JP7510303B2 - 制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、制御装置に関する。
車両の車体挙動を安定化する目的で、車輪のスリップを抑制するためのスリップ抑制制御として、トルクダウン制御に関する技術が提案されている。トルクダウン制御は、例えば、特許文献1に開示されているように、車輪がスリップした場合に行われ、車輪のトルクを要求トルクに対して小さくする制御である。
特開2007-049825号公報
駆動用モータによる従来のトルクダウン制御では、例えば、車輪速の時間変化量に応じたトルクダウン量でトルクダウンが行われた後に、フィードバック制御によってトルク指示値が決定されることがある。フィードバック制御では、車輪のスリップ率が目標スリップ率に近づくように制御される。ここで、車両内でのトルクの伝達では、駆動用モータからトルクが出力された後、タイヤに到達するまでに伝達遅れが生じる。ゆえに、トルクダウンの開始後、車輪速が低下し始めるまでに時間がかかる。つまり、トルクダウンの開始後、車輪のスリップ率が低下し始めるまでに時間がかかる。それにより、フィードバック制御により決定されるトルク指示値が過度に小さくなり、車輪のスリップ率が急激に低下してしまう場合がある。この場合、スリップ率が回復しきってタイヤがグリップし、トルクダウン制御が終了する。その後、車輪のスリップが再度発生し、トルクダウン制御が再度開始される。このようにトルクダウン制御が繰り返し行われることは、車体挙動を不安定にする要因となる。
そこで、本発明は、このような課題に鑑み、車体挙動を適切に安定化することが可能な制御装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の制御装置は、車両の車輪のスリップの発生の有無を判定する判定部と、車輪のスリップが発生したと判定された場合に、各計算サイクルにおいて車輪の要求トルクよりも低い車輪のトルク指示値を決定して、車輪に出力するトルクをトルク指示値にトルクダウンさせるトルクダウン制御を行う制御部と、を備え、制御部は、トルクダウン制御において、車輪の車輪速の時間変化量および車輪の慣性モーメントに基づいて算出される第1トルク指示値候補と、車輪のスリップ率が目標スリップ率に近づくように制御されるフィードバック制御によって算出される第2トルク指示値候補とのうち絶対値が小さい方をトルク指示値として決定し、現在の車輪速の時間変化量と目標時間変化量との差に慣性モーメントを乗算して得られる値をトルクダウン量として算出し、要求トルクからトルクダウン量を減算して得られる値を、第1トルク指示値候補として決定する
目標時間変化量は、車輪のスリップが発生したと判定される直前の車輪速の時間変化量に比例する値であってもよい。
フィードバック制御は、スリップ率と目標スリップ率との偏差に基づく積分制御を含んでもよい。
本発明によれば、車体挙動を適切に安定化することが可能となる。
本発明の実施形態に係る制御装置が搭載される車両の概略構成を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る制御装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 比較例に係るトルクダウン制御が実行された場合における各種状態量の推移の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る制御装置が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るトルクダウン制御が実行された場合における各種状態量の推移の一例を示す図である。 車輪のトルクと車輪速の時間変化量との関係の一例を示す模式図である。 スリップ率とグリップ力との関係を示す模式図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
<車両の構成>
図1および図2を参照して、本発明の実施形態に係る制御装置100が搭載される車両1の構成について説明する。
図1は、車両1の概略構成を示す模式図である。図1では、車両1の前進方向を前方向とし、前進方向に対して逆側の後退方向を後方向とし、前方向を向いた状態における左側および右側をそれぞれ左方向および右方向として、車両1が示されている。
車両1は、駆動源として、駆動用モータを備え、駆動用モータから出力されるトルクを用いて走行する電気車両である。
なお、以下で説明する車両1は、あくまでも本発明に係る制御装置が搭載される車両の一例であり、後述されるように、本発明に係る制御装置が搭載される車両の構成は車両1の構成に特に限定されない。
図1に示されるように、車両1は、前輪11a、11bと、後輪11c、11dと、フロントディファレンシャル装置13fと、リヤディファレンシャル装置13rと、前輪駆動用モータ15fと、後輪駆動用モータ15rと、インバータ17f、17rと、バッテリ19と、前輪モータ回転数センサ21fと、後輪モータ回転数センサ21rと、制御装置100とを備える。
以下、前輪11a、前輪11b、後輪11cおよび後輪11dを区別しない場合には、これらを単に車輪11とも呼ぶ。また、前輪駆動用モータ15fおよび後輪駆動用モータ15rを区別しない場合には、これらを単に駆動用モータ15とも呼ぶ。また、インバータ17fおよびインバータ17rを区別しない場合には、これらを単にインバータ17とも呼ぶ。また、前輪モータ回転数センサ21fおよび後輪モータ回転数センサ21rを区別しない場合には、これらを単にモータ回転数センサ21とも呼ぶ。
前輪駆動用モータ15fは、前輪11a、11bを駆動するトルクを出力する。なお、前輪11aは左前輪に相当し、前輪11bは右前輪に相当する。
前輪駆動用モータ15fは、バッテリ19から供給される電力を用いて駆動される。前輪駆動用モータ15fは、フロントディファレンシャル装置13fと接続されている。フロントディファレンシャル装置13fは、前輪11a、11bと、駆動軸を介してそれぞれ連結されている。前輪駆動用モータ15fから出力されたトルクは、フロントディファレンシャル装置13fに伝達された後、フロントディファレンシャル装置13fによって、前輪11a、11bへ分配して伝達される。
前輪駆動用モータ15fは、例えば、多相交流式のモータであり、インバータ17fを介してバッテリ19と接続されている。バッテリ19から供給される直流電力は、インバータ17fによって交流電力に変換され、前輪駆動用モータ15fへ供給される。
前輪駆動用モータ15fは、前輪11a、11bの駆動トルクを出力する機能の他に、前輪11a、11bの運動エネルギを用いて発電する発電機としての機能を有してもよい。前輪駆動用モータ15fが発電機として機能する場合、前輪駆動用モータ15fにより発電が行われるとともに、回生制動による制動力が車両1に付与される。前輪駆動用モータ15fにより発電された交流電力は、インバータ17fによって直流電力に変換され、バッテリ19へ供給される。それにより、バッテリ19が充電される。
後輪駆動用モータ15rは、後輪11c、11dを駆動するトルクを出力する。なお、後輪11cは左後輪に相当し、後輪11dは右後輪に相当する。
後輪駆動用モータ15rは、バッテリ19から供給される電力を用いて駆動される。後輪駆動用モータ15rは、リヤディファレンシャル装置13rと接続されている。リヤディファレンシャル装置13rは、後輪11c、11dと、駆動軸を介してそれぞれ連結されている。後輪駆動用モータ15rから出力されたトルクは、リヤディファレンシャル装置13rに伝達された後、リヤディファレンシャル装置13rによって、後輪11c、11dへ分配して伝達される。
後輪駆動用モータ15rは、例えば、多相交流式のモータであり、インバータ17rを介してバッテリ19と接続されている。バッテリ19から供給される直流電力は、インバータ17rによって交流電力に変換され、後輪駆動用モータ15rへ供給される。
後輪駆動用モータ15rは、後輪11c、11dの駆動トルクを出力する機能の他に、後輪11c、11dの運動エネルギを用いて発電する発電機としての機能を有してもよい。後輪駆動用モータ15rが発電機として機能する場合、後輪駆動用モータ15rにより発電が行われるとともに、回生制動による制動力が車両1に付与される。後輪駆動用モータ15rにより発電された交流電力は、インバータ17rによって直流電力に変換され、バッテリ19へ供給される。それにより、バッテリ19が充電される。
前輪モータ回転数センサ21fは、前輪駆動用モータ15fの回転数を検出し、検出結果を出力する。前輪モータ回転数センサ21fにより検出される前輪駆動用モータ15fの回転数は、前輪11a、11bの車輪速を示す情報に相当し得る。
後輪モータ回転数センサ21rは、後輪駆動用モータ15rの回転数を検出し、検出結果を出力する。後輪モータ回転数センサ21rにより検出される後輪駆動用モータ15rの回転数は、後輪11c、11dの車輪速を示す情報に相当し得る。
制御装置100は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)、CPUが使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する記憶素子であるROM(Read Only Memory)、および、CPUの実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する記憶素子であるRAM(Random Access Memory)等を含む。
制御装置100は、車両1に搭載される各装置と通信を行う。例えば、制御装置100は、インバータ17f、インバータ17r、前輪モータ回転数センサ21fおよび後輪モータ回転数センサ21r等と通信を行う。制御装置100と各装置との通信は、例えば、CAN(Controller Area Network)通信を用いて実現される。
なお、本実施形態に係る制御装置100が有する機能は複数の制御装置により分割されてもよく、複数の機能が1つの制御装置によって実現されてもよい。制御装置100が有する機能が複数の制御装置により分割される場合、当該複数の制御装置は、CAN等の通信バスを介して、互いに接続されてもよい。
図2は、制御装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。
例えば、図2に示されるように、制御装置100は、取得部110と、判定部120と、制御部130とを有する。
取得部110は、判定部120および制御部130が行う処理において用いられる各種情報を取得し、判定部120および制御部130へ出力する。例えば、取得部110は、前輪モータ回転数センサ21fおよび後輪モータ回転数センサ21rから情報を取得する。
判定部120は、各種判定を行う。判定部120による判定結果は、制御部130が行う処理に利用される。特に、判定部120は、車輪11のスリップの発生の有無を判定するスリップ判定を行う。スリップは、車輪11のスリップ率が過度に大きくなり、当該車輪11が空転する現象を意味する。スリップ率は、車輪速と車速との差を車速で除算して得られる値である。スリップは、例えば、凍結している走行路等の低μ路に車両1が進入した際に生じ得る。
制御部130は、車両1内の各装置の動作を制御することによって、車両1の走行を制御する。特に、制御部130は、前輪駆動用モータ15fおよび後輪駆動用モータ15rの動作を制御する。
具体的には、制御部130は、インバータ17fのスイッチング素子の動作を制御することによって、バッテリ19と前輪駆動用モータ15fとの間の電力の供給を制御する。それにより、前輪駆動用モータ15fにより出力される前輪11a、11bのトルクが制御される。また、制御部130は、インバータ17rのスイッチング素子の動作を制御することによって、バッテリ19と後輪駆動用モータ15rとの間の電力の供給を制御する。それにより、後輪駆動用モータ15rにより出力される後輪11c、11dのトルクが制御される。上記のように、制御部130は、前輪11a、11bのトルクと後輪11c、11dのトルクとを個別に制御することができる。
制御部130は、車両1の駆動モードを、前輪駆動モードと、四輪駆動モードとの間で切り替え可能である。前輪駆動モードは、後輪11c、11dが駆動されずに前輪11a、11bが駆動される駆動モードである。四輪駆動モードは、前輪11a、11bおよび後輪11c、11dが駆動される駆動モードである。制御部130は、例えば、ドライバによる入力操作に応じて駆動モードを切り替えてもよい。また、制御部130は、例えば、車両1の走行状態に応じて駆動モードを切り替えてもよい。なお、制御部130は、前輪駆動モードに替えて、または、前輪駆動モードに加えて、前輪11a、11bが駆動されずに後輪11c、11dが駆動される後輪駆動モードを実行可能であってもよい。
ここで、制御部130は、車輪11のスリップが発生したと判定された場合に、車輪11のスリップを抑制するためのスリップ抑制制御として、トルクダウン制御を行う。トルクダウン制御では、制御部130は、車輪11のトルクを要求トルクに対して低下させるトルクダウンを行う。具体的には、制御部130は、各計算サイクルにおいて車輪11の要求トルクよりも低い車輪11のトルク指示値を決定して、駆動用モータ15から車輪11に出力するトルクをトルク指示値にトルクダウンさせる。
なお、制御部130は、前輪11a、11bに対するトルクダウン制御と、後輪11c、11dに対するトルクダウン制御とを個別に実行する。つまり、制御部130は、前輪11a、11bのスリップが発生したと判定された場合、前輪11a、11bに対するトルクダウン制御を行う。また、制御部130は、後輪11c、11dのスリップが発生したと判定された場合、後輪11c、11dに対するトルクダウン制御を行う。
本実施形態では、トルクダウン制御の各計算サイクルにおけるトルク指示値の決定処理を工夫することによって、車体挙動を適切に安定化することが可能となる。なお、制御装置100によるトルクダウン制御に関する処理の詳細については、後述する。
<制御装置の動作>
続いて、図3~図7を参照して、本発明の実施形態に係る制御装置100の動作について説明する。
図3は、比較例に係るトルクダウン制御が実行された場合における各種状態量の推移の一例を示す図である。図3では、各種状態量として、トルクダウン制御の対象となる車輪11の車輪速L1、スリップ率が目標スリップ率となる車輪速である目標車輪速L2、車速L3、トルクダウン制御の対象となる車輪11に対して駆動用モータ15から出力されるトルクである出力トルクL4、スリップ率が目標スリップ率となる車輪11のトルクである目標トルクL5、および、路面反力と釣り合う車輪11のトルクである路面反力相当トルクL6が示されている。車輪11のトルクが路面反力相当トルクL6になると、スリップ率は0%となる。
図3に示される例では、時刻t1において、トルクダウン制御が開始される。比較例では、トルクダウン制御における初回の計算サイクルである時刻t1において、トルク指示値は、目標トルクL5に決定される。ゆえに、2回目の計算サイクルである時刻t2付近において、出力トルクL4が目標トルクL5となっている。なお、目標トルクL5は、具体的には、車輪速L1の時間変化量および車輪11の慣性モーメントに基づいて決定され得る。そして、2回目以降の計算サイクルである時刻t2、t3、t4、t5、t6において、トルク指示値は、スリップ率が目標スリップ率に近づくように制御されるフィードバック制御によって決定される。
ここで、車両1内でのトルクの伝達では、駆動用モータ15からトルクが出力された後、タイヤに到達するまでに伝達遅れが生じる。ゆえに、出力トルクL4の変化に対して、車輪速L1の変化は遅れる。よって、図3に示される例では、出力トルクL4が時刻t1から低下し始めているものの、車輪速L1は時刻t4付近まで上昇し続けている。つまり、スリップ率の回復は、時刻t4付近まで開始されない。それにより、2回目以降の計算サイクルでフィードバック制御により決定されるトルク指示値は過度に小さくなる。特に、フィードバック制御が積分制御を含む場合、積分制御の成分の作用によってトルク指示値が過度に小さい状態が維持されやすくなる。
例えば、図3に示される例では、時刻t2から時刻t6までの間の多くの時間において、出力トルクL4が負の値となる程度まで小さくなっている。この結果、時刻t4から時刻t5にかけて、車輪速L1が急激に低下し、スリップ率が回復しきってタイヤがグリップする。それにより、時刻t5付近においてトルクダウン制御が終了する。その後、時刻t6付近において、車輪11のスリップが再度発生し、トルクダウン制御が再度開始される。このようにトルクダウン制御が繰り返し行われることは、車体挙動を不安定にする要因となる。
そこで、本実施形態では、上記の比較例のようにトルクダウン制御が繰り返し行われることが抑制されるように、トルクダウン制御の各計算サイクルにおけるトルク指示値の決定処理が工夫されている。以下、本実施形態に係る制御装置100が行うトルクダウン制御に関する処理について、説明する。
図4は、本実施形態に係る制御装置100が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。図4に示される制御フローは、トルクダウン制御が実行されていない場合に開始される。図4に示される制御フローは、終了した後、例えば、設定時間間隔を空けて開始される。
図5は、本実施形態に係るトルクダウン制御が実行された場合における各種状態量の推移の一例を示す図である。図5では、各種状態量として、図3と同様に、トルクダウン制御の対象となる車輪11の車輪速L1、目標車輪速L2、車速L3、出力トルクL4、目標トルクL5、および、路面反力相当トルクL6が示されている。
以下、図5を適宜参照しながら、図4に示される制御フローについて説明する。
図4に示される制御フローが開始されると、まず、ステップS101において、判定部120は、車輪11のスリップが発生したか否かを判定する。車輪11のスリップが発生したと判定された場合(ステップS101/YES)、制御装置100は、トルクダウン制御を開始し、ステップS102に進む。車輪11のスリップが発生していないと判定された場合(ステップS101/NO)、制御装置100は、図4に示される制御フローを終了する。
ここで、車輪11がスリップすると、車輪11の車輪速が急激に上昇するので、当該車輪11と接続される駆動用モータ15の回転数の大きな時間変化が発生する。そこで、判定部120は、例えば、駆動用モータ15の回転数の時間変化量が時間変化量閾値以上となる状態が継続時間閾値以上継続した場合、車輪11のスリップが発生したと判定する。
判定部120は、具体的には、前輪11a、11bに対するスリップ判定と、後輪11c、11dに対するスリップ判定とを個別に実行する。つまり、判定部120は、前輪駆動用モータ15fの回転数の時間変化量が時間変化量閾値以上となる状態が継続時間閾値以上継続した場合、前輪11a、11bのスリップが発生したと判定する。また、判定部120は、後輪駆動用モータ15rの回転数の時間変化量が時間変化量閾値以上となる状態が継続時間閾値以上継続した場合、後輪11c、11dのスリップが発生したと判定する。
例えば、図5に示される例では、時刻t1において、車輪11のスリップが発生したと判定され、トルクダウン制御が開始される。
図4中のステップS101でYESと判定された場合、ステップS102において、制御部130は、車輪速の時間変化量および車輪11の慣性モーメントに基づいてトルク指示値を決定する。そして、ステップS102の次に、ステップS103において、制御部130は、車輪11のトルクをトルク指示値にトルクダウンさせる。なお、車輪速の時間変化量は、車輪速の単位時間あたりの変化量を意味する。
ステップS102で決定されるトルク指示値は、車輪11のトルクと車輪速の時間変化量との関係に着目した理論式により決定される理論値に相当する。図6は、車輪11のトルクと車輪速の時間変化量との関係の一例を示す模式図である。
図6中のトルクT1は、図5中の路面反力相当トルクL6に相当する。つまり、トルクT1は、路面反力と釣り合うトルクである。車輪11のトルクがトルクT1より小さい場合、車輪11はスリップしておらず、車輪11のトルクがトルクT1を超えると、車輪11はスリップする。ゆえに、図6に示される例では、車輪11のトルクがトルクT1まで増加する過程では、車輪速の時間変化量は小さな傾きで増加する。そして、車輪11のトルクがトルクT1を超えた後、車輪速の時間変化量は、車輪11のトルクがトルクT1より小さい場合と比べて大きな傾きで増加する。
制御部130は、例えば、車輪11のトルクと車輪速の時間変化量との関係に着目した以下の式(1)を用いてトルクダウン量ΔTを算出し、要求トルクからトルクダウン量ΔTを減算して得られる値をトルク指示値として決定する。
ΔT=I(ω’1-ω’2×K) ・・・(1)
式(1)において、Iは、車輪11の慣性モーメントを示す。ω’1は、現在の車輪11の車輪速の時間変化量を示す。ω’2は、車輪11のスリップが発生したと判定される直前の車輪11の車輪速の時間変化量を示す。Kは、係数を示す。後述するように、(ω’2×K)は、車輪速の時間変化量の目標値である目標時間変化量に相当する。
図6に示されるように、トルクダウン制御中には、車輪11はスリップしているので、現在の車輪11の車輪速の時間変化量ω’1は、車輪11のスリップが発生したと判定される直前の車輪11の車輪速の時間変化量ω’2よりも大きい。図6の例では、現在の車輪11の要求トルクは、トルクT2となっている。時間変化量ω’2は、トルクがトルクT1の時の車輪速の時間変化量に相当する。さらに、車輪11のトルクがトルクT1より大きい場合におけるトルクに対する車輪速の時間変化量の傾きは、1/Iとなる。
例えば、図6の例において、式(1)中のKが1である場合、トルクダウン量ΔTは、(T2-T1)になる。つまり、トルク指示値は、図5中の路面反力相当トルクL6に相当するトルクT1となる。ゆえに、車輪速の目標時間変化量は、ω’2となる。
また、例えば、図6の例において、式(1)中のKを1より大きな値にすることによって、トルクダウン量ΔTを、(T2-T1)より小さくすることができる。それにより、トルク指示値を、図5中の目標トルクL5にすることができる。この場合、車輪速の目標時間変化量は、1より大きな値であるKをω’2に乗算して得られる値(ω’2×K)となる。
上記のように、制御部130は、例えば、現在の車輪11の車輪速の時間変化量ω’1と目標時間変化量(ω’2×K)との差に車輪11の慣性モーメントIを乗算して得られる値をトルクダウン量ΔTとして算出し、要求トルクからトルクダウン量ΔTを減算して得られる値を、トルク指示値として決定する。また、目標時間変化量(ω’2×K)は、車輪11のスリップが発生したと判定される直前の車輪11の車輪速の時間変化量ω’2に応じた値である。
例えば、図5に示される例では、トルクダウン制御における初回の計算サイクルである時刻t1において、制御部130は、上記の式(1)を用いて、トルク指示値を、目標トルクL5になるように決定する。ゆえに、2回目の計算サイクルである時刻t2付近において、出力トルクL4が目標トルクL5となっている。
図4中のステップS103の次に、ステップS104において、判定部120は、トルクダウン制御の終了条件が満たされたか否かを判定する。トルクダウン制御の終了条件が満たされたと判定された場合(ステップS104/YES)、制御装置100は、ステップS105に進み、トルクダウン制御を終了し、図4に示される制御フローを終了する。トルクダウン制御の終了条件が満たされていないと判定された場合(ステップS104/NO)、制御装置100は、ステップS106に進む。
トルクダウン制御の終了条件は、例えば、トルクダウン制御の対象である車輪11のスリップ率が0%近傍まで回復したことである。この終了条件は、車両1が高μ路に進入した場合に満たされ得る。なお、制御装置100は、上記の条件以外の他の終了条件が満たされた場合に、トルクダウン制御を終了してもよい。例えば、他の終了条件は、アクセルペダルを踏む操作が解除され、ドライバによるアクセル要求がなくなったことであってもよい。また、例えば、他の終了条件は、ブレーキペダルが踏まれ、ドライバによるブレーキ要求が生じたことであってもよい。
ステップS104でNOと判定された場合、ステップS106において、判定部120は、サイクルタイムが経過したか否かを判定する。サイクルタイムが経過したと判定された場合(ステップS106/YES)、制御装置100は、ステップS107に進む。サイクルタイムが経過していないと判定された場合(ステップS106/NO)、制御装置100は、ステップS104に戻る。なお、サイクルタイムは、車両1内の各装置の仕様等に応じて適宜設定され得る。
ステップS106でYESと判定された場合、ステップS107において、制御部130は、車輪速の時間変化量および車輪11の慣性モーメントIに基づいて第1トルク指示値候補を算出する。
ステップS107で算出される第1トルク指示値候補は、ステップS102で決定されるトルク指示値と同様に、車輪11のトルクと車輪速の時間変化量との関係に着目した理論式により決定される理論値に相当する。制御部130は、例えば、ステップS102におけるトルク指示値の算出処理と同様に、上記の式(1)を用いてトルクダウン量ΔTを算出する。つまり、制御部130は、例えば、現在の車輪11の車輪速の時間変化量ω’1と目標時間変化量(ω’2×K)との差に車輪11の慣性モーメントIを乗算して得られる値をトルクダウン量ΔTとして算出し、要求トルクからトルクダウン量ΔTを減算して得られる値を、第1トルク指示値候補として決定する。
次に、ステップS108において、制御部130は、フィードバック制御を用いて第2トルク指示値候補を算出する。
上記のフィードバック制御では、車輪11のスリップ率が目標スリップ率に近づくように制御される。目標スリップ率は、タイヤと路面との間に生じる摩擦力であるグリップ力が効果的に回復される範囲内の値に設定される。
図7は、スリップ率とグリップ力との関係を示す模式図である。図7に示されるように、一般に、グリップ力の進行方向成分である縦グリップ力は、車輪11のスリップ率が0%から20%程度まで増大する過程で増大し、その後、車輪11のスリップ率が増大する過程では減少する。また、一般に、グリップ力の進行方向に垂直な成分である横グリップ力は、車輪11のスリップ率が高くなるにつれて減少する。ゆえに、縦グリップ力および横グリップ力を高い水準で両立させるためには、10%程度から20%程度までの目標領域内に車輪11のスリップ率を調整することが好ましい。よって、目標スリップ率は、例えば、車輪11のタイヤのグリップ力が効果的に回復される範囲である上記の目標領域内の値に設定される。
制御部130は、例えば、車輪11のスリップ率と目標スリップ率との偏差に基づくPID制御を用いて第2トルク指示値候補を算出する。この場合、算出される第2トルク指示値候補は、例えば、以下の式(2)によって表される。
Tc=Tp+Ti+Td ・・・(2)
式(2)において、Tcは、第2トルク指示値候補を示す。Tpは、上記の偏差に基づく比例制御の成分であるP成分のトルクを示す。P成分のトルクTpは、上記の偏差にゲインを乗じて得られる。Tiは、上記の偏差に基づく積分制御の成分であるI成分のトルクを示す。I成分のトルクTiは、上記の偏差の積分値にゲインを乗じて得られる。Tdは、上記の偏差の積算値に基づく微分制御の成分であるD成分のトルクを示す。D成分のトルクTdは、上記の偏差の微分値にゲインを乗じて得られる。
なお、第2トルク指示値候補の算出で用いられるフィードバック制御は、PID制御に限定されない。例えば、PID制御がPI制御に置き換えられてもよい。つまり、式(2)からトルクTdが省略されてもよい。
図4中のステップS108の次に、ステップS109において、判定部120は、第1トルク指示値候補の絶対値が第2トルク指示値候補の絶対値より小さいか否かを判定する。第1トルク指示値候補の絶対値が第2トルク指示値候補の絶対値より小さいと判定された場合(ステップS109/YES)、制御部130は、ステップS110に進み、第1トルク指示値候補をトルク指示値として決定する。第1トルク指示値候補の絶対値が第2トルク指示値候補の絶対値より大きいと判定された場合(ステップS109/NO)、制御部130は、ステップS111に進み、第2トルク指示値候補をトルク指示値として決定する。なお、第1トルク指示値候補の絶対値が第2トルク指示値候補の絶対値と一致する場合、制御部130は、第1トルク指示値候補をトルク指示値として決定してもよく、第2トルク指示値候補をトルク指示値として決定してもよい。
ステップS110またはステップS111の次に、ステップS112において、制御部130は、車輪11のトルクをトルク指示値にトルクダウンさせる。
次に、ステップS113において、判定部120は、トルクダウン制御の終了条件が満たされたか否かを判定する。トルクダウン制御の終了条件が満たされたと判定された場合(ステップS113/YES)、制御装置100は、ステップS114に進み、トルクダウン制御を終了し、図4に示される制御フローを終了する。トルクダウン制御の終了条件が満たされていないと判定された場合(ステップS113/NO)、制御装置100は、ステップS115に進む。なお、トルクダウン制御の終了条件は、ステップS104における終了条件と同様である。
ステップS113でNOと判定された場合、ステップS115において、判定部120は、サイクルタイムが経過したか否かを判定する。サイクルタイムが経過したと判定された場合(ステップS115/YES)、制御装置100は、ステップS107に戻る。サイクルタイムが経過していないと判定された場合(ステップS115/NO)、制御装置100は、ステップS113に戻る。
上記のように、本実施形態では、制御部130は、トルクダウン制御における2回目以降の計算サイクルにおいて、車輪速の時間変化量および車輪11の慣性モーメントIに基づいて算出される第1トルク指示値候補と、車輪11のスリップ率が目標スリップ率に近づくように制御されるフィードバック制御によって算出される第2トルク指示値候補とのうち絶対値が小さい方をトルク指示値として決定する。
例えば、図5に示される例では、図3に示される比較例と同様に、出力トルクL4が時刻t1から低下し始めているものの、車輪速L1は時刻t4付近まで上昇し続けている。つまり、スリップ率の回復は、時刻t4付近まで開始されない。それにより、2回目以降の計算サイクル(例えば、時刻t2、t3、t4等)でフィードバック制御により算出される第2トルク指示値候補は、過度に小さくなる。
一方、2回目以降の計算サイクル(例えば、時刻t2、t3、t4等)で車輪速の時間変化量および車輪11の慣性モーメントIに基づいて算出される第1トルク指示値候補は、初回の計算サイクルである時刻t1において決定されたトルク指示値と同様に、目標トルクL5となる。ゆえに、2回目以降の計算サイクル(例えば、時刻t2、t3、t4等)では、第1トルク指示値候補がトルク指示値として決定される。それにより、出力トルクL4が負の値となる程度まで小さくなることが抑制される。
この結果、時刻t4以降において、車輪速L1が急激に低下することが抑制されるので、スリップ率が回復しきってタイヤがグリップすることが抑制される。ゆえに、図5に示される例では、時刻t5付近において、トルクダウン制御は終了せず、車輪速L1が目標車輪速L2に近づくように制御される。つまり、トルクダウン制御によって、スリップ率が目標スリップ率に近づくように制御される。上記のように、本実施形態によれば、トルクダウン制御が繰り返し行われることが抑制されるので、車体挙動を適切に安定化することができる。
<制御装置の効果>
続いて、本発明の実施形態に係る制御装置100の効果について説明する。
本実施形態に係る制御装置100では、制御部130は、トルクダウン制御において、車輪速の時間変化量および車輪11の慣性モーメントIに基づいて算出される第1トルク指示値候補と、車輪11のスリップ率が目標スリップ率に近づくように制御されるフィードバック制御によって算出される第2トルク指示値候補とのうち絶対値が小さい方をトルク指示値として決定する。それにより、トルクダウン制御の実行中に、トルク指示値が過度に小さくなることが抑制される。ゆえに、トルクダウン制御の対象となる車輪11の車輪速が急激に低下することが抑制されるので、スリップ率が回復しきってタイヤがグリップすることが抑制される。よって、トルクダウン制御が繰り返し行われることが抑制されるので、車体挙動を適切に安定化することができる。
また、本実施形態に係る制御装置100では、制御部130は、現在の車輪11の車輪速の時間変化量ω’1と目標時間変化量(ω’2×K)との差に車輪11の慣性モーメントIを乗算して得られる値をトルクダウン量ΔTとして算出し、要求トルクからトルクダウン量ΔTを減算して得られる値を、第1トルク指示値候補として決定することが好ましい。それにより、車輪速を目標時間変化量(ω’2×K)に近づけ得る値を、第1トルク指示値候補として決定することができる。
また、本実施形態に係る制御装置100では、目標時間変化量(ω’2×K)は、車輪11のスリップが発生したと判定される直前の車輪11の車輪速の時間変化量ω’2に応じた値であることが好ましい。それにより、目標トルクL5または路面反力相当トルクL6を、第1トルク指示値候補として決定することができる。
また、本実施形態に係る制御装置100では、第2トルク指示値候補の算出で用いられるフィードバック制御は、車輪11のスリップ率と目標スリップ率との偏差に基づく積分制御を含むことが好ましい。ここで、トルクダウン制御の実行中に、フィードバック制御により算出されるトルク指示値が過度に小さくなった場合、積分制御の成分であるI成分の作用によってトルク指示値が過度に小さい状態が維持されやすくなる。ゆえに、フィードバック制御として積分制御を含む制御が利用される場合に、車体挙動を適切に安定化する効果が特に有効となる。
以上、添付図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されないことは勿論であり、特許請求の範囲に記載された範疇における各種の変更例または修正例についても、本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。
例えば、上記では、図1を参照して、車両1の構成について説明したが、本発明に係る車両の構成は、このような例に限定されない。本発明に係る車両は、例えば、図1に示される車両1に対して一部の構成要素の削除、追加または変更を加えたものであってもよい。また、本発明に係る車両は、例えば、各車輪11に対してそれぞれ駆動用モータ15が設けられる車両であってもよい。なお、本発明に係る車両における駆動源の一部が駆動用モータ以外の駆動源(例えば、エンジン等)であってもよい。
また、例えば、本明細書においてフローチャートを用いて説明した処理は、必ずしもフローチャートに示された順序で実行されなくてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
本発明は、制御装置に利用できる。
1 車両
11 車輪
13f フロントディファレンシャル装置
13r リヤディファレンシャル装置
15 駆動用モータ
17 インバータ
19 バッテリ
21 モータ回転数センサ
100 制御装置
110 取得部
120 判定部
130 制御部

Claims (3)

  1. 車両の車輪のスリップの発生の有無を判定する判定部と、
    前記車輪のスリップが発生したと判定された場合に、各計算サイクルにおいて前記車輪の要求トルクよりも低い前記車輪のトルク指示値を決定して、前記車輪に出力するトルクを前記トルク指示値にトルクダウンさせるトルクダウン制御を行う制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記トルクダウン制御において、前記車輪の車輪速の時間変化量および前記車輪の慣性モーメントに基づいて算出される第1トルク指示値候補と、前記車輪のスリップ率が目標スリップ率に近づくように制御されるフィードバック制御によって算出される第2トルク指示値候補とのうち絶対値が小さい方を前記トルク指示値として決定し、
    現在の前記車輪速の時間変化量と目標時間変化量との差に前記慣性モーメントを乗算して得られる値をトルクダウン量として算出し、前記要求トルクから前記トルクダウン量を減算して得られる値を、前記第1トルク指示値候補として決定する、
    制御装置。
  2. 前記目標時間変化量は、前記車輪のスリップが発生したと判定される直前の前記車輪速の時間変化量に比例する値である、
    請求項に記載の制御装置。
  3. 前記フィードバック制御は、前記スリップ率と前記目標スリップ率との偏差に基づく積分制御を含む、
    請求項1または2に記載の制御装置。
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