧部材と係止部材と間に隙間が形成されているため、押圧部材は載置面と平行な方向に移動可能である。載置面と平行な方向への押圧部材の移動可能量は、載置面に対する受圧面の角度の変化可能な範囲が大きくなるにつれて多くなる傾向にある。このため、シートクッションの下面の傾斜への受圧面の追随性を高めるために載置面に対する受圧面の角度の変化可能な範囲を大きくすると、載置面と平行な方向への押圧部材の移動可能量が多くなる。このため、例えば受圧面が繰り返しシートクッションに押圧されることで押圧部材が載置面と平行な方向へ移動して押圧部材の押し子が電極を押圧する位置が変化する場合がある。押し子が電極を押圧する位置が変化すると、荷重検知センサのスイッチがオン状態となるときの荷重が変化する傾向にある。このため、荷重検知センサのスイッチがオン状態となるときの荷重が変化することを抑制して荷重を適切に検出できるようにしたいとの要請がある。
そこで、本発明は、荷重を適切に検出し得る荷重検知センサユニットを提供することを目的とする。
上記目的の達成のため、本発明の荷重検知センサユニットは、互いに離れて対向する一対の電極で構成されるスイッチを有する荷重検知センサと、前記荷重検知センサが載置される載置面を有する載置部材と、前記荷重検知センサを基準とした前記載置部材側と反対側に位置してシートクッションからの押圧力を受ける第1受圧面、及び前記第1受圧面と前記荷重検知センサとの間に位置する第1押し子を有する第1押圧部材と、前記荷重検知センサと前記第1押し子との間に位置して前記シートクッションからの押圧力によって前記第1押し子に押圧される第2受圧面、及び前記第2受圧面が前記第1押し子から受ける押圧力によって前記一対の電極における前記載置部材側と反対側の電極を押圧する第2押し子を有する第2押圧部材と、前記第1押圧部材の移動を規制する第1規制部材と、前記第2押圧部材の移動を規制する第2規制部材と、を備え、前記第1規制部材は、前記載置面に対する前記第1受圧面の角度を変化可能にするとともに、前記載置面と平行な方向における前記荷重検知センサに対する前記第1押圧部材の移動可能量を所定量にし、前記第2規制部材は、前記載置面と平行な方向における前記荷重検知センサに対する前記第2押圧部材の移動可能量を前記所定量より少なくすることを特徴とするものである。
この荷重検知センサユニットでは、例えば、シートクッションの下面と第1押圧部材の第1受圧面とが対向するようにシートクッションの下に配置される場合には、着座に起因してシートクッションの下面が下がることでこのシートクッションによって第1受圧面が押圧され、第1押し子が第2押圧部材の第2受圧面を押圧する。そして、第2押圧部材の第2押し子が一対の電極における一方の電極を押圧し、一対の電極が接触してスイッチがオン状態となることで着座による荷重を検知できる。また、この荷重検知センサユニットでは、第1規制部材は、上記のように、載置面に対する第1受圧面の角度を変化可能にする。このため、この荷重検知センサユニットによれば、例えばシートクッションの下面が傾斜する場合であっても、当該傾斜に第1受圧面が追随するようにでき、第1受圧面はシートクッションの下面に適切に押圧され、荷重を適切に検出することができる。また、この荷重検知センサユニットでは、第2規制部材は、載置面と平行な方向における第2押圧部材の移動可能量がこの方向における第1押圧部材の移動可能量より少なくする。このため、第2押圧部材の第2押し子が一方の電極を押圧する位置の最大のずれ量は、第1押圧部材の第1押し子が第2受圧面を押圧する位置の最大のずれ量より少なくなる。このため、荷重検知センサユニットが第2押圧部材を有さずに第1押圧部材の第1押し子によって一方の電極を押圧する場合と比べて、一方の電極における押圧される位置の最大のずれ量が少なくなる。したがって、この荷重検知センサユニットによれば、このような場合と比べて、荷重検知センサのスイッチがオン状態となるときの荷重の変化量を少なくでき、荷重を適切に検出できる。
また、前記第1押し子は、前記第1受圧面側から前記第2受圧面側に延在し先端で前記第2受圧面を押圧し、前記第1押し子が前記第2受圧面を押圧する際に、前記第2受圧面の全体は、前記第1押し子の延在方向に沿って見る場合に前記第1押し子の前記先端の外縁より内側に位置することとしてもよい。
このような構成にすることで、第1押し子の延在方向に沿って見る場合に第2受圧面の一部が第1押し子の先端の外縁より外側に位置する場合と比べて、第1押し子が第2受圧面を押圧する際に、第1押し子による押圧方向に対して第2押圧部材が傾くことを抑制できる。このため、この荷重検知センサユニットによれば、第1押圧部材に加わる押圧力を適切に第2押圧部材に伝達でき、より適切に荷重を検知することができる。
この場合、前記第1押し子の前記先端は平面形状であり、前記第2受圧面は平面であることとしてもよい。
このような構成にすることで、載置面と平行な方向に第1押圧部材が移動したとしても、第1押し子の先端によって第2受圧面の全体を押圧することができる。このため、この荷重検知センサユニットによれば、第1押し子の先端が凸状の曲面形状である場合と比べて、第1押圧部材が載置面と平行な方向に移動したとしても、第1押圧部材に加わる押圧力をより適切に第2押圧部材に伝達でき、より適切に荷重を検知することができる。
或いは、前記第1押し子の前記先端は前記第2受圧面側と反対側に窪んだ球面状の球面領域を含み、前記第2受圧面の外形は円形状であり、前記第1押し子が前記第2受圧面を押圧する際に、前記第2受圧面における中央領域が前記球面領域と非接触であるとともに前記中央領域を囲う外周領域の少なくとも一部が前記球面領域と接触することとしてもよい。
このような構成にすることで、第1押し子の延在方向に沿って見る場合に球面領域における最も窪んだ点と第2受圧面の中心とが一致している状態では、第2受圧面の外周領域は、全周に亘って球面領域と接触する。また、第1押圧部材が第2押圧部材に対して載置面と平行な方向に移動して、第1押し子の延在方向に沿って見る場合に球面領域における最も窪んだ点が第2受圧面の中心からずれている状態では、第2受圧面の外周領域のうち第1押圧部材が移動した方向側と反対側が球面領域と接触する。このため、球面領域には第1押圧部材が移動した方向と反対方向に向かう力が作用し、第2押圧部材には第1押圧部材が移動した方向に向かう力が作用する。このように第1押圧部材及び第2押圧部材に作用する力は、第1押し子の延在方向に沿って見る場合における球面領域の最も窪んだ点と第2受圧面の中心とのずれ量が小さくなるようにする力である。このため、この荷重検知センサユニットによれば、第1押し子の先端が凸状の曲面形状である場合と比べて、第1押し子が第2受圧面を押圧する際において、第2押圧部材に対する第1押圧部材の位置が変化しにくくし得る。したがって、第1押圧部材に加わる押圧力をより適切に第2押圧部材に伝達でき、より適切に荷重を検知することができる。
また、前記第1押圧部材を前記載置部材側から支持するコイルバネを更に備え、前記第1押圧部材は、前記コイルバネの一端部が嵌合する嵌合部を更に有し、前記嵌合部は、前記コイルバネの中心側から外方側に向かって当該コイルバネの一端部を押圧する複数のリブから構成されることとしてもよい。
このような構成にすることで、第1押圧部材の第1受圧面に押圧力が加わらないときにコイルバネが動いて他の部材と接触し、その接触に起因して異音が発生することを抑制することができる。また、第1受圧面に加わる押圧力に応じて第1押し子が第2押圧部材の第2受圧面を押圧する際の第1押圧部材の動きが緩和される。したがって、この荷重検知センサユニットによれば、第1押圧部材が第2押圧部材以外の部材と接触することがあっても、当該他の部材に対する第1押圧部材の衝撃が低減され、この結果、異音を抑えることができる。ところで、コイルバネが収縮すると、コイルバネの延在方向における当該コイルバネを構成する素線間の距離が小さくなる。このため、コイルバネの一端部と嵌合する嵌合部における素線と接触する部位の面積は、コイルバネが収縮すると増加する傾向にある。しかし、上記のような構成にすることで、例えば嵌合部がコイルバネの内部空間に圧入される円筒形状のボスから成る場合と比べて、嵌合部が素線と接触する部位の面積がコイルバネの収縮に応じて増加する量を少なくできる。このため、この荷重検知センサユニットによれば、この場合と比べて、コイルバネが収縮する際に嵌合部とコイルバネとの間に生じる摩擦力を小さくでき、より適切に荷重を検知することができる。
また、この場合、前記コイルバネは金属材料から成り、前記一対の電極における前記載置部材側と反対側の電極は、前記第2押し子側に凸状に湾曲する金属板の一部であり、前記第2押し子は、前記第2受圧面が前記第1押し子から受ける押圧力によって前記金属板に当接して当該金属板を押圧することとしてもよい。
この荷重検知センサユニットでは、荷重検知センサのスイッチがオン状態となる際に主に変形する部材は、金属材料から成るコイルバネと金属板である。例えば、一対の電極における第2押し子によって押圧される電極が可撓性を有する樹脂シートに形成され、第2押し子がこの樹脂シートとともに電極を押圧する場合、スイッチがオン状態となる際に主に変形する部材は、金属材料からなるコイルバネ及び電極と、樹脂シートである。樹脂シートは、金属板と比べて、温度による弾性率の変化量が多いため、上記のように樹脂シートに電極が形成される場合には、スイッチがオン状態となる際の荷重が温度によって変化しやすい。一方、上記のような構成にすることで、スイッチがオンとなる際に主に変形する部材は、金属材料から構成される部材となり、スイッチがオン状態となる際の荷重が温度によって変化することを抑制できる。
以上のように本発明によれば、荷重を適切に検出し得る荷重検知センサユニットを提供できる。
本発明の荷重検知センサユニットを備える荷重検知装置の構成を示す分解図である。 図1の荷重検知装置がSばねに取り付けられた様子を示す断面図である。 上部ケースを下部ケース側から見た図である。 図2における荷重検知部を含む部位を拡大して示す図である。 荷重検知装置がSばねに取り付けられた様子を示す斜視図である。 荷重検知センサの等価回路を示す図である。 荷重検知センサのオン状態を示す図である。 変形例に係る荷重検知センサユニットを備える荷重検知装置を図4と同様に示す図である。 別の変形例に係る荷重検知センサユニットを備える荷重検知装置を図4と同様に示す図である。 上部ケースが押圧部材に対して載置面と平行な方向に移動した様子を示す図である。
以下、本発明に係る荷重検知センサユニットを実施するための形態が添付図面とともに例示される。以下に例示する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、以下の実施形態から変更、改良することができる。また、本明細書では、理解を容易にするために、各部材の寸法が誇張して示されている場合がある。
図1は、本実施形態の荷重検知センサユニットを備える荷重検知装置の構成を示す分解図であり、図2は、図1の荷重検知装置1が座席装置のSばねに取り付けられた様子を示す断面図である。なお、図2は、座席装置の左右方向に沿った面における荷重検知装置1の断面図である。図1、図2に示すように、荷重検知装置1は、サポートプレート2と、一対の緩衝部材25と、サポートプレート2上に載置される荷重検知センサユニットSUとを主な構成として備える。なお、本実施形態では、荷重検知装置1が着座検知装置である場合について説明する。
サポートプレート2は、荷重検知センサユニットSUが載置される載置部21と、当該載置部21に連結される一対のフック部22とを有する。載置部21の上側の面は荷重検知センサユニットSUが載置される載置面21Sとされる。また、載置部21には、載置面21Sから載置部21の下側の面である載置面21Sと反対側の面まで貫通する複数の貫通孔23が形成されている。サポートプレート2は、例えば、金属板を成形して成るものであり、この場合、板厚は例えば0.8mmとされる。
一対のフック部22は、載置部21を挟んで互いに対向する位置にそれぞれ設けられている。一対のフック部22は互いに同じ構成とされており、内側壁部22A、外側壁部22B及び上壁部22Cを有している。これら壁部22A,22B,22Cによって囲われる空間内に緩衝部材25が配置される。本実施形態では、内側壁部22Aから外側壁部22Bにかけて開口22Hが形成され、外側壁部22Bの下部には載置部21側へ突出するように屈曲する押付部位22PTが形成されている。
それぞれの緩衝部材25は、緩衝本体26と、一対の係止爪27と、一対のガイド28とを有している。緩衝本体26は、断面の形状が概ね逆U字状とされ、Sばね100の一部が嵌合可能とされる溝26Aが形成されている。溝26A内にSばね100が配置された状態で、緩衝本体26はSばね100を挟み込んで、Sばね100は緩衝本体26に嵌合される。緩衝本体26における、載置部21側の側壁、及び、載置部21側と反対側の側壁には、それぞれ上記係止爪27が設けられている。一方の係止爪27は内側壁部22Aの開口22Hの縁に掛け留められ、他方の係止爪27は外側壁部22Bの開口22Hの縁に掛け留められる。また、緩衝本体26には、載置部21側から載置部21側と反対側にかけて、上記一対のガイド28が形成され、当該一対のガイド28はフック部22を挟み込む。従って、フック部22に緩衝部材25が取り付けられた状態で、緩衝部材25とフック部22との位置ずれが抑制されている。
緩衝本体26の溝26AにSばね100が嵌合された状態では、サポートプレート2とSばね100とが緩衝部材25を介して一定の位置関係に固定される。この状態において、フック部22の押付部位22PTがフック部22の弾性により緩衝部材25をSばね100側に押し付けることで、サポートプレート2とSばね100とが強固に固定される。この押付部位22PTは、Sばね100の最下位よりも下方に位置している。
本実施形態では、一対のフック部22は、車両の座席装置におけるフレームの開口に並べて張り渡される複数のSばね100のうち隣接する一対のSばね100にそれぞれ緩衝部材25を介して嵌め込まれる。従って、それぞれのフック部22は、サポートプレート2をSばね100に係止する係止部である。本実施形態では、一対のフック部22は座席装置の横方向に並び、当該横方向に隣接する一対のSばね100に嵌め込まれるように形成される。また、一対のフック部22がこのように隣接する一対のSばね100に嵌め込まれた状態で、載置部21は複数のSばね100上に載置されるシートクッションSCの下方に位置し、さらに、複数のSばねを上方から見る場合に載置部21は当該一対のSばね100の間に配置される。なお、サポートプレート2をSばね100に係止する構成は特に限定されるものではない。
荷重検知センサユニットSUは、下部ケース3と、第1押圧部材としての上部ケース4と、載置部材としての基板5と、弾性支持部材としてのコイルバネ6と、荷重検知部7とを主な構成として備える。なお、図2では、荷重検知部7の内部の記載は省略されている。
下部ケース3は、図示せぬ車両用制御ユニットに接続されるコネクタ部31と、当該コネクタ部31に連結される収容部32とを有する。収容部32は底壁37及び枠壁38を有し、当該底壁37及び枠壁38によって、基板5、及び荷重検知部7を収容する収容空間CAが形成されている。なお、本実施形態では、枠壁38は、樹脂成型時における変形を抑えるために肉抜き加工がなされている。
収容部32の底壁37には、一対の固定用ピン33及び一対の接続ピン34が設けられている。一対の固定用ピン33は、それぞれ下部ケース3内に収容される基板5を固定するためのピンである。また、一対の接続ピン34は、それぞれコネクタ部31のコネクタ端子に電気的に接続されると共に、基板5に形成される図示しない電気回路と電気的に接続される。なお、図1では、コネクタ部31のコネクタ端子は省略されている。
収容部32の枠壁38の外側面には一対の突出片35が設けられている。本実施形態では、これら一対の突出片35は座席の横方向に並ぶように設けられる。また、枠壁38の下端にはサポートプレート2のそれぞれの貫通孔23に嵌め込まれる複数のフック片36が設けられている。それぞれのフック片36がサポートプレート2のそれぞれの貫通孔23に嵌め込まれることで、下部ケース3がサポートプレート2に固定され、上記のように荷重検知センサユニットSUがサポートプレート2の載置面21Sに載置される。下部ケース3の材料として、例えば、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド(PA)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂が挙げられる。
第1押圧部材としての上部ケース4は、収容部32の収容空間CAを覆う蓋部材であり、頂壁47及び枠壁48を有する。上部ケース4の枠壁48の下端には一対のアーム41が設けられている。それぞれのアーム41には下部ケース3における収容部32の枠壁38に設けられる突出片35が嵌め込まれる開口42が穿設される。一対のアーム41のそれぞれの開口42に対して下部ケース3の一対の突出片35がそれぞれ嵌め込まれることで上部ケース4は下部ケース3に係止される。従って、上部ケース4が下部ケース3に係止された状態で、一対のアーム41が座席の横方向から下部ケース3を挟む状態とされる。
図3は、上部ケース4を下部ケース3側から見た図である。なお、図3には、コイルバネ6が破線で示されている。図1~図3に示すように、上部ケース4の頂壁47には、下部ケース3における収容部32の底壁37に対向される内側面から突出する第1押し子43及びボス44が設けられている。本実施形態では、第1押し子43は底壁37側に向かって延在する概ね円柱状に形成され、第1押し子43の先端は平面形状とされる。なお、第1押し子43は四角柱状に形成されてもよい。ボス44は、中心が第1押し子43の中心軸と概ね一致する円環状に形成され、第1押し子43を囲っている。第1押し子43の先端はボス44の先端より底壁37側に位置している。このようなボス44には、外周面からボス44の径方向に突出する複数のリブ45が設けられている。詳細については後述するが、この複数のリブ45がコイルバネ6に嵌合し、当該コイルバネ6が頂壁47に取り付けられる。図3では、3つのリブ45がボス44の周方向に概ね等間隔で位置するように設けられる例が示されている。上部ケース4の材料として、例えば、下部ケース3と同様の樹脂が挙げられる。
載置部材としての基板5は、一方の面である載置面5Sに荷重検知部7が載置される板状部材である。基板5は、例えば可撓性を有さない絶縁性の板状部材とされ、基板5の材料としては、フェノール樹脂あるいはエポキシ樹脂などが挙げられる。
基板5には、載置面5Sから当該載置面5Sと反対側の面まで貫通する複数の貫通孔が形成され、それぞれ固定用貫通孔51A,51B、及びピン用貫通孔52A,52Bとされる。
固定用貫通孔51A,51Bは下部ケース3における収容部32の底壁37に設けられる一対の固定用ピン33が挿通される貫通孔である。この固定用貫通孔51A,51Bの直径は一対の固定用ピン33の外径と同程度とされる。
ピン用貫通孔52A,52Bは下部ケース3に設けられる一対の接続ピン34が挿通される貫通孔である。それぞれのピン用貫通孔52A,52Bの内部には、図示しない端子がそれぞれ設けられる。これら端子は、ピン用貫通孔52A,52Bを規定する内周面に沿って設けられ、それぞれの端子に囲まれる空間の幅は接続ピン34の外径と同程度とされる。それぞれのピン用貫通孔52A,52Bに接続ピン34が挿通されると、一方の接続ピン34と当該接続ピン34が挿入されるピン用貫通孔52Aに設けられる端子とが電気的に接続され、他方の接続ピン34と当該接続ピン34が挿入されるピン用貫通孔52Bに設けられる端子とが電気的に接続される。
弾性支持部材としてのコイルバネ6は、弾性を有し、上部ケース4を基板5側から支持する。本実施形態では、コイルバネ6は金属材料から成る。このコイルバネ6は、収縮した状態で上部ケース4の頂壁47と基板5との間に配置される。コイルバネ6の基板5側の端は、基板5の載置面5Sと当接しているものの、当該端は載置面5Sに非固定である。一方、コイルバネ6における頂壁47側の端部では、当該コイルバネ6の内部空間に頂壁47から突出する第1押し子43及びボス44が挿入される。ボス44に設けられる複数のリブ45は、コイルバネ6の端部に圧入されてコイルバネ6の中心側から外方側に向かって当該コイルバネ6の端部を押圧しており、この端部に嵌合している。その結果、コイルバネ6が頂壁47に取り付けられる。したがって、複数のリブ45は、コイルバネ6の端部に嵌合する嵌合部である。このコイルバネ6における頂壁47側の端部は頂壁47の内側面にも当接している。
なお、コイルバネ6の頂壁47側の端部は頂壁47に取り付けられていなくてもよい。しかし、コイルバネ6の位置ずれを防ぐ観点では、コイルバネ6の端部は頂壁47に取り付けられていることが好ましい。また、コイルバネ6における頂壁47側の端部を頂壁47に取り付ける構成は特に制限されるものではない。また、コイルバネ6における基板5側の端部が当該基板5に取り付けられてもよい。
このようにしてコイルバネ6によって支持される上部ケース4は、コイルバネ6の弾性力によって頂壁47が基板5から離れるように上方に持ち上げられて、アーム41の開口42における下方側の縁と、収容部32の突出片35とが当接している。このような状態において、上部ケース4の頂壁47と下部ケース3とは離隔しており、この頂壁47と下部ケース3との間には、隙間GP1が形成されている。また、このような状態において、上部ケース4の第1押し子43は、基板5の載置面5Sと概ね垂直な方向に延在し、上部ケース4の頂壁47の上面47Sと載置面5Sとが概ね平行である。また、上部ケース4の枠壁48と下部ケース3とは離隔しており、この枠壁48と下部ケース3との間には、隙間GP2が形成されている。なお、この隙間GP2は、後述する蓋部材における貫通孔の中心と上部ケース4の第1押し子43の中心軸とが一致している状態に形成される隙間である。
次に、基板5の載置面5Sに載置される荷重検知部7について説明する。
図4は、図2における荷重検知部7を含む部位を拡大して示す図である。図4に示すように、荷重検知部7は、荷重検知センサ70と、蓋部材80と、第2押圧部材としての押圧部材90と、を主な構成として備える。
まず、荷重検知センサ70について説明する。荷重検知センサ70は、筐体73と、第1電極71と、金属板72と、を主な構成として備える。
筐体73は、底壁74と、当該底壁74の外周縁の全周に沿って延在する筒状の枠壁75とを有し、当該底壁74及び枠壁75によって、第1電極71及び金属板72を収容する収容空間76が形成されている。本実施形態では、底壁74の外形は概ね正方形状であり、枠壁75は四角筒状に形成される。底壁74の上面である搭載面74Sには、第1電極71が配置されている。このような筐体73は、底壁74の搭載面74Sと反対側の面である下面が基板5の載置面5Sと対向するように当該載置面5Sに載置され、当該載置面5Sに固定される。その結果、荷重検知部7が載置面5Sに載置されて当該載置面5Sに固定される。このように載置面5Sに固定される荷重検知部7は、コイルバネ6の内部空間に位置しており、搭載面74Sは載置面5Sと概ね平行である。筐体73の材料として、例えば、下部ケース3と同様の樹脂が挙げられる。
第1電極71は、スイッチSWを構成する一方の電極である。本実施形態では、第1電極71は、底壁74の搭載面74Sに積層される円形の金属印刷層とされ、底壁74の中心と第1電極71の中心とが概ね一致するように配置されている。
金属板72は、一部がスイッチSWを構成する他方の電極となる金属板である。本実施形態では、金属板72は、第1電極71側と反対側に凸状に湾曲し、上方側から第1電極71と非接触で当該第1電極71を覆うように底壁74の搭載面74Sに配置される。この金属板72の外周縁の少なくとも一部は、例えばはんだ等の導電性を有する部材によって搭載面74Sに固定される。なお、搭載面74Sに固定される部位は、搭載面74Sと垂直な方向に沿って見る場合に少なくともの所定の方向において第1電極71を挟んでおり、金属板72の外周縁の全周が搭載面74Sに固定されてもよい。搭載面74Sと垂直な方向から見る場合に、金属板72における最も上方側に位置する部位と、第1電極71の中心とが概ね一致している。そして、第1電極71と金属板72の一部とが互いに離れて対向し、スイッチSWが形成される。
また、底壁74には、搭載面74Sから当該搭載面74Sと反対側の面である下面まで貫通する第1貫通孔77Aと第2貫通孔77Bとが形成される。第1貫通孔77Aは、搭載面74Sのうち第1電極71が配置される領域内に開口が位置する貫通孔である。第1貫通孔77A内には第1導電性部材78Aが設けられている。この第1導電性部材78A及び基板5に設けられる図示しない配線を介して、基板5に設けられる一方のピン用貫通孔52Aに設けられる端子と第1電極71とが電気的に接続される。第2貫通孔77Bは、搭載面74Sのうち金属板72が固定される領域内に開口が位置する貫通孔である。第2貫通孔77B内には第2導電性部材78Bが設けられている。この第2導電性部材78B及び基板5に設けられる図示しない配線を介して、基板5に設けられる他方のピン用貫通孔52Bに設けられる端子と金属板72とが電気的に接続され、その結果、この端子と金属板72の一部である第2電極とが電気的に接続される。
蓋部材80は、筐体73の収容空間76を覆う板状部材である。蓋部材80は、筐体73の枠壁75における底壁74側と反対側の端部に固定される。蓋部材80には、底壁74の搭載面74Sと対向する面である下面から当該下面と反対側の上面まで貫通する概ね円形状の貫通孔81が形成される。搭載面74Sと垂直な方向から見る場合に、この貫通孔81の中心は、第1電極71の中心と概ね一致している。蓋部材80の材料として、例えば、下部ケース3と同様の樹脂が挙げられる。
第2押圧部材としての押圧部材90は、受圧部91と第2押し子92とを有する。本実施形態では、受圧部91は、外径が蓋部材80の貫通孔81の径よりわずかに小さい円柱形状に形成され、当該貫通孔81に挿通される。このため、この受圧部91と蓋部材80の貫通孔81を規定する内周面との間には、隙間GP3が形成される。貫通孔81の中心と受圧部91の中心軸とが一致する状態でのこの隙間GP3は、前述の上部ケース4の枠壁48と下部ケース3との隙間GP2より小さい。
受圧部91の上面91Sは、基板5の載置面5Sと概ね平行な概ね円形状の平面とされ、蓋部材80より上方に位置する。なお、上面91Sの形状は特に制限されるものではなく、例えば四角形状であってもよい。前述のように上部ケース4のアーム41の開口42における下方側の縁と下部ケース3における収容部32の突出片35とが当接している状態において、この上面91Sと上部ケース4における第1押し子43の先端との間には、隙間GP4が形成されている。この隙間GP4は、上部ケース4の頂壁47と下部ケース3と隙間GP1より小さい。また、第1押し子43の中心軸と上面91Sの中心とが一致している状態では、上面91Sの全体は、第1押し子43の延在方向に沿って見る場合に、第1押し子43の先端の外縁43Eより内側に位置している。そして、このように見る場合において、上面91Sの外縁と第1押し子43の先端の外縁43Eとの距離D1は、上述の上部ケース4の枠壁48と下部ケース3と隙間GP2と受圧部91と蓋部材80の貫通孔81を規定する内周面との間の隙間GP3との合計値より大きい。なお、この距離D1はこの合計値以下とされてもよい。受圧部91の下端には、外周面から径方向に突出する平板状のフランジ部93が形成される。このフランジ部93は蓋部材80より底壁74側に位置しており、フランジ部93の上面は蓋部材80の下面と当接している。フランジ部93の外形は、貫通孔81の径より大きい円形状に形成され、貫通孔81における搭載面74S側の開口が受圧部91によって塞がれている。このため、フランジ部93の上面が蓋部材80の下面に当接している状態では、収容空間76は、蓋部材80と受圧部91とによって塞がれた空間となり、このような収容空間76に第1電極71及び金属板72が収容される。
本実施形態では、第2押し子92は、受圧部91の下面から金属板72側に延在する円柱形状に形成される。第2押し子92の中心軸と受圧部91の中心軸とは概ね一致しており、搭載面74Sと垂直な方向から見る場合に、これら中心軸と第1電極71の中心とが概ね一致している。第2押し子92の先端は、受圧部91の上面91Sと概ね平行な平面形状とされ、当該先端が金属板72に当接している。上記のようにフランジ部93の上面は蓋部材80の下面と当接しているため、押圧部材90におけるフランジ部93及び第2押し子92から成る部位は、蓋部材80と金属板72とによって挟まれるようにして保持されており、搭載面74Sと垂直な方向へ動かないように保持されている。なお、第2押し子92は、四角柱状に形成されてもよく、第2押し子92の先端は、金属板72側に凸状に湾曲する曲面形状とされてもよい。押圧部材90の材料として、例えば、下部ケース3と同様の樹脂が挙げられる。
このような構成の荷重検知装置1は、図2に示すように、一対のSばね100に取り付けられた状態で、上部ケース4の頂壁47における上面47Sは、シートクッションSCの下面と所定の距離をあけて対向する。この上面47Sは平面形状とされる。上面47SはシートクッションSCにより押圧される面であり、荷重検知センサ70を基準とした基板5側と反対側に位置してシートクッションSCからの押圧力を受ける第1受圧面と理解することができる。
図5は、荷重検知装置1がSばね100に取り付けられた様子を示す斜視図である。前述のように、コイルバネ6に支持される上部ケース4におけるアーム41の開口42の下方側の縁と、下部ケース3の収容部32の突出片35とが当接している状態において、上部ケース4の頂壁47と下部ケース3との間には、隙間GP1が形成されている。このため、頂壁47の上面47Sがコイルバネ6の弾性力に抗して下方に押圧される場合、上部ケース4は下方へ移動することができる。また、上部ケース4の枠壁48と下部ケース3との間には、隙間GP2が形成されている。このため、上部ケース4が下方へ移動した状態においては、当該上部ケース4は、下部ケース3に対して、図5において矢印で示すF-B方向(前後方向)に傾くように移動することができる。また、上部ケース4は、下部ケース3に対して、図5において矢印で示すR-L方向にも傾くように移動することができる。このため、載置面5Sに対する頂壁47の上面47Sの角度は、座席の前後方向及び左右方向に変化する。ただし、上部ケース4の一対のアーム41が上記のように座席装置の横方向から下部ケース3を挟むため、載置面5Sに対して上面47Sが傾くことができる角度は、座席の左右方向よりも前後方向の方が大きくされる。なお、上面47Sは分割されているわけではないため、上面47S全体が動く。
図6は、荷重検知センサ70の等価回路を示す図である。図6に示すように、荷重検知センサ70の回路末端である第1導電性部材78Aと第2導電性部材78Bとの間には、スイッチSW(第1電極71及び金属板72)が電気的に接続される。第1導電性部材78Aは、基板5に設けられる一方のピン用貫通孔52Aに設けられる端子53Aと電気的に接続され、この端子53Aは、下部ケース3のコネクタ部31に設けられる一方のコネクタ端子3Aに電気的に接続される。第2導電性部材78Bは、基板5に設けられる他方のピン用貫通孔52Bに設けられる端子53Bと電気的に接続され、この端子53Bは、下部ケース3のコネクタ部31に設けられる他方のコネクタ端子3Bに電気的に接続される。このため、コネクタ端子3A,3B間に電圧が印加されているときにスイッチSWがオン状態となるとコネクタ端子3A,3B間が通電する。
次に、荷重の検出について説明する。
座席装置に人が着座すると、人の荷重によりシートクッションSCの下面が下方に移動し、当該下面は上部ケース4の上面47Sを押圧し、当該上部ケース4はこの押圧力によって下方に移動する。ところで、シートクッションSCの下面が下方に移動するとき、シートクッションSCの下面がそれぞれのSばね100を含むSばね面に対して傾斜する場合がある。このような場合、上記のようにシートクッションSCの下面は上部ケース4の上面47Sに対して傾斜することになる。上述のように、上部ケース4は基板5の載置面5Sに対して傾くように移動することができるため、上面47Sは、この載置面5Sに対する角度が変化するように動く。従って、上部ケース4の上面47SはシートクッションSCの下面に追随することができる。
ここで、前述のように、上部ケース4の枠壁48と下部ケース3との間には、隙間GP2が形成されている。しかし、上部ケース4が載置面5Sと平行な方向に移動する場合には、枠壁48と下部ケース3とが当接し、上部ケース4のこの移動が止まる。このため、下部ケース3は、上部ケース4の移動を規制する第1規制部材と理解できる。また、載置面5Sと平行な方向における上部ケース4の移動可能量は、隙間GP2の大きさによって決まる。したがって、第1規制部材である下部ケース3は、載置面5Sに対する頂壁47の上面47Sの角度を変化可能にするとともに、載置面5Sと平行な方向における荷重検知センサ70に対する上部ケース4の移動可能量を所定量にしている。
そして、さらにシートクッションSCの下面が下方に移動すると、上部ケース4もさらに下方に移動する。上部ケース4の第1押し子43は、上部ケース4の頂壁47の上面47Sと押圧部材90の受圧部91の上面91Sとの間に位置しており、第1押し子43と受圧部91の上面91Sとの間には他の部材が非配置とされている。このため、上部ケース4がさらに下方に移動することで、第1押し子43の先端が荷重検知部7の押圧部材90における上面91Sに当接する。そして、この上面91Sは第1押し子43の先端によって押圧され、押圧部材90はこの押圧力によって下方に移動する。このため、この上面91Sは、第1押し子43と上部ケース4との間に位置してシートクッションSCからの押圧力によって第1押し子43に押圧される第2受圧面と理解できる。
ここで、前述のように、押圧部材90の受圧部91と蓋部材80の貫通孔81の外周面との間には、隙間GP3が形成されている。しかし、押圧部材90が載置面5Sと平行な方向に移動する場合には、受圧部91と貫通孔81を規定する内周面とが当接し、押圧部材90のこの移動が止まる。このため、蓋部材80は、載置面5Sと平行な方向における荷重検知センサ70に対する押圧部材90の移動を規制する第2規制部材と理解できる。また、この隙間GP3は、上部ケース4の枠壁48と下部ケース3との隙間GP2より小さい。このため、第2規制部材である蓋部材80は、載置面5Sと平行な方向における荷重検知センサ70に対する押圧部材90の移動可能量を上部ケース4の上記の移動可能量より少なくしている。例えば、蓋部材80は、押圧部材90のこの移動可能量を上部ケース4の移動可能量の0.6倍にする。
図7は、荷重検知センサ70のオン状態を示す図である。押圧部材90の下方への移動により、当該押圧部材90の第2押し子92の先端が金属板72を押圧し、図7に示すように、金属板72が撓んで第1電極71に接触して、荷重検知センサ70のスイッチSWはオン状態となる。スイッチSWがオン状態となることで、コネクタ部31における一対のコネクタ端子3A,3B間が通電し、この通電が図示しない車両用制御ユニットにより検出される。こうして着座による荷重が検知される。
以上説明したように本実施形態の荷重検知センサユニットSUは、荷重検知センサ70と、載置部材としての基板5と、第1押圧部材としての上部ケース4と、第2押圧部材としての押圧部材90と、上部ケース4の移動を規制する第1規制部材としての下部ケース3と、押圧部材90の移動を規制する第2規制部材としての蓋部材80と、を備える。荷重検知センサ70は、互いに離れて対向する第1電極71と第2電極で構成されるスイッチSWを有し、この第2電極は金属板72の一部とされる。基板5は、荷重検知センサ70が載置される載置面5Sを有する。スイッチSWにおける第1電極71は基板5側に位置し、金属板72の一部である第2電極は基板5側と反対側に位置する。上部ケース4は、荷重検知センサ70を基準とした基板5側と反対側に位置してシートクッションSCからの押圧力を受ける第1受圧面としての上面47S、及びこの上面47Sと荷重検知センサ70との間に位置する第1押し子43を有する。押圧部材90は、荷重検知センサ70と上部ケース4との間に位置してシートクッションSCからの押圧力によって第1押し子43に押圧される第2受圧面としての上面91S、及び上面91Sが第1押し子43から受ける押圧力によって金属板72を押圧する。下部ケース3は、載置面5Sに対する上部ケース4における上面47Sの角度を変化可能にするとともに、載置面5Sと平行な方向における荷重検知センサ70に対する上部ケース4の移動可能量を所定量にする。蓋部材80は、載置面5Sと平行な方向における荷重検知センサ70に対する押圧部材90の移動可能量を上部ケース4の移動可能量より少なくする。
本実施形態の荷重検知センサユニットSUは、サポートプレート2の載置面21Sに載置され、シートクッションSCの下面と上部ケース4の上面47Sとが対向するようにシートクッションSCの下に配置される。着座に起因してシートクッションSCの下面が下がることでこのシートクッションSCによって上部ケース4の頂壁47の上面47Sが押圧され、第1押し子43が押圧部材90の上面91Sを押圧する。そして、押圧部材90の第2押し子92が金属板72を押圧し、第1電極71と金属板72が接触してスイッチSWがオン状態となることで着座による荷重を検知できる。また、本実施形態の荷重検知センサユニットSUでは、下部ケース3は、上記のように、載置面5Sに対する上面47Sの角度を変化可能にする。このため、本実施形態の荷重検知センサユニットSUによれば、例えばシートクッションSCの下面が傾斜する場合であっても、当該傾斜に上面47Sが追随するようにでき、上面47SはシートクッションSCの下面に適切に押圧され、荷重を適切に検出することができる。また、本実施形態の荷重検知センサユニットSUでは、蓋部材80は、上記のように、載置面5Sと平行な方向における押圧部材90の移動可能量をこの方向における上部ケース4の移動可能量より少なくする。このため、押圧部材90の第2押し子92が金属板72を押圧する位置の最大のずれ量は、上部ケース4の第1押し子43が上面91S面を押圧する位置の最大のずれ量より少なくなる。このため、荷重検知センサユニットSUが押圧部材90を有さずに上部ケース4の第1押し子43によって金属板72を押圧する場合と比べて、金属板72における押圧される位置の最大のずれ量が少なくなる。したがって、本実施形態の荷重検知センサユニットSUによれば、このような場合と比べて、荷重検知センサ70のスイッチSWがオン状態となるときの荷重の変化量を少なくでき、荷重を適切に検出できる。
また、本実施形態の荷重検知センサユニットSUでは、第1押し子43は、上部ケース4の頂壁47の上面47S側から押圧部材90の受圧部91の上面91S側に延在し先端で上面91Sを押圧する。また、第1押し子43の中心軸と上面91Sの中心とが一致している状態で第1押し子43の延在方向に沿って見る場合に、上面91Sの外縁と第1押し子43の先端の外縁43Eとの距離D1は、上述の上部ケース4の枠壁48と下部ケース3と隙間GP2と受圧部91と蓋部材80の貫通孔81を規定する内周面との間の隙間GP3との合計値より大きい。このため、上部ケース4や押圧部材90が載置面5Sと平行な方向に移動したとしても、第1押し子43が上面91Sを押圧する際に、上面91Sの全体は、第1押し子43の延在方向に沿って見る場合に、第1押し子43の先端の外縁43Eより内側に位置することになる。このため、第1押し子43の延在方向に沿って見る場合に受圧部91の上面91Sの一部が第1押し子43の先端の外縁43Eより外側に位置する場合と比べて、第1押し子43が上面91Sを押圧する際に、第1押し子43による押圧方向に対して押圧部材90が傾くことを抑制できる。このため、本実施形態の荷重検知センサユニットSUによれば、上部ケース4に加わる押圧力を適切に押圧部材90に伝達でき、より適切に荷重を検知することができる。
また、本実施形態の荷重検知センサユニットSUでは、第1押し子43の先端は平面形状であり、押圧部材90の受圧部91の上面91Sは平面である。このため、載置面5Sと平行な方向に上部ケース4が移動したとしても、第1押し子43の先端によって上面91Sの全体を押圧することができる。このため、本実施形態の荷重検知センサユニットSUによれば、第1押し子43の先端が凸状の曲面形状である場合と比べて、上部ケース4が載置面5Sと平行な方向に移動したとしても、上部ケース4に加わる押圧力をより適切に押圧部材90に伝達でき、より適切に荷重を検知することができる。
また、本実施形態の荷重検知センサユニットSUは、上部ケース4を基板5側から支持するコイルバネ6を備える。このため、上部ケース4の頂壁47の上面47Sに押圧力が加わらないときに上部ケース4が動いて他の部材と接触し、その接触に起因して異音が発生することを抑制することができる。また、上面47Sに加わる押圧力に応じて第1押し子43が押圧部材90の受圧部91の上面91Sを押圧する際の上部ケース4の動きが緩和される。したがって、本実施形態の荷重検知センサユニットSUによれば、上部ケース4が押圧部材90以外の部材と接触することがあっても、当該他の部材に対する上部ケース4の衝撃が低減され、この結果、異音を抑えることができる。
また、本実施形態の荷重検知センサユニットSUでは、上部ケース4は、コイルバネ6の一端部が嵌合する嵌合部である複数のリブ45を有する。複数のリブ45は、コイルバネ6の中心側から外方側に向かって当該コイルバネ6の一端部を押圧する。コイルバネ6が収縮すると、コイルバネ6の延在方向における当該コイルバネ6を構成する素線間の距離が小さくなる。このため、コイルバネ6の一端部と嵌合する嵌合部における素線と接触する部位の面積は、コイルバネ6が収縮すると増加する傾向にある。しかし、上記のような構成にすることで、例えば嵌合部がコイルバネ6の内部空間に圧入される円筒形状のボスから成る場合と比べて、嵌合部が素線と接触する部位の面積がコイルバネ6の収縮に応じて増加する量を少なくできる。このため、本実施形態の荷重検知センサユニットSUによれば、この場合と比べて、コイルバネ6が収縮する際に嵌合部とコイルバネ6との間に生じる摩擦力を小さくでき、より適切に荷重を検知することができる。なお、コイルバネ6が上部ケース4から外れにくくする観点では、リブ45は3つ以上とされることが好ましく、コイルバネ6の周方向に概ね等間隔で配置されることが好ましい。
以上、本発明の荷重検知センサユニットについて上記実施形態を例に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、座席のシートクッションSCの下方に配置され、人の着座の有無を検知する荷重検知センサユニットSUを例に説明した。しかし、荷重検知センサユニットSUは、荷重を検知すべき検知対象物に対する荷重の有無を検知する限り利用可能性を有する。例えば、介護用ベッドのシートクッションの下方に配置される形態が挙げられる。このような形態であっても、シートクッションの下面の傾斜が変化して下降する場合に、荷重を適切に検出することができる。
また、上記実施形態では、座席装置の前後方向及び左右方向において、第1受圧面である上面47Sの載置面5Sに対する角度が変化するよう、上部ケース4の移動を規制する下部ケース3を例に説明した。しかし、下部ケース3は、例えば、前後方向のみにおいて、上面47Sの載置面5Sに対する角度が変化するよう、上部ケース4の移動を規制してもよい。
また、上記実施形態では、筐体73の底壁74の搭載面74Sに積層される第1電極71と第1電極71側と反対側に凸状に湾曲する金属板72とによって構成されるスイッチSWを有する荷重検知センサ70を例に説明した。しかし、荷重検知センサ70は、互いに離れて対向する一対の電極で構成されるスイッチを有していればよい。例えば、荷重検知センサ70は、図8に示すような構成であってもよい。
図8は、変形例に係る荷重検知センサユニットSUを備える荷重検知装置1を図4と同様に示す図である。図8に示すように、本変形例に係る荷重検知センサユニットSUは、荷重検知センサ70が金属板72に替わって電極シート172とスペーサ173とを備える点で、上記の第1実施形態での荷重検知センサユニットSUと異なる。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
電極シート172は、可撓性を有する樹脂から成る樹脂シート174と、第2電極175とを有する。樹脂シート174は、底壁74の搭載面74Sと所定の間隔をあけて一方の面が搭載面74Sと対向するように、配置される。樹脂シート174の搭載面74S側の面には、第2電極175が設けられる。この第2電極175は、金属印刷層とされる。また、樹脂シート174の搭載面74S側の面には、図示しない配線が形成され、当該配線等を介して、第2電極175が下部ケース3のコネクタ部31に設けられる他方のコネクタ端子3Bに電気的に接続される。スペーサ173は、筐体73の底壁74と電極シート172との間に挟まれる板状の絶縁性部材であり、スペーサ173には開口176が形成されている。スペーサ173と底壁74とは接着剤によって互いに接着され、スペーサ173と電極シート172とは接着剤によって互いに接着される。なお、スペーサ173と底壁74とは非接着とされてもよく、スペーサ173と電極シート172とは非接着とされてもよい。そして、この開口176を介して、第1電極71と第2電極175とが互いに離れて対向している。このような荷重検知センサ70では、押圧部材90の受圧部91の上面91Sが第1押し子43から受ける押圧力によって、第2押し子92が電極シート172を押圧する。そして、電極シート172が第1電極71側に撓み、第1電極71と第2電極175とが接触することでスイッチSWがオン状態となる。このような荷重検知センサ70であっても、第1実施形態と同様にして、荷重を適切に検出できる。
なお、スイッチがオン状態となる際の荷重が温度によって変化することを抑制観点では、第1実施形態のように、スイッチSWを構成する一対の電極における基板5側と反対側の電極は、第2押し子92側に凸状に湾曲する金属板72の一部とされ、第2押し子92は、上面91Sが第1押し子43から受ける押圧力によって金属板72に当接して当該金属板72を押圧することが好ましい。このような構成にすることで、荷重検知センサ70のスイッチSWがオン状態となる際に主に変形する部材は、金属材料から成るコイルバネ6と金属板72である。例えば、上記変形例のように、可撓性を有する樹脂から成る樹脂シート174と第2電極175とを有する電極シート172を第2押し子92が押圧する場合、スイッチがオン状態となる際に主に変形する部材は、金属材料からなるコイルバネ6及び第2電極175と、樹脂シート174である。一般的に、樹脂シートは、金属板と比べて、温度による弾性率の変化量が多いため、上記の場合には、スイッチSWがオン状態となる際の荷重が温度によって変化しやすい。一方、第1実施形態のような構成にすることで、スイッチSWがオン状態となる際に主に変形する部材は、金属材料から構成される部材となり、スイッチSWがオン状態となる際の荷重が温度によって変化することを抑制できる。
また、上記実施形態では、上部ケース4を基板5側から支持する弾性支持部材が金属材料から成るコイルバネ6である例を挙げて説明した。しかし、弾性支持部材は、特に制限されるものではなく、例えば樹脂材料から成るコイルバネ、金属材料から成る板バネ等であってもよい。なお、上記のようにスイッチがオン状態となる際の荷重が温度によって変化することを抑制観点では、弾性支持部材は金属材料から成るものが好ましい。また、荷重検知センサユニットSUは、弾性支持部材を備えていなくてもよい。しかし、前述のように異音が発生することを抑制する観点では、荷重検知センサユニットSUは、弾性支持部材を備えていることが好ましい。
また、上記実施形態では、先端が平面形状とされた第1押し子43を例に説明した。しかし、第1押し子43の先端の形状は、特に制限されるものではない。例えば、第1押し子43の先端は、凸状の曲面形状であってもよく、図9に示すような形状であってもよい。
図9は、別の変形例に係る荷重検知センサユニットSUを備える荷重検知装置1を図4と同様に示す図である。図9に示すように、本変形例に係る荷重検知センサユニットSUは、上部ケース4の第1押し子43の先端が受圧部91の上面91S側と反対側に窪んだ球面状の球面領域43Aを含む点で、上記の第1実施形態での荷重検知センサユニットSUと異なる。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
第1押し子43の先端における球面領域43Aは、半球よりも小さい面であり、球面領域43Aの外縁は、当該球面の半径より小さい円形状である。第1押し子43の中心軸43CAはこの球面領域43Aにおける最も窪んだ点43Pを通る。第1押し子43の延在方向に沿って見る場合に球面領域43Aにおける最も窪んだ点43Pが円形状の上面91Sの中心91Cと一致している状態では、上面91Sの全体は、第1押し子43の先端の球面領域43Aの外縁より内側に位置している。そして、このように見る場合において、球面領域43Aの外縁43AEと上面91Sの外縁との距離D2は、前述の上部ケース4の枠壁48と下部ケース3と隙間GP2と受圧部91と蓋部材80の貫通孔81を規定する内周面との間の隙間GP3との合計値より大きい。このため、上部ケース4や押圧部材90が載置面5Sと平行な方向に移動したとしても、第1押し子43が上面91Sを押圧する際に、上面91Sの全体は、第1押し子43の先端の球面領域43Aの外縁43AEより内側に位置することになる。このため、上面91Sのうち中心91Cを含む中央領域が球面領域43Aと非接触であるとともに上面91Sの外縁91Eのすくなとも一部が球面領域43Aと接触する。
例えば、第1押し子43の延在方向に沿って見る場合に球面領域43Aにおける最も窪んだ点43Pと上面91Sの中心91Cとが一致している状態では、上面91Sの外縁は、全周に亘って球面領域43Aと接触する。また、図10に示すように、上部ケース4が押圧部材90に対して載置面5Sと平行な方向に移動して、第1押し子43の延在方向に沿って見る場合に球面領域43Aにおける最も窪んだ点43Pと上面91Sの中心91Cとがずれている状態では、上面91Sの外縁91Eのうち上部ケース4が移動した方向側と反対側が球面領域43Aと接触する。このため、球面領域43Aには上部ケース4が移動した方向と反対方向に向かう力が作用し、押圧部材90には上部ケース4が移動した方向に向かう力が作用する。このように上部ケース4及び押圧部材90に作用する力は、第1押し子43の延在方向に沿って見る場合における球面領域43Aの最も窪んだ点43Pと上面91Sの中心91Cとのずれ量が小さくなるようにする力である。このため、このような荷重検知センサユニットSUによれば、第1押し子43の先端が凸状の曲面形状である場合と比べて、第1押し子43が上面91Sを押圧する際において、押圧部材90に対する上部ケース4の位置が変化しにくくし得る。したがって、上部ケース4に加わる押圧力をより適切に押圧部材90に伝達でき、より適切に荷重を検知することができる。
なお、このように第1押し子43が上面91Sを押圧する際において、押圧部材90に対する上部ケース4の位置が変化しにくくする観点では、上面91Sの外形は円形状であり、第1押し子43が上面91Sを押圧する際に、上面91Sのうち中心91Cを含む中央領域が球面領域43Aと非接触であるとともにこの中央領域を囲う外周領域の少なくとも一部が球面領域43Aと接触すればよい。例えば、上面91Sの外縁91Eは外方に向かって凸状に湾曲した曲面であってもよく、上面91S外周領域は、球面領域43Aに対応した曲面であってもよい。
また、上記実施形態では、サポートプレート2がSばねに係止される例を示したが、サポートプレート2の例はこれに限らない。例えば、シートパン上にサポートプレート2が設けられても良く、シートパンそのものがサポートプレートとされて当該シートパンに荷重検知センサユニットSUが取り付けられてもよい。
なお、荷重検知センサユニットSUにおける各構成要素は、上述した実施形態や変形例に示された内容以外に、適宜、本願目的を逸脱しない範囲で組み合わせ、省略、変更、周知技術の付加などをすることができる。
以上説明したように、本発明によれば、荷重を適切に検出し得る荷重検知センサユニットが提供され、車両などの乗り物の座席装置、介護用ベッド等のようにシートクッションが配置される物に利用することができる。

Claims (3)

  1. 互いに離れて対向する一対の電極で構成されるスイッチを有する荷重検知センサと、
    前記荷重検知センサが載置される載置面を有する載置部材と、
    前記荷重検知センサを基準とした前記載置部材側と反対側に位置してシートクッションからの押圧力を受ける第1受圧面、及び前記第1受圧面と前記荷重検知センサとの間に位置する第1押し子を有する第1押圧部材と、
    前記荷重検知センサと前記第1押し子との間に位置して前記シートクッションからの押圧力によって前記第1押し子に押圧される第2受圧面、及び前記第2受圧面が前記第1押し子から受ける押圧力によって前記一対の電極における前記載置部材側と反対側の電極を押圧する第2押し子を有する第2押圧部材と、
    前記第1押圧部材の移動を規制する第1規制部材と、
    前記第2押圧部材の移動を規制する第2規制部材と、
    を備え、
    前記第1規制部材は、前記載置面に対する前記第1受圧面の角度を変化可能にするとともに、前記載置面と平行な方向における前記荷重検知センサに対する前記第1押圧部材の移動可能量を所定量にし、
    前記第2規制部材は、前記載置面と平行な方向における前記荷重検知センサに対する前記第2押圧部材の移動可能量を前記所定量より少なくし、
    前記第1押し子は、前記第1受圧面側から前記第2受圧面側に延在し先端で前記第2受圧面を押圧し、
    前記第1押し子の前記先端は前記第2受圧面側と反対側に窪んだ球面状の球面領域を含み、
    前記第2受圧面の外形は円形状であり、
    前記第1押し子が前記第2受圧面を押圧する際に、前記第2受圧面の全体は、前記第1押し子の延在方向に沿って見る場合に前記第1押し子の前記先端の外縁より内側に位置し、前記第2受圧面における中央領域が前記球面領域と非接触であるとともに前記中央領域を囲う外周領域の少なくとも一部が前記球面領域と接触する
    ことを特徴とする荷重検知センサユニット。
  2. 前記第1押圧部材を前記載置部材側から支持するコイルバネを更に備え、
    前記第1押圧部材は、前記コイルバネの一端部が嵌合する嵌合部を更に有し、
    前記嵌合部は、前記コイルバネの中心側から外方側に向かって当該コイルバネの一端部を押圧する複数のリブから構成される
    ことを特徴とする請求項に記載の荷重検知センサユニット。
  3. 前記コイルバネは金属材料から成り、
    前記一対の電極における前記載置部材側と反対側の電極は、前記第2押し子側に凸状に湾曲する金属板の一部であり、
    前記第2押し子は、前記第2受圧面が前記第1押し子から受ける押圧力によって前記金属板に当接して当該金属板を押圧する
    ことを特徴とする請求項に記載の荷重検知センサユニット。

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