JP7459380B2 - マルチ電子ビーム画像取得装置及びマルチ電子ビーム画像取得方法 - Google Patents

マルチ電子ビーム画像取得装置及びマルチ電子ビーム画像取得方法 Download PDF

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Description

本出願は、2021年5月11日に日本国に出願されたJP2021-080642(出願番号)を基礎出願とする優先権を主張する出願である。JP2021-080642に記載されたすべての内容は、参照されることにより本出願にインコーポレートされる。
本発明は、マルチビーム画像取得装置及びマルチビーム画像取得方法に関する。例えば、マルチ1次電子ビームの照射に起因した2次電子画像を用いてパターン検査するマルチビーム検査装置の画像取得手法に関する。
近年、大規模集積回路(LSI)の高集積化及び大容量化に伴い、半導体素子に要求される回路線幅はますます狭くなってきている。そして、多大な製造コストのかかるLSIの製造にとって、歩留まりの向上は欠かせない。しかし、1ギガビット級のDRAM(ランダムアクセスメモリ)に代表されるように、LSIを構成するパターンは、サブミクロンからナノメータのオーダーになっている。近年、半導体ウェハ上に形成されるLSIパターン寸法の微細化に伴って、パターン欠陥として検出しなければならない寸法も極めて小さいものとなっている。よって、半導体ウェハ上に転写された超微細パターンの欠陥を検査するパターン検査装置の高精度化が必要とされている。
検査装置では、例えば、電子ビームを使ったマルチビームを検査対象基板に照射して、検査対象基板から放出される各ビームに対応する2次電子を検出して、パターン画像を撮像する。そして撮像された測定画像と、設計データ、あるいは基板上の同一パターンを撮像した測定画像と比較することにより検査を行う方法が知られている。例えば、同一基板上の異なる場所の同一パターンを撮像した測定画像データ同士を比較する「die to die(ダイ-ダイ)検査」がある。その他、パターン設計された設計データをベースに設計画像データ(参照画像)を生成して、それとパターンを撮像した測定データとなる測定画像とを比較する「die to database(ダイ-データベース)検査」がある。撮像された画像は測定データとして比較回路へ送られる。比較回路では、画像同士の位置合わせの後、測定データと参照データとを適切なアルゴリズムに従って比較する。そして、一致しない場合には、パターン欠陥有りと判定する。
ここで、マルチ電子ビームを用いて検査画像を取得する場合、高分解能を実現するためにもビーム間ピッチを狭くすることが求められる。ビーム間ピッチを狭くすると検出系においてビーム間のクロストークが生じやすいといった問題があった。具体的には、1次電子ビームの軌道上に電磁界直交(E×B:E cross B)分離器を配置して、1次電子ビームから2次電子ビームを分離する。E×B分離器は、E×Bの影響が小さくなる1次電子ビームの像面共役位置に配置される。そして、対物レンズで1次電子ビームを試料面に結像する。1次電子ビームと2次電子ビームとでは、試料面に入射する照射電子のエネルギーと発生する2次電子のエネルギーとが異なる。そのため、1次電子ビームをE×B分離器面で中間像面を形成させた場合、2次電子ビームは対物レンズ通過後にE×B分離器よりも手前で中間像面を形成してしまう。そのため、2次電子ビームは、E×B分離器面で中間像面を形成せずに広がってしまう。このため、E×B分離器により分離される際に、生じる収差が大きくなってしまう。その結果、検出器上においてマルチ2次電子ビームがオーバーラップして個別に検出することが困難になってしまう場合があるといった問題があった。言い換えれば、ビーム間のクロストークが生じやすいといった問題があった。かかる問題は、検査装置に限るものではなく、マルチ電子ビームを用いて画像を取得する装置全般に対して同様に生じ得る。
ここで、1次電子光学系から離れた2次電子光学系内に軸上色収差補正用の4段構成の多極子レンズからなるウィーンフィルタを配置して、分離された後の2次電子の軸上色収差を補正するといった技術が開示されている(例えば特許文献1参照)。
特開2006-244875号公報
そこで、本発明の一態様は、E×B分離器でマルチ1次電子ビームからマルチ2次電子ビームを分離する際に生じる収差を低減することが可能な装置および方法を提供する。
本発明の一態様のマルチ電子ビーム画像取得装置は、
基板を載置するステージと、
マルチ1次電子ビームを用いて、基板をマルチ1次電子ビームで照明する照明光学系と、
マルチ1次電子ビームの軌道とマルチ1次電子ビームで基板が照射されたことに起因して放出されるマルチ2次電子ビームの軌道とが共通する位置に配置された、4極以上の複数の電極と4極以上の複数の磁極とを有する2段以上の複数の多極子レンズと、
マルチ1次電子ビームの軌道上から分離されたマルチ2次電子ビームを検出するマルチ検出器と、
を備え、
複数の多極子レンズのうち、前記基板からより離れた位置に配置される多極子レンズが、マルチ2次電子ビームをマルチ1次電子ビームの軌道上から分離し、
前記複数の多極子レンズは、前記マルチ2次電子ビームの軌道中心軸と直交する第1の方向に発散作用と集束作用との一方のレンズ作用を前記マルチ2次電子ビームに及ぼし、前記マルチ2次電子ビームの軌道中心軸と直交する第2の方向に発散作用と集束作用との他方のレンズ作用を前記マルチ2次電子ビームに及ぼし、
前記マルチ2次電子ビームを前記マルチ1次電子ビームの軌道上から分離する前記複数の多極子レンズのうちの1つは、前記第1と第2の方向のうち発散作用を及ぼす方向に前記マルチ2次電子ビームを分離することを特徴とする。
本発明の一態様のマルチ電子ビーム画像取得方法は、
照明光学系を用いて、ステージ上に載置される基板をマルチ1次電子ビームで照明し、
4極以上の複数の電極と4極以上の複数の磁極とを有する2段以上の複数の多極子レンズを用いて、マルチ1次電子ビームで基板が照射されたことに起因して放出されるマルチ2次電子ビームにレンズ作用を及ぼし、
複数の多極子レンズのうち、前記基板からより離れた位置に配置される多極子レンズを用いて、マルチ2次電子ビームをマルチ1次電子ビームの軌道上から分離し、
分離されたマルチ2次電子ビームを検出し、
前記複数の多極子レンズは、前記マルチ2次電子ビームの軌道中心軸と直交する第1の方向に発散作用と集束作用との一方を前記マルチ2次電子ビームに及ぼし、前記マルチ2次電子ビームの軌道中心軸と直交する第2の方向に発散作用と集束作用との他方を前記マルチ2次電子ビームに及ぼし、
前記マルチ2次電子ビームを前記マルチ1次電子ビームの軌道上から分離する前記複数の多極子レンズのうちの1つは、前記第1と第2の方向のうち発散作用を及ぼす方向に前記マルチ2次電子ビームを分離し、
前記複数の多極子レンズは、前記マルチ1次電子ビームの軌道と前記マルチ2次電子ビームの軌道とが共通する位置に配置される、
を備えたことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、E×B分離器でマルチ1次電子ビームからマルチ2次電子ビームを分離する際に生じる収差を低減できる。
実施の形態1におけるパターン検査装置の構成を示す構成図である。 実施の形態1における成形アパーチャアレイ基板の構成を示す概念図である。 実施の形態1におけるE×B多極子レンズの構成と偏向作用を説明するための図である。 実施の形態1におけるE×B多極子レンズの構成と偏向作用を説明するための図である。 実施の形態1におけるE×B多極子レンズの構成と偏向作用を説明するための図である。 実施の形態1の比較例におけるマルチ2次電子ビームの軌道の一例とマルチ1次電子ビームの軌道の一例とを示す図である。 実施の形態1におけるマルチ1次電子ビームへのE×B多極子レンズのレンズ作用を説明するための図である。 実施の形態1におけるマルチ2次電子ビームへのE×B多極子レンズのレンズ作用を説明するための図である。 実施の形態1における四重極場でのマルチ2次電子ビームの軌道の一例とマルチ1次電子ビームの軌道の一例とを示す図である。 実施の形態1における2段の四重極レンズの作用を説明するための図である。 実施の形態1における2段の四重極場による倍率計算式を示している。 実施の形態1における2段の四重極場によるマルチ2次電子ビームの像面での状態の一例を示す図である。 実施の形態1における2段の四重極場によるマルチ2次電子ビームの像面での状態の一例を示す図である。 実施の形態1における2段の四重極場によるマルチ2次電子ビームの像面での状態の一例を示す図である。 実施の形態1における四重極場による力の向きと偏向場による偏向方向との一例を示す図である。 実施の形態1における2段の四重極場に偏向場を加えたマルチ2次電子ビームの軌道の一例とマルチ1次電子ビームの軌道の一例とを示す図である。 実施の形態1における2段の四重極場に偏向場を加えたマルチ2次電子ビームの像面での状態の一例を示す図である。 実施の形態1における2段の四重極場に偏向場を加えたマルチ2次電子ビームの像面での状態の一例を示す図である。 実施の形態1における2段の四重極場に偏向場を加えたマルチ2次電子ビームの像面での状態の一例を示す図である。 実施の形態1の変形例1におけるパターン検査装置の構成を示す構成図である。 実施の形態1の変形例1における四重極場におけるマルチ2次電子ビームの軌道の一例を示す図である。 実施の形態1の変形例2におけるパターン検査装置の構成を示す構成図である。 実施の形態1の変形例2における第3の多極子レンズの一例を示す図である。 実施の形態1の変形例2における第3の多極子レンズの一例を示す図である。 実施の形態1における半導体基板に形成される複数のチップ領域の一例を示す図である。 実施の形態1における画像取得処理を説明するための図である。 実施の形態1の変形例3におけるパターン検査装置の構成を示す構成図である。
以下、実施の形態では、マルチ電子ビーム画像取得装置の一例として、マルチ電子ビーム検査装置について説明する。但し、画像取得装置は、検査装置に限るものではなく、マルチビームを用いて画像を取得する装置であれば構わない。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1におけるパターン検査装置の構成を示す構成図である。図1において、基板に形成されたパターンを検査する検査装置100は、マルチ電子ビーム検査装置の一例である。検査装置100は、マルチ電子ビーム画像取得装置の一例である。検査装置100は、画像取得機構150、及び制御系回路160(制御部)を備えている。画像取得機構150は、電子ビームカラム102(電子鏡筒)、検査室103、検出回路106、チップパターンメモリ123、ステージ駆動機構142、及びレーザ測長システム122を備えている。電子ビームカラム102内には、電子銃201、照明レンズ202、成形アパーチャアレイ基板203、電磁レンズ205、一括偏向器212、制限アパーチャ基板213、電磁レンズ206,207、主偏向器208、副偏向器209、2段以上の複数の多極子レンズ(E×B多極子レンズ214、E×B多極子レンズ217)、偏向器218、電磁レンズ224、偏向器226、及びマルチ検出器222が配置されている。
電子銃201、電磁レンズ202、成形アパーチャアレイ基板203、電磁レンズ205、一括偏向器212、制限アパーチャ基板213、電磁レンズ206、電磁レンズ207(対物レンズ)、主偏向器208、及び副偏向器209によって1次電子光学系151(照明光学系)を構成する。また、電磁レンズ207(対物レンズ)、2段以上の複数の多極子レンズ、偏向器218、電磁レンズ224、及び偏向器226によって2次電子光学系152(検出光学系)を構成する。
複数の多極子レンズとして、図1の例では、2段のE×B多極子レンズ214及びE×B多極子レンズ217が配置される。E×B多極子レンズ214及びE×B多極子レンズ217は、マルチ1次電子ビーム20の軌道とマルチ2次電子ビーム300の軌道とが共通する位置に配置される。図1の例では、電磁レンズ206と電磁レンズ207との間に配置される。
検査室103内には、少なくともXY方向に移動可能なステージ105が配置される。ステージ105上には、検査対象となる基板101(試料)が配置される。基板101には、露光用マスク基板、及びシリコンウェハ等の半導体基板が含まれる。基板101が半導体基板である場合、半導体基板には複数のチップパターン(ウェハダイ)が形成されている。基板101が露光用マスク基板である場合、露光用マスク基板には、チップパターンが形成されている。チップパターンは、複数の図形パターンによって構成される。かかる露光用マスク基板に形成されたチップパターンが半導体基板上に複数回露光転写されることで、半導体基板には複数のチップパターン(ウェハダイ)が形成される。以下、基板101が半導体基板である場合を主として説明する。基板101は、例えば、パターン形成面を上側に向けてステージ105に配置される。また、ステージ105上には、検査室103の外部に配置されたレーザ測長システム122から照射されるレーザ測長用のレーザ光を反射するミラー216が配置されている。
また、マルチ検出器222は、電子ビームカラム102の外部で検出回路106に接続される。検出回路106は、チップパターンメモリ123に接続される。
制御系回路160では、検査装置100全体を制御する制御計算機110が、バス120を介して、位置回路107、比較回路108、参照画像作成回路112、ステージ制御回路114、レンズ制御回路124、ブランキング制御回路126、偏向制御回路128、リターディング制御回路130、E×B多極子レンズ制御回路132、磁気ディスク装置等の記憶装置109、モニタ117、メモリ118、及びプリンタ119に接続されている。また、偏向制御回路128は、DAC(デジタルアナログ変換)アンプ144,146,148に接続される。DACアンプ146は、主偏向器208に接続され、DACアンプ144は、副偏向器209に接続される。DACアンプ148は、偏向器218に接続される。
また、チップパターンメモリ123は、比較回路108に接続されている。また、ステージ105は、ステージ制御回路114の制御の下に駆動機構142により駆動される。駆動機構142では、例えば、ステージ座標系におけるX方向、Y方向、θ方向に駆動する3軸(X-Y-θ)モータの様な駆動系が構成され、XYθ方向にステージ105が移動可能となっている。これらの、図示しないXモータ、Yモータ、θモータは、例えばステップモータを用いることができる。ステージ105は、XYθ各軸のモータによって水平方向及び回転方向に移動可能である。そして、ステージ105の移動位置はレーザ測長システム122により測定され、位置回路107に供給される。レーザ測長システム122は、ミラー216からの反射光を受光することによって、レーザ干渉法の原理でステージ105の位置を測長する。ステージ座標系は、例えば、マルチ1次電子ビーム20の光軸に直交する面に対して、1次座標系のX方向、Y方向、θ方向が設定される。
電磁レンズ202、電磁レンズ205、電磁レンズ206、電磁レンズ207、及び電磁レンズ224は、レンズ制御回路124により制御される。また、一括偏向器212は、2極以上の電極により構成され、電極毎に図示しないDACアンプを介してブランキング制御回路126により制御される。副偏向器209は、4極以上の電極により構成され、電極毎にDACアンプ144を介して偏向制御回路128により制御される。主偏向器208は、4極以上の電極により構成され、電極毎にDACアンプ146を介して偏向制御回路128により制御される。偏向器218は、4極以上の電極により構成される2段の偏向器により構成され、電極毎にDACアンプ148を介して偏向制御回路128により制御される。また、偏向器226は、4極以上の電極により構成され、電極毎に図示しないDACアンプを介して偏向制御回路128により制御される。リターディング制御回路130は、基板101に所望のリターディング電位を印加して、基板101に照射されるマルチ1次電子ビーム20のエネルギーを調整する。
E×B多極子レンズ214,217は、E×B多極子レンズ制御回路132により制御される。
電子銃201には、図示しない高圧電源回路が接続され、電子銃201内の図示しないフィラメントと引出電極間への高圧電源回路からの加速電圧の印加と共に、所定の引出電極(ウェネルト)の電圧の印加と所定の温度のカソードの加熱によって、カソードから放出された電子群が加速させられ、電子ビーム200となって放出される。
ここで、図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成を記載している。検査装置100にとって、通常、必要なその他の構成を備えていても構わない。
図2は、実施の形態1における成形アパーチャアレイ基板の構成を示す概念図である。図2において、成形アパーチャアレイ基板203には、2次元状の横(x方向)m列×縦(y方向)n段(m,nは2以上の整数)の穴(開口部)22がx,y方向に所定の配列ピッチで形成されている。図2の例では、23×23の穴(開口部)22が形成されている場合を示している。各穴22は、共に同じ寸法形状の矩形で形成される。或いは、同じ外径の円形であっても構わない。これらの複数の穴22を電子ビーム200の一部がそれぞれ通過することで、マルチ1次電子ビーム20が形成されることになる。成形アパーチャアレイ基板203には、マルチ1次電子ビームを形成するマルチビーム形成機構の一例となる。
画像取得機構150は、電子ビームによるマルチビームを用いて、図形パターンが形成された基板101から図形パターンの被検査画像を取得する。以下、検査装置100における画像取得機構150の動作について説明する。
電子銃201(放出源)から放出された電子ビーム200は、電磁レンズ202によって屈折させられ、成形アパーチャアレイ基板203全体を照明する。成形アパーチャアレイ基板203には、図2に示すように、複数の穴22(開口部)が形成され、電子ビーム200は、すべての複数の穴22が含まれる領域を照明する。複数の穴22の位置に照射された電子ビーム200の各一部が、かかる成形アパーチャアレイ基板203の複数の穴22をそれぞれ通過することによって、マルチ1次電子ビーム20が形成される。
形成されたマルチ1次電子ビーム20は、電磁レンズ205、及び電磁レンズ206によってそれぞれ屈折させられ、中間像およびクロスオーバーを繰り返しながら、マルチ1次電子ビーム20の各ビームの中間像面(像面共役位置:I.I.P.)に配置されたE×B多極子レンズ214に進む。そして、E×B多極子レンズ214,217を通過して、電磁レンズ207に進む。また、マルチ1次電子ビーム20のクロスオーバー位置付近に、通過孔が制限された制限アパーチャ基板213を配置することで、散乱ビームを遮蔽できる。また、一括偏向器212によりマルチ1次電子ビーム20全体を一括して偏向して、マルチ1次電子ビーム20全体を制限アパーチャ基板213で遮蔽することにより、マルチ1次電子ビーム20全体をブランキングできる。
マルチ1次電子ビーム20が電磁レンズ207(対物レンズ)に入射すると、電磁レンズ207は、マルチ1次電子ビーム20を基板101にフォーカスする。言い換えれば、電磁レンズ207は、マルチ1次電子ビーム20で基板101を照射する。このように、1次電子光学系151は、基板101にマルチ1次電子ビーム20を照明する。
対物レンズ207により基板101(試料)面上に焦点が合わされ(合焦され)たマルチ1次電子ビーム20は、主偏向器208及び副偏向器209によって一括して偏向され、各ビームの基板101上のそれぞれの照射位置がマルチ1次電子ビーム20で照射される。このように、1次電子光学系151は、基板101にマルチ1次電子ビーム20を照明する。
基板101の所望する位置がマルチ1次電子ビーム20で照射されると、かかるマルチ1次電子ビーム20で照射されたことに起因して基板101から反射電子を含む2次電子の束(マルチ2次電子ビーム300)が放出される。マルチ1次電子ビーム20の各ビームに対応する2次電子ビームが放出される。
基板101から放出されたマルチ2次電子ビーム300は、電磁レンズ207を通って、2段以上の複数の多極子レンズ(E×B多極子レンズ214,217)に進む。図1の例では、E×B多極子レンズ217を通過した後にE×B多極子レンズ214に進む。
複数の多極子レンズのうち、電磁レンズ207から最も離れた位置に配置されるE×B多極子レンズ214は、マルチ2次電子ビーム300をマルチ1次電子ビーム20の軌道上から分離する。1次軌道と2次軌道の共通軌道上に配置される複数の多極子レンズのうち、E×B多極子レンズ214は、2次電子ビーム軌道の最下流側に位置する。
図3Aから図3Cは、実施の形態1におけるE×B多極子レンズの構成と偏向作用を説明するための図である。図3Aから図3Cにおいて、E×B多極子レンズ214,217は、共に、コイルを用いた4極以上の複数の磁極12(電磁偏向コイル)と、4極以上の複数の電極14(静電偏向電極)とを有する。図3Aから図3Cの例では、90°ずつ位相をずらした複数の磁極12が示されている。同様に、90°ずつ位相をずらした複数の電極14が示されている。また、複数の磁極12と複数の電極14とが45°ずつ位相をずらして交互に配置される場合を示している。配置の仕方はこれに限るものではない。複数の磁極12と複数の電極14とが同じ位相に重なって配置されても構わない。E×B多極子レンズ214,217のうち、電磁レンズ207から最も離れた位置に配置されるE×B多極子レンズ214でマルチ2次電子ビーム300を偏向することで分離作用を生じさせる。E×B多極子レンズ214では、複数の磁極12によって指向性の磁界を発生させる。同様に、複数の電極14によって指向性の電界を発生させる。具体的には、E×B多極子レンズ214は、図3Aに示すように、マルチ1次電子ビーム20の中心ビームが進む方向(軌道中心軸)に直交する面上において電界Eと磁界Bを直交する方向に発生させる。電界は電子の進行方向に関わりなく同じ方向に力を及ぼす。これに対して、磁界はフレミング左手の法則に従って力を及ぼす。そのため、電子の侵入方向によって電子に作用する力の向きを変化させることができる。図3Bに示すようにE×B多極子レンズ214に上側から侵入してくるマルチ1次電子ビーム20には、電界による力FEと磁界による力FBが打ち消し合い、マルチ1次電子ビーム20は下方に直進する。これに対して、図3Cに示すようにE×B多極子レンズ214に下側から侵入してくるマルチ2次電子ビーム300には、電界による力FEと磁界による力FBがどちらも同じ方向に働き、マルチ2次電子ビーム300は所定の方向に偏向されることによって斜め上方に曲げられ、マルチ1次電子ビーム20の軌道上から分離する。
斜め上方に曲げられ、マルチ1次電子ビーム20から分離したマルチ2次電子ビーム300は、2次電子光学系152によってマルチ検出器222に導かれる。具体的には、マルチ1次電子ビーム20から分離したマルチ2次電子ビーム300は、偏向器218によって偏向されることにより、さらに曲げられ、電磁レンズ224に進む。そして、マルチ2次電子ビーム300は、マルチ1次電子ビーム20の軌道上から離れた位置で電磁レンズ224によって、集束方向に屈折させられながらマルチ検出器222に投影される。マルチ検出器222(マルチ2次電子ビーム検出器)は、マルチ1次電子ビーム20の軌道上から分離されたマルチ2次電子ビーム300を検出する。言い換えれば、マルチ検出器222は、屈折させられ、投影されたマルチ2次電子ビーム300を検出する。マルチ検出器222は、複数の検出エレメント(例えば図示しないダイオード型の2次元センサ)を有する。そして、マルチ1次電子ビーム20の各ビームは、マルチ検出器222の検出面において、マルチ2次電子ビーム300の各2次電子ビームに対応する検出エレメントに衝突して、電子を発生し、2次電子画像データを画素毎に生成する。マルチ検出器222にて検出された強度信号は、検出回路106に出力される。
図4は、実施の形態1の比較例におけるマルチ2次電子ビームの軌道の一例とマルチ1次電子ビームの軌道の一例とを示す図である。比較例では、1段のE×B多極子レンズ214を配置する場合を示している。マルチ1次電子ビーム20は、マルチ1次電子ビーム20の像面共役位置に配置されたE×B多極子レンズ214を通過して広がる。そして、磁気レンズ207(対物レンズ)によって集束方向に軌道が曲げられ基板101面に結像する。図4では、マルチ1次電子ビーム20のうち中心の1次電子ビーム21の軌道を示している。そして、マルチ1次電子ビーム20で基板101が照射されることにより、基板101からマルチ2次電子ビーム300が放出される。マルチ2次電子ビーム300のうち、中心の1次電子ビーム21に対応する中心の2次電子ビーム301の放出時のエネルギーは、基板101への中心1次電子ビーム21の入射エネルギーよりも小さい。そのため、1次電子ビームがE×B多極子レンズ214面で結像し、対物レンズがマルチ1次電子ビーム20を基板101上にフォーカスする条件では、図4に示すように、中心2次電子ビーム301が、磁気レンズ207によって集束方向に軌道が曲げられるもののE×B多極子レンズ214に届く手前の位置で中間像面(結像点)が形成される。その後、中心2次電子ビーム301は広がりながら、E×B多極子レンズ214へと進む。そして、比較例では、中心2次電子ビーム301がさらに広がりながら偏向器218へと進むことになる。E×B多極子レンズ214での各2次電子ビームのビーム径が大きいため、分離するために偏向した各2次電子ビームに生じる収差が大きくなってしまう。その結果、マルチ検出器222で検出されるマルチ2次電子ビーム300が互いに重なり合ってしまう場合が生じ得る。
そこで、実施の形態1では、2段以上の複数の多極子レンズを配置して、マルチ2次電子ビーム300にレンズ作用を及ぼす。複数の多極子レンズとして、複数のE×B多極子レンズ214,217を用いる。
図5は、実施の形態1におけるマルチ1次電子ビームへのE×B多極子レンズのレンズ作用を説明するための図である。図5において、E×B多極子レンズ214,217は、上述したように、90°ずつ位相がずれた4極の磁極12と90°ずつ位相がずれた4極の電極14とを有する。4極の磁極12によって磁界による四重極場を形成する。4極の電極14によって電界による四重極場を形成する。実施の形態1の四重極場では、電子ビームの軌道中心軸に直交する2方向の一方に集束作用を生じさせ、他方に発散作用を生じさせる。このように、x、y方向といった直交する2方向に反対のレンズ作用を通過する電子ビームに及ぼすことができる。図5において、電界と磁界の方向を直交させる。これにより、図5の例では、マルチ1次電子ビーム20に対して、磁界による四重極場によりy方向に発散作用を生じさせ、x方向に集束作用を生じさせる場合を示している。一方、電界による四重極場によりx方向に発散作用を生じさせ、y方向に集束作用を生じさせる場合を示している。このように、図5において、電界と磁界の方向を直交させることによりマルチ1次電子ビーム20に及ぼす電界による力と磁界による力とが打ち消し合い相殺できる。よって、マルチ1次電子ビーム20にレンズ作用を及ぼすことなく、通過させることができる。なお、電界による力と磁界による力とが同じ大きさになるように調整する。また、多極子レンズのレンズ作用は、例えば電極と磁極とをそれぞれ8極にすることで任意の方向の四重極場を発生させることができる。
図6は、実施の形態1におけるマルチ2次電子ビームへのE×B多極子レンズのレンズ作用を説明するための図である。上述したように、実施の形態1の四重極場では、電子ビームの軌道中心軸に直交する2方向の一方に集束作用を生じさせ、他方に発散作用を生じさせる。図5で説明したように、電界と磁界の方向を直交させる。これにより、図6の例では、マルチ2次電子ビーム300に対して、磁界による四重極場によりx方向に発散作用を生じさせ、y方向に集束作用を生じさせる場合を示している。そして、電界による四重極場によりx方向に発散作用を生じさせ、y方向に集束作用を生じさせる場合を示している。このように、図6において、電界と磁界の方向を直交させることによりマルチ2次電子ビーム300に及ぼす電界による力と磁界による力とを同方向に生じさせることができる。よって、磁界による四重極場によるレンズ作用と電界による四重極場によるレンズ作用とを同方向に合わせることができる。
図7は、実施の形態1における四重極場でのマルチ2次電子ビームの軌道の一例とマルチ1次電子ビームの軌道の一例とを示す図である。図7において、マルチ1次電子ビーム20(点線)は、マルチ1次電子ビーム20の像面共役位置に配置されたE×B多極子レンズ214を通過してx,y方向共に広がる。そして、E×B多極子レンズ217を通過し、磁気レンズ207(対物レンズ)によってx,y方向共に集束方向に軌道が曲げられ基板101面に結像する。図7では、マルチ1次電子ビーム20のうち中心の1次電子ビーム21の軌道を示している。そして、マルチ1次電子ビーム20で基板101が照射されることにより、基板101からマルチ2次電子ビーム300が放出される。上述したように、2次電子ビーム301の放出時のエネルギーは、基板101への1次電子ビーム21の入射エネルギーよりも小さい。そのため、1次電子ビームがE×B多極子レンズ214面で結像し、対物レンズがマルチ1次電子ビーム20を基板101上にフォーカスする条件では、図3Aから図3Cと同様、中心2次電子ビーム301が、磁気レンズ207によって集束方向に軌道が曲げられるもののE×B多極子レンズ217に届く手前の位置で中間像面(結像点)(第1像面)が形成される。
その後、中心2次電子ビーム301は広がりながら、E×B多極子レンズ217へと進む。
図8は、実施の形態1における2段の四重極レンズの作用を説明するための図である。図8において、複数の多極子レンズは、マルチ2次電子ビーム300の軌道中心軸と直交するx方向(第1の方向)に発散作用と集束作用との一方のレンズ作用をマルチ2次電子ビーム300に及ぼす。そして、マルチ2次電子ビーム300の軌道中心軸と直交するy方向(第2の方向)に発散作用と集束作用との他方のレンズ作用をマルチ2次電子ビーム300に及ぼす。図8に示す2段の四重極レンズでは、1段目の四重極レンズと2段目の四重極レンズとで反対のレンズ作用を生じさせる。
図7及び図8の例では、E×B多極子レンズ217によって、x方向に集束作用をマルチ2次電子ビーム300に及ぼす。言い換えれば、集束レンズとして作用する。そして、y方向に発散作用をマルチ2次電子ビーム300に及ぼす。言い換えれば、発散レンズとして作用する。そのため、E×B多極子レンズ217によってx方向では集束方向に軌道が曲げられ、y方向ではさらに発散方向に軌道が曲げられて、E×B多極子レンズ214に進む。
一方、E×B多極子レンズ214では、E×B多極子レンズ217とは反対のレンズ作用を生じさせる。具体的には、E×B多極子レンズ214によって、x方向に発散作用をマルチ2次電子ビーム300に及ぼす。言い換えれば、発散レンズとして作用する。そして、y方向に集束作用をマルチ2次電子ビーム300に及ぼす。言い換えれば、集束レンズとして作用する。そのため、E×B多極子レンズ214によってx方向では発散方向に軌道が曲げられ、y方向ではさらに集束方向に軌道が曲げられて、中間像面(第2像面)に結像する。
ここで、一般に2段の四重極レンズでは、集束/発散の順で進む方向が、発散/集束の順で進む方向よりも中間像面(第2像面)での倍率が大きくなる。図8では、第1像面からE×B多極子レンズ217(1段目)のレンズ中心までの距離a、E×B多極子レンズ217(1段目)のレンズ中心からE×B多極子レンズ214(2段目)のレンズ中心までの距離b、及びE×B多極子レンズ214(2段目)のレンズ中心から第2像面までの距離cを示している。また、E×B多極子レンズ217(1段目)の発散レンズの焦点距離f1、及びE×B多極子レンズ217(1段目)の集束レンズの焦点距離-f1を示している。また、E×B多極子レンズ214(2段目)の発散レンズの焦点距離f2、及びE×B多極子レンズ214(2目)の集束レンズの焦点距離-f2を示している。また、E×B多極子レンズ214(2段目)のレンズ中心から第2像面へのy方向の倍率M1、及びE×B多極子レンズ214(2段目)のレンズ中心から第2像面へのx方向の倍率M2を示している。
図9は、実施の形態1における2段の四重極場による倍率計算式を示している。図9では、図8の状態における倍率計算式を示している。図9において、y方向の倍率M1は式(1)で定義できる。x方向の倍率M2は式(2)で定義できる。また、y方向の結像条件(共役条件)は式(3)で定義できる。x方向の結像条件(共役条件)は式(4)で定義できる。式(3)と式(4)とから焦点距離f1,f2について解くと、焦点距離f1は式(5)で定義できる。焦点距離f2は式(6)で定義できる。そして、式(5)と式(6)を式(1)及び式(2)に代入すると、y方向の倍率M1の絶対値と、x方向の倍率M2の絶対値が求まる。y方向の倍率M1の絶対値と、x方向の倍率M2の絶対値を比較することで、x方向の倍率M2がy方向の倍率M1より大きくなることがわかる。
図10Aから図10Cは、実施の形態1における2段の四重極場によるマルチ2次電子ビームの像面での状態の一例を示す図である。図10Cに示す試料面でのマルチ2次電子ビーム300は、電磁レンズ207(対物レンズ)のレンズ作用による第1像面では、図10Bに示すようにx,y方向に倍率差が生じていない。これに対して、2段目のE×B多極子レンズ214によるレンズ作用による第2像面では、図10Aに示すように、x方向に延びた楕円形状のビームとなる。
ここで、上述したように、マルチ2次電子ビーム300を検出するためには、マルチ1次電子ビーム20からマルチ2次電子ビーム300を分離する必要がある。そこで、実施の形態1では、複数の多極子レンズのうちの1つで、マルチ2次電子ビーム300をマルチ1次電子ビーム20の軌道上から分離する。言い換えれば、1次電子ビームと2次電子ビームとの共通軌道上に配置される複数の多極子レンズのうち、基板101からより離れた位置に配置される多極子レンズにより、マルチ2次電子ビーム300をマルチ1次電子ビーム20の軌道上から分離する。よって、図1の例では、E×B多極子レンズ214により、マルチ2次電子ビーム300をマルチ1次電子ビーム20の軌道上から分離する。マルチ2次電子ビーム300を分離するために、E×B多極子レンズ214に、四重極場に加えて、マルチ2次電子ビーム300を偏向するための偏向場を追加する。
図11は、実施の形態1における四重極場による力の向きと偏向場による偏向方向との一例を示す図である。図11では、4極の電極14を用いて説明する。4極の磁極12による作用については図示を省略している。偏向場を形成するx方向の電極電位をVx、y方向の電極電位をVyで示す。四重極場を形成するx方向の電極電位をVx、y方向の電極電位をVyで示す。
四重極場では、上述したように、対向する電極に同じ符号の電位を印加する。図11の例では、左右の電極に+Vxを印加する。上下の電極に+Vyを印加する。例えば、Vx=+V2、Vy=-V2にすると、x方向に発散し、y方向に集束するレンズ作用を形成できる。
偏向場では、図3Aから図3Cで説明したように、対向する電極に符号が反転した同じ大きさの電位を印加する。図11の例では、上の電極電位を+Vyとする。対向する下の電極電位を-Vyとする。また、右の電極電位を+Vxとする。対向する左の電極電位を-Vxとする。例えば、Vx=+V1、Vy=0にすると、x方向にマルチ2次電子ビーム300を偏向する電界による力FEを生じさせることができる。
実施の形態1では、E×B多極子レンズ214について、四重極場と偏向場を加算する。その際、実施の形態1では、四重極場で集束/発散の順で進む方向にマルチ2次電子ビーム300を偏向する。
図12は、実施の形態1における2段の四重極場に偏向場を加えたマルチ2次電子ビームの軌道の一例とマルチ1次電子ビームの軌道の一例とを示す図である。マルチ1次電子ビーム20(点線)の軌道は、図7と同様である。図12では、マルチ1次電子ビーム20のうち中心の1次電子ビーム21の軌道を示している。そして、マルチ2次電子ビーム300の軌道は、E×B多極子レンズ214までは図7と同様である。
図12の例では、E×B多極子レンズ214の偏向場によってx方向にマルチ2次電子ビーム300を偏向する。これにより、マルチ2次電子ビーム300をマルチ1次電子ビーム20から分離して、マルチ2次電子ビーム300を偏向器218に向けることができる。そして、E×B多極子レンズ214の四重極場では、E×B多極子レンズ217とは反対のレンズ作用を生じさせる。具体的には、E×B多極子レンズ214によって、x方向に発散作用をマルチ2次電子ビーム300に及ぼす。言い換えれば、発散レンズとして作用する。そして、y方向に集束作用をマルチ2次電子ビーム300に及ぼす。言い換えれば、集束レンズとして作用する。そのため、E×B多極子レンズ214によってx方向では発散方向に軌道が曲げられ、y方向ではさらに集束方向に軌道が曲げられて、中間像面(第2像面)に結像する。
実施の形態1では、E×B多極子レンズ214によりx,y方向のうち発散作用を及ぼす方向にマルチ2次電子ビーム300を分離する。四重極場で集束/発散の順で進むx方向では、E×B多極子レンズ214上でのビーム径が小さい。よって、マルチ2次電子ビーム300をx方向に偏向する。これにより、E×B多極子レンズ214での偏向により生じる収差を小さくできる。よって、マルチ検出器222でのビーム同士の重なりを抑制し、個別に2次電子ビームを検出できる。
また、中間像面(第2像面)を偏向器218の中心位置に調整することで、偏向器218での偏向により生じる収差を小さくできる。
また、E×B多極子レンズ214での偏向によって、マルチ2次電子ビーム300の倍率が変化する。x方向に偏向する場合のx方向の倍率Mxとy方向の倍率Myの比Mx/My<1となる。実施の形態1では、四重極場で集束/発散の順で進むx方向にマルチ2次電子ビーム300を偏向する。よって、四重極場で大きくなったx方向の倍率を偏向場で小さくできる。よって、x,y方向の倍率差を改善できる。
図13Aから図13Cは、実施の形態1における2段の四重極場に偏向場を加えたマルチ2次電子ビームの像面での状態の一例を示す図である。図13Cに示す試料面でのマルチ2次電子ビーム300は、電磁レンズ207(対物レンズ)のレンズ作用による第1像面では、図13Bに示すようにx,y方向に倍率差が生じていない。これに対して、2段目のE×B多極子レンズ214によるレンズ作用による第2像面では、偏向することにより図13Aに示すように、x,y方向の倍率差が小さくなる。
図14は、実施の形態1の変形例1におけるパターン検査装置の構成を示す構成図である。図14の例では、2段以上の複数の多極子レンズとして、第1の多極子レンズと第2の多極子レンズと第3の多極子レンズとの3段の多極子レンズが配置される。3段の多極子レンズとして、E×B多極子レンズ214,217,219がマルチ1次電子ビーム20の軌道とマルチ2次電子ビーム300の軌道とが共通する位置に配置される。図14の例では、電磁レンズ206と電子レンズ207との間に配置される。そして、E×B多極子レンズ214,217,219のうち、基板からより離れた位置に配置される多極子レンズにより、マルチ2次電子ビーム300をマルチ1次電子ビーム20の軌道上から分離する。
3段のE×B多極子レンズ214,217,219を用いる場合でも、電界と磁界とを直交する方向に形成し、磁界による力と電界による力を同じ大きさにすることでマルチ1次電子ビーム20が進む方向では、磁界による力と電界による力を相殺できる。よって、マルチ1次電子ビーム20を直進させることができる。
図15は、実施の形態1の変形例1における四重極場におけるマルチ2次電子ビームの軌道の一例を示す図である。マルチ1次電子ビーム20の軌道は、図7と同様である。1次電子ビームがE×B多極子レンズ214面で結像し、対物レンズがマルチ1次電子ビーム20を基板101上にフォーカスする条件では、図3Aから図3Cと同様、中心2次電子ビーム301が、磁気レンズ207によって集束方向に軌道が曲げられるもののE×B多極子レンズ217に届く手前の位置で中間像面(結像点)(第1像面)が形成される。
その後、中心2次電子ビーム301は広がりながら、E×B多極子レンズ219(1段目)へと進む。
図15の例では、E×B多極子レンズ219(1段目)によって、x方向に集束作用をマルチ2次電子ビーム300に及ぼす。言い換えれば、集束レンズとして作用する。そして、y方向に発散作用をマルチ2次電子ビーム300に及ぼす。言い換えれば、発散レンズとして作用する。そのため、E×B多極子レンズ219によってx方向では集束方向に軌道が曲げられ、y方向ではさらに発散方向に軌道が曲げられて、E×B多極子レンズ217に進む。
E×B多極子レンズ217(2段目)では、E×B多極子レンズ219とは反対のレンズ作用を生じさせる。具体的には、E×B多極子レンズ217によって、x方向に発散作用をマルチ2次電子ビーム300に及ぼす。言い換えれば、発散レンズとして作用する。そして、y方向に集束作用をマルチ2次電子ビーム300に及ぼす。言い換えれば、集束レンズとして作用する。そのため、E×B多極子レンズ214によってx方向では発散方向に軌道が曲げられ、y方向ではさらに集束方向に軌道が曲げられて、E×B多極子レンズ214に進む。
E×B多極子レンズ214(3段目)では、E×B多極子レンズ217とは反対のレンズ作用を生じさせる。具体的には、E×B多極子レンズ214によって、x方向に集束作用をマルチ2次電子ビーム300に及ぼす。言い換えれば、集束レンズとして作用する。そして、y方向に発散作用をマルチ2次電子ビーム300に及ぼす。言い換えれば、発散レンズとして作用する。そのため、E×B多極子レンズ214によってx方向では集束方向に軌道が曲げられ、y方向ではさらに発散方向に軌道が曲げられて、中間像面(第2像面)に結像する。
ここで、上述したように、E×B多極子レンズ219(1段目)とE×B多極子レンズ217(2段目)によって、集束/発散の順で進むx方向が、発散/集束の順で進むy方向よりも中間像面(第2像面)での倍率が大きくなる。そこで、実施の形態1の変形例1では、E×B多極子レンズ214(3段目)によって、レンズ作用を逆転させ、x方向について集束/発散/集束の順にする。これにより、集束/発散の順で大きくなった倍率を次に集束させることでy方向の倍率に近づけることができる。また、y方向について発散/集束/発散の順にする。これにより、発散/集束の順で小さくなった倍率を次に発散させることでx方向の倍率に近づけることができる。これにより、x,y方向に生じた倍率差を改善できる。
実施の形態1の変形例1では、E×B多極子レンズ214での偏向方向はx方向で良い。但し、y方向にしても構わない。3段目のE×B多極子レンズ214上でのビーム径はx方向だけではなくy方向でも小さくできるので、偏向による収差はいずれの方向でも小さくできる。また、倍率差が小さくできることからもいずれの方向に偏向しても構わない。
図16は、実施の形態1の変形例2におけるパターン検査装置の構成を示す構成図である。図16の例では、複数の多極子レンズとして、第1の多極子レンズと第2の多極子レンズと第3の多極子レンズとの3段の多極子レンズが配置される。3段の多極子レンズのうち、2段のE×B多極子レンズ214,217が、図1と同様、マルチ1次電子ビーム20の軌道とマルチ2次電子ビーム300の軌道とが共通する位置に配置される。そして、残りの多極子レンズ221が、マルチ1次電子ビーム20の軌道上から分離されたマルチ2次電子ビーム300の軌道途中に配置される。図16の例では、多極子レンズ221がE×B多極子レンズ214と偏向器218との間に配置される。そして、E×B多極子レンズ214,217のうち、基板からより離れた位置に配置されるE×B多極子レンズ214により、マルチ2次電子ビーム300をマルチ1次電子ビーム20の軌道上から分離する。
図17Aと図17Bは、実施の形態1の変形例2における第3の多極子レンズの一例を示す図である。マルチ1次電子ビーム20の軌道とマルチ2次電子ビーム300の軌道とが共通する位置に多極子レンズを配置する場合には、マルチ1次電子ビーム20を直進させるために、E×B多極子レンズである必要があった。しかし、マルチ1次電子ビーム20から分離後のマルチ2次電子ビーム300の軌道に配置する場合には、マルチ1次電子ビーム20への影響を考慮する必要が無い。よって、磁界による四重極場と電界による四重極場との一方で良い。よって、多極子レンズ221は、4極以上の複数の電極と4極以上の複数の磁極との少なくとも一方を有する構成であればよい。多極子レンズ221は、例えば、図17Aに示すように、4極の電極14で構成されても良いし、或いは、図17Bに示すように、4極の磁極12で構成されても良い。
実施の形態1の変形例2における四重極場におけるマルチ2次電子ビームの軌道の一例は、図15と同様で良い。実施の形態1の変形例2では、多極子レンズ221(3段目)によって、レンズ作用を逆転させ、x方向について集束/発散/集束の順にする。これにより、集束/発散の順で大きくなった倍率を次に集束させることでy方向の倍率に近づけることができる。また、y方向について発散/集束/発散の順にする。これにより、発散/集束の順で小さくなった倍率を次に発散させることでx方向の倍率に近づけることができる。これにより、実施の形態1の変形例2では、変形例1と同様、x,y方向に生じた倍率差を改善できる。
実施の形態1の変形例2では、変形例1と同様、E×B多極子レンズ214での偏向方向はx方向で良い。但し、y方向にしても構わない。3段目の多極子レンズ221上でのビーム径はx方向だけではなくy方向でも小さくできるので、偏向による収差はいずれの方向でも小さくできる。また、倍率差が小さくできることからもいずれの方向に偏向しても構わない。
図18は、実施の形態1における半導体基板に形成される複数のチップ領域の一例を示す図である。図18において、半導体基板(ウェハ)101の検査領域330には、複数のチップ(ウェハダイ)332が2次元のアレイ状に形成されている。各チップ332には、露光用マスク基板に形成された1チップ分のマスクパターンが図示しない露光装置(ステッパ)によって例えば1/4に縮小されて転写されている。
図19は、実施の形態1における画像取得処理を説明するための図である。図19に示すように、各チップ332の領域は、例えばy方向に向かって所定の幅で複数のストライプ領域32に分割される。画像取得機構150によるスキャン動作は、例えば、ストライプ領域32毎に実施される。例えば、-x方向にステージ105を移動させながら、相対的にx方向にストライプ領域32のスキャン動作を進めていく。各ストライプ領域32は、長手方向に向かって複数の矩形領域33に分割される。対象となる矩形領域33へのビームの移動は、主偏向器208によるマルチ1次電子ビーム20全体での一括偏向によって行われる。
図19の例では、例えば、5×5列のマルチ1次電子ビーム20の場合を示している。1回のマルチ1次電子ビーム20の照射で照射可能な照射領域34は、(基板101面上におけるマルチ1次電子ビーム20のx方向のビーム間ピッチにx方向のビーム数を乗じたx方向サイズ)×(基板101面上におけるマルチ1次電子ビーム20のy方向のビーム間ピッチにy方向のビーム数を乗じたy方向サイズ)で定義される。照射領域34が、マルチ1次電子ビーム20の視野となる。そして、マルチ1次電子ビーム20を構成する各1次電子ビーム10は、自身のビームが位置するx方向のビーム間ピッチとy方向のビーム間ピッチとで囲まれるサブ照射領域29内に照射され、当該サブ照射領域29内を走査(スキャン動作)する。各1次電子ビーム10は、互いに異なるいずれかのサブ照射領域29を担当することになる。そして、各1次電子ビーム10は、担当サブ照射領域29内の同じ位置を照射することになる。副偏向器209(第1の偏向器)は、マルチ1次電子ビーム20を一括して偏向することにより、パターンが形成された基板101面上をマルチ1次電子ビーム20で走査する。言い換えれば、サブ照射領域29内の1次電子ビーム10の移動は、副偏向器209によるマルチ1次電子ビーム20全体での一括偏向によって行われる。かかる動作を繰り返し、1つの1次電子ビーム10で1つのサブ照射領域29内を順に照射していく。
各ストライプ領域32の幅は、照射領域34のy方向サイズと同様、或いはスキャンマージン分狭くしたサイズに設定すると好適である。図13Aから図13Cの例では、照射領域34が矩形領域33と同じサイズの場合を示している。但し、これに限るものではない。照射領域34が矩形領域33よりも小さくても良い。或いは大きくても構わない。そして、マルチ1次電子ビーム20を構成する各1次電子ビーム10は、自身のビームが位置するサブ照射領域29内に照射され、当該サブ照射領域29内を走査(スキャン動作)する。そして、1つのサブ照射領域29のスキャンが終了したら、主偏向器208によるマルチ1次電子ビーム20全体での一括偏向によって照射位置が同じストライプ領域32内の隣接する矩形領域33へと移動する。かかる動作を繰り返し、ストライプ領域32内を順に照射していく。1つのストライプ領域32のスキャンが終了したら、ステージ105の移動或いは/及び主偏向器208によるマルチ1次電子ビーム20全体での一括偏向によって照射領域34が次のストライプ領域32へと移動する。以上のように各1次電子ビーム10の照射によってサブ照射領域29毎のスキャン動作および2次電子画像の取得が行われる。これらのサブ照射領域29毎の2次電子画像を組み合わせることで、矩形領域33の2次電子画像、ストライプ領域32の2次電子画像、或いはチップ332の2次電子画像が構成される。また、実際に画像比較を行う場合には、各矩形領域33内のサブ照射領域29をさらに複数のフレーム領域30に分割して、フレーム領域30毎の測定画像となるフレーム画像31について比較することになる。図19の例では、1つの1次電子ビーム10によってスキャンされるサブ照射領域29を例えばx,y方向にそれぞれ2分割することによって形成される4つのフレーム領域30に分割する場合を示している。
ここで、ステージ105が連続移動しながらマルチ1次電子ビーム20で基板101を照射する場合、マルチ1次電子ビーム20の照射位置がステージ105の移動に追従するように主偏向器208によって一括偏向によるトラッキング動作が行われる。そのため、マルチ2次電子ビーム300の放出位置がマルチ1次電子ビーム20の軌道中心軸に対して刻々と変化する。同様に、サブ照射領域29内をスキャンする場合に、各2次電子ビームの放出位置は、サブ照射領域29内で刻々と変化する。このように放出位置が変化した各2次電子ビームでマルチ検出器222の対応する検出領域内が照射されるように、例えば偏向器226は、マルチ2次電子ビーム300を一括偏向する。偏向器226とは別に、アライメントコイル等を2次電子光学系内に配置して、かかる放出位置の変化を補正させても好適である。
以上のように、画像取得機構150は、ストライプ領域32毎に、スキャン動作をすすめていく。上述したように、マルチ1次電子ビーム20を照射して、マルチ1次電子ビーム20の照射に起因して基板101から放出されるマルチ2次電子ビーム300は、偏向器218内で中間像面(第2像面)を形成すると共に、偏向器218で偏向され、それからマルチ検出器222で検出される。検出されるマルチ2次電子ビーム300には、反射電子が含まれていても構わない。或いは、反射電子は、2次電子光学系を移動中に発散し、マルチ検出器222まで到達しない場合であっても構わない。そして。検出されたマルチ2次電子ビーム300の信号に基づいた2次電子画像が取得される。具体的には、マルチ検出器222によって検出された各サブ照射領域29内の画素毎の2次電子の検出データ(測定画像データ:2次電子画像データ:被検査画像データ)は、測定順に検出回路106に出力される。検出回路106内では、図示しないA/D変換器によって、アナログの検出データがデジタルデータに変換され、チップパターンメモリ123に格納される。そして、得られた測定画像データは、位置回路107からの各位置を示す情報と共に、比較回路108に転送される。
一方、参照画像作成回路112は、基板101に形成された複数の図形パターンの元になる設計データに基づいて、フレーム領域30毎に、フレーム画像31に対応する参照画像を作成する。具体的には、以下のように動作する。まず、記憶装置109から制御計算機110を通して設計パターンデータを読み出し、この読み出された設計パターンデータに定義された各図形パターンを2値ないしは多値のイメージデータに変換する。
上述したように、設計パターンデータに定義される図形は、例えば長方形や三角形を基本図形としたもので、例えば、図形の基準位置における座標(x、y)、辺の長さ、長方形や三角形等の図形種を区別する識別子となる図形コードといった情報で各パターン図形の形、大きさ、位置等を定義した図形データが格納されている。
かかる図形データとなる設計パターンデータが参照画像作成回路112に入力されると図形ごとのデータにまで展開し、その図形データの図形形状を示す図形コード、図形寸法などを解釈する。そして、所定の量子化寸法のグリッドを単位とするマス目内に配置されるパターンとして2値ないしは多値の設計パターン画像データに展開し、出力する。言い換えれば、設計データを読み込み、検査領域を所定の寸法を単位とするマス目として仮想分割してできたマス目毎に設計パターンにおける図形が占める占有率を演算し、nビットの占有率データを出力する。例えば、1つのマス目を1画素として設定すると好適である。そして、1画素に1/2(=1/256)の分解能を持たせるとすると、画素内に配置されている図形の領域分だけ1/256の小領域を割り付けて画素内の占有率を演算する。そして、8ビットの占有率データとなる。かかるマス目(検査画素)は、測定データの画素に合わせればよい。
次に、参照画像作成回路112は、図形のイメージデータである設計パターンの設計画像データに、所定のフィルタ関数を使ってフィルタ処理を施す。これにより、画像強度(濃淡値)がデジタル値の設計側のイメージデータである設計画像データをマルチ1次電子ビーム20の照射によって得られる像生成特性に合わせることができる。作成された参照画像の画素毎の画像データは比較回路108に出力される。
比較回路108内では、フレーム領域30毎に、被検査画像となるフレーム画像31(第1の画像)と、当該フレーム画像に対応する参照画像(第2の画像)とを、サブ画素単位で、位置合わせする。例えば、最小2乗法で位置合わせを行えばよい。
そして、比較回路108は、フレーム画像31(第1の画像)と、参照画像(第2の画像)とを比較する。比較回路108は、所定の判定条件に従って画素36毎に両者を比較し、例えば形状欠陥といった欠陥の有無を判定する。例えば、画素36毎の階調値差が判定閾値Thよりも大きければ欠陥と判定する。そして、比較結果が出力される。比較結果は、記憶装置109、モニタ117、若しくはメモリ118に出力される、或いはプリンタ119より出力されればよい。
なお、上述したダイ-データベース検査の他、同一基板上の異なる場所の同一パターンを撮像した測定画像データ同士を比較するダイ-ダイ検査を行っても好適である。或いは、自己の測定画像だけを用いて検査しても構わない。
図20は、実施の形態1の変形例3におけるパターン検査装置の構成を示す構成図である。図20の例では、複数の多極子レンズとして、第1の多極子レンズと第2の多極子レンズと第3の多極子レンズと第4の多極子レンズとの4段の多極子レンズが配置される。4段の多極子レンズのうち、2段のE×B多極子レンズ214,217が、図1と同様、マルチ1次電子ビーム20の軌道とマルチ2次電子ビーム300の軌道とが共通する位置に配置される。そして、残りの多極子レンズ227,228が、マルチ1次電子ビーム20の軌道上から分離されたマルチ2次電子ビーム300の軌道途中に配置される。図20の例では、多極子レンズ227,228が偏向器218と投影レンズ224との間に配置される。そして、E×B多極子レンズ214,217のうち、基板からより離れた位置に配置されるE×B多極子レンズ214により、マルチ2次電子ビーム300をマルチ1次電子ビーム20の軌道上から分離する。
E×B多極子レンズ217でX方向集束、Y方向発散作用を及ぼし、E×B多極子レンズ214によって、X方向発散作用、Y方向集束作用を与えることで偏向器218の位置に結像する。このとき、上述したようにX、Yに倍率差が生じる。この倍率差は、偏向器218以降に2段の多極子レンズ227,228を配置すれば倍率差を改善できる。具体的には多極子レンズ227でX方向発散、Y方向集束作用を与え、多極子レンズ228でX方向集束、Y方向発散作用を与えることにより、2段のE×B多極子レンズ214、217で生じた倍率差を、同じく2段の多極子レンズ227,228で打ち消すように改善できる。多極子レンズ227,228は、多極子レンズ221と同様、4極以上の複数の電極と4極以上の複数の磁極との少なくとも一方を有する構成であればよい。なお、マルチ1次電子ビーム20の軌道上から分離されたマルチ2次電子ビーム300の軌道途中に配置される多極子レンズは段数を増やして倍率差の調整をすることもできる。その他の内容は、上述した内容と同様である。
以上のように、実施の形態1によれば、E×B分離器でマルチ1次電子ビームからマルチ2次電子ビームを分離する際に生じる収差を低減できる。
以上の説明において、一連の「~回路」は、処理回路を含み、その処理回路には、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、量子回路、或いは、半導体装置等が含まれる。また、各「~回路」は、共通する処理回路(同じ処理回路)を用いてもよい。或いは、異なる処理回路(別々の処理回路)を用いても良い。プロセッサ等を実行させるプログラムは、磁気ディスク装置、磁気テープ装置、FD、或いはROM(リードオンリメモリ)等の記録媒体に記録されればよい。例えば、位置回路107、比較回路108、及び参照画像作成回路112等は、上述した少なくとも1つの処理回路で構成されても良い。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、電磁レンズ217は、静電レンズであっても構わない。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全てのマルチ電子ビーム画像取得装置及びマルチ電子ビーム画像取得方法は、本発明の範囲に包含される。
マルチビーム画像取得装置及びマルチビーム画像取得方法に関する。例えば、マルチ1次電子ビームの照射に起因した2次電子画像を用いてパターン検査するマルチビーム検査装置の画像取得手法に利用できる。
10 1次電子ビーム
12 磁極
14 電極
20 マルチ1次電子ビーム
21 1次電子ビーム
22 穴
29 サブ照射領域
30 フレーム領域
31 フレーム画像
32 ストライプ領域
33 矩形領域
34 照射領域
100 検査装置
101 基板
102 電子ビームカラム
103 検査室
106 検出回路
107 位置回路
108 比較回路
109 記憶装置
110 制御計算機
112 参照画像作成回路
114 ステージ制御回路
117 モニタ
118 メモリ
119 プリンタ
120 バス
122 レーザ測長システム
123 チップパターンメモリ
124 レンズ制御回路
126 ブランキング制御回路
128 偏向制御回路
130 リターディング制御回路
132 E×B多極子レンズ制御回路
142 ステージ駆動機構
150 画像取得機構
151 1次電子光学系
152 2次電子光学系
160 制御系回路
200 電子ビーム
201 電子銃
202,205,207 磁気レンズ
203 成形アパーチャアレイ基板
208 主偏向器
209 副偏向器
212 一括偏向器
213 制限アパーチャ基板
214,217,219 E×B多極子レンズ
216 ミラー
218 偏向器
221 多極子レンズ
222 マルチ検出器
224 投影レンズ
226 偏向器
227,228 多極子レンズ
300 マルチ2次電子ビーム
301 2次電子ビーム
330 検査領域
332 チップ

Claims (11)

  1. 基板を載置するステージと、
    マルチ1次電子ビームを用いて、前記基板を前記マルチ1次電子ビームで照明する照明光学系と、
    前記マルチ1次電子ビームの軌道と前記マルチ1次電子ビームで前記基板が照射されたことに起因して放出されるマルチ2次電子ビームの軌道とが共通する位置に配置された、4極以上の複数の電極と4極以上の複数の磁極とを有する2段以上の複数の多極子レンズと、
    前記マルチ1次電子ビームの軌道上から分離された前記マルチ2次電子ビームを検出するマルチ検出器と、
    を備え、
    前記複数の多極子レンズのうち、前記基板からより離れた位置に配置される多極子レンズが、前記マルチ2次電子ビームを前記マルチ1次電子ビームの軌道上から分離し、
    前記複数の多極子レンズは、前記マルチ2次電子ビームの軌道中心軸と直交する第1の方向に発散作用と集束作用との一方のレンズ作用を前記マルチ2次電子ビームに及ぼし、前記マルチ2次電子ビームの軌道中心軸と直交する第2の方向に発散作用と集束作用との他方のレンズ作用を前記マルチ2次電子ビームに及ぼし、
    前記マルチ2次電子ビームを前記マルチ1次電子ビームの軌道上から分離する前記複数の多極子レンズのうちの1つは、前記第1と第2の方向のうち発散作用を及ぼす方向に前記マルチ2次電子ビームを分離することを特徴とするマルチ電子ビーム画像取得装置。
  2. 前記複数の多極子レンズは、第1の多極子レンズと第2の多極子レンズとを有し、
    前記マルチ1次電子ビームの軌道上から分離された前記マルチ2次電子ビームの軌道途中に配置された、第3の多極子レンズをさらに備えたことを特徴とする請求項1記載のマルチ電子ビーム画像取得装置。
  3. 前記第3の多極子レンズは、4極以上の複数の電極と4極以上の複数の磁極との少なくとも一方を有することを特徴とする請求項2記載のマルチ電子ビーム画像取得装置。
  4. 前記複数の多極子レンズは、第1の多極子レンズと第2の多極子レンズと第3の多極子レンズとを有し、
    前記第1から第3の多極子レンズのうち、基板からより離れた位置に配置される多極子レンズにより、前記マルチ2次電子ビームを前記マルチ1次電子ビームの軌道上から分離することを特徴とする請求項1記載のマルチ電子ビーム画像取得装置。
  5. 照明光学系を用いて、ステージ上に載置される基板をマルチ1次電子ビームで照明し、
    4極以上の複数の電極と4極以上の複数の磁極とを有する2段以上の複数の多極子レンズを用いて、前記マルチ1次電子ビームで前記基板が照射されたことに起因して放出されるマルチ2次電子ビームにレンズ作用を及ぼし、
    前記複数の多極子レンズのうち、前記基板からより離れた位置に配置される多極子レンズを用いて、前記マルチ2次電子ビームを前記マルチ1次電子ビームの軌道上から分離し、
    分離された前記マルチ2次電子ビームを検出し、
    前記複数の多極子レンズは、前記マルチ2次電子ビームの軌道中心軸と直交する第1の方向に発散作用と集束作用との一方を前記マルチ2次電子ビームに及ぼし、前記マルチ2次電子ビームの軌道中心軸と直交する第2の方向に発散作用と集束作用との他方を前記マルチ2次電子ビームに及ぼし、
    前記マルチ2次電子ビームを前記マルチ1次電子ビームの軌道上から分離する前記複数の多極子レンズのうちの1つは、前記第1と第2の方向のうち発散作用を及ぼす方向に前記マルチ2次電子ビームを分離し、
    前記複数の多極子レンズは、前記マルチ1次電子ビームの軌道と前記マルチ2次電子ビームの軌道とが共通する位置に配置される、
    ことを特徴とするマルチ電子ビーム画像取得方法。
  6. 前記複数の多極子レンズは、第1の多極子レンズと第2の多極子レンズとを有し、
    前記マルチ1次電子ビームの軌道上から分離された前記マルチ2次電子ビームの軌道途中に配置された第3の多極子レンズで、前記マルチ2次電子ビームに作用しているレンズ作用を逆転させることを特徴とする請求項5記載のマルチ電子ビーム画像取得方法。
  7. 前記第3の多極子レンズは、4極以上の複数の電極と4極以上の複数の磁極との少なくとも一方を有することを特徴とする請求項6記載のマルチ電子ビーム画像取得方法。
  8. 前記複数の多極子レンズは、第1の多極子レンズと第2の多極子レンズと第3の多極子レンズとを有し、
    前記第1から第3の多極子レンズのうち、基板からより離れた位置に配置される多極子レンズにより、前記マルチ2次電子ビームを前記マルチ1次電子ビームの軌道上から分離することを特徴とする請求項5記載のマルチ電子ビーム画像取得方法。
  9. 前記複数の多極子レンズは、第1の多極子レンズと第2の多極子レンズとを有し、
    前記マルチ1次電子ビームの軌道上から分離された前記マルチ2次電子ビームの軌道途中に配置された、複数の多極子レンズをさらに備えたことを特徴とする請求項1記載のマルチ電子ビーム画像取得装置。
  10. 前記マルチ1次電子ビームの軌道上から分離された前記マルチ2次電子ビームの軌道途中に配置された前記複数の多極子レンズは、第3の多極子レンズと第4の多極子レンズとを有することを特徴とする請求項9記載のマルチ電子ビーム画像取得装置。
  11. 前記第3と第4の多極子レンズは、4極以上の複数の電極と4極以上の複数の磁極との少なくとも一方を有することを特徴とする請求項10記載のマルチ電子ビーム画像取得装置。
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