JP7415125B2 - スライドレール装置及び車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、スライドレール装置及び車両用シートに係り、特に、シートを車体フロアに対してスライドさせ位置を調整するスライドレール装置及びそれを備える車両用シートに関する。
スライドレール装置にはリードスクリューとナットを用いてシートをスライドさせ前後の位置を調整するものがある。例えば、特許文献1には、ロアレールに取り付けられるナットに螺合し、アッパーレールに回動自在に取り付けられるスライドスクリュー(リードスクリュー)を備えたロック機構部を備えるシートレール装置(スライドレール装置)が開示されている。
特開2006-218997号公報
特許文献1に示されるように、リードスクリューを用いてシートをスライドさせるスライドレール装置の場合、シートのスライド距離を長くするためにはリードスクリューを長くする必要がある。例えばパワーロングレールのようにシートのスライド距離が長い場合、リードスクリューも長くなる。そのため、通常の長さのものと比べ、リードスクリューが中央で下方に撓むと共に撓む量も大きくなり易い。そして、リードスクリューが撓むと回転による雑音が大きくなってしまうおそれがある。また、撓むことによりシートのスムーズな動きが阻害される可能性がある。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、リードスクリューの撓みが抑制されたスライドレール装置を提供し、撓みによる雑音の発生又はアッパーレールのスムーズな動きの阻害を抑制することにある。
前記課題は、シート部を車体フロアに対してスライド可能に案内する車両用のスライドレール装置であって、前記車体フロアに固定され前記シート部のスライド方向に延びるロアレールと、前記ロアレールにスライド自在に支持され前記シート部と連結するアッパーレールと、前記ロアレールの内部において前記ロアレールに沿って延び、前記アッパーレールと螺合して回転することにより前記アッパーレールをスライドさせるリードスクリューと、前記リードスクリューの両端部のそれぞれにおいて前記リードスクリューを保持する保持部と、前記保持部と前記アッパーレールとの間に、前記ロアレールに当接して前記リードスクリューを支持する支持部材と、を備え、前記支持部材は複数設けられ、前記複数の支持部材のそれぞれは、スライド方向にある他の支持部材と第一連結部材により連結されており、前記アッパーレールの前端及び後端のそれぞれに最も近い位置にある前記支持部材は、前記アッパーレールと第二連結部材により連結されていること特徴とするスライドレール装置により解決される。
スライドレール装置がリードスクリューを支持する支持部材を備えることにより、リードスクリューの撓みが抑制され、それにより雑音の発生又はアッパーレールのスムーズな動きの阻害が抑制される。
また、支持部材を複数設けることにより、リードスクリューをより撓み難くすることができる。また、支持部材が第一連結部材に連結されていることにより、支持部材が他の支持部材と連動して移動することが可能になる。
アッパーレールに最も近い支持部材が第二連結部材によりアッパーレールと連結されることにより、支持部材がアッパーレールの動きに追従することができ、それにより支持部材を適切な位置に配置することができる。
上記構成において、前記支持部材は、前記ロアレールに沿って前記アッパーレールの位置に応じて移動可能に構成されると好適である。
支持部材がアッパーレールの位置に応じて移動可能であることにより、支持部材を適切な位置に配置することでリードスクリューを適切に支持することができる。
上記構成において、前記アッパーレールの前端及び後端のそれぞれに最も近い位置にある前記支持部材は、前記リードスクリューと互いに螺合していると好適である。
支持部材とリードスクリューとが互いに螺合していることにより、支持部材はリードスクリューの回転によりアッパーレールと同じように移動し、それにより支持部材を適切な位置に配置することができる。
上記構成において、前記第一連結部材及び前記第二連結部材は弾性部材により形成されると好適である。
第一連結部材及び第二連結部材を弾性部材により形成することで、支持部材を等間隔に配置することができ効率的に撓みを抑制することができる。
上記構成において、前記第一連結部材及び前記第二連結部材は長孔が形成された板材により形成されると好適である。
第一連結部材及び第二連結部材を長孔が形成された板材により形成することで、支持部材を等間隔に配置することができ効率的に撓みを抑制することができる。
上記構成において、前記支持部材の上面は前記アッパーレールの上面より下方に位置すると好適である。
支持部材の上面がアッパーレールの上面より下方に位置することで、支持部材の高さを低く抑えることができ、支持部材を軽量化することができる。
上記構成において、前記支持部材は樹脂により形成されると好適である。
支持部材が樹脂により形成されることで、例えば支持部材が金属により形成される場合よりも軽量化することができる。
上記構成において、前記支持部材には貫通孔が形成されていて、前記リードスクリューは前記貫通孔を通って前記支持部材に支持されていると好適である。
リードスクリューを支持部材の貫通孔に通すことにより、下方向の撓みだけでなく左右の方向(幅方向)の撓みに対しても抑制することができる。
車両用シートは、上記した構成のスライドレール装置と、前記スライドレール装置に連結するシート部と、を備えると好適である。
車両用シートが上記した構成のスライドレール装置を備えることにより、リードスクリューの撓みが抑制された車両用シートを提供することができる。
スライドレール装置がリードスクリューを支持する支持部材を備えることにより、リードスクリューの撓みが抑制され、それにより雑音の発生又はシート部のスムーズな動きの阻害が抑制される。
また、支持部材がアッパーレールの位置に応じて移動可能であることにより、支持部材を適切な位置に配置することでリードスクリューを適切に支持することができる。
また、支持部材を複数設けることにより、リードスクリューをより撓み難くすることができる。また、支持部材が第一連結部材に連結されていることにより、支持部材が他の支持部材と連動して移動することが可能になる。
また、アッパーレールに最も近い支持部材が第二連結部材によりアッパーレールと連結されることにより、支持部材がアッパーレールの動きに追従することができ、それにより支持部材を適切な位置に配置することができる。
また、支持部材とリードスクリューとが互いに螺合していることにより、支持部材がアッパーレールの動きに追従することができ、それにより支持部材を適切な位置に配置することができる。
また、第一連結部材及び第二連結部材を弾性部材により形成することで、支持部材を等間隔に配置することができ効率的に撓みを抑制することができる。
また、第一連結部材及び第二連結部材を長孔が形成された板材により形成することで、支持部材を等間隔に配置することができ効率的に撓みを抑制することができる。
また、支持部材の上面がアッパーレールの上面より下方に位置することで、支持部材の高さを低く抑えることができ、支持部材を軽量化することができる。
また、支持部材が樹脂により形成されることで、例えば支持部材が金属により形成される場合よりも軽量化することができる。
また、リードスクリューを支持部材の貫通孔に通すことにより、下方向の撓みだけでなく左右の方向(幅方向)の撓みに対しても抑制することができる。
また、車両用シートが上記した構成のスライドレール装置を備えることにより、リードスクリューの撓みが抑制された車両用シートを提供することができる。
本実施形態に係るスライドレール装置を備える車両用シートの外観を示す斜視図である。 スライドレール装置が取り付けられた車両用シートのフレームを示す斜視図である。 車両用シートに取り付けられたスライドレール装置を示す斜視図である。 スライドレール装置を示す斜視図である。 スライドレール装置の分解斜視図である。 図4AのV-V線に沿ったスライドレール装置の断面図である。 図4AのVI-VI線に沿ったスライドレール装置の断面図である。 図6のVII-VII線に沿ったスライドレール装置の断面図であり、アッパーレールが後方にスライドした場合を示す図である。 図7のVIII部分を拡大して示すスライドレール装置の断面図である。 図7のIX部分を拡大して示すスライドレール装置の断面図である。 スライドレール装置の断面図であり、アッパーレールが前方にスライドした場合を示す図である。 リードスクリューに螺合する支持部材の断面図である。 連結部材の別例を示す図であり、弾性部材によって連結部材が連結した状態を示すスライドレールの断面図である。
以下、本発明の実施形態に係るスライドレール装置30及びそれを備える車両用シートSについて、図1~図12を参照しながら説明する。
本実施形態は、シート部S1を車体フロアFに対してスライド可能に案内してシート部S1の位置を調整する車両用のスライドレール装置30であって、車体フロアFに固定されシートのスライド方向(図1の矢印A方向)に延びるロアレール40と、ロアレール40にスライド自在に支持され、上方に突出してシート部S1と連結する脚部51a、51bを有するアッパーレール50と、を備えるスライドレール装置30及びそのスライドレール装置30を備える車両用シートSの発明に関するものである。
本実施形態の車両用シートSは、図1に示されるように、シートバック2と、シートバック2の前方側に配置されるシートクッション1と、シートバック2の上方側に配置されるヘッドレスト3とを備えるシート部S1と、シート部S1を車体フロアFに対して車両の前後方向にスライド移動可能に案内しその位置を調節することが可能な一対のスライドレール装置30と、を備える。
なお、以下の説明中、図1に記載の矢印で示されるように、前後方向とは、車両用シートSに着座した乗員から見たときの前後方向を意味し、幅方向とは、車両用シートSのシート部S1の幅方向(左右方向)を意味し、高さ方向とは、シート部S1の高さ方向、厳密には車両用シートSを正面から見たときのシート部S1の上下方向を意味する。
スライドレール装置30は、車体フロアFに埋設した状態で使用される。車体フロアFには、シート部S1のスライド方向に沿って延び、アッパーレール50の脚部51a、51b(図3参照)が通過する開口が形成されている。開口の周囲には、脚部51a、51bと開口の周囲との間の隙間を塞ぐ保護カバー(図示しない)が配置されている。
シートクッション1は、乗員を下方から支持する着座部であって、骨格となるクッションフレーム10にクッションパッド1aを載置して表皮1bで被覆される。シートバック2は、乗員の背中を後方から支持する背もたれ部であり、図2に示されるように、骨格となるシートバックフレーム20にバックパッド2aを載置して表皮2bで被覆される。ヘッドレスト3は、乗員の頭を後方から支持する頭部であって、芯材となる不図示のピラーに不図示のクッションパッド1aを載置し表皮1b、2bにより被覆される。
なお、車両用シートSに設けられる表皮1b、2bは、例えばクロスや革等の素材からなる。また、クッションパッド1a、バックパッド2aは、例えばウレタン発泡材を用いて、発泡成形により成形されたウレタン基材である。
シートバックフレーム20は、図2に示されるように、概ね金属部材により構成されたほぼ矩形状の枠体であり、幅方向両端部に備える一対のサイドフレーム25と、高さ方向上端部に備えるアッパーパイプ26と、下端部に備える下部フレーム架設部28と、を主たる構成部品として備えている。なお、本実施形態において、サイドフレーム25、アッパーパイプ26、及び下部フレーム架設部28は、互いに分離した状態から組み合わせられて一体化することでシートバックフレーム20を構成しているが、当初より一体化して成形されたもの、すなわち樹脂材料により一体成形されたものであってもよい。また、アッパーパイプ26の中央部には、前述したヘッドレストガイド27が互いに間隔を空けて2個取り付けられている。
本実施形態の車両用シートSのスライドレール装置30は、図1~図3に示されるように、シート部S1を、車体フロアFに対して車両の前後方向にスライド移動可能に案内する装置である。左右に設けられた一対のスライドレール装置30のそれぞれの構造は同様のため以下では、以下では左側に設けられたスライドレール装置30について説明する。
車体フロアFには、車両の前後方向に延びる溝が形成されていて、スライドレール装置30はその溝に埋設される。溝の開口の周囲には、開口を塞ぐように保護カバーが設置されていて、保護カバーの間から、シート部S1を支持するアッパーレール50の脚部51a、51bが突出している(図3参照)。なお、本実施形態のスライドレール装置30は、車体フロアF内に固定されているが、スライドレール装置30は、車体フロアF上に固定されてもよい。
ロアレール40は、図5に示されるように、上面に開口部45を有する中空開断面形状に形成されており、ロアレール40の開口部45は、車体フロアFの溝の開口に沿って、車両の前後方向(スライド方向)に延びるよう一連に形成されている。
シートクッション1の下面には、ロアレール40にスライド自在にはめ込むことができるアッパーレール50が一体に取り付けられている。このアッパーレール50は、シートクッション1を下方から支持する脚部51a、51bが、ロアレール40の開口部45から上方に突出した姿勢状態で、ロアレール40の開口部45の長手方向(前後方向)に沿ってスライド移動可能に設けられている。
スライドレール装置30のロアレール40について詳細に説明する。ロアレール40は、図4A~図6に示されるように、上面に開口部45を有する中空断面形状に形成されている。ロアレール40は、金属板を折り曲げ成形することにより形成されており一連の形状になっている。
車体フロアFの溝に固定されるロアレール40の底面部41の両側には、側面部42a、42bが段を設けて立ち上がっていて、両側面部42a、42bの上端部からは、互いに内側に向けて張出し状に延びる平板状の上面部43a、43bが形成されている。さらに、両上面部43a、43bの内端部からは、垂れ下がって延びる板状の垂下面部44a、44bが形成されている。そして、この両垂下面部44a、44bの間に挟まれた位置に、開口部45が形成されている。ロアレール40は、不図示のボルト等の締結部材により車体フロアFに対して一体に固定される。締結部材は、ロアレール40の開口部45から挿入されて締結用工具により締結されて、底面部41と車体フロアFとを固定している。
次にアッパーレール50について説明する。アッパーレール50は、図5及び図6に示さされるように、ロアレール40の中空内部に嵌め込むことができる断面形状に形成されている。アッパーレール50は、シートクッション1を下方から支持する脚部51a、51bと、ロアレール40の中空内部に嵌め込まれる側面部52a、52bと、底面部53a、53b、及び垂直面部54a、54bとが金属版の折り曲げ成形により形成される。アッパーレール50は二つの部品から形成されており、脚部51a、51bを締結部材により締結している。
アッパーレール50の脚部51aの下端部からは、ロアレール40の開口部45を亘るよう形成された平面部51cがあり、その端部において、ロアレール40の垂下面部44aに沿って垂れ下がって延びる側面部52aが形成されていている。アッパーレール50の脚部51bの下端部からは、ロアレール40の垂下面部44bに沿って垂れ下がるよう延びる側面部52bが形成されている。そして、両側面部52a、52bの下端部からは、互いに外側に向けて延びる底面部53a、53bが形成されている。さらに、両底面部53a、53bの外側端部からは、両底面部53a、53bから立ち上がる垂直面部54a、54bが形成されている。これら垂直面部54a、54bは、ロアレール40の垂下面部4a、44bの外側に配置されている。すなわち、アッパーレール50は、垂直面部54a、54bと、側面部52a、52bとの間に、ロアレール40の垂下面部44a、44bを挟み込む形に組まれている。
アッパーレール50は、ロアレール40の長手方向の一方の開口端部からスライド方向に差し込まれて組付けられる。これにより、アッパーレール50は、ロアレール40の開口部45から上側に外れないよう組付けられた状態になる。
また、図5に示されるように、アッパーレール50の垂直面部54a、54bの各外側には、ローラ55a、55bが組付けられている。これらローラ55a、55bは、アッパーレール50の長手方向に間隔をあけてそれぞれ2つ設けられており、ロアレール40の段差状に形成された底面部41の上段側に接地してアッパーレール50のスライド移動を円滑にしている。
また、図4A~図6に示されるように、スライドレール装置30は、アッパーレール50をスライド方向に移動させるリードスクリュー56が、ロアレール40の内部であって、アッパーレール50の側面部52a、52bとの間に設けられている。リードスクリュー56は、ロアレール40の内部においてロアレール40に沿って延びている。また、アッパーレール50は、リードスクリュー56と螺合するナット58を備える。ナット58は、ナットホルダー59によりアッパーレール50の平面部51cにボルト等の締結部材により固定される。
リードスクリュー56は、一対のスライドレール装置30の間に設けられるモータ等を含む駆動部31(図1~図3参照)により図4Bの矢印E方向に回転し、それによりリードスクリュー56と螺合するナット58が移動することでアッパーレール50がスライド方向に移動する。また、リードスクリュー56は、ロアレール40の前端部40a、後端部40bのそれぞれに設けられたスクリュー保持部57a、57b(保持部)により回転可能に保持されている。
次に、リードスクリュー56を支持する支持部材60、70について説明する。支持部材60は、前方に位置するスクリュー保持部57aとアッパーレール50との間に、支持部材60の下端60cがロアレール40の底面部41に当接してリードスクリュー56を支持するように設けられている。
また、支持部材70は、後方に位置するスクリュー保持部57bとアッパーレール50との間に、支持部材70の下端70cがロアレール40の底面部41に当接してリードスクリュー56を支持するように設けられている。本実施形態では4つの支持部材60と4つの支持部材70により構成されているが、これは一例であり、アッパーレール50とスクリュー保持部57a、57bとの距離に応じて、一つの支持部材60(又は支持部材70)を用いて支持してもよい。また、4つ以上の支持部材60、70を用いて支持してもよい。また、アッパーレール50の前方と後方に複数の支持部材60、70を設けているが、いずれか一方にのみに支持部材60、70を配置してリードスクリュー56を支持してもよい。
支持部材60、70は板状の部材であり、リードスクリュー56が通る貫通孔60d、70dが形成されている。支持部材60、70は、ロアレール40に沿って、アッパーレール50の位置に応じて移動可能に構成されている。具体的には、図7に示されるように、アッパーレール50が、ロアレール40の後方に移動している場合は、アッパーレール50と、前方側にあるスクリュー保持部57aとの距離に合わせて支持部材60が距離D1をあけて配置され、リードスクリュー56を支持している。一方、後方側にある保持部材57と、アッパーレール50との間は最も狭まっていて、支持部材70は間隔を開けずに配置された状態でリードスクリュー56を支持している。
支持部材60、70のそれぞれは、スライド方向において最も近い場所にある他の支持部材60、70と第一連結部材62により連結している。本実施形態では、第一連結部材62は、板材に長孔62aが形成された細長い環状の部材として形成されている。そして、例えば図6に示されるように、支持部材60の側部の下側に凸部60bが形成されていて、凸部60bが第一連結部材62の長孔62aに挿入されている。それにより、隣にある支持部材60が移動することで、第一連結部材62により連結する支持部材60が引っ張られて移動する。
また、アッパーレール50の前端に最も近い位置にある支持部材61は、アッパーレール50の第二連結部材63により連結されている。第二連結部材63は、第一連結部材62と同様、板材に長孔63aが形成された細長い環状の部材として形成されている。第二連結部材63の長孔63aに、支持部材61の側部上側に設けられた凸部60aと、アッパーレール50のナットホルダー59の前端に設けられた凸部59aとが挿入され、それにより支持部材61とアッパーレール50とが連結される。
アッパーレール50が後方に移動することで、第二連結部材63により連結された支持部材61が後方に移動する。支持部材61は、前方側にある隣の支持部材60と第一連結部材62により連結しているため、支持部材61が支持部材60と、第一連結部材62の長さである距離D1離れると、支持部材60が第一連結部材62により引っ張られて後方に移動するようになる。さらに支持部材60が移動して距離D1離れると、次の支持部材60が移動する。このように、第一連結部材62及び第二連結部材63により、支持部材60、61がロアレール40の底面部41上に適切に配置されるようになる。
なお、アッパーレール50が後方から前方に移動する場合、支持部材60、61は、アッパーレール50のナットホルダー59に押されて前方に移動し、最終的には図10に示されるように、間隔を開けずに配置されるようになる。この時、アッパーレール50の後方にある最も近い支持部材71が、第二連結部材63により引っ張られる。そして、支持部材71と第一連結部材62と連結する支持部材70が引っ張られる。アッパーレール50がロアレール40の前方端部に到達したとき、支持部材70、71は適切な位置に配置されるようになる。
なお、本実施形態のスライドレール装置30では、アッパーレール50と支持部材61、71とが第二連結部材63、73により連結されていた。しかしながら、図11に示されるように、アッパーレール50に最も近い位置にある支持部材61、71が、リードスクリュー56と互いに螺合するよう形成してもよい。螺合することでアッパーレール50のナット58と同様に、支持部材61、71がリードスクリュー56の回転によりスライド方向に移動することで、アッパーレール50と支持部材61とを連結する第二連結部材63、73を省くことができる。
なお、図8に示されるように、アッパーレール50から最も離れた位置にある支持部材60は、スクリュー保持部57aと第一連結部材62により連結されていて、スクリュー保持部57aから、第一連結部材62の長さである距離D1以上離れないよう構成されている。アッパーレール50から最も離れた位置にある支持部材70についても、第一連結部材72によりスクリュー保持部57bから、第一連結部材72の長さである距離D2以上離れないよう構成されている。なお、第一連結部材62、72の長さと第二連結部材63、73は同じ長さで形成されている。
また、本実施形態では支持部材60同士を連結する第一連結部材62として長孔62aが形成された環状の板材を用いていたが、支持部材60を連結する第一連結部材62は、図12に示されるようにバネ等の弾性部材65であってもよい。また、アッパーレール50に最も近い支持部材61とアッパーレール50とを連結する第二連結部材63も、バネ等の弾性部材67であってもよい。複数のある弾性部材65、67は同一の弾性率を有してよい。アッパーレール50又は支持部材61が移動することで、弾性部材65、67により支持部材60が引っ張られ、アッパーレール50がロアレール40の前方又は後方の端部に到達したときには等間隔で配置されるようになる。
なお、支持部材60、70は樹脂製であり、例えば硬質の合成樹脂により形成される。合成樹脂としてはポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン樹脂のような耐熱性がある材料であってもよい。支持部材60、70を樹脂で形成することで、金属部材により形成した場合よりも軽量化される。
また、支持部材60、70は、支持部材60、70の上面60e、70eが、アッパーレール50の平面部50c(アッパーレール50の上面)より下方に位置するよう形成されている。このことにより、支持部材60、70の高さを低く抑えることができ、支持部材60、70を軽量化することができる。
支持部材60は、形成された貫通孔60dにリードスクリュー56を挿入することにより、リードスクリュー56を支持している。それにより、支持部材60は、下方から支持して、下方にリードスクリュー56が撓むのを抑制するだけでなく、上方又は左右の方向に撓むことを抑制している。これは一例であり、支持部材60は上面に半円状の切り欠きを形成することによりリードスクリュー56を支持してもよい。
本実施形態では、主として本発明に係るスライドレール装置及びそれを備える車両用シートに関して説明した。ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。特に、支持部材を連結する第一連結部材及び第二連結部材の形状、配置及び構成について、上記の実施形態にて説明したものは、あくまで一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。
また、実施形態ではスライドレール装置は車両用シートのシート部に取り付けられた例を示しているが、スライドレール装置は車両だけでなく、電車、バス等のシート部をスライドさせるスライドレール装置として設けることも可能であり、また、飛行機、船のシート部にも利用することもできる。
S 車両用シート
F 車体フロア
S1 シート部
1 シートクッション
1a クッションパッド
1b 表皮
2 シートバック
2a バックパッド
2b 表皮
3 ヘッドレスト
10 クッションフレーム
20 シートバックフレーム
25 サイドフレーム
26 アッパーパイプ
27 ヘッドレストガイド
28 下部フレーム架設部
30 スライドレール装置
31 駆動部
40 ロアレール
40a 前端部
40b 後端部
41 底面部
42a、42b 側面部
43a、43b 上面部
44a、44b 垂下面部
45 開口部
50 アッパーレール
51a、51b 脚部
51c 平面部
52a、52b 側面部
53a、53b 底面部
54a、54b 垂直面部
55a、55b ローラ
56 リードスクリュー
57a、57b スクリュー保持部(保持部)
58 ナット
59 ナットホルダー
60、70 支持部材
60a 凸部
60b 凸部
60c 下端
60d 貫通孔
61、71 支持部材
62、72 第一連結部材
62a、72a 長孔
63、73 第二連結部材
63a、73a 長孔
65 弾性部材

Claims (9)

  1. シート部を車体フロアに対してスライド可能に案内する車両用のスライドレール装置であって、
    前記車体フロアに固定され前記シート部のスライド方向に延びるロアレールと、
    前記ロアレールにスライド自在に支持され前記シート部と連結するアッパーレールと、
    前記ロアレールの内部において前記ロアレールに沿って延び、前記アッパーレールに螺合して回転することにより前記アッパーレールをスライドさせるリードスクリューと、
    前記リードスクリューの両端部のそれぞれにおいて前記リードスクリューを保持する保持部と、
    前記保持部と前記アッパーレールとの間に、前記ロアレールに当接して前記リードスクリューを支持する支持部材と、を備え
    前記支持部材は複数設けられ、前記複数の支持部材のそれぞれは、スライド方向にある他の支持部材と第一連結部材により連結されており、
    前記アッパーレールの前端及び後端のそれぞれに最も近い位置にある前記支持部材は、前記アッパーレールと第二連結部材により連結されていることを特徴とするスライドレール装置。
  2. 前記支持部材は、前記ロアレールに沿って前記アッパーレールの位置に応じて移動可能に構成されることを特徴とする請求項1に記載のスライドレール装置。
  3. 前記アッパーレールの前端及び後端のそれぞれに最も近い位置にある前記支持部材は、前記リードスクリューと互いに螺合していることを特徴とする請求項1又は2に記載のスライドレール装置。
  4. 前記第一連結部材及び前記第二連結部材は弾性部材により形成されることを特徴とする請求項に記載のスライドレール装置。
  5. 前記第一連結部材及び前記第二連結部材は長孔が形成された板材により形成されることを特徴とする請求項に記載のスライドレール装置。
  6. 前記支持部材の上面は前記アッパーレールの上面より下方に位置することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のスライドレール装置。
  7. 前記支持部材は樹脂により形成されることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のスライドレール装置。
  8. 前記支持部材には貫通孔が形成されていて、前記リードスクリューは前記貫通孔を通って前記支持部材に支持されていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のスライドレール装置。
  9. 請求項1からのいずれか一項に記載のスライドレール装置と、前記スライドレール装置に連結するシート部と、を備えることを特徴とする車両用シート。
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